【解決手段】撮影画像管理システム(10)において、管理サーバ(4)が、写真シール作成ゲームの各工程に対する制限時間を指示する設定指示情報を格納した設定指示情報データベース(426)から設定指示情報を読み出し、読み出した設定指示情報を写真シール作成装置(1)に送信する設定指示情報配信部(418)を備え、写真シール作成装置(1)が、設定指示情報に従って制限時間を設定する撮影制御部(312)、編集制御部(313)、事後接客制御部(315)を備える。
被写体を撮影して撮影画像または該撮影画像を編集した編集画像である画像データを得るゲームを提供する写真撮影編集装置と、該写真撮影編集装置と通信可能に接続されるサーバとを含む写真撮影編集装置制御システムであって、
上記サーバが、
上記撮影画像を得る工程および上記編集画像を得る工程を含む上記ゲームの各工程に対する制限時間を示す制限時間情報を格納した記憶部から、該制限時間情報を取得する制限時間情報取得手段と、
上記制限時間情報取得手段が取得した上記制限時間情報を該写真撮影編集装置に送信する制限時間情報送信手段と、
を備え、
上記写真撮影編集装置が、
上記サーバから、上記制限時間情報を受信する制限時間情報受信手段と、
上記制限時間情報受信手段が取得した制限時間情報に従って、上記ゲームの各工程に対する制限時間を設定する制限時間設定手段と、
を備えることを特徴とする写真撮影編集装置制御システム。
上記制限時間情報では、上記制限時間情報送信手段は、上記写真撮影編集装置が設置される地域または場所、または、上記写真撮影編集装置に応じた制限時間が設定されており、
上記制限時間情報送信手段は、上記写真撮影編集装置が設置される地域または場所、または、上記写真撮影編集装置に応じた上記制限時間情報を、上記写真撮影編集装置に対して送信することを特徴とする請求項1に記載の写真撮影編集装置制御システム。
上記制限時間情報生成手段は、上記写真撮影編集装置の稼働率に応じて上記制限時間に上限または下限を設けることを特徴とする請求項5に記載の写真撮影編集装置制御システム。
請求項8に記載の写真撮影編集装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
被写体を撮影して撮影画像または該撮影画像を編集した編集画像である画像データを得るゲームを提供する写真撮影編集装置と、該写真撮影編集装置と通信可能に接続されるサーバとを含む写真撮影編集装置制御システムの動作方法であって、
上記サーバにおいて、上記撮影画像を得る工程および上記編集画像を得る工程を含む上記ゲームの各工程に対する制限時間を示す制限時間情報を格納した記憶部から、該制限時間情報を取得する制限時間情報取得ステップと、
上記サーバにおいて、上記制限時間情報取得ステップにて取得した上記制限時間情報を該写真撮影編集装置に送信する制限時間情報送信ステップと、
上記写真撮影編集装置において、上記サーバから、上記制限時間情報を受信する制限時間情報受信ステップと、
上記写真撮影編集装置において、上記制限時間情報受信ステップにて取得した制限時間情報に従って、上記ゲームの各工程に対する制限時間を設定する制限時間設定ステップと、
を含むことを特徴とする写真撮影編集装置制御システムの動作方法。
【発明を実施するための形態】
【0031】
〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、
図1〜
図21を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
【0032】
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム(写真撮影編集装置制御システム)10の構成を示す図である。
図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置(写真撮影編集装置)1、携帯端末6、および管理サーバ(サーバ)4を備えている。
【0033】
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイトへの画像の保存を実現するサービスをユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービス(写真シール作成ゲームとも称する)は、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
【0034】
なお、撮影画像管理システム10は、通常、
図18に示すように複数の写真シール作成装置1A、1B・・・1Zを備える。以下では、特に写真シール作成装置1A、1B・・・1Zのそれぞれを区別する必要がない場合は、代表的に、写真シール作成装置1と表記する。
【0035】
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
【0036】
ユーザは、自身の会員属性(会員種別)を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
【0037】
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。なお、後述するユーザ認証を行う場合、上記メールアドレスの入力は行わなくてもよい。
【0038】
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、ユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用の画像記憶領域に、画像が保存される。
【0039】
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
【0040】
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、
図3〜
図11を参照して説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
【0041】
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
【0042】
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
【0043】
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(
図4)から構成される。
【0044】
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
【0045】
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
【0046】
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
【0047】
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
【0048】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
【0049】
(編集部12)
編集部12は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
【0050】
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
【0051】
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(
図4)が設けられる。
【0052】
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
【0053】
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
【0054】
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
【0055】
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
【0056】
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について
図5を参照して説明する。
図5は、ユーザの移動について説明する図である。
【0057】
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
【0058】
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(又は、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
【0059】
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
【0060】
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
【0061】
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
【0062】
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
【0063】
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
【0064】
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
【0065】
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
【0066】
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、タッチパネルモニタ93、非接触型ICリーダ/ライタ94A、および非接触型ICリーダ/ライタ94Bから構成される。
【0067】
