特開2015-175556(P2015-175556A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-175556(P2015-175556A)
(43)【公開日】2015年10月5日
(54)【発明の名称】風呂装置
(51)【国際特許分類】
   F24H 1/00 20060101AFI20150908BHJP
【FI】
   F24H1/00 602M
   F24H1/00 602X
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-52950(P2014-52950)
(22)【出願日】2014年3月17日
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】西山 猛彦
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 政和
【テーマコード(参考)】
3L024
【Fターム(参考)】
3L024CC17
3L024DD03
3L024DD17
3L024DD19
3L024DD27
3L024GG12
3L024GG43
3L024HH02
3L024HH18
3L024HH39
(57)【要約】
【課題】 幼児の浴槽への入浴中の事故の発生を防止できる風呂装置を提供する。
【解決手段】
風呂運転を制御する制御手段41と、浴槽12内の水位を検出する水位センサ19と、該水位センサ19の検出値の変動により浴槽12内への人の入浴を検知すると共に、その変動値により入浴者を幼児と判断する入浴水位制御手段42と、前記制御手段41により動作されて浴槽水を排水する排水栓40とを備えた風呂装置に於いて、前記制御手段41は、入浴水位制御手段42が浴槽12への入浴者を幼児と判断した時、排水栓40を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げるので、大人に比べて身長の低い幼児が浴槽12内に入浴しても溺れにくくなり、事故の発生を低減できるものである。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風呂運転を制御する制御手段と、浴槽内の水位を検出する水位センサと、該水位センサの検出値の変動により浴槽内への人の入浴を検知すると共に、その変動値により入浴者を幼児と判断する入浴水位制御手段と、前記制御手段により動作されて浴槽水を排水する排水栓とを備えた風呂装置に於いて、前記制御手段は、入浴水位制御手段が浴槽への入浴者を幼児と判断した時、排水栓を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げることを特徴とする風呂装置。
【請求項2】
前記制御手段は、水位センサの検出値の変動により浴槽内への人の入浴を検知すると共に、入浴水位制御手段が入浴者を幼児と判断して排水栓を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げた後に更に浴槽水の水位が下降した時、その状態が所定時間継続するか、又は、浴槽水の水位が所定値以上上がった時、入浴者を幼児と判断して浴槽水を所定量排水する前の水位まで浴槽内に自動足し湯することを特徴とする請求項1記載の風呂装置。
【請求項3】
前記制御手段は計時機能を有し、入浴水位制御手段が入浴者を幼児と判断した時、浴槽水の水位の上下動が所定時間継続した時、又は、入浴状態で浴槽水の水位の変動がない状態が所定時間継続した時、異常事態が発生したと判断して異常発生を報知することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の風呂装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽への入浴を検知する風呂装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものに於いては、入浴中の浴槽内での死亡事故を防止するために、浴槽の水位を検知する水位検知手段からの信号で人が入浴中に生じる水位の変動を検知する人体検出部が、所定時間、人の動きによる水位の変動がなかった場合に人体の異常状態が発生したと判断して、浴室外にある台所リモコンにより異常状態を報知するものがあった。
(例えば特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−14290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この従来のものでは、入浴中に異常状態が発生した時に報知するもので、異常状態の発生による死亡事故の発生を予め低減するようなことはできないもので、とくに幼児等の子供の場合、大人に比べて少ない浴槽水で溺れてしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、風呂運転を制御する制御手段と、浴槽内の水位を検出する水位センサと、該水位センサの検出値の変動により浴槽内への人の入浴を検知すると共に、その変動値により入浴者を幼児と判断する入浴水位制御手段と、前記制御手段により動作されて浴槽水を排水する排水栓とを備えた風呂装置に於いて、前記制御手段は、入浴水位制御手段が浴槽への入浴者を幼児と判断した時、排水栓を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げるものである。
