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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-185992(P2015-185992A)
(43)【公開日】2015年10月22日
(54)【発明の名称】絶縁導波管
(51)【国際特許分類】
   H01P 1/04 20060101AFI20150925BHJP
【FI】
   H01P1/04
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-59936(P2014-59936)
(22)【出願日】2014年3月24日
(71)【出願人】
【識別番号】000219004
【氏名又は名称】島田理化工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087000
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 淳一
(72)【発明者】
【氏名】根本 淳一
【テーマコード(参考)】
5J011
【Fターム(参考)】
5J011DA02
(57)【要約】
【課題】安価であり、かつ、作業性を向上することができ、安定した締結力を長期間得ることができる絶縁導波管を提供する。
【解決手段】複数の導波管により構成され、隣り合う導波管を絶縁部材を介して締結する絶縁導波管において、隣り合う導波管のうちの一方の導波管における第1のフランジに設けられた第1の貫通孔と、絶縁部材に設けられた孔部と、隣り合う導波管のうちの他方の導波管における第2のフランジに設けられた第2の貫通孔とにより形成された連通した孔に挿入され、絶縁材料により作製された略円筒形状のサポート部材を有し、サポート部材には、第1のフランジと当接するとともに第1の貫通孔から突出した突出部と、第2のフランジにおける第2の貫通孔の開口部周りに当接する鍔部とが形成され、サポート部材の突出部にネジ頭が位置するように金属製のネジを挿通し、鍔部と当接するようにして金属製のナット部材によりネジを固定するようにした。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の導波管により構成され、隣り合う導波管を絶縁部材を介して締結する絶縁導波管において、
隣り合う導波管のうちの一方の導波管における第1のフランジに設けられた第1の貫通孔と、絶縁部材に設けられた孔部と、隣り合う導波管のうちの他方の導波管における第2のフランジに設けられた第2の貫通孔とにより形成された連通した孔に挿入され、絶縁材料により作製された略円筒形状のサポート部材を有し、
前記サポート部材には、前記第1のフランジと当接するとともに前記第1の貫通孔から突出した突出部と、前記第2のフランジにおける前記第2の貫通孔の開口部周りに当接する鍔部とが形成され、
前記サポート部材の前記突出部にネジ頭が位置するように金属製のネジを挿通し、前記鍔部と当接するようにして金属製のナット部材により前記ネジを固定する
ことを特徴とする絶縁導波管。
【請求項2】
請求項1に記載の絶縁導波管において、
前記サポート部材は、前記突出部が設けられた第1の部材と、前記鍔部が設けられた第2の部材とから構成され、
前記孔に挿入する際には、前記第1の部材を前記第1の貫通孔から挿入し、前記第2の部材を前記第2の貫通孔から挿入する
ことを特徴とする絶縁導波管。
【請求項3】
請求項2に記載の絶縁導波管において、
前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記孔内において、前記絶縁部材に設けられた前記孔部の略中心位置において当接する
ことを特徴とする絶縁導波管。
【請求項4】
請求項2に記載の絶縁導波管において、
前記第1の部材と前記第2の部材とは、前記孔内において、前記絶縁部材に設けられた前記孔部において嵌合する
ことを特徴とする絶縁導波管。
【請求項5】
請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の絶縁導波管において、
前記ナット部は、複数の前記ネジを固定することができる金属製のナットプレートである
ことを特徴とする絶縁導波管。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載の絶縁導波管において、
前記ネジのネジ頭と、前記突出部との間には、金属製のスプリングワッシャおよび金属製のワッシャを配設する
ことを特徴とする絶縁導波管。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁導波管に関し、さらに詳細には、複数の導波管より構成され、隣接する導波管が絶縁体を介して締結される絶縁導波管に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、サージ電流による電気機器の損傷や作業者への感電などを防止するために、隣接する導波管を絶縁体で絶縁した状態で締結した絶縁導波管が知られている。
