【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成25年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【課題】半導体領域の半導体と金属との化合物を形成してコンタクト抵抗の低減を図るも、クラッド層を厚く形成することなく、光の伝搬損失を大幅に低減する信頼性の高い光半導体装置を実現する。
【解決手段】コア層1Aを形成し、コア層1Aの両側に半導体領域3,4を形成し、コア層1Aを覆うクラッド層6を形成し、クラッド層6上に、窒素を含有する高融点金属膜7を形成し、窒素を含有する高融点金属膜7を形成した後に、半導体領域3,4上に金属14を堆積し、半導体領域3,4と、半導体領域の半導体と金属15との化合物を介して電気的に接続される電極9を形成する。
前記窒素を含有する高融点金属膜の高融点金属は、Ti,Hf,Ta,Mo,Wから選ばれた1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光半導体装置の製造方法。
前記化合物を形成した後に、前記窒素を含有する高融点金属膜を、その上に堆積した前記金属と共に除去することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光半導体装置の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、光半導体装置及びその製造方法の諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の諸実施形態では、説明の便宜上、光半導体装置の構成をその製造方法と共に述べる。以下の諸実施形態では、いわゆるPIN型の光導波路デバイスを開示するが、P型半導体領域とN型半導体領域との離間距離が短いPN型の光導波路デバイスにも適用することができる。
【0015】
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1〜
図3は、第1の実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0016】
先ず、
図1(a)に示すように、SOI基板1を用いてコア層1Aを形成する。
SOI基板1は、Si基板1a上にSiO
2層1bを介してSi層1cが形成されたものである。先ず、SOI基板1の表面(Si層1cの表面)に、CVD法により、ソースガスをSiH
4(20%)/He+N
2Oとして、温度800℃で20nm程度の厚みにSiO
2を堆積する。堆積されたSiO
2を、リソグラフィー及びRIEにより加工する。RIEのエッチング条件としては、エッチングガスをCF
4ガスとし、圧力を100mTorr、投入パワーを150Wとする。以上により、Si層1c上のコア層形成部位を覆うキャップ層2が形成される。
【0017】
キャップ層2のエッチングで用いたレジストマスクを用いて、Si層1cを、エッチングガスをHBrガスとして、RIEによりエッチングする。エッチング条件としては、圧力を50mTorr、投入パワーを200Wとする。エッチングは、Si層1cを50nm程度の厚み分だけ残すように行われる。以上により、キャップ層2下にSi層1cからなるコア層1Aが形成される。
レジストマスクは、薬液処理又はアッシング処理により除去される。
【0018】
続いて、
図1(b)に示すように、コア層1Aの両側面にサイドウォール3を形成する。
詳細には、コア層1Aを覆うように、CVD法により、ソースガスをSiH
4(20%)/He+N
2Oとして、温度800℃で300nm程度の厚みにSiO
2を堆積する。堆積されたSiO
2を、コア層1Aの両側面に250nm程度の幅で残るように、エッチングガスをCF
4ガスとして、RIEによりエッチングする。エッチング条件としては、圧力を1.8Torr、投入パワーを150Wとする。以上により、コア層1Aの両側面にサイドウォール3が形成される。サイドウォール3は、RIEにより自己整合的に形成されるため、位置ズレの発生による幅の不均一が発生しない。また、サイドウォール3となるSiO
2は、高温で成膜したものであるため、後述するクラッド層に用いられるTEOS又はSiO
2よりも水素の少ない膜であり、後述する高温の活性化アニールにおいても膜剥がれが生じることはない。
【0019】
続いて、
図1(c)に示すように、Si層1cにおけるコア層1Aの一方側にP型半導体領域4を形成する。
詳細には、Si層1c上の全面にレジストを塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、Si層1cにおけるコア層1Aの一方側を露出する開口11aを有するレジストマスク11が形成される。
レジストマスク11を用いて、開口11aから露出するコア層1Aの一方側の部位にP型不純物、例えばホウ素(B
