特開2015-177550(P2015-177550A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-177550RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-177550(P2015-177550A)
(43)【公開日】2015年10月5日
(54)【発明の名称】RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/40 20060101AFI20150908BHJP
【FI】
   H04L12/40 M
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-53335(P2015-53335)
(22)【出願日】2015年3月17日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0030736
(32)【優先日】2014年3月17日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】593121379
【氏名又は名称】エルエス産電株式会社
【氏名又は名称原語表記】LSIS CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】チョン ジョンキュン
(72)【発明者】
【氏名】チョン ジョンウク
【テーマコード(参考)】
5K032
【Fターム(参考)】
5K032BA06
5K032CD01
5K032DA01
5K032DB28
5K032EA02
5K032EA06
5K032EA07
(57)【要約】
【課題】2つのチャネルの通信の使用時、物理層を介して伝達されるデータをCPUの一ヵ所で処理してキャリア感知信号を認識する場合でも、通信パラメータグループの受信フレームの数およびエラーフレームの数が、どちらのチャネルで生成されたかをモニタリング可能な、RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置および方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ネットワークバスとデータを送受信し、受信したデータをMIIデータに変換して送受信する第1のチャネルユニットと、ネットワークバスとデータを送受信し、受信したデータをMIIデータに変換して送受信する第2のチャネルユニットと、第1のチャネルユニットと第2のチャネルユニットとから受信したMIIデータのキャリア感知信号を認識して送受信するCPUと、CPUを介して受信したMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングするモニタリング部と、を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークバスとデータを送受信し、該受信したデータをMIIデータに変換して送受信する第1のチャネルユニットと、
前記ネットワークバスとデータを送受信し、該受信したデータをMIIデータに変換して送受信する第2のチャネルユニットと、
前記第1のチャネルユニットと前記第2のチャネルユニットとから受信したMIIデータのキャリア感知信号を認識し、前記MIIデータを送受信するCPUと、
前記CPUとのデータ通信を行い、前記CPUを介して受信したMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングするモニタリング部と、を有し、
前記第1のチャネルユニットおよび前記第2のチャネルユニットは、
16bitワード単位でデータを変換して転送する、RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置。
【請求項2】
前記第1のチャネルユニットのMII変換部は、
8bitデータをシフトして、上位の8ビットに、該8bitデータの値を保存して変換し、
前記第2のチャネルユニットのMII変換部は、
8bitデータをシフトして、下位の8ビットに、該8bitデータの値を保存して変換する、請求項1に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置。
【請求項3】
前記モニタリング部は、
通信パラメータグループの受信フレームの数またはエラーフレームの数を表示する、請求項1または2に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置。
【請求項4】
前記モニタリング部は、
0から予め定められたしきい値までを表現し、
前記予め定められたしきい値を超える場合、再び、0からカウントを開始する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置。
【請求項5】
通信パラメータグループの受信フレームの数は、
上位の2桁と下位の2桁との間に0を置いて、計5桁で表現され、
前記ネットワークバスで受信されたデータのうち、前記第1のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、前記上位の2桁に表示し、前記第2のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、前記下位の2桁に表示する、請求項3または4に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置。
【請求項6】
第1のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータを受信すると、該受信したデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップと、
第2のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータを受信すると、該受信したデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップと、
前記CPUは、前記第1のチャネルユニットと前記第2のチャネルユニットとから受信したMIIデータのキャリア感知信号を認識し、前記MIIデータをモニタリング部に転送するステップと、
前記モニタリング部は、前記CPUから受信したMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングするステップと、を有し、
前記第1のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータを受信すると、該受信したデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップ、及び、前記第2のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータを受信すると、該受信したデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップは、
