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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-196500(P2015-196500A)
(43)【公開日】2015年11月9日
(54)【発明の名称】薄肉容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/26 20060101AFI20151013BHJP
   B65D 41/06 20060101ALI20151013BHJP
【FI】
   B65D1/26 110
   B65D41/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-73796(P2014-73796)
(22)【出願日】2014年3月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【弁理士】
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】古澤 光夫
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA08
3E033BA13
3E033DA05
3E033DA08
3E033DB03
3E033DE20
3E033GA02
3E084AA06
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB11
3E084DC03
3E084FA09
3E084FD07
3E084GA02
3E084GB02
(57)【要約】
【課題】容器本体を薄肉にしても、蓋体を口部に着脱する際に、口部が変形しやすくなるのを抑制する。
【解決手段】内容物が収容される有底筒状の胴部11を有する容器本体12と、容器本体12の口部13に装着される蓋体14と、を備える薄肉容器1であって、口部13には、蓋体14を係止する係止部17と、係止部17より容器軸O方向に沿う胴部11の底部側の下方に位置し、径方向の外側に向けて突出する複数のフランジ部34、35と、が形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される有底筒状の胴部を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着される蓋体と、を備える薄肉容器であって、
前記口部には、前記蓋体を係止する係止部と、前記係止部より容器軸方向に沿う前記胴部の底部側の下方に位置し、径方向の外側に向けて突出する複数のフランジ部と、が形成されていることを特徴とする薄肉容器。
【請求項2】
前記口部の横断面視形状は円形状を呈し、
前記胴部の横断面視形状は、容器軸方向に沿って底部側の下方から前記口部側の上方に向かうに従い漸次、矩形状から円形状に変化し、前記口部と前記胴部とが滑らかに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の薄肉容器。
【請求項3】
前記係止部は、前記口部の外周面から径方向の外側に向けて突出し、
前記蓋体には、前記蓋体の内周面から径方向の内側に向けて突出し、かつ前記係止部の外表面のうち下方を向く下面に係止される被係止部が形成され、
前記係止部と前記被係止部とがそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数形成され、
周方向で互いに隣り合う前記被係止部同士の間に、前記係止部が進入可能な隙間が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の薄肉容器。
【請求項4】
前記口部の外周面において、周方向で互いに隣り合う前記係止部同士の間に位置する部分、並びに、前記蓋体の内周面において、周方向で互いに隣り合う前記被係止部同士の間に位置する部分のうちのいずれか一方には、前記蓋体及び前記容器本体を容器軸回りに相対的に回転させ、前記係止部及び前記被係止部を周方向に互いに離間させるときに、他方に形成された被案内突起が摺接することにより、前記蓋体を前記容器本体に対して上昇させる案内部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の薄肉容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄肉容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、内容物が収容される有底筒状の胴部を有する容器本体と、容器本体の口部に装着される蓋体と、を備える容器