【解決手段】貼付対象物の供給用帯状体10は、長尺状の剥離紙11と、剥離紙11の長手方向に所定の間隔をあけて仮貼付された複数の貼付対象物である包装袋付きタックラベル12とを備え、貼付対象物同士の間隙20のうち谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22で折り曲げられる。谷折り予定間隙21は、山折り予定間隙22を除く他の間隙20よりも広い。
前記谷折り予定間隙における前記貼付対象物同士の間隔は、前記山折り予定間隙における前記貼付対象物同士の間隔と略同一である、請求項2に記載の貼付対象物の供給用帯状体。
前記谷折り予定間隙には、当該間隙の両端部に前記剥離紙の幅方向に沿ってそれぞれ形成された2本の第1折り目線が設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の貼付対象物の供給用帯状体。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
【0015】
本明細書において、剥離紙の表面とは、貼付対象物が仮貼付される面を意味する。タックラベル等についても、剥離紙の表面と同じ方向に向いた面を表面とする。また、本明細書において、「略**」の用語は、「略平行」を例に挙げて説明すると、完全に平行はもとより実質的に平行と認められるものを含む意図である。
【0016】
以下、
図1〜
図5を参照しながら、本発明の実施形態の一例である貼付対象物の供給用帯状体10(以下、「帯状体10」という)について詳細に説明する。
図1は、帯状体10の全体を示す斜視図、及び帯状体10の要部を示す平面図である。
図2は、
図1のAA線断面図であって、帯状体10の長手方向断面の一部を示す図である。
【0017】
図1及び
図2に示すように、帯状体10は、長尺状の剥離紙11と、剥離紙11の長手方向に所定の間隔をあけて仮貼付された複数の貼付対象物である包装袋付きタックラベル12とを備える。ここで、「仮貼付」とは、剥離可能に貼付された状態を意味する。詳しくは後述するように、帯状体10は、包装袋付きタックラベル12同士の間隙20のうち、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22で折り曲げられて、梱包ケース40内に収納される。
【0018】
帯状体10では、剥離紙11の長手方向に沿って複数の包装袋付きタックラベル12が1列に並んで配置されている。帯状体10における包装袋付きタックラベル12の個数等は、剥離紙11の長手方向の長さや、各包装袋付きタックラベル12の寸法等に応じて適宜設定される。なお、剥離紙11の幅方向に複数の包装袋付きタックラベル12を配置して、複数の包装袋付きタックラベル12が長手方向に並ぶ列を複数形成してもよい。
【0019】
剥離紙11は、包装袋付きタックラベル12が目的物に貼付されるまでの間、後述する裏面粘着層18を保護する。また、剥離紙11は、ラベラーによる包装袋付きタックラベル12の連続貼付を可能とする搬送基材として機能する。剥離紙11としては、シリコーン樹脂等を用いて少なくとも表面が剥離処理された一般的な剥離紙(離型紙とも呼ばれる)を用いることができる。
【0020】
包装袋付きタックラベル12は、物品26を覆う包装体である包装袋13と、表面粘着層17により包装袋13を接合し、裏面粘着層18により剥離紙11の表面に仮貼付されるタックラベル14とで構成されている。包装袋付きタックラベル12は、タックラベル14(ラベル基材16)の裏面に裏面粘着層18を保持した状態で剥離紙11から剥離され、この裏面粘着層18を介して目的物に貼付される。
【0021】
包装袋13は、物品26の全体を包み、閉じられた内部空間に物品26を収容する袋である。包装袋13は、例えば3方がヒートシールされた樹脂フィルム製の袋であり、ヒートシール部として、2つのエンドシール部15、及び図示しない背面シール部を有する。包装袋13としては、一般的なピロー包装体を用いることができる。包装袋13の形状や寸法は、物品26に応じて適宜選択することができる。
【0022】
