(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-195535(P2015-195535A)
(43)【公開日】2015年11月5日
(54)【発明の名称】画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20151009BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20151009BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20151009BHJP
H04N 7/087 20060101ALI20151009BHJP
【FI】
H04N21/436
G09G5/00 555D
G09G5/00 X
H04N21/435
H04N7/087
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-73115(P2014-73115)
(22)【出願日】2014年3月31日
(11)【特許番号】特許第5799320号(P5799320)
(45)【特許公報発行日】2015年10月21日
(71)【出願人】
【識別番号】398034168
【氏名又は名称】株式会社アクセル
(74)【代理人】
【識別番号】100106426
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 賢二
(72)【発明者】
【氏名】岩戸 宏文
【テーマコード(参考)】
5C063
5C082
5C164
【Fターム(参考)】
5C063DA20
5C063DB02
5C082AA06
5C082BB01
5C082BD02
5C082CB01
5C082CB10
5C082DA76
5C164UB10P
5C164UB23S
5C164UB42S
5C164UB71P
5C164YA25
(57)【要約】
【課題】 DPインタフェース規格を基本とした画像信号伝送方式において、メインリンクのロックが外れて画像データを受け取ることができない状況から迅速に復帰する。
【解決手段】 画像表示制御部1のソースデバイス機能部11は、メインリンクMLを介して、画像信号IDを伝送するに際して、毎フレーム、ビデオ信号フォーマットVSFのブランキング期間BKにトレーニングパターンTPを埋め込んで、表示機器2側に送信する。表示機器2のシンクデバイス機能部21側は、必要なときのみ、すなわち、ノイズ等によりメインリンクMLのアンロック状態に陥ったときのみ、そのトレーニングパターンTPを利用してリンクトレーニングを行う。トレーニングパターンTPを埋め込む箇所は、ブランキング期間BKのどこでも構わないが途切れる可能性なく送受信が可能となるという意味において、垂直同期信号VSYNC期間に埋め込むことが好適である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースデバイスとシンクデバイスの間のDisplayPortインタフェース規格におけるリンクトレーニングの方式を改良した方式を含む画像データ伝送制御方法であって、
前記ソースデバイスは、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記リンクトレーニングに係るトレーニングパターンを埋め込み、
前記シンクデバイスは、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記トレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行い、前記アンロック状態から復帰することを特徴とする画像データ伝送制御方法。
【請求項2】
前記ソースデバイスは、前記トレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項3】
前記シンクデバイスは、前記アンロック状態から復帰できたこと、前記ソースデバイスに通知しないことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項4】
前記ソースデバイスは、機能として画像表示制御部に含まれ、前記シンクデバイスは、機能として、表示デバイスを含む表示機器に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項5】
前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であり、前記ソースデバイス及び前記シンクデバイスは、表示デバイスを備えた画像表示処理装置に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項6】
表示デバイスを含む表示機器と、
前記画像デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、DisplayPortインタフェース規格を改良したインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、
を備える画像表示処理装置であって、
前記画像表示制御部は、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間にリンクトレーニングに係るトレーニングパターンを埋め込み、
前記表示機器は、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記トレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行い、前記アンロック状態から復帰することを特徴とする画像表示処理装置。
【請求項7】
前記表示機器と前記画像表示制御部とは装置内部インタフェースで接続された内部機器であり、前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であることを特徴とする請求項6に記載の画像表示処理装置。
【請求項8】
遊技機に搭載されることを特徴とする請求項7に記載の画像表示処理装置。
【請求項9】
