(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-187865(P2015-187865A)
(43)【公開日】2015年10月29日
(54)【発明の名称】サーバファーム冷却システムのための冷気列封入
(51)【国際特許分類】
G06F 1/20 20060101AFI20151002BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20151002BHJP
H05K 7/18 20060101ALI20151002BHJP
F28D 1/047 20060101ALI20151002BHJP
【FI】
G06F1/20 C
G06F1/20 B
H05K7/20 U
H05K7/18 K
G06F1/20 A
F28D1/047 B
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-87722(P2015-87722)
(22)【出願日】2015年4月22日
(62)【分割の表示】特願2013-33582(P2013-33582)の分割
【原出願日】2008年3月27日
(31)【優先権主張番号】11/757,864
(32)【優先日】2007年6月4日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】501438485
【氏名又は名称】ヤフー! インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】ノートブーム スコット
(72)【発明者】
【氏名】デル ロビソン アルバート
(72)【発明者】
【氏名】スアレス ヘスス
(72)【発明者】
【氏名】ホルト ノーマン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】データセンターのための効率的な冷却装置、方法及びシステムを提供する。
【解決手段】筐体を通る冷気列の封入を可能にし、かつ、サーバファンが冷気列封入構造302から冷気を引き込んでサーバラック304上に設けられたサーバ306を冷却する。システムを用いて外側の冷気を冷気列封入構造内に混合し、サーバを冷却してもよい。複数の冷気列封入構造を用いてラック上に設けられたサーバを冷却する段階を伴ってよい。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を形成し、ラックに設けられた1つ又はそれよりも多くのラック装着ユニットが該内部空間とインタフェースで連結するように該ラックに係合するように構成された少なくとも1つのサーバラックポートを含む筐体と、
前記筐体の上面から該筐体によって形成された前記内部空間へ冷却空気を供給するように作動する冷却モジュールと、
を含むことを特徴とするサーバ冷却デバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、実質的にサーバラックの外周に適合するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の冷却デバイス。
【請求項3】
前記サーバラックポートは、前記サーバラックに取り付けられた時に実質的に密封することができることを特徴とする請求項3に記載の冷却デバイス。
【請求項4】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、サーバラックを対応するサーバラックポート内に実質的に密封するように構成されたガスケットを含むことを特徴とする請求項4に記載の冷却デバイス。
【請求項5】
前記冷却モジュールは、
前記冷却モジュール内の周囲空気を冷却するように適応された1つ又はそれよりも多くの一体型コイルと、
前記冷却モジュール内への及びそこから出る空気の流れを調節するように適応された1つ又はそれよりも多くの一体型ダンパーと、
前記一体型ダンパーの作動を制御するように作動する制御ユニットと、
を更に含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の冷却デバイス。
【請求項6】
液体を前記一体型コイルの内側に使用して周囲空気を冷却することを特徴とする請求項6に記載の冷却デバイス。
【請求項7】
前記一体型ダンパーは、温度制御ユニットによって制御されることを特徴とする請求項6に記載の冷却デバイス。
【請求項8】
前記サーバラックポートは、1つ又はそれよりも多くのサーバが置かれた1つ又はそれよりも多くのラックを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷却デバイス。
【請求項9】
サーバ冷却室の内側及び外側の空気を交換するための1つ又はそれよりも多くの開口部と、
1つ又はそれよりも多くのサーバが置かれた1つ又はそれよりも多くのサーバラックと、
前記1つ又はそれよりも多くのサーバラックに取り付けられ、かつ前記1つ又はそれよりも多くの空気取り入れ口に取り付けられた1つ又はそれよりも多くの冷却デバイスと、 を含み、
各冷却デバイスが、
1つ又はそれよりも多くのサーバラックとインタフェースで連結するように構成された少なくとも1つのサーバラックポートを含み、かつ内部空間を形成する筐体と、
前記筐体の上面から該筐体によって形成された前記内部空間に冷気を供給するように作動する冷却モジュールと、
を含み、
前記冷却モジュールは、前記内部空間へ供給された空気を冷却するように作動する冷却ユニットを含む、
ことを特徴とするサーバ冷却室。