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
【0068】
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
【0069】
非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bは、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行うものである。
【0070】
なお、写真シール作成装置1は、後述するユーザ認証のために事前接客部を設けてもよい。この場合、上記事前接客部には、ユーザ認証に係る情報(ユーザ情報)を得るための部材(例えばタッチパネル、非接触型ICリーダ/ライタ、または携帯端末6を撮影するためのカメラなど)が備えられる。
【0071】
なお、本実施形態では、ユーザ認証の方法として、非接触型ICを用いる方法について説明する(詳しくは後述)が、上記ユーザ認証の方法は、特に限定されない。例えば、写真シール作成装置1は、撮影部21のタッチパネルモニタ93、編集部12のタブレット内蔵モニタ131、または、タブレット内蔵モニタ161などにおいてユーザから直接入力された、ユーザを特定する情報(ユーザ特定情報、例えば会員ID、メールアドレスなど)を用いてユーザ認証を行ってもよい。
【0072】
また、認証制御部316は、QRコード(登録商標)等の二次元コードを用いたユーザ認証を行ってもよい。例えば、認証制御部316は、認証情報がエンコードされた二次元バーコードをカメラ91(または二次元バーコードを読み取るためのサブカメラ等)で読み取ることにより認証情報を取得し、後述の会員認証に係る処理を行ってもよい。
【0073】
また、認証制御部316は、顔認証、指紋認証、声認証等、一般的に知られている認証手段を用いてユーザ認証を行ってもよい。
【0074】
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
【0075】
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
【0076】
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
【0077】
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
【0078】
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
【0079】
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
【0080】
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
【0081】
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。また、タブレット内蔵モニタ131の左下側、すなわち、タッチペン132Aの下側には非接触型ICリーダ/ライタ95Aが設けられる。さらに、タブレット内蔵モニタ131の右下側、すなわち、タッチペン132Bの下側には非接触型ICリーダ/ライタ95Bが設けられる。
【0082】
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132A及び132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
【0083】
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
【0084】
非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95B(通信部)は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行うものである。
【0085】
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
【0086】
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客の工程において用いられる画面が表示される。
【0087】
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
【0088】
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
【0089】
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
【0090】
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
【0091】
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。
図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
【0092】
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
【0093】
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。なお、記憶部202は、写真シール作成ゲームの各処理の制限時間を指定する設定指示情報202A(
図11参照)を格納している。具体的には、写真シール作成ゲームにおける「撮影処理」、「編集処理」、および「事後接客処理」の各処理についての制限時間を定めたものである。しかしながら、これに限られず「撮影処理」、「編集処理」、および「事後接客処理」の処理について制限時間を定めてもよい。
【0094】
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
【0095】
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
【0096】
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
【0097】
撮影部21は、撮影空間A1における撮影制御を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、スピーカ224、および非接触型ICリーダ/ライタ94A、および非接触型ICリーダ/ライタ94Bから構成される。
【0098】
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
【0099】
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
【0100】
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
【0101】
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
【0102】
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。
【0103】
非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bは、近接された非接触型ICからデータを読み出し制御部201へ送信する。また、非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bは、制御部201から受信したデータを非接触型ICに書き込む。
編集部12Aは、編集空間A2−1における編集制御を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B(入力手段)、スピーカ231、非接触型ICリーダ/ライタ95A、および非接触型ICリーダ/ライタ95Bから構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集制御を行う。
【0104】
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bは、非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bと同様の処理を行う。すなわち、非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bは、近接された非接触型ICからデータを読み出し制御部201へ送信し、制御部201から受信したデータを非接触型ICに書き込む。
【0105】
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
【0106】
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
【0107】
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(又は編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、及び、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1又は複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
【0108】
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
【0109】
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレス又はQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコードが印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコードの示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
