【解決手段】駐輪場端末200と自転車管理装置300とが回線を介して接続され、駐輪場端末200は、自転車識別媒体から自転車識別情報を読み取る自転車識別情報読み取り手段と、自転車識別情報と、駐輪場端末の配置場所を特定するための配置場所特定情報とを関連付けた駐輪情報を自転車管理装置へ送信する手段とを備える。自転車管理装置300は、駐輪場端末200から受信された駐輪情報に含まれる自転車識別情報に基づいて、自転車の駐輪可能場所を特定する駐輪可能場所特定手段と、駐輪情報に含まれる配置場所特定情報に基づいて駐輪場端末の配置場所を特定する配置場所特定手段と、を備える。駐輪可能場所特定手段によって特定された駐輪可能場所と配置場所特定手段によって特定された配置場所とが一致する場合には、自転車は、駐輪可能な場所に駐輪していると判定する。
自転車に貼付され、自転車を一意に識別するための自転車識別情報が記録された自転車識別媒体から前記自転車識別情報を読み取る駐輪場端末と、前記駐輪場端末から前記自転車識別情報を受信して自転車を管理する自転車管理装置とが通信回線を介して接続された自転車管理システムであって、
前記駐輪場端末は、
前記自転車識別媒体から前記自転車識別情報を読み取る自転車識別情報読み取り手段と、
前記自転車識別情報読み取り手段で読み取った前記自転車識別情報と、前記駐輪場端末の配置場所を特定するための配置場所特定情報とを関連付けた駐輪情報を前記自転車管理装置へ送信する駐輪情報送信手段とを備え、
前記自転車管理装置は、
前記駐輪場端末から前記駐輪情報を受信する駐輪情報受信手段と、
前記駐輪情報受信手段によって受信された前記駐輪情報に含まれる前記自転車識別情報に基づいて、前記自転車の駐輪可能場所を特定する駐輪可能場所特定手段と、
前記駐輪情報に含まれる前記配置場所特定情報に基づいて前記駐輪場端末の配置場所を特定する配置場所特定手段と、
前記駐輪可能場所特定手段によって特定された前記駐輪可能場所と前記配置場所特定手段によって特定された前記配置場所とが一致する場合には、前記自転車は駐輪可能な場所に駐輪していると判定し、前記駐輪可能場所特定手段によって特定された前記駐輪可能場所と前記配置場所特定手段によって特定された前記配置場所とが一致しない場合には、前記自転車は駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定する駐輪場所判定手段とを備えることを特徴とする自転車管理システム。
自転車に貼付され、自転車を一意に識別するための自転車識別情報が記録された自転車識別媒体から前記自転車識別情報を読み取る駐輪場端末と、前記駐輪場端末から前記自転車識別情報を受信して自転車を管理する自転車管理装置とが通信回線を介して接続された自転車管理システムであって、
前記駐輪場端末は、
前記自転車識別媒体から前記自転車識別情報を読み取る自転車識別情報読み取り手段と、
前記自転車識別情報読み取り手段で読み取った前記自転車識別情報を前記自転車管理装置へ送信する自転車識別情報送信手段とを備え、
前記自転車管理装置は、
前記駐輪場端末から受信した前記自転車識別情報に基づいて、前記自転車の駐輪可能場所を特定する駐輪可能場所特定手段と、
前記駐輪可能場所特定手段によって特定された前記駐輪可能場所と前記駐輪場端末の配置場所とが一致する場合には、前記自転車は駐輪可能な場所に駐輪していると判定し、前記駐輪可能場所特定手段によって特定された前記駐輪可能場所と前記駐輪場端末の配置場所とが一致しない場合には、前記自転車は駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定する駐輪場所判定手段とを備えることを特徴とする自転車管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
図1は、本実施の形態における自転車管理システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。自転車管理システム100は、駐輪場端末200と、自転車管理装置300と、ユーザ端末400とで構成される。
【0009】
駐輪場端末200は、各駐輪場に配置される端末であって、例えばタブレット端末のような情報端末が用いられる。自転車管理装置300は、駐輪場端末200やユーザ端末400と通信を行って自転車を管理するための装置であって、例えば、サーバ装置やパソコン等の情報処理装置が用いられる。ユーザ端末400は、自転車管理システム100を利用するユーザが所持する端末であって、例えばスマートフォン、タブレット端末、PDA、パソコン等の情報端末が用いられる。
【0010】
本実施の形態では、自転車管理装置300と駐輪場端末200及びユーザ端末400とは、例えばインターネットや携帯電話網等の通信回線を介して接続される。なお、
図1では、駐輪場端末200、自転車管理装置300、ユーザ端末400は、それぞれ1台ずつで構成される例を示しているが自転車管理システム100の構成はこれに限定されない。例えば、複数の自転車管理装置300で処理を分散させるようにしてもよい。また、駐輪場端末200の数やユーザ端末400の数は特に限定されるものではない。
【0011】
図2は、本実施の形態における駐輪場端末200としてタブレット端末を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、タブレット端末に、自転車に貼付された自転車識別媒体から自転車識別情報を読み取る機能、および自転車管理装置300と通信を行う機能を備えた自転車管理アプリケーションをインストールすることにより、本実施の形態における駐輪場端末200として動作する。
【0012】
なお、自転車管理アプリケーションのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、自転車管理システム100の提供者や駐輪場の管理者がこれをダウンロードにより入手し、駐輪場端末200にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、自転車管理アプリケーションのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0013】
駐輪場端末200は、タッチパネル201と、ICリーダ・ライタ202と、通信モジュール203と、制御装置204とを備えている。
【0014】
タッチパネル201は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、駐輪場端末200の使用者は、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、駐輪場端末200を操作することができる。タッチパネル201は、使用者によるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置204へ出力する。
【0015】
ICリーダ・ライタ202は、管理対象とする自転車のそれぞれ貼付された自転車識別媒体に、自転車を一意に識別するための自転車識別情報を書き込んだり、自転車識別媒体に記録された自転車識別情報を読み取るための装置である。自転車識別媒体としては、例えば、
図3に示すように、接着シートAと、防磁シートBと、ICチップCと、カバー部材Dとが積層されて薄板状に構成された自転車管理シールEが用いられる。この自転車管理シールEは、接着シートAにより自転車に貼付される。本実施の形態では、ICチップCを防磁シートBとカバー部材Dとで挟むように構成したため、ICチップCが金属等による影響を受けて磁気障害を起こすことを防ぐことができる。なお、
図3では、各部材を見やすく表示するために、各部材の間に空間を設けて図示しているが、実際には、これらは接触して積層されることにより、自転車管理シールE全体は薄板状に構成される。
【0016】
