【解決手段】 一実施形態に係るコード読取装置は、カメラと、照明と、撮像制御部と、を具備する。カメラは、一定の時間間隔でコードを撮像する。照明は、前記カメラの撮像領域を照らす。撮像制御部は、前記カメラの撮像タイミングと前記照明の点灯タイミングとが同期した同期フレームと、前記カメラの撮像タイミングと前記照明の点灯タイミングとが同期していない非同期フレームと、で前記カメラが撮像するように前記カメラ及び前記照明を制御する。
前記撮像制御部は、前記カメラの撮像タイミング間で前記照明を間欠点灯させ、前記照明の前記間欠点灯のタイミングを前記カメラの撮像タイミングとずらして前記非同期フレームを設定する請求項1に記載のコード読取装置。
前記撮像制御部は、前記カメラの撮像タイミングの先頭から前記カメラのシャッタースピードに応じた時間だけ前記照明の前記間欠点灯のタイミングをずらして前記非同期フレームを設定する請求項2に記載のコード読取装置。
前記撮像制御部は、前記照明の前記間欠点灯のタイミングをずらした後、同じフレーム内で前記照明の点灯タイミングを元の前記間欠点灯のタイミングに戻す、請求項2または3に記載のコード読取装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、商品認識装置の実施形態について、図面を用いて説明する。この実施形態は、スーパーマーケット等の店舗に設けられた会計カウンタに設置される店舗会計システムに適用した場合である。
【0009】
図1は、本実施形態に係る店舗会計システムの外観図である。この店舗会計システムは、商品認識装置100およびPOS(point of sales)端末200を含む。商品認識装置100は、会計カウンタ300の上に取り付けられる。POS端末200は、レジ台400に載置されたドロワ500の上に設置される。商品認識装置100とPOS端末200とは、図示しない通信ケーブルにより電気的に接続される。ドロワ500に代えて、自動釣銭機が設置される場合もある。
【0010】
商品認識装置100は、ハウジング101、キーボード102、タッチパネル103、客用ディスプレイ104、及び撮像部105を含む。商品認識装置100は、商品に取り付けられた(付与された)バーコードなどの商品識別コードを読み取り、商品を認識することができる。
【0011】
ハウジング101は、平型の箱状をなし、会計カウンタ300の上に立つ。ハウジング101は、キーボード102、タッチパネル103、客用ディスプレイ104を上端で支持する。また、ハウジング101は、撮像部105を内部で支持する。
【0012】
ハウジング101は、読取窓101aを備える。また、
図2に示されるように、ハウジング101の撮像部105は、読取窓101a内に読取窓101aと対向するように設けられたカメラ105aと、カメラ105aの周囲に設置された照明105bと、を有する。カメラ105aは、読取窓101aの前に位置する商品(オブジェクト)を読取窓101aを介して撮像する。照明105bは、読取窓101aの前に位置する商品に読取窓101aを介して光を照射する。
【0013】
POS端末200は、ハウジング201、キーボード202、オペレータ用ディスプレイ203、客用ディスプレイ204およびプリンタ205を含む。
【0014】
ハウジング201は、キーボード202をその一部が外部に露出する状態で支持する。また、ハウジング201は、オペレータ用ディスプレイ203および客用ディスプレイ204が外部に露出する状態で支持する。またさらに、ハウジング201は、プリンタ205を内部で支持する。
【0015】
会計カウンタ300は、細長い天板300aを含む。会計カウンタ300は、天板の長手方向に沿った顧客通路(
図1における奥側)とオペレータスペース(
図1における手前側)とを分ける。ハウジング101は、天板300aの長手方向の略中央に位置し、キーボード102、タッチパネル103および読取窓101aをそれぞれオペレータスペース側に向けるとともに、客用ディスプレイ104を顧客通路側に向ける。天板300aの上面は、商品認識装置100を挟んで顧客移動方向の上流側の領域は、買物客が購入しようとする商品のうちの売上登録が済んでいない商品を置くためのスペースとして使用され、また、下流側の領域は、売上登録が済んだ商品を置くためのスペースとして使用される。
【0016】
レジ台400は、顧客通路における顧客の移動方向に対して下流側の会計カウンタ300の端部に並ぶようにオペレータスペース側に位置する。
【0017】
図3は
図1に示す店舗会計システムにおける電気的要素のブロック図である。なお、
図3に示される要素のうちで
図1に示されるのと同一の要素には
図1と同一の符号を付する。
【0018】
商品認識装置100は電気的要素として、キーボード102、タッチパネル103、客用ディスプレイ104、撮像部105、CPU(central processing unit)106、ROM(read-only memory)107、RAM(random-access memory)108、キーボードインタフェース(キーボードI/F)109、パネルインタフェース(パネルI/F)110、表示インタフェース(表示I/F)111、撮像インタフェース(撮像I/F)112、POS端末インタフェース(POS端末I/F)113、及びバスライン114を含む。なお、バスライン114は、アドレスバスおよびデータバスなどを含み、CPU106、ROM107、RAM108、キーボードインタフェース109、パネルインタフェース110、表示インタフェース111、撮像インタフェース112、及びPOS端末インタフェース113を互いに接続する。
【0019】
キーボード102は、複数のキースイッチを含み、これらのキースイッチに対するオペレータによる操作の内容を表したコマンドを出力する。
