【解決手段】 本発明は、画像情報を切替つつ表示部に出力する選択回路と、該選択回路の制御を行うコントローラと、外部供給される画像情報を第1の画像情報として該選択回路及び該コントローラに出力し該画像情報の出力状態を判断する転送回路と、該コントローラの制御の下該第1の画像情報を該第2の画像情報として記憶する記憶装置とを備え、該コントローラは第1の出力状態及び前記画像データに従う制御情報に基づき該第2の画像情報を選択するよう該選択回路を制御し、該第2の画像情報を該表示部に出力する間に該第1の出力状態から第2の出力状態に遷移したと判断する場合画像情報の切替に必要なフレーム数の候補を複数の算出方法により算出し、該候補で決定されるフレーム数に基づき該第2の画像情報の非表示期間を調整する、画像表示装置である。
前記コントローラは、前記第1の画像データに対する第1の表示制御信号と前記第2の画像データに対する第2の表示制御信号との間の位相差に基づいて、前記切替フレーム数の複数の候補をそれぞれ算出する、請求項1記載の画像表示装置。
前記コントローラは、前記基準値に基づいて、前記位相差が小さくなるように、前記第1の表示制御信号及び/又は前記第2の表示制御信号の位相を調整することにより、前記切替フレーム数の複数の候補をそれぞれ算出する、請求項2記載の画像表示装置。
前記コントローラは、前記第1の出力状態から前記第2の出力状態に遷移したと判断した時点以降の、前記第2の画像データにおける最初の表示期間の終了時点から前記第1の画像データにおける最初の非表示期間の終了時点までを前記位相差として検出する、請求項2記載の画像表示装置。
前記コントローラは、前記決定された一の切替フレーム数に基づいて前記第2の画像データにおける非表示期間の長さを算出し、前記算出された非表示期間の長さに基づいて前記第2の画像データに対する前記第2の表示制御信号を更新する、請求項2記載の画像表示装置。
前記コントローラは、前記決定された一の切替フレーム数の分だけフレームが切り替わった後に前記第2の画像データから前記第1の画像データに切り替わるように、前記選択回路の切替制御を行う、請求項1記載の画像表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置の概略構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施形態に係る画像表示システム1は、例えば、送信部10と、画像表示装置20とを含んで構成される。
【0025】
送信部10は、例えば、eDP(embedded Display Port)のソース機器(即ち、パーソナルコンピュータや、セットトップボックスなど)であり、表示すべき画像データと、画像出力モードとを示す画像データ信号DATAを生成し、該信号を画像表示装置20に送信する。画像表示装置20は、例えばeDPのシンク機器(即ち、コンピュータディスプレイやプロジェクタ)である。
【0026】
画像表示装置20は、例えば、転送回路210と、コントローラ220と、記憶装置230と、演算回路240と、選択回路250及び260と、表示部270とを含んで構成される。画像表示装置20は、送信部10から送信される画像データ信号DATAに基づいて、該信号が示す動画像又は静止画像を表示部270に表示する。なお、本開示においては、画像出力は、画像の表示期間及び非表示期間の情報を示す信号と、画像の情報を示すデータとで構成される信号を示す。また、転送回路210が出力する画像出力を転送画像出力と定義し、記憶装置230がコントローラ220を介して出力する画像出力を自走画像出力と定義する。
【0027】
転送回路210は、送信部10から送られる画像データ信号DATAに基づいて、所定の情報を生成、出力する。具体的には、転送回路210は、画像データ信号DATAを受け、該信号に基づいて、転送画像出力の表示期間term_act及び転送画像出力の非表示期間blk1の情報を示す転送画像制御信号DE_TRANと、画像のデータを示す転送画像出力信号IMG_TRANと、画像の解像度情報を示す解像度信号RESとを生成する。転送回路210は、転送画像制御信号DE_TRANを選択回路250及びコントローラ220に出力するとともに、転送画像出力信号IMG_TRANを選択回路260及びコントローラ220に出力する。また、転送回路210は、自走表示信号SELF_DISPをコントローラ220に出力する。自走表示信号SELF_DISPは画像出力の切り替えの制御指示を示す信号である。さらに、転送回路210は、解像度信号RESをコントローラ220に出力する。
【0028】
また、転送回路210は、画像データ信号DATAが示す画像出力モードを判断する。転送回路210は、画像データ信号DATAが示す画像出力モードが自走画像出力モードであると判断する場合、その状態を“1”とする自走表示信号SELF_DISPを生成し、該信号をコントローラ220に出力する。一方、転送回路210は、画像データ信号DATAが示す画像出力モードが転送画像出力モードであると判断する場合、その状態を“0”として自走表示信号SELF_DISPを生成し、該信号をコントローラ220に出力する。
【0029】