【0006】
また、請求項2では、請求項1において、前記制御手段は、水位センサの検出値の変動により浴槽内への人の入浴を検知すると共に、入浴水位制御手段が入浴者を幼児と判断して排水栓を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げた後に更に浴槽水の水位が下降した時、その状態が所定時間継続するか、又は、浴槽水の水位が所定値以上上がった時、入浴者を幼児と判断して浴槽水を所定量排水する前の水位まで浴槽内に自動足し湯するものである。
【0007】
また、請求項3では、請求項2において、前記制御手段は計時機能を有し、入浴水位制御手段が入浴者を幼児と判断した時、浴槽水の水位の上下動が所定時間継続した時、又は、入浴状態で浴槽水の水位の変動がない状態が所定時間継続した時、異常事態が発生したと判断して異常発生を報知するものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の請求項1によれば、浴槽への入浴者を幼児と判断した時、排水栓を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げるので、大人に比べて身長の低い幼児が浴槽内に入浴しても溺れにくくなり、事故の発生を低減できるものである。
【0009】
浴槽への入浴者を幼児と判断して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げた後に更に浴槽水の水位が下降した時、その状態が所定時間継続したことで幼児の浴槽への入浴が終了したと判断し、又は浴槽への入浴者を幼児と判断して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げた後に更に浴槽水の水位が下降し、その後に浴槽水の水位が所定値以上上がったことで大人が浴槽へ入浴したと判断して、入浴者を幼児と判断して浴槽水を所定量排水する前の水位まで浴槽内に自動足し湯するので、幼児の浴槽の入浴の後に大人が浴槽へ入浴しても、入浴した大人が浴槽水の水位を上昇させる操作をする必要が無く、大人が浴槽へ入浴しても浴槽水が足りない状態が発生するのを防止できるものである。
【0010】
また、請求項3によれば、入浴者を幼児と判断した後、浴槽水の水位の上下動が所定時間継続した時は溺れている異常事態が発生している可能性があると判断し、又、入浴状態で浴槽水の水位の変動がない状態が所定時間継続した時はのぼせて意識障害を起こしている異常事態が発生している可能性があると判断して、異常発生を報知するので、家人に異常発生を報知して警報を発することで入浴中の異常事態が重大事故になることを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】この発明の一実施例を付した風呂装置の概略構成図。
図2】同一実施形態の作動を説明するためのフローチャート図。
図3】同他の実施形態の作動を説明するためのフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次にこの発明に係る風呂装置を図面に示す一実施例で説明する。
1は湯水を貯湯するステンレス製の貯湯タンク、2は貯湯タンク1底部に市水を給水する給水管、3は貯湯タンク1頂部から出湯する出湯管、4は給水管2から分岐された給水バイパス管、5は出湯管3からの湯と給水バイパス管4からの水とを給湯設定温度になるように混合する給湯混合弁、6は給湯混合弁5で混合された湯が流通する給湯管、7は給湯管6からの湯を給湯する給湯栓、8は給湯管6途中に設けられ給湯温度を検出する給湯温度センサ、9は給湯管6途中に設けられ給湯量を検出する給湯流量センサ、10は給水管2に設けられ市水の給水圧を一定の圧力に減圧する減圧弁、11は貯湯タンク1内の過圧を逃がす過圧逃がし弁である。
【0013】
12は浴槽、13は貯湯タンク1内の上部に設けられ貯湯タンク1内の湯の熱で外部流体としての浴槽水を加熱するためのふろ熱交換器、14は浴槽12とふろ熱交換器13とを浴槽水が循環可能に接続するふろ循環回路、15はふろ循環回路14途中に設けられ浴槽水を循環させるふろ循環ポンプ、16は給湯管6から分岐されふろ循環回路14に接続された湯張り管、17は湯張り管16途中に設けられ湯張り管16を開閉する湯張り弁、18はふろ循環回路14途中に設けられ浴槽12からふろ熱交換器13へ流れる浴槽水の温度を検出するふろ温度センサ、19は浴槽12内の水位を圧力で検出する水位センサである。
【0014】
20は貯湯タンク1内の湯水を加熱するためのヒートポンプ式加熱手段で、冷媒を圧縮する圧縮機21と、冷媒と水とを熱交換する冷媒水熱交換器22と、冷媒の圧力を減圧する減圧器23と、液冷媒を蒸発させる蒸発器24とを備え、蒸発器24で吸熱した冷媒を圧縮機21で圧縮して冷媒水熱交換器22を介して水を加熱するようにしている。蒸発器24には送風機25が設けられると共に、通風経路の蒸発器24の上流側には、外気温度を検出するための外気温度センサ26が設けられている。
