特開2015-188841(P2015-188841A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-188841(P2015-188841A)
(43)【公開日】2015年11月2日
(54)【発明の名称】グリストラップの悪臭抑制方法
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/00 20060101AFI20151006BHJP
   E03F 5/16 20060101ALI20151006BHJP
【FI】
   C02F1/00 F
   E03F5/16
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-68613(P2014-68613)
(22)【出願日】2014年3月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000119988
【氏名又は名称】宇部マテリアルズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074675
【弁理士】
【氏名又は名称】柳川 泰男
(72)【発明者】
【氏名】石田 明男
(72)【発明者】
【氏名】岡田 克己
(72)【発明者】
【氏名】高橋 広樹
(72)【発明者】
【氏名】中野 康昭
(72)【発明者】
【氏名】岡田 広明
【テーマコード(参考)】
2D063
【Fターム(参考)】
2D063DB08
(57)【要約】
【課題】長期間にわたって、油分分離槽の油分を回収しなくても、グリストラップにて発生する悪臭を抑制することができる方法を提供する。
【解決手段】グリストラップ1の内部に、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物(悪臭抑制剤12)を滞留させておく。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動植物性固形分と油分とを含む排水の導水口、該固形分の分離槽、該油分の分離槽、そして該固形分と該油分とが分離された排水の導出口を少なくとも含むグリストラップにて発生する悪臭を抑制する方法であって、上記グリストラップの内部に、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物を滞留させておくことを特徴とする悪臭抑制方法。
【請求項2】
上記粒状物が、上記グリストラップの固形分の分離槽に滞留されている請求項1に記載の悪臭抑制方法。
【請求項3】
上記粒状物の投影面積円相当径の平均が2〜30mmの範囲にある請求項1に記載の悪臭抑制方法。
【請求項4】
上記粒状物の酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの含有量が80質量%以上である請求項1に記載の悪臭抑制方法。
【請求項5】
投影面積円相当径の平均が2〜30mmの範囲にあり、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物を含むグリストラップの悪臭抑制剤。
【請求項6】
上記粒状物の酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの含有量が80質量%以上である請求項5に記載のグリストラップの悪臭抑制剤。
【請求項7】
上記粒状物が、水酸化マグネシウムを80質量%以上含有し、見かけ比重が0.8〜2.36g/cm3の範囲にある請求項5に記載のグリストラップの悪臭抑制剤。
【請求項8】
上記粒状物が、酸化マグネシウムを80質量%以上含有し、見かけ比重が1.5〜3.58g/cm3の範囲にある請求項5に記載のグリストラップの悪臭抑制剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリストラップにて発生する悪臭を抑制する方法に関する。本発明はまた、グリストラップの悪臭抑制剤にも関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店の厨房から排出される排水は、一般に動植物性固形分(厨芥)及び油分を含む。この排水に含まれる固形分及び油分が直接下水道に流れないようにするために、厨房の排水管と下水道との間にグリストラップを設置して、グリストラップにて排水から固形分と油分とを分離するのが一般的である。グリストラップは、固形分と油分とを含む排水の導水口、排水から固形分を分離するための固形分分離槽、排水から油分を分離するための油分分離槽、そして固形分と油分とが分離された排水の導出口を少なくとも含む。固形分分離槽では、一般に、導水口の周囲に籠を設けて、排水中の粗大な固形物は籠にて分離し、排水中の細かい固形物は排水中に沈降させて分離する。また、油分分離槽では、一般に排水中の油分を排水表面に浮上させて分離する。