+)をイオン注入する。これにより、Si層1cにおけるコア層1Aの一方側にP型半導体領域4が形成される。
レジストマスク11は、薬液処理又はアッシング処理により除去される。
【0020】
続いて、
図1(d)に示すように、Si層1cにおけるコア層1Aの他方側にN型半導体領域5を形成する。
詳細には、Si層1cの全面にレジストを塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、Si層1cにおけるコア層1Aの他方側を露出する開口12aを有するレジストマスク12が形成される。
レジストマスク12を用いて、開口12aから露出するコア層1Aの他方側の部位にN型不純物、例えばリン(P
+)をイオン注入する。これにより、Si層1cにおけるコア層1Aの他方側にN型半導体領域5が形成される。
レジストマスク12は、薬液処理又はアッシング処理により除去される。
【0021】
レジストマスク11,12を形成する際には、そのエッジに所期の位置からの若干の位置ズレが生じることがある。しかしながら、コア層1Aはキャップ層2及びサイドウォール3で覆われているため、これらがイオン注入に対するマスクとして機能し、イオン注入の領域変動が抑制される。
【0022】
その後、P型半導体領域4及びN型半導体領域5に、例えば1000℃で10秒間程度のアニール処理を施す。これにより、イオン注入されたP型半導体領域4のP型不純物(ここではB)及びN型半導体領域5のN型不純物(ここではP)が活性化される。
【0023】
続いて、
図2(a)に示すように、コア層1Aをキャップ層2及びサイドウォール3を介して覆うクラッド層6を形成する。
詳細には、コア層1Aをキャップ層2及びサイドウォール3を介して覆うように、クラッド材料として例えばTEOSをCVD法により堆積する。TEOSは、700nm程度〜1000nm程度の厚み、ここでは1000nm程度の厚みに堆積される。これにより、クラッド層6が形成される。コア層1A及びクラッド層6により、光導波路10が構成される。
【0024】
クラッド層の厚みが1000nmよりも厚いと、後述するコンタクト電極を精緻に形成することが困難となる。即ち、P型半導体領域及びN型半導体領域のスラブ部の厚みは50nm程度と薄く、コンタクト孔を形成する際に1000nmよりも厚いクラッド層をエッチングして、薄いスラブ部の表面露出でエッチングを停止させることは極めて困難である。クラッド層の厚みが700nmよりも薄いと、コア層とコンタクト電極との離間距離が短くなって光伝搬に悪影響が懸念される。クラッド層6を700nm程度〜1000nm程度の厚みに形成することにより、コンタクト電極を所期のように形成することができると共に、コア層1Aへの悪影響の懸念が払拭される。なお、コンタクト電極の形成位置等を適宜工夫することで、クラッド層6を700nmよりも薄く形成し得る。
【0025】
続いて、
図2(b)に示すように、クラッド層6上に、窒素を含有する高融点金属膜として、高融点金属酸窒化膜であるTiON膜7を形成する。
詳細には、クラッド層6上に、スパッタ法等により高融点金属酸窒化膜を形成する。この高融点金属酸窒化膜の高融点金属としては、Ti,Hf,Ta,Mo,W等から選ばれた1種が用いられる。本実施形態では、高融点金属としてTiを用い、高融点金属酸窒化膜としてTiON膜7が形成される。TiON膜7は、例えば50nm程度の厚みに形成される。高融点金属としてHf,Ta,Mo,又はWを用いた場合には、高融点金属酸窒化膜はHfON,TaON,MoON,又はWONとなる。
【0026】
続いて、
図2(c)に示すように、クラッド層6及びTiON膜7にコンタクト孔8を形成する。
詳細には、先ず、TiON膜7上の全面にレジストを塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、TiON膜7におけるP型半導体領域4の上方及びN型半導体領域5の上方に相当する部位を露出する開口13aを有するレジストマスク13が形成される。
【0027】
レジストマスク13を用いて、P型半導体領域4の表面の一部及びN型半導体領域5の表面の一部が露出するまで、TiON膜7及びクラッド層6をドライエッチングする。これにより、クラッド層6には開口6a、TiON膜7には開口7aが形成され、開口6a,7aが連通してなるコンタクト孔8が形成される。
レジストマスク13は、薬液処理又はアッシング処理により除去される。
【0028】
続いて、
図3(a)に示すように、P型半導体領域4の表面及びN型半導体領域5の表面に、シリサイドとしてNiシリサイド15を形成する。
詳細には、先ず、スパッタ法等により、コンタクト孔8の底部で露出するP型半導体領域4の表面上及びN型半導体領域5の表面上を含む全面にシリサイド金属を成膜する。シリサイド金属としては、Ni,Co,Ti,W等から選ばれた1種が用いられる。本実施形態では、シリサイド金属としてNiを用い、20nm程度の厚みにNi膜14を成膜する。