【0003】
こうした絶縁導波管は、例えば、2つの導波管より構成される場合には、図1に示すように、導波管202の開口部202aと導波管204の開口部204aとが対向するように配置するとともに、導波管202の開口部202aが形成された端部に位置するフランジ202bと、導波管204の開口部204aが形成された端部に位置するフランジ204bとで絶縁部材206を挟んだ状態で、絶縁性のネジ208およびナット210により導波管202と導波管204とを締結することにより、絶縁導波管200が作製される。
【0004】
なお、このとき、絶縁部材206には、対向する開口部202a、204aが連通するような孔206aが形成されている。
【0005】
ここで、図2を参照しながら、従来の技術による絶縁導波管の構成について、より具体的に説明することとする。
【0006】
図2には、従来の技術による絶縁導波管の概略構成斜視説明図が示されており、また、図3には、図2のA−A線による断面図が示されている。
【0007】
この図2に示す絶縁導波管100は、3つの導波管102、104、106を締結した構成となっており、導波管102と導波管104とが絶縁部材108を介して締結されるとともに、導波管104と導波管106とが絶縁部材110を介して締結されている。
【0008】
具体的には、導波管102は、矩形導波管の本体部102−1の一方の端部に矩形板形状のフランジ102−2aが形成されるとともに、他方の端部に略円板形状のフランジ102−2bが形成されている。
【0009】
そして、フランジ102−2bには、外周に沿って等間隔に、8つの貫通孔102−4が形成されている。なお、この貫通孔102−4は、絶縁部材108の孔部108−2(後述する。)および貫通孔104−4(後述する。)と一致した径に設計され、ネジ112(後述する。)のネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0010】
導波管104は、矩形導波管の本体部104−1の一方の端部に略円板形状のフランジ104−2aが形成されるとともに、他方の端部に略円板形状のフランジ104−2bが形成されている。
【0011】
そして、フランジ104−2a、104−2bには、外周に沿って等間隔に、それぞれ8つの貫通孔104−4が形成されている。なお、フランジ104−2aに形成された8つの貫通孔104−4は、本体部102−1の他方の端部で開口した開口部102−3aと、本体部104−1の一方の端部で開口した開口部104−3aとを対向して配置したときに、フランジ102−2bに形成された8つの貫通孔102−4と、それぞれ連通することが可能な位置に形成されている。また、この貫通孔104−4は、貫通孔102−4および絶縁部材108の孔部108−2(後述する。)と一致した径に設計され、ネジ112(後述する。)のネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0012】
また、絶縁部材108は、略円板形状であって、略中心部において、開口部102−3aと開口部104−3aとを連通することが可能な形状の孔部108−1が形成されるとともに、開口部102−3aと開口部104−3aとを連通するように配置したときに、フランジ102−2bに形成された8つの貫通孔102−4と、フランジ104−2aに形成された8つの貫通孔104−4とを連通することが可能な位置に8つの孔部108−2が形成されている。なお、この孔部108−2は、貫通孔102−4、104−4と一致した径に設計され、ネジ112(後述する。)のネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0013】
導波管106は、矩形導波管の本体部106−1の一方の端部に略円板形状のフランジ106−2aが形成されるとともに、他方の端部に矩形板形状のフランジ106−2bが形成されている。
【0014】
そして、フランジ106−2aには、外周に沿って等間隔に、8つの貫通孔106−4が形成されている。なお、フランジ106−2aに形成された8つの貫通孔106−4は、本体部104−1の他方の端部で開口した開口部104−3bと、本体部106−1の一方の端部で開口した開口部106−3aとを対向して配置したときに、フランジ104−2bに形成された8つの貫通孔104−4と、それぞれ連通することが可能な位置に形成されている。また、この貫通孔106−4は、貫通孔104−4および絶縁部材110の孔部110−2(後述する。)と一致した径に設計され、ネジ112(後述する。)のネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0015】