【0110】
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部311、撮影制御部(制限時間設定手段)312、編集制御部(制限時間設定手段)313、印刷制御部314、事後接客制御部(制限時間設定手段)315、認証制御部316、稼働情報送信部317、および設定指示要求部(制限時間情報受信手段)318を備えている。
【0111】
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。
【0112】
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理(以下、撮影処理と称する)とを制御する。撮影制御部312は、画像が撮影された日時に関する日時情報を生成することもできる。また、撮影制御部312は、設定指示情報202Aに基づいて、撮影処理の制限時間を設定する。また、撮影制御部312は、撮影処理の開始から終了までの時間(以下、撮影処理の処理時間と称する)を計測し、計測した撮影処理の処理時間を稼働情報送信部317に通知する。
【0113】
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理(以下、編集処理と称する)を制御する。また、編集制御部313は、設定指示情報202Aに基づいて、編集処理の制限時間を設定する。また、編集制御部313は、編集処理の開始から終了までの時間(以下、編集処理の処理時間と称する)を計測し、計測した編集処理の処理時間を稼働情報送信部317に通知する。
【0114】
印刷制御部314は、印刷部211によるシール紙の印刷等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの印刷制御に関する処理を制御する。
【0115】
認証制御部316は、写真シール作成装置1において会員認証に係る処理を制御する。認証制御部316の機能の詳細については後述する。
【0116】
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理(以下、事後接客処理と称する)を制御する。また、事後接客制御部315は、設定指示情報202Aに基づいて、事後接客処理の制限時間を設定する。また、事後接客制御部315は、事後接客処理の開始から終了までの時間(以下、事後接客処理の処理時間)を計測し、計測した事後接客の処理時間を稼働情報送信部317に通知する。
【0117】
稼働情報送信部317は、写真シール作成ゲームの各処理にかかった時間を示す稼働情報を生成し、管理サーバ4に送信する。具体的には、稼働情報送信部317が生成する可動情報には、写真シール作成装置1が設置される地域および場所、写真シール作成装置1の装置ID、写真シール作成ゲームを一意に特定するためのゲームID、ゲームが行われた日時、および写真シール作成ゲームの各処理の処理時間が含まれるものとする。なお、稼働情報送信部317は、上記のとおりゲームごとの各処理の処理時間を、稼働情報として生成してもよいし、所定期間に行われたゲームにおける各処理の処理時間の平均値、または、最大値を稼働情報として生成してもよい。ここで、所定期間とは、前日のゲーム情報を対象にしてもよいし、前回の送信時間から一定期間を対象にしてもよい。また、稼働情報送信部317は、このようにして生成した稼働情報を、任意のタイミングで送信できる。例えば、稼働情報送信部317は、ゲームごとに稼働情報を生成する場合は、ゲームごとに稼働情報を送信してもよい。また、稼働情報送信部317は、所定期間ごとに稼働情報を生成する場合、稼働情報を生成したタイミングで、稼働情報を送信してもよい。
【0118】
また、以下では、稼働情報送信部317は、一例として、撮影処理、編集処理、および事後接客処理の処理時間を示す稼働情報を生成するものとする。すなわち、稼働情報送信部317は、撮影制御部312から通知される撮影処理の処理時間、編集制御部313から通知される編集処理の処理時間、および事後接客制御部315から通知される事後接客処理の処理時間を含む稼働情報を生成する。しかしながら、これに限られず、稼働情報送信部317は、撮影処理、編集処理、および事後接客処理以外の処理時間を含む稼働情報を生成してもよい。
【0119】
設定指示要求部318は、写真シール作成ゲームの各処理の制限時間を指定する設定指示情報を送信するよう管理サーバ4に要求するものである(以下、この要求のことを設定指示情報送信要求と称する)。具体的には、設定指示要求部318は、地域および場所、装置IDなどの情報を含む設定指示情報送信要求を管理サーバ4に送信する。そして、設定指示要求部318は、当該要求に応じて管理サーバ4から送信される設定指示情報を受信すると、受信した設定指示情報を記憶部202に格納する。
【0120】
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、
図1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
【0121】
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部411、メール作成部412、ウェブページ作成部413、画像管理部414、認証部415、稼働情報取得部(処理時間情報取得手段)416、設定指示情報生成部(制限時間情報取得手段)417、および設定指示情報配信部(制限時間情報送信手段)418を備えている。
【0122】
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
【0123】
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
【0124】
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
【0125】
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
【0126】
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。
【0127】
(認証部415)
認証部415は、写真シール作成装置1からのユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行うものである。認証部415は、写真シール作成装置1から、会員認証に必要な情報(認証情報)を受信すると、当該認証情報を用いて会員認証を行う。そして、認証部415は、認証結果を写真シール作成装置1へと送信する。
【0128】
(稼働情報取得部416)
稼働情報取得部416は、写真シール作成装置1から送信される稼働情報を取得し、取得した稼働情報を稼働情報データベース425に保存する。
【0129】
(設定指示情報生成部417)
設定指示情報生成部417は、写真シール作成装置1の稼働状況に応じて、写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームの各処理の制限時間を指定する設定指示情報を生成する。なお、設定指示情報の詳細については後述する。
【0130】
(設定指示情報配信部418)
設定指示情報配信部418は、写真シール作成装置1からの要求に応じて設定指示情報を配信する。
【0131】
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、画像データベース424、稼働情報データベース425、設定指示情報データベース(記憶部)426を有している。
【0132】
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
【0133】
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報である会員情報を格納している。本実施形態では、会員情報は、写真シール作成装置1を利用するユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)をユーザ別に格納したデータである。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員および無料会員などの会員種別を挙げることができる。
【0134】
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
【0135】
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
【0136】
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
【0137】
(稼働情報データベース425)
稼働情報データベース425は、各写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームの各処理にかかった時間を示す稼働情報を格納している。なお、稼働情報のデータ構造については、データ構造の詳細については後述する。
【0138】
(設定指示情報データベース426)
設定指示情報データベース426は、各写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームの各処理の制限時間を指定する設定指示情報を格納している。なお、設定指示情報のデータ構造の詳細については、後述する。
【0139】
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
【0140】
なお、以上に示した管理サーバ4の各部の構成は、単一のサーバ装置において実現されていなくてもよく、上記各部の機能が複数のサーバ装置において分散して割り当てられていてもよい。
【0141】
(携帯端末6)
図12は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
【0142】