自転車管理システム100での管理対象とする自転車のそれぞれには、読み取りやすい位置、例えば、後輪の泥除けの外側部分にこの自転車管理シールEが貼付されており、駐輪の管理者が駐輪場端末200を自転車管理シールEに接近させると、ICリーダ・ライタ202と自転車管理シールEに内蔵されたICチップCとが通信を開始することにより、ICチップCに情報を書き込んだり、ICチップCから情報を読み出したりすることができる。なお、ICリーダ・ライタ202を用いたICチップCへの情報の書き込み方法、および情報の読み出し方法については、公知の技術のため、ここでの説明は省略する。
【0017】
通信モジュール203は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介してインターネットに接続するためのモジュールが用いられる。駐輪場端末200は、この通信モジュール203を介して自転車管理装置300と通信を行う。
【0018】
制御装置204は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、駐輪場端末200の全体を制御する。なお、制御装置204を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、駐輪場端末200を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した自転車管理アプリケーションのプログラムが記録されている。
【0019】
図4は、本実施の形態における自転車管理装置300としてサーバ装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。自転車管理装置300は、操作部材301と、接続IF(インターフェース)302と、制御装置303と、記録装置304とを備えている。
【0020】
操作部材301は、自転車管理装置300の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0021】
接続IF302は、自転車管理装置300をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、自転車管理装置300は、この接続IF302を介して駐輪場端末200やユーザ端末400と通信を行う。
【0022】
制御装置303は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、自転車管理装置300の全体を制御する。なお、制御装置303を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続IF302を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0023】
記録装置304は、自転車管理装置300が蓄える種々のデータや、制御装置303が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記録装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記録装置304に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、使用者が取得したプログラムのデータを記録装置304にインストールすることによって、制御装置303がプログラムを実行できるようになる。
【0024】
図5は、本実施の形態におけるユーザ端末400としてスマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0025】
ユーザ端末400は、タッチパネル401と、通信モジュール402と、マイク403と、制御装置404と、スピーカー405とを備えている。
【0026】
タッチパネル401は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、ユーザ端末400のユーザは、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、ユーザ端末400を操作することができる。タッチパネル401は、ユーザによるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置404へ出力する。
【0027】
通信モジュール402は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介してインターネットに接続するためのモジュールが用いられる。本実施の形態では、ユーザ端末400は、通信モジュール402を介して自転車管理装置300と通信を行う。
【0028】
マイク403は、ユーザによる発話音声を入力するための集音装置である。マイク403から入力されたアナログデータは、制御装置404でデジタル信号に変換される。また、スピーカー405は、音声を出力するための出力装置である。
【0029】
制御装置404は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、ユーザ端末400の全体を制御する。なお、制御装置404を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、ユーザ端末400を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。
【0030】
以下、自転車管理システム100における処理の詳細について説明する。本実施の形態における自転車管理システム100では、自転車管理システム100の利用を希望するユーザは、ユーザ端末400を操作して会員登録を行う。例えば、ユーザは、ユーザ端末400から駐輪場の会員登録を行うためのサイトにアクセスし、タッチパネル401上に表示される会員登録画面上で、氏名、住所等の必要事項を入力することによって会員登録を行う。制御装置404は、ユーザによって会員登録画面上で入力された情報を会員登録情報として自転車管理装置300へ送信する。
【0031】
自転車管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末400から会員登録情報を受信すると、会員を一意に識別するための会員IDを発行し、該会員IDと会員登録情報とを関連付けた会員情報を記録装置304に記録する。制御装置303は、発行した会員IDをユーザ端末400へ送信して、ユーザに通知する。
【0032】
ユーザは、会員登録を行った後に、駐輪場の利用申請を行うことができる。例えば、ユーザは、ユーザ端末400を操作して駐輪場の利用申請を行うためのサイトにアクセスし、タッチパネル401上に表示される利用申請画面上で、自身の会員ID、利用を希望する駐輪場、利用開始日、利用終了日、駐輪場利用のための料金プラン等を指定することができる。
【0033】
ユーザは、利用を希望する駐輪場を指定する際には、例えば、地名や駅名等を入力して、入力された地名や駅名近傍にある駐輪場を検索し、検索結果から選べるようにしてもよい。あるいは、タッチパネル401上に地図を表示し、地図上で利用を希望する駐輪場を選択できるようにしてもよい。制御装置404は、ユーザによって利用申請画面上で入力された情報を利用申請情報として自転車管理装置300へ送信する。
【0034】
なお、本実施の形態では、自転車管理システム100を利用して利用申請が可能な駐輪場の駐輪場情報は、あらかじめ自転車管理装置300に登録されており、制御装置404は、ユーザから上述した検索指示や地図上への表示指示を受け付けた場合には、駐輪場情報を自転車管理装置300から受信して処理を行う。駐輪場情報としては、例えば、駐輪場を一意に識別するための駐輪場IDと、駐輪場名、住所、電話番号、利用開始時刻、利用終了時刻等の詳細情報とが関連付けられて記録装置304に記録されている。
【0035】
自転車管理装置300では、制御装置303は、ユーザ端末400から利用申請情報を受信すると、駐輪場を利用する自転車を一意に特定するための利用IDを発行し、該利用IDと利用申請情報とを関連付けた利用情報を記録装置304に記録する。
【0036】
