【課題】監視すべきシステムに対して、複雑な操作、技術も必要とせず、いつから警報が発生したのか、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができ、コストも低減でき、しかも、コンパクトな警報表示装置を提供する。
【解決手段】監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、警報表示するための警報表示装置10であって、警報表示装置10に内蔵された内部タイマーと、表示と設定を行う画面を表示する画面表示部12とを備え、センサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、異常情報を画面表示部12に表示するように構成されているとともに、内部タイマーによって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部12に表示するように構成されている。
前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数を計測し、前記画面表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の警報表示装置。
前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数と異常情報の種別を、前記画面表示部に表示するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の警報表示装置。
前記センサーからのセンサー情報に応じて、前記監視すべきシステムに対して、制御信号を送信するリレー制御手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の警報表示装置。
【背景技術】
【0003】
従来、この種の監視すべきシステム、例えば、空気調和機において、警報機能付きの空気調和機では、センサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、警報出力端子に接続したランプやブザーなどで、利用者に警報を伝える通知手段 、または、警報出力端子から委託設備業者などへ自動通報されるなどの通報手段が採用されている。
【0004】
一方、センサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、異常検知した結果を通報する手段を持たない設備(システム)では、利用者自身が警報(ランプ、ブザ―など)に気づくことで、警報状態を確認することはできるように構成されている。
【0005】
図12は、従来の空気調和機のデジタルサーモスタットからなる警報表示装置の正面図を示している。
【0006】
図12に示したように、従来の警報表示装置100は、図示しないが、監視すべきシステムに設けたセンサーと接続されており、警報表示装置100には、表示と設定を行う画面を表示する画面表示部102を備えている。
【0007】
画面表示部102は、7セグメントLEDから構成されており、現在の温度(
図12では、例えば、12.5℃)が表示されている。また、
図12では、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも高くなっており、画面表示部102の下方に設けられた警報出力ランプ104が点灯した状態となっている。
【0008】
また、画面表示部102の下方には、この警報出力ランプ104以外にも、冷房状態を表示するための冷房表示ランプ106と、暖房状態を表示するための暖房表示ランプ108と、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号を送信するリレー制御出力ランプ110とが設けられている。
【0009】
さらに、画面表示部102の下方には、各種の設定条件を設定操作するための設定操作部112が設けられている。この設定操作部112は、
図12に示したように、左側に上から順に、冷暖房切り替え表示部114、入切設定表示部116、高温警報設定表示部118、低温警報設定表示部120が形成されている。
【0010】
なお、冷暖房切り替え表示部114には、切り替えランプ114aが設けられ、入切設定表示部116には、切表示ランプ116aと、入表示ランプ116bとが設けられている。また、高温警報設定表示部118には、温度ランプ118aと、遅延時間ランプ118bが設けられている。同様に、低温警報設定表示部120には、温度ランプ120aと、遅延時間ランプ120bが設けられている。
【0011】
また、設定操作部112は、
図12に示したように、右側に上から順に、選択ボタン122、上移動ボタン(△)124、下移動ボタン(▽)126、決定(警報解除)ボタン128が設けられている。
【0012】
このように構成される従来の警報表示装置100では、選択ボタン122、上移動ボタン124、下移動ボタン126を押すことによって、冷暖房切り替え表示部114の冷暖房を設定し、入切設定表示部116の入切を設定するようになっている。また、高温警報設定表示部118において、温度と遅延時間を設定するとともに、低温警報設定表示部120において、温度と遅延時間を設定するように構成されており、これらの全ての条件が設定された後に、決定(警報解除)ボタン128を押すことによって設定が完了するようになっている。
【0013】
そして、この従来の警報表示装置100では、
図12に示したように、例えば、高温警報設定表示部118において設定した、温度と遅延時間を超えた際に(
図12では、例えば、12.5℃)、画面表示部102の下方に設けられた警報出力ランプ104が点滅(点灯)した状態となるように構成されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