コントローラ220は、選択回路250及び260を制御することによって、表示部270に出力される画像出力の切り替えの制御を行う。即ち、コントローラ220は、転送回路210から出力される自走表示信号SELF_DISPの状態を判断し、該判断の結果に基づいて、表示部270に出力される画像出力の切り替えの制御を行う。自走表示信号SELF_DISPの状態は、例えば、“1”(即ち、「自走画像出力状態」)である状態と、“0”(即ち、「転送画像出力状態」)である状態と、“0”から“1”又は、“1”から“0”に遷移した状態とがある。コントローラ220は、自走表示信号SELF_DISPの状態の遷移を検知するために、該状態を保持する内部レジスタ(図示せず)を有する。上述した各場合におけるコントローラ220の処理の詳細については後述する。
【0030】
より具体的には、コントローラ220は、画像出力が自走画像出力状態であると判断する場合、コントローラ220は画像出力を自走画像出力として表示部270に出力する。即ち、コントローラ220は、選択信号SELの状態を“1”として、該信号を選択回路250及び260に出力するとともに、自走表示信号SELF_DISPの状態の遷移を監視するために、自走表示信号SELF_DISPの状態を内部レジスタ(図示せず)に保存する。また、コントローラ220は、記憶装置230から画像の情報を取得するために、その内容を記憶装置230に対するリード命令として制御信号MCNTを生成し、該信号を記憶装置230に出力する。次に、コントローラ220は、記憶装置230から出力される画像のデータを示すリードデータ信号RDと、転送回路210から出力される解像度信号RESとに基づいて、自走画像出力の画像データを示す自走画像出力信号IMG_MEMを生成し、選択回路260に出力する。さらに、コントローラ220は、転送回路210から出力される転送画像制御信号DE_TRANと、演算回路240から出力される制御信号RCNTとに基づいて、自走画像出力の表示期間term_act及び自走画像出力の非表示期間blk2の情報を示す自走画像制御信号DE_MEMを生成し、該信号を選択回路250に出力する。なお、コントローラ220は、自走画像出力の表示期間term_actに関して、転送画像出力の表示期間term_actと同じになるように、その長さを設定する。
【0031】
また、コントローラ220は、画像出力が転送画像出力状態であると判断する場合、コントローラ220は、内部レジスタに保持された状態と、自走表示信号SELF_DISPの状態とを比較し、該状態が同じであるか否かを判断する。コントローラ220は、該状態が同じであると判断する場合、画像出力を転送画像出力として、表示部270に出力する。即ち、コントローラ220は、選択信号SELの論理を“0”として該信号を選択回路250及び260に出力するとともに、自走表示信号SELF_DISPの状態を内部レジスタに保存する。
【0032】
また、コントローラ220は、画像出力が自走画像出力状態であり、かつ、内部レジスタに保持された状態と、自走表示信号SELF_DISPの状態が同じでないと判断する場合、コントローラ220は切替フレーム数Nの経過後に、画像出力を自走画像出力から転送画像出力に切り替える。具体的には、コントローラ220は、転送回路210から出力される転送画像制御信号DE_TRANと、演算回路240から出力される制御信号RCNTとに基づいて、画像出力の切り替えに必要な最小の切替フレーム数Nを計算するとともに、該計算した切替フレーム数Nに基づいて自走画像出力の非表示期間blk2の長さを調整し、自走画像制御信号DE_MEMを更新し、該信号を選択回路250に出力する。そして、コントローラ220は、該計算した切替フレーム数Nの経過後に、選択信号SELの論理を“0”として該信号を選択回路250及び260に出力するとともに、自走表示信号SELF_DISPの状態を内部レジスタ(図示せず)に保存する。なお、本例において、フレームは、画像出力の一周期、即ち、画像出力の表示期間の開始から、該画像出力に続く非表示期間の終了までの期間を単位とする値である。
【0033】
また、コントローラ220は、画像出力が転送画像出力状態であり、かつ、内部レジスタに保持された状態と、自走表示信号SELF_DISPの状態が同じでないと判断する場合、コントローラ220は、画像のデータを記憶装置230に保持するために、その内容を記憶装置230に対するライト命令として制御信号MCNTを生成する。そして、コントローラ220は、転送回路210から出力される転送画像出力信号IMG_TRANを画像のデータを示すライトデータ信号WDとして、制御信号MCNT及びライトデータ信号WDを記憶装置230に出力する。記憶装置230は、コントローラ220の制御の下、転送回路210から出力される画像の情報を保持する。該保持された画像の情報は、所定の条件に従い、コントローラ220により読み出され、選択回路250及び260に出力される。具体的には、記憶装置230は、コントローラ220から出力される制御信号MCNTが示す内容が、ライト命令であるか又はリード命令であるかを判断する。記憶装置230は、制御信号MCNTが示す内容がライト命令であると判断する場合、コントローラ220から出力されるライトデータ信号WDが示す画像の情報を保持する。一方、記憶装置230は、制御信号MCTNが示す内容がリード命令であると判断する場合、保持した画像の情報を示すリードデータ信号RDを生成し、該信号をコントローラ220に出力する。なお、記憶装置230は、典型的には、揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))により構成されるが、これに限られるものではない。