【0029】
その後、Ni膜14とP型半導体領域4及びN型半導体領域5に、例えば400℃で1分間程度のアニール処理を施す。これにより、Ni膜14とP型半導体領域4及びN型半導体領域5とが反応し、P型半導体領域4のNi膜14との接触部位及びN型半導体領域5のNi膜14との接触部位にそれぞれNiシリサイド15が形成される。
【0030】
Ni膜14は、コンタクト孔8の底部のみならずクラッド層6の上方にTiON膜7を介して堆積されている。この状態でアニール処理を施しても、クラッド層6がTiON膜7で保護されているためにクラッド層6とNi膜14とが反応することはなく、Ni膜14のNi原子のクラッド層6内への拡散が抑止される。クラッド層6は、コア層1Aの直上におけるNi原子濃度が5×10
13atoms/cm
2よりも低値、単位体積当りに換算すると1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値となる。Ni膜14の成膜環境に起因する濃度限界を考慮して、クラッド層6のコア層1Aの直上におけるNi原子濃度は、例えば10
15atoms/cm
3のオーダー程度まで抑えられる。クラッド層6のNi原子濃度を低値に抑えることにより、コア層1A内のNi原子濃度も同様に低値に抑えられる。
【0031】
続いて、
図3(b)に示すように、未反応のNi膜14を除去する。
詳細には、例えばH
2SO
4及びH
2O
2の混合液を用いて、TiON膜7上及びコンタクト孔8の底部に存する未反応のNi膜14を剥離して除去する。ここで、TiON膜7は除去されることなく残存する。TiON膜7は絶縁性であるため、TiON膜7が形成されている状態で後述のコンタクト電極を形成しても電極間の短絡等の問題が生じることはない。
【0032】
続いて、
図3(c)に示すように、コンタクト電極9を形成する。
詳細には、先ず、TiNを下地膜として、スパッタ法等によりコンタクト孔8を埋め込むように全面にTiN/Al(TiNが下層、Alが上層)を堆積する。
堆積されたTiN/Alを、リソグラフィー及びRIEにより電極形状に加工する。以上により、コンタクト孔8を電極材料で埋め込み、Niシリサイド15を介してP型半導体領域4又はN型半導体領域5と電気的に接続されてなるコンタクト電極9が形成される。
【0033】
本実施形態では、コンタクト電極9は、低抵抗のNiシリサイド15を介してP型半導体領域4又はN型半導体領域5と電気的に接続されている。コア層1A及びクラッド層6は、内部のNi原子濃度が1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値、例えば10
15atoms/cm
3のオーダー程度まで抑えられている。この構成により、Niシリサイド15によりコンタクト抵抗の低減を図るも、クラッド層6を厚く形成することなく、光の伝搬損失を大幅に低減する信頼性の高い光半導体装置が実現する。
【0034】
以下、本実施形態により奏される作用効果を確認するために行った実験結果について説明する。
図4は、本実施形態によるTiON膜を形成することなく、クラッド層の厚みを変えて作製した光半導体装置について、クラッド層の厚みと光パワーとの関係を示す特性図である。
【0035】
図4において、A点は、クラッド層の厚みを1000nm程度とし、シリサイド工程を行わずに(Niを成膜せずに)作製した光半導体装置における光パワーを示す。シリサイド工程を行った際にも、A点と同等の低い伝搬損失が必要である。
B点は、クラッド層の厚みを極めて薄くし(200nm程度以下の2種類)、シリサイド工程を行って作製した光半導体装置における光パワーを示す。B点の光半導体装置では、光パワーが小さく伝搬損失が極めて高い。
【0036】
C点は、B点に基づいて、クラッド層の厚みを1000nm程度として外挿した光パワーを示す。C点をA点と比較することにより、シリサイド工程を行うことで光パワーが大きく低下することが判る。
D点は、A点と同等の光パワーを示しており、B点及びC点に基づいてA点と同等の光パワーとして外挿したものである。シリサイド工程を行ってA点と同等の光パワーを得るには、1450nm程度の厚いクラッド層が必要であることが判る。
【0037】
シリサイド工程を行って作製したB点の光半導体装置におけるクラッド層について、ICP−MS分析で調べたところ、5×10
13atoms/cm
2以上(1.7×10
18atoms/cm
3以上)のNi原子濃度が検出された。このように、本実験では、コア層のみならず、クラッド層内に分布するNi原子が伝搬損失の原因となっていることが明らかになった。
【0038】
本実施形態では、コア層1A及びクラッド層6のNi原子濃度を、1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値、例えば10
15atoms/cm