16bitワード単位でデータを変換して転送することを有する、RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法。
【請求項7】
前記第1のチャネルユニットがMIIデータに変換するステップは、
8bitデータをシフトして、上位の8ビットに、該8bitデータの値を保存して変換することを有し、
前記第2のチャネルユニットがMIIデータに変換するステップは、
8bitデータをシフトして、下位の8ビットに、該8bitデータの値を保存して変換することを有する、請求項6に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法。
【請求項8】
前記モニタリングするステップは、
通信パラメータグループの受信フレームの数またはエラーフレームの数を表示することを有する、請求項6または7に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法。
【請求項9】
前記モニタリングするステップは、
0から予め定められたしきい値までを表現し、
前記予め定められたしきい値を超える場合、再び、0からカウントを開始することを有する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法。
【請求項10】
通信パラメータグループの受信フレームの数は、
上位の2桁と下位の2桁との間に0を置いて、計5桁で表現され、
前記ネットワークバスで受信されたデータのうち、前記第1のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、前記上位の2桁に表示し、前記第2のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、前記下位の2桁に表示する、請求項8または9に記載のRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業イーサネット(登録商標)用リアルタイムオートメーションプロトコルネット(Real-time Automation Protocols for Industrial Ethernet(登録商標) net;RAPIEnet)ネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法に関し、より詳細には、IS7インバータにRAPIEnet通信オプションの開発を用いる場合に適用される技術分野で、通信パラメータ(COM)グループのモニタリング診断機能として用いる受信フレームの数およびエラーフレームの数に適用するために開発された、RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、RAPIEnet通信モジュールの開発において、2つのチャネルを用いることにより、イーサネット物理層(Ethernet PHYsical layer)も、二つの層が必要となる。したがって、ネットワーク上で伝達される通信プロトコル情報は、物理層を介して、RAPIEnet通信モジュールのCPUに管理に依存しないインターフェース(Management Independent Interface;MII)データを伝達し、CPUは、変換されたMIIデータによって、キャリア感知信号(CRC)を認識することになる。
【0003】
図1は、従来のバスネットワークシステムを示す図であり、図2は、図1に従う通信オプションカードの詳細な構成を示す機能ブロック図である。
【0004】
図1に示すように、従来、インバータと通信モジュールとを連結する1つのチャネルのネットワークシステムは、ネットワークバス30との通信のために通信オプションカード20が装着され、ネットワークバス30を介して通信データが送受信される。
【0005】
そして、通信オプションカード20は、図2に示すように、ネットワークバス30を介して外部からデータを送受信するものであって、コネクタ21とPHY22とからなっている。
【0006】
通信オプションカード20のコネクタ21は、CPU25とデータを送受信する。ここで、コネクタ21を介して伝達された送受信データは、データ連結部を介して、通信プロトコルを分析するために、物理層であるPHY22に転送される。
【0007】
PHY22は、ネットワークバス30から伝達されたデータをCPU25に伝達するために、受信したデータをMII(Management Independent Interface)データとして送受信する。
【0008】
一方、MII(Management Independent Interface)データを受信したCPU25は、内部的に、キャリア感知信号(CRC)を認識するため、このデータを処理してCAN通信に変換し、iS7インバータ10とデータを送受信する。
【0009】
結果として、図1のインバータキーパッド11にデータが転送され、ユーザが、モニタリング診断機能を活性化して、データを確認できるよう設定されている。
【0010】
図3は、従来の2つのチャネルのバスネットワークシステムを示す機能ブロック図である。図3に示すように、2つのチャネルのNetworkもまた、1つのチャネルのNetworkと同様の過程で通信し、通信オプションカード20が、ネットワークバス30を介して外部からデータを送受信し、通信オプションカード20のコネクタ21とコネクタ24とを介してデータを送受信する。
【0011】
したがって、コネクタ21とコネクタ24とを介して伝達された送受信データは、データ連結部を介して、通信プロトコルを分析するために、物理層であるPHY22とPHY23とに、それぞれ転送される。
【0012】
そして、PHY22およびPHY23は、ネットワークバス30から伝達されたデータをCPU25に伝達するために、受信したデータをMII(Management Independent Interface)データにして、それぞれ、送受信する。
【0013】
ここで、MII(Management Independent Interface)データを受信したCPU25は、内部的に、キャリア感知信号(CRC)を認識するため、このデータを処理してCAN通信にプロトコルを変換し、iS7インバータ10とデータを送受信する。このように送受信されたデータは、iS7インバータ10のインバータキーパッド11に送信されることによって、モニタリング診断機能を活性化し表示する。このとき、モニタリング診断機能で活性化される通信パラメータ(COM)グループには、受信フレームの数(RcvFrame)およびエラーフレームの数(Err Frame Num)などがある。
【0014】
RAPIEnet(Real-time Automation Protocols for Industrial Ethernet)通信オプションモジュールのように、2つのチャネルを用いるためには、必ず物理層を二つ用いなければならず、物理層を介して伝達されるデータは、CPUの一ヵ所で処理して、キャリア感知信号(CRC)を認識することになる。
【0015】