駐輪場の利用申請を行ったユーザは、利用申請時に指定した駐輪場で、駐輪対象の自転車に貼付する自転車管理シールEを受け取ることができ、これを自転車に貼付することにより、駐輪場を利用することができる。このために、各駐輪場では、利用申請を行ったユーザに対して自転車管理シールEを発行するために、駐輪場端末200を用いて以下の操作が行われる。
【0037】
駐輪場のスタッフは、駐輪場端末200上で自転車管理アプリケーションを起動し、自転車管理システム100にログインする。具体的には、駐輪場のスタッフは、自転車管理アプリケーションのログイン画面上で、あらかじめ発行されているログインIDとパスワードを入力する。駐輪場端末200の制御装置204は、入力されたログインIDとパスワードとを関連付けたログイン情報を自転車管理装置300へ送信する。
【0038】
自転車管理装置300の記録装置304には、各駐輪場に配置されている駐輪場端末200ごとに発行したログインIDとパスワードとが関連付けて記録されている。制御装置303は、駐輪場端末200からログイン情報を受信した場合には、ログイン情報に含まれるログインIDとパスワードと、記録装置304に記録されているログインIDとパスワードとを用いた認証を行う。制御装置303は、記録装置304に、ログイン情報に含まれるログインIDとパスワードと同じログインIDとパスワードの組が記録されていれば、認証OKとして、駐輪場端末200のログインを許可する。制御装置303は、ログインを許可した場合には、ログイン許可を示す信号を駐輪場端末200へ送信する。
【0039】
駐輪場端末200では、制御装置204は、自転車管理装置300からログイン許可を示す信号を受信した場合には、駐輪場のスタッフによる自転車管理アプリケーションを介した自転車管理システム100の利用を許可する。
【0040】
自転車管理装置300の制御装置303は、駐輪場端末200のログインを許可したときに、その駐輪場端末200が配置されている駐輪場を対象として新たに発行した利用IDがある場合には、その利用IDと会員IDとを関連付けた新規発行利用ID情報を駐輪場端末200へ送信する。駐輪場端末200では、制御装置204は、自転車管理装置300から新規発行利用ID情報を受信した場合には、タッチパネル201上にその旨を表示してスタッフに通知するとともに、受信した新規発行利用ID情報をフラッシュメモリに記録する。
【0041】
各駐輪場には、ICチップCに情報が記録されていない未発行の自転車管理シールEが用意されており、駐輪場のスタッフは、駐輪場端末200と未発行の自転車管理シールEとを近づけて、ICチップCへの利用IDの書き込みを指示することができる。制御装置204は、ICチップCへの利用IDの書き込みが指示されると、ICリーダ・ライタ202を介して、フラッシュメモリに記録された新規発行利用ID情報に含まれる利用IDを未発行の自転車管理シールEのICチップCに書き込む。
【0042】
駐輪場のスタッフは、そのユーザの会員IDに対応する利用IDが書き込まれた自転車管理シールEをユーザが持ち込んだ自転車に貼付する。これによって、ユーザは自転車管理シールEが貼られた自転車を利用申請を行った駐輪場に駐輪することが可能となる。
【0043】
駐輪場のスタッフは、定期的に駐輪場内を回って、駐輪場端末200で駐輪中の自転車に貼られた自転車管理シールE内の情報を読み取る。駐輪場端末200の制御装置204は、自転車管理シールE内のICチップCからICリーダ・ライタ202を介して読み取った利用IDに、あらかじめフラッシュメモリに記録されている、駐輪場端末200が配置されている駐輪場の駐輪場IDを関連付けた駐輪情報を自転車管理装置300へ送信する。
【0044】
自転車管理装置300では、制御装置303は、記録装置304に記録されている利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定することにより、該利用IDにより特定される自転車の駐輪可能場所を特定する。そして、制御装置303は、特定した駐輪場IDと、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定する。具体的には、制御装置303は、両駐輪場IDが一致する場合には、自転車は駐輪可能な場所に駐輪していると判定し、両駐輪場IDが一致しない場合には、自転車は駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定する。
【0045】
制御装置303は、上記判定処理によって、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定した場合には、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪されていることを通知するための警告情報を駐輪場端末200へ送信する。
【0046】
駐輪場端末200では、制御装置204は、自転車管理装置300から警告情報を受信した場合には、タッチパネル201上に警告画面を表示して駐輪場のスタッフに通知する。
【0047】
図6は、第1の実施の形態におけるユーザ端末400で実行される会員登録処理の流れを示すフローチャート図である。
図6に示す処理は、上述したようにユーザによって駐輪場の会員登録を行うためのサイトへのアクセスが指示されることにより、会員登録の開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置404によって実行される。
【0048】
ステップS10において、制御装置404は、タッチパネル401上に不図示の会員登録画面を表示する。その後、ステップS20へ進む。
【0049】
ステップS20では、制御装置404は、会員登録画面上でユーザによって会員登録に必要な情報が入力されて、会員登録の実行が指示されたか否かを判断する。ステップS20で否定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS20で肯定判断した場合には、ステップS30へ進む。
【0050】
ステップS30では、制御装置404は、ユーザによって会員登録画面上で入力された会員登録情報を自転車管理装置300へ送信する。その後、ステップS40へ進む。
【0051】
ステップS40では、制御装置404は、自転車管理装置300からユーザに対して新規に発行された会員IDを受信したか否かを判断する。ステップS40で肯定判断した場合には、ステップS50へ進む。
【0052】
ステップS50では、制御装置404は、自転車管理装置300から受信した会員IDをタッチパネル401に表示して、ユーザに通知する。その後、処理を終了する。
【0053】
図7は、第1の実施の形態におけるユーザ端末400で実行される利用申請処理の流れを示すフローチャート図である。
図7に示す処理は、上述したようにユーザによって駐輪場の利用申請を行うためのサイトへのアクセスが指示されることにより、利用申請の開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置404によって実行される。
【0054】
ステップS110において、制御装置404は、タッチパネル401上に不図示の利用申請画面を表示する。その後、ステップS120へ進む。
【0055】
ステップS120では、制御装置404は、利用申請画面上でユーザによって駐輪場の利用申請に必要な情報が入力されて、利用申請の実行が指示されたか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。
【0056】
ステップS130では、制御装置404は、ユーザによって利用申請画面上で入力された利用申請情報を自転車管理装置300へ送信する。その後、処理を終了する。
【0057】
