(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-192661(P2015-192661A)
(43)【公開日】2015年11月5日
(54)【発明の名称】生薬抽出物含有飲料
(51)【国際特許分類】
A23L 2/38 20060101AFI20151009BHJP
A61K 36/23 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/18 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/48 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/00 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/899 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/75 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/25 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/73 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/81 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/896 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/28 20060101ALI20151009BHJP
A61K 36/60 20060101ALI20151009BHJP
A61K 47/12 20060101ALI20151009BHJP
A61K 47/42 20060101ALI20151009BHJP
A23L 2/66 20060101ALI20151009BHJP
【FI】
A23L2/38 C
A61K35/78 N
A61K35/78 C
A61K35/78 J
A61K35/78 B
A61K35/78 U
A61K35/78 K
A61K35/78 M
A61K35/78 H
A61K35/78 R
A61K35/78 V
A61K35/78 T
A61K35/78 D
A61K47/12
A61K47/42
A23L2/00 J
A23L2/38 N
A23L2/38 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-52035(P2015-52035)
(22)【出願日】2015年3月16日
(31)【優先権主張番号】特願2014-58759(P2014-58759)
(32)【優先日】2014年3月20日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 貴則
(72)【発明者】
【氏名】畑中 大
(72)【発明者】
【氏名】堂本 隆史
【テーマコード(参考)】
4B017
4C076
4C088
【Fターム(参考)】
4B017LC02
4B017LG06
4B017LG10
4B017LG15
4B017LG20
4B017LK20
4B017LK26
4B017LP01
4B017LP13
4B017LP15
4C076AA12
4C076BB01
4C076DD41T
4C076EE43T
4C076FF52
4C088AB02
4C088AB12
4C088AB16
4C088AB17
4C088AB21
4C088AB26
4C088AB33
4C088AB34
4C088AB36
4C088AB40
4C088AB41
4C088AB48
4C088AB50
4C088AB51
4C088AB60
4C088AB62
4C088AB64
4C088AB72
4C088AB73
4C088AB76
4C088AB77
4C088AB81
4C088AB87
4C088BA08
4C088MA16
4C088MA52
4C088NA09
(57)【要約】
【課題】生薬抽出物に特有の不快な臭いや味を改善し、嗜好性が向上した生薬抽出物含有飲料を提供する。
【解決手段】ニンジン、ショウガ、ローヤルゼリー、アムラ、チンピ、ケイヒ、トウキ、ウコン、クマザサ、カンゾウ、イチョウ、ヨクイニン、大麦、セイヨウサンザシ、アキョウ、オリーブ、トチュウ、エゾウコギ、マキベリー、クコシ、コーンシルク、ニンニク、アーティチョーク、クワ、サラシア、アシタバ、サフラン、トウガラシ、ベニバナ、ヒハツおよび黒ショウガから選ばれる生薬抽出物の一種以上、並びに、大麦黒酢を含有することを特徴とする生薬抽出物含有飲料。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニンジン、ショウガ、ローヤルゼリー、アムラ、チンピ、ケイヒ、トウキ、ウコン、クマザサ、カンゾウ、イチョウ、ヨクイニン、大麦、セイヨウサンザシ、アキョウ、オリーブ、トチュウ、エゾウコギ、マキベリー、クコシ、コーンシルク、ニンニク、アーティチョーク、クワ、サラシア、アシタバ、サフラン、トウガラシ、ベニバナ、ヒハツおよび黒ショウガから選ばれる生薬抽出物の一種以上、並びに、大麦黒酢を含有することを特徴とする生薬抽出物含有飲料。