このヒートポンプ式加熱手段20には冷媒として二酸化炭素冷媒が用いられ、高圧側が超臨界状態となることにより水を90℃の高温まで加熱することができるものである。
【0015】
27は貯湯タンク1の下部と冷媒水熱交換器21の水側と貯湯タンク1の上部とを湯水が循環可能に接続する加熱循環回路、28は加熱循環回路27途中に設けられた加熱循環ポンプ、29は冷媒水熱交換器22へ流入する水の温度を検出する入水温度センサ、30は冷媒水熱交換器22で加熱された湯の温度を検出する沸き上げ温度センサである。
【0016】
31は貯湯タンク1の側面の上下方向に複数設けられた貯湯温度センサで、貯湯タンク1内の湯水の温度を検出するためのものであり、上から31a、31b、31c、31d、31eと呼ぶ。
なお、これら貯湯温度センサ31a〜eの内、最下部の貯湯温度センサ31eは所定量以上の給湯が行われた際に貯湯タンク1下部の湯水の温度を検出して給水温度を検出し給水温度センサとして作動するものである。
【0017】
32は浴室等に設けられるリモートコントローラで、給湯機に関する各種の情報(給湯設定温度、ふろ設定温度、残湯量、給湯機の作動状態等)を表示する表示部33と、給湯設定温度、ふろ設定温度、ふろ設定湯量等を設定操作するための設定スイッチ34と、浴槽12へふろ設定湯量の湯張りを指示する湯張りスイッチ35と、浴槽水をふろ熱交換器13で循環加熱させる追い焚きスイッチ36と、高温差し湯運転を指示する高温差し湯スイッチ37と、ふろ設定温度の湯を一定量足し湯する足し湯スイッチ38と、給水あるいは低温の湯を一定量差し水する差し水スイッチ39とを備えている。
40は浴槽12の排水栓で、自動、手動のいずれによっても開閉可能な排水栓である。
【0018】
41は給湯温度センサ8、給湯流量センサ9、ふろ温度センサ18、水位センサ19、外気温度センサ26、入水温度センサ29、沸き上げ温度センサ30、貯湯温度センサ31a〜eの検出値が入力され、ふろ循環ポンプ15、湯張り弁17、圧縮機21、減圧器23、送風機25、加熱循環ポンプ28、排水栓40の作動を制御すると共に、リモートコントローラ32と通信可能に接続された制御手段である。
そしてこの制御手段41は、予め給湯機の作動を制御するためのプログラムが記憶されていると共に、演算、比較、記憶機能、時計機能を有しているものである。
【0019】
そして、この制御手段41には、水位センサ19によって浴槽12内への人の入浴を検知し、その入浴者を幼児と判断すると、排水栓40を動作して浴槽水を所定量排水して浴槽水の水位を下げる入浴水位制御手段42が設けられている。
【0020】
次に、この一実施形態の作動について図2のフローチャートに基づいて説明する。
まず浴槽12に人が入浴すると、それにより浴槽12内の浴槽水の水位が上昇し、その浴槽水の水位の上昇を水位センサ19が検出することで、制御手段41は浴槽12に人が入浴したと判断する。(S1)
【0021】
そして次に制御手段41はその水位の上昇が所定値未満かを判定し(S2)、その水位の上昇が所定値未満の場合は、幼児が浴槽12内へ入浴したと判断し(S3)、その水位の上昇が所定値未満の場合は、幼児よりも大きい小児以上の大人と判断して(S4)、後述する(S16)へと進むものである。
尚、一般に浴槽内での水の事故は3歳くらいまでが多く、4歳くらいから減少するということで幼児と幼児よりも大きい小児以上を大人として分けたがこれに限定されず、所定値を変更することにより小児以下と小児よりも大きい子供以上を大人として分けることもできるものである。
【0022】
そして制御手段41は、(S3)で幼児が浴槽12内へ入浴したと判断すると、幼児の火傷防止や溺れの発生を低減するために高温差し湯や追い焚き、足し湯を禁止し(S5)、更に入浴水位制御手段42により浴槽12の排水栓40を自動開閉動作させることにより、浴槽水を所定量自動排水して浴槽12内の水位を低下させるものである。(S6)
【0023】
これは、浴槽12内へ全身入浴した時、幼児と大人では鼻や口の高さが異なることを考慮して、幼児が浴槽12内へ全身入浴しても鼻や口が確保されるように自動で浴槽12内の水位を低下させるものである。
【0024】
そして次に制御手段41は、水位センサ19の検出により浴槽12内の水位が所定値以上、下降したかを判定し(S7)、浴槽12内の水位が所定値以上、下降したと判定したら幼児が浴槽12から出たと判断して(S8)、時計機能により計時を開始する。(S9)
【0025】
そして次に制御手段41は、浴槽12内の水位が上昇したかを判定し(S10)、水位センサ19の検出により浴槽12内の水位が上昇したと判定したら、計時を終了し(S11)、次にその水位の上昇が所定値未満かを判定し(S12)、その水位の上昇が所定値未満の場合は、幼児が浴槽12内へ再入浴したと判断して(S13)、(S7)に戻り、又、(S12)で水位の上昇が所定値未満ではない場合は、大人が浴槽12内へ入浴したと判断して(S14)、入浴水位制御手段42により(S6)で自動排水した浴槽水量と同じ量を自動足し湯して浴槽水の水位を元に戻すものである。(S15)
