特開2015-171485(P2015-171485A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-171485(P2015-171485A)
(43)【公開日】2015年10月1日
(54)【発明の名称】弾球遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20150904BHJP
【FI】
   A63F7/02 312Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-48945(P2014-48945)
(22)【出願日】2014年3月12日
(71)【出願人】
【識別番号】593145799
【氏名又は名称】フィールズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】森田 龍夫
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088DA07
2C088EB11
2C088EB78
(57)【要約】
【課題】条件装置の作動に係る特定の領域を有する装置における抽選に関する演出において、遊技者に高揚感を与えることが可能な弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技球が発射される遊技盤と、遊技盤に設けられ、条件装置の作動に係る特定領域を有する振り分け手段であって、振り分け手段に供給された遊技球を、特定領域と特定領域以外の領域とに振り分ける振り分け手段とを備え、振り分け手段は、複数の可動部材を有し、複数の可動部材の1つに特定領域が形成されており、振り分け手段は、複数の可動部材が合体することにより組み上がり、かつ複数の可動部材が組み上がった状態から分離するように構成され、遊技盤に設けられた所定の入賞口に遊技球が入賞した後のいずれかのタイミングで、分離された可動部材が合体するように構成されていることを特徴とする弾球遊技機が提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が発射される遊技盤と、
前記遊技盤に設けられ、条件装置の作動に係る特定領域を有する振り分け手段であって、該振り分け手段に供給された遊技球を、前記特定領域と該特定領域以外の領域とに振り分ける振り分け手段とを備え、
前記振り分け手段は、複数の可動部材を有し、
前記複数の可動部材の1つに前記特定領域が形成されており、
前記振り分け手段は、前記複数の可動部材が合体することにより組み上がり、かつ前記複数の可動部材が該組み上がった状態から分離するように構成され、前記遊技盤に設けられた所定の入賞口に遊技球が入賞した後のいずれかのタイミングで、前記分離された可動部材が合体するように構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記複数の可動部材を収納する収納室をさらに備え、
前記複数の可動部材は、前記合体時以外は前記収納室内に収納されることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記収納室は、前記弾球遊技機前に座った遊技者からは見えない位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機とも呼ばれる弾球遊技機においては、操作ハンドルの回動操作により遊技球が遊技盤に発射され、遊技盤に打ち込まれた釘や回転部材などに接触しながら落下し、遊技盤に設けられた、遊技球の、条件装置の作動に係る特定領域(Vゾーン)通過(V作動)が行われる役物(以降、「V作動役物」とも呼ぶ)に遊技球が入ることで、特定領域通過(V作動)のチャンスが得られる弾球遊技機(ハネモノ弾球遊技機)がある(特許文献1参照)。
【0003】
この弾球遊技機は、V作動役物の内部に、複数の振り分け穴を有する円盤状回転体(以降、「回転体役物」とも呼ぶ)が設けられている。この回転体役物に形成された穴の少なくとも1つは、条件装置の作動に係る特定領域であるので、上記回転体役物は、条件装置の作動に係る特定領域を有する装置(以降、「V振り分け装置」とも呼ぶ)と言える。そして、遊技球が何れかの振り分け穴に入ったことが検出されると、それぞれの検出位置に応じた処理が実行される。例えば、特定領域(Vゾーン)に対応する穴を遊技球が通過すると、大当たり処理が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−336453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
V振り分け装置としての上記回転体役物は、同一の形で、V作動役物内において常に同一の位置にあり、常に同じ動きをしている。従って、大当たりに関連した回転体役物における演出は遊技を通じて毎回同じ展開であり、単純で飽きやすいと言える。すなわち、遊技の当選に直結する役物(回転体役物)の演出であるので、遊技者に対して程良い高揚感を与える役物演出があると、抽選が決まる前の段階でも遊技者に対して遊技の面白みを提供することができ、より好ましいであろう。