また、絶縁部材110は、略円板形状であって、略中心部において、開口部104−3bと開口部106−3aとを連通することが可能な形状の孔部110−1が形成されるとともに、開口部104−3bと開口部106−3aとを連通するように配置したときに、フランジ104−2bに形成された8つの貫通孔104−4と、フランジ106−2aに形成された8つの貫通孔106−4とを連通することが可能な位置に8つの孔110−2が形成されている。なお、この孔部110−2は、貫通孔104−4、106−4と一致した径に設計され、ネジ112(後述する。)のネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0016】
そして、導波管102と導波管104とを締結する際には、まず、絶縁部材108をフランジ102−2bとフランジ104−2aとで挟んだ状態とする。
【0017】
このとき、開口部102−3aと開口部104−3aとは、互いに対向するとともに、孔部108−1により連通した状態とする。
【0018】
さらに、フランジ102−2bに形成された8つの貫通孔102−4とフランジ104−2aに形成された8つの貫通孔104−4とは、それぞれ孔部108−2により連通した状態とする。
【0019】
その後、フランジ102−2bの8つの貫通孔102−4から、絶縁性の樹脂により作製されたネジ112を挿入し、ネジ溝が形成されたネジ軸を貫通孔102−4、孔部108−2および貫通孔104−4に通して、貫通孔104−4から突出したネジ軸の先端部を、絶縁性の樹脂により作製されたナット114に螺合させることにより、導波管102と導波管104とを締結する。
【0020】
なお、このとき、ネジ112のネジ頭とフランジ102−2bとの間には、絶縁性の樹脂により作製されたスプリングワッシャ116および絶縁性の樹脂により作製されたワッシャ118が配置される。
【0021】
さらに、ナット114とフランジ104−2aの間には、絶縁性の樹脂により作製されたワッシャ120が配置される。
【0022】
また、導波管104と導波管106とを締結する際には、まず、絶縁部材110をフランジ104−2bとフランジ106−2aとで挟んだ状態とする。
【0023】
このとき、開口部104−3bと開口部106−3aとは、互いに対向するとともに、孔部110−1により連通した状態とする。
【0024】
さらに、フランジ104−2bに形成された8つの貫通孔104−4とフランジ106−2aに形成された8つの貫通孔106−4とは、それぞれ孔部110−2により連通した状態とする。
【0025】
その後、フランジ106−2aの8つの貫通孔106−4から、絶縁性の樹脂により作製されたネジ112を挿入し、ネジ溝が形成されたネジ軸を貫通孔106−4、孔部110−2および貫通孔104−4に通して、貫通孔104−4から突出したネジ軸の先端部を、絶縁性の樹脂により作製されたナット114に螺合させることにより、導波管104と導波管106とを締結する。
【0026】
なお、このとき、ネジ112のネジ頭とフランジ106−2aとの間には、絶縁性の樹脂により作製されたスプリングワッシャ116および絶縁性の樹脂により作製されたワッシャ118が配置される。
【0027】
さらに、ナット114とフランジ104−2bとの間には、絶縁性の樹脂により作製されたワッシャ120が配置される。
【0028】
このように、絶縁導波管100を作製する際には、絶縁部材108、110、ネジ112、ナット114、スプリングワッシャ116、ワッシャ118、120といった部材を絶縁性の樹脂などの絶縁材料により作製しなければならなかった。
【0029】
このため、絶縁材料により作製する上記した各部材は、例えば、金属製のものと比較して高価であるため、絶縁導波管100の作製コストが高くなってしまうという問題点が指摘されていた。
【0030】
また、上記した絶縁材料により作製された各部材は、金属製のものと比較して、より短い期間で経年劣化が進むため、金属製のものを利用して導波管を締結した場合と比較して、安定した締結力を得ることができる期間が短くなってしまっていた。
【0031】
さらに、作業性を向上させるため、例えば、ナット114に換えて、絶縁性の樹脂などにより作製されたナットプレートを用いることができるが、こうした樹脂製のナットプレートは高価であり、絶縁導波管100の作製コストをさらに高くしてしまうこととなるため、ネジ112に対してそれぞれナット114を用いて固定しなければならず、絶縁導波管100を作製する際の作業性を向上することができないことが問題点として指摘されていた。
【0032】
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0033】