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置に関し、特に、DisplayPortインタフェース規格におけるソースデバイスとシンクデバイスの間のリンクトレーニングの方式を改良した画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像データ出力機器と表示機器との間の外部ビデオインタフェースとしては、アナログ外部インタフェースとしてのVGA(Video Graphics Array)規格から始まり、主としてパーソナルコンピュータと表示機器の間のインタフェースとして発展してきたアナログデジタル双方用のDVI(Digital Visual Interface)規格や、主としてAV機器を対象として開発されたHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)規格等がある。また、表示機器(デバイス)が画像データ処理装置に組み込まれている場合の内部ビデオインタフェースとしては、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)規格が主流となっていた。
【0003】
加えて、最近では、外部クロックを用いず、内蔵クロックを利用したマイクロパケットとしてシリアル転送するビデオインタフェースであるDisplayPort(以下、「DP」と称す)規格が普及してきている。このインタフェース規格によれば、データからクロックを生成しているので、データ転送が高速であり、機能拡張が容易であるという利点がある。また、HDMIインタフェースと同様、音声も同時に転送できるものである。更に、そのDP規格を、内部インタフェースとして規定したものが、embedded DP(以下、「eDP」と称す)である。
【0004】
図3(a)は、DPインタフェース規格の概要を説明するための図である。同図に示すように、DPインタフェース規格においては、画像データ出力側としての論理デバイスたるソースデバイス100と、表示機器側の論理デバイスたるシンクデバイス200との間を、画像信号の伝送路たるメインリンクMLと、補助(AUX)チャネルAC及びホットプラグ検知(Hot Plug Detect)HPDという2本のサブチャネルとで論理的に接続している。ここで、例えばDP v1.1a の規格においては、メインリンクMLを介した画像/音声データの伝送は、レーンと呼ばれるチャネルの1本/2本/4本を選択構成でき、また各レーンの帯域幅は2.7Gbps又は1.62Gbpsで選択可能であるので、最大帯域幅は10.8Gbpsとなる。また、逆に、シンクデバイス200側の解像度等に応じて、必要なレース数を限定できることにもなる。
【0005】
ここで、ホットプラグ検知HPDは、初期的にシンクデバイス200側の電源投入に伴ってそれをソースデバイス100側に通知するため信号線であると共に、加えて、伝送途中で何らかの理由によりソースデバイス100とシンクデバイス200との間のリンク状態がダウンした場合等に、シンクデバイス200側から再リンク(後述のリンクトレーニング)を要求するための信号線である。また、AUXチャネルACは、低速双方向のサイドチャネルであり、後述のリンクトレーニングによるリンクのセットアップ及びその管理、ステータス及びコンフィギュレーションの制御、メインリンクの動作サポート等のためのものである。
【0006】
そこで、DPインタフェース規格においては、シンクデバイス200側の電源投入等の初期動作により、ホットプラグ検知HPDの信号がアクティブとなり、それをソースデバイス100側が検知することにより、以降、メインリンクMLを介して、ソースデバイス100側からシンクデバイス200側へ画像信号を伝送するための条件を決定するためのリンクトレーニングが行われる。具体的には、当該リンクトレーニングにおいては、AUXチャネルACを介したソースデバイス100とシンクデバイス200との間のネゴシエーションの期間に、ソースデバイス100が、メインリンクMLを介してシンクデバイス200に条件別の複数のトレーニングパターンを送信することにより行われ、最終的に、メインリンクMLを介した画像信号の伝送形式、すなわち、使用すべきレーン数、1レーン当たりのデータ転送レート、画像信号の振幅等、が決定される。
【0007】
ところで、ソースデバイス100とシンクデバイス200との間のメインリンクMLのリンク確立後、画像信号伝送過程において、動作環境に起因したノイズ等の影響により、メインリンクMLのロックが外れる、いわゆるアンロック(又はリンクダウンとも称す)という状態に陥ることがある。このとき、一時的に、ブラックアウト(暗転)の状態となる。このアンロックの状態は、簡単には、ソースデバイス100からシンクデバイス200へ画像信号は送られているものの、シンクデバイス200がそれを受け取れない状態である。詳細には、シンクデバイス200が、画像信号を正常に受け取れるためには、メインリンクML上でのアナログ信号としての画像信号を一旦シリアルのデジタル信号に変換して更にパラレルのデジタル信号に変換する必要があるが、アンロックの状態というのは、アナログ信号からシリアルデジタル信号への変換に必要な同期がとれない状態と、シリアル信号からパラレル信号への同期がとれない状態の一方又は両方に陥っている状態である。
【0008】
このアンロックの状態に陥った場合にも、前述のリンクトレーニングを行うことにより再リンクを確立する必要がある。すなわち、このアンロックの状態に陥った場合も、シンクデバイス200は、ホットプラグ検知HPDの信号線をアクティブにして、ソースデバイス100側にその事実を通知する。
【0009】
このアンロックに伴う再リンクトレーニングが行われる手順に主に着目した、ソースデバイス100側及びシンクデバイス200側の両者の相互関連手順を
図3(b)に示す。同図を参照して、初期的に両者の間でリンクトレーニング(ステップS11、ステップS21)が終了すると、メインリンクMLを介して、ソースデバイス100は画像信号の送信を開始し(ステップS12)、シンクデバイス200は当該画像信号を受信するが(ステップS22)、前述のような理由よりアンロックの状態に陥ると(ステップS23)、シンクデバイス200はホットプラグ検知HPDをアクティブにし(ステップS24)、それをソースデバイス100が検知すると、両者の間で、再リンクトレーニングが行われる(ステップS11、ステップS21)。そこで、アンロックに陥った場合の従来の再リンクトレーニングは、以下のような手順で行われていた。
1.シンクデバイス200は、上述のようにホットプラグ検知HPDをアクティブにし、ソースデバイス100からのトレーニングパターンの待ち状態となる。
2.ソースデバイス100は、ホットプラグ検知HPDのアクティブ状態を検知すると、画像データの送信を中止し、代わりにメインリンクMLを介して、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンを送信する。クロック・リカバリとは、前述のアナログ信号の画像信号をシリアルデジタル信号に変換するのに必要な同期が回復されることである。
3.シンクデバイス200が、AUXチャネルACを介して、クロック・リカバリが成功したことを通知し、ソースデバイス100がそれを確認する。