【0006】
また、回転体役物は上述のように、遊技盤において常に同じ位置にあり、かつ遊技者が見えるように配置されている。よって、大当たりを左右する回転体役物を用いた演出の際に、遊技者に最初から見えている物を用いるので、遊技者にとっての特別感は小さいと言っても過言ではない。よって、折角、回転体役物に遊技球が入る状況になっても、大当たり当選への盛り上がり(高揚感)が高まり難いかもしれない。
【0007】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、条件装置の作動に係る特定の領域を有する装置における抽選に関する演出において、遊技者に高揚感を与えることが可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一つの案では、遊技球が発射される遊技盤と、前記遊技盤に設けられ、条件装置の作動に係る特定領域を有する振り分け手段であって、該振り分け手段に供給された遊技球を、前記特定領域と該特定領域以外の領域とに振り分ける振り分け手段とを備え、前記振り分け手段は、複数の可動部材を有し、前記複数の可動部材の1つに前記特定領域が形成されており、前記振り分け手段は、前記複数の可動部材が合体することにより組み上がり、かつ前記複数の可動部材が該組み上がった状態から分離するように構成され、前記遊技盤に設けられた所定の入賞口に遊技球が入賞した後のいずれかのタイミングで 、前記分離された可動部材が合体するように構成されていることを特徴とする弾球遊技機が提供される。
【発明の効果】
【0009】
一態様によれば、条件装置の作動に係る特定の領域を有する装置における抽選に関する演出において、遊技者に高揚感を与えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る弾球遊技機を示す正面図である。
図2】本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の分離動作を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の合体動作を示す斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の動作手順を模式的に示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る弾球遊技機の制御系を示すブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の変動動作を模式的に示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の変形例1を模式的に示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の変形例2を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
【0012】
〔実施形態1〕
図1は本発明の実施形態1に係る弾球遊技機を示す正面図である。図1に示されるように、弾球遊技機10は、所謂「パチンコ機」と称される遊技機であり、前面枠20及び前面ガラス枠30の内側には、遊技盤24が設けられている。遊技盤24には、複数釘により遊技球の落下経路が形成され、且つ第1入賞口25、第2入賞口26、大入賞口27やイベント表示用の液晶表示部(LCD)28、V作動役物70が設けられている。なお、該V作動役物70とは、特定領域(Vゾーン)を有するV振り分け装置100(後述)を備え、遊技球の導入口において、第1入賞口25または第2入賞口26への遊技球の入賞により開閉する可動入賞装置(羽)としての上部蓋部材92が設けられる役物である。
【0013】
大入賞口27は、大当たり発生時(特定領域通過(V作動)時)、遊技球が入賞可能となる入賞口である。すなわち、第1入賞口25または第2入賞口26に遊技球が入賞することにより開く上部蓋部材92を介して遊技球導入部90に保持された後、V作動役物70内に投下された遊技球がV作動役物70の内部に設けられた不図示の特定領域(Vゾーン)を通過した場合に、大入賞口27の上部入口が、抽選結果に応じたラウンド数だけ開閉される。このタイミングで、大入賞口27に対し、遊技球を入賞させることが可能になる。尚、上記第1入賞口25、第2入賞口26、大入賞口27の位置や配置数は、適宜変更可能であり、図1ではその一例を示している。
【0014】
尚、本実施形態では、大入賞口27を設けているが、大入賞口27を設けず、大入賞口の機能をV作動役物70に持たせても良い。この場合は、特定領域通過(V作動)により、所定のラウンド数だけ上部蓋部材92が開閉し、V作動役物70に入った遊技球に応じた数だけ遊技球を払い出す。さらには、V作動役物70を大入賞口として機能することに加えて、大入賞口27を設けても良い。
【0015】