(制御部601の詳細)
図12に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、表示制御部613、および非接触型IC614を備えている。
【0143】
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604における情報入力を制御する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
【0144】
非接触型IC614は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタと通信を行うものである。より具体的には、非接触型IC614は、非接触型ICリーダ/ライタと近接すると、当該非接触型ICリーダ/ライタに携帯端末6のユーザの認証情報を送信する。なお、非接触型IC614は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ94A、94B、95A、95B、および163のいずれと通信を行ってもよい。
【0145】
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員として登録する。その手順について、
図13を参照して以下に説明する。
図13は、会員登録処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
【0146】
ユーザは、画像提供サイトに会員登録するために、携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、
図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。トップページ1001は、会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002、および無料会員登録処理を進めるためのリンク画像1003を少なくとも含む。
【0147】
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、無料会員登録を進めるためのリンク画像1003を選択する。この結果、携帯端末6は、管理サーバ4と通信し、結果として、
図13の(b)に示すような、無料会員登録用のウェブページ1011を表示部605に表示する。
【0148】
ウェブページ1011は、無料会員登録されるユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)を入力するための入力フォーム1012、および、入力されたユーザ特定情報を管理サーバ4に送信するためのリンク画像1013を少なくとも含む。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、ユーザの会員ID、パスワード、およびメールアドレスなどの各種の個人情報を、ユーザ特定情報として入力フォーム1012に入力する。ユーザは、ユーザ特定情報の入力完了後、リンク画像1013を選択する。これにより携帯端末6は、ユーザ特定情報を管理サーバ4に送信すると共に、ユーザの無料会員登録を管理サーバ4に要求する。
【0149】
管理サーバ4の通信制御部411は、携帯端末6から送信されたユーザ特定情報を通信部403を通じて受信する。通信制御部411は、受信したユーザ特定情報をメール作成部412に出力すると共に、会員登録用メールの作成をメール作成部412に指示する。この指示を受けて、メール作成部412は、
図13の(c)に示すような会員登録用メール1021を作成する。会員登録用メール1021は、受信したユーザ特定情報に含まれるメールアドレス宛のメールであり、無料会員登録の完了を示すウェブページへのURL1022を含んでいる。メール作成部412は、作成した会員登録用メール1021を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力された会員登録用メール1021を、通信部403を介してユーザのメールアドレス宛に送信する。
【0150】
携帯端末6は、送信された会員登録用メール1021を受信し、表示部605に表示する。ユーザは、表示された会員登録用メール1021を確認し、URL1022を選択する。これにより携帯端末6は、URL1022によって特定されるウェブページを、管理サーバ4に要求する。
【0151】
この要求を受けて、管理サーバ4は、無料会員登録を完了させる。具体的には、管理サーバ4が、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域(会員固有のデータを保存する記憶領域)を作成し、当該アカウント領域に、ユーザ特定情報を保存する。このとき、ユーザが無料会員であることを表す情報を、アカウント領域に追加する。最後に、管理サーバ4は、無料会員登録が完了したことを示すウェブページを作成し、携帯端末6に送信する。
【0152】
なお、ユーザは、無料会員の登録後、会員ID及びパスワードを入力することにより画像提供サイトにログインし、所定の手続きを踏むことによって、自身を有料会員として画像提供サイトに登録することができる。この登録完了後、ユーザのアカウント領域には、ユーザが有料会員であることを表す情報が追加される。
【0153】
(サービスの流れ)
次に、撮影画像管理システム10によって提供されるサービスの流れの詳細について、
図14および
図15を参照して以下に説明する。
図14は、撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0154】
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
【0155】
所定の金額分の硬貨が投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、認証制御部316に対しユーザ認証の開始を通知する。認証制御部316は当該通知を受けると、ユーザ認証を行う(ステップS100)なお、このユーザ認証については後で詳述する。ユーザ認証の結果(認証の成否)は記憶部202に保持される。なお、上述の会員認証(ステップS100)は、後述する撮影空間A1における写真撮影(ステップS2)の終了後、後述の事後接客(ステップS5)の開始までの期間の任意のタイミングで行ってもよい。また、会員認証は、上記期間内であれば複数回行われてもよい。
【0156】
ユーザ認証が終了すると、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理に関して設定指示情報で設定されている制限時間内に複数回行われる。
【0157】
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
【0158】
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
【0159】
(画像編集)
案内の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。また、編集制御部313は、上記の編集操作に対して、設定指示情報で設定されている制限時間を設ける。また、編集制御部313は、ユーザの操作に応じて編集処理を終了してもよい。
【0160】
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1または編集空間A2−2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
【0161】
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
【0162】
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力すると共に、管理サーバ4に送信したい画像を選択する。また、事後接客制御部315は、上記の事後接客に対して、設定指示情報で設定されている制限時間を設ける。
【0163】
なお、ステップS100にてユーザ認証に成功した場合、事後接客制御部315は、上述のメールアドレスの入力を省略してもよい。この場合、事後接客制御部315は、上記ユーザ認証により管理サーバ4から得られたメールアドレスを、タブレット内蔵モニタ161に自動表示すればよい。
【0164】
(画像送信)
通信制御部311は、入力された(または自動表示された)メールアドレスおよび選択された画像もしくは制御部201が送信対象と決定した画像を、通信部203を通じて管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される画像には、当該画像を一義的に特定するための識別子(画像ID)が関連付けられている。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、画像、および画像IDを、管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、受信した画像を、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。保存された画像などのデータは、規定の期限が経過するまで一時保存データベースに格納され続け、期限が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。
【0165】
なお、通信制御部311は、管理サーバ4に対し、ユーザが選択した所定の枚数の画像だけではなく、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、すべての画像を送信してもよい。これにより、ユーザは、無料会員の状態で撮影したあと、サイト上で有料会員になった場合に、無料会員の状態で撮影したすべての画像を取得することができる。
【0166】
(案内メールの作成および送信)