【請求項10】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、前記1つ又はそれよりも多くのサーバラックの前面が前記内部空間と交差するように該1つ又はそれよりも多くのサーバラックとインタフェースで連結するように構成されることを特徴とする請求項9に記載のサーバ冷却室。
【請求項11】
前記空気取り入れ口は、温度制御ユニットに応答する少なくとも1つのダンパーを含むことを特徴とする請求項9に記載のサーバ冷却室。
【請求項12】
前記1つ又はそれよりも多くのサーバの各々が、前記冷却デバイスから冷気を引き込むように作動する1つ又はそれよりも多くの冷却ファンを含むことを特徴とする請求項9に記載のサーバ冷却室。
【請求項13】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、実質的にサーバラックの外周に適合するように構成されることを特徴とする請求項9に記載のサーバ冷却室。
【請求項14】
前記サーバラックと前記サーバラックポートの間の取り付け部が、実質的に密封されることを特徴とする請求項13に記載のサーバ冷却室。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、サーバラックを対応するサーバラックポート内に実質的に密封するように構成されたガスケットを含むことを特徴とする請求項14に記載のサーバ冷却室。
【請求項16】
前記冷却モジュールは、
前記冷却モジュール内の周囲空気を冷却するように適応された1つ又はそれよりも多くの一体型コイルと、
前記冷却モジュールに入りかつそこから出る空気の流れを調節するように適応された1つ又はそれよりも多くの一体型ダンパーと、
前記一体型ダンパーの作動を制御するように作動する制御ユニットと、
を更に含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ冷却室。
【請求項17】
液体を前記一体型コイルの内側に使用して周囲空気を冷却することを特徴とする請求項16に記載のサーバ室。
【請求項18】
前記一体型ダンパーは、温度制御ユニットによって制御されることを特徴とする請求項16に記載のサーバ室。
【請求項19】
前記1つ又はそれよりも多くの空気取り入れ口の各々が、複数の前記冷却デバイスに接続されることを特徴とする請求項9に記載のサーバ室。
【請求項20】
ラックに装着された1つ又はそれよりも多くのサーバを含む少なくとも1つのサーバラックの前面によって形成された少なくとも1つの横方向部分を有する内部空間を実質的に封入する段階と、
前記形成された空間の上部から冷却空気供給源を導入する段階と、
を含み、
前記サーバラックに装着された前記1つ又はそれよりも多くのサーバは、前記冷却空気供給源からの冷気を前記内部空間から引き込むように作動する冷却ファンを含む、
ことを特徴とするサーバ冷却方法。
【請求項21】
前記サーバラックは、前記形成された空間に取り付けられることを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記サーバラックと前記形成された空間の間の取り付け部が、実質的に密封されることを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
1つ又はそれよりも多くのガスケットを使用して前記取り付け部を実質的に密封することを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記冷却空気供給源は、
前記冷却モジュール内の周囲空気を冷却するように適応された1つ又はそれよりも多くの一体型コイルと、
前記冷却モジュールに入りかつそこから出る外の空気の流れを調節するように適応された1つ又はそれよりも多くの一体型ダンパーと、
前記一体型ダンパーを制御するための手段と、
を更に含む、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項25】
液体を前記一体型コイルの内側に使用して周囲空気を冷却することを特徴とする請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的には、データセンターのための冷却システムに関する。
【背景技術】
【0002】
「ウェブ」電子メール、「ウェブ」検索、「ウェブ」サイトホスティング、及び「ウェブ」ビデオシェアリングのような「インターネット」サービスの急成長は、データセンターのサーバからの計算及び記憶機能に対して益々高い要求をもたらしている。サーバの性能は改善しているが、サーバの電力消費も、集積回路の低電力設計の努力にも関わらず上昇している。例えば、最も広範に用いられるサーバプロセッサの1つであるAMDのOpteronプロセッサは、95ワットまでで作動する。インテルのXeonサーバプロセッサは、110から165ワットで作動する。プロセッサは、サーバの部品に過ぎないが、冷却ファン及びストレージデバイスのようなサーバにおける他の部品は、付加的な電力を消費する。
【0003】
サーバは、典型的には、データセンターにラックの形で置かれる。ラックのための様々な物理的構成がある。典型的なラック構成は、サーバブレードのような機器の複数ユニットが装着されてラック内に垂直に積み重ねられた装着レールを含む。最も広範に用いられる19インチラックの1つは、1U又は2Uサーバのような機器を装着するための標準化されたシステムである。このタイプのラックに対する1ラックユニットは、典型的には、高さ1.75インチ及び幅19インチである。1ラックユニットに設置することができるサーバは、一般的に1Uサーバと称される。データセンターでは、標準ラックは、通常は、サーバ、ストレージデバイス、スイッチ、及び/又は通信機器が密に装着されている。
【0004】