【0003】
グリストラップでは、油分分離槽にて排水表面に浮上させて分離した油分が固形化し、浮上汚泥(スカム)を形成して悪臭の発生の要因となることがある。このため、油分分離槽にて分離した油分を定期的かつ頻繁に回収することが必要となる。しかしながら、油分分離槽にて分離した油分を頻繁に回収する作業は煩雑であり、管理者にとって相当の負担となる。
【0004】
特許文献1には、排液に含まれる油成分を効果的に分解できるグリストラップとして、油成分を含む排液が供給される処理槽と、この処理槽の排液中に空気を供給する空気供給機構とを備えるグリストラップであって、前記空気供給機構が、前記処理槽の底部から排液の液面に伸びるように配設してなる上下を開口している上昇管と、この上昇管の底部に空気を供給する空気ポンプとを備えており、この空気ポンプが上昇管の底部に空気を供給して、上昇管がエアーリフトポンプとして排液を上昇して処理槽の内部で排液を撹拌すると共に、排液に空気を供給するようにしてなるグリストラップが記載されている。この文献によると、この文献に記載のグリストラップでは、排液に含まれる油成分は酵素や微生物の作用で分解するとされている。
【0005】
特許文献2には、油脂を含む排水中の油脂スカムの処理方法として、水に不溶または微溶な金属石鹸を生成する金属水酸化物を油脂と反応させて水に不溶または微溶な金属石鹸を生成させ、該金属石鹸を脱水することを特徴とする方法が記載されている。この文献には、金属水酸化物の例として、水酸化マグネシウムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−110738号公報
【特許文献2】特開2005−211766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、長期間にわたって、グリストラップの油分分離槽の油分を回収しなくても、グリストラップにて発生する悪臭を効果的に抑制することができる方法を提供することにある。また、本発明の目的は、長期間にわたって、グリストラップの悪臭を抑制するために有効な悪臭抑制剤を提供することにもある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、グリストラップの内部、特に固形分の分離槽に、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物を滞留させておくことによって、グリストラップの油分分離槽の油分を回収しなくても、長期間にわたってグリストラップの悪臭を抑制できることを見出した。
【0009】
従って、本発明は、動植物性固形分と油分とを含む排水の導水口、該固形分の分離槽、該油分の分離槽、そして該固形分と該油分とが分離された排水の導出口を少なくとも含むグリストラップにて発生する悪臭を抑制する方法であって、上記グリストラップの固形分の分離槽に、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物を滞留させておくことを特徴とする悪臭抑制方法にある。
【0010】
上記本発明の悪臭抑制方法の好ましい態様は、次の通りである。
(1)上記粒状物が、上記グリストラップの固形分の分離槽に滞留されている。
(2)上記粒状物の投影面積円相当径の平均が2〜30mmの範囲にある。
(3)上記粒状物の酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの含有量が80質量%以上である。
【0011】
本発明また、投影面積円相当径の平均が2〜30mmの範囲にあり、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物を含むグリストラップの悪臭抑制剤にもある。
【0012】
上記本発明のグリストラップの悪臭抑制剤の好ましい態様は、次の通りである。
(1)上記粒状物の酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの含有量が80質量%以上である。
(2)上記粒状物が、水酸化マグネシウムを80質量%以上含有し、見かけ比重が0.8〜2.36g/cm3の範囲ある。
(3)上記粒状物が、酸化マグネシウムを80質量%以上含有し、見かけ比重が1.5〜3.58g/cm3の範囲ある。
【発明の効果】
【0013】
本発明のグリストラップの悪臭抑制方法及び悪臭抑制剤を利用することによって、グリストラップの油分分離槽の油分を回収しなくても、長期間にわたってグリストラップの悪臭を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明のグリストラップの悪臭抑制方法の実施下にあるグリストラップの一例の断面図である。