【0034】
演算回路240は、画像出力の単位時間あたりの画像の再表示回数(即ち、リフレッシュレート)の最小値及び最大値を内部レジスタ(図示せず)に保持し、該保持した値の逆数(即ちリフレッシュレートの周期)を演算し、制御信号RCNTとして、該信号をコントローラ220に出力する。なお、リフレッシュレートの最小値及び最大値は予め定められても良いし、外部の別の装置によって与えられても良い。なお、最小リフレッシュレートの周期は“REF_min”と定義し、最大リフレッシュレートの周期は“REF_max”と定義する。
【0035】
選択回路250は、例えば、マルチプレクサである。選択回路250は、コントローラ220から出力される選択信号SELに基づいて、転送回路210から出力される転送画像制御信号DE_TRANと、コントローラ220から出力される自走画像制御信号DE_MEMとのうちいずれか一方を選択し、画像制御信号DEとして該信号を表示部270に出力する。具体的には、選択回路250は、選択信号SELの状態が“0”であるか否かを判断し、選択信号SELの状態が“0”であると判断する場合、転送画像制御信号DE_TRANを選択し、画像制御信号DEとして該信号を表示部270に出力する。一方、選択回路250は、選択信号SELの状態が“1”であると判断する場合、自走画像制御信号DE_MEMを選択し、画像制御信号DEとして該信号を表示部270に出力する。
【0036】
選択回路260もまた、例えば、マルチプレクサである。選択回路260は、コントローラ220から出力される選択信号SELに基づいて、転送回路210から出力される転送画像出力信号IMG_TRANと、コントローラ220から出力される自走画像出力信号IMG_MEMとのうちいずれか一方を選択し、画像出力信号IMGとして該信号を表示部270に出力する。具体的には、選択回路260は、選択信号SELの状態が“0”であるか否かを判断し、選択信号SELの状態が“0”であると判断する場合、転送画像出力信号IMG_TRANを選択し、画像出力信号IMGとして該信号を表示部270に出力する。一方、選択回路260は、選択信号SELの状態が“1”であると判断する場合、自走画像出力信号IMG_MEMを選択し、画像出力信号IMGとして該信号を表示部270に出力する。
【0037】
表示部270は、例えば、液晶表示パネル及び有機エレクトロルミネッセンス表示パネルであるが、これらに限られない。表示部270は、選択回路250から画像制御信号DEを選択回路260から画像出力信号IMGをそれぞれ受け、該2つの信号に基づいて、画像を表示する。なお、本例において、表示部270は画像表示装置20内に設けられているが、これに限られるものではなく、表示部270は画像表示装置20とは別体として設けられても良い。
【0038】
なお、本実施形態に係る画像表示装置20は、転送回路210が転送画像制御信号DE_TRANをコントローラ220及び選択回路250に出力するように構成されるが、これに限られるものではなく、本実施形態に係る画像表示装置20は、転送回路210が転送画像制御信号DE_TRANをコントローラ220に出力する一方、コントローラ220が該転送画像制御信号DE_TRANを選択回路250に出力するように構成されても良い。また、斯かる構成において、コントローラ220は、画像出力の切り替えにあたって、切替フレーム数Nに基づいて転送画像出力の非表示期間blk1を調整し、転送画像制御信号DE_TRANを更新しても良い。
【0039】
また、本実施形態に係る画像表示装置20においては、転送回路210は、転送画像出力信号IMG_TRANをコントローラ220及び選択回路260に出力するが、これに限られるものではなく、転送回路210は、転送画像出力信号IMG_TRANを記憶装置230及び選択回路260に出力しても良い。
【0040】
図2は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における各種の信号のタイミングチャートである。具体的には、
図2は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置20において画像出力が転送画像出力である場合の各種の制御信号のタイミングチャートである。即ち、同図に示す転送画像制御信号DE_TRAN、自走画像制御信号DE_MEM、自走表示信号SELF_DISP及び選択信号SELが、
図1に示す対応する構成要素に入力された場合、画像表示装置20は、画像出力として転送画像出力を選択し、該画像出力に基づく画像を表示し続ける。なお、図中、転送画像制御信号DE_TRANの状態が“1”である期間は、転送画像出力の表示期間term_actを、該信号の状態が“0”である期間は、転送画像出力の非表示期間blk1をそれぞれ示している。
【0041】
同図を参照して、転送回路210は、送信部10から出力される画像データ信号DATAが示す画像出力モードが転送画像出力モードであると判断する場合、自走表示信号SELF_DISPの状態を“0”に保持し、該信号をコントローラ220に出力し続ける。また、転送回路210は、転送画像出力が、転送画像出力の表示期間term_act及び転送画像出力の非表示期間blk1を周期的に繰り返すように、転送画像制御信号DE_TRANの状態を遷移させるとともに、該信号を選択回路250及びコントローラ220に出力し続ける。即ち、転送回路210は、転送画像制御信号DE_TRANの状態が“1”及び“0”を周期的に繰り返すように、該信号を選択回路250及びコントローラ220に出力し続ける。