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、安価であり、かつ、作業性を向上することができ、安定した締結力を長期間得ることができる絶縁導波管を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0034】
上記目的を達成するために、本発明は、複数の導波管により構成され、隣り合う導波管を絶縁部材を介して締結する絶縁導波管において、隣り合う導波管のうちの一方の導波管における第1のフランジに設けられた第1の貫通孔と、絶縁部材に設けられた孔部と、隣り合う導波管のうちの他方の導波管における第2のフランジに設けられた第2の貫通孔とにより形成された連通した孔に挿入され、絶縁材料により作製された略円筒形状のサポート部材を有し、上記サポート部材には、上記第1のフランジと当接するとともに上記第1の貫通孔から突出した突出部と、上記第2のフランジにおける上記第2の貫通孔の開口部周りに当接する鍔部とが形成され、上記サポート部材の上記突出部にネジ頭が位置するように金属製のネジを挿通し、上記鍔部と当接するようにして金属製のナット部材により上記ネジを固定するようにしたものである。
【0035】
また、本発明は、上記した発明において、上記サポート部材は、上記突出部が設けられた第1の部材と、上記鍔部が設けられた第2の部材とから構成され、上記孔に挿入する際には、上記第1の部材を上記第1の貫通孔から挿入し、上記第2の部材を上記第2の貫通孔から挿入するようにしたものである。
【0036】
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の部材と上記第2の部材とは、上記孔内において、上記絶縁部材に設けられた上記孔部の略中心位置において当接するようにしたものである。
【0037】
また、本発明は、上記した発明において、上記第1の部材と上記第2の部材とは、上記孔内において、上記絶縁部材に設けられた上記孔部において嵌合するようにしたものである。
【0038】
また、本発明は、上記した発明において、上記ナット部は、複数の上記ネジを固定することができる金属製のナットプレートであるようにしたものである。
【0039】
また、本発明は、上記した発明において、上記ネジのネジ頭と、上記突出部との間には、金属製のスプリングワッシャおよび金属製のワッシャを配設するようにしたものである。
【発明の効果】
【0040】
本発明は、以上説明したように構成されているので、安価であり、かつ、作業性を向上でき、安定した締結力を長期間得ることができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1図1は、2つの導波管により作製した従来の技術による絶縁導波管の断面図である。
図2図2は、3つの導波管により作製した従来の技術による絶縁導波管の概略構成斜視説明図である。
図3図3は、図2のA−A線断面図である。
図4図4は、3つの導波管により作製した本発明による絶縁導波管の概略構成斜視説明図である。
図5図5は、図4のB−B線断面図である。
図6図6は、サポート部材を介して締結部材により締結された締結部分を拡大した説明図である。
図7図7は、サポート部材の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による絶縁導波管の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
【0043】
なお、以下の説明においては、図1乃至図3を参照しながら説明した従来の技術による絶縁導波管と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用効果の説明は適宜に省略することとする。
【0044】
本発明による絶縁導波管は、複数の導波管より構成され、隣接する導波管が絶縁部材を介して締結される構成となっており、例えば、3つの導波管により構成される場合には、隣り合う導波管を締結する際に、一方の導波管のフランジに形成された貫通孔と、他方の導波管のフランジに形成された貫通孔とが絶縁部材に設けられた孔部により連通した状態とし、この連通した孔に、絶縁性の樹脂などの絶縁材料により作製されたサポート部材を挿入し、このサポート部材を介して、金属製の締結部材により締結されるようにした点において、上記した絶縁導波管100と異なっている。
【0045】
以下、図4乃至図6を参照しながら、3つの導波管により作製された本発明による絶縁導波管について、具体的に説明することとする。
【0046】
ここで、図4には、本発明による絶縁導波管の概略構成斜視説明図が示されており、また、図5には、図4のB−B線による断面図が示されており、また、図6には、サポート部材を介して締結部材により締結された締結部分を拡大した説明図が示されている。
【0047】
この図4に示す絶縁導波管10は、3つの導波管12、14、16を締結した構成となっており、導波管12と導波管14とが絶縁部材18を介して締結されるとともに、導波管14と導波管16とが絶縁部材20を介して締結される。