4.次に、ソースデバイス100は、シンボルロック用のトレーニングパターンを送信する。このシンボルロックとは、前述のシリアル信号からパラレル信号に変換できるような同期が確立されている状態をいう。
5.シンクデバイス200が、AUXチャネルACを介して、シンボルロックが成功したことを通知し、ソースデバイス100がそれを確認する。
【0010】
次に、上述のステップS12においてソースデバイス100から伝送される画像データを含むビデオ信号のフォーマットVSFを、
図4に示す。同図に示すように、ソースデバイス100から伝送されるビデオ信号には、画像データID以外に、MSA(Main Stream Attribute)等の画像属性データADが含まれており、残りは、水平同期信号HSYNCや垂直同期信号VSYNC等に供されるブランキング期間BKとなっている。
【0011】
かかるDPインタフェース規格を前提とした技術が、特許文献1に開示されている(段落[0013]〜[0014]、[0037]〜[0038]、請求項3及び30、並びに
図2A、
図2B、及び
図11)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2005−50304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上述のように、現存のDPインタフェース規格においては、メインリンクMLがアンロックの状態に陥るたびに、AUXチャネルACを介して、リンクトレーニングを再度行う構成となっている。この方式においては、AUXチャネルACは比較的低速であるため、リンクトレーニングに比較的時間を要するという欠点がある。特に、前述のようにこのリンクトレーニングの期間は暗転の期間に相当するので、リンクトレーニングの期間が長ければ長いほど暗転時間は長くなり、画像の表示の実効性に影響を及ぼすこととなる。特に、ノイズの多い環境で動作される機器(例えば、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機)においては暗転の頻度が多くなりがちであるが、暗転期間が長いと、表示の有効性(遊技機においては遊興性)に大きな影響を与えかねない。従って、暗転期間に相当するリンクトレーニングは短時間で完了することが望ましい。
【0014】
本発明は上述のような事情から為されたものであり、本発明の目的は、DPインタフェース規格を基本とした画像信号伝送方式において、メインリンクのロックが外れて画像データを受け取ることができない状況から迅速に復帰することができる画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の画像データ伝送制御方法は、ソースデバイスとシンクデバイスの間のDisplayPortインタフェース規格におけるリンクトレーニングの方式を改良した方式を含む画像データ伝送制御方法であって、前記ソースデバイスは、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記リンクトレーニングに係るトレーニングパターンを埋め込み、前記シンクデバイスは、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記トレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行い、前記アンロック状態から復帰することを要旨とする。
【0016】
特に、前記ソースデバイスは、前記トレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込むことが好適である。
【0017】
また、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態から復帰できたこと、前記ソースデバイスに通知しないことが特徴である。
【0018】
典型的には、前記ソースデバイスは、機能として画像表示制御部に含まれ、前記シンクデバイスは、機能として、表示デバイスを含む表示機器に含まれる。
【0019】
あるいは、前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であり、前記ソースデバイス及び前記シンクデバイスは、表示デバイスを備えた画像表示処理装置に含まれる。
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像表示処理装置は、表示デバイスを含む表示機器と、前記画像デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、DisplayPortインタフェース規格を改良したインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、を備える画像表示処理装置であって、前記画像表示制御部は、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間にリンクトレーニングに係るトレーニングパターンを埋め込み、前記表示機器は、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記トレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行い、前記アンロック状態から復帰することを要旨とする。
【0021】
典型的には、前記表示機器と前記画像表示制御部とは装置内部インタフェースで接続された内部機器であり、前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格である。
【0022】
当該画像表示処理装置は、例えば遊技機に搭載され、代表的なものとしてはパチンコ機である。
【発明の効果】
【0023】
本発明の画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置によれば、メインリンクを介して、画像信号を伝送するに際して、毎フレーム、ビデオ信号フォーマットのブランキング期間にトレーニングパターンを埋め込んで送信しているので、メインリンクのアンロックが発生しても、シンクデバイス又は表示機器は、ソースデバイス又は画像表示制御部側にその事実を通知することなく、即座に自律的にリンクトレーニングを実行することができ、アンロック状態から迅速に復帰することができる。ここで、前記トレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込んだ場合には、十分なリンクトレーニング期間を確保できるという利点がある。また、シンクデバイスは、アンロック状態から復帰できたこと、ソースデバイスに通知しないようにすれば、手順が簡易となるとともに、従来通知のために必要であった信号線が不要となる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置における一実施形態を説明するための図であり、同図(a)は、一実施形態に係る画像表示処理装置の構成を示す図であり、同図(b)は、メインリンクを介して伝送される、本発明に係るビデオ信号のフォーマットを示す図である。