データセンター室は、サーバの信頼できる作動のために許容温度及び湿度に維持する必要があり、これは、典型的には、冷却するためのシャーシを通じて空気を引き込む冷却ファンを有する。Opteron又はXeonプロセッサで電力供給されるサーバを密に積み重ねたラックの電力消費は、7、000から15、000ワットになる場合がある。その結果、サーバラックは、非常に集中した熱負荷を生成する可能性がある。ラック内のサーバによって浪費された熱は、データセンター室に排出される。密に装着されたラックによって集合的に発生した熱は、機器が冷却するのに周囲の空気に依存するので、ラック内の機器の性能及び信頼性に悪影響を与える可能性がある。従って、加熱、換気、空調(HAVC)システムは、多くの場合、効率的なデータセンターの設計の重要な部分である。
【0005】
典型的なデータセンターは、10から40メガワットの電力を消費する。エネルギ消費の大部分は、サーバとHVACシステムの作動の間で分けられる。HVACシステムは、データセンターにおける電力使用の25から40パーセントの割合を占めると推定されている。40メガワットの電力を消費するデータセンターに対して、HAVCシステムは、10から16メガワットの電力を消費する場合がある。大幅な費用節約は、エネルギ使用を低下させる効率的な冷却システム及び方法を利用することによって達成することができる。例えば、HVACシステムの電力消費をデータセンターで用いる電力の25パーセントから10パーセントまで低減することにより、何千もの居住住宅に電力を与えるのに十分な6メガワットの電力の節約になる。
【0006】
データセンター室では、サーバラックは、典型的には、冷気通路と暖気通路を間に交互に置いた列で並べられる。全てのサーバは、ラック内に設けられ、ラックの前に位置する冷気列から調整空気を吸い込んでラックの背後の暖気列を通って外に熱を放出する前部から後部への空気流パターンを達成する。上げ床室設計が、冷却された空気が冷気通路に沿った上げ床内の排気口を通って供給される床下空気分配システムに適合させるために一般的に用いられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
データセンターの効率的な冷却における重要な因子は、データセンターの内側の空気流及び循環を管理することである。「コンピュータ室空調(CRAC)」ユニットは、ラック間の通気口を含む床タイルを通って冷気を供給する。サーバに加えて、CRACユニットは、有意な量の電力も消費する。1つのCRACユニットは、3つまでの5馬力モータを有することができ、150までのCRACユニットが、データセンターを冷却するのに必要な場合がある。CRACユニットは、データセンターにおいて有意な量の電力を集合的に消費する。例えば、暖気及び冷気列構成を有するデータセンター室では、暖気列からの暖気は、暖気列の外に移動されてCRACユニットまで循環される。CRACユニットは、その空気を冷却する。CRACユニットのモータで動力供給されるファンは、上げ下張り床によって形成された床下プレナムに冷却された空気を供給する。冷却された空気を床下プレナム内に追い込むことによって作り出された圧力は、冷却された空気を床下の通気口を通って上方に追い込み、それをサーバラックが面している冷気通路へ供給する。十分な空気流量を達成するために、何百もの強力なCRACユニットを典型的なデータセンター室にわたって設置することができる。しかし、CRACユニットは、一般的には、データセンター室のコーナに設けられるので、空気流量を効率的に増大させるこれらの機能は、悪影響を受ける。上げ床を構築する費用は、一般的に高く、冷却効率は、データセンター室の内側の非効率的な空気移動によって一般的に低い。更に、床通気口の位置は、供給空気の短絡を防止するために、データセンターの設計及び構成を通じて注意深い計画を必要とする。ホットスポットに対処するためにタイルを除去することにより、システムにわたって問題を引き起こす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、データセンターの効率的な冷却のためのシステム及び方法を提供する。特定的な実施形態では、本発明は、1つ又はそれよりも多くのサーバラックとインタフェースで連結するように構成された少なくとも1つのサーバラックポートを含む冷気列封入構造と、冷気列封入構造の上面に接続した冷却モジュールとを提供する。サーバラックポートは、サーバラックの前面が、冷気列封入構造によって形成された内部空間とインタフェースで連結するように、サーバラックに係合するように構成される。一部の実施形態では、サーバラックポート及びサーバラックは、クランプ及び/又は密封ガスケットによって緊密に接続され、冷気列封入構造内へ及びそこから出る空気漏れを低減する。
【0009】
本発明の一部の実施形態は、ラック上に設けられたサーバの冷却ファンを利用して冷気列封入構造からの冷気をサーバラックの前面から引き込み、サーバラックの背面から暖気を放出する。本発明の一部の実施形態は、上げ下張り床、並びに冷却された空気を床下プレナム内に押し出すためのファン及び他の機器を不要なものにする。冷気列封入構造の上に設けられた冷却モジュールは、冷却モジュールの内側に設けられた冷却コイルを通して暖気を冷却する。一部の実施形態では、冷水をコイルの内側に用いて、冷却モジュール内で暖気と熱交換する。
【0010】
本発明の一実施形態では、システム及び方法は、外気を導入することなくデータセンターサーバ冷却室の内側の暖気を冷却することに関する。サーバファンによって放出された暖気は、冷気列封入構造の上に位置することができる冷却モジュールに入る。暖気は、冷却モジュールの内側の水性冷却コイルによって冷却されて、冷却された空気は、重力と冷気列封入構造の内部空間内に作り出されたより低い圧力とによって冷気列封入構造に入る。サーバファンは、冷気列封入構造に接続したサーバラックポートから冷気を引き込んでサーバを冷却し、サーバラックの背面から暖気を放出する。