そのため、キャリア感知信号(CRC)を通じてインバータのモニタリング診断機能を活性化している通信パラメータ(COM)グループの受信フレームの数(RcvFrame)およびエラーフレームの数(Err Frame Num)がどちらのチャネルで発生したのかが分からないため、2つのチャネルのネットワークで構成された場合には、データを分析したり、または、エラーフレームの数(Err Frame Num)が発生しても、問題の発生に対するチャネル情報が分からないため、2つのチャネルのいずれも検索しなければならない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上記の問題点を解決するために案出されたもので、2つのチャネルの通信オプションモジュールを用いて、2つのチャネルの通信の使用時、モニタリング診断機能を強化する目的のために、物理層を介して伝達されるデータがCPUの一ヵ所で処理されてキャリア感知信号(CRC)を認識する場合であっても、インバータのモニタリング診断機能を活性化する通信パラメータ(COM)グループの受信フレームの数(RcvFrame)およびエラーフレームの数(Err Frame Num)がどちらのチャネルで発生したかをモニタリング可能な、RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的を達成しようとする本発明の一実施形態に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置は、ネットワークバスとデータを送受信し、受信したデータをMIIデータに変換して送受信する第1のチャネルユニットと、ネットワークバスとデータを送受信し、受信したデータをMIIデータに変換して送受信する第2のチャネルユニットと、第1のチャネルユニットと第2のチャネルユニットとから受信したMIIデータのキャリア感知信号(CRC)を認識し、MIIデータを送受信するCPUと、およびCPUとデータ通信を行い、CPUを介して受信されるMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングするモニタリング部と、を有する。
【0018】
このとき、第1のチャネルユニットおよび第2のチャネルユニットは、16bitワード単位でデータを変換して転送することが好ましい。
【0019】
そして、第1のチャネルユニットのMII変換部は、8bitのデータをシフト(shift)して、上位の8ビットに、その値を保存して変換し、第2のチャネルユニットのMII変換部は、8bitのデータをシフト(shift)して、下位の8ビットに、その値を保存して変換することが好ましい。
【0020】
一方、モニタリング部は、通信パラメータグループの受信フレームの数またはエラーフレームの数を表示することが好ましい。
【0021】
そして、モニタリング部は、0から予め定められたしきい値までを表現し、予め定められたしきい値を超える場合、再び、0からカウントを開始することが好ましい。
【0022】
一方、通信パラメータグループの受信フレームの数(またはエラーフレームの数)は、上位の2桁と下位の2桁との間に0を置いて計5桁で表現され、バスで受信されたデータのうち、第1のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、上位の2桁に表示し、第2のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、下位の2桁に表示することが好ましい。
【0023】
本発明の一実施形態に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法は、RAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法において、第1のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータを受信すると、受信したデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップと、第2のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータを受信すると、受信したデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップと、CPUは、第1のチャネルユニットと第2のチャネルユニットとから受信したMIIデータのキャリア感知信号(CRC)を認識し、MIIデータをモニタリング部に転送するステップと、モニタリング部は、CPUから受信したMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングするステップと、を有することが好ましい。
【0024】
そして、第1のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータが受信されると、受信されたデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップ、および、第2のチャネルユニットは、ネットワークバスからデータが受信されると、受信されたデータをMIIデータに変換して、CPUに転送するステップは、16bitワード単位でデータを変換して転送することが好ましい。
【0025】
また、第1のチャネルユニットがMIIデータに変換するステップは、8bitデータをシフト(shift)して、上位の8ビットに、その値を保存して変換し、第2のチャネルユニットがMIIデータに変換するステップは、8bitデータをシフト(shift)して、下位の8ビットに、その値を保存して変換することが好ましい。
【0026】
そして、モニタリングするステップは、通信パラメータグループの受信フレームの数またはエラーフレームの数を表示することが好ましい。
【0027】
また、モニタリングするステップは、0から予め定められたしきい値までを表現し、予め定められたしきい値を超える場合、再び、0からカウントを開始することが好ましい。
【0028】
そして、通信パラメータグループの受信フレームの数(またはエラーフレームの数)は、上位の2桁と下位の2桁との間に0を置いて計5桁で表現され、ネットワークバスで受信されたデータのうち、第1のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、上位の2桁に表示し、第2のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、下位の2桁に表示することが好ましい。
【発明の効果】
【0029】