図2図1に示すグリストラップの処理槽の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明では、グリストラップの悪臭抑制剤として、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを60質量%以上含有する粒状物を使用する。すなわち、本発明の悪臭抑制剤として用いる粒状物は、酸化マグネシウムを単独で60質量%以上含有する粒状物、水酸化マグネシウムを単独で60質量%以上含有する粒状物、酸化マグネシウムと水酸化マグネシウムとを合計で60質量%以上含有する粒状物である。酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの含有量は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上である。水酸化マグネシウムを80質量%以上含有する粒状物は、見かけ比重が0.8〜2.36g/cm3の範囲、特に1.0〜2.0g/cm3の範囲にあることが好ましい。酸化マグネシウムを80質量%以上含有する粒状物は、見かけ比重が1.5〜3.58g/cm3の範囲、特に1.8〜3.0g/cm3の範囲あることが特に好ましい。
【0016】
本発明の悪臭抑制剤として用いる粒状物としては、一般に投影面積円相当径の平均が2〜30mmの範囲のものを用いる。投影面積円相当径の平均が上記の範囲にある粒状物はグリストラップの内部を流れる排水によって流されにくいため、固形分分離槽の底部に堆積した固形分(排水から分離した固形物)の堆積層(後述の汚泥層に相当する層)に滞留し易い。投影面積円相当径は、粒状物の投影面積と同じ面積を有する円の直径を意味し、投影面積円相当径の平均は、100個の粒状物の投影面積円相当径の平均を意味する。投影面積円相当径は、画像解析装置等を用いて測定することができる。
【0017】
本発明の悪臭抑制剤として用いる粒状物は、酸化マグネシウム及び水酸化マグネシウム以外の他の成分を含有していてもよい。他の成分の例としては、カルシウム、アルミニウム、鉄、マンガンなどの油分と反応して金属石鹸を生成する金属の酸化物及び/又は水酸化物を挙げることができる。他の成分は、酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムであることが好ましい。酸化カルシウムを含む酸化マグネシウムの粒状物の例としては、ドロマイト粒状物の焼成物を挙げることができる。水酸化カルシウムを含む水酸化マグネシウム粒状物の例としては、ドロマイト粒状物の焼成物を水和させたものを挙げることができる。
【0018】
また、本発明のグリストラップの悪臭抑制剤は、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを含有する粒状物以外の粒状物を含有していてもよい。他の粒状物の例としては、油分を分解可能な微生物が担持された微生物担持体、カルシウム、アルミニウム、鉄、マンガンなどの油分と反応して金属石鹸を生成する金属の酸化物及び/又は水酸化物を含む粒状物を挙げることができる。悪臭抑制剤全体に対する酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを含有する粒状物の含有量は、一般に60質量%以上、好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。
【0019】
本発明のグリストラップの悪臭抑制方法は、上記の悪臭抑制剤をグリストラップの内部、特に固形分分離槽に滞留させておくことに主な特徴がある。悪臭抑制剤は、さらにグリストラップの油分分離槽に滞留させてもよい。グリストラップの内部に滞留されている悪臭抑制剤のうちの90質量%以上、特に95質量%以上の悪臭抑制剤は固形分分離槽に滞留させておくことが好ましい。悪臭抑制剤を固形分分離槽に滞留させておく方法としては、悪臭抑制剤を固形分分離槽の底部に配置して、悪臭抑制剤が外部に流出しないように固形分分離槽もしくは油分分離槽の底部に壁を設けておく方法、通水孔を有する容器に悪臭抑制剤を収容し、その容器を固形分分離槽の底部に配置する方法を用いることができる。
【0020】
上記の悪臭抑制剤をグリストラップの固形分分離槽に滞留させておくことによって、グリストラップの悪臭の発生を抑制できる理由は、必ずしも明確ではないが、次のように考えられる。固形分分離槽内の排水及び排水中を沈降した固形分が固形分分離槽の底部に堆積することによって形成された汚泥層が、悪臭抑制剤すなわち酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムと接触することにより弱アルカリ性に改質される。固形分分離槽内の排水及び汚泥層が弱アルカリ性に改質されることによって、そこに生息している好気性微生物が活性化し、その活性化した好気性微生物により排水中の油分が分解されて、油分分離槽の排水表面に浮上する油分の量が少なくなる。また、別の理由として、固形分分離槽内の排水が悪臭抑制剤と接触することによって、排水中の油分とマグネシウムと反応して難水溶性のマグネシウム石鹸を生成して、このマグネシウム石鹸が排水中の固形分と共に固形分分離槽内にて沈降することによって、油分分離槽の排水表面に浮上する油分の量が少なくなるとも考えられる。