【0011】
本発明の他の実施形態では、システム及び方法は、サーバを冷却するために外側の冷気を混合する段階を伴っている。一実施形態では、データセンターの天井ダンパーが温度制御ユニットによって制御され、外側の温度がある一定の閾値に達した時に開放することができる。外気は、データセンターに入って冷気列封入構造の上に設けられた冷却モジュールを通過する。サーバファンは、冷気列封入構造から冷気を引き込む。暖気は、天井排気ファンによって外側に排出される。一部の実施形態では、データセンターサーバ冷却室の空気中の水分を制御するために、特に、外気がサーバ及び他の機器の作動要件を満たすことができない時に、加湿器を用いて外気を調整することができる。しかし、近年では、サーバ機器の製造業者は、技術的進歩によって湿度要件を著しく緩和している。
【0012】
添付の図面と共に以下の詳細説明は、本発明の様々な実施形態の性質及び利点のより良い理解を提供するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】例示的冷気列封入構造及び例示的冷却モジュールを示す図である。
【
図2】一体型サーバラックを有する例示的冷気列封入構造及び例示的冷却モジュールを示す図である。
【
図3】一体型サーバラックを有する例示的冷気列封入構造、サーバラックの1つに置かれた例示的サーバ、及び例示的冷却モジュールを示す図である。
【
図4】例示的冷却モジュールによって調整された冷気を引き込むサーバファンを有する例示的サーバを示す図である。
【
図5】冷気列封入構造、冷却モジュール、屋根上の排気ファン、並びに屋内及び屋外空気循環を制御するダンパーを備えた混合チャンバを有する例示的データセンターサーバ冷却室を示す図である。
【
図6】混合チャンバに一体化された冷却モジュールを有する例示的データセンターサーバ冷却室を示す図である。
【
図7】複数冷気列封入構造及び複数冷却モジュール、屋根上の排気ファン、並びに屋内及び屋外空気循環を制御するダンパーを備えた混合チャンバを有する例示的データセンターサーバ冷却室を示す図である。
【
図8】複数冷気列封入構造及びダンパーを備えた混合チャンバに一体化された冷却モジュールを有する例示的データセンターサーバ冷却室を示す図である。
【
図9】複数冷気列封入構造及び複数冷却モジュール、屋根上の排気ファン、並びに冷却モジュールに一体化されたダンパーを備えた混合チャンバを有する例示的データセンターサーバ冷却室を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の例示的実施形態及びそれらの態様は、範囲を限定することなく例示的な実施例を意味する装置、方法、及びシステムに関連して説明かつ示される。
【0015】
図1は、例示的冷却モジュール100及び例示的冷気列封入構造106を示している。冷気列封入構造106は、フレーム、パネル、ドア、及びサーバラックポートを有することができる。サーバラックポートは、サーバラックに接続することができる冷気列封入構造106上の開口部である。冷気列封入構造106は、ラック装着ユニットが内部空間とインタフェースで連結することを可能にする少なくとも1つのサーバラックポートを含む内部空間を形成するハウジングを作り出す鋼、複合材料、又は炭素材料のような様々な材料で作ることができる。一部の実施形態では、冷気列封入構造106は、床面に直接装着することができ、上げ床は、冷却された空気のためのデータセンター冷却室には必要ない。
【0016】
冷却モジュール100は、冷気列封入構造106の上に位置し、かつそこに位置決めすることができ、冷気列封入構造106の上面に接続することができる。冷却モジュール100は、1つ又はそれよりも多くの冷却コイル102を含む。冷却コイル102の内側を通る液体を用いて、冷却モジュール100を通って流れる相対的に高温の空気と熱を交換し、それによって空気を冷却する。一実施形態では、冷却モジュール100は、冷却コイル102が位置する筐体を更に含む。冷却モジュール筐体は、空気が筐体に入る1つ又はそれよりも多くの開口部104を有することができる。一部の実施形態では、開口部104は、空気フィルタを含むことができる。冷却モジュール筐体は、開口部の冷気が冷却モジュールを出て冷気列封入構造によって形成された内部空間に入る、冷気列封入構造106の上面に接続した1つ又はそれよりも多くの開口部を有することができる。
【0017】
一部の実施形態では、水は、熱交換体として冷却コイル102の内側に用いられる。送水ポンプ、水冷却機器、及び関連配管(図示せず)は、冷却された水を冷却コイル102へ供給する。他の実施形態では、水グリコール溶液、蒸気、又は冷凍剤のような他のタイプの液体を熱交換体として冷却コイル102の内側に用いることができる。
【0018】
一部の実施形態では、冷却コイル102は、蛇行形状線の配管とすることができる。他の実施形態では、冷却コイル102は、直線の配管のような他の形状にすることができる。冷気列封入構造106のサイズ、冷却要件、空気流の速度、及び冷却コイル102の物理特性に応じて、冷却モジュール100内の冷却コイルの数は異なる場合がある。一実施形態では、2つの冷却コイルが、冷却モジュール100の内側に用いられる。
【0019】