【
図2】あるフレーム画像信号の伝送途中に、ノイズによりアンロックが生じた場合を説明するための図である。
【
図3】現行のDPインタフェース規格を説明するための図である。
【
図4】現行のDPインタフェース規格におけるビデオ信号フォーマットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置における一実施形態を説明するための図であり、同図(a)は、一実施形態に係る画像表示処理装置の構成を示す図であり、同図(b)は、メインリンクを介して伝送される、本発明に係るビデオ信号のフォーマットを示す図である。
【0026】
図1(a)を参照して、パーソナルコンピュータや特定用途の画像表示処理装置に内蔵される、グラフィックコントローラとも称される画像表示制御部1は、少なくともソースデバイス機能部11を備えている。なお、画像表示制御部1には、ソースデバイス機能部11を制御する制御部等も含まれているがここでは省略する。一方、表示機器2は、少なくともシンクデバイス機能部21と、液晶表示デバイス等の表示デバイス22とを備えている。画像表示制御部1と表示機器2との間は、DPインタフェースを基本としたインタフェースであり、ソースデバイス機能部11及びシンクデバイス機能部21でその機能を担っている。但し、リンクトレーニング以外の、従来、AUXチャネルACを介して行われていた処理を行う必要がないのであれば、同図に点線で示すようにその信号線は不要となる。なお、内部インタフェースであってもよい。すなわち、eDPインタフェースを基本にしたインタフェースであってもよい。この場合、ソースデバイス機能部及びシンクデバイス機能部は、表示デバイスを備えた単独の画像表示制御装置又は画像表示装置に組み込まれたものとなる。
【0027】
そこで、本発明の画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置における一実施形態においては、画像表示制御部1のソースデバイス機能部11は、メインリンクMLを介して、画像信号IDを伝送するに際して、
図1(b)に示すように、毎フレーム、ビデオ信号フォーマットVSFのブランキング期間BKにクロック・リカバリ用及びシンボルロック用のトレーニングパターンTPを埋め込んで、表示機器2側に送信する。なお、トレーニングパターンTPを埋め込む箇所は、ブランキング期間BKのどこでも構わないが途切れる可能性なく十分な期間送信が可能となるという意味において、垂直同期信号VSYNC期間に埋め込むことが好適である。いずれにしても、ソースデバイス機能部11及びシンクデバイス機能部21が、埋設箇所を相互に認識していればよい。
【0028】
そこで、画像表示制御部1のソースデバイス機能部11は、毎フレーム、必ずクロック・リカバリ用及びシンボルロック用のトレーニングパターンTPをビデオ信号フォーマットVSFに埋め込んで伝送するが、表示機器2のシンクデバイス機能部21側は、必要なときのみ、すなわち、ノイズ等によりメインリンクMLのアンロック状態に陥ったときのみ、そのトレーニングパターンTPを利用して再リンクトレーニングを行う。このとき、表示機器2のシンクデバイス機能部21側は、従来行っていたようなクロック・リカバリやシンボルロックの成功の通知は行わない。本発明のおいては、画像表示制御部1のソースデバイス機能部11側が、毎フレーム、必ず送っていれば、表示機器2のシンクデバイス機能部21側は、いずれ成功するであろう、という趣旨である。このように、本発明においては、少なくとも、リンクトレーニングにおいてAUXチャネルACを使用しない。従って、前述のように、AUXチャネルACを介した他のやり取りが必要ないのであれば、AUXチャネルACは不要となる。また、アンロックが生じた事実を伝えるためにホットプラグ検知HPDを使用することもない。なお、トレーニングパターンTPについては、画像信号のような同期をとる必要がないので、画像信号のアンロック状態でも、シンクデバイス機能部21はトレーニングパターンTPを認識できる。
【0029】
図2は、あるフレーム画像信号の伝送途中に、ノイズによりアンロックが生じた場合を説明するための図である。同図に示す通り、この場合、ノイズ混入時点でアンロック状態となり、表示機器2のシンクデバイス機能部21は、その時点から画像データIDを受け取れない状態となる。しかしながら、シンクデバイス機能部21は、逆にその時点からリンクトレーニングは可能な状態であるので、当該フレームに係るビデオ信号フォーマットVSF上の垂直同期信号VSYNC期間に埋め込まれて送られてきたクロック・リカバリ用及びシンボルロック用のトレーニングパターンTPを利用して即座にリンクトレーニング処理を開始することができる。従って、早ければ、次のフレームの画像データが来る前にリンクトレーニングが完了してアンロック状態から復帰している可能性がある。その場合には、当該フレームに係る画像乱れのみで済む。また、悪くても、1〜2フレーム分の暗転で単独自律的に復帰する。
【0030】
以上のように、本発明の画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置における一実施形態によれば、画像表示制御部1のソースデバイス機能部11は、メインリンクMLを介して、画像信号IDを伝送するに際して、毎フレーム、ビデオ信号フォーマットVSFのブランキング期間BKにトレーニングパターンTPを埋め込んで送信しているので、メインリンクのアンロックが発生しても、表示機器2のシンクデバイス機能部21は、画像表示制御部1側にその事実を通知することなく、即座にリンクトレーニングを実行することができる。また、リンクトレーニング以外の、従来、AUXチャネルAC及びホットプラグ検知HPDを介して行われていた処理を行う必要がないという条件の下では、AUXチャネルAC及びホットプラグ検知HPDの信号線が不要となるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明の画像データ伝送制御方法及び画像表示処理装置は、例えば、パチンコ機等の遊技機に採用又は搭載できる。
【符号の説明】
【0032】
1 画像表示制御部
11 ソースデバイス機能部
2 表示機器
21 シンクデバイス機能部
22 表示デバイス
100 ソースデバイス