また、下部パネル60には、遊技球の受け皿40及び遊技球を発射操作する操作ハンドル50が設けられている。
【0016】
本実施形態では、液晶表示部28は、V作動役物70内に設けられている。液晶表示部28は、2枚の液晶パネル28A,28Bを有する。液晶パネル28A,28Bは、開閉可能な扉状に構成されており、裏側(内側)には後述するV振り分け装置(図1では、液晶表示部28によって隠れて見えない)が収納される役物収納室80が設けられている。
【0017】
また、液晶表示部28の左側上端(V作動役物70の遊技球導入口)には、「羽根口」として機能する遊技球導入部90が設けられている。この遊技球導入部90は、遊技球導入部90の上部開口を第1入賞口25または第2入賞口26への遊技球の入賞に応じて開閉する上部蓋部材92と、V振り分け装置100の組み立て状況に応じて遊技球導入部90の下部開口を開閉する下部蓋部材94と、V作動役物70に入賞されたことを検知する羽根口スイッチ330(図1では不図示)とを有する。また、遊技球導入部90の上部蓋部材92及び下部蓋部材94は、後述する羽根口駆動機構により開又は閉位置に駆動される。
【0018】
上部蓋部材92は、上部開口を閉塞する閉位置と、上部開口を開放する開位置との何れかに位置するように動作する。本実施形態においては、第1入賞口25に遊技球が入ったことが検出されると上部蓋部材92が1回開き、第2入賞口26に遊技球が入ったことが検出されると上部蓋部材92が2回開く。この上部蓋部材92が開いたときに遊技球が遊技球導入部90に入ることができ、そのとき、後述するV振り分け装置100が組み上がっていない場合、下部蓋部材94が下部開口を閉じているため、V作動役物70の内部において遊技球が保持される。
【0019】
また、下部蓋部材94は、遊技球導入部90の下部開口を閉じることで遊技球導入部90に入った遊技球が落下しないように保持している。なお、上記下部蓋部材94が閉状態となり遊技球を保持する場合においては、該保持された遊技球がV作動役物70の内部に位置するように下部蓋部材94は構成されている。また、遊技球導入部90に遊技球が入ったことが羽根口スイッチ330により検出されると、液晶パネル28A,28Bが開き、その奥の役物収納室80に収納された、分解状態の各可動部材を有するV振り分け装置100(バラバラ状態のV振り分け装置100の構成部材)が、遊技盤24の前側に移動して、遊技者の目の前に出現する。次いで、遊技者の目の前に出現したV振り分け装置100の分解状態の各可動部材が、遊技者の目の前で合体して組み上がる。そして、V振り分け装置100が組みあがると、下部蓋部材94が下部開口を開くことにより、それまで保持していた遊技球を遊技球導入部90の下方に移動したV振り分け装置100に投下する。これにより、V振り分け装置100においては、例えば特定領域通過又は外れの抽選が行われる。尚、特定領域通過(V作動)は、条件装置の作動(大当たり)を発生させるものである。また、上記液晶パネル28A、28Bは、遊技盤24の内側(裏側)に配置された役物収納室80を開閉するための扉を兼ねており、左右方向に開いた場合には、遊技盤24の裏面に対向する位置に移動するため、遊技者からは見えなくなる。
【0020】
なお、本実施形態では、分解状態のV振り分け装置100の組み上げ開始のタイミングを、遊技球導入部90に遊技球が保持された時としているが、これに限らない。例えば、該タイミングを、第1入賞口25または第2入賞口26への入賞を検知したタイミング、すなわち、羽としての上部蓋部材92が開くタイミングと同期して設定しても良い。本実施形態では、第1入賞口25または第2入賞口26に遊技球が入賞する前には、遊技者に隠れて見えなかったV振り分け装置100が、所定のタイミングで遊技者の目の前で組み上がり、特定領域通過をするか否かのためにV作動役物70に導入された遊技球が、該都度で組み立てられたV振り分け装置100に供給されることが本質であり、該本質事項が実現されれば、上記所定のタイミングはいずれであっても良いのである。
【0021】
〔V振り分け装置の構成、動作〕
図2は本発明の実施形態1に係るV振り分け装置100の分離動作を示す斜視図である。図2に示されるように、V振り分け装置100は、前後方向に移動可能な移動ベース110と、移動ベース110に搭載された複数の可動部材120A〜120Dとを有する。また、移動ベース110には、各可動部材120A〜120Dを対角方向に移動させるためのガイド溝130A〜130Dが放射状に設けられている。
【0022】
各可動部材120A〜120Dは、後述する役物駆動機構により移動ベース110の周縁部(外側)と中心部(内側)との間でスライドすることで、分離状態(図2示す動作状態)又は合体状態(図3に示す動作状態)に変化する。また、移動ベース110の左右側面には、左右方向に延在する一対の回動軸140A、140Bが結合されている。従って、一対の回動軸140A、140Bが90°の角度で回動されると、移動ベース110は、垂直状態から水平状態に移行し、又は水平状態から垂直状態に移行する。さらに、一対の回動軸140A、140Bは、前後方向にも移動可能に支持されており、液晶パネル28A,28Bが開いた後、役物収納室80から前進して移動ベース110を遊技盤24の前側に移動させ、遊技者から各可動部材120A〜120Dの動作を見やすくする。