【0020】
タッチパネル103は、例えばLCD(liquid crystal display)などの表示デバイスと、この表示デバイスの表示画面に重ねて配置された透明な二次元タッチセンサとを含む。表示デバイスは、CPU106の制御に基づいて画像を表示する。例えば、商品認識装置100は、タッチパネル103の表示デバイスにオペレータへの案内表示を表示させる。
【0021】
また、タッチパネル103の二次元タッチセンサは、表示デバイスの表示画面上のオペレータによるタッチ位置を検出し、検出結果を座標データとして出力する。
【0022】
さらに、タッチパネル103には、スピーカなどの報知部が設けられていてもよい。タッチパネル103のスピーカは、CPU106の制御に基づいて音声を表示する。例えば、商品認識装置100は、タッチパネル103のスピーカによりオペレータへの案内音声を出力させる。即ち、タッチパネル103は、オペレータに種々の報知を行う報知部として機能する。
【0023】
客用ディスプレイ104は、CPU106の制御に基づいて文字列または画像を表示する。客用ディスプレイ104は、客に対して提示するべき各種の文字列や画像を表示するために利用される。客用ディスプレイ104は、例えば蛍光管表示器またはLCDなどであってもよい。
【0024】
撮像部105は、上記したように、エリアイメージセンサであるCCD(charge coupled device)撮像素子と撮像レンズとを含むカメラ105aと、カメラ105aのレンズの周囲に配置された照明105bとを備える。撮像レンズは、撮像領域の画像をCCD撮像素子に結像する。撮像領域とは、読取窓101aから撮像レンズを通してCCD撮像素子のエリアに結像する領域を指す。カメラ105aは、撮像領域の画像(フレーム画像)を取得し、当該フレーム画像を出力する。
【0025】
また、撮像部105は、カメラ105a及び照明105bの動作を制御する撮像制御部として機能する。この為に、撮像部105は、図示されないCPU、ROM、RAMなどを有するコンピュータを備える。撮像部105は、このコンピュータがプログラムを実行することにより実現された撮像制御部によりカメラ105a及び照明105bの動作を制御する。
【0026】
撮像部105は、カメラ105aのイメージセンサに対して走査信号を出力することにより画像を撮像させる。カメラ105aは、撮像部105から走査信号を受け取っている間、イメージセンサのシャッターを開き、フレーム画像を撮像させる。撮像したフレーム画像を出力する。撮像部105は、一定の時間間隔で走査信号をカメラ105aに出力する。これにより、撮像部105は、カメラ105aに一定の時間間隔でフレーム画像を撮像させることができる。
【0027】
照明105bは、例えばLED、冷陰極管、蛍光灯、または白熱灯などの光源を有する。撮像部105は、照明105bの光源を点灯させることにより、読取窓101aに翳された商品に対して光を照射する。
【0028】
撮像部105は、照明105bの光源に対してストローブ信号を出力することにより光源を点灯させる。即ち、照明部105bの光源は、撮像部105からストローブ信号を受け取った場合、読取窓101aを介して光を照射する。撮像部105は、一定の時間間隔でストローブ信号を照明部105bに出力する。これにより、照明部105bは、光源を間欠点灯させることができる。
【0029】
さらに、撮像部105は、カメラ105aから出力されたフレーム画像に基づいて、商品識別コードを認識する。例えば、商品識別コードがバーコードである場合、撮像部105は、カメラ105aから出力されたフレーム画像に所定の解析処理を行い、商品識別コードを認識する。即ち、撮像部105は、コード読取装置として機能する。
【0030】
CPU106は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU106は、ROM107およびRAM108に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、商品認識装置100の各種の動作を実現するべく商品認識装置100の各要素を制御する。
【0031】
ROM107は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM107は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM107は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM107は、CPU106が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
【0032】
RAM108は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM108は、CPU106が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM108は、CPU106が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
【0033】
ROM107に記憶されるアプリケーションプログラムには、後述する商品読取処理に関して記述した制御プログラムを含む。なお、商品認識装置100の譲渡は、一般的に制御プログラムがROM107に記憶された状態にて行われる。商品認識装置100にEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、ハードディスクドライブ、あるいはSSD(solid state drive)などの補助記憶デバイスを設けて、この補助記憶デバイスに制御プログラムを記憶した状態にて商品認識装置100の譲渡がなされても良い。しかし、制御プログラムがROM107や補助記憶デバイスに記憶されない状態で商品認識装置100が譲渡されるとともに、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して制御プログラムが譲渡され、この制御プログラムが上記の別途に譲渡された商品認識装置100の補助記憶デバイスに書き込まれても良い。