200 シンクデバイス
ML メインリンク
AC AUXチャネル
HPD ホットプラグ検出
TP トレーニングパターン
BK ブランキング期間
ID 画像データ
【手続補正書】
【提出日】2014年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースデバイスとシンクデバイスの間のDisplayPortインタフェース規格における、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングの方式を改良した方式を含む画像データ伝送制御方法であって、
前記ソースデバイスは、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、
前記シンクデバイスは、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰し、前記アンロック状態の間も送られていた前記フレームに含まれる前記画像データを復帰後継続的に取得することを特徴とする画像データ伝送制御方法。
【請求項2】
前記ソースデバイスは、前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項3】
前記シンクデバイスは、前記アンロック状態の発生並びに前記クロック・リカバリ及びシンボルロックの再現成功を、前記ソースデバイスに通知しないことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項4】
前記ソースデバイスは、機能として画像表示制御部に含まれ、前記シンクデバイスは、機能として、表示デバイスを含む表示機器に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項5】
前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であり、前記ソースデバイス及び前記シンクデバイスは、表示デバイスを備えた画像表示処理装置に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項6】
表示デバイスを含む表示機器と、
前記画像デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングを含むDisplayPortインタフェース規格を改良したインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、
を備える画像表示処理装置であって、
前記画像表示制御部は、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、
前記表示機器は、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰し、前記アンロック状態の間も送られていた前記フレームに含まれる前記画像データを復帰後継続的に取得することを特徴とする画像表示処理装置。
【請求項7】
前記表示機器と前記画像表示制御部とは装置内部インタフェースで接続された内部機器であり、前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であることを特徴とする請求項6に記載の画像表示処理装置。
【請求項8】
遊技機に搭載されることを特徴とする請求項7に記載の画像表示処理装置。
【請求項9】
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の画像データ伝送制御方法は、ソースデバイスとシンクデバイスの間のDisplayPortインタフェース規格における
、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングの方式を改良した方式を含む画像データ伝送制御方法であって、前記ソースデバイスは、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記
クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、前記シンクデバイスは、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記
クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行
うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰
し、復帰以降の前記フレームに含まれる前記画像データを継続的に取得することを要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
特に、前記ソースデバイスは、前記
クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込むことが好適である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
また、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態
の発生並びに前記クロック・リカバリ及びシンボルロックの再現成功を、前記ソースデバイスに通知しないことが特徴である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像表示処理装置は、表示デバイスを含む表示機器と、前記画像デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、
クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングを含むDisplayPortインタフェース規格を改良したインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、を備える画像表示処理装置であって、前記画像表示制御部は、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に
前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、前記表示機器は、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記
クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行
うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰
し、復帰以降の前記フレームに含まれる前記画像データを継続的に取得することを要旨とする。