冷気は、一般的には、暖気よりも重いので、冷却コイル102によって冷却された冷気は、一般的には、冷却モジュール100の下に位置して冷却モジュール100に接続することができる冷気列封入構造106によって形成された内部空間内へ下方に移動する。冷気列封入構造106は、内部空間を形成する筐体を含む。筐体は、複数のサーバラックとインタフェースで連結するように構成された少なくとも1つのサーバラックポート110を含む。サーバラックポート110は、サーバラックの前面が冷気列封入構造106の内部空間と交差するように、サーバラックとインタフェースで連結するように構成される。一実施形態では、6つの標準サーバラックが、サーバラックポート110に接続することができる。別の実施形態では、12個の標準サーバラックが、サーバラックポート110に接続することができる。一部の実施形態では、サーバラック及びサーバラックポート110は、1つ又はそれよりも多くのクランプ112を通じて互いに接続することができる。他の実施形態では、サーバラック及びサーバラックポート110は、隣同士に置くことができる。一部の他の実施形態では、ガスケットのような密封材料を用いて、サーバラックポート110及びサーバラックを密に接続することができる。サーバは、ラック内に設けられ、前方の冷気列封入構造106から調整空気を吸い込んで、ラックの背後から外に熱を放出する前部から後部への空気流パターンを達成する。
【0020】
一実施形態では、冷気列封入構造106は、1つよりも多いサーバラックポート110を含むことができる。サーバラックポート110は、サーバ又はサーバに設けられた他のデバイスの前面が、冷気列封入構造106によって形成された内部空間とインタフェースで連結するように、サーバラックと係合することができる。この構成は、前部から後部への空気流パターンを達成し、ここでサーバ又は他のラック装着ユニットの冷却ファンは、
図4に示すように、内部空間から空気を引き込んで、バックパネルの外のプロセッサ及び他の構成要素によって加熱された空気を排出する。一部の実施形態では、サーバラック及び冷気列封入構造は、実質的に密封することができ、冷気列封入構造106の内部空間内の調整冷気は、サーバの内側のサーバファンによって引き込まれてサーバを冷却する。他の実施形態では、サーバラック及び冷気列封入構造106は、冷気列封入構造106の内部空間内の調整冷気がサーバの内側のサーバファンによってサーバに引き込むことができるように隣同士に置かれる。相対的に高温の空気は、冷気列封入構造106の上の冷却モジュール100まで循環され、冷却コイル102と熱を交換する。冷却モジュール100からの冷気は、冷気列封入構造106まで下がって、サーバの内側のサーバファンによってサーバの後部に引き込まれる。一部の実施形態では、サーバラックは、サーバ及び他の機器がまばらに装着される。サーバ及び他の機器は、ラック内に垂直に積み重ねられるので、それが不足すると、冷気列封入構造の内部空間への開いた間隙を作り出す場合がある。冷気は、冷気列封入構造106の内部空間から漏れる場合があり、かつ暖気は、内部空間に戻って循環する場合があり、それによって冷却効率を低下させる。空気漏れを防止するために、間隙は、空気が逃げて間隙を通って冷気列封入構造に入るのを阻止するサーバラックに装着されたパネルによって遮断することができる。
【0021】
一実施形態では、冷気列封入構造106は、底に安定性制御ユニット114を更に含むことができる。安定性制御ユニット114は、地震のような自然災害中に地震の動きに耐えるように構築された構成要素を含むことができる。一部の実施形態では、安定性制御ユニット114は、急速に解除して容易に冷気列封入構造106を移動させることができるスクローリングのためのデバイスを有することができる。安定性制御ユニット114が用いられる時に、冷気列封入構造106は、地面から上げることができる。その結果、冷気が漏れて、暖気が冷気列封入構造106の底部側から入る場合がある。空気漏れを防止するために、一実施形態では、冷気列封入構造106の底部側は、安定性制御ユニット114を取り付けることができる底面を密封するパネルによって封入することができる。
【0022】
一実施形態では、1つ又はそれよりも多くのドア108を冷気列封入構造106の筐体に設置することができる。ドア108は、データセンター関係者がサーバ保守のような様々な作業のために冷気列封入構造に入ることができるように開閉することができる。ドア108を絶縁して、冷気が冷気列封入構造106の外に漏れるのを阻止することができる。
【0023】
冷気列封入構造106の寸法は、サーバラックの望ましい数及びサーバの冷却要件などに応じてかなり異なる可能性がある。一実施形態では、6から12個の標準サーバラックを冷気列封入構造106のそれぞれのサーバラックポート110に接続することができる。別の6から12個の標準サーバラックは、冷気列封入構造の反対側のサーバラックポートに接続することができる。対向するサーバラックポート間の距離は、4フィートとすることができる。冷気列封入構造106の高さは、12フィートとすることができ、かつ深さも12フィートとすることができる。
【0024】
図2は、例示的冷却モジュール200、冷気列封入構造206、並びに一体型サーバラック208及び210を示している。この例のシステムは、サーバラックがシステムの一体型部品であることを除いては、
図1に示すものに類似している。この実施形態では、冷気列封入構造206とサーバラック208及び210との間の接続及び密封は、サーバラックが冷気列封入構造206の一部であるので、もはや必要ない。サーバは、一体型サーバラック208及び210内に設けられて前部から後部への空気流パターンを達成することができる。一体型サーバラック208及び210の前面は、冷気列封入構造206の内部空間と交差する。サーバの内側のサーバファンは、サーバを冷却するために冷気列封入構造206から冷気を引き込んで、サーバラックの後部から相対的に高温の空気を吹き出す。暖気は、次に、1つ又はそれよりも多くの開口部204を通って冷却モジュール200まで循環され、1つ又はそれよりも多くの冷却コイル202と熱を交換する。冷却モジュール200は、冷気列封入構造206の上に位置することができ、冷気列封入構造206の上部側及び冷却モジュール200の底部側上の開口部を通って冷気列封入構造206の上面に接続することができる。冷気は、特に、サーバファンが、冷気列封入構造から冷気を引き込んで冷気列封入構造206の内部空間内により低い空気圧を作り出す時に、一般的に下方に移動する。