【0042】
コントローラ220は、転送回路210が出力する自走表示信号SELF_DISPの状態“0”に基づいて、選択信号SELの状態を“0”に保持し、該信号を選択回路250及び260に出力し続ける。さらに、コントローラ220は、該自走表示信号SELF_DISPの状態“0”に基づいて、自走画像制御信号DE_MEMの出力を停止し続け、該信号の状態を“0”に維持してもよい。
【0043】
選択回路250は、選択信号SELの状態“0”に基づいて、転送画像制御信号DE_TRANを選択し、該信号を画像制御信号DEとして表示部270に出力し続ける。従って、画像制御信号DEの状態は、転送画像制御信号DE_TRANの状態と同じとなる。
【0044】
上述したように、本実施形態に係る画像表示装置20は、画像出力が転送画像出力である間、転送画像制御信号DE_TRANを画像制御信号DEとして、該信号に基づく画像を表示し続ける。即ち、画像表示装置20は、画像出力が転送画像出力の表示期間term_act及び転送画像出力の非表示期間blk1を周期的に繰り返すように、画像制御信号DEの状態を遷移させるとともに、該信号に基づく画像を表示し続ける。
【0045】
図3は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における各種の信号のタイミングチャートである。具体的には、
図3は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置20において画像出力が自走画像出力である場合の各種の信号のタイミングチャートである。同図に示す各種の制御信号が、
図1に示す対応する構成要素に入力された場合、画像表示装置20は、画像出力として自走画像出力を選択し、該信号に基づく画像を表示し続ける。
【0046】
同図を参照して、転送回路210は、送信部10から出力される画像データ信号DATAが示す画像出力モードが自走画像出力モードであると判断する場合、自走表示信号SELF_DISPの状態を“1”に保持し、該信号をコントローラ220に出力し続ける。さらに、転送回路210は、転送画像制御信号DE_TRANの出力を停止し続け、該信号の状態を“0”に維持する。
【0047】
コントローラ220は、転送回路210が出力する自走表示信号SELF_DISPの状態“1”に基づいて、選択信号SELの状態を“1”に保持し、該信号を選択回路250及び260に出力し続ける。また、コントローラ220は、自走画像出力が、自走画像出力の表示期間term_act及び自走画像出力の非表示期間blk2を周期的に繰り返すように、自走画像制御信号DE_MEMの状態を遷移させるとともに、該信号を選択回路250に出力し続ける。即ち、コントローラ220は、自走画像制御信号DE_MEMの状態が“1”及び“0”を周期的に繰り返すように、該信号を選択回路250に出力し続ける。なお、自走画像制御信号DE_MEMの状態が“1”である期間は、自走画像出力の表示期間term_actを、該信号の状態が“0”である期間は、自走画像出力の非表示期間blk2をそれぞれ示す。また、上述したように、コントローラ220は、転送画像出力の表示期間term_actの長さと同じになるように、自走画像の表示期間term_actの長さを設定する。
【0048】
選択回路250は、選択信号SELの状態“1”に基づいて、自走画像制御信号DE_MEMを選択し、該信号を画像制御信号DEとして表示部270に出力し続ける。従って、画像制御信号DEの状態は、自走画像制御信号DE_MEMの状態と同じとなる。
【0049】
上述したように、本実施形態に係る画像表示装置20は、画像出力が自走画像出力である間、自走画像制御信号DE_MEMを画像制御信号DEとして、該信号に基づく画像を表示し続ける。即ち、画像表示装置20は、画像出力が自走画像出力の表示期間term_act及び自走画像出力の非表示期間blk2を周期的に繰り返すように、画像制御信号DEの状態を遷移させるとともに、該信号に基づく画像を表示し続ける。
【0050】
次に、画像表示装置20において、画像出力が自走画像出力から転送画像出力に切り替わる際の各種の信号の状態を説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における各種の信号のタイミングチャートである。具体的には、
図4は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置20において画像出力が自走画像出力から転送画像出力に切り替わる際の各種の信号のタイミングチャートである。さらに、同図は、説明の簡単のため、切替フレーム数Nが1になると仮定した場合のタイミングチャートである。同図に示す各種の制御信号が、