図8は、第1の実施の形態における自転車管理装置300で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図8に示す処理は、自転車管理装置300上で自転車管理システム100を管理するためのプログラムの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置303によって実行される。
【0058】
ステップS210において、制御装置303は、ユーザ端末400から上述した会員登録情報を受信したか否かを判断する。ステップS210で否定判断した場合には、後述するステップS240へ進む。これに対して、ステップS210で肯定判断した場合には、ステップS220へ進む。
【0059】
ステップS220では、制御装置303は、会員を一意に識別するための会員IDを発行し、該会員IDとユーザ端末から受信した会員登録情報とを関連付けた会員情報を記録装置304に記録する。その後、ステップS230へ進む。
【0060】
ステップS230では、制御装置303は、発行した会員IDをユーザ端末400へ送信する。その後、ステップS240へ進む。
【0061】
ステップS240では、制御装置303は、ユーザ端末400から上述した利用申請情報を受信したか否かを判断する。ステップS240で否定判断した場合には、後述するステップS260へ進む。これに対して、ステップS240で肯定判断した場合には、ステップS250へ進む。
【0062】
ステップS250では、制御装置303は、駐輪場を利用する自転車を一意に特定するための利用IDを発行し、該利用IDと利用申請情報とを関連付けた利用情報を記録装置304に記録する。その後、ステップS260へ進む。
【0063】
ステップS260では、制御装置303は、駐輪場端末200から上述したログイン情報を受信したか否かを判断する。ステップS260で否定判断した場合には、後述するステップS310へ進む。これに対して、ステップS260で肯定判断した場合には、ステップS270へ進む。
【0064】
ステップS270では、制御装置303は、上述したように、ログイン情報に含まれるログインIDとパスワードと、記録装置304に記録されているログインIDとパスワードとを用いた認証処理を行う。その後、ステップS280へ進む。
【0065】
ステップS280では、制御装置303は、ステップS270での認証処理の結果が認証OKであるか否かを判断する。ステップS280で否定判断した場合には、後述するステップS310へ進む。これに対して、ステップS280で肯定判断した場合には、ステップS290へ進む。
【0066】
ステップS290では、制御装置303は、ログイン許可を示す信号を駐輪場端末200へ送信する。その後、ステップS300へ進む。
【0067】
ステップS300では、制御装置303は、ログインを許可した駐輪場端末200が配置されている駐輪場を対象とした新規発行利用IDがある場合には、その利用IDと会員IDとを関連付けた新規発行利用ID情報を駐輪場端末200へ送信する。その後、ステップS310へ進む。
【0068】
ステップS310では、制御装置303は、駐輪場端末200から上述した駐輪情報を受信したか否かを判断する。ステップS310で否定判断した場合には、後述するステップS350へ進む。これに対して、ステップS310で肯定判断した場合には、ステップS320へ進む。
【0069】
ステップS320では、制御装置303は、上述したように、記録装置304に記録されている利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定することにより、該利用IDにより特定される自転車の駐輪可能場所を特定する。そして、制御装置303は、特定した駐輪場IDと、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定する。その後、ステップS330へ進む。
【0070】
ステップS330では、制御装置303は、ステップS320の処理によって、自転車は駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定されたか否か、すなわち駐輪が不可であるか否かを判断する。ステップS330で否定判断した場合には、後述するステップS350へ進む。これに対して、ステップS330で肯定判断した場合には、ステップS340へ進む。
【0071】
ステップS340では、制御装置303は、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪されていることを通知するための警告情報を駐輪場端末200へ送信する。その後、ステップS350へ進む。
【0072】
ステップS350では、制御装置303は、自転車管理システム100を管理するためのプログラムの終了条件を満たしたことにより、プログラムを終了するか否かを判断する。制御装置303は、例えば、自転車管理装置300の操作者によってプログラムの終了が指示された場合や、自転車管理装置300の電源がオフされたときに、プログラムの終了条件を満たしたと判断する。ステップS350で否定判断した場合には、ステップS210へ戻る。これに対して、ステップS350で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0073】
図9は、第1の実施の形態における駐輪場端末200で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図9に示す処理は、駐輪場端末200上で駐輪場のスタッフによって自転車管理アプリケーションの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。
【0074】
ステップS410において、制御装置204は、タッチパネル201上に、不図示のログイン画面を表示する。その後、ステップS420へ進む。
【0075】
ステップS420では、制御装置204は、上述したように、駐輪場のスタッフによって、ログイン画面上で、あらかじめ発行されているログインIDとパスワードが入力されて、ログインの指示がされたか否かを判断する。ステップS420で否定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS420で肯定判断した場合には、ステップS430へ進む。
【0076】
ステップS430では、制御装置204は、入力されたログインIDとパスワードとを関連付けたログイン情報を自転車管理装置300へ送信する。その後、ステップS440へ進む。
【0077】
ステップS440では、制御装置204は、制御装置204は、自転車管理装置300から上述したログイン許可を示す信号を受信したか否かを判断する。ステップS440で否定判断した場合には、処理を終了する。これに対して、ステップS440で肯定判断した場合には、ステップS450へ進む。
【0078】
ステップS450では、制御装置204は、自転車管理装置300から上述した新規発行利用ID情報を受信したか否かを判断する。ステップS450で否定判断した場合には、後述するステップS480へ進む。これに対して、ステップS450で肯定判断した場合には、ステップS460へ進む。
【0079】
ステップS460では、制御装置204は、タッチパネル201上に、新規発行利用ID情報を受信したことを示すメッセージを表示してスタッフに通知する。その後、ステップS470へ進む。
【0080】
ステップS470では、制御装置204は、自転車管理装置300から受信した新規発行利用ID情報をフラッシュメモリに記録する。その後、ステップS480へ進む。
【0081】
ステップS480では、制御装置204は、駐輪場のスタッフによって、未発行の自転車管理シールEのICチップCへの新規発行利用ID情報に含まれる利用IDの書き込みが指示されたか否かを判断する。ステップS480で否定判断した場合には、後述するステップS500へ進む。これに対して、ステップS480で肯定判断した場合には、ステップS490へ進む。
【0082】