上述したような構成を有する本発明に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法は、インバータのモニタリング診断機能を活性化する通信パラメータ(COM)グループの受信フレームの数(RcvFrame)およびエラーフレームの数(Err FrameNum)が、どちらのチャネルで生成されたものであるかをモニタリング可能であるため、いずれか一つのチャネルでエラーフレームの数(Err Frame Num)が見つけられたたとしても、両方のチャネルを確認する必要がなく、ユーザに利便性を提供するだけでなく、モニタリング診断能力においても、従来に比べて、明確でかつ強化された診断機能の能力を有する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】従来のバスネットワークシステムを示す図である。
図2図1に従う通信オプションカードの詳細な構成を示す機能ブロック図である。
図3】従来の2つのチャネルのバスネットワークシステムを示す機能ブロック図である。
図4】本発明に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置の構成を示す機能ブロック図である。
図5】本発明に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、本発明の一実施形態に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置およびモニタリング方法を、添付の図面を参照して、詳細に説明する。
【0032】
図4は、本発明に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置を示す機能ブロック図である。
【0033】
図4に示すように、本発明に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング装置は、第1のチャネルユニット100、第2のチャネルユニット200、CPU300およびモニタリング部400を含んでなる。
【0034】
まず、第1のチャネルユニット100は、ネットワークバス1とデータを送受信する物理層部110と、物理層部110を介して受信されるデータをMIIデータに変換して、CPU300に伝達するMII変換部120と、を含んでなる。
【0035】
そして、第2のチャネルユニット200は、ネットワークバス1とデータを送受信する物理層部210と、物理層部210を介して受信されるデータをMIIデータに変換して、CPU300に伝達するMII変換部220と、を含んでなる。
【0036】
CPU300は、第1のチャネルユニット100と第2のチャネルユニット200とから受信されるMIIデータのキャリア感知信号(CRC)を認識し、モニタリング部400とMIIデータを送受信する。
【0037】
また、モニタリング部400は、CPU300とデータ通信を行い、CPU300を介して受信されるMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングする。
【0038】
このとき、第1のチャネルユニット100および第2のチャネルユニット200のMII変換部120,220は、16bitワード単位でデータを変換して転送することが好ましい。
【0039】
一方、第1のチャネルユニット100のMII変換部120は、8bitのデータをシフト(shift)して、上位の8ビットに、その値を保存して変換し、第2のチャネルユニット200のMII変換部220は、8bitのデータをシフト(shift)して、下位の8ビットに、その値を保存して変換することが好ましい。
【0040】
他方で、モニタリング部400は、通信パラメータグループの受信フレームの数またはエラーフレームの数を表示することが好ましい。このような、モニタリング部400は、0から予め定められたしきい値まで表現することを特徴とするが、予め定められたしきい値を超える場合、再び、0からカウントを開始することが好ましい。
【0041】
このとき、通信パラメータグループの受信フレームの数は、計5桁で表現されることを特徴とするが、上位の2桁と下位の2桁との間に0を置き、ネットワークバス1で受信されたデータのうち、第1のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、上位の2桁に表示し、第2のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、下位の2桁に表示することが好ましい。
【0042】
これにより、本発明の一実施形態によれば、従来の通信パラメータグループで、5桁で表現され、0〜65535まで表した受信フレームの数とエラーフレームの数とを、0〜64までに制限することにより、受信フレームの数とエラーフレームの数とが2つのチャネルの使用時にモニタリングされるため、チャネルの診断機能を強化することができる長所がある。
【0043】
以下、下記では、本発明の一実施形態に係るRAPIEnetネットワークシステムにおける2つのチャネルのバスデータのモニタリング方法について、図5を参照して説明する。
【0044】
まず、第1のチャネルユニット100は、ネットワークバスからデータが受信されると、受信されたデータをMIIデータに変換して、CPUに転送する(S100)。第1のチャネルユニット100がMIIデータに変換するステップ(S100)は、8bitのデータをシフト(shift)して、上位の8ビットに、その値を保存して変換し、転送することが好ましい。
【0045】
そして、第2のチャネルユニット200は、ネットワークバスからデータが受信されると、受信されたデータをMIIデータに変換して、CPUに転送する(S200)。第2のチャネルユニット200がMIIデータに変換するステップ(S200)は、8bitのデータをシフト(shift)して、下位の8ビットに、その値を保存して変換することが好ましい。
【0046】
ここで、MIIデータに変換してCPUに転送するステップ(S100,S200)は、16bitワード単位でデータを変換して転送することが好ましい。
【0047】
続いて、CPUは、第1のチャネルユニット100と第2のチャネルユニット200とから受信されるMIIデータのキャリア感知信号(CRC)を認識し、モニタリング部400に転送する(S300)。
【0048】
前記モニタリング部400は、前記CPUから受信されたMIIデータから各チャネルのデータをモニタリングする(S400)。
【0049】
ここで、モニタリングするステップ(S400)は、通信パラメータグループの受信フレームの数またはエラーフレームの数を表示することが好ましく、0から予め定められたしきい値まで表現されることを特徴とするが、予め定められたしきい値を超える場合、再び、0からカウントを開始することが好ましい。
【0050】
このとき、通信パラメータグループの受信フレームの数は、計5桁で表現されることを特徴とするが、上位の2桁と下位の2桁との間に0を置き、ネットワークバスで受信されたデータのうち、第1のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、上位の2桁に表示し、第2のチャネルから伝達されたデータの受信フレームの数またはエラーフレームの数は、下位の2桁に表示することが好ましい。
【符号の説明】
【0051】
100 第1のチャネルユニット
200 第2のチャネルユニット
300 CPU
400 モニタリング部
図1
図2
図3
図4
図5