図1に示す対応する構成要素に入力された場合、画像表示装置20は、画像出力を自走画像出力から転送画像出力に切り替える。同図において、自走画像出力モードから転送画像出力モードに画像出力モードを切り替えるように送信部10がその状態を制御した画像データ信号DATAに基づいて、転送回路210が自走表示命令SELF_DISPの状態を“1”から“0”に遷移させる時刻を時刻t0と定義する。また、時刻t0以降において、コントローラ220が、自走画像制御信号DE_MEMの状態を最初に“1”から“0”に遷移させるタイミングを時刻t1と定義する。また、コントローラ220が、選択信号SELの状態を“1”から“0”に遷移させるタイミングを時刻t2と定義する。
【0051】
時刻t0以前において、転送回路210は、転送画像制御信号DE_TRANの出力を停止し、該信号の状態を“0”に維持している。時刻t0で、転送回路210は、送信部10から出力される画像データ信号DATAが示す画像出力モードに基づいて、自走表示信号SELF_DISPの状態を“1”から“0”に遷移させ、該信号をコントローラ220に出力するとともに、転送画像制御信号DE_TRANの出力を開始し、該信号を選択回路250及びコントローラ220に出力する。つまり、転送回路210は、転送画像出力が転送画像出力の表示期間term_actと転送画像出力の非表示期間blk1とを周期的に繰り返すように、転送画像制御信号DE_TRANを選択回路250及びコントローラ220に出力する。
【0052】
時刻t0以前において、コントローラ220は、自走画像出力が、自走画像の表示期間term_actと自走画像の非表示期間blk2とを周期的に繰り返すように、自走画像制御信号DE_MEMを選択回路250に出力し続けている。
【0053】
コントローラ220は、転送回路210から出力される自走表示信号SELF_DISPの状態の遷移を検知すると、切替フレーム数Nの値を決定する。コントローラ220は、該決定した切替フレーム数Nに基づいて、自走画像の非表示期間blk2の長さをblk2´に変更し、該変更によって非表示期間blk0の長さも最適に調整する。非表示期間blk0は、時刻t2直前における自走画像制御信号DE_MEMの最後の立ち下がりから、時刻t2以降における転送画像制御信号DE_TRANの最初の立ち上がりまでの期間である。非表示期間blk0の長さの増大は、表示部270が表示する画像にフリッカーをもたらすが、コントローラ220は、非表示期間blk0の長さが最適となるように切替フレーム数Nの計算を行い、該計算に基づいて自走画像出力の非表示期間blk2の長さをblk2´に変更し、非表示期間blk0の長さを最適に調整することによって、斯かるフリッカーの発生を防止する。
【0054】
また、コントローラ220は、切替フレーム数Nの計算にあたって、転送画像出力の表示期間term_actの長さと、転送画像出力の非表示期間blk1の長さと、期間term(0)の長さとを取得し、演算回路240から出力される制御信号RCNTに基づいて、最大リフレッシュレートの周期REF_maxの値と、最小リフレッシュレートREF_minの値とを取得する。コントローラ220は、該5つの値に基づいて、切替フレーム数Nを計算するが、その計算方法については後述する。なお、期間term(0)は、時刻t1から、時刻t1以降における転送画像制御信号DE_TRANの最初の立ち上がりまでの期間であり、転送画像制御信号DE_TRANと自走画像制御信号DE_MEMとの間の時刻t1での位相差を示す。
【0055】
コントローラ220は、時刻t1から切替フレーム数Nが経過後に、自走画像制御信号の出力を停止するとともに、選択信号SELの状態を“1”から“0”に遷移させ(時刻t2)、該信号を選択回路250及び260に出力する。
【0056】
時刻t2より前において、選択回路250は、選択信号SELの状態“1”に基づいて、自走画像制御信号DE_MEMを選択し、該信号を画像制御信号DEとして表示部270に出力し続けている。従って、時刻t2より前においては、画像制御信号DEの状態は、自走画像制御信号DE_MEMの状態と同じである。時刻t2で、選択回路250は、選択信号SELの状態の“1”から“0”への遷移に基づいて、画像出力を自走画像出力から、転送画像出力に切り替える。即ち、選択回路250は、転送画像制御信号DE_TRANを選択し、画像制御信号DEとして該信号を表示部270に出力し続ける。従って、時刻t2より後においては、画像制御信号DEの状態は、転送画像制御信号DE_TRANの状態と同じである。
【0057】
上述したように、本実施形態に係る画像表示装置20は、画像出力の非表示期間blk0の長さが最適な長さになるように、切替フレーム数Nを決定し、該決定した切替フレーム数Nに基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2の長さを調整する。従って、本実施形態に係る画像表示装置20は、例えば、時刻t2が、自走画像出力の非表示期間blk2の終了のタイミングと転送画像出力の非表示期間blk1の終了のタイミングとが一致する時刻となるように、切替フレーム数Nを決定し、該決定した切替フレーム数Nに基づいて、自走画像の非表示期間blk2の長さを調整する。
【0058】