ステップS490では、制御装置204は、ICリーダ・ライタ202を介して、フラッシュメモリに記録された新規発行利用ID情報に含まれる利用IDを未発行の自転車管理シールEのICチップCに書き込む。その後、ステップS500へ進む。
【0083】
ステップS500では、制御装置204は、ICリーダ・ライタ202を介して自転車管理シールE内のICチップCから利用IDを読み取ったか否かを判断する。ステップS500で否定判断した場合には、後述するステップS540へ進む。これに対して、ステップS500で肯定判断した場合には、ステップS510へ進む。
【0084】
ステップS510では、制御装置204は、読み取った利用IDと、駐輪場端末200が配置されている駐輪場の駐輪場IDを関連付けた駐輪情報を自転車管理装置300へ送信する。その後、ステップS520へ進む。
【0085】
ステップS520では、制御装置204は、自転車管理装置300から上述した警告情報を受信したか否かを判断する。ステップS520で否定判断した場合には、後述するステップS540へ進む。これに対して、ステップS520で肯定判断した場合には、ステップS530へ進む。
【0086】
ステップS530では、制御装置204は、自転車管理装置300から受信した警告情報を表示した警告画面をタッチパネル201に表示する。その後、ステップS540へ進む。
【0087】
ステップS540では、制御装置204は、駐輪場のスタッフによって自転車管理アプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS540で否定判断した場合には、ステップS450へ戻る。これに対して、ステップS540で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0088】
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)駐輪場端末200の制御装置204は、ICリーダ・ライタ202を介して自転車識別媒体である自転車管理シールEから自転車識別情報である利用IDを読み取り、読み取った利用IDと、駐輪場端末200の配置場所を特定するための駐輪場IDとを関連付けた駐輪情報を自転車管理装置300へ送信するようにした。自転車管理装置300では、制御装置303は、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに基づいて、自転車の駐輪可能場所を特定するとともに、駐輪情報に含まれる駐輪場IDに基づいて駐輪場端末200の配置場所を特定し、特定した駐輪可能場所と配置場所とが一致する場合には、自転車は駐輪可能な場所に駐輪していると判定し、駐輪可能場所と配置場所とが一致しない場合には、自転車は駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定するようにした。これによって、自転車が利用申請が行われた駐輪可能な駐輪場に駐輪しているか、あるいは利用申請が行われていない駐輪不可能な駐輪場に駐輪しているかを容易に判断することができる。
【0089】
(2)自転車管理装置300では、記録装置304に、利用IDと利用申請情報とを関連付けた利用情報が記録されており、制御装置303は、記録装置304に記録されている利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定することにより、該利用IDにより特定される自転車の駐輪可能場所を特定するようにした。これによって、ユーザが所有する自転車の駐輪可能場所を特定することができる。
【0090】
(3)自転車管理装置300では、制御装置303は、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定された場合には、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していることを通知するための情報を駐輪場端末200へ送信するようにした。これによって、駐輪場のスタッフは、利用申請が行われていない自転車が無断で駐輪されていることを把握することができる。
【0091】
(4)自転車管理装置300では、制御装置303は、自転車を所有するユーザから駐輪場の利用申請を受け付け、利用申請を受け付けたユーザが所有する自転車に対して、自転車識別情報である利用IDを割り当て、利用申請時にユーザによって指定された駐輪場所に配置されている駐輪場端末200へ利用IDを送信するようにした。これによって、ユーザが利用申請を行った駐輪場の駐輪場端末200に、新規に発行した利用IDを送信することができる。
【0092】
(5)駐輪場端末200の制御装置204は、自転車管理装置300から新規発行利用ID情報を受信してフラッシュメモリに記録し、ICリーダ・ライタ202を介して、フラッシュメモリに記録された新規発行利用ID情報に含まれる利用IDを未発行の自転車管理シールEのICチップCに書き込むようにした。これによって、駐輪場のスタッフは、簡易な操作で新規に発行された利用IDを未発行の自転車管理シールEのICチップCに書き込むことができる。
【0093】
(6)自転車識別媒体である自転車管理シールEは、接着シートAと、防磁シートBと、ICチップCと、カバー部材Dとが積層されて薄板状に構成され、接着シートAにより自転車に貼付されるようにした。このように、自転車管理シールEを自転車に貼り付けるようにしたので、自転車識別媒体である自転車管理シールEの盗難を防止することができる。また、ICチップCを防磁シートBとカバー部材Dとで挟むように構成したため、ICチップCが金属等による影響を受けて磁気障害を起こすことを防ぐことができる。
【0094】
―第2の実施の形態―
上述した第1の実施の形態では、自転車管理装置300では、ユーザ端末400から利用申請情報を受信したときに利用IDを発行し、該利用IDを、駐輪場を利用する自転車を一意に特定するための情報として用いるようにし、新規に発行した利用IDを、駐輪場端末200を介して自転車管理シールEのICチップCに書き込む例について説明した。第2の実施の形態では、自転車管理装置300で新規に利用IDを発行することなく、ICチップCにあらかじめ記録されている、ICチップCを一意に特定するためのユニークIDを利用IDとして用いる例について説明する。
【0095】
ICチップCには、個体識別を目的としたユニークIDが製造段階で付されてICチップC内に記録されており、第2の実施の形態では、このユニークIDを利用IDとして用いる。
【0096】
また、上述した第1の実施の形態では、駐輪場端末200の制御装置204は、自転車管理シールE内のICチップCからICリーダ・ライタ202を介して利用IDを読み取った場合には、読み取った利用IDに、あらかじめフラッシュメモリに記録されている、駐輪場端末200が配置されている駐輪場の駐輪場IDを関連付けた駐輪情報を自転車管理装置300へ送信するようにした。そして、自転車管理装置300では、制御装置303は、記録装置304に記録されている利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定して、特定した駐輪場IDと、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定する例について説明した。
【0097】
しかしながら、第2の実施の形態では、自転車管理装置300の制御装置303は、第1の実施の形態で上述したログインIDとパスワードを用いたログイン処理において、駐輪場端末200のログインを許可した場合に、ログインを許可した駐輪場端末200の駐輪場IDを特定しておく。そして、制御装置303は、駐輪場端末200から利用IDを受信した場合に、利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定して、特定した駐輪場IDと、ログイン許可時に特定しておいた駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定する方法について説明する。
【0098】