【手続補正書】
【提出日】2014年11月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースデバイスとシンクデバイスの間のDisplayPortインタフェース規格における、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングの方式を改良した方式を含む画像データ伝送制御方法であって、
前記ソースデバイスは、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信に対比して、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、
前記シンクデバイスは、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、画像データ伝送停止後に単独で送信された前記トレーニングパターンを取り入れるのに対比して、前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰し、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、前記アンロック状態での前記画像データ伝送停止に対比して、前記アンロック状態の間も送られていた前記フレームに含まれる前記画像データを復帰後継続的に取得することを特徴とする画像データ伝送制御方法。
【請求項2】
前記ソースデバイスは、前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項3】
前記シンクデバイスは、前記アンロック状態の発生並びに前記クロック・リカバリ及びシンボルロックの再現成功を、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいては通知するのに対比して、前記ソースデバイスに通知しないことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項4】
前記ソースデバイスは、機能として画像表示制御部に含まれ、前記シンクデバイスは、機能として、表示デバイスを含む表示機器に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項5】
前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であり、前記ソースデバイス及び前記シンクデバイスは、表示デバイスを備えた画像表示処理装置に含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項6】
表示デバイスを含む表示機器と、
前記画像デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングを含むDisplayPortインタフェース規格を改良したインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、
を備える画像表示処理装置であって、
前記画像表示制御部は、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信に対比して、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、
前記表示機器は、前記改良に係る処理として、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、画像データ伝送停止後に単独で送信された前記トレーニングパターンを取り入れるのに対比して、前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰し、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、前記アンロック状態での前記画像データ伝送停止に対比して、前記アンロック状態の間も送られていた前記フレームに含まれる前記画像データを復帰後継続的に取得することを特徴とする画像表示処理装置。
【請求項7】
前記表示機器と前記画像表示制御部とは装置内部インタフェースで接続された内部機器であり、前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であることを特徴とする請求項6に記載の画像表示処理装置。
【請求項8】
遊技機に搭載されることを特徴とする請求項7に記載の画像表示処理装置。
【請求項9】
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする請求項8に記載の画像表示処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の画像データ伝送制御方法は、ソースデバイスとシンクデバイスの間のDisplayPortインタフェース規格における、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングの方式を改良した方式を含む画像データ伝送制御方法であって、前記ソースデバイスは、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信に対比して、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、前記シンクデバイスは、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、画像データ伝送停止後に単独で送信された前記トレーニングパターンを取り入れるのに対比して、前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰し、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、前記アンロック状態での前記画像データ伝送停止に対比して、前記アンロック状態の間も送られていた前記フレームに含まれる前記画像データを
復帰後継続的に取得することを要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