【0025】
図3は、例示的冷却モジュール300、冷気列封入構造302、サーバラック304、及びサーバラック上に置かれた例示的サーバ306を示している。この例のシステムは、
図2に示すものに類似している。調整冷気は、冷気列封入構造302の上に置かれた冷却モジュール300を通って冷気列封入構造302に入る。サーバ306の内側のサーバファンは、冷気列封入構造302の内部空間から調整冷気を引き込んでサーバ306を冷却する。
【0026】
図4は、例示的冷却モジュール400、冷却コイル402、サーバ404、及びサーバ404の内側のサーバファン406示している。冷却モジュール400及び冷却コイル402からの調整冷気は、サーバファン406によって引き込まれて、サーバを冷却するためにサーバ404を通って流れる。相対的に高温の空気は、次に、サーバファン406によってサーバ404の外に吹き出される。
【0027】
図1及び2に示す冷却システムは、上記に開示したようにデータセンターサーバ冷却室によって形成された内部空間で作動し、内部空間から空気を引き込んで、冷却された空気を冷気列封入構造106内に提供することができる。しかし、一部の実施では、冷却システムも、外気を用いることを可能にする空気流制御器を含むデータセンター冷却室に関連して作動させることができる。
図5は、1つ又はそれよりも多くの天井排気ファン516、外気取り入れ口を制御する天井ダンパー514、混合チャンバ518、及び混合チャンバ518内に入る空気の循環を制御するダンパー512を有する例示的データセンターサーバ冷却室500を示している。冷却モジュール502は、1つ又はそれよりも多くの冷却コイル504を含んで混合チャンバ518に接続される。冷気列封入構造506の上面は、冷却モジュール502に接続される。冷気列封入構造506の筐体上のサーバラックポート508は、サーバラック510に接続される。サーバは、サーバラック内に設けられて前部から後部への空気流パターンを達成することができる。サーバラックの前面は、冷気列封入構造506の内部空間と交差する。サーバの内側のサーバファンは、サーバを冷却するために冷気列封入構造506から冷気を引き込んで、サーバラックから暖気を放出する。
【0028】
サーバ冷却室500は、2つのモードで作動させることができる。1つのモードでは、外気は、サーバ冷却室500に導入されず、サーバから放出された暖気は、混合チャンバ518及び冷却モジュール502まで戻るように循環される。別のモードでは、外側の冷気は、サーバ冷却室500に導入される。天井ダンパー514は、混合チャンバ上のダンパー512が閉じている間は開いている。外側の冷気は、冷却モジュール502を通って流れ、冷気列封入構造506に入る。
【0029】
一実施形態では、天井ダンパー514は閉じて、混合チャンバ上のダンパー512は開いている。サーバによって放出された暖気の一部は、1つ又はそれよりも多くの天井排気ファン516によってサーバ冷却室500の外側に排出され、暖気の一部は、開放ダンパー512を通って混合チャンバ518に入る。混合チャンバの内側の暖気は、冷却モジュール502に引き込まれて冷却コイル504と熱を交換する。冷気は、次に、重力と冷気列封入構造506の内部空間内のより低い空気圧とによって冷気列封入構造506に入る。
【0030】
別の実施形態では、天井ダンパー514は開いて、混合チャンバ上のダンパー512は閉じている。外側の冷気は、開放ダンパー514を通って混合チャンバ518に入り、冷却モジュール504を通って流れ、冷気列封入構造506の内部空間まで下がる。
【0031】
一部の実施形態では、ダンパー512及び514の開放及び閉鎖は、温度制御ユニットによって制御することができる。外側の温度が適切なレベルに達した時に、温度制御ユニットは、天井ダンパー514を開放して外気が室に入ることを可能にし、混合チャンバ上のダンパー512を閉じて、サーバから放出された暖気が混合チャンバに入るのを阻止する。外側の空気がサーバ冷却室500に対して熱すぎる時に、温度制御ユニットは、天井ダンパー514を閉じて高温の外気の屋内への導入を阻止し、サーバから放出された暖気が混合チャンバに戻ることを可能にするようにダンパー512を開放する。外側の自然な冷気を利用することにより、それが、冷却モジュール100を通って循環する液体を冷却する必要性を低下させるので、データセンターのエネルギ消費を大幅に低減する。一部の実施形態では、ダンパー512及び514の開放及び閉鎖、並びに天井排気ファン516の作動は、サーバ冷却室の内側及び外側の温度をモニタして室を冷却するのに最適効率を達成するようにダンパー及びファンを作動する温度制御ユニットのような電子デバイスによって全て制御される。
【0032】
データセンターの位置に応じて、外側の冷気の湿度は異なる場合がある。外側の冷気の湿度が低い時には、外気は、湿度レベルがサーバの信頼できる作動の要件を満たすように調整する必要がある。サーバ製造業者は、サーバ機器の信頼できる作動のために湿度に対する要件を著しく緩和しているが、データセンターサーバ冷却室の内側の周囲空気の適切な湿度は、依然としてデータセンターの機器の性能及び信頼性に対して重要である。一部の実施形態では、1つ又はそれよりも多くの加湿器を混合チャンバ518に設置して、混合チャンバを通って流れる空気の湿度を調整することができる。