しかしながら、警報状態であることは確認できるが、いつから警報が発生したのか、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を確認することができず、空気調和機の空気調和対象である、例えば、冷凍庫、冷蔵庫、ショーケース内に収納した品物などへの影響を把握することができず、適切な対応処置を取ることができなかった。
【0016】
また、利用者から呼ばれた設備業者にあっても、警報発生が作業開始からどの位前であったのかを把握できず、適切な対応処置を取ることができなかった。
【0017】
このため、特許文献1(特開平6−221732号公報)には、温度監視警報装置において、警報経過時間を出力表示装置(パネル)の切換えにより表示する技術が開示されている。
【0018】
しかしながら、特許文献1の温度監視警報装置では、出力表示装置を、使用者のスイッチ操作により、通常、警報、モード調整の3つのモード間を手動で切り換えて、警報経過時間、現在の温度を表示しなければならない。
【0019】
このため、出力表示装置(パネル)には、多数の切り替えボタンなどがあり、操作が複雑であって、技術スタッフ(設備業者など)の対応が必要であって、例えば、店員などの技術に熟達していない者が表示し、その内容を知ることは困難であった。
【0020】
さらに、特許文献1の温度監視警報装置では、経過時間の計測には、内部時計を利用して、警報発生の日付と時刻をCPUに入力して出力表示装置に表示するように構成されている。
【0021】
しかしながら、このように、特許文献1の温度監視警報装置では、警報時間記録機能を持たせるには時計表示機能が必要であり、コスト高になり、警報装置が大型化することにもなる。
【0022】
本発明は、このような現状に鑑み、監視すべきシステムに対して、複雑な操作、技術も必要とせず、いつから警報が発生したのか、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができ、コストも低減でき、しかも、コンパクトな警報表示装置を提供することを目的とする。
【0023】
また、本発明は、監視すべきシステムである空気調和機の空気調和対象である、例えば、冷凍庫、冷蔵庫、ショーケース内に収納した品物などへの影響を把握することができ、適切な対応処置を取ることができる空気調和機の警報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の警報表示装置は、
監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、警報表示するための警報表示装置であって、
前記警報表示装置に内蔵された内部タイマーと、
表示と設定を行う画面を表示する画面表示部とを備え、
前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、異常情報を画面表示部に表示するように構成されているとともに、
前記内部タイマーによって、前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、前記経過時間を画面表示部に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0025】
このように構成することによって、監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、異常情報を画面表示部に表示するので、例えば、高温状態、低温状態などの警報状態(異常情報)の種類を簡単に把握することができる。
【0026】
また、警報表示装置に内蔵された内部タイマー(カウンター)によって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部に表示するので、いつから警報が発生したのか、経過時間を簡単に確認することができる。
【0027】
従って、監視すべきシステムに対して、複雑な操作、技術も必要とせず、いつから警報が発生したのか、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができる。
【0028】
これにより、誰でも即座に異常の原因と警報経過時間を確認できるので適切な対応ができるとともに、技術スタッフ(設備業者など)の対応が不要であって、例えば、店員などの技術に熟達していない者が、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を知ることができ、技術スタッフへの問い合わせが減るのでメンテナンス業務が楽になる。
【0029】
しかも、従来のように、内部時計を利用して警報発生の日付と時刻と現在の時間から警報経過時間を演算処理していないので、時計表示機能が不要で、コストも低減でき、しかも、コンパクトな警報表示装置を提供することができる。
さらに、時計表示機能が不要であるので、時刻の初期設定の操作が不要で手間がかからなくなる。
【0030】
また、本発明の警報表示装置は、
前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた時から、異常状態が所定時間継続している状態が検知された際に異常が生じたと判断して、
前記異常情報を画面表示部に表示するように構成されているとともに、
前記内部タイマーによって、前記異常が生じたと判断した時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0031】
このように構成することによって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時から、異常状態が所定時間継続している状態が検知された際に異常が生じたと判断するので、すなわち、遅延時間を設けているので、誤って警告表示がなされる誤動作を回避することができる。
【0032】
また、本発明の警報表示装置は、前記画面表示部に表示された異常情報と経過時間をリセットするためのリセット手段を備えることを特徴とする。
【0033】
このように構成することにより、リセット手段によって、画面表示部に表示された異常情報と経過時間をリセットすることで警報を簡単に解除することができる。
【0034】