以下、第2の実施の形態における処理について、第1の実施の形態で上述した処理との相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態で上述した
図1〜
図6の各図については、第1の実施の形態と同様のため説明を省略する。
【0099】
自転車管理システム100の利用を希望するユーザは、第1の実施の形態と同様に、ユーザ端末400を操作して会員登録、および駐輪場の利用申請を行う。これにより、ユーザ端末400から自転車管理装置300へ上述した利用申請情報が送信される。
【0100】
第2の実施の形態では、自転車管理装置300の制御装置303は、ユーザ端末400から利用申請情報を受信した場合には、ワンタイムパスワードを発行し、ワンタイムパスワードと利用申請情報とを関連付けた仮申請情報を記録装置304に記録するとともに、ワンタイムパスワードをユーザ端末400へ送信する。
【0101】
ユーザ端末400では、制御装置404は、自転車管理装置300からワンタイムパスワードを受信すると、受信したワンタイムパスワードをタッチパネル401上に表示して、駐輪場の利用申請を行ったユーザに通知する。その後、ユーザは、上述した自転車管理シールEを受け取るために、利用申請を行った駐輪場を訪れる。
【0102】
ユーザは、駐輪場において、自転車管理装置300から通知されたワンタイムパスワードを提示して認証を受けことにより、自転車管理シールEの配布を受けることができる。このために、駐輪場のスタッフは、駐輪場端末200のタッチパネル201を操作して、ユーザから提示されたワンタイムパスワードを入力する。あるいは、ユーザが駐輪場端末200のタッチパネル201を操作してワンタイムパスワードを入力してもよい。制御装置204は、ワンタイムパスワードが入力されると、入力されたワンタイムパスワードを自転車管理装置300へ送信して、ユーザの認証を要求する。
【0103】
自転車管理装置300では、制御装置303は、駐輪場端末200からワンタイムパスワードを受信すると、記録装置304に記録されている仮申請情報の中に、仮申請情報に含まれるワンタイムパスワードが駐輪場端末200から受信したワンタイムパスワードと一致する情報があるか否かを判定する。制御装置303は、記録装置304に記録されている仮申請情報の中に、仮申請情報に含まれるワンタイムパスワードが駐輪場端末200から受信したワンタイムパスワードと一致する情報があると判定した場合には、ワンタイムパスワードが一致した仮申請情報に含まれる利用申請情報を駐輪場端末200へ送信する。
【0104】
駐輪場端末200では、制御装置204は、自転車管理装置300から受信した利用申請情報をタッチパネル201に表示する。駐輪場のスタッフは、タッチパネル201に表示された利用申請情報に間違いがないかユーザに確認する。駐輪場のスタッフは、利用申請情報に間違いがないことを確認した場合には、駐輪場端末200のモードをICチップCからユニークIDを読み取るための読み取りモードに設定した後に、駐輪場で用意されている発行前の自転車管理シールEに駐輪場端末200を近づけることにより、ICチップCからのユニークIDの読み取りを指示する。なお、駐輪場端末200のモードをICチップCからユニークIDを読み取るための読み取りモードに設定するための方法は特に限定されないが、例えば、タッチパネル201上にモード設定のためのボタンを表示し、駐輪場のスタッフは、該ボタンにタッチすることにより、読み取りモードの設定を指示できるようにすればよい。
【0105】
読み取りモードに設定された後は、自転車管理シールEのICチップCが、ICリーダ・ライタ202の通信範囲内に入ったタイミングで、ICリーダ・ライタ202によってICチップCからユニークIDが読み取られる。これにより、制御装置204は、ICリーダ・ライタ202を介して、ICチップCからユニークIDを読み取ることができる。そして、制御装置204は、読み取ったユニークIDと、利用申請情報に含まれる会員IDとを関連付けた登録依頼情報を自転車管理装置300へ送信する。
【0106】
自転車管理装置300では、制御装置303は、駐輪場端末200から登録依頼情報を受信した場合には、記録装置304に記録されている仮申請情報の中から、利用申請情報に含まれる会員IDが、駐輪場端末200から受信した登録依頼情報に含まれる会員IDと一致する仮申請情報を特定し、該仮申請情報に含まれる利用申請情報を抽出する。また、制御装置303は、駐輪場端末200から受信した登録依頼情報に含まれるユニークIDを、駐輪場を利用する自転車を一意に特定するための利用IDとして特定し、特定した利用IDと、抽出した利用申請情報とを関連付けた利用情報を記録装置304に記録する。
【0107】
これによって、自転車管理装置300上でユーザの利用情報が登録され、第1の実施の形態と同様に、ユーザは、自転車管理シールEを貼った自転車を、利用申請を行った駐輪場に駐輪することが可能となる。
【0108】
駐輪場のスタッフは、駐輪場端末200上で自転車管理アプリケーションを起動し、第1の実施の形態と同様に、自転車管理アプリケーションのログイン画面上で、あらかじめ発行されているログインIDとパスワードを入力することにより、自転車管理システム100にログインする。駐輪場端末200の制御装置204は、入力されたログインIDとパスワードとを関連付けたログイン情報を自転車管理装置300へ送信する。
【0109】
本実施の形態では、自転車管理装置300の記録装置304には、各駐輪場に配置されている駐輪場端末200ごとに発行したログインIDと、パスワードと、駐輪場端末200の配置場所を特定するための駐輪場IDとが関連付けて記録されている。自転車管理装置300では、制御装置303は、第1の実施の形態と同様に、駐輪場端末200から受信したログイン情報に含まれるログインIDとパスワードと、記録装置304に記録されているログインIDとパスワードとを用いた認証を行い、認証OKの場合は、駐輪場端末200のログインを許可する。制御装置303は、ログインを許可した場合には、ログイン許可を示す信号を駐輪場端末200へ送信するとともに、認証に用いたログインIDに関連付けられている駐車場IDを特定してメモリに記録する。これによって、以降の処理において、アクセス中の駐輪場端末200の駐車場IDをメモリから読み出して使用することができる。
【0110】
駐輪場のスタッフは、第1の実施の形態と同様に、定期的に駐輪場内を回って、駐輪場端末200で駐輪中の自転車に貼られた自転車管理シールE内の情報を読み取る。このとき、第2の実施の形態では、駐輪場端末200の制御装置204は、自転車管理シールE内のICチップCからICリーダ・ライタ202を介して読み取った利用IDを自転車管理装置300へ送信する。
【0111】
自転車管理装置300では、制御装置303は、記録装置304に記録されている利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定することにより、該利用IDにより特定される自転車の駐輪可能場所を特定する。そして、制御装置303は、特定した駐輪場IDと、ログイン許可時に特定しておいた駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定する。このときの判断方法は、第1の実施の形態と同様に、両駐輪場IDが一致する場合には、自転車は駐輪可能な場所に駐輪していると判定し、両駐輪場IDが一致しない場合には、自転車は駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定する。
【0112】
図10は、第2の実施の形態におけるユーザ端末400で実行される利用申請処理の流れを示すフローチャート図である。
図10に示す処理は、第1の実施の形態で上述した
図7に示す処理と同様に、ユーザによって駐輪場の利用申請を行うためのサイトへのアクセスが指示されることにより、利用申請の開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置404によって実行される。なお、