【0023】
図3は本発明の実施形態1に係るV振り分け装置100の合体動作を示す斜視図である。図3に示されるように、移動ベース110が役物収納室80から遊技盤24の前側に移動した後、各可動部材120A〜120Dは、ガイド溝130A〜130Dにガイドされて移動ベース110の周縁部から中心部に向けて移動する。そして、各可動部材120A〜120Dは、移動ベース110の中心部で合体した組み上がり状態で停止する。これにより、各可動部材120A〜120Dが合体した、特定領域(Vゾーン)を有する役物合体ユニット120が出来上がる。特定領域(Vゾーン)とは、各可動部材120A〜120Dのそれぞれに設けられた4個の孔部150A〜150Dのうちの何れか一つのことであり、本実施形態においては、孔部150Dが特定領域(Vゾーン)となる。また、それ以外の孔部150A〜150Cは、特定領域ではなく、外れ領域となる。
【0024】
また、各可動部材120A〜120Dは、外周側の縁部より低い中心側の位置に遊技球が貫通する孔部150A〜150Dが設けられている。この孔部150A〜150Dには、遊技球が入ったことを検出し、役物外れ信号を出力する役物外れスイッチ340、又は役物当選信号を出力する役物当選スイッチ350(図5参照)が設けられている。尚、役物外れスイッチ340及び役物当選スイッチ350としては、遊技球が接触した場合に各信号を出力する接触式スイッチでも良いし、あるいは光センサなどのように遊技球の存在を光学的に検出する非接触式スイッチでも良い。
【0025】
本実施形態では、孔部150Dが特定領域(Vゾーン)に対応する。よって、孔部150Dには、遊技球が特定領域通過(V作動)したことを検知する役物当選スイッチ350が設けられている。また、特定領域以外の領域である孔部150A〜150Cには、遊技球が特定領域通過しなかったことを検知する役物外れスイッチ340が設けられている。図3に示すような合体後に形成される役物合体ユニット120に供給された遊技球は、孔部150A〜150Dのいずれか1つに導入されるので、特定領域(Vゾーン)または特定領域以外の領域を通過することになる。よって、役物合体ユニット120は、遊技球を、条件装置の作動に係る特定領域(Vゾーン)、またはそれ以外の領域に振り分ける装置として機能する。
【0026】
可動部材120Aには切欠き部151Aが設けられており、孔部150Aと切欠き部151Aとは貫通孔152Aにより連通されている。よって、孔部150Aに入った遊技球は、貫通孔152Aを通過して切欠き部151Aから排出される。同様に、可動部材120B〜120Dの各々にも、切欠き部151B〜151D、および貫通孔152B〜152Dが設けられている。一方、移動ベース110には、孔部160、170、および孔部160と孔部170とを連通する貫通孔180が設けられている。よって、孔部170に入った遊技球は、貫通孔180を通って孔部160から排出される。なお、図2において、移動ベース110は、孔部160が形成された面が、遊技者と対向する側(遊技盤24の裏側)を向いている。
【0027】
このような構成において、図3に示されるように可動部材120A〜120Dが合体して役物合体ユニット120が組み上がった際に遊技球が該役物合体ユニット120に供給される場合、遊技球は孔部150A〜150Dのいずれかに入る。該合体時には、切欠き部151A〜151Dも一体となり、該一体となった切欠き部集合体は、孔部170に連通する。よって、孔部150A〜150Dのいずれか1つから導入された遊技球は、貫通孔152A〜152Dのうち対応する貫通孔を通り、切欠き部集合体および孔部170を介して移動ベース110内に入り、貫通孔180を通って孔部160から排出される。孔部160から排出された遊技球は、遊技盤24の裏側に設けられた排出路(不図示)に排出される。
【0028】
尚、図2図3においては、説明の便宜上、V振り分け装置100を水平状態にして示しているが、各可動部材120A〜120Dの合体動作及び分離動作は、移動ベース110が水平方向に延在する水平状態、垂直方向に延在する垂直状態、水平方向に対して所定角度傾斜する傾斜方向に延在する傾斜状態の何れかの状態のときに行うことも可能である。
【0029】
ここで、上記V振り分け装置100の動作について説明する。
【0030】
図4は本発明の実施形態1に係るV振り分け装置の動作手順を模式的に示す図である。図4(A)に示されるように、第1入賞口25又は第2入賞口26に遊技球が入ると、遊技球導入部90の上部開口を開閉する上部蓋部材92が上方に開く。そして、遊技球が遊技球導入部90の上部開口から中に入ると、上部蓋部材92が閉じて球技球を遊技球導入部90に保持する。
【0031】