また、本発明の警報表示装置は、前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数を計測し、前記画面表示部に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0035】
このように構成することによって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数を計測し、画面表示部に表示するので、例えば、監視すべきシステムの故障修理、メンテナンス、交換などを適切に行うことができる。
【0036】
また、本発明の警報表示装置は、前記センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数と異常情報の種別を、前記画面表示部に表示するように構成されていることを特徴とする。
【0037】
このように構成することによって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数と異常情報の種別を、画面表示部に表示するので、異常情報の種別、回数に応じて、例えば、監視すべきシステムの故障修理、メンテナンス、交換などを適切に行うことができる。
【0038】
また、本発明の警報表示装置は、前記センサーからのセンサー情報に応じて、前記監視すべきシステムに対して、制御信号を送信するリレー制御手段を備えることを特徴とする。
【0039】
このように構成することによって、リレー制御手段によって、センサーからのセンサー情報にセンサーからのセンサー情報に応じて、監視すべきシステムに対して、制御信号(例えば、入切信号)を送信するので、監視すべきシステムを制御することができる。
【0040】
また、本発明の警報表示装置は、前記画面表示部が、液晶表示装置から構成されていることを特徴とする。
【0041】
このように構成することによって、従来の7セグメントLEDから構成される画面表示部に比較して、画面表示部が、液晶表示装置から構成されているので、警報表示の視認性、操作性が向上する。
【0042】
また、本発明の警報表示装置は、前記画面表示部が、表示と設定を行う画面を表示するタッチパネル式表示装置から構成されていることを特徴とする。
【0043】
このように構成することによって、タッチパネル式表示装置によって、表示と設定を行う際の操作性が向上する。
【0044】
また、本発明の警報表示装置は、前記センサー情報が、温度、湿度、圧力、流量から選択された少なくとも一つのセンサー情報であることを特徴とする。
【0045】
このように、本発明の警報表示装置によれば、温度、湿度、圧力、流量から選択された少なくとも一つのセンサー情報に基づいて、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができる。
【0046】
また、本発明の警報表示装置は、前記警報表示装置が、空気調和機に用いられるものであることを特徴とする。
【0047】
このように、本発明の警報表示装置によれば、例えば、エアコン、冷凍庫、冷蔵庫、園芸用のビニールハウス、ショーケースなどの空気調和機に設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができる。
【発明の効果】
【0048】
本発明によれば、監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、異常情報を画面表示部に表示するので、例えば、高温状態、低温状態などの警報状態(異常情報)の種類を簡単に把握することができる。
【0049】
また、警報表示装置に内蔵された内部タイマー(カウンター)によって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部に表示するので、いつから警報が発生したのか、経過時間を簡単に確認することができる。
【0050】
従って、監視すべきシステムに対して、複雑な操作、技術も必要とせず、いつから警報が発生したのか、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができる。
【0051】
これにより、誰でも即座に異常の原因と警報経過時間を確認できるので適切な対応ができるとともに、技術スタッフ(設備業者など)の対応が不要であって、例えば、店員などの技術に熟達していない者が、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を知ることができ、技術スタッフへの問い合わせが減るのでメンテナンス業務が楽になる。
【0052】
しかも、従来のように、内部時計を利用して警報発生の日付と時刻と現在の時間から警報経過時間を演算処理していないので、時計表示機能が不要で、コストも低減でき、しかも、コンパクトな警報表示装置を提供することができる。
さらに、時計表示機能が不要であるので、時刻の初期設定の操作が不要で手間がかからなくなる。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
【0055】
図1は、本発明の警報表示装置の実施例の正面図であり、監視すべきシステムとして、空気調和機のデジタルサーモスタットからなる警報表示装置の正面図を示している。
【0056】
図1に示したように、本発明の警報表示装置10は、図示しないが、監視すべきシステムに設けたセンサーと接続されており、警報表示装置10には、表示と設定を行う画面を表示する画面表示部12を備えている。
【0057】
画面表示部12は、液晶表示装置から構成されており、その温度表示部12aに、現在の温度が表示されるように構成されている。さらに、
図1に示したように、画面表示部12の下方には、警報出力ランプ14が設けられ、図示しない監視すべきシステム、例えば、空気調和機に設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、点灯した状態となるように構成されている。
【0058】