通信制御部411は、受信したメールアドレスおよび画像IDをメール作成部412に出力する。メール作成部412は、通信制御部411から受け取ったメールアドレス宛に送信される、画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、画像IDをウェブページ作成部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される画像を保存するためのウェブページを示すURL1102の生成を、ウェブページ作成部413に要求する。ウェブページ作成部413は、要求されたURL1102を生成し、メール作成部412に出力する。
【0167】
メール作成部412は、案内メールを作成するためのデータをメールデータベース421から取得する。そして、当該データ、URL1102、およびユーザのメールアドレスを用いて、
図15の(a)に示す案内メール1101を作成する。案内メール1101の本文中には、URL1102が記載されている。メール作成部412は、作成した案内メール1101を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メール1101を送信する(ステップS8)。
【0168】
なお、メール作成部412は、画像IDとその画像IDにかかわる画像とをまとめるウェブページではなく、シールIDをユーザに入力してもらうだけのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該管理サーバ4に送信されている画像を表示するようにしてもよい。
【0169】
(画像保存用ウェブページの要求および送信)
携帯端末6の通信部603は、送信された案内メール1101を受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メール1101を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メール1101を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メール1101を確認し、画像提供サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURL1102を選択する(ステップS10)。
【0170】
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URL1102が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURL1102に対応するウェブページを、管理サーバ4に要求する。具体的な手順は次の通りである。通信制御部611は、記憶部602に格納されているユーザの会員IDを取得し、この会員IDを含みかつウェブページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
【0171】
通信制御部411は、送信されたリクエストを通信部403を通じて受信し(ステップS11)、ウェブページ作成部413に出力する。ウェブページ作成部413は、リクエストに含まれる会員IDを会員データベース422に照会することによって、ユーザの会員種別を判定する(ステップS12)。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員および有料会員のいずれであるかを判定し、判定結果に応じたウェブページを作成する。ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、
図15(b)に示すような、無料会員が画像を保存するためのウェブページ1103を作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、
図15(c)に示すような、有料会員が画像を保存するためのウェブページ1107を作成する。
【0172】
図15(b)に示すように、ウェブページ1103は、一つのサムネイル画像1104、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像1105、および、画像提供サイトに画像を一枚保存するためのリンク画像1106を含んでいる。ユーザが無料会員である場合には保存できる画像が一枚であるため、サムネイル画像1104は、その一枚の画像のサムネイルである。なお、当該一枚の画像とは、写真シール作成装置1においてユーザにより選択された画像である。一方、画像が複数枚ある場合、サムネイル画像1104は、これら複数の画像のいずれかのサムネイルである。
【0173】
図15(c)に示すように、ウェブページ1107は、一つのサムネイル画像1104、および、全ての画像を保存するためのリンク画像1108を含んでいる。
【0174】
本例では、ユーザは無料会員であるので、ウェブページ作成部413は、無料会員用のウェブページ1103を作成する。ウェブページ作成部413は、作成したウェブページ1103を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力されたウェブページ1103を、通信部403を通じて携帯端末6に送信する(ステップS13)。
【0175】
(画像保存)
携帯端末6は、通信部603を通じてウェブページ1103を受信する(ステップS14)。ウェブページ1103は、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力されたウェブページ1103を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示されたウェブページ1103を確認する。ユーザが無料会員である場合、画像が複数枚あったとしても、画像提供サイトに保存できるのは、それらのうちのいずれか一枚である。ユーザは、一枚の画像を保存したい場合、入力部604を通じてリンク画像1106を選択する。なお、当該保存したい画像は、写真シール作成装置1において携帯端末6へ送信する画像として選択した画像に限られず、例えば、画像提供サイトにアクセスしている携帯端末6において保存対象の画像として指定された画像であってもよい。
【0176】
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像1106が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、画像保存の指示を管理サーバ4に送信する(ステップS15)。
【0177】
送信された保存指示を、通信制御部411が通信部403を通じて受信する(ステップS16)。これにより通信制御部411は、画像の保存を画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの画像を、ユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存する(ステップS17)。その際、画像が一枚なら、その画像を保存する。一方、画像が複数枚なら、そのうちのいずれか一つ(たとえばサムネイル画像1104に対応する画像)を保存する。これにより、
図14に示す一連の処理は完了する。
【0178】
なお、無料会員であるユーザは、全ての画像を保存したい場合、リンク画像1105を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が撮影画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。
【0179】
また、ユーザが有料会員である場合の保存処理は、本質的には上述した無料会員の場合の保存処理と同じである。ただし、ユーザは、ウェブページ1107に含まれるリンク画像1108を選択する。これにより管理サーバ4は、画像データベース424におけるユーザの画像記憶領域に、全ての画像を保存する。なお、ユーザによる保存する画像(無料会員であれば1枚の画像、有料会員であれば全ての画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている画像を画像データベース424に保存すればよい。
【0180】
(携帯端末6への画像保存)
以下に、画像提供サイトに保存された画像をユーザの携帯端末6に保存する際の処理の流れについて、
図16および
図17を参照して説明する。
図16は、撮影画像管理システム10における携帯端末6への画像保存に関する一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図17は、携帯端末6への画像保存処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
【0181】
ユーザは、画像提供サイトにログインするために、画像提供サイトにアクセスする。その結果、
図17(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、画像提供サイトへの会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002を選択する。入力制御部612はこの選択操作を受け付けて、リンク画像1002が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、ユーザの会員IDおよびパスワードを記憶部602から読み出し、通信部603を通じて管理サーバ4に送信すると共に、画像提供サイトへのログインを管理サーバ4に要求する(ステップS21)。なお、通信制御部611は、リンク画像1002が選択された場合に、ユーザの会員IDおよびパスワードを入力するためのウェブページを取得してもよい。この場合には、管理サーバ4は、ウェブページにおいて会員IDおよびパスワードの入力を受け付ければよい。
【0182】
管理サーバ4の通信制御部411は、この要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS22)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。