【0034】
キーボードインタフェース109は、キーボード102とCPU106とのデータの授受を仲介する。キーボードインタフェース109は、例えばPS/2規格またはUSB(universal serial bus)規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0035】
パネルインタフェース110は、タッチパネル103とCPU106とのデータおよび映像信号の授受を仲介する。パネルインタフェース110は、表示デバイス用のインタフェースとタッチセンサ用のインタフェースとを含む。表示デバイス用のインタフェースは、例えばVGA(video graphics array)規格(アナログRGB規格)、DVI(digital video interface)規格またはLVDS(low voltage differential signaling)規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。タッチセンサ用のインタフェースは、例えばUSB規格またはRS(recommended standard)−232C規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0036】
表示インタフェース111は、客用ディスプレイ104とCPU106との映像信号の授受を仲介する。表示インタフェース111は、客用ディスプレイ104が蛍光表示器である場合には例えばUSB規格またはRS−232C規格に準拠した周知のデバイスを利用でき、客用ディスプレイ104がLCDである場合には例えばVGA規格、DVI規格またはLVDS規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0037】
撮像インタフェース112は、撮像部105とCPU106とのデータの授受を仲介する。撮像インタフェース112は、例えばUSB規格またはIEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0038】
POS端末インタフェース113は、POS端末200とCPU106とのデータの授受を仲介する。POS端末インタフェース113は、例えばUSB規格またはRS−232C規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0039】
POS端末200は電気的要素として、キーボード202、オペレータ用ディスプレイ203、客用ディスプレイ204、プリンタ205、CPU206、ROM207、RAM208、補助記憶ユニット209、キーボードインタフェース210、表示インタフェース(表示I/F)211及び212、プリンタインタフェース(プリンタI/F)213、読取装置インタフェース(読取装置I/F)214、ドロワインタフェース(ドロワI/F)215、通信デバイス216、並びにバスライン217を含む。なお、バスライン217は、アドレスバスおよびデータバスなどを含み、CPU206、ROM207、RAM208、補助記憶ユニット209、キーボードインタフェース210、表示インタフェース211、表示インタフェース212、プリンタインタフェース213、読取装置インタフェース214、ドロワインタフェース215、および通信デバイス216を互いに接続する。
【0040】
キーボード202は、複数のキースイッチを含み、これらのキースイッチに対するオペレータによる操作の内容を表したコマンドを出力する。
【0041】
オペレータ用ディスプレイ203は、CPU206の制御の下に任意の画像を表示する。オペレータ用ディスプレイ203は、オペレータに対して提示するべき各種の画像を表示するために利用される。オペレータ用ディスプレイ203は、例えばLCDである。
【0042】
客用ディスプレイ204は、CPU206の制御の下に任意の文字列または画像を表示する。客用ディスプレイ204は、客に対して提示するべき各種の文字列や画像を表示するために利用される。客用ディスプレイ204は、例えば蛍光管表示器またはLCDなどである。
【0043】
プリンタ205は、CPU206の制御の下に、取引の内容を表したレシート画像をレシート用紙に対してプリントする。プリンタ205は、周知の各種方式の既存のプリンタである。プリンタ205は、例えばサーマルプリンタである。
【0044】
CPU206は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU206は、ROM207およびRAM208に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェアおよびアプリケーションプログラムに基づいて、POS端末200としての各種の動作を実現するべく各部を制御する。
【0045】
ROM207は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM207は、上記のオペレーティングシステムを記憶する。ROM207は、上記のミドルウェアやアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。またROM207は、CPU206が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