次に、図4(B)に示されるように、遊技球が遊技球導入部90に保持されたタイミングで液晶パネル28A,28Bが左右離間方向にスライドして開き、その奥の役物収納室80に収納されたV振り分け装置100が露出した状態になる。このとき、V振り分け装置100は、各可動部材120A〜120Dが外側に分離している(図2参照)。また、移動ベース110は、役物収納室80に収納されるときは、垂直状態になっており、収納時の奥行き寸法が小さくなるようにして省スペース化に対応している。上記液晶パネル28A、28Bがスライド移動した後、可動部材120A〜120Dが分解状態のまま移動ベース110は前進(遊技者側に水平移動)して停止する。
【0032】
続いて、図4(C)に示されるように、各可動部材120A〜120Dは、ガイド溝130A〜130Dにガイドされて移動ベース110の周縁部から中心部に向けて移動する。そして、各可動部材120A〜120Dは、移動ベース110の中心部で合体する(図3参照)。すなわち、第1入賞口25又は第2入賞口26への入賞前には、遊技者には見えなかったV振り分け装置100が、遊技者の目の前で分解状態から合体状態に組み上がる。
【0033】
次に、図4(D)に示されるように、各可動部材120A〜120Dが搭載された移動ベース110は、一対の回動軸140A、140Bを中心に90度回動されて垂直状態から水平状態に変化する。さらに、各可動部材120A〜120Dが合体した役物合体ユニット120の上方に遊技球投下部材190も移動する。
【0034】
遊技球投下部材190は、内部に遊技球が通過する通路を有するパイプからなり、外側端部192が遊技球導入部90の下部開口に接近し、内側端部194が役物合体ユニット120の中心上方に位置している。
【0035】
図4(E)に示されるように、遊技球導入部90の下部蓋部材94が開くと、遊技球導入部90に保持されていた遊技球が遊技球投下部材190の内部通路を通過して役物合体ユニット120の中心付近に投下される。
【0036】
そして、役物合体ユニット120の中心付近に投下された遊技球は、転がりながら各可動部材120A〜120Dに設けられた孔部150A〜150Dの何れかに嵌合する。遊技球が嵌合した、孔部150A〜150Dによって特別入賞又は外れの何れかが選択される。
【0037】
このように、V振り分け装置100は、遊技球導入部90に遊技球が入るまでは、液晶パネル28A、28Bの裏側に隠れており、遊技球導入部90に遊技球が入ったことが検出されると、液晶パネル28A、28Bが左右離間方向に移動して遊技者から見えるように変化する。そのため、V振り分け装置100の存在によって遊技盤24及び液晶表示部28などがスペース的な制約を受けることがなく、遊技盤24上の各部材の配置を自由に変更することも可能である。また、遊技中に遊技者の目の前でV振り分け装置100が遊技盤24の裏側から前側に移動して各可動部材120A〜120Dが合体動作を行うことにより、遊技者が驚きながら、大当たりになるかもといった期待感が上昇してより盛り上がることで、遊技にのめり込むことができる。
【0038】
すなわち、本実施形態では、特定領域を有する役物である役物合体ユニット120を分離/合体自在に構成し、通常遊技(第1入賞口25または第2入賞口26を狙っている状態)では分離している役物合体ユニット120を遊技球が特定領域通過(V作動)するか否かを決める前に合体させるようにしている。これにより、通常遊技においては、遊技者には見えていない特定領域を有する役物を、該特定領域に遊技球が入るか否かを決める処理が実行されるタイミングに合わせて遊技者の前に出現させることができる。よって、大当たりするか否かを決める特別なタイミングにおいて該大当たりを決めるための役物(役物合体ユニット120)を合体出現させることができるので、遊技者に対して現在の遊技の特別感(インパクト)を与えることができる。すなわち、大当たりを期待できる演出の際に、その大当たりを決める役物を、通常では見えない状態から遊技者の目の前で組み立てるので、通常遊技時には特定領域への遊技球の道筋が見えない遊技者に対して、その特定領域への道筋が組み上がっていく様を見せることができ、遊技者に対して高揚感をより与えることができる。
【0039】
〔制御装置の構成〕
図5は本発明の実施形態1に係る弾球遊技機の制御系を示すブロック図である。図5に示されるように、弾球遊技機10に搭載された制御装置200は、羽根口制御部210と、役物扉開閉制御部220と、役物移動制御部230と、役物合体制御部240と、役物分離制御部250と、抽選制御部260とを有する。
【0040】
羽根口制御部210は、羽根口駆動機構410に対して所定の制御信号を送信し、羽根口駆動機構410に上部蓋部材92の開閉を行わせる。なお、羽根口駆動機構410は、羽根口制御部210または役物合体制御部240から受信した信号に基づいて、上部蓋部材92および下部蓋部材94の適切な方を駆動させる。すなわち、羽根口駆動機構410は、羽根口制御部210から検出信号を受信すると、受信した検出信号に応じて上部蓋部材92の所定の開閉運動をさせる。一方、羽根口駆動機構410は、役物合体制御部240から合体完了信号を受信すると、下部蓋部材94を開かせる。