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−31931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年の容器本体の薄肉化に伴い、蓋体を口部に着脱する際に、口部が変形しやすくなるおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、容器本体を薄肉にしても、蓋体を口部に着脱する際に、口部が変形しやすくなるのを抑制することができる薄肉容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の薄肉容器は、内容物が収容される有底筒状の胴部を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着される蓋体と、を備える薄肉容器であって、前記口部には、前記蓋体を係止する係止部と、前記係止部より容器軸方向に沿う前記胴部の底部側の下方に位置し、径方向の外側に向けて突出する複数のフランジ部と、が形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、口部に複数のフランジ部が形成されているので、口部の剛性を高めることが可能になり、容器本体を薄肉に形成しても、蓋体を口部に着脱する際に、口部が変形するのを抑制することができる。
【0008】
ここで、前記口部の横断面視形状は円形状を呈し、前記胴部の横断面視形状は、容器軸方向に沿って底部側の下方から前記口部側の上方に向かうに従い漸次、矩形状から円形状に変化し、前記口部と前記胴部とが滑らかに接続されてもよい。
【0009】
この場合、胴部の下部の横断面視形状が矩形状となっているので、胴部の下部の剛性が高められ、しかも胴部の下部に優れたグリップ性を具備させることも可能になり、蓋体を口部に着脱する際に、容器本体のなかで、口部から離れた胴部の下部を掴ませやすくなる。これにより、口部の変形を抑えながら、蓋体を口部に容易に着脱することができる。
【0010】
また、前記係止部は、前記口部の外周面から径方向の外側に向けて突出し、前記蓋体には、前記蓋体の内周面から径方向の内側に向けて突出し、かつ前記係止部の外表面のうち下方を向く下面に係止される被係止部が形成され、前記係止部と前記被係止部とがそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数形成され、周方向で互いに隣り合う前記被係止部同士の間に、前記係止部が進入可能な隙間が設けられてもよい。
【0011】
この場合、周方向で互いに隣り合う被係止部同士の間に、係止部が進入可能な隙間が設けられているので、蓋体を口部に着脱する際の、蓋体及び容器本体の相対的な容器軸回りの回転移動量を少なく抑えることが可能になり、蓋体の口部に対する着脱時に、口部に加えられる負荷を抑えることができる。これにより、口部の変形を抑えながら、蓋体を口部に容易に着脱することができる。
しかも、係止部及び被係止部がそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数ずつ形成されているので、前述の作用効果が奏される反面、蓋体が口部から外れやすくなるのを防ぐことができる。
【0012】
また、前記口部の外周面において、周方向で互いに隣り合う前記係止部同士の間に位置する部分、並びに、前記蓋体の内周面において、周方向で互いに隣り合う前記被係止部同士の間に位置する部分のうちのいずれか一方には、前記蓋体及び前記容器本体を容器軸回りに相対的に回転させ、前記係止部及び前記被係止部を周方向に互いに離間させるときに、他方に形成された被案内突起が摺接することにより、前記蓋体を前記容器本体に対して上昇させる案内部が形成されてもよい。
【0013】
この場合、案内部及び被案内突起が備えられているので、蓋体及び容器本体を容器軸回りに相対的に回転させ、蓋体を口部から外すときに、被案内突起が案内部に摺接することで、蓋体が容器本体に対して自然に上昇することとなる。したがって、蓋体を口部から外すときに、容器本体及び蓋体を容器軸方向に互いに引き離す手間が抑えられ、口部に加わる負荷を確実に低減することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、容器本体を薄肉にしても、蓋体を口部に着脱する際に、口部が変形しやすくなるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る一実施形態として示した薄肉容器の側面図である。
図2図1に示す薄肉容器において、容器本体の上面図である。
図3図1図2に示す容器本体を一方側から見た側面図である。
図4図1図2に示す容器本体を他方側から見た側面図である。