【0048】
より詳細には、導波管12は、矩形導波管の本体部12−1の一方の端部に矩形板形状のフランジ12−2aが形成されるとともに、他方の端部に略円板形状のフランジ12−2bが形成されている。
【0049】
そして、フランジ12−2bには、外周に沿って等間隔に、8つの貫通孔12−4が形成されている。なお、この貫通孔12−4は、絶縁部材18の孔部18−2(後述する。)および貫通孔14−4(後述する。)と一致し、かつ、サポート部材50(後述する。)の外径と一致した径に設計されている。
【0050】
導波管14は、矩形導波管の本体部14−1の一方の端部に略円板形状のフランジ14−2aが形成されるとともに、他方の端部に略円板形状のフランジ14−2bが形成されている。
【0051】
そして、フランジ14−2a、14−2bには、外周に沿って等間隔に、それぞれ8つの貫通孔14−4が形成されている。なお、フランジ14−2aに形成された8つの貫通孔14−4は、本体部12−1の他方の端部で開口した開口部12−3aと、本体部14−1の一方の端部で開口した開口部14−3aとを対向して配置したときに、フランジ12−2bに形成された8つの貫通孔12−4と、それぞれ連通することが可能な位置に形成されている。また、この貫通孔14−4は、貫通孔12−4および絶縁部材18の孔部18−2(後述する。)と一致し、かつ、サポート部材50(後述する。)の外径と一致した径に設計されている。
【0052】
また、絶縁部材18は、略円板形状であって、略中心部において、開口部12−3aと開口部14−3aとを連通することが可能な形状の孔部18−1が形成されるとともに、開口部12−3aと開口部14−3aとを連通するように配置したときに、フランジ12−2bに形成された8つの貫通孔12−4と、フランジ14−2aに形成された8つの貫通孔14−4とを連通することが可能な位置に8つの孔部18−2が形成されている。なお、この孔部18−2は、貫通孔12−4、14−4と一致し、かつ、サポート部材50(後述する。)の外径と一致した径に設計されている。
【0053】
導波管16は、矩形導波管の本体部16−1の一方の端部に略円板形状のフランジ16−2aが形成されるとともに、他方の端部に矩形板形状のフランジ16−2bが形成されている。
【0054】
そして、フランジ16−2aには、外周に沿って等間隔に、8つの貫通孔16−4が形成されている。なお、フランジ16−2aに形成された8つの貫通孔16−4は、本体部14−1の他方の端部で開口した開口部14−3bと、本体部16−1の一方の端部で開口した開口部16−3aとを対向して配置したときに、フランジ14−2bに形成された8つの貫通孔14−4と、それぞれ連通することが可能な位置に形成されている。また、この貫通孔16−4は、貫通孔14−4および絶縁部材110の孔部110−2(後述する。)と一致し、かつ、サポート部材50(後述する。)の外径と一致した径に設計されている。
【0055】
また、絶縁部材20は、略円板形状であって、略中心部において、開口部14−3bと開口部16−3aとを連通することが可能な形状の孔部20−1が形成されるとともに、開口部14−3bと開口部16−3aとを連通するように配置したときに、フランジ14−2bに形成された8つの貫通孔14−4と、フランジ16−2aに形成された8つの貫通孔106−4とを連通することが可能な位置に8つの孔20−2が形成されている。なお、この孔部20−2は、貫通孔14−4、16−4と一致し、かつ、サポート部材50(後述する。)の外径と一致した径に設計されている。
【0056】
サポート部材50は、ネジ22による締結時にネジ頭が位置する第1部材52と、ネジ22による締結時にナットが位置する第2部材54との2つの部材により構成され、挿入される孔(つまり、貫通孔12−4、孔部18−2および貫通孔14−4が連通して形成された孔、貫通孔16−4、孔部20−2および貫通孔14−4が連通して形成された孔である。)の内径部分を全て覆うような構成となっている。
【0057】
第1部材52は、略円筒形状であって、外径が貫通孔12−4、16−4および孔部18−2、20−2の径と一致し、貫通孔12−4、16−4および孔部18−2、20−2に挿入される挿入部52−1と、外径が貫通孔12−4、16−4の径より大きく、貫通孔12−4、16−4に挿入されずに貫通孔12−4、16−4から突出する突出部52−2が形成されている。
【0058】
なお、挿入部52−1および突出部52−2においては、それぞれネジ22(後述する。)のネジ軸と一致した内径となっており、内径には当該ネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0059】