【0041】
さて、羽根口制御部210は、第1入賞口25に設けられた第1入賞口スイッチ310からの検出信号が入力されると、羽根口駆動機構410に制御信号を1回出力する。これにより、羽根口駆動機構410は、遊技球導入部90の上部蓋部材92を上方に駆動して遊技球導入部90の上部開口を所定時間が経過するまで開く。また、羽根口制御部210は、第2入賞口26に設けられた第2入賞口スイッチ320からの検出信号が入力されると、羽根口駆動機構410に制御信号を2回出力する。これにより、羽根口駆動機構410は、遊技球導入部90の上部蓋部材92を上方に2回駆動し、遊技球導入部90の上部開口を2回ずつ所定時間が経過するまで開く。
【0042】
役物扉開閉制御部220は、遊技球導入部90に遊技球が入ったことを検出する羽根口スイッチ330からの検出信号が入力されると、役物扉開閉機構420に液晶表示部28を開放させる扉開制御信号を出力する。これにより、役物扉開閉機構420は、図4(B)に示されるように、一対の液晶パネル28A、28Bを左右方向にスライドさせて役物収納室80を開放する。
【0043】
役物移動制御部230は、液晶パネル28A、28Bが左右方向に開放されると、役物収納室80から遊技盤24の前側に前進させるための役物前進制御信号を役物ベース駆動機構430に出力する。これにより、役物ベース駆動機構430は、図4(B)に示すように、役物収納室80に収納されたV振り分け装置100を遊技盤24の前側に移動させる。
【0044】
役物合体制御部240は、移動ベース110が遊技盤24の前側に前進した後、各可動部材120A〜120Dを移動ベース110の周縁部から中心部に向けて移動させる役物合体制御信号を役物駆動機構440に出力する。これにより、役物駆動機構440は、各可動部材120A〜120Dを移動ベース110の中心部へ移動させる。よって、各可動部材120A〜120Dは、ガイド溝130A〜130Dに沿って移動し、移動ベース110の中心部で合体する(図3参照)。
【0045】
また、役物合体制御部240は、可動部材120A〜120Dの合体により役物合体ユニット120が組み上げられた後において、移動ベース110を垂直状態から水平状態に回転させるための回転制御信号を役物ベース駆動機構430に出力する。これにより、役物ベース駆動機構430は、組みあがった役物合体ユニット120を有する移動ベース110を垂直状態(図4(C))から水平状態(図4(D))に回転させる。次いで、役物合体制御部240は、V振り分け装置100が図4(D)に示す位置に設置されたことを検知すると、遊技球導入部90にて保持された遊技球を受け入れる準備が整ったと判断し、下部蓋部材94を開かせるための合体完了信号を羽根口駆動機構410に送信する。羽根口駆動機構410は、下部蓋部材94を開かせて下部開口を開放し、V作動役物70にて一旦保持された遊技球をV振り分け装置100側に供給させる。
【0046】
役物分離制御部250は、可動部材120A〜120Dが合体された役物合体ユニット120における抽選が終了すると、役物合体ユニット120をバラバラ状態(分解状態)の可動部材120A〜120Dに分解する分解制御信号を役物ベース駆動機構430に出力し、役物ベース駆動機構430に上記分解を行わせる。すなわち、制御装置200は役物外れスイッチ340または役物当選スイッチ350にて遊技球の通過を検知されると上記役物合体ユニット120での抽選が終了したと判断し、役物分離制御部250は、上記役物後退制御信号を出力する。次いで、役物移動制御部230は、V振り分け装置100を役物収納室80に収納させるための役物後退制御信号を役物駆動機構440に出力する。これにより、役物駆動機構440は、V振り分け装置100を役物収納室80に移動させ、移動ベース110を水平状態から垂直状態に回転させる。次いで、役物扉開閉制御部220は、液晶パネル28A、28Bをスライドさせて開いた状態の液晶表示部28を閉じる。次いで、羽根口制御部210は、羽根口駆動機構410により下部蓋部材94を下部開口を閉じるように制御する。
【0047】
抽選制御部260は、孔部150A〜150Cに設けられた3つの役物外れスイッチ340又は孔部150Dに設けられた役物当選スイッチ350からの検出信号の有無により抽選結果を判別する。すなわち、役物外れスイッチ340が遊技球を検出した検出信号を出力した場合には、抽選結果が「外れ」と判定し、役物当選スイッチ350が遊技球を検出した検出信号を出力した場合は、特定領域通過(V作動)であると判定する。該抽選制御部260により特定領域通過と判定された場合は、制御装置200は、大入賞駆動機構450により大入賞口27を所定回数だけ解放するなど大当たりに関する処理を実行する。
【0048】
なお、条件装置(不図示)は、大当たりの成立により発動するもので、大入賞口を解放させるのに必要なものであり、抽選制御部260と大入賞駆動機構450との間に設けられている。
【0049】