包装袋13を構成する樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィルムや、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルムを用いることができる。ガスバリア性や遮光性が求められる場合には、アルミニウムやシリカを蒸着した蒸着フィルム、アルミニウム箔等をラミネートしたラミネートフィルムなどを用いることができる。包装袋13には、商品名や商品説明、デザインを表示するための印刷層を設けてもよい。
【0023】
タックラベル14は、ラベル基材16と、当該基材の表面に形成された表面粘着層17と、当該基材の裏面に形成された裏面粘着層18とを有する。タックラベル14は、例えば包装袋13よりも小さく、包装袋付きタックラベル12を表面側から平面視したときに、包装袋13に隠れて見えない。タックラベル14を包装袋13よりも小さくしておくことで、包装袋付きタックラベル12を剥離紙11にて折り曲げやすくなる。タックラベル14(ラベル基材16)の形状は、特に限定されず、例えば矩形形状、円形状、楕円形状、台形状、四角形以外の多角形状など、種々の平面形状とすることができる。ラベル基材16の形状は、後述するカット線31の形状を変更することにより調整できる。
【0024】
ラベル基材16は、各種樹脂フィルム基材や各種紙基材から構成される。樹脂フィルム基材としては、例えば包装袋13と同様に、PETフィルム等を用いることができる。紙基材としては、例えば上質紙、アート紙、和紙、クラフト紙、ホイル紙等を用いることができる。ラベル基材16の厚みは、特に限定されないが、樹脂フィルムを用いる場合、10μm〜300μmが好ましく、30μm〜100μmがより好ましい。
【0025】
表面粘着層17は、例えばラベル基材16の表面に粘着剤(接着剤)を塗工して形成される。表面粘着層17は、包装袋13を接合する役割を果たす。表面粘着層17は、ラベル基材16の表面全域に形成されてもよいが、包装袋13の寸法等に応じて形成範囲を調整することが好ましい。本実施形態では、表面の周端から所定長さ内側の領域に表面粘着層17が形成されている。
【0026】
表面粘着層17を構成する粘着剤としては、特に限定されることなく種々の粘着剤を使用することができる。例えば、スチレン‐イソプレン‐スチレンブロック共重合体やスチレン‐ブタジエン‐スチレンブロック共重合体などの合成ゴム系、アクリル樹脂系、オレフィン樹脂系、ウレタン樹脂系、紫外線(UV)硬化樹脂系、エチレン‐酢酸ビニル共重合体などの粘着剤を使用することができる。常温で粘着性を有し、環境負荷を低減する等の観点から、合成ゴム系のホットメルト(HM)粘着剤を使用することが特に好ましい。
【0027】
裏面粘着層18は、例えばラベル基材16の裏面に粘着剤を塗工して形成される。裏面粘着層18は、目的物に対する包装袋付きタックラベル12の貼付を可能とし、また剥離紙11に対する包装袋付きタックラベル12の仮貼付を可能とする。本実施形態では、ラベル基材16の裏面全域に裏面粘着層18が形成されている。なお、裏面粘着層18は、接着力を調整する等の目的で、格子状やドット状など任意のパターンで形成されてもよい。裏面粘着層18は、表面粘着層17と同様の粘着剤を用いて形成できる。
【0028】
帯状体10は、上記のように、包装袋付きタックラベル12同士の間隙20のうち、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22で折り曲げられる。より詳しくは、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22で帯状体10が蛇腹折りに折り畳まれ、梱包ケース40に収納される(後述の
図4参照)。ここで、谷折り予定間隙21とは、帯状体10が蛇腹折りされた際に、包装袋付きタックラベル12同士が接するように折り曲げられる間隙である。山折り予定間隙22とは、帯状体10が蛇腹折りされた際に、剥離紙11の裏面同士が接するように折り曲げられる間隙である。
【0029】