図5図1に示す薄肉容器において、蓋体の側面図である。
図6図5に示す蓋体の下面図である。
図7図1に示す薄肉容器のA−A線矢視断面図である。
図8図1から図7に示す薄肉容器において、蓋体を口部に装着する過程における係合部及び被係合部の動作を示す展開模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る薄肉容器1について説明する。
本実施形態の薄肉容器1は、図1に示されるように、内容物が収容される有底筒状の胴部11を有する容器本体12と、容器本体12の口部13に装着される蓋体14と、を備えている。
なお、容器本体12には、例えば、毛染め液等の化粧料や調味料を含む食品等が充填される。また、薄肉容器1は、例えば、購入者が、容器本体12内に複数種の内容物を入れた後に揺動させて混合させ泡立てる用途等に適用してもよい。
【0017】
蓋体14は有頂筒状に形成されており、容器本体12及び蓋体14はそれぞれ、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う蓋体14側を上側、その反対側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
【0018】
容器本体12は、円筒状の口部13と、口部13から下方に向けて延設された有底筒状の胴部11と、を備えている。
なお、図2に示されるように、胴部11の下部には、径方向の内側に向けて突出する支持突起11aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この支持突起11aは、容器本体12内に、他の容器本体12が底部側から挿入された状態で、他の容器本体12の底部の外周縁部を支持する。これにより、両容器本体12の密接を防止し、複数積み重ねられた容器本体12を個別に容易に取り出すことができる。
【0019】
口部13は、容器軸O方向の全長にわたって、内径及び外径がそれぞれ同等とされて形成され、胴部11は、下方から上方に向かうに従い漸次、容器軸Oに直交する横断面のなす面積が大きくなっている。また、胴部11の横断面視形状は、下方から上方に向かうに従い漸次、矩形状から円形状に変化しており、その上端が口部13の下端に滑らかに接続されている。胴部11の下部の平面視形状は、図2に示されるように、矩形状を構成する4つの角部分が、径方向の外側に向けて突となる曲線状を呈している。なお、口部13の肉厚は、例えば約0.9mm未満となっている。
【0020】
口部13には、蓋体14を係止する係止部17が形成されている。
係止部17は、口部13の外周面から径方向の外側に向けて突出し、下面が、図3及び図4に示されるように、周方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、下方から上方に向けて延びる突条状に形成されている。図示の例では、係止部17の上面は、口部13の上端開口縁と面一となっている。係止部17は、口部13の上端部に、周方向に同等の間隔をあけて複数配置されている。係止部17の下面における周方向の一方側の端部には、下方に向けて突出する位置決め突起19が形成されている。
【0021】
ここで、図2図4に示されるように、口部13の外周面において、周方向で互いに隣り合う係止部17同士の間に位置し、かつ容器軸Oを径方向に挟んで互いに対向する各部分には、径方向の外側に向けて突出し、かつ周方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、下方から上方に向けて延びる案内部24が形成されている。
案内部24の上端は、係止部17における周方向の一方側の端部の上端に接続され、案内部24の下端は、係止部17の下面より下方に位置している。図示の例では、案内部24の下端は、位置決め突起19より下方に位置している。
【0022】
蓋体14は、図5図7に示されるように、容器本体12の口部13から上方に向けて膨出した有頂筒状の本体蓋25と、本体蓋25の下端に連結され、口部13の上端部内に嵌合されたシール筒26と、シール筒26を径方向の外側から囲繞し、かつ口部13に外装される装着筒27と、シール筒26及び装着筒27それぞれの上端同士を連結し、かつ口部13の上端開口縁上に配置される環状の連結部28と、を備えている。これらの本体蓋25、シール筒26、及び装着筒27はそれぞれ、容器軸Oに直交する横断面視で円形状を呈している。
そして、装着筒27の下端には、容器軸O方向から見た平面視で、装着筒27の外周面に外接する矩形状を呈する羽部29が、径方向の外側に向けて突設されている。羽部29の外周縁に、下方に向けて突出し、かつ全周にわたって連続して延びる突条部29aが形成されている。なお、羽部29のうち、前記平面視で矩形状を構成する4つの辺部が、直線状を呈して装着筒27の外周面に外接し、前記平面視で矩形状を構成する4つの角部は、径方向の外側に向けて突の曲線状を呈している。