【0021】
次に、本発明のグリストラップの悪臭抑制方法を、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のグリストラップの悪臭抑制方法の実施下にあるグリストラップの一例の断面図である。図2は、図1に示すグリストラップの処理槽の平面図である。
【0022】
図1及び2において、グリストラップ1は処理槽2と蓋3とからなる。処理槽2は、一方の側面に排水導水口4と、その側面と対向する側面に排水導出口5を備える。排水導水口4は厨房の排水管(図示せず)と接続し、排水導出口5は下水道(図示せず)と接続している。
【0023】
処理槽2の内部は、下方が開口した仕切板6によって固形分分離槽7と油分分離槽8とに分割されている。固形分分離槽7は排水導水口4と接続し、油分分離槽8は排水導出口5と接続している。固形分分離槽7内の排水導水口4の近傍には、排水中の粗大固形物を分離回収するための籠9が設けられている。油分分離槽8の底部には、固形分分離槽7にて分離された固形分の流出を防止するための固形分流出防止板10が備えられている。また、油分分離槽8内の排水導出口5の周囲には、油分分離槽8にて分離された油分の流出を防止するための油分流出防止板11が備えられている。悪臭抑制剤12は、固形分分離槽7の底部に配置されていて、固形分流出防止板10によって外部に流出しないようにされている。
【0024】
以上のグリストラップ1において、厨房から排出される動植物性固形分と油分とを含む排水の処理は次のように行われる。排水は排水導水口4を通って固形分分離槽7に導入され、籠9を通過する。この籠9にて、排水中の粗大固形分13は分離除去される。籠9を通過した排水中の固形分は排水中を沈降して、固形分分離槽7の底部に堆積して、汚泥層14を形成する。固形分分離槽7内の排水及び汚泥層14は、悪臭抑制剤12中の酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムが溶解することによって弱アルカリ性に維持されている。固形分分離槽7に固形分が分離された排水は、仕切板6の下方の開口を通って油分分離槽8に導入される。油分分離槽8において、排水中の油分は排水中を浮上して、油分分離槽8の上部にて油層15を形成する。油分分離槽8にて油分が分離された排水は排水導出口5を通って、下水道に放出される。
【0025】
処理槽2の容積は、一般に10〜500Lの範囲にある。悪臭抑制剤12の一回の投入量は、処理槽2の容積100Lに対して、一般に10〜1000gの範囲、好ましくは30〜800gの範囲、特に好ましくは50〜500gである。悪臭抑制剤12の投入後、グリストラップ1から強い悪臭が発生する前に、悪臭抑制剤12を追加投入することが好ましい。悪臭抑制剤12の追加投入の時期は、グリストラップで処理する排水の量によっても異なるが、一般に3〜6ヶ月の範囲である。
【実施例】
【0026】
[比較例1]
業務用キッチンの足元に設置されているグリストラップ(W600mm×D1000mm×H600mm)を処理対象として5月中旬から1.5ヶ月間特段の悪臭抑制手段を用いずに使用した。使用後のグリストラップの蓋を開けると、油分分離槽の水面は浮上汚泥で覆われており、強い悪臭(油の酸化臭)が発生していた。
【0027】
[実施例1]
比較例1で使用したグリストラップの内部を洗剤と水を使用して洗浄した。洗浄後のグリストラップの固形分分離槽に悪臭抑制剤として粒状酸化マグネシウム(純度:99質量%、投影面積円相当径の平均:3.01mm、見かけ比重:2.01g/cm3)を300g投入し、底部に沈殿させたのち、蓋をして、グリストラップの使用を続けた。使用開始から1ヶ月後、グリストラップの蓋を開けたところ、悪臭の発生は殆ど感じられなかった。さらに使用開始から3ヶ月後に、グリストラップの蓋を開けたところ、悪臭の発生は殆ど感じられなかった。また、油分分離槽内の貯留水の水面には浮上汚泥は見られず、固形分分離槽は底部の汚泥層が目視で確認できるほど、固形分分離槽内の貯留水に濁りは見られなかった。さらにまた使用開始から5.5ヶ月後に、グリストラップの蓋を開けたところ、悪臭の発生は殆ど感じられなかったが、油分分離槽の水面に少量の浮上汚泥が発生していた。また、固形分分離槽内の粒状酸化マグネシウムは、殆ど消失していた。
【符号の説明】
【0028】
1 グリストラップ
2 処理槽
3 蓋
4 排水導水口
5 排水導出口
6 仕切板
7 固形分分離槽
8 油分分離槽
9 籠
10 固形分流出防止板
11 油分流出防止板
12 悪臭抑制剤
13 粗大固形分
14 汚泥層
15 油層
図1
図2