【0046】
RAM208は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM208は、CPU206が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM208は、CPU206が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。RAM208の記憶領域の一部は、売上登録された商品についての情報を管理するための商品リストエリアとして使用される。
【0047】
補助記憶ユニット209は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばハードディスクドライブやSSDなどであり、CPU206が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU206での処理によって生成されたデータを保存する。
【0048】
キーボードインタフェース210は、キーボード202とCPU206とのデータの授受を仲介する。キーボードインタフェース210は、例えばPS/2規格またはUSB規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0049】
表示インタフェース211は、オペレータ用ディスプレイ203とCPU106との映像信号の授受を仲介する。表示インタフェース211は、例えばVGA規格、DVI規格またはLVDS規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0050】
表示インタフェース212は、客用ディスプレイ204とCPU206との映像信号の授受を仲介する。表示インタフェース212は、客用ディスプレイ204が蛍光表示器である場合には例えばUSB規格またはRS−232C規格に準拠した周知のデバイスを利用でき、客用ディスプレイ204がLCDである場合には例えばVGA規格、DVI規格またはLVDS規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0051】
プリンタインタフェース213は、プリンタ205とCPU206とのデータの授受を仲介する。プリンタインタフェース213は、例えばUSB規格、RS−232C規格またはIEEE1284規格(いわゆるセントロニクス仕様)などに準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0052】
読取装置インタフェース214は、商品認識装置100とCPU206とのデータの授受を仲介する。読取装置インタフェース214は、POS端末インタフェース113が準拠する規格に準拠した周知のデバイスのインタフェースとして利用できる。
【0053】
ドロワインタフェース215は、CPU206からドロワ開放が指示されたことに応じてドロワ500を開放させるための駆動信号をドロワ500に対して出力する。
【0054】
通信デバイス216は、通信ネットワーク600を介してサーバ700と通信する。通信デバイス216は、例えば既存のLAN通信デバイスであってもよい。
【0055】
サーバ700は、商品識別コード、商品名、及び料金を示す情報などが対応付けられたデータベースを記憶する。
【0056】
商品認識装置100は、撮像部105により商品から商品識別コードを認識する。商品認識装置100は、サーバ700のデータベースにアクセスし、商品から認識した商品識別コードに対応付けられている商品名、及び料金などを認識する。
【0057】
なお、データベースに商品識別コード、商品名、及び料金を示す情報などを登録する処理は、商品認識装置100により行われてもよいし、他の一般的なパーソナルコンピュータにより行われてもよい。
【0058】
なお、商品認識装置100は、サーバ700のデータベースを予めダウンロードする構成であってもよい。この場合、商品認識装置100は、サーバ700のデータベースを予め補助記憶ユニット209などの記憶部にダウンロードする。商品認識装置100は、商品識別コードを認識した場合、補助記憶ユニット209に記憶されているデータベースを参照し、認識した商品識別コードに対応する商品名、及び料金などを認識する。
【0059】
図4は、撮像部105の動作の例を示す。チャート401は、カメラ105aのイメージセンサに対して入力される走査信号を示す。即ち、チャート401は、カメラ105aの撮像タイミングを示す。チャート402は、照明105bの光源に対して入力されるストローブ信号を示す。即ち、チャート402は、照明105bの点灯タイミングを示す。
【0060】
撮像部105は、カメラ105aのイメージセンサに対して一定の時間間隔C1で長さLの間走査信号を入力する。即ち、撮像部105は、タイミングt1から長さLの走査信号を時間間隔C1毎にカメラ105aのイメージセンサに対して入力する。
【0061】
時間間隔C1は、カメラ105aにより画像を撮像するフレームレートに応じて決定される。即ち、時間間隔C1は、1フレームの長さに相当する。また、長さLは、カメラ105aのイメージセンサのシャッターを開く時間(シャッタースピード)に応じて決定される。
【0062】
このような構成によると、カメラ105aは、時間間隔C1毎に長さLだけシャッターを開いて1フレーム分のフレーム画像を撮像する。
【0063】