また、挿入部52−1は、例えば、貫通孔12−4、16−4から挿入し、突出部52−2がフランジ12−2b、16−2aと当接した状態のときに、挿入部52−1の先端部52−1aが絶縁部材18、20の略中心部分まで達する長さL1とする。
【0060】
なお、突出部52−2は、ネジ22の締め付け力によるつぶれを緩和するために、厚みを持たせることが好ましく、その厚さT1は、例えば、4.5mm〜7mmであり、より好ましくは、4.5mmである。さらに、挿入部52−2の厚さT2は、例えば、2mmである。
【0061】
第2部材54は、略円筒形状であって、外径が貫通孔14−4および孔部18−2、20−2の径と一致し、貫通孔14−4および孔部18−2、20−2に挿入される挿入部54−1と、挿入部54−1を挿入したときにフランジ14−2a、14−2bにおいて貫通孔14−4の開口部周りに当接するように形成された鍔部54−2が形成されている。
【0062】
なお、挿入部54−1および鍔部54−2においては、ネジ22(後述する。)のネジ軸と一致した内径となっており、内径には当該ネジ軸が螺合可能なネジ溝が形成されている。
【0063】
また、挿入部54−1は、貫通孔14−4から挿入し、鍔部54−2がフランジ14−2a、14−2bに当接した状態のときに、挿入部54−1の先端部54−1aが絶縁部材18、20の孔部18−2、20−2の略中心部分まで達し、第1部材52における挿入部52−1の先端部52−1aと当接する長さL2とする。なお、先端部54−1aは、先端部52−1aと当接するときに隙間が生じないような形状となっている。
【0064】
挿入部54−1の厚さT3は、例えば、2mmである。また、鍔部54−2の厚さは、例えば、2mm〜7mmであり、より好ましくは、4.5mmである。
【0065】
そして、導波管12と導波管14とを締結する際には、まず、絶縁部材18をフランジ12−2bとフランジ14−2aとを挟んだ状態とする。
【0066】
このとき、開口部12−3aと開口部14−3aとは、互いに対向するとともに、孔部18−1により連通した状態とする。
【0067】
さらに、フランジ102−2bに形成された8つの貫通孔12−4とフランジ14−2aに形成された8つの貫通孔14−4とは、それぞれ孔部18−2により連通した状態とする。
【0068】
その後、フランジ12−2bの8つの貫通孔12−4から第1部材52を挿入するとともに、フランジ14−2aの8つの貫通孔14−4から第2部材54を挿入して、貫通孔12−4、孔部18−2および貫通孔14−4により連通して形成された孔にサポート部材50を配設する。
【0069】
このとき、サポート部材50では、第1部材52における挿入部52−1の先端部52−1aと第2部材54における挿入部54−1の先端部54−1aとが当接するとともに、第1部材52における突出部52−2がフランジ12−2bに当接し、第2部材54における鍔部54がフランジ14−2aに当接した状態となる。
【0070】
次に、サポート部材50における第1部材52から金属製のネジ22を挿入し、ネジ溝が形成されたネジ軸を第1部材52および第2部材54を通して、第2部材54から突出したネジ軸の先端部を、金属製のナットプレート24に螺合させて、導波管12と導波管14とを締結する。
【0071】
なお、このとき、ネジ22のネジ頭と第1部材52の突出部52−2との間には、金属製のスプリングワッシャ26および金属製のワッシャ28が配置される。
【0072】
また、締結部材としてのネジ22、ナットプレート24、スプリングワッシャ26およびワッシャ28は、金属製の安価に作製することが可能なものを使用することができ、こうした安価品を使用することにより、締結部材を安価に取得することができようになり、絶縁導波管10の作製コストを削減することができる。
【0073】
次に、導波管14と導波管16とを締結する際には、まず、絶縁部材20のフランジ14−2bとフランジ16−2aとで挟んだ状態とする。
【0074】
このとき、開口部14−3bと開口部16−3とは、互いに対向するとともに、孔部20−1により連通した状態とする。
【0075】
さらに、フランジ14−2bに形成された8つの貫通孔14−4とフランジ16−2aに形成された8つの貫通孔16−4とは、それぞれ孔部20−2により連通した状態とする。
【0076】
その後、フランジ16−2aの8つの貫通孔16−4から第1部材52を挿入するとともに、フランジ14−2bの8つの貫通孔から第2部材54を挿入して、貫通孔16−4、孔部20−2および貫通孔14−4により連通して形成された孔にサポート部材50を配設する。
【0077】
このとき、サポート部材50では、第1部材52における挿入部52−1の先端部52−1aと第2部材54における挿入部54−1の先端部54−1aとが当接するとともに、第1部材52における突出部52−2がフランジ16−2aに当接し、第2部材54における鍔部54がフランジ14−2bに当接した状態となる。