本実施形態に係る画像表示装置20は、切替フレーム数Nの決定にあたって少なくとも二以上の算出方法を用いて切替フレーム数Nの候補をそれぞれ計算し、切替フレーム数Nの候補の値が最も小さいものを切替フレーム数Nとして決定する。切替フレーム数Nは、例えば、自走画像制御信号DE_MEMの立ち上がりのタイミングの周期を転送画像制御信号DE_TRANSの立ち上がりのタイミングに対して遅らせることによって、該両方のタイミングを一致させる方法(以下、「第1の算出方法」という。)、及び自走画像制御信号DE_MEMの立ち上がりタイミングの周期を転送画像制御信号DE_TRANSの立ち上がりのタイミングに対して早めることによって、該両方のタイミングを一致させる方法(以下、「第2の算出方法」という。)によって算出することができる。そして、画像表示装置20は、該決定した切替フレーム数Nに基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2の長さを調整し、非表示期間blk2の長さの調整から切替フレーム数Nが経過した後(即ち、切替フレーム数Nの回数分だけフレームが切り替わった後)に画像出力を切り替える。なお、本例では、2つの算出方法を用いることとしたが、これに限るものではなく、3つ以上の算出方法を用いるようにしても良い。
【0059】
なお、自走画像出力の非表示期間blk2は、以下の式に示す関係を有する。
REF_max<blk2<REF_min …<式1>
即ち、自走画像出力の非表示期間blk2の長さは、最小リフレッシュレートの周期REF_minと、最大リフレッシュレートREF_maxとによって定められる範囲となる。また、第1の算出方法によって計算される切替フレーム数NはN1と定義され、第2の算出方法によって計算される切替フレーム数NはN2と定義される。
【0060】
次に、本実施形態に係る画像表示装置20における画像出力の切り替えの制御の詳細に関して、
図5及び
図6を参照しつつ説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における各種の信号のタイミングチャートである。具体的には、
図5は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置20において、第1の算出方法によって切替フレーム数N1を算出する過程を説明するための各種の信号のタイミングチャートである。さらに、同図は、説明の簡単のため、切替フレーム数N1が2になると仮定した場合のタイミングチャートである。なお、同図における時刻t0乃至t2についての定義は
図4に示したものと同じである。また、同図における自走画像制御信号DE_MEM0は、コントローラ220が自走画像出力の非表示期間blk2の長さを調整しないと仮定した場合の自走画像制御信号DE_MEMの仮想のタイミングチャートである。
【0061】
時刻t1から時刻t2までの期間は、期間term(N1)と定義する。期間term(N1)は、自走画像出力の非表示期間blk2と、転送画像出力の非表示期間blk1とに基づいて、以下の2つの式に示す関係を有する。
term(N1)=N1×(term_act+blk2)+blk2 …<式2>
term(N1)=N1×(term_act+blk1)+term(0) …<式3>
【0062】
式2及び式3に基づいて式4が導出される。また、式1に基づいて式5が導出される。
(N1+1)×blk2=term(0)+N1×blk1 …<式4>
(N1+1)×blk2<(N1+1)×REF_min …<式5>
式4及び式5に基づいて式6が導出される。
term(0)+N1×blk1<(N1+1)×REF_min …<式6>
【0063】
即ち、式6によれば、期間term(0)と、転送画像出力の非表示期間blk1と、最小のリフレッシュレートの周期REF_minとに基づいて、最小の切替フレーム数N1が算出されることが分かる。また、式5によれば、式6によって算出された切替フレーム数N1と、最小のリフレッシュレートの周期REF_minとに基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2´が算出されることが分かる。
【0064】
図6は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における切替フレーム数の算出過程を説明するための各種の信号のタイミングチャートである。具体的には、
図6は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置20において、第2の算出方法によって、切替フレーム数N2を算出する過程を説明するための各種の信号のタイミングチャートである。さらに、同図は、説明の簡単のため、切替フレーム数N2が1になると仮定した場合のタイミングチャートである。なお、同図における時刻t0乃至t2についての定義は
図4に示したものと同じである。また、同図における自走画像制御信号DE_MEM0は、コントローラ220が自走画像出力の非表示期間blk2の長さを調整しないと仮定した場合の自走画像制御信号DE_MEMの仮想のタイミングチャートである。
【0065】
同図において、時刻t1から時刻t2までの期間は、期間term(N2)と定義される。期間term(N2)は、自走画像出力の非表示期間blk2と、転送画像出力の非表示期間blk1とに基づいて、以下の2つの式に示す関係を有する。
term(N2)=(N2+1)×(term_act+blk2)+blk2 …<式7>
term(N2)=N2×(term_act+blk1)+term(0) …<式8>
式7及び式8に基づいて式9が導出される。また、式1に基づいて式10が導出される。