帯状体10は、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22のみで折り曲げられる。即ち、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22以外の間隙20(以下、「他の間隙20」という)は、折り曲げられることを予定していない。他の間隙20における包装袋付きタックラベル12同士の間隔D
20は、いずれも略同一であることが好ましく、帯状体10の生産や目的物に対する包装袋付きタックラベル12の貼付において問題のない範囲で狭くされる。帯状体10は、折り曲げられる部分を予め特定した設計であるので、他の間隙20を従来よりも狭くすることも可能である。
【0030】
一方、谷折り予定間隙21は、少なくとも山折り予定間隙22を除く他の間隙20よりも広い。即ち、谷折り予定間隙21おける包装袋付きタックラベル12同士の間隔D
21は、他の間隙20における包装袋付きタックラベル12同士の間隔D
20よりも広くなっている。つまり、帯状体10は、包装袋付きタックラベル12同士の間隔が一定ではなく、所定長さ毎に当該間隔が広がった拡張部を有する。間隔D
21を広くすることにより、良好な折り畳み形態が得られる。当該構成による効果の詳細については後述する。
【0031】
間隔D
21は、包装袋付きタックラベル12の厚みT
12(包装袋付きタックラベル12の厚みが一定でない場合、その最大厚み部分がT
12となる)を基準とした場合、厚みT
12の2倍以上であることが好ましい。より好ましくは2.5倍〜5倍であり、特に好ましくは2.5倍〜4倍である。
【0032】
谷折り予定間隙21には、当該間隙の両端部に剥離紙11の幅方向に沿ってそれぞれ形成された2本の第1折り目線23(以下、単に「折り目線23」という)を設けることが好適である。折り目線23を設けることにより、当該折り目線23で剥離紙11が折れ曲り、包装袋付きタックラベル12の折れ曲がりを防止し易くなる。折り目線23は、剥離紙11を折り曲げて形成されてもよいが、ミシン目線、ハーフカット線、又はこれらの組み合わせとすることが好ましい。2本の折り目線23は、互いに略平行とすることが好適である。折り目線23は、剥離紙11の全幅に亘って形成されてもよいが、剥離紙11の強度等を考慮して、好ましくは剥離紙11の端との間に折り目線23を形成しない部分を設ける(後述する第2折り目線24、第3折り目線25についても同様)。折り目線23で折り曲げることで、帯状体10は谷折り予定間隙21において略コの字状に折れ曲がる。
【0033】
谷折り予定間隙21には、2本の折り目線23の間に、剥離紙11の長手方向及び幅方向に対して交差するように略X字状に形成された2本の第2折り目線24(以下、単に「折り目線24」という)を設けることが好適である。即ち、2本の折り目線23が谷折り予定間隙21の両端部にそれぞれ設けられ、略X字状に交差した2本の折り目線24が谷折り予定間隙21の中央部に設けられることが好適である。折り目線24を設けることにより、例えば後述する斜め折りが容易になる。2本の折り目線24の交点は、例えば谷折り予定間隙21のちょうど真ん中に設けられる。
【0034】
山折り予定間隙22は、少なくとも谷折り予定間隙21を除く他の間隙20よりも広いことが好適である。即ち、山折り予定間隙22における包装袋付きタックラベル12同士の間隔D
22は、他の間隙20における包装袋付きタックラベル12同士の間隔D
20と略同一にすることもできるが、好ましくは間隔D
20よりも広くする。間隔D
22は、包装袋付きタックラベル12の厚みT
12の2倍以上であることが好ましい。間隔D
21に加えて、間隔D
22を広くすることにより、例えばより良好な折り畳み形態が得られる。間隔D
22は、間隔D
21より狭くしてもよいが、帯状体10の生産性の観点から、間隔D
21と略同一にすることが好ましい。
【0035】
山折り予定間隙22には、剥離紙11の長手方向及び幅方向に対して交差するように略X字状に形成された2本の第3折り目線25(以下、単に「折り目線25」という)を設けることが好適である。2本の折り目線25は、折り目線24と同様に、例えば山折り予定間隙22の長手方向中央部に設けられ、交点が山折り予定間隙22のちょうど真ん中に位置する。本実施形態では、山折り予定間隙22に折り目線23が形成されていない。つまり、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22に形成される折り目線のパターンは互いに異なっている。