【0183】
ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、
図17(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を携帯端末6に送信する(ステップS23)。
【0184】
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、会員トップページ1031を受信する。通信制御部611は、受信した会員トップページ1031を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、会員トップページ1031を表示部605に出力する。結果、表示部605に会員トップページ1031が表示される(ステップS24)。
【0185】
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、リンク画像1032を選択する(ステップS25)。入力制御部612が、この選択操作を受け付けて、リンク画像1032が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を含むウェブページの提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
【0186】
管理サーバ4の通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受け付ける(ステップS26)。次に通信制御部411は、画像データベース424に保存されているユーザの画像の一覧を含む画像一覧ページ1041の生成を、ウェブページ作成部413に指示する。
【0187】
ウェブページ作成部413は、画像一覧ページ1041を生成するためのデータを、ウェブページデータベース423から取得する。ウェブページ作成部413は、データを用いると共に、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を参照することによって、
図17(c)に示すような画像一覧ページ1041を生成し、通信制御部411に出力する。画像一覧ページ1041は、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を個別に表す、複数のサムネイル画像1042を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて画像一覧ページ1041を携帯端末6に送信する(ステップS27)。
【0188】
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて画像一覧ページ1041を受信する。通信制御部611は、受信した画像一覧ページ1041を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、画像一覧ページ1041を表示部605に出力する。結果、表示部605に画像一覧ページ1041が表示される(ステップS28)。
【0189】
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、表示中のサムネイル画像1042のうち、携帯端末6に保存したい画像に対応するサムネイル画像1042を選択する(ステップS29)。入力制御部612は、この選択操作を受け付けて、サムネイル画像1042が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、選択されたサムネイル画像1042に対応する画像の提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
【0190】
管理サーバ4の通信制御部411は、通信部403を通じて、送信されたリクエストを受信する(ステップS30)。次に通信制御部411は、携帯端末6から提供を求められたユーザの画像を通信制御部411に出力するように、画像管理部414に指示する。
【0191】
画像管理部414は、指示された画像を画像データベース424から取得し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて、入力された画像を携帯端末6に送信する(ステップS31)。
【0192】
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、送信された画像を受信し、記憶部602に保存する(ステップS32)。以上により、携帯端末6への画像保存処理が完了する。
【0193】
なお、上述の説明では、携帯端末6が画像提供サイトへログインすることにより画像を取得する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、シールIDを用いて画像を取得することもできる。例えば、携帯端末6は、シール紙に印刷されているURL(又は、案内メールに含まれるURL)の示すウェブページにアクセスすると共に、ユーザによるシールIDの入力操作を受け付けることにより、画像取得用ページにアクセスする。
【0194】
このとき、画像取得用ページは、ユーザが有料会員である場合にはシールIDにより特定される画像であって1ゲーム中に生成された全ての画像をユーザが選択可能に一覧表示し、ユーザが無料会員である場合にシールIDにより特定される全画像のうち1枚の画像のみをユーザが選択可能に一覧表示してもよい。また、画像取得用ページは、ユーザが無料会員である場合には、写真シール作成装置1において予め選択されている1枚の画像のみを表示してもよい。なお、画像取得用ページには、編集画像のみが一覧表示されることが好ましいが、例えば、編集画像の生成されていない撮影画像が存在する場合には編集画像と編集画像の生成されていない撮影画像とを一覧表示してもよいし、編集画像および撮影画像の全てを一覧表示してもよいし、特に限定されるものではない。
【0195】
携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像のうち、ユーザにより選択された画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存する。なお、ユーザが有料会員である場合には、携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像に対するユーザの選択操作を受け付けることなく、一覧表示されている全ての画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存してもよい。
【0196】
(会員認証処理)
次に、携帯端末6、写真シール作成装置1、および管理サーバ4の間で行われる会員認証処理(
図14のS100)についてより詳しく説明する。
【0197】
図14のステップS1およびS100にて説明したように、写真シール作成装置1は、撮影制御部312が、写真シール作成ゲームのプレイに必要な料金の硬貨が投入された(ユーザによってゲームのプレイが開始された)と判定すると、認証制御部316に対しユーザ認証の開始を通知する。認証制御部316は当該通知を受けると、撮影部21のタッチパネルモニタ93を制御し、ユーザ認証を促すメッセージ、画像、または動画(ユーザ認証の案内)を表示させる。
【0198】
認証制御部316は通知を受けると、非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび非接触型ICリーダ/ライタ94Bを起動(通信待機)させる。ここで、ユーザの携帯端末6(非接触型IC614)が非接触型ICリーダ/ライタ94Aまたは94Bに近接すると、非接触型ICリーダ/ライタ94Aまたは94Bは、非接触型IC614と通信を開始する。
【0199】
非接触型ICリーダ/ライタ94Aまたは94Bは、非接触型IC614に携帯端末6のユーザの認証情報(例えば、会員IDおよびパスワード)を要求する。当該要求を受けて、非接触型IC614は、制御部601を介し、記憶部602から携帯端末6のユーザの認証情報を読み出し、非接触型ICリーダ/ライタ94Aまたは94Bに送信する。
【0200】
非接触型ICリーダ/ライタ94Aまたは94Bは、非接触型IC614から認証情報を受信すると、これらを制御部201の認証制御部316へ送信する。認証制御部316は、非接触型ICリーダ/ライタ94Aまたは94Bから受信した認証情報を管理サーバ4に送信するとともに、管理サーバ4に会員認証の要求を送信する。
【0201】
管理サーバ4の認証部415は、通信部403および通信制御部411を介し、上記会員認証の要求と、認証情報とを受信する。そして、認証部415は、受信した認証情報を、会員データベース422の会員情報422Aと照合することによって、上記認証情報が示すユーザが画像提供サイトの会員か否かを判定する。上記認証情報が会員情報422Aに登録されている場合、認証部415は、写真シール作成装置1に対し、会員認証が成功した旨を通知する。一方、上記認証情報が会員情報422Aに登録されていない場合、認証部415は写真シール作成装置1に対し、会員認証が失敗した旨を通知する。
【0202】
認証制御部316は、管理サーバ4の認証部415から会員認証の結果を受信する。会員認証が成功した場合、認証制御部316は、会員認証が成功したユーザの識別情報(会員ID)を、RAM207または記憶部202に格納する。そして、認証制御部316は、タブレット内蔵モニタ131に、当該ユーザの会員認証が成功した旨を示す画面を表示させる。
【0203】
なお、本実施形態では、ユーザ認証において、撮影部21の非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bの少なくともいずれかが非接触型IC614と通信を行うこととした。しかしながら、これに限られず、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、編集部12の非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95B、ならびに事後接客部13の非接触型ICリーダ/ライタ163の少なくともいずれかを用いてユーザ認証を行ってもよい。