【0026】
そして次に制御手段41は、水位センサ19の検出により浴槽12内の水位が所定値以上、下降したかを判定し(S16)、浴槽12内の水位が所定値以上、下降したと判定したら大人が浴槽12から出たと判断して(S17)、(S1)へと戻るものである。
【0027】
又、(S10)で浴槽12内の水位が上昇しなかったら、(S9)の計時を継続し、計時時間が所定時間に達したら(S18)、幼児が浴室を出た、つまり入浴が終了したと判断して(S19)、入浴水位制御手段42により(S6)で自動排水した浴槽水量と同じ量を自動足し湯して浴槽水の水位を元に戻して(S20)、(S1)へと戻るものである。
【0028】
これにより幼児が浴槽12内に入浴したと判断した時、浴槽12内の浴槽水を所定量自動排水して水位を下げるので、大人に比べて身長の低い幼児が浴槽12内に入浴しても溺れにくくなり、事故の発生を低減できるものである。
【0029】
又、幼児が浴槽12内に入浴したと判断した時、高温差し湯や追い焚きを禁止して幼児の火傷防止すると共に、足し湯を禁止して浴槽12内の水位が上昇するのを防止して溺れやすくなるのを防ぐことができるものである。
【0030】
以上図2のフローチャートに基づいて説明したが、これは幼児の入浴中の事故、特に浴槽12内で溺れる事故の発生を低減させるものだが、浴槽12内で幼児が溺れていないかを監視する制御を、その他の実施形態の作動として図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0031】
まず浴槽12に人が入浴すると、それにより浴槽12内の浴槽水の水位が上昇し、その浴槽水の水位の上昇を水位センサ19が検出することで、制御手段41は浴槽12に人が入浴したと判断する。(S21)
【0032】
そして次に制御手段41はその水位の上昇が所定値未満かを判定し(S22)、その水位の上昇が所定値未満ではない場合は、大人が浴槽12内へ入浴したと判断して(S23)、(S21)に戻り、その水位の上昇が所定値未満の場合は、幼児が浴槽12内へ入浴したと判断し(S24)、入浴水位制御手段42により浴槽水の水位の上下動を水位センサ19が検出したか否かを監視する。(S25)
【0033】
そして、浴槽水の水位の上下動を水位センサ19が検出した時、その水位の上下動の差が所定値以上かを判定し(S26)、水位の上下動の差が所定値未満の時は(S25)に戻り、水位の上下動の差が所定値以上の時は、制御手段41は時計機能により計時を開始する。(S27)
【0034】
そして入浴水位制御手段42は、その浴槽水の水位の上下動が継続しているかを監視し(S28)、水位の上下動が継続している時間が所定時間になった時(S29)、制御手段41は計時を終了する(S30)と共に、浴槽12内で幼児が溺れている等の異常が発生していると判断して、浴室等に設けられるリモートコントローラ32や浴室外の台所リモコン(図示せず)により異常発生を報知して警報を発するものである。(S31)
【0035】
又、(S28)で浴槽水の水位の上下動が継続しなかった場合は、異常とは判定せず、次に浴槽水の水位が下降したかを監視し(S32)、浴槽水の水位が下降しない時は(S25)に戻り、浴槽水の水位が下降した時は、その水位の下降が所定値以上かを判定し(S33)、その水位の下降が所定値より小さい時は(S25)に戻り、その水位の下降が所定値より大きい時は、幼児が浴槽12から出たと判断して(S34)、制御手段41は計時を終了し(S35)、(S21)へと戻るものである。
【0036】
又、(S25)で浴槽水の水位の上下動が検出されない時は、制御手段41は時計機能により計時を開始し(S36)、入浴水位制御手段42は浴槽水の水位が(S22)で判定した水位のままで継続しているかを監視し(S37)、浴槽水の水位が(S22)で判定した水位のままで継続していない、つまり水位が下降した時は(S32)に進み、浴槽水の水位が(S22)で判定した水位のままで継続している時は、制御手段41の計時時間が所定時間に達したかを判定し(S38)、計時時間が所定時間に達していない時は(S37)に戻り、計時時間が所定時間に達した時は、入浴中にのぼせてしまった等の異常が発生していると判断して、(S30)に進むものである。
【0037】
これにより幼児が浴槽12内に入浴したと判断した時、浴槽12内の浴槽水の水位の上下動及び水位が上昇した状態が所定時間継続したかを判定することにより、浴槽12内に入浴している状態で溺れてバタバタ動くような異常事態を検知し、又、浴槽12内に入浴している状態でのぼせて意識障害を起こしているような異常事態を検知し、それを浴室等に設けられるリモートコントローラ32や浴室外の台所リモコン(図示せず)により異常発生を報知して家人に警報を発することで入浴中の異常事態が重大事故になることを防止できるものである。
【符号の説明】
【0038】
12 浴槽
19 水位センサ
40 排水栓
41 制御手段
42 入浴水位制御手段
図1
図2
図3