【0036】
以下、
図3を参照しながら、上記構成を備える帯状体10の製造方法の一例について詳説する。
図3は、帯状体10の製造工程の一部を示す断面図であり、工程S1〜工程S4を示している。
【0037】
図3に示すように、帯状体10の製造工程では、まず長尺状のタックラベル用シート30が剥離紙11の表面に仮貼付された長尺体が準備される。タックラベル用シート30は、工程S1〜S3で加工されて複数のタックラベル14となる部材である。裏面粘着層18となる粘着層は、この段階で既に形成されている。なお、剥離紙11の幅方向に2つ以上の包装袋付きタックラベル12が配置されるように複数の列を形成した後、剥離紙11を1列分の幅にスリットしてもよい。
【0038】
工程S1では、タックラベル用シート30にカット線31を形成する。カット線31は、予め定められたタックラベル14(ラベル基材16)の形状、寸法、及び各タックラベル14の配置間隔に従って、ダイカットロール等を用いて形成される。カット線31は、例えば平面視略矩形形状に形成される。本実施形態では、剥離紙11の裏面に印刷されたマーク33を図示しないセンサで読み取って、タックラベル用シート30の目的とする位置にカット線31を形成する。
【0039】
マーク33は、カット線31の形成位置を特定する役割を果たし、例えばグラビア印刷によりセンサで読み取り可能なインキを用いて形成される。マーク33は、上記他の間隙20に対応する部分では剥離紙11の長手方向に沿って略一定の間隔で形成されるが、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22に対応する部分では他の間隙20に対応する部分よりもマーク33同士の間隔が広くなる。つまり、剥離紙11では、マーク33同士の間隔が一定ではなく、所定長さ毎に当該間隔が広くなっている。なお、当該所定長さが長くなり過ぎると、生産性の高いグラビア印刷法を用いてマーク33を形成できない場合がある。即ち、山折り予定間隙22の間隔D
22を広げるか否かは、かかる生産性の観点も考慮して決定されることが好ましい。
【0040】
工程S2では、カット線31が形成されたタックラベル用シート30のうち、カット線31で囲まれた部分の周辺部分を切断カス32として剥離紙11から剥離除去する。工程S2によって、剥離紙11の長手方向に所定の間隔をあけて仮貼付された複数のラベル基材16が得られる。
【0041】
工程S3では、ラベル基材16の表面に、例えばホットメルト粘着剤を塗工して表面粘着層17を形成する。これにより、剥離紙11の長手方向に沿って並んだ複数のタックラベル14が得られる。ホットメルト粘着剤の塗工は、ホットメルトコーター等の従来公知の手法を用いて行うことができる。
【0042】
工程S4では、タックラベル14の表面に、表面粘着層17を介して物品26を収容した包装袋13を接合する。これにより、包装袋付きタックラベル12が形成され、剥離紙11の長手方向に沿って複数の包装袋付きタックラベル12が仮貼付された帯状体10が得られる。
【0043】
以下、
図4及び
図5を参照して、帯状体10の梱包形態を例示しながら、帯状体10の作用効果について詳説する。
図4は、帯状体10を蛇腹折りに折り畳んで梱包ケース40に収納した包装形態の一例を示す図である。
図5は、帯状体10を折り畳んだ状態を示す図である。
【0044】
図4に示すように、帯状体10は、剥離紙11の表裏面が矢印αで示す上下方向に向くように、且つ剥離紙11の長手方向が矢印βで示す縦方向に沿うように、蛇腹折りに折り畳まれて梱包ケース40に収納される。即ち、帯状体10には、梱包ケース40の壁部40a,40bの近傍に谷折り部41及び山折り部42が形成される。ここで、谷折り部41とは、包装袋付きタックラベル12同士が接するように折り曲げられる部分であって、谷折り予定間隙21に形成される。山折り部42とは、剥離紙11の裏面同士が接するように折り曲げられる部分であって、山折り予定間隙22に形成される。