(N2+2)×blk2=term0−term_act−blk1+(N2+1)×blk1 …<式9>
(N2+2)×blk2>(N2+2)×REF_max …<式10>
式9及び式10に基づいて式11が導出される。
term(0)+N2×blk1−term_act>(N2+2)×REF_max …<式11>
【0066】
即ち、式11によれば、期間term(0)と、転送画像出力の表示期間term_actと、転送画像出力の非表示期間blk1と、最大のリフレッシュレートの周期REF_maxとに基づいて、最小の切替フレーム数N2が求められる。また、式10によれば、式11によって求められた切替フレーム数N2と、最大のリフレッシュレートの周期REF_maxとに基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2´´が求められる。
【0067】
上述したように、本実施形態に係る画像表示装置20において、コントローラ220は、期間term(0)と、転送画像出力の表示期間term_actと、転送画像出力の非表示期間blk1と、最小のリフレッシュレートの周期REF_minと、最大のリフレッシュレートの周期REF_maxとに基づいて、切替フレーム数N1及びN2を算出する。コントローラ220は、算出した切替フレーム数N1及びN2の値を比較し、いずれの値が小さいかを判断する。コントローラ220は、該判断に基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2の2つの算出方法のうち一方を選択し、該選択した算出方法に基づいて、非表示期間blk0の長さが最適となるように該期間の長さを調整する。そして、コントローラ220は、時刻t2において選択信号SELの状態を“1”から“0”に遷移させることによって、画像出力を自走画像出力から転送画像出力に切り替える。
【0068】
図7は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における画像出力の切り替えの動作を概略的に説明するためのフローチャートである。まず、コントローラ220は、転送回路210から出力される自走表示信号SELF_DISPの状態を監視することによって、画像出力の自走画像出力から転送画像出力への切り替えの制御指示を検知する(S701)。次に、コントローラ220は、切替フレーム数N1を計算する(S702)。ステップS702の処理の詳細については、
図8を参照して説明される。次に、コントローラ220は、切替フレーム数N2を計算する(S703)。ステップS703の処理の詳細については、
図9を参照して説明される。
【0069】
コントローラ220は、計算した切替フレーム数N1及びN2の値を比較する(S704)。コントローラ220は、“N1”の値が“N2”の値よりも大きいと判断する場合(S704のYes)、コントローラ220は、ステップS703の処理において取得した最大リフレッシュレートREF_maxの値(
図9参照)と、ステップS703の処理において計算した切替フレーム数N2と、最大リフレッシュレートの周期REF_maxと、上述した式10とに基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2´を計算する(S705)。コントローラ220は、画像出力の切替フレーム数Nの値を切替フレーム数N2の値に設定する(S706)。続いて、コントローラ220は、ステップS706の処理において設定した自走画像出力の非表示期間blk2´に基づいて、自走画像制御信号DE_MEMを更新し、該信号を選択回路250に出力する(S709)。ここで、非表示期間blk0は、ステップS705の処理で計算された非表示期間blk2´の長さに決定される。そして、コントローラ220は、該自走画像制御信号DE_MEMの更新から切替フレーム数Nが経過した後(即ち、切替フレーム数Nの回数分だけフレームが更新された後)に、選択信号SELの状態を“1”から“0”に変更することによって、画像出力を自走画像出力から転送回路画像出力に切り替える(S710)。
【0070】
一方、コントローラ220は、“N1”の値が“N2”の値よりも大きくないと判断する場合(S704のNo)、コントローラ220は、ステップS702の処理において取得した最小リフレッシュレートREF_minの値(
図8参照)と、ステップS702の処理において計算した切替フレーム数N1と、最小のリフレッシュレートの周期REF_minと、上述した式5とに基づいて、自走画像出力の非表示期間blk2´´を計算する(S707)。続いて、コントローラ220は、画像出力の切替フレーム数Nの値を切替フレーム数N1の値に設定する(S708)。続いて、コントローラ220は、同様に、自走画像出力の非表示期間blk2´´に基づいて、自走画像制御信号DE_MEMを更新し、該信号を選択回路250に出力する(S709)。ここで、非表示期間blk0は、ステップS707の処理で計算された非表示期間blk2´´の長さに決定される。そしてコントローラ220は、該自走画像制御信号DE_MEMの更新から切替フレーム数Nが経過した後に、選択信号SELの状態を“1”から“0”に変更することによって、画像出力を自走画像出力から転送回路画像出力に切り替える(S710)。これにより、本実施形態に係る画像表示装置20は、非表示期間blk0の長さが最適となるように、画像出力を自走表示出力から転送画像出力に切り替えることができる。従って、本実施形態に係る画像表示装置20は、画像にフリッカーを発生させることなく、静止画及び動画の画像出力を切り替えて、画像表示を行うことができる。