本実施形態では、役物合体ユニット120(可動部材120A〜120D)の合体/分離について、移動ベース110を用いているが、これに限らない。例えば、可動部材120A〜120Dの各々にロボットアームを接続し、役物合体ユニット120の組み立てタイミングの時に、ロボットアーム駆動により、通常遊技中では遊技者からは見えない場所に格納されていた可動部材120A〜120Dが遊技者の目の前で合体して役物合体ユニット120が組みあがるようにしても良い。このように、本実施形態で重要なことは、通常の遊技時には分離状態のV振り分け装置100を、特定の期間(特定領域通過(V作動)を決めるための期間)において、分解された要素を遊技者の目の前で合体させて組み上げることであり、これが実現できるのであれば、分解されたバラバラの要素の移動方法、そのための構造等は問わない。
【0050】
なお、本実施形態では、通常遊技中は分離された可動部材120A〜120Dはそれぞれ、遊技者から見えない位置に格納されているが、上記通常遊技中においても遊技者が見える箇所に格納されていても良い。
【0051】
〔実施形態2〕
図6は本発明の実施形態2に係るV振り分け装置の変動動作を模式的に示す図である。図6(A)に示されるように、例えば、各可動部材120A〜120Dの孔部150A〜150Dは、Vマークが記載された孔部150Aに役物当選スイッチ350が設けられ、他の孔部150B〜150Dには役物外れスイッチ340が設けられている。この場合、遊技球が役物当選スイッチ350に検出されて特定領域通過(V作動)となる確率は25%である。
【0052】
また、実施形態2の各可動部材120B〜120Dには、孔部150B〜150Dの何れかを閉止するシャッタ機構が設けられている。図6(B)に示されるように、例えば可動部材120Cの孔部150Cの1箇所がシャッター(×で示す)で閉止されると、遊技球が役物当選スイッチ350に検出されて特定領域通過となる確率は33%に増加する。図6(C)に示されるように、例えば可動部材120B、120Dの孔部150B、150Dの2箇所がシャッター(×で示す)で閉止されると、遊技球が役物当選スイッチ350に検出されて特定領域通過となる確率は50%に増加する。図6(D)に示されるように、例えば可動部材120B〜120Dの孔部150B〜150Dの3箇所がシャッター(×で示す)で閉止されると、遊技球が役物当選スイッチ350に検出されて特定領域通過となる確率は100%に増加する。
【0053】
このように、役物合体ユニット120において、特定領域となる孔部150A以外の3個の孔部150B〜150Dの少なくとも1つを閉止させることで特定領域通過の確率を変動させることが可能になる。これにより、遊技中に例えば、第1入賞口25又は第2入賞口26に遊技球が入ったことが検出された場合に、孔部150B〜150Dの各シャッタを適宜動作させて閉止させることで、特定領域通過になる確率が高められたことによる遊技者の期待感を向上させて遊技に対するモチベーションを高められる。
【0054】
なお、上記シャッタによる孔部150B〜150Dの閉止を、役物合体ユニット120の組み上げから分離の間中行っても良いし、間欠的に行っても良い。
【0055】
〔実施形態3〕
図7は本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の変形例1を模式的に示す図である。図7に示されるように、変形例1のV振り分け装置100Aは、移動ベース110の平面に合体・分離可能に設けられた役物合体ユニット700を有する。
【0056】
役物合体ユニット700は、8等分に分割された第1〜第8可動部材701A〜701Hを有する。第1〜第8可動部材701A〜701Hのうち偶数番号となる第2、第4、第6、第8可動部材701B、701D、701F、701Hには、遊技球が選択的に進入するための孔部150A〜150Dが一つずつ設けられている。第2、第4、第6、第8可動部材701B、701D、701F、701Hは、前述した実施形態1と同様に、切欠き部と、各孔部150A〜150Dと切欠き部と連通する貫通孔152A〜152Dとを有する。よって、第1〜第8可動部材701A〜701Hが合体した組み上がり状態において、孔部150A〜150Dの何れかに入った遊技球は、前述した実施形態1と同様に、貫通孔152A〜152Dを通過して移動ベース110の孔部170、貫通孔180を通過して移動ベース110の孔部170、貫通孔180、孔部160に至り、移動ベース110の外部に排出される。
【0057】
さらに、各可動部材701A〜701Hは、それぞれが図7に示すように合体した状態と、中心から放射状に移動して8分割に分解された状態(図示せず)となるように移動ベース110に対して移動可能にガイドされる。各可動部材701A〜701Hは、分解時には、移動ベース110の平面上の外周側に移動しているが、組み上がり動作時には、所定のルールに基づいて8個の各可動部材701A〜701Hが同時、あるいは所定の順番、あるいは乱数選択によりランダムに中心方向に移動する。
【0058】