【0204】
さらに、上述の説明では、非接触通信(非接触型ICおよび非接触型ICリーダ/ライタ)を用いてユーザ認証を行うこととしたが、本実施形態において、写真シール作成装置1と携帯端末6との間の通信は、写真シール作成装置1が携帯端末6から認証情報を受信できる方法でありさえすればよく、その通信方法は特に限定されない。
【0205】
また、写真シール作成装置1は、管理サーバ4とリアルタイムに通信を行うのではなく、管理サーバ4から認証に必要な情報を予めダウンロードしておいてもよい。そして、写真シール作成装置1は、上記ダウンロードしておいた情報を用いて、写真シール作成装置1内で上述のユーザ認証を行ってもよい。
【0206】
具体的には、写真シール作成装置1は、例えば通信負荷が比較的少ない午前中や夜間などに管理サーバ4と通信を行い、会員データベース422に格納された各ユーザの会員情報を管理サーバ4からダウンロードし記憶部202に格納しておく。これにより、ユーザが写真シール作成ゲームをプレイしている時に、通信トラブルによりユーザ認証の終了まで長時間待たされる事態や、ユーザ認証が異常終了するような事態を避けることができる。
【0207】
[稼働情報の収集および設定指示情報の生成・配信]
本発明の実施形態1に係る管理サーバ4は、撮影画像管理システム10に含まれる写真シール作成装置1(例えば、
図18に示した写真シール作成装置1A、1B、・・・1Z)から稼働情報を収集する。また、管理サーバ4は、所定の基準または稼働情報に基づいて、設定指示情報を生成する。また、管理サーバ4は、写真シール作成装置1からの要求に応じて、設定指示情報を写真シール作成装置1に配信する。以下において、その詳細について説明する。
【0208】
まず、
図19および
図20を用いて、稼働情報データベース425および設定指示情報データベース426のデータ構造について詳細に説明する。
【0209】
≪稼働情報のデータ構造≫
図19は、稼働情報データベース425に格納される稼働情報のデータ構造および具体例を示す図である。
【0210】
図19に示す稼働情報の1行は、写真シール作成装置1における1回の写真シール作成ゲームで生成される稼働情報に対応している。すなわち、この1行のデータは、稼働情報取得部416が、1回の写真シール作成ゲームについて写真シール作成装置1から取得した稼働情報を保存したものに相当する。
【0211】
図19に示すように、稼働情報は、「地域」および「場所」、「装置ID」、「ゲームID」、「日時」、写真シール作成ゲームの各処理の処理時間を含むデータ構造を有している。
【0212】
「場所」には、写真シール作成装置1が設置される店舗を示す情報が格納され、「地域」には、その店舗が属する地域を示す情報が格納される。
【0213】
「装置ID」には、写真シール作成装置1の識別情報が格納される。「ゲームID」には、その写真シール作成装置1において行われる写真シール作成ゲームを一意に特定する識別情報が格納され、「日時」には、その写真シール作成ゲームが行われた日時が格納される。
【0214】
「処理時間」には、その写真シール作成ゲームにおいて行われた撮影処理、編集処理、および事後接客処理の処理時間が格納される。
図19に示す処理時間の単位は“秒”としている。
【0215】
なお、撮影処理の処理時間は、より具体的には、以下の(P1−1)および(P1−2)のどちらかの時間を計測したものとすることができる。
(P1−1) ユーザが撮影部21のタッチパネルモニタ93にタッチした時点から移動案内が行われるまでの時間
(P1−2) 撮影開始から所定の撮影枚数を撮影し終わるまでの時間
また、編集処理の処理時間は、より具体的には、以下の(P2−1)および(P2−2)のどちらかの時間を計測したものとすることができる。
(P2−1) ユーザが撮影空間A1から出て編集空間A2−1,A2−2へ移動して、編集部12のタブレット内蔵モニタ131にタッチした時点から編集終了までの時間
(P2−2) 撮影画像に編集落書き処理を施している時間
また、事後接客処理の処理時間は、より具体的には、以下の(P3−1)および(P3−2)のどちらかの時間を計測したものとすることができる。
(P3−1) 編集処理の終了後、印刷処理の開始のために、事後接客部13への移動案内があってから、印刷終了するまでの時間。
(P3−2) 事後接客処理におけるメールアドレスの設定の時間などその他、各種設定のための時間
≪設定指示情報データベースのデータ構造≫
図20は、設定指示情報データベース426に格納される設定指示情報のデータ構造および具体例を示す図である。
【0216】
図20に示す設定指示情報の1行は、1つの写真シール作成装置1に対する設定指示を示す。
【0217】
図20に示すように、設定指示情報は、「地域」および「場所」、「装置ID」、「時間帯」、「処理時間」を含むデータ構造を有している。
【0218】
「地域」および「場所」、「装置ID」については、稼働情報と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
【0219】
「制限時間」には、写真シール作成装置1における写真シール作成ゲームの各処理の制限時間を指定する情報が格納される。具体的には、「制限時間」では、「撮影処理」、「編集処理」、および「事後接客処理」に対する制限時間が設定される。
【0220】
なお、写真シール作成装置における制限時間とは、各種操作画面における、タイムアウトの時間を示し、制限時間が終わると、次の処理に画面が遷移するか、所定の操作部への移動案内が表示される。一般的に、撮影処理、編集処理、事後接客処理などの操作部での処理は、個別の小さい処理(手順)の集合となる。
【0221】
撮影処理は、例えば、“コイン投入”、“コース選択”、“画角選択”、“1枚目撮影からN枚目撮影(所定の制限時間後自動的に撮影される)”、“お名前入力”、“背景選択”、および“編集部への移動案内”などの手順を含む。
【0222】
編集処理は、例えば、“移動確認画面”、“落書き前ガイダンス”、“目の変形選択”、“明るさ選択”、“落書き編集処理”、“分割数選択”、および“移動案内”などの手順を含む。
【0223】
また、事後接客処理は、例えば、“携帯送信画像選択”、“送信アドレス入力”、“印刷待ちミニゲーム”、“印刷終了表示”などの手順を含む。
【0224】
一般的に各手順において、たとえば5秒から15秒程度で、所定の制限時間が設定される。制限時間は、各手順について設定されるように構成されていてもよい。各手順の多くは、その制限時間を変更可能であるが、一部の手順では、システムの制約から変更不可のものもある。
【0225】
なお、以上において、稼働情報データベース425に格納される稼働情報および設定指示情報データベース426に格納される設定指示情報のそれぞれを、テーブル形式で表していたが、これは説明のための例示であり、稼働情報および設定情報のデータ表現形式はこのような形式に限定されない。
【0226】
(設定指示情報の生成方法)
管理サーバ4の設定指示情報生成部417が設定指示情報を生成する方法について説明する。
【0227】
[1]地域、場所や、時間帯あるいは装置IDなどに基づく設定
設定指示情報生成部417は、写真シール作成装置1が属する地域に基づいて設定指示情報を生成してもよい。
図20を用いて説明すると次のとおりである。A地域は地方都市であるとし、B地域は都心の繁華街であるとし、A地域のユーザはB地域のユーザよりも少ないとする。言い換えれば、B地域でのゲーム回数(稼働情報の個数に相当)が、A地域でのゲーム回数よりも少ないということである。
【0228】
このような場合、
図20に示すように、A地域に属する店舗に設置される写真シール作成装置1のための制限時間(各処理の制限時間の総計)を、B地域に属する店舗に設置される写真シール作成装置1のための制限時間(各処理の制限時間の総計)よりも長くしてもよい(または制限時間なしでもよい)。また、制限時間は、目標となる稼働率に基づいて設定されてもよい。稼働率は、地域に応じて設定されていてもよいし、管理サーバ4の管理者の操作により入力されてもよい。例えば、都心の繁華街では、コアなユーザ(写真シール作成ゲームに慣れたユーザ)が多い。また、都心の繁華街の店舗では、地価、家賃が高い傾向があり、これらを賄うため高稼働率が求められる。そこで、都心の繁華街のB地区では、稼働率80%を目標としてもよい。このように、所定の稼働率が求められる場合、最低でも当該所定の稼働率は満たすように写真シール作成装置1を動作させるため、この場合は制限時間に上限を付ける。一方で、地方都市は、都心の繁華街と比べれば、コアなユーザも少なく、地価、家賃もそれほど高くない傾向がある。このため、コアなユーザが少なく低稼働率でもかまわないA地区では、稼働率30%を目標としてもよい。また、稼働率が30%以下でもよい場合は、ユーザの利便性を考えて、制限時間に下限を付けてもよい。
【0229】
なお、稼働率Pは、種々の計算式から算出することができる。説明を単純化するため、まず、写真シール作成装置1が撮影空間および編集空間をそれぞれ1つ備えるシングル接客である場合について説明すると次のとおりである。すなわち、写真シール作成装置1における単位時間(h)当たりの実際の(あるいは目標とする)ゲーム数n、単位時間(h)当たりのゲーム数の最大値Nとしたときに、『P=(n/N)*100』で表すことができる。
【0230】
制限時間(各処理の制限時間の総計)t(h)は、1ゲーム当たりにかかる(最大)時間となり、その逆数1/tは、単位時間(h)当たりのゲーム数を表わす。よって、tの逆数1/t=nとなるように、tを設定することができる。
【0231】
写真シール作成装置1が多重接客の場合は、異なる計算式により、稼働率Pを算出することができる。例えば、撮影空間が1つ、編集空間が2つの場合で、撮影時間は編集時間の1/2であるときは以下のようになる。すなわち、1回目のゲームから2回目のゲーム関わる時間差は、撮影空間の時間であり、連続稼働する場合の次のゲームの最大待ち時間は、撮影時間である。すなわち、撮影空間に新規の客が入るがtに対応する。N回のゲームにかかる時間Tは、T=撮影時間*N+編集時間+事後接客時間(印刷時間)となる。