また、画面表示部12の下方には、この警報出力ランプ14以外にも、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号を送信するリレー制御出力ランプ20が設けられている。
【0059】
さらに、画面表示部12には、その下方部分に、設定表示部12bが設けられており、画面表示部12の下方に表示されているように、左側から順に、冷暖房切り替え表示部24、入切設定表示部26、高温警報設定表示部28、低温警報設定表示部30が形成されている。
【0060】
すなわち、
図1に示したように、画面表示部12の設定表示部12bには、液晶のバー表示が、点灯することによって、左側から順に、冷房状態を表示するための「冷」、暖房状態を表示するための「暖」からなる冷暖房切り替え表示部24、「切」、「入」からなる入切設定表示部26、「温度」、「遅延」からなる高温警報設定表示部28、「温度」、「遅延」からなる低温警報設定表示部30が、選択的に表示されるように構成されている。
【0061】
また、
図1に示したように、画面表示部12には、その上部の中央部分に、警報経過時間表示部12cが形成されている。この警報経過時間表示部12cは、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部12の警報経過時間表示部12cに表示(点滅)するように構成されている。
【0062】
さらに、画面表示部12の下方には、各種の設定条件を設定操作するための設定操作部22が設けられている。この設定操作部22には、
図1に示したように、選択ボタン32、上移動ボタン(△)34、下移動ボタン(▽)36、決定(警報解除)ボタン38が設けられている。
【0063】
なお、
図1に示した警報表示装置10の表示状態では、画面表示部12の設定表示部12bにおいて、液晶のバー表示が「冷」の箇所に表示されており、冷房状態であることが表示されている。
【0064】
そして、画面表示部12の温度表示部12aに、現在の温度(
図1では、例えば、12.5℃)が表示されている。また、
図1では、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも高くなっており、画面表示部12の下方に設けられた警報出力ランプ14が点灯した状態となっている。
【0065】
さらに、
図1に示した警報表示装置10の表示状態では、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも高くなっており、画面表示部12の設定表示部12bの高温警報設定表示部28において、「温度」、「遅延」の箇所に、液晶のバー表示が表示され、点滅状態で警告表示がなされている。
【0066】
また、
図1に示した警報表示装置10の表示状態では、警報経過時間表示部12cに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部12の警報経過時間表示部12cに点滅状態で表示(
図1では、警報経過時間が、1時間38分を示す「1:38」の表示)されている。
【0067】
このように構成される本発明の警報表示装置10の表示状態の例について、
図2〜
図3に基づいてより詳細に説明する。
【0068】
図2は、低温警報状態を表示している状態を示す画面表示部12の拡大図である。
【0069】
図2に示した警報表示装置10の表示状態では、画面表示部12の設定表示部12bにおいて、液晶のバー表示が「冷」の箇所に表示されており、冷房状態であることが表示されている。
【0070】
そして、画面表示部12の温度表示部12aに、現在の温度(
図2では、例えば、2.0℃)が表示されている。また、
図2では、図示しないが、
図1に示したように、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも低くなっており、図示しないが、画面表示部12の下方に設けられた警報出力ランプ14が点灯した状態となっている。
【0071】
さらに、
図2に示した警報表示装置10の表示状態では、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも低くなっており、画面表示部12の設定表示部12bの低温警報設定表示部30において、「温度」、「遅延」の箇所に、液晶のバー表示が表示され、点滅状態で警告表示がなされている。
【0072】
また、
図2に示した警報表示装置10の表示状態では、警報経過時間表示部12cに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部12の警報経過時間表示部12cに点滅状態で表示(
図2では、警報経過時間が、16時間38分を示す「16:38」の表示)されている。
【0073】
一方、
図3は、高温警報状態を表示している状態を示す画面表示部12の拡大図である。
【0074】
図3に示した警報表示装置10の表示状態では、画面表示部12の設定表示部12bにおいて、液晶のバー表示が「冷」の箇所に表示されており、冷房状態であることが表示されている。
【0075】
そして、画面表示部12の温度表示部12aに、現在の温度(
図3では、例えば、15.0℃)が表示されている。また、
図3では、図示しないが、
図1に示したように、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも高くなっており、図示しないが、画面表示部12の下方に設けられた警報出力ランプ14が点灯した状態となっている。
【0076】
さらに、
図3に示した警報表示装置10の表示状態では、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも高くなっており、画面表示部12の設定表示部12bの高温警報設定表示部28において、「温度」、「遅延」の箇所に、液晶のバー表示が表示され、点滅状態で警告表示がなされている。
【0077】
また、