【0078】
次に、サポート部材50における第1部材52から金属製のネジ22を挿入し、ネジ溝が形成されたネジ軸を第1部材52および第2部材54を通して、第2部材54から突出したネジ軸の先端部を、金属製のナットプレート24に螺合させて、導波管14と導波管16とを締結する。
【0079】
なお、このとき、ネジ22のネジ頭と第1部材52の突出部52−2の間には、金属製のスプリングワッシャ26および金属製のワッシャ28が配設される。
【0080】
また、締結部材としてのネジ22、ナットプレート24、スプリングワッシャ26およびワッシャ28は、金属製の安価に作製することが可能なものを使用することができ、こうした安価品を使用することにより、締結部材を安価に用意することができるようになり、絶縁導波管10の作製コストを削減することができる。
【0081】
上記のようにして、導波管12、14、16の3つの導波管を用いて絶縁導波管10を作製することにより、導波管12および導波管14間の絶縁性と、導波管14および導波管16間の絶縁性とを保持した絶縁導波管10を作製することができる。
【0082】
以上において説明したように、本発明による絶縁導波管10は、絶縁部材18を介して接続される2つの導波管12、14において、導波管12、14と絶縁部材18とを固定するために形成された連通した孔(貫通孔12−4、14−4および孔部18−2)に、連通した孔の内径面を全て覆うように形成され、絶縁材料により作製されたサポート部材50を挿入し、サポート部材50内に挿通した金属製のネジ22を金属製のナットプレート24により固定するようにした。
【0083】
また、サポート部材50は、第1部材52と第2部材54との2つの部材で作製され、連通した孔に挿入する際には、導波管12のフランジ12−2bにおける貫通孔12−4から第1部材52を挿入するとともに、導波管14のフランジ14−2aにおける貫通孔14−4から第2部材54を挿入するようにした。
【0084】
同様にして、絶縁部材20を介して接続される2つの導波管14、16において、導波管14、16と絶縁部材20とを固定するために形成された連通した孔(貫通孔14−4、16−4および孔部20−2)に、連通した孔の内径面を全て覆うように形成され、絶縁材料により作製されたサポート部材50を挿入し、サポート部材50内に挿通した金属製のネジ22と金属製のナットプレート24により固定するようにした。
【0085】
なお、サポート部材50は、連通した孔に挿入する際には、導波管16のフランジ16−2aにおける貫通孔16−4から第1部材52を挿入するとともに、導波管14のフランジ14−2bにおける貫通孔14−4から第2部材54を挿入するようにした。
【0086】
これにより、本発明による絶縁導波管10においては、締結部材(ネジ22、ナットプレート24、スプリングワッシャ26、ワッシャ28)として安価に作製することができる金属製を使用しているため、絶縁材料により作製された締結部材(ネジ112、ナット114、スプリングワッシャ116、ワッシャ118、120)を用いて隣接する導波管を接続するようにしていた従来の技術による絶縁導波管100と比較して、安価に作製することができ、絶縁導波管10の作製コストを抑制することができる。
【0087】
また、本発明による絶縁導波管10においては、安価に作製することができる金属製のナットプレート24を使用するようにしたため、締結部材における部品点数を少なくすることができ、作業者による作業性が向上する。
【0088】
さらに、本発明による絶縁導波管10によれば、金属製のネジ22やナットプレート24を使用するため、樹脂などの絶縁材料により作製されたネジ112やナット114を使用して隣接する導波管を締結するようにしていた従来の技術による絶縁導波管100と比較して、締結部材の経年劣化が改善され、隣接する導波管を締結力をより長期間、安定して保持することができるようになる。
【0089】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(7)に示すように変形することができるものである。
【0090】
(1)上記した実施の形態においては、3つの導波管12、14、16により構成され、隣り合う導波管が絶縁部材を介して、サポート部材50とともに、金属製の締結部材(ネジ22、ナットプレート24、スプリングワッシャ26、ワッシャ28)を用いて締結されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0091】
即ち、隣り合う導波管が絶縁部材を介して、サポート部材50とともに、金属製の締結部材(ネジ22、ナットプレート24、スプリングワッシャ26、ワッシャ28)を用いて締結されるようにすれば、2つの導波管あるいは、4つ以上の導波管を用いて構成されるようにしてもよい。
【0092】