また、撮像部105は、照明105bの光源に対して一定の時間間隔C2でストローブ信号を入力する。即ち、撮像部105は、タイミングt1からストローブ信号を時間間隔C2毎に照明105bの光源に対して入力する。これにより、撮像部105は、カメラ105aの撮像タイミング間で照明105bを間欠点灯させる。なお、時間間隔C2は、照明105bの間欠点灯の周期に応じて決定される。また、時間間隔C1は、時間間隔C2の整数倍である。
【0064】
図4の例では、時間間隔C1は、時間間隔C2の4倍である。即ち、時間間隔C2の間に、カメラ105aは、1枚のフレーム画像を撮像し、照明105bは、4回間欠点灯する。具体的には、撮像部105は、タイミングt1、タイミングt1から時間がC2だけ経過したタイミングt2、タイミングt2から時間がC2だけ経過したタイミングt3、タイミングt3から時間がC2だけ経過したタイミングt4でそれぞれストローブ信号を照明105bの光源に対して入力する。
【0065】
照明105bの点灯タイミングは、タイミングt1でカメラ105aの撮像タイミングと同期する。この為、照明105bは、カメラ105aの撮像タイミングで読取窓101aに翳された商品に対して光を照射することができる。この結果、カメラ105aは、タイミングt1で照明105bから発せられて商品により反射された反射光を撮像することができる。即ち、撮像部105は、上記したようにストローブ信号を制御することにより、カメラ105aの撮像タイミングと照明105bの点灯タイミングとが同期したタイミングを含む同期フレームを設定することができる。
【0066】
このような構成によると、撮像部105は、読取窓101aに翳された例えば商品などの物体の鮮明な画像を同期フレームで撮像することができる。即ち、撮像部105は、撮像タイミングが点灯タイミングと同期した場合に商品に印字された商品識別コードの解析が容易な商品画像を取得することができる。
【0067】
なお、タイミングt2、タイミングt3、タイミングt4での照明105bの点灯は、チラつきを商品認識装置100のオペレータに対して視認させない為のダミー点灯である。即ち、照明105bの間欠点灯は、人間が視認することができる周波数以上の周波数で点灯されることが望ましい。
【0068】
また、
図4の例によると、撮像部105は、タイミングt4から時間がC2だけ経過したタイミングt5でストローブ信号を照明105bの光源に対して入力させずに、タイミングt5から長さLに相当する時間だけ遅延したタイミングt6でストローブ信号を照明105bの光源に対して入力する。即ち、撮像部105は、照明105bの点灯タイミングをカメラ105aのシャッタースピードに応じた時間だけカメラ105aの撮像タイミングからずらす。
【0069】
この場合、照明105bの点灯タイミングは、タイミングt5でカメラ105aの撮像タイミングと同期しない。この為、カメラ105aは、タイミングt5で照明105bから光が発せられない状態でフレーム画像を撮像することができる。即ち、撮像部105は、上記したようにストローブ信号を制御することにより、カメラ105aの撮像タイミングと照明105bの点灯タイミングとが同期したタイミングを含まない非同期フレームを設定することができる。
【0070】
このような構成によると、撮像部105は、読取窓101aに翳された例えば商品などの物体に対して照明105bからの光が照射されていない状態の画像を非同期フレームで撮像することができる。即ち、撮像部105は、撮像タイミングが点灯タイミングと非同期である場合に例えば液晶画面などの反射率の高い物体の画像をカメラ105aにより撮像することができる。
【0071】
顧客は、買い物時のポイントの付加や、割引クーポンの提示を目的とし、顧客が使用する携帯電話等の携帯端末の液晶画面にバーコードや二次元コードを表示する。このとき、撮像部105は、液晶画面に表示されたコードを解析が容易な状態で撮像することができる。
【0072】
さらに、撮像部105は、タイミングt5から時間がC2だけ経過したタイミングt7、タイミングt7から時間がC2だけ経過したタイミングt8、タイミングt8から時間がC2だけ経過したタイミングt9でそれぞれストローブ信号を照明105bの光源に対して入力する。即ち、撮像部105は、照明105bの間欠点灯のタイミングをずらした後、同じフレーム内で照明105bの点灯タイミングを元の間欠点灯のタイミングに戻す。これにより、撮像部105は、照明105bの間欠点灯のチラつきを人間が視認することを防ぐことができる。
【0073】
図4の例では、撮像部105は、非同期フレームと同期フレームとが交互に設定されるようにカメラ105a及び照明105bを制御する。しかし、撮像部105は、どのような比率で非同期フレームと同期フレームとを設定する構成であってもよい。例えば、撮像部105は、液晶画面が翳される可能性が高い場合、非同期フレームの比率を同期フレームに対して高く設定することにより、液晶画面の読み取りの効率を上げることができる。また、撮像部105は、紙などにコードが印字された商品が翳される可能性が高い場合、同期フレームの比率を非同期フレームに対して高く設定することにより、商品のコードの読み取りの効率を上げることができる。
【0074】
また、上記した実施形態では、撮像部105は、非同期フレームの走査信号の立ち上がりからカメラ105aのシャッタースピードに応じた時間だけストローブ信号をずらすと説明したが、この構成に限定されない。撮像部105は、走査信号とストローブ信号とが同期しない範囲であればどれだけストローブ信号をずらす構成であってもよい。
【0075】
なお、上述の各実施の形態で説明した機能は、ハードウエアを用いて構成するに留まらず、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現することもできる。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。