図3に示した警報表示装置10の表示状態では、警報経過時間表示部12cに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部12の警報経過時間表示部12cに点滅状態で表示(
図3では、警報経過時間が、24時間00分以上を示す「24:00」の表示)されている。
【0078】
なお、この実施例では、画面表示部12の警報経過時間表示部12cの経過時間が、24時間00分以上表示されないように設定されているが、これの設定時間は、監視すべきシステムに応じて適宜変更可能である。また、画面表示部12の警報経過時間表示部12cの経過時間を設定時間以上表示するようにすることももちろん可能である。
【0079】
このように構成される本発明の警報表示装置10の作動について、以下に、詳細に説明する。
【0080】
図4は、本発明の警報表示装置10の作動を示すフローチャート、
図5は、本発明の警報表示装置10の表示動作を説明するグラフである。
【0081】
先ず、
図4に示したように、ステップS1において、システムが起動される。
【0082】
そして、ステップS2において、図示しない監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報において、
(1)温度計測値Sが、予め設定された高温警報値T1より大きいか否か(温度計測値S≧高温警報値T1)
(2)温度計測値Sが、予め設定された低温警報値T2より小さいか否か(温度計測値S≦低温警報値T2)
か否かが判断される(
図5参照)。
【0083】
このステップS2において、上記(1)か(2)のいずれかを満足すると判断された場合には、ステップS3に進み、図示しない、警報表示装置10に内蔵された内部タイマーにおいて、警報遅延時間タイマーがカウントアップされる(
図5において、t1の時点参照)。
【0084】
そして、ステップS4において、予め定められた遅延時間(
図5においては、40分)が経過したか否かが判断される。
【0085】
なお、この場合、遅延時間については、
図5においては、0〜120分の間の所定の時間に定めるように構成されているが、この遅延時間については、監視すべきシステムに応じて適宜変更可能である。また、遅延時間を設けないようにすることも可能である。
【0086】
次に、ステップS4において、予め定められた遅延時間が経過したと判断された場合には、ステップS5に進み、ステップS5において、警報が発生され、警報出力がONの状態となる(
図5において、t2の時点参照)
【0087】
すなわち、
図1に示したように、画面表示部12の下方に設けられた警報出力ランプ14が点灯した状態となる。
【0088】
また、この場合、前述したように、
図2に示した警報表示装置10の表示状態のように、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも低くなった場合(上記(2)の温度計測値S≦低温警報値T2の場合)には、画面表示部12の設定表示部12bの低温警報設定表示部30において、「温度」、「遅延」の箇所に、液晶のバー表示が表示され、点滅状態で警告表示がなされる。
【0089】
一方、前述したように、
図3に示した警報表示装置10の表示状態のように、冷房運転において、温度が所定の設定温度よりも高くなった場合(上記(1)の温度計測値S≧高温警報値T1の場合)には、画面表示部12の設定表示部12bの高温警報設定表示部28において、「温度」、「遅延」の箇所に、液晶のバー表示が表示され、点滅状態で警告表示がなされる。
【0090】
そして、このようにステップS5において、警報が発生され、警報出力がONの状態となった後、ステップS6に進み、図示しない警報表示装置10に内蔵された内部タイマーにおいて、未確認時間タイマーがカウントアップされる(
図5において、t2の時点参照)。
【0091】
そして、この状態で、
図1〜
図3に示したように、画面表示部12の警報経過時間表示部12cに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間(
図5において、t2の時点から現在までの経過時間)が、画面表示部12の警報経過時間表示部12cに点滅状態で刻々と表示される。
【0092】
一方、ステップS4において、予め定められた遅延時間が経過していないと判断された場合には、再びステップS2に戻るようになっている。
【0093】
そして、ステップS6において、未確認時間タイマーがカウントアップされた後、ステップS7に進み、警報解除のボタンとしても機能する決定(警報解除)ボタン38が押され、警報が解除されたか否かが判断される。
【0094】
ステップS7において、決定(警報解除)ボタン38が押され、警報が解除されたと判断された場合には(
図5において、t3の時点参照)、ステップS8に進み、警報が解除され、警報出力がOFFの状態となる。
【0095】
すなわち、
図1において、画面表示部12の下方に設けられた警報出力ランプ14が消灯した状態となる。
【0096】
また、図示しない警報表示装置10に内蔵された内部タイマーにおいて、未確認時間タイマーがカウントクリアされるとともに、警報遅延時間タイマーがカウントクリアされる。
【0097】
そして、再びステップS2に戻るようになっている。
【0098】
一方、ステップS7において、決定(警報解除)ボタン38が押されず、警報が解除されていないと判断された場合には、再びステップS6に戻り、未確認時間タイマーがカウントアップされ、再びステップS7において、警報解除のボタンとしても機能する決定(警報解除)ボタン38が押され、警報が解除されたか否かが判断される。
【0099】
また、ステップS2において、上記(1)か(2)のいずれも満足しないと判断された場合には、ステップS8に進み、警報が発せられず、警報出力がOFFの状態となる。
【0100】
このように構成される本発明の警報表示装置10によれば、監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に異常が生じた場合に、異常情報を画面表示部12(画面表示部12の設定表示部12bの高温警報設定表示部28、低温警報設定表示部30)に表示するので、例えば、高温状態、低温状態などの警報状態(異常情報)の種類を簡単に把握することができる。