遊技者からみると、各可動部材701A〜701Hの動きに予想外の変化が生じることになり、異なる動きによる様々な演出を間近で視認することができる。さらに、各可動部材701A〜701Hが合体した後は、遊技球が貫通孔152A〜152Dのどこに入るかによって外れか、あるいは特定領域通過(V作動)に分かれるため、より一層高揚感が高められる。
【0059】
〔実施形態4〕
図8は本発明の一実施形態に係るV振り分け装置の変形例2を模式的に示す図である。図8に示されるように、変形例2のV振り分け装置100Bは、移動ベース110の平面に合体・分離可能に設けられた役物合体ユニット710を有する。
【0060】
役物合体ユニット710は、輪郭形状が星型に形成されており、五角形の中央部711Aと、中央部711Aの各辺に当接する三角形の第1〜第5可動部材711B〜711Fとを有する。中央部711Aは、移動ベース110の平面中心に固定されている。また、第1〜第5可動部材711B〜711Fは、中央部711Aに対して当接する合体状態、又は中央部711Aから外周側に放射状に離間する分解状態となるように移動可能に設けられている。
【0061】
第1〜第5可動部材711B〜711Fのうち第1〜第4可動部材711B〜711Eには、孔部150A〜150Dと、孔部150A〜150Dに連通された貫通孔152A〜152Dが設けられている。さらに、中央部711Aには、各貫通孔152A〜152Dに連通する貫通孔153A〜153Dが中心部から各辺に貫通している。そして、各貫通孔153A〜153Dは、移動ベース110に設けられた孔部170、貫通孔180、孔部160に連通されている。
【0062】
第1〜第5可動部材711B〜711Fが中央部711Aに当接する組み上がり状態において、孔部150A〜150Dの何れかに入った遊技球は、前述した実施形態1と同様に、貫通孔152A〜152D及び153A〜153Dの何れかを通過して移動ベース110の孔部170、貫通孔180、孔部160に至り、移動ベース110の外部に排出される。
【0063】
各可動部材711B〜711Fは、分解時には、移動ベース110の平面上の外周側に移動しているが、合体動作時には、所定のルールに基づいて5個の各可動部材711B〜711Fが同時、あるいは所定の順番、あるいは乱数選択によりランダムに中心方向に移動して中央部711Aに当接する。
【0064】
遊技者からみると、三角形状の各可動部材711B〜711Eの個別の動きに予想外の変化が生じることになり、異なる動きによる様々な演出を間近で視認することができる。さらに、各可動部材711B〜711Eが合体した後は、遊技球が貫通孔152A〜152Dのどこに入るかによって外れか、あるいは特定領域通過(V作動)に分かれるため、より一層高揚感が高められる。
【0065】
尚、各可動部材711B〜711Eの形状としては、三角形でも良いし、あるいは半円形や四角形などの他の形状としても良い。
【0066】
〔実施形態5〕
上述の実施形態では、第1入賞口25または第2入賞口26への遊技球の入賞をある意味トリガとして、V振り分け装置100の組み立て(合体)を行っているが、第1入賞口25または第2入賞口26への入賞の回数に応じて、V振り分け装置100における特定領域通過における確率を変化させても良い。この確率の変動としては、例えば、第1入賞口25または第2入賞口26への入賞の回数として1回目、2回目、3回目に従って、と確率を1/20、1/15、1/10と段階的に上げるようにし、4回目以降は、1/20の低確率に戻るようにしても良い。このとき、合体役物ユニットとしては、予め異なる確率1/20、1/15、1/10のそれぞれに対応するものを3種類を用意しておき、例えば1、4、7・・・回目の時は確率1/20の合体役物ユニットを登場させ、2、5、8・・・回目の時は確率1/15の合体役物ユニットを登場させ、3、6、9・・・回目の時は確率1/10の合体役物ユニットを登場させれば良い。あるいは、例えば、上記入賞の回数として1回目・・・6回目に従って、確率を1/20、1/15、1/10、1/5、1/2、1/1と入賞回数毎に確率を段階的に上げてゆき、最後の6回目には特定領域のみを有する大当たり保証の役物合体ユニットを登場させるようにしても良い。
【0067】
上記確率に対応する合体役物ユニットの登場の仕方としては、用いる確率分だけ対応する合体役物ユニットを個別に用意し、実施形態3と同様にして登場させても良いし、最低確率に対応する孔部を合体役物ユニットに設け、実施形態2のようなシャッタ制御により確率を制御しても良い。
【符号の説明】
【0068】
10 弾球遊技機
24 遊技盤
25 第1入賞口
26 第2入賞口
70 V作動役物
100、100A、100B V振り分け装置
110 移動ベース
120、700、710 役物合体ユニット
120A〜120D、701A〜701H、711B〜711F 可動部材
130A〜130D ガイド溝
140A、140B 回動軸
150A〜150D 孔部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8