【0071】
図8は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における画像出力の切り替えの動作を概略的に説明するためのフローチャートであり、
図7におけるステップS702の処理の詳細を示している。まず、コントローラ220は、自走画像制御信号DE_MEMと、転送画像制御信号DE_TRANとの間の位相差を検出する。より具体的には、コントローラ220は、期間term(0)(
図4参照)を検出する(S801)。
【0072】
コントローラ220は、演算回路240から出力される制御信号RCNTに基づいて、最小リフレッシュレートの周期REF_minの値を取得するとともに(S802)、転送回路210から出力される転送画像制御信号DE_TRANに基づいて、転送画像出力の非表示期間blk1の長さを取得する(S803)。
【0073】
コントローラ220は、検出した期間term0と、取得した最小リフレッシュレートの周期REF_min及び転送画像出力の非表示期間blk1の長さと、上述した式6とに基づいて、画像出力の切り替えに必要な切替フレーム数N1を計算し(S804)、処理を終了して、元のフローに戻る。なお、画像出力の切り替えに必要な最小の切替フレーム数N1は、例えば、コントローラ220によって、切替フレーム数N1を初期値1から順次に式6に代入し、式6を満たす切替フレーム数N1のうち最小となる切替フレーム数N1を検出することによって決定されても良い。
【0074】
図9は、本発明の一実施形態に係る画像表示装置における画像出力の切り替えの動作を概略的に説明するためのフローチャートであり、
図7におけるステップS703の処理の詳細を示している。まず、コントローラ220は、自走画像制御信号DE_MEMと、転送画像制御信号DE_TRANとの間の位相差を検出する。より具体的には、コントローラ220は、期間term0(
図4参照)を検出する(S901)。
【0075】
コントローラ220は、演算回路240から出力される制御信号RCNTに基づいて、最大リフレッシュレートの周期REF_maxの値を取得するとともに(S902)、転送回路210から出力される転送画制御信号DE_TRANに基づいて、転送画像出力の表示期間term_actの長さを取得し(S903)、転送画像出力の非表示期間blk1の長さを取得する(S904)。
【0076】
コントローラ220は、検出した期間term0と、取得した最大リフレッシュレートの周期REF_max、転送画像出力の表示期間term_actの長さ及び転送画像出力の非表示期間blk1の長さと、上述した式11とに基づいて、画像出力の切り替えに必要な切替フレーム数N2を計算し(S905)、処理を終了して、元のフローに戻る。なお、画像出力の切り替えに必要な最小の切替フレーム数N2は、例えば、コントローラ220によって、切替フレーム数N1を初期値1から順次に式11に代入し、式11を満たす切替フレーム数N2のうち最小となる切替フレーム数N2を検出することによって決定されても良い。
【0077】
上述したように、本実施形態に係る画像表示装置20は、画像出力を自走画像出力から転送画像出力の切り替える際、転送回路210から出力される転送画像制御信号DE_TRANと、コントローラ220から出力される自走画像制御信号DE_MEMとの位相差を検出するとともに、演算回路240から最大リフレッシュレートの周期及び最小リフレッシュレートの周期を転送回路210から転送画像出力の非表示期間blk1の値をそれぞれ取得する。
【0078】
そして、本実施形態に係る画像表示装置20は、該検出した位相差と、該取得した値とに基づいて、自走画像制御信号DE_MEMの立ち上がりタイミングと、転送画像制御信号DE_TRANの立ち上がりタイミングとが一致する時刻t2が最も早くなるように、自走画像出力の非表示期間blk2の長さと、非表示期間blk0の長さとを調整する。斯かる調整によって、本実施形態に係る画像表示装置20は、画像にフリッカーを発生させることなく、複数の画像出力を切り替えつつ、画像表示を行うことができる。
【0079】
上記各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
【0080】
例えば、本明細書に開示される方法においては、その結果に矛盾が生じない限り、ステップ、動作又は機能を並行して又は異なる順に実施しても良い。説明されたステップ、動作及び機能は、単なる例として提供されており、ステップ、動作及び機能のうちのいくつかは、発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略でき、また、互いに結合させることで一つのものとしてもよく、また、他のステップ、動作又は機能を追加してもよい。
【0081】
また、本明細書では、さまざまな実施形態が開示されているが、一の実施形態における特定のフィーチャ(技術的事項)を適宜改良しながら、他の実施形態に追加し、又は該他の実施形態における特定のフィーチャと置換することができ、そのような形態も本発明の要旨に含まれる。