【0101】
また、警報表示装置10に内蔵された内部タイマー(カウンター)によって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時からの現在までの経過時間を計測して、経過時間を画面表示部12(画面表示部12の警報経過時間表示部12c)に表示するので、いつから警報が発生したのか、経過時間を簡単に確認することができる。
【0102】
従って、監視すべきシステムに対して、複雑な操作、技術も必要とせず、いつから警報が発生したのか、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を簡単に確認することができる。
【0103】
これにより、誰でも即座に異常の原因と警報経過時間を確認できるので適切な対応ができるとともに、技術スタッフ(設備業者など)の対応が不要であって、例えば、店員などの技術に熟達していない者が、警報状態(異常情報)の種類、経過時間を知ることができ、技術スタッフへの問い合わせが減るのでメンテナンス業務が楽になる。
【0104】
しかも、従来のように、内部時計を利用して警報発生の日付と時刻と現在の時間から警報経過時間を演算処理していないので、時計表示機能が不要で、コストも低減でき、しかも、コンパクトな警報表示装置を提供することができる。
さらに、時計表示機能が不要であるので、時刻の初期設定の操作が不要で手間がかからなくなる。
【0105】
さらに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた時から、異常状態が所定時間継続している状態が検知された際に異常が生じたと判断するので、すなわち、遅延時間を設けているので、誤って警告表示がなされる誤動作を回避することができる。
【0106】
さらに、本発明の警報表示装置10では、監視すべきシステムのセンサーからのセンサー情報に応じて、監視すべきシステムに対して、制御信号を送信するリレー制御手段を備えている。以下に、その詳細について説明する。
【0107】
図6は、本発明の警報表示装置10のリレー制御手段の作動を、
図1〜
図5の実施例の警報表示装置10について説明するフローチャート、
図7は、本発明の警報表示装置10のリレー制御手段の作動を、
図1〜
図5の実施例の警報表示装置10について、冷房設定時の表示動作を説明するグラフである。
【0108】
先ず、
図6に示したように、ステップS11において、システムが起動される。
【0109】
そして、ステップS12において、図示しない監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に基づいて、現在の温度(温度計測値S)が計測される。
【0110】
次に、ステップS13に進み、ステップS13において、冷房運転か暖房運転かが判断される。
【0111】
ステップS13において、冷房運転と判断された場合には、ステップS14に進み、「切」、「入」からなる入切設定表示部26において、予め設定された冷房時の入設定温度T3(
図7参照)と、現在の温度(温度計測値S)が比較され、入設定温度T3<現在の温度Sであるか否かが判断される。
【0112】
そして、ステップS14において、入設定温度T3<現在の温度Sであると判断された場合には、ステップS15に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(ON信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が点灯する(
図7において、t4の時点参照)。そして、再び、ステップS12に戻り、ステップS13、ステップS14の判断が繰り返される。
【0113】
一方、ステップS14において、入設定温度T3<現在の温度Sでないと判断された場合には、ステップS16に進む。
【0114】
ステップS16において、「切」、「入」からなる入切設定表示部26において、予め設定された冷房時の予め設定された切設定温度T4(
図7参照)と、現在の温度(温度計測値S)が比較され、切設定温度T4≧現在の温度Sであるか否かが判断される。
【0115】
そして、ステップS16において、切設定温度T4≧現在の温度Sであると判断された場合には、ステップS17に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(OFF信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が消灯する(
図7において、t5の時点参照)。そして、再び、ステップS12に戻り、ステップS13、ステップS14の判断が繰り返される。
【0116】
一方、ステップS16において、切設定温度T4≧現在の温度Sでないと判断された場合には、再び、ステップS12に戻り、ステップS13、ステップS14の判断が繰り返される。
【0117】
一方、ステップS13において、暖房運転と判断された場合には、ステップS18に進み、「切」、「入」からなる入切設定表示部26において、予め設定された暖房時の入設定温度T5(図示せず)と、現在の温度(温度計測値S)が比較され、入設定温度T5≧現在の温度Sであるか否かが判断される。
【0118】
そして、ステップS18において、入設定温度T5≧現在の温度Sであると判断された場合には、ステップS19に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(ON信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が点灯する。そして、再び、ステップS12に戻り、ステップS13、ステップS18の判断が繰り返される。
【0119】
一方、ステップS18において、入設定温度T5≧現在の温度Sでないと判断された場合には、ステップS20に進む。
【0120】