3のオーダー程度まで抑えることにより、コンタクト抵抗の低減と、比較的薄いクラッド層での光の伝搬損失の低減との双方を実現することができる。
【0039】
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
図5〜
図6は、第2の実施形態による半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【0040】
本実施形態では先ず、第1の実施形態と同様に、
図1(a)〜
図2(a)の諸工程を順次行う。このとき、コア層1Aをキャップ層2及びサイドウォール3を介して覆うクラッド層6が形成される。
【0041】
続いて、
図5(a)に示すように、クラッド層6上に、窒素を含有する高融点金属膜として、高融点金属窒化膜であるTiN膜21を形成する。
詳細には、クラッド層6上に、スパッタ法等により高融点金属窒化膜を形成する。この高融点金属窒化膜の高融点金属としては、Ti,Hf,Ta,Mo,W等から選ばれた1種が用いられる。本実施形態では、高融点金属としてTiを用い、高融点金属窒化膜としてTiN膜21が形成される。TiN膜21は、例えば50nm程度の厚みに形成される。高融点金属としてHf,Ta,Mo,又はWを用いた場合には、高融点金属窒化膜はHfN,TaN,MoN,又はWNとなる。
【0042】
続いて、
図5(b)に示すように、クラッド層6及びTiN膜21にそれぞれ開口6a,21aを形成する。
詳細には、先ず、TiN膜21上の全面にレジストを塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、TiN膜21におけるP型半導体領域4の上方及びN型半導体領域5の上方に相当する部位を露出する開口16aを有するレジストマスク16が形成される。
【0043】
レジストマスク16を用いて、P型半導体領域4の表面の一部及びN型半導体領域5の表面の一部が露出するまで、TiN膜21及びクラッド層6をドライエッチングする。これにより、クラッド層6には開口6a、TiN膜21には開口21aが形成され、開口6a,21aが連通する。本実施形態では、開口6aがコンタクト孔となる。
レジストマスク16は、薬液処理又はアッシング処理により除去される。
【0044】
続いて、
図5(c)に示すように、P型半導体領域4の表面及びN型半導体領域5の表面に、シリサイドとしてNiシリサイド15を形成する。
詳細には、先ず、スパッタ法等により、開口6aの底部で露出するP型半導体領域4の表面上及びN型半導体領域5の表面上を含む全面にシリサイド金属を成膜する。シリサイド金属としては、Ni,Co,Ti,W等から選ばれた1種が用いられる。本実施形態では、シリサイド金属としてNiを用い、20nm程度の厚みにNi膜14を成膜する。
【0045】
その後、Ni膜14とP型半導体領域4及びN型半導体領域5に、例えば400℃で1分間程度のアニール処理を施す。これにより、Ni膜14とP型半導体領域4及びN型半導体領域5とが反応し、P型半導体領域4のNi膜14との接触部位及びN型半導体領域5のNi膜14との接触部位にそれぞれNiシリサイド15が形成される。
【0046】
Ni膜14は、開口6aの底部のみならずクラッド層6の上方にTiN膜21を介して堆積されている。この状態でアニール処理を施しても、クラッド層6がTiN膜21で保護されているためにクラッド層6とNi膜14とが反応することはなく、Ni膜14のNi原子のクラッド層6内への拡散が抑止される。クラッド層6は、コア層1Aの直上におけるNi原子濃度が5×10
13atoms/cm
2よりも低値、単位体積当りに換算すると1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値となる。Ni膜14の成膜環境に起因する濃度限界を考慮して、クラッド層6のコア層1Aの直上におけるNi原子濃度は、例えば10
15atoms/cm
3のオーダー程度まで抑えられる。クラッド層6のNi原子濃度を低値に抑えることにより、コア層1A内のNi原子濃度も同様に低値に抑えられる。
【0047】
続いて、
図6(a)に示すように、未反応のNi膜14を除去する。
詳細には、例えばH
2SO
4及びH
2O
2の混合液を用いて、TiN膜21上及び開口6aの底部に存する未反応のNi膜14を剥離して除去する。このとき、未反応のNi膜14と共にTiN膜21も除去される。TiN膜21は導電性であるため、TiN膜21が形成されている状態で後述のコンタクト電極を形成すれば電極間に短絡が生じるため、コンタクト電極の形成前にTiN膜21を除去する必要がある。本実施形態では、未反応のNi膜14と共にTiN膜21が除去されるため、工程数が削減される。
【0048】
続いて、
図6(b)に示すように、コンタクト電極9を形成する。
詳細には、先ず、TiNを下地膜として、スパッタ法等により開口6aを埋め込むように全面にTiN/Al(TiNが下層、Alが上層)を堆積する。