【0033】
図6は、1つ又はそれよりも多くの天井排気ファン616、外気取り入れ口を制御する天井ダンパー614、混合チャンバ602、及び混合チャンバ602内に入る暖気の循環を制御するダンパー612を有する別の例示的データセンターサーバ冷却室600を示している。この実施形態では、冷却コイル604は、混合チャンバ602の内側に設けられる。混合チャンバ602は、接続筐体618を通じて冷気列封入構造606に接続される。冷気列封入構造606上のサーバラックポート610は、サーバラック608に接続される。サーバは、サーバラック内に設けられて前部から後部への空気流パターンを達成することができる。サーバラック608の前面は、冷気列封入構造606の内部空間と交差する。サーバの内側のサーバファンは、サーバを冷却するために冷気列封入構造606から冷気を引き込んで、サーバラックの後部から暖気を放出する。
【0034】
この実施形態では、サーバ冷却室は、外側の温度に応じて空気流の2つのモードを有することができる。1つのモードでは、外側の冷気は、開放天井ダンパー614を通って混合チャンバ602に入り、冷却コイル604によって調整される。一部の実施形態では、加湿器が、混合チャンバ602に設けられて水分を外気に加えることができる。調整冷気は、重力と冷気列封入構造606の内部空間内の一般的により低い圧力とによって冷気列封入構造606に入る。ラック上に設けられたサーバ内のサーバファンは、サーバを冷却するために冷気列封入構造606から冷気を引き込む。外気が熱くて冷却目的に適さない時には、システムは別のモードで作動し、それによって天井ダンパーが閉じて高温の外気が混合チャンバ602に入るのを阻止する。しかし、ダンパー612は開いている。サーバ冷却室の内側の暖気は、ダンパー612を通って混合チャンバに入り、冷却コイル604と熱を交換する。一部の実施形態では、電子デバイスが、サーバ冷却室600の内側及び外側の両方の温度をモニタし、内側及び外側の温度に応じてダンパー612及び614、並びに天井排気ファン616を開くか又は閉じることができる。同じ電子デバイスは、サーバ冷却室の内側及び外側の両方の空気の湿度レベルを更にモニタし、混合チャンバ602の内側に設置することができる加湿器を制御することができる。
【0035】
図7は、
図6に示すデータセンターサーバ冷却室に類似したサーバ冷却室700を示している。しかし、サーバ冷却室700は、複数冷却モジュール702及び複数冷気列封入構造706、1つ又はそれよりも多くの天井排気ファン720、1つ又はそれよりも多くの天井ダンパー718、1つ又はそれよりも多くのダンパー724を有する1つ又はそれよりも多くの混合チャンバ716、並びに複数サーバラック710を含む。複数冷却モジュール702は、筐体722を通じて混合チャンバ716に接続される。冷気列封入構造706の筐体上のサーバラックポート708は、サーバ710に接続する。システムは、
図4に示すように2つのモードで作動する。混合チャンバからの空気は、各個々の冷気列封入構造706に入る前に冷却モジュールの各々の冷却コイル704によって冷却される。
【0036】
図8は、1つの混合チャンバ802及び複数冷気列封入構造806を有するサーバ冷却室800を示している。冷却コイル804は、混合チャンバ802に設けられる。システムは、
図6に示すように2つのモードで作動する。1つ又はそれよりも多くの天井ダンパー818は、外気の温度に応じて開くか又は閉じることができる。1つ又はそれよりも多くのダンパー816は、サーバ冷却室800の内側で暖気循環を制御するように開くか又は閉じることができる。冷気列封入構造806の各々の上面は、筐体822を通じて混合チャンバ802に接続される。混合チャンバからの空気は、筐体822を通って各個々の冷気列封入構造806に入る前に冷却コイル804によって冷却される。しかし、
図7に示すサーバ冷却室と異なって、個々の冷却モジュールは、各冷気列封入構造806の上に設けられない。冷気列封入構造806の筐体上のサーバラックポート808は、サーバラック810に接続される。サーバは、サーバラック810内に設けられて前部から後部への空気流パターンを達成することができる。サーバの内側のサーバファンは、サーバを冷却するために各個々の冷気列封入構造806から冷気を引き込んで、サーバラックの後部から暖気を放出する。
【0037】
図9は、複数冷却モジュール902及び複数冷気列封入構造906、1つ又はそれよりも多くの天井排気ファン920、1つ又はそれよりも多くの天井ダンパー918、ダンパー914を有する1つ又はそれよりも多くの混合チャンバ916、並びに複数サーバラック910を有する更に別のサーバ冷却室900を示している。システムは、
図8に示すように2つのモードで作動する。しかし、
図8に示すサーバ冷却室と異なり、各冷却モジュール902内の冷却コイル904に加えて、混合チャンバ916に設けられた1つ又はそれよりも多くの冷却コイル924もある。冷却モジュールは、筐体922を通じて1つの混合チャンバ916に接続される。混合チャンバからの空気は、混合チャンバ916内の冷却コイル924によって冷却され、各個々の冷気列封入構造906に入る前に冷却モジュール902の各々によって更に冷却される。
【0038】
本発明を特定の実施形態に関して説明した。例えば、本発明の実施形態を特定の構成要素及び構成に関して説明したが、当業者は、構成要素及び構成の異なる組合せを用いることもできることを認めるであろう。他の実施形態は、当業者には明らかであろう。従って、本発明は、特許請求の範囲によって示されるものを除いて限定的であることを意図していない。
【符号の説明】
【0039】
300 冷却モジュール
302 冷気列封入構造