【請求項2】
コラーゲンを含有することを特徴とする請求項1に記載の生薬抽出物含有飲料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生薬抽出物含有飲料に関し、更に詳細には、生薬抽出物特有の不快な味や臭いがマスキングされた風味良好な生薬抽出物含有飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
生薬は特有の効能、効果を有しており、医薬品、指定医薬部外品及び食品の成分・有効成分として利用されてきた。そして、生薬中の成分を抽出した生薬抽出物は、医薬品、指定医薬部外品及び食品の分野に属する各種飲料に配合されている。しかしながら、生薬抽出物を配合した飲料は生薬抽出物由来の不快な臭いや味が強く、飲みにくいという課題があった。
【0003】
このような課題を解決するために、シクロデキストリンを配合する方法(特許文献1)、ステビアを配合する方法(特許文献2)、粘稠化剤を配合する方法(特許文献3)や甘藷抽出物を配合する方法(特許文献4)などが提案されているが、その効果は十分ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−219435
【特許文献2】特開平9−110708
【特許文献3】特開2005−29510
【特許文献4】特開2001−86954
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、生薬抽出物の不快な臭いや味を飲料としてふさわしい風味に改善し、嗜好性が向上した生薬抽出物含有飲料を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
目的を達成するために鋭意検討した結果、自身に特有の不快な香りや味がある大麦黒酢を配合することで、意外にも、特定の生薬抽出物の不快な臭いや味がマスキングされ、嗜好性の向上した生薬抽出物含有飲料が得られること、さらに、コラーゲンを配合することで、生薬抽出物の不快な臭いや味のマスキング効果が増強することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち本発明は、
(1)ニンジン、ショウガ、ローヤルゼリー、アムラ、チンピ、ケイヒ、トウキ、ウコン、クマザサ、カンゾウ、イチョウ、ヨクイニン、大麦、セイヨウサンザシ、アキョウ、オリーブ、トチュウ、エゾウコギ、マキベリー、クコシ、コーンシルク、ニンニク、アーティチョーク、クワノハ、サラシア、アシタバ、サフラン、トウガラシ、ベニバナ、ヒハツおよび黒ショウガから選ばれる生薬抽出物の一種以上、並びに、大麦黒酢を含有することを特徴とする生薬抽出物含有飲料、
(2)コラーゲンを含有することを特徴とする前記(1)に記載の生薬抽出物含有飲料である。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、生薬抽出物に起因する不快な臭いや味が抑えられ、風味が良好で嗜好性が向上した生薬抽出物含有飲料を提供することが可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の生薬抽出物は、生薬原料から成分を適当な方法で抽出したものである。なお、生薬抽出物には有効成分の他、生薬原料によって精油や色素、ポリフェノール、ミネラル、食物繊維などが含まれる。生薬抽出物の製造は、通常の方法、例えば、抽出溶媒を用いて、適当な温度(低温又は加熱)にて、生薬原料から抽出する方法などにより行う。抽出溶媒は水、エタノール等の親水性溶媒などから、生薬や用途に応じて適当に選択できる。本発明の生薬抽出物は、液状抽出物をそのまま使用できるほか、水などで希釈したもの、液状抽出物の濃縮物、液状抽出物の乾固物としても使用できる。また,大麦黒酢に生薬本体を漬け込み、有効成分を抽出したものもこれに含まれる。なお、本発明の生薬抽出物含有飲料中の生薬抽出物の含有量に制限はない。
【0011】
本発明の生薬抽出物は、ニンジン、ショウガ、ローヤルゼリー、アムラ、チンピ、ケイヒ、トウキ、ウコン、クマザサ、カンゾウ、イチョウ、ヨクイニン、大麦、セイヨウサンザシ、アキョウ、オリーブ、トチュウ、エゾウコギ、マキベリー、クコシ、コーンシルク、ニンニク、アーティチョーク、クワノハ、サラシア、アシタバ、サフラン、トウガラシ、ベニバナ、ヒハツ、黒ショウガのうちから選ばれたいずれか一種以上を用いることができる。
【0012】
本発明で用いる大麦黒酢とは、穀物酢のうち、原材料として大麦を使用し、発酵及び熟成によって褐色から黒褐色に着色したものであり、食酢の品質表示基準で大麦黒酢と称されているものがこれに該当する。本発明の生薬抽出物含有飲料中の大麦黒酢の含有量に制限はない。