ステップS20では、「切」、「入」からなる入切設定表示部26において、予め設定された暖房時の予め設定された切設定温度T6(図示せず)と、現在の温度(温度計測値S)が比較され、切設定温度T6<現在の温度Sであるか否かが判断される。
【0121】
そして、ステップS20において、切設定温度T6<現在の温度Sであると判断された場合には、ステップS21に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(OFF信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が消灯する。
【0122】
一方、ステップS20において、切設定温度T6<現在の温度Sでないと判断された場合には、再び、ステップS12に戻り、ステップS13、ステップS18の判断が繰り返される。
【0123】
このように構成することによって、リレー制御手段によって、センサーからのセンサー情報にセンサーからのセンサー情報(温度情報)に応じて、監視すべきシステムに対して、制御信号(例えば、入切信号)を送信するので、監視すべきシステムを制御することができる。
(実施例2)
【0124】
図8は、本発明の警報表示装置の別の実施例の
図1と同様な正面図であり、高温警報状態を表示している状態を示す本発明の警報表示装置の正面図である。
【0125】
この実施例の警報表示装置10は、
図1〜
図7に示した実施例1の警報表示装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0126】
この実施例の警報表示装置10では、画面表示部12の警報経過時間表示部12cの右側に、警報表示履歴部12dが形成されている。
【0127】
この実施例の警報表示装置10では、
図8に示したように、画面表示部12の警報表示履歴部12dに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数と異常情報の種別を表示するように構成されている。
【0128】
すなわち、この実施例の警報表示装置10では、
図8に示したように、画面表示部12の警報表示履歴部12dに、「低温:3」と表示され、現在までに低温警告が3回生じたことが表示されているとともに、画面表示部12の警報表示履歴部12dに、「高温:2」と表示され、高温警告が2回生じたことが表示されている。
【0129】
このように構成することによって、センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数と異常情報の種別を、画面表示部12の警報表示履歴部12dに表示するので、異常情報の種別、回数に応じて、例えば、監視すべきシステムの故障修理、メンテナンス、交換などを適切に行うことができる。
【0130】
なお、この実施例では、異常情報の種別、回数の両方を表示したが、異常情報の回数のみを表示するようにすることももちろん可能である。
(実施例3)
【0131】
図9は、本発明の警報表示装置の別の実施例の
図1と同様な正面図であり、監視すべきシステムとして、空気調和機のデジタルヒューミディスタット(デジタル湿度調節器)からなる警報表示装置の正面図を示している。
【0132】
この実施例の警報表示装置10は、
図1〜
図7に示した実施例1の警報表示装置10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0133】
この実施例の警報表示装置10では、
図1〜
図7に示した実施例1の警報表示装置10の温度表示の代りに、湿度表示を行うように構成されている。
【0134】
すなわち、実施例1の警報表示装置10の画面表示部12の温度表示部12aの代りに、湿度表示部52aが設けられている。すなわち、この実施例の警報表示装置10では、
図9に示したように、湿度表示部52aに現在の湿度が75%RHであることが表示されている。
【0135】
さらに、画面表示部12には、その下方部分に、設定表示部12bが設けられており、画面表示部12の下方に表示されているように、左側から順に、除湿・加湿切り替え表示部54、入切設定表示部56、高湿警報設定表示部58、低湿警報設定表示部60が形成されている。
【0136】
すなわち、
図9に示したように、画面表示部12の設定表示部12bには、液晶のバー表示が、点灯することによって、左側から順に、除湿状態を表示するための「除湿」、加湿状態を表示するための「加湿」からなる除湿・加湿切り替え表示部54、「切」、「入」からなる入切設定表示部56、「湿度」、「遅延」からなる高湿警報設定表示部58、「湿度」、「遅延」からなる低湿警報設定表示部60が、選択的に表示されるように構成されている。
【0137】
さらに、この実施例の警報表示装置10では、
図8に示した実施例2の警報表示装置10と同様に、画面表示部12の警報表示履歴部12dに、センサーからのセンサー情報に異常が生じた回数と異常情報の種別を表示するように構成されている。
【0138】
すなわち、この実施例の警報表示装置10では、
図8に示した警報表示装置10と同様に、画面表示部12の警報表示履歴部12dに、「低湿:3」と表示され、現在までに低湿警告が3回生じたことが表示されているとともに、画面表示部12の警報表示履歴部12dに、「高湿:3」と表示され、高湿警告が3回生じたことが表示されている。
【0139】
なお、このように構成される本発明の警報表示装置10の作動については、実施例1の警報表示装置10において、
図4の警報表示装置10の作動を示すフローチャート、
図5の警報表示装置10の表示動作を説明するグラフと同様な作動であって、「温度」を「湿度」に読み替えれば良いので、その詳細な説明は省略する。
【0140】
以下では、このように構成される
図9に示した本発明の警報表示装置10において、監視すべきシステムのセンサーからのセンサー情報に応じて、監視すべきシステムに対して、制御信号を送信するリレー制御手段の詳細について説明する。
【0141】
図10は、本発明の警報表示装置10のリレー制御手段の作動を、