304 サーバラック
306 サーバ
【手続補正書】
【提出日】2015年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部屋の内側にある筐体であって、前記筐体は内部空間を形成し、少なくとも1つのサーバラックポートを含み、前記少なくとも1つのサーバラックポートはサーバラックが取り付けられるところである筐体上の開口部であり、前記サーバラックは、1つ以上のサーバが前記内部空間に隣接するように前記1つ以上のサーバが装着されて垂直に積み重ねられるところである装着レールを含み、それぞれのサーバは空気を前記内部空間から前記サーバ内に引き込み、前記筐体の外側の前記空気を前記部屋内に放出するファンを有するものである筐体と、
前記筐体によって形成される前記内部空間に隣接し、前記部屋の外側の自然な空気に隣接する1つ以上のダンパーの第1のセットを含む混合チャンバと、を備えた装置。
【請求項2】
前記混合チャンバは前記部屋内の空気に隣接する1つ以上のダンパーの第2のセットを含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上のダンパーの第1のセットは、前記部屋の内側と外側の温度をモニタする電子デバイスによって制御される請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記1つ以上のダンパーの第2のセットは、前記電子デバイスによって制御される請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記混合チャンバは1つ以上の加湿器を含む請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ以上の加湿器は、前記部屋の内側と外側の湿度をモニタする電子デバイスによって制御される請求項5に記載の装置。
【請求項7】
少なくとも1つの安定性制御ユニットが前記筐体の底部にある請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、前記サーバラックの外周に実質的に適合する請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、前記サーバラックへの前記少なくとも1つのサーバラックポートを密封するように構成された少なくとも1つのガスケットを含む請求項1に記載の装置。
【請求項10】
自然な空気への1つ以上の開口部を有する部屋と、
前記部屋の内側にある筐体であって、前記筐体は内部空間を形成し、少なくとも1つのサーバラックポートを含み、サーバラックが前記少なくとも1つのサーバラックポートに取り付けられており、前記サーバラックは、1つ以上のサーバが前記内部空間に隣接するように前記1つ以上のサーバが装着されて垂直に積み重ねられるところである装着レールを含み、それぞれのサーバは空気を前記内部空間から前記サーバ内に引き込み、前記筐体の外側の前記空気を前記部屋内に放出するファンを有するものである筐体と、
前記筐体によって形成される前記内部空間に隣接し、前記1つ以上開口部を通じた空気取り入れ口を制御する1つ以上のダンパーの第1のセットを含む混合チャンバと、を備えた装置。
【請求項11】
前記混合チャンバは前記部屋内の空気に隣接する1つ以上のダンパーの第2のセットを含む請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記1つ以上のダンパーの第1のセットは、前記部屋の内側と外側の温度をモニタする電子デバイスによって制御される請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記1つ以上のダンパーの第2のセットは、前記電子デバイスによって制御される請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記混合チャンバは1つ以上の加湿器を含む請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記1つ以上の加湿器は、電子デバイスによって制御される請求項14に記載の装置。
【請求項16】
少なくとも1つの安定性制御ユニットが前記筐体の底部にある請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、前記サーバラックの外周に実質的に適合する請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのサーバラックポートは、前記サーバラックへの前記少なくとも1つのサーバラックポートを密封するように構成された少なくとも1つのガスケットを含む請求項10に記載の装置。
【請求項19】
部屋の内側にある筐体であって、前記筐体は内部空間を囲み、少なくとも1つのサーバラックポートを含み、前記少なくとも1つのサーバラックポートはサーバラックが取り付けられるところである筐体上の開口部であり、前記サーバラックは、1つ以上のサーバが前記内部空間に隣接するように前記1つ以上のサーバが装着されて垂直に積み重ねられるところである装着レールを含み、それぞれのサーバは空気を前記内部空間から前記サーバ内に引き込み、前記筐体の外側の前記空気を前記部屋内に放出するファンを有するものである筐体を形成するステップと、
前記部屋の外側の自然な空気に隣接する1つ以上のダンパーの第1のセットを制御して、前記自然な空気を前記内部空間に隣接する混合チャンバに導入するステップと、を備えた方法。
【請求項20】
前記部屋の内部の空気に隣接する1つ以上のダンパーの第2のセットを制御して、前記部屋の内部の前記空気を前記混合チャンバに導入するステップ、をさらに含む請求項19に記載の方法。