【0045】
谷折り部41及び山折り部42は、折り曲げられる度に矢印γで示す横方向に帯状体10が移動するように形成する。即ち、谷折り部41及び山折り部42は、剥離紙11の幅方向に対して所定の傾斜角度で斜め折りされる。帯状体10が壁部40c側から壁部40d側に移動しながら梱包ケース40の底部に敷き詰められると、次は壁部40d側から壁部40c側に移動するように帯状体10を斜め折りする。これを繰り返すことで、帯状体10は次第に積み重ねられていく。
【0046】
谷折り部41及び山折り部42には、略X字状に交差する折り目線24,25がそれぞれ形成されているので、所望の角度で斜め折りすることが容易である。例えば、壁部40cから壁部40dに向かって斜め折りする過程では、一方の折り目線24,25を利用して剥離紙11を折り曲げ、壁部40cから壁部40dに向かって斜め折りする過程では、他方の折り目線24,25を利用して剥離紙11を折り曲げる。
【0047】
図5に示すように、帯状体10によれば、拡張された谷折り予定間隙21に谷折り部41が形成され、剥離紙11のみが折れ曲がる。これにより、例えば包装袋付きタックラベル12が折れ曲がって、物品26に皺が発生する、物品26が粉砕されるといった不具合を防止できる。谷折り予定間隙21の両端部には、折り目線23が形成されているため、折り目線23で剥離紙11が折れ曲がり、谷折り部41の境界が形成される。これにより、包装袋付きタックラベル12が配置される部分が湾曲することを抑制できる。また、拡張された山折り予定間隙22に山折り部42が形成されるため、例えば剥離紙11から包装袋付きタックラベル12が剥がれ落ちるといった不具合を防止できる。
【0048】
帯状体10によれば、上記のように、谷折り部41及び山折り部42に包装袋付きタックラベル12が存在しないため、折り畳んだ状態の嵩を小さくすることができ、省スペースで折り畳むことができる。このため、梱包ケース40内に収納できる帯状体10の容量を増やすことができる。
【0049】
帯状体10は、谷折り予定間隙21及び山折り予定間隙22で折り曲げる設計であるから、他の間隙20における間隔D
21を従来よりも狭くすることも可能である。
【0050】
なお、目的物に対する包装袋付きタックラベル12の貼付は、帯状体10を収納した梱包ケース40をラベラーに供給して行われる。ラベラーは、梱包ケース40に収納された帯状体10を連続的に引き出し、剥離紙11から包装袋付きタックラベル12を剥離して目的物に貼付する。
【0051】
上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更することができる。
図6A、
図6Bに、かかる設計変更の例を示す。以下では、上記実施形態と同様の構成要素には同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
【0052】
上記実施形態では、貼付対象物として、包装袋付きタックラベル12を例示したが、貼付対象物は、これに限定されず、例えば
図6Aに示す包装体45であってもよい。包装体45は、物品26を覆う樹脂フィルム46と、剥離紙11の表面に仮貼付されるタックラベル47とで構成されている。包装体45では、樹脂フィルム46の周縁がタックラベル47の表面にヒートシールされており、樹脂フィルム46が物品26の表面を、タックラベル47が物品26の裏面をそれぞれ覆っている。即ち、包装体45は、樹脂フィルム46が袋状に形成されていない点で、包装袋付きタックラベル12と異なる。
【0053】
また、
図6Bに示すように、貼付対象物として、物品26を剥離紙11上に直接仮貼付してもよい。この場合、例えば剥離紙11上に粘着剤48を塗布しておき、当該塗布部に物品26を配置して帯状体を作製する。
【0054】
また、第1〜3折り目線は、上記形態に限らない。例えば、第1折り目線のみを設けてもよい。第2、3折り目線もX字状に限らず、例えば、帯状体10の長手方向に対して一定の傾斜角を有する複数の直線状折り目線でもよい。