図9の実施例の警報表示装置10について説明するフローチャート、
図11は、本発明の警報表示装置10のリレー制御手段の作動を、
図9の実施例の警報表示装置10について、加湿設定時の表示動作を説明するグラフである。
【0142】
先ず、
図10に示したように、ステップS101において、システムが起動される。
【0143】
そして、ステップS102において、図示しない監視すべきシステムに設けたセンサーからのセンサー情報に基づいて、現在の湿度(湿度計測値H)が計測される。
【0144】
次に、ステップS103に進み、ステップS103において、除湿運転か加湿運転かが判断される。
【0145】
ステップS103において、除湿運転と判断された場合には、ステップS104に進み、「切」、「入」からなる入切設定表示部56において、予め設定された除湿時の入設定湿度H1(図示せず)と、現在の温度(湿度計測値H)が比較され、入設定湿度H1<現在の湿度Hであるか否かが判断される。
【0146】
そして、ステップS104において、入設定湿度H1<現在の湿度Hであると判断された場合には、ステップS105に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(ON信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が点灯する。そして、再び、ステップS102に戻り、ステップS103、ステップS104の判断が繰り返される。
【0147】
一方、ステップS104において、入設定湿度H1<現在の湿度Hでないと判断された場合には、ステップS106に進む。
【0148】
ステップS106において、「切」、「入」からなる入切設定表示部56において、予め設定された除湿時の予め設定された切設定湿度H2(図示せず)と、現在の湿度(湿度計測値H)が比較され、切設定湿度H2≧現在の湿度Hであるか否かが判断される。
【0149】
そして、ステップS106において、切設定湿度H2≧現在の湿度Hであると判断された場合には、ステップS107に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(OFF信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が消灯する。そして、再び、ステップS102に戻り、ステップS103、ステップS104の判断が繰り返される。
【0150】
一方、ステップS106において、切設定湿度H2≧現在の湿度Hでないと判断された場合には、再び、ステップS102に戻り、ステップS103、ステップS104の判断が繰り返される。
【0151】
一方、ステップS103において、加湿運転と判断された場合には、ステップS108に進み、「切」、「入」からなる入切設定表示部56において、予め設定された加湿時の入設定湿度H3(
図11参照)と、現在の湿度(湿度計測値H)が比較され、入設定湿度H3≧現在の湿度Hであるか否かが判断される。
【0152】
そして、ステップS108において、入設定湿度H3≧現在の湿度Hであると判断された場合には、ステップS109に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(ON信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が点灯する(
図11において、t6の時点参照)。そして、再び、ステップS102に戻り、ステップS103、ステップS108の判断が繰り返される。
【0153】
一方、ステップS108において、入設定湿度H3≧現在の湿度Hでないと判断された場合には、ステップS110に進む。
【0154】
ステップS110では、「切」、「入」からなる入切設定表示部56において、予め設定された加湿時の予め設定された切設定湿度H4(
図11参照)と、現在の湿度(湿度計測値H)が比較され、切設定湿度H4<現在の湿度Hであるか否かが判断される。
【0155】
そして、ステップS110において、切設定湿度H4<現在の湿度Hであると判断された場合には、ステップS111に進み、監視すべきシステムである空気調和機に対して、制御信号(OFF信号)が送信され、リレー制御出力ランプ20が消灯する(
図11において、t7の時点参照)。
【0156】
一方、ステップS110において、切設定湿度H4<現在の湿度Hでないと判断された場合には、再び、ステップS102に戻り、ステップS103、ステップS108の判断が繰り返される。
【0157】
このように構成することによって、リレー制御手段によって、センサーからのセンサー情報(湿度情報)に応じて、監視すべきシステムに対して、制御信号(例えば、入切信号)を送信するので、監視すべきシステムを制御することができる。
【0158】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の警報表示装置10では、画面表示部12は、液晶表示装置から構成し、画面表示部12の下方に、選択ボタン32、上移動ボタン(△)34、下移動ボタン(▽)36、決定(警報解除)ボタン38からなる各種の設定条件を設定操作するための設定操作部22を設けたが、画面表示部12を、このような表示と設定を行う画面を表示する液晶表示装置からなるタッチパネル式表示装置から構成することも可能である。
【0159】
また、本発明の警報表示装置10の上記の実施例では、センサー情報が、温度、湿度の場合について説明したが、これ以外にも、センサー情報を、圧力、流量などとすることも可能であり、また、これらを組み合わせることも可能である。
【0160】
さらに、本発明の警報表示装置10の上記の実施例では、監視すべきシステムとして、空気調和機について説明したが、監視すべきシステムとして、例えば、エアコン、冷凍庫、冷蔵庫、園芸用のビニールハウス、ショーケースなどの空気調和機、その他の機械装置、プラントなどに適用することも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。