堆積されたTiN/Alを、リソグラフィー及びRIEにより電極形状に加工する。以上により、開口6aを電極材料で埋め込み、Niシリサイド15を介してP型半導体領域4又はN型半導体領域5と電気的に接続されてなるコンタクト電極9が形成される。
【0049】
本実施形態では、コンタクト電極9は、低抵抗のNiシリサイド15を介してP型半導体領域4又はN型半導体領域5と電気的に接続されている。コア層1A及びクラッド層6は、内部のNi原子濃度が1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値、例えば10
15atoms/cm
3のオーダー程度まで抑えられている。この構成により、Niシリサイド15によりコンタクト抵抗の低減を図るも、クラッド層6を厚く形成することなく、光の伝搬損失を大幅に低減する信頼性の高い光半導体装置が実現する。
【0050】
以下、光半導体装置及びその製造方法の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0051】
(付記1)コア層を形成する工程と、
前記コア層の両側に半導体領域を形成する工程と、
前記コア層を覆うクラッド層を形成する工程と、
前記クラッド層上に、窒素を含有する高融点金属膜を形成する工程と、
前記窒素を含有する高融点金属膜を形成した後に、前記半導体領域上に金属を堆積する工程と、
前記半導体領域と、前記半導体領域の半導体と前記金属との化合物を介して電気的に接続される電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
【0052】
(付記2)前記クラッド層は、その前記コア層の直上における前記金属の原子の濃度が1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値であることを特徴とする付記1に記載の光半導体装置の製造方法。
【0053】
(付記3)前記窒素を含有する高融点金属膜の高融点金属は、Ti,Hf,Ta,Mo,Wから選ばれた1種であることを特徴とする付記1又は2に記載の光半導体装置の製造方法。
【0054】
(付記4)前記窒素を含有する高融点金属膜は、酸窒化膜であることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の光半導体装置の製造方法。
【0055】
(付記5)前記化合物を形成した後に、前記窒素を含有する高融点金属膜を、その上に堆積した前記金属と共に除去することを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の光半導体装置の製造方法。
【0056】
(付記6)前記クラッド層は、700nm〜1000nmの範囲内の厚みに形成されることを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の光半導体装置の製造方法。
【0057】
(付記7)コア層と、
前記コア層を覆うクラッド層と、
前記クラッド層上に形成された高融点金属酸窒化膜と、
前記コア層の両側に形成された半導体領域と、
前記半導体領域と、前記半導体領域の半導体と金属との化合物を介して電気的に接続された電極と
を含むことを特徴とする光半導体装置。
【0058】
(付記8)前記クラッド層は、その前記コア層の直上における前記金属の原子の濃度が1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値であることを特徴とする付記7に記載の光半導体装置。
【0059】
(付記9)前記高融点金属酸窒化膜の高融点金属は、Ti,Hf,Ta,Mo,Wから選ばれた1種であることを特徴とする付記7又は8に記載の光半導体装置。
【0060】
(付記10)前記クラッド層は、700nm〜1000nmの範囲内の厚みに形成されていることを特徴とする付記7〜9のいずれか1項に記載の光半導体装置。
【0061】
(付記11)コア層と、
前記コア層を覆うクラッド層と、
前記コア層の両側に形成された半導体領域と、
前記半導体領域と、前記半導体領域の半導体と金属との化合物を介して電気的に接続された電極と
を含み、
前記クラッド層は、その前記コア層の直上における前記金属の原子の濃度が1.7×10
18atoms/cm
3よりも低値であることを特徴とする光半導体装置。
【0062】
(付記12)前記クラッド層上に形成された高融点金属酸窒化膜を更に含むことを特徴とする付記11に記載の光半導体装置。
【0063】
(付記13)前記高融点金属酸窒化膜の高融点金属は、Ti,Hf,Ta,Mo,Wから選ばれた1種であることを特徴とする付記11又は12に記載の光半導体装置。
【0064】
(付記14)前記クラッド層は、700nm〜1000nmの範囲内の厚みに形成されていることを特徴とする付記11〜13のいずれか1項に記載の光半導体装置。