図10においては、
図7に示した第1の実施の形態における利用申請処理と同一の処理については、同じステップ番号を付与して説明を省略し、ここでは、
図7との相違点について説明する。
【0113】
ステップS140において、制御装置404は、自転車管理装置300からワンタイムパスワードを受信したか否かを判断する。ステップS140で肯定判断した場合には、ステップS150へ進む。
【0114】
ステップS150では、制御装置404は、受信したワンタイムパスワードをタッチパネル401上に表示する。その後、処理を終了する。
【0115】
図11は、第2の実施の形態における自転車管理装置300で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図11に示す処理は、第1の実施の形態で上述した
図8に示す処理と同様に、自転車管理装置300上で自転車管理システム100を管理するためのプログラムの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置303によって実行される。なお、
図11においては、
図8に示した第1の実施の形態における処理と同一の処理については、同じステップ番号を付与して説明を省略し、ここでは、
図8との相違点について説明する。
【0116】
ステップS240で肯定判断した場合には、ステップS251へ進み、制御装置303は、ワンタイムパスワードを発行して、ワンタイムパスワードと利用申請情報とを関連付けた仮申請情報を記録装置304に記録する。その後、ステップS252へ進む。
【0117】
ステップS252では、制御装置303は、ステップS251で発行したワンタイムパスワードをユーザ端末400へ送信する。その後、ステップS260へ進む。
【0118】
ステップS260、ステップS280で否定判断した場合は、ステップS301へ進む。また、ステップS290の処理が終了すると、ステップS291へ進み、制御装置303は、ステップS270での認証に用いたログインIDに関連付けられている駐車場IDを特定する。その後、ステップS301へ進む。
【0119】
ステップS301では、制御装置303は、駐輪場端末200からワンタイムパスワードを受信したか否かを判断する。ステップS301で否定判断した場合には、後述するステップS311へ進む。これに対して、ステップS301で肯定判断した場合には、ステップS302へ進む。
【0120】
ステップS302では、制御装置303は、上述したように、記録装置304に記録されている仮申請情報の中に、仮申請情報に含まれるワンタイムパスワードが駐輪場端末200から受信したワンタイムパスワードと一致する情報があるか否かを判断する。ステップS302で否定判断した場合には、後述するステップS311へ進む。これに対して、ステップS302で肯定判断した場合には、ステップS303へ進む。
【0121】
ステップS303では、制御装置303は、ワンタイムパスワードが一致した仮申請情報に含まれる利用申請情報を駐輪場端末200へ送信する。その後、ステップS304へ進む。
【0122】
ステップS304では、制御装置303は、駐輪場端末200から上述した登録依頼情報を受信したか否かを判断する。ステップS304で肯定判断した場合には、ステップS305へ進む。
【0123】
ステップS305では、制御装置303は、記録装置304に記録されている仮申請情報の中から、利用申請情報に含まれる会員IDが、駐輪場端末200から受信した登録依頼情報に含まれる会員IDと一致する仮申請情報を特定し、該仮申請情報に含まれる利用申請情報を抽出する。また、制御装置303は、駐輪場端末200から受信した登録依頼情報に含まれるユニークIDを、駐輪場を利用する自転車を一意に特定するための利用IDとして特定し、特定した利用IDと、抽出した利用申請情報とを関連付けて利用情報とし、この利用情報を記録装置304に記録する。その後、ステップS311へ進む。
【0124】
ステップS311では、制御装置303は、駐輪場端末200から利用IDを受信したか否かを判断する。ステップS311で否定判断した場合には、後述するステップS350へ進む。これに対して、ステップS311で肯定判断した場合には、ステップS321へ進む。
【0125】
ステップS321では、制御装置303は、上述したように、記録装置304に記録されている利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定することにより、該利用IDにより特定される自転車の駐輪可能場所を特定する。そして、制御装置303は、特定した駐輪場IDと、ステップS291で特定した駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定する。その後、ステップS330へ進む。
【0126】
図12は、第2の実施の形態における駐輪場端末200で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
図12に示す処理は、第1の実施の形態で上述した
図9に示す処理と同様に、駐輪場端末200上で駐輪場のスタッフによって自転車管理アプリケーションの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置204によって実行される。なお、
図12においては、
図9に示した第1の実施の形態における処理と同一の処理については、同じステップ番号を付与して説明を省略し、ここでは、
図9との相違点について説明する。
【0127】
ステップS440で肯定判断した場合には、ステップS451へ進み、制御装置204は、タッチパネル201上でワンタイムパスワードが入力されたか否かを判断する。ステップS451で否定判断した場合には、後述するステップS481へ進む。これに対して、ステップS451で肯定判断した場合には、ステップS461へ進む。
【0128】
ステップS461では、入力されたワンタイムパスワードを自転車管理装置300へ送信する。その後、ステップS471へ進む。
【0129】
ステップS471では、制御装置204は、自転車管理装置300から利用申請情報を受信したか否かを判断する。ステップS471で肯定判断した場合には、ステップS472へ進む。
【0130】
ステップS472では、制御装置204は、自転車管理装置300から受信した利用申請情報をタッチパネル201に表示する。その後、ステップS481へ進む。
【0131】
ステップS481では、制御装置204は、上述したように、駐輪場のスタッフによって、ICチップCからユニークIDを読み取るように指示されたか否かを判断する。ステップS481で否定判断した場合には、ステップS500へ進む。これに対して、ステップS481で肯定判断した場合には、ステップS491へ進む。
【0132】
ステップS491では、制御装置204は、ICリーダ・ライタ202を介して、ICチップCからユニークIDを読み取る。その後、ステップS492へ進む。
【0133】
ステップS492では、制御装置204は、ステップS491で読み取ったユニークIDと、利用申請情報に含まれる会員IDとを関連付けた登録依頼情報を自転車管理装置300へ送信する。その後、ステップS500へ進む。
【0134】
ステップS511では、制御装置204は、読み取った利用IDを自転車管理装置300へ送信する。その後、ステップS520へ進む。