また、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態の発生並びに前記クロック・リカバリ及びシンボルロックの再現成功を、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいては通知するのに対比して、前記ソースデバイスに通知しないことが特徴である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像表示処理装置は、表示デバイスを含む表示機器と、前記画像デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングを含むDisplayPortインタフェース規格を改良したインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、を備える画像表示処理装置であって、前記画像表示制御部は、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信に対比して、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込み、前記表示機器は、
前記改良に係る処理として、前記メインリンクのアンロック状態に陥ると、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、画像データ伝送停止後に単独で送信された前記トレーニングパターンを取り入れるのに対比して、前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記リンクトレーニングを行うことにより、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰し、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、前記アンロック状態での前記画像データ伝送停止に対比して、前記アンロック状態の間も送られていた前記フレームに含まれる前記画像データを
復帰後継続的に取得することを要旨とする。
【手続補正書】
【提出日】2015年4月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースデバイスと、そのソースデバイスとメインリンクにより接続されたシンクデバイスとの間における、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングの方式を含む画像データ伝送制御方法であって、
前記ソースデバイスは、DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信とは異なり、前記メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込んでおき、
前記メインリンクがアンロック状態に陥ると、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記シンクデバイスが前記アンロック状態の発生を前記ソースデバイスに通知し、その通知に応じて前記ソースデバイスが前記画像データの伝送を停止するのとは異なり、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態の発生を前記ソースデバイスに通知せず、よって前記ソースデバイスは、前記画像データの伝送を停止せず、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記ソースデバイスが前記画像データの伝送を停止した後に前記メインリンクを介して送信した前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記シンクデバイスが前記リンクトレーニングを行うのとは異なり、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態を誘発したノイズに影響された最初のフレームの前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記シンクデバイスが前記リンクトレーニングを行い、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰すると、前記シンクデバイスが、その成功を前記ソースデバイスに通知し、前記ソースデバイスは、その通知を受けて前記画像データの伝送を再開するのとは異なり、前記シンクデバイスは、前記成功を前記ソースデバイスに通知せず、前記成功の直後に受け取ったフレームから始まって、含まれる前記画像データを取得することを特徴とする画像データ伝送制御方法。
【請求項2】
前記ソースデバイスは、前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを、前記ブランキング期間における垂直同期信号期間に埋め込むことを特徴とする請求項1に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項3】
前記ソースデバイスは、機能として画像表示制御部に含まれ、前記シンクデバイスは、機能として、表示デバイスを含む表示機器に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項4】
前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であり、前記ソースデバイス及び前記シンクデバイスは、表示デバイスを備えた画像表示処理装置に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像データ伝送制御方法。
【請求項5】
表示デバイスを含む表示機器と、
前記表示デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングを含むインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、
を備える画像表示処理装置であって、
前記画像表示制御部は、DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信とは異なり、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込んでおき、
前記メインリンクがアンロック状態に陥ると、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記表示機器が前記アンロック状態の発生を前記画像表示制御部に通知し、その通知に応じて前記画像表示制御部が前記画像データの伝送を停止するのとは異なり、前記表示機器は、前記アンロック状態の発生を前記画像表示制御部に通知せず、よって前記画像表示制御部は、前記画像データの伝送を停止せず、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記画像表示制御部が前記画像データの伝送を停止した後に前記メインリンクを介して送信した前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記表示機器が前記リンクトレーニングを行うのとは異なり、前記表示機器は、前記アンロック状態を誘発したノイズに影響された最初のフレームの前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記表示機器が前記リンクトレーニングを行い、