(2)上記した実施の形態においては、隣り合う導波管と締結する際に利用するフランジにおいて、8つの貫通孔を設けるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、当該フランジに設ける貫通孔は、2〜7つ、あるいは、9つ以上としてもよい。
【0093】
(3)上記した実施の形態においては、3つの導波管12、14、16の本体部12−1、14−1、16−1を矩形導波管としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、本体部12−1、14−1、16−1を円形導波管としてもよい。
【0094】
(4)上記した実施の形態においては、ナットプレート24を用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、ナットプレート24に換えて、金属製のナットを用いるようにしてもよい。
【0095】
(5)上記した実施の形態においては、第1部材52における挿入部52−1の先端部52−1aと、第2部材54における挿入部54−1における挿入部54−1の先端部54−1aとが、絶縁部材18、20の孔部18−2、20−2の略中心部分とで当接するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、絶縁部材18、20の孔部18−2、20−2のどこかで先端部52−1aと先端部54−1aとが当接するようにしてもよし、あるいは、貫通孔12−4、14−4、16−4内において当接するようにしてもよい。
【0096】
(6)上記した実施の形態においては、貫通孔12−4、孔部18−2、貫通孔14−4が連通した孔および貫通孔16−2、孔部20−2、貫通孔14−4が連通した孔に第1部材52と第2部材54とを挿入した際に、挿入部52−1の先端部52−1aと挿入部54−1の先端部54−1aとが孔部18−2、20−2の略中心部分において当接するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0097】
即ち、第1部材52における挿入部52−1の先端部52−1aの形状と、第2部材54における挿入部54−1の先端部54−1aの形状とが、図7に示すように、隙間を生じることなく互いに嵌合するような形状としてもよい。
【0098】
具体的には、第1部材52において、挿入部52−1の先端部52−1aから所定の長さL3だけ、嵌合部52−1bを設けるようにする。
【0099】
この嵌合部52−1bは、内径が挿入部52−1と一致し、外径が挿入部52−1より小さくなるように設計されている。
【0100】
また、第2部材54において、挿入部54−1の先端部54−1aから所定の長さL3だけ、嵌合部54−1b設けるようにする。
【0101】
この嵌合部54−1bは、外径が挿入部54−1と一致し、内径が挿入部54−1より大きく、かつ、嵌合部52−1bの外径と一致するように設計されている。
【0102】
これにより、貫通孔12−4、孔部18−2、貫通孔14−4が連通した孔および貫通孔16−2、孔部20−2、貫通孔14−4が連通した孔に第1部材52と第2部材54とを挿入した際には、挿入部52−1の嵌合部52−1bと挿入部54−1の嵌合部54−1bとが孔部18−2、20−2において隙間を生じることなく嵌合することとなる。
【0103】
(7)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明は、アンテナと無線通信装置とを結ぶ接続導波管などとして用いて好適である。
【符号の説明】
【0105】
10、100、200 絶縁導波管
12、14、16、102、104、106、202、204 導波管
12−2a、12−2b、14−2a、14−2b、16−2a、16−2b、102−2a、102−2b、104−2a、104−2b、106−2a、106−2b フランジ
12−3a、14−3a、14−3b、16−3a、102−3a、104−3a、104−3b、106−3a 開口部
12−4、14−4、16−4、102−4、104−4、106−4 貫通孔
18、20、108、110、206 絶縁材料
18−1、18−2、20−1、20−2、108−1、108−2、110−1、110−2 孔部
22 ネジ(金属製)
24 ナットプレート(金属製)
26 スプリングワッシャ(金属製)
28 ワッシャ(金属製)
50 サポート部材
52 第1部材
52−1 挿入部
52−2 突出部
52−1a、54−1a 先端部
52−1b、54−1b 嵌合部
54 第2部材
54−2 鍔部
112、208 ネジ(樹脂製)
114、210 ナット(樹脂製)
116 スプリングワッシャ(樹脂製)
118、120 ワッシャ(樹脂製)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7