【0135】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態における作用効果に加えて、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)駐輪場端末200では、制御装置204は、新規に発行する自転車管理シールEのICチップCから、ICチップCの個体識別に用いられるユニークIDを読み取って、自転車管理装置300へ送信するようにした。自転車管理装置300では、制御装置303は、駐輪場端末200から受信したユニークIDを利用IDとして特定するようにした。これによって、ICチップCの製造段階で付された個体識別のユニークIDを用いて自転車を一意に特定することができるため、新たに利用IDを発行するための処理を行わずに、ユニークIDという既存の情報を有効活用することができる。また、第2の実施の形態のように、ICチップCからユニークIDを読み出して利用IDとすれば、ICチップCに情報を書き込む必要がない。このため、自転車管理シールEのICチップCに記録された情報は読み出し専用にすることができるため、ICチップC内の情報の改ざんを防いで、セキュリティの向上を図ることができる。
【0136】
(2)自転車管理装置300の制御装置303は、ログインIDとパスワードを用いたログイン処理において、駐輪場端末200のログインを許可した場合に、ログインを許可した駐輪場端末200の駐輪場IDを特定しておく。そして、制御装置303は、駐輪場端末200から利用IDを受信した場合に、利用情報に基づいて、駐輪場端末200から受信した駐輪情報に含まれる利用IDに関連付けて記録されている駐輪場IDを特定して、特定した駐輪場IDと、ログイン許可時に特定しておいた駐輪場IDとが一致するか否かを判断することにより、利用IDにより特定される自転車が利用申請に基づく駐輪可能な駐輪場に駐輪されているか否かを判定するようにした。これによって、駐輪場端末200で利用IDが読み取られたときに、毎回、駐輪場IDを送信する必要がないため、駐輪場端末200から自転車管理装置300へ送信するデータ量を減らすことができる。
【0137】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の自転車管理システム100は、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1および第2の実施の形態における自転車管理システム100では、駐輪場の利用申請がされた各自転車に対して自転車識別情報である利用IDを割り当てることにより、個々の自転車を特定して管理することが可能となる。この技術は、自転車の管理だけでなく、自動車やバイクの管理にも応用することが可能である。例えば、自動車やバイクを所有するユーザは、あらかじめ駐車場の利用申請を行って管理シールの発行を受け、これを自転車やバイクに貼付することにより、駐車場を利用できるようにすればよい。なお、上述した第1および第2の実施の形態では、自転車管理シールEは、ICチップCを防磁シートBとカバー部材Dとで挟むような構成としたが、管理シールを自動車の窓ガラスに内側から貼付する場合等、ICチップCが金属等による影響を受けて磁気障害を起こす可能性が低い場所に貼付されることが想定される場合には、防磁シートBは備えなくてもよい。
【0138】
(2)上述した第1および第2の実施の形態では、自転車管理装置300の制御装置303は、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定した場合には、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪されていることを通知するための警告情報を駐輪場端末200へ送信する例について説明した。しかしながら、自転車管理装置300の制御装置303は、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪していると判定した場合には、自転車が駐輪可能な場所とは異なる場所に駐輪されていることを通知するための警告情報を自転車の所有者であるユーザのユーザ端末400へ送信するようにしてもよい。また、自転車管理装置300の制御装置303は、上記の警告情報を駐輪場端末200とユーザ端末400の両方に送信するようにしてもよい。これによって、契約外の駐輪場に駐車していることをユーザに直接警告することができる。
【0139】
また、利用情報には、駐輪可能場所への駐輪可能期限、すなわち駐輪場の契約期間を特定するための情報を含めておき、自転車管理装置300の制御装置303は、記録装置に記録されている利用情報を定期的にチェックして、各利用IDごとに駐輪可能期限を特定し、特定した駐輪可能期限まで所定日数未満である場合に、その利用IDごとにあらかじめ登録された通知先に通知するようにしてもよい。例えば、通知先として自転車の所有者のメールアドレスを登録しておけば、ユーザは、駐輪場の契約期間満了が近付いたことの通知を受けて、契約更新の時期を把握することができる。
【0140】
(3)上述した第1および第2の実施の形態における自転車管理システム100では、利用情報に自転車に関する種々の情報を含めるようにしてもよい。例えば、自転車管理システム100の運営会社や駐輪場の管理会社が、保険会社と提携して、ユーザに自転車の利用に関する個人賠償責任保険への加入を促すことができるようにし、制御装置303は、個人賠償責任保険に加入したユーザの利用情報に該個人賠償責任保険の証券番号等を含めて記録するようにしてもよい。これによって、ユーザが加入した自転車に関する保険の情報を自転車管理システム100内で共有することが可能となる。また、制御装置303は、ユーザの利用情報に、自転車の整備履歴を記録するようにしてもよい。これによって、ユーザごとの自転車の整備記録を自転車管理システム100内で共有することが可能となる。
【0141】
(4)上述した第1および第2の実施の形態における自転車管理システム100では、自転車を所持するユーザに警察や消防などによる緊急対応が必要になったときに、緊急対応を行う警察や消防へユーザの情報を提供するようにしてもよい。例えば、以下のように処理を行えばよい。
【0142】
警察や消防などの緊急対応を行う機関や人物に対して、緊急対応用のIDとパスワードを付与しておく。緊急対応を行う者は、あらかじめ専用のアプリケーションをインストールした緊急対応用端末上で、緊急対応用のIDとパスワードを用いて自転車管理システム100にログインする。その後、該緊急対応用端末を操作して緊急対応が必要なユーザの自転車に貼られた自転車管理シールE内の利用IDを読み取る。読み取られた利用IDは自転車管理装置300へ送信され、自転車管理装置300では、制御装置303は、受信した利用IDに基づいて会員IDを特定し、特定した会員IDに対応する会員情報から、あらかじめ設定された緊急対応時の送信情報、例えば、氏名、住所、電話番号等を読み出して、緊急対応用端末へ送信する。これによって、緊急対応を行う機関や人物は、緊急対応が必要なユーザの情報を取得することができる。
【0143】
(5)上述した第2の実施の形態では、自転車管理装置300の制御装置303は、ユーザ端末400から利用申請情報を受信したときに、ワンタイムパスワードを発行する例について説明した。しかしながら、ユーザ端末400から利用申請情報を受信した後、ユーザによる駐輪場利用のための料金の支払い完了が確認できたタイミングで、ワンタイムパスワードを発行するようにしてもよい。例えば、外部の料金徴収サービスを利用して、ユーザから駐輪場利用のための料金を徴収する場合には、制御装置303は、外部の料金徴収サービスを管理するサーバから、ユーザによる料金の支払い完了通知を受信したタイミングでワンタイムパスワードを発行すればよい。これによって、料金を支払ったユーザに対してのみワンタイムパスワードを発行して、自転車管理シールEの発行を許可することができる。
【0144】
また、駐輪場の契約期間の延長を希望するユーザから、ユーザ端末400を介して契約更新の申請を受けることができるようにし、この場合も、制御装置303は、ユーザから更新の申請を受けた後、外部の料金徴収サービスを管理するサーバから、ユーザによる更新のための料金の支払い完了通知を受信したタイミングで、一定期間、駐輪場の契約期間を延長するように、利用情報を更新するようにしてもよい。
【0145】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。