【0013】
本発明の生薬抽出物含有飲料は大麦黒酢に加えてコラーゲンを配合すると、生薬抽出物由来の不快な臭いや味が更に抑制されるため、一段と嗜好性が向上した生薬抽出物含有飲料とすることができる。
【0014】
本発明にかかる生薬抽出物含有飲料のpHは、2.0〜7.0であり、好ましくは2.5〜5.5である。なお、本発明の液剤のpHを上記範囲に保つために、必要に応じてpH調整剤が配合される。
【0015】
pH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、コハク酸などの有機酸及びそれらの塩類、塩酸などの無機酸、水酸化ナトリウムなどの無機塩基などが挙げられる。
【0016】
本発明の生薬抽出物含有飲料にはその他の成分として、アロエ,オウセイ,クマザサ,ケイヒなどの生薬抽出物、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸及びその塩類、カフェイン、ヒアルロン酸などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
【0017】
さらに必要に応じて、甘味料、酸味料、増粘安定剤、酸化防止剤、着色剤、香料、矯味剤、保存料、調味料、苦味料、強化剤、可溶化剤、乳化剤などの添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
【0018】
本発明の生薬抽出物含有飲料は、常法により調製することができ、その方法は特に限定されるものではない。通常、各成分をとり適量の精製水で溶解した後、pHを調整し、残りの精製水を加えて容量調製し、必要に応じてろ過、殺菌処理することにより得られる。
【実施例】
【0019】
以下に実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。
【0020】
実施例1
ショウガ抽出物1mLと大麦黒酢5mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。
【0021】
以下の実施例2及び比較例1〜5も実施例1と同様に調製した。それぞれの処方を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
試験例1(風味確認試験)
風味確認試験では、ショウガ由来の不快な臭いと味について、大麦黒酢を含有していないサンプルをコントロールとして実施例1〜2及び比較例2〜5を相対的に評価した。なお、サンプルの評価は訓練された官能パネル3名に試飲させ、表2に示す評価基準に従い採点した。採点結果は評価項目ごとに平均点を算出し、表3に示した。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
表3から明らかなように、大麦黒酢を含有する実施例1は、米酢を含有する比較例2、米黒酢を含有する比較例3と比較して、ショウガの不快な臭いと不快な味が大きく抑えられた。さらに大麦黒酢及びコラーゲンを含有する実施例2では、不快臭、不快味改善効果が増強した。一方、コラーゲンを含有する比較例4、並びに、コラーゲン及び米酢を含有する比較例5では十分な不快臭、不快味改善効果は得られなかった。以上の結果から、大麦黒酢を配合することにより、ショウガの不快な臭いや味を改善でき、さらにコラーゲンを配合することにより改善効果が増強した。
【0027】
実施例3
ローヤルゼリー抽出物1mLと大麦黒酢5mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。
【0028】
以下の実施例4及び比較例6〜10も実施例3と同様に調製した。それぞれの処方を表4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】
試験例2(風味確認試験)
風味確認試験では、ローヤルゼリー由来の不快な臭いと味について、大麦黒酢を含有していないサンプルをコントロールとして実施例3〜4及び比較例7〜10を相対的に評価した。なお、サンプルの評価は訓練された官能パネル3名に試飲させ、表2に示す評価基準に従い採点した。採点結果は評価項目ごとに平均点を算出し、表5に示した。
【0031】
【表5】
【0032】
表5から明らかなように、大麦黒酢を含有する実施例3は、米酢を含有する比較例7、米黒酢を含有する比較例8と比較して、ローヤルゼリーの不快な臭いと不快な味が大きく抑えられた。さらに、大麦黒酢とコラーゲンを含有する実施例4では、不快臭、不快味改善効果が増強した。一方、コラーゲンを含有する比較例9、並びに、コラーゲン及び米酢を含有する比較例10では十分な不快臭、不快味改善効果は得られなかった。以上の結果から、大麦黒酢を配合することにより、ローヤルゼリーの不快な臭いや味を改善でき、さらに、コラーゲンを配合することにより改善効果が増強した。
【0033】
実施例5
ニンジン抽出物1mLと大麦黒酢5mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。