【0232】
また、同じ地域に属する店舗であっても、店舗間でユーザ数にバラツキがある場合は、設定指示情報生成部417は、店舗ごとに設定指示情報を生成してもよい。
【0233】
また、設定指示情報生成部417は、同一店舗に適用される設定指示情報において、時間帯毎に制限時間を設定してもよい。例えば、午前中〜夕方の閑暇期に適用される設定指示情報では、制限時間を長くし、夕方〜夜の繁忙期に適用される設定指示情報では、制限時間を短くしてもよい。なお、
図20では、“XXXX店舗”および“YYYY店舗”について、15:00−16:00の1時間において適用される制限時間を例示している。
【0234】
また、設定指示情報生成部417は、写真シール作成装置1の装置IDに基づいて設定指示情報を生成してもよい。
【0235】
[2]処理時間に基づく設定
設定指示情報生成部417は、稼働情報データベース425に格納されている稼働情報を参照し、地域、場所(店舗)または装置IDごとの処理時間に基づいて設定指示情報を生成してもよい。例えば、設定指示情報生成部417は、所定期間または所定のレコード数の稼働情報が示す処理時間の平均値に基づいて設定指示情報を生成してもよい。
図19を用いて説明すると次のとおりである。
【0236】
図19に示す“YYYY店舗”のゲームID“Y1******”、“Y2******”、および“Y3******”の3つについて、設定指示情報生成部417は、各処理の処理時間の平均値を求める。例えば、撮影処理の処理時間については、それぞれ、“70”、“65”、“60”、であるので、その平均値は、“65”である。そこで、設定指示情報生成部417は、撮影処理の制限時間を“65”としてもよい。また、制限時間の単位は、任意であり、1秒刻みで設定してもよいし、他にも例えば5秒刻みで設定してもよい。
【0237】
制限時間を5秒刻みで設定する場合について説明すると次のとおりである。
図19に示す“YYYY店舗”のゲームID“Y1******”、“Y2******”、“Y3******”の編集処理については、“70”、“65”、“60”、であるので、その平均値は、約“88.3”である。設定指示情報生成部417は、平均値を切り上げて、または切り下げて5秒間隔に合わせてもよい。上記の場合、設定指示情報生成部417は、平均値を切り上げて、編集処理の制限時間を“90”としてもよい。なお、各処理の制限時間には、上限を設けてもよい。
【0238】
[3]会員種別に応じた設定
設定指示情報生成部417は、写真シール作成ゲームを行うユーザの会員種別ごとに設定指示情報を生成してもよい。例えば、設定指示情報生成部417は、会員種別が有料会員であるユーザに適用するための制限時間を、会員種別が有料会員であるユーザに適用するための制限時間よりも長く設定しても構わない。
図14を用いて、このような設定指示情報に基づく写真シール作成装置1の動作について説明すると次のとおりである。まず、写真シール作成ゲームを行うユーザの会員種別が、有料会員であるか否かは、S200において、写真シール作成装置1にてユーザ認証を行うことで判定することができる。そして、続くS3、S4、およびS5では、それぞれ、撮影制御部312、編集制御部313、および事後接客部315は、設定指示情報に基づき、S200で判定された会員種別に応じて、制限時間を設定すればよい。
【0239】
[4]ユーザごとの設定
ユーザごとに制限時間を設定する変形例について説明すると次のとおりである。まず、写真シール作成装置1では、写真シール作成ゲームにおいて、S200のユーザ認証によりユーザを特定しておき、稼働情報送信部317が、稼働情報にユーザを特定する情報(会員IDなど)を付加して、管理サーバ4に送信する。そして、設定指示情報生成部417が、ユーザごとに設定指示情報を生成する。設定指示情報生成部417は、例えば、当該ユーザに関する稼働情報について、上記[2]に示した方法を適用することで設定指示情報を生成することができる。これにより、各処理に時間をかける傾向のあるユーザに対しては、長めの制限時間を設定することができ、ユーザの写真シール作成ゲームに対する満足度を向上させることができる。
【0240】
[5]その他
設定指示情報生成部417は、上記[1]〜[4]で示した方法を組み合わせて、設定指示情報を生成してもよい。例えば、会員種別が、有料会員である場合と、無料会員である場合とに場合分けをし(上記[3]に対応)、それぞれの場合について、上記[2]に示した処理時間に基づく設定を行ってもよい。
【0241】
また、上記[4]に示したようにユーザごとに制限時間を設定する場合でも、上記[1]に示したように、地域ごとに目標となる稼働率が制限時間に対して設定されていてもよい。これにより、過度に制限時間を長くすることを防ぎつつ、ユーザが写真シール作成ゲームをしやすい制限時間を設定することができる。
【0242】
また、同一店舗に複数の写真シール作成装置1が設けられている場合、或る写真シール作成装置1用の設定指示情報を、上記[3]または[4]に示した方法により生成し、他の写真シール作成装置1用の設定指示情報を、上記[2]に示した方法により生成してもよい。これにより、上記或る写真シール作成装置1は、会員種別またはユーザに応じた制限時間を設定する一方で、上記他の写真シール作成装置1は、地域や、店舗などに応じた制限時間を設定することができる。なお、他の写真シール作成装置1用の設定指示情報では、予め定められた固定的な制限時間が設定されていてもよい。また、時間帯に応じて、上記或る写真シール作成装置1と、上記他の写真シール作成装置1との間で、このような異なる制限時間を設定してもよい。
【0243】
なお、上記[3]または[4]の設定を行わないのであれば、写真シール作成装置1における認証制御部316は、省略可能である。
【0244】
[稼働情報の収集および設定指示情報の生成・配信の処理の流れ]
次に、
図21を用いて、稼働情報の収集から設定指示情報の生成・配信にかけての一連の処理の流れについて説明する。
図21は、稼働情報の設定指示情報の生成から配信にかけての一連の処理の流れの例を示すシーケンス図である。
【0245】
まず始めに、管理サーバ4において、設定指示情報生成部417が、設定指示情報を生成する(S41)。設定指示情報生成部417が、設定指示情報を生成するタイミングは任意であり、例えば、日次で行われる処理としてもよいし、月次で行われる処理としてもよい。
【0246】
次に、写真シール作成装置1が起動されると(S42)、設定指示要求部318が、管理サーバに対して、設定指示情報を送信するよう要求し(S43)、管理サーバ4が、このS43の要求を受け付ける。なお、この設定指示情報送信要求には、写真シール作成装置1の装置IDが含まれるものとする。
【0247】
S43の要求に応じて、管理サーバ4では、設定指示情報配信部418が、写真シール作成装置1に対して、設定指示情報を送信する(S45;制限時間情報取得ステップ、制限時間情報送信ステップ)。具体的には、設定指示情報配信部418は、設定指示情報を送信するよう要求してきた写真シール作成装置1の装置IDに対応する設定指示情報を設定指示情報データベース426から読み出して、読み出した設定指示情報を写真シール作成装置1に対して送信する。
【0248】
続いて、写真シール作成装置1では、設定指示情報要求部318が管理サーバ4から送信される設定指示情報を受信し(S46;制限時間情報受信ステップ)、受信した設定指示情報を記憶部202に記憶する。これにより、設定指示情報で指定されている制限時間の設定が反映される(S47;制限時間設定ステップ)。
【0249】
なお、以上では、写真シール作成装置1が起動時に設定指示情報を取得する実施例について示したが、設定指示情報を取得するタイミングは、これに限られない。写真シール作成装置1は、定期的(週に1回など)または非定期的に設定指示情報を取得しても構わない。
【0250】
また、以上では、管理サーバ4において、設定指示情報を生成する構成について説明したが、これに限られない。管理サーバ4とは別のサーバ装置において、設定指示情報を生成してもよい。具体的には、当該別のサーバでは、通信部403、制御部401、および記憶部402に相当する構成を設けて、制御部401に相当する構成において、通信制御部411、稼働情報取得部416、設定指示情報生成部417、および設定指示情報配信部418を設け、記憶部402に相当する構成において、稼働情報データベース425、設定指示情報データベース426を設けて、上述したように設定指示情報を生成すればよい。
【0251】
また、設定指示情報配信部418は、写真シール作成装置1からの要求に応じて、設定指示情報を配信することについて説明したが、これには限られない。設定指示情報配信部418は、任意のタイミングで写真シール作成装置1に設定指示情報を送信してもよい。例えば、設定指示情報配信部418は、定期的(週に1回など)または非定期的に設定指示情報を写真シール作成装置1に対して送信してもよい。
【0252】
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部201、制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0253】
後者の場合、写真シール作成装置1、管理サーバ4、および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することによって、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークまたは放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0254】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。