前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰すると、前記表示機器が、その成功を前記画像表示制御部に通知し、前記画像表示制御部は、その通知を受けて前記画像データの伝送を再開するのとは異なり、前記表示機器は、前記成功を前記画像表示制御部に通知せず、前記成功の直後に受け取ったフレームから始まって、含まれる前記画像データを取得することを特徴とする画像表示処理装置。
【請求項6】
前記表示機器と前記画像表示制御部とは装置内部インタフェースで接続された内部機器であり、前記DisplayPortインタフェース規格は、embedded DisplayPortインタフェース規格であることを特徴とする請求項5に記載の画像表示処理装置。
【請求項7】
遊技機に搭載されることを特徴とする請求項6に記載の画像表示処理装置。
【請求項8】
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする請求項7に記載の画像表示処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の画像データ伝送制御方法は、ソースデバイスと
、そのソースデバイスとメインリンクにより接続されたシンクデバイス
との
間における、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングの方
式を含む画像データ伝送制御方法であって、前記ソースデバイスは
、DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信
とは異なり、
前記メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込
んでおき、
前記メインリンク
がアンロック状態に陥ると、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにお
いて、前記シンクデバイスが前記アンロック状態の発生を前記ソースデバイスに通知し、その通知に応じて前記ソースデバイスが前記画像データの伝送を停止するのとは異なり、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態の発生を前記ソースデバイスに通知せず、よって前記ソースデバイスは、前記画像データの伝送を停止せず、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記ソースデバイスが前記画像データの伝送を停止した後に前記メインリンクを介して送信した前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記シンクデバイスが前記リンクトレーニングを行うのとは異なり、前記シンクデバイスは、前記アンロック状態を誘発したノイズに影響された最初のフレームの前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記シンクデバイスが前記リンクトレーニングを行い、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰すると、前記シンクデバイスが、その成功を前記ソースデバイスに通知し、前記ソースデバイスは、その通知を受けて前記画像データの伝送を再開するのとは異なり、前記シンクデバイスは、前記成功を前記ソースデバイスに通知せず、前記成功の直後に受け取ったフレームから始まって、含まれる前記画像データを取得することを要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像表示処理装置は、表示デバイスを含む表示機器と、前記
表示デバイスに表示するための画像のデータを構成し、前記表示機器との間で、クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンによるリンクトレーニングを含
むインタフェース規格に基づいてやりとりをしつつ、前記画像の表示を制御する画像表示制御部と、を備える画像表示処理装置であって、前記画像表示制御部は
、DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおける、通常画像データ伝送中の前記トレーニングパターンの非送信
とは異なり、メインリンクを介して伝送する画像データの毎フレームごとに、前記画像データが含まれるビデオ信号フォーマット内のブランキング期間に前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを埋め込
んでおき、
前記メインリンク
がアンロック状態に陥ると、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにお
いて、前記表示機器が前記アンロック状態の発生を前記画像表示制御部に通知し、その通知に応じて前記画像表示制御部が前記画像データの伝送を停止するのとは異なり、前記表示機器は、前記アンロック状態の発生を前記画像表示制御部に通知せず、よって前記画像表示制御部は、前記画像データの伝送を停止せず、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記画像表示制御部が前記画像データの伝送を停止した後に前記メインリンクを介して送信した前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記表示機器が前記リンクトレーニングを行うのとは異なり、前記表示機器は、前記アンロック状態を誘発したノイズに影響された最初のフレームの前記ブランキング期間に埋め込まれた前記クロック・リカバリ用のトレーニングパターンとシンボルロック用のトレーニングパターンを取り入れて前記表示機器が前記リンクトレーニングを行い、前記DisplayPortインタフェース規格に規定されるリンクトレーニングにおいて、前記クロック・リカバリ及びシンボルロックを順次再現して前記アンロック状態から復帰すると、前記表示機器が、その成功を前記画像表示制御部に通知し、前記画像表示制御部は、その通知を受けて前記画像データの伝送を再開するのとは異なり、前記表示機器は、前記成功を前記画像表示制御部に通知せず、前記成功の直後に受け取ったフレームから始まって、含まれる前記画像データを取得することを要旨とする。