【0034】
以下の実施例6及び比較例11〜15も実施例5と同様に調製した。それぞれの処方を表6に示す。
【0035】
【表6】
【0036】
試験例3(風味確認試験)
風味確認試験では、ニンジン由来の不快な臭いと味について、大麦黒酢を含有していないサンプルをコントロールとして実施例5〜6及び比較例12〜15を相対的に評価した。なお、サンプルの評価は訓練された官能パネル3名に試飲させ、表2に示す評価基準に従い採点した。採点結果は評価項目ごとに平均点を算出し、表7に示した。
【0037】
【表7】
【0038】
表7から明らかなように、大麦黒酢を含有する実施例5は、米酢を含有する比較例12、米黒酢を含有する比較例13と比較して、ニンジンの不快な臭いと不快な味が大きく抑えられた。さらに、大麦黒酢及びコラーゲンを含有する実施例6では不快味改善効果が増強した。一方、コラーゲンを含有する比較例14、並びに、コラーゲン及び米酢を含有する比較例15では、十分な不快臭、不快味改善効果は得られなかった。以上の結果から、大麦黒酢を配合することにより、ニンジンの不快な臭いや味を改善でき、さらにコラーゲンを配合することにより改善効果が増強した。
【0039】
実施例7
ショウガ抽出物1mLと大麦黒酢3mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。
【0040】
以下の実施例8〜12も実施例7と同様に調製した。それぞれの処方を表8に示す。
【0041】
【表8】
【0042】
試験例4(風味確認試験)
風味確認試験では、ニンジン由来の不快な臭いと味について、大麦黒酢を含有していないサンプルをコントロールとして実施例7〜実施例12を相対的に評価した。なお、サンプルの評価は訓練された官能パネル3名に試飲させ、表2に示す評価基準に従い採点した。採点結果は評価項目ごとに平均点を算出し、表9に示した。
【0043】
【表9】
【0044】
表9から明らかなように、実施例7〜実施例12において、各生薬抽出物の不快な臭いと不快な味が大きく抑えられた。以上の結果から、1%以上の大麦黒酢を配合することにより、生薬抽出物の不快な臭いや味を改善できた。
【0045】
実施例13
アムラ抽出物1000mgと大麦黒酢5mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。以下の実施例14〜23、実施例25〜実施例41、比較例16〜26および比較例28〜44も実施例13と同様に調製した。
【0046】
実施例24
アキョウ1000mgに大麦黒酢5mLと少量の精製水を加え、混合、攪拌してアキョウ抽出液を調製した。これに精製水を全量100mLとなるよう添加し、上澄みをガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。以下の比較例27も実施例24と同様に調製した。実施例13〜41および比較例16〜44の処方を表10〜15に示す。
【0047】
【表10】
【0048】
【表11】
【0049】
【表12】
【0050】
【表13】
【0051】
【表14】
【0052】
【表15】
【0053】
試験例5(風味確認試験)
風味確認試験では、各生薬抽出物由来の不快な臭いと味について、大麦黒酢を含有していない各生薬抽出物のサンプル(比較例16〜44)をコントロールとして実施例13〜41を相対的に評価した。なお、サンプルの評価は訓練された官能パネル3名に試飲させ、表2に示す評価基準に従い採点した。採点結果は評価項目ごとに平均点を算出し、表16〜18に示した。
【0054】
【表16】
【0055】
【表17】
【0056】
【表18】
【0057】
表16〜18から明らかなように、大麦黒酢を含有するサンプルは、各生薬抽出物のみのコントロールと比較して各生薬抽出物の不快な臭いや不快な味が大きく抑えられた。以上の結果から、大麦黒酢を配合することにより、各生薬抽出物の不快な臭いや味を改善できた。
【0058】
製剤例1
ショウガ抽出物1mL、ヒアルロン酸20mg及び大麦黒酢5mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。
【0059】
製剤例2
ローヤルゼリー抽出物1mL、ヒアルロン酸20mg及び大麦黒酢5mLを少量の精製水を加えて混合し、精製水で全量を100mLとし、ガラス瓶に充填してキャップを施し、80℃で25分間加熱殺菌して大麦黒酢飲料を得た。
【0060】
本発明により、生薬抽出物の不快な臭いや味を有する生薬抽出物を飲料としてふさわしい風味に改善し、嗜好性が向上した生薬抽出物含有飲料を得ることができた。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明により、生薬抽出物の不快な臭いや味が改善され、嗜好性が向上した生薬抽出物含有飲料を提供することが可能となったことから、商品性の高い医薬品、医薬部外品、食品、健康飲料、特定保健用食品等の関連産業の発達が期待される。