【0023】
装着筒27には、容器本体12の係止部17に係止される被係止部31が形成されている。
被係止部31は、装着筒27の内周面から径方向の内側に向けて突出し、上面が、周方向の一方側から他方側に向かうに従い漸次、下方から上方に向けて延びる板状に形成されている。被係止部31の上面が、容器本体12における係止部17の下面に係止されることで、蓋体14が口部13に装着される。蓋体14を口部13に装着した状態において、被係止部31の上面と、係止部17の下面と、が、周方向の全長にわたって互いに当接する。
また、被係止部31は、装着筒27に、周方向に同等の間隔をあけて複数配置されている。これらの被係止部31、及び口部13に配置された複数の係止部17それぞれの周方向に沿うピッチ間隔は、互いに同等となっている。
【0024】
ここで、装着筒27の内周面において、周方向で互いに隣り合う被係止部31同士の間に位置する各部分には、径方向の内側に向けて突出する被案内突起32が形成されている。
被案内突起32は、図1図5及び図8(b)に示されるように、被係止部31が口部13の係止部17に係止された状態から、蓋体14が容器本体12に対して周方向の他方側に移動するように、蓋体14及び容器本体12を相対的に容器軸O回りに回転させ、この係止を解除したときに、案内部24上を、周方向の一方側から他方側に向けて摺接する。これにより、蓋体14が容器本体12に対して上昇させられる。
被案内突起32は、被係止部31における周方向の他方側の端部に接続され、被係止部31から下方に突出している。
また、周方向で互いに隣り合う被係止部31同士の間に、容器本体12における係止部17が、図8(a)に示されるように、容器軸O方向に進入可能な隙間が設けられている。
【0025】
ここで、図7に示されるように、装着筒27の上部から連結部28にかけて一体に、周方向に延びる切欠き部33が周方向に同等の間隔をあけて複数形成されており、各切欠き部33を通して、被係止部31の上面が、周方向の全長にわたって各別に上方に向けて露呈する。切欠き部33の周長は、被係止部31の周長と同等になっている。
なお、連結部28のうち、切欠き部33によって形成された、径方向の外側を向く切欠き縁28aと、被係止部31の径方向の内端縁31aと、の径方向に沿う位置は、互いに同等になっており、切欠き部33は、蓋体14を形成する2つの成形金型が互いに当接し合う、いわゆる喰い切りによって形成されている。なお、これらの成形金型は、容器軸O方向に互いに接離自在に配設される。
【0026】
そして、本実施形態では、図2図4に示されるように、容器本体12の口部13に、係止部17より下方に位置し、径方向の外側に向けて突出する複数のフランジ部34、35が形成されている。
図示の例では、フランジ部34、35は、全周にわたって連続して延在し、容器軸O方向に間隔をあけて2つ形成されている。フランジ部34、35は、容器軸O方向から見た平面視で、口部13の外周面に外接する矩形状と比べて相似的にわずかに大きい矩形状を呈している。フランジ部34、35はそれぞれ、前記平面視で矩形状を構成する4つの辺部が直線状を呈し、前記平面視で矩形状を構成する4つの角部が径方向の外側に向けて突の曲線状を呈するように形成されている。また、2つのフランジ部34、35それぞれの周方向に沿う位置が互いに一致している。すなわち、フランジ部34、35それぞれにおいて、前記平面視で矩形状を構成する辺部の位置する周方向に沿う位置が互いに一致し、かつ角部の位置する周方向に沿う位置が互いに一致している。
2つのフランジ部34、35のうち、上側に位置するフランジ部(以下、上側フランジ部という)34は、下側に位置するフランジ部35より径方向の突出量が小さくなっている。上側フランジ部34は、容器軸O方向から見た平面視で、係止部17における周方向の他方側の端部の外周面に外接している。図示の例では、前記平面視で、上側フランジ部34のうちの前記辺部が、係止部17における周方向の他方側の端部の外周面に外接している。また、上側フランジ部34、及び蓋体14の羽部29それぞれの平面視形状は、互いに同形状で同等の大きさとなっている。
【0027】
そして、蓋体14の被係止部31を、口部13の係止部17に係止し、蓋体14を口部13に装着した状態で、フランジ部34、35、及び羽部29それぞれの周方向に沿う位置が互いに一致する。すなわち、フランジ部34、35、及び羽部29それぞれにおいて、前記平面視で矩形状を構成する辺部の位置する周方向に沿う位置が互いに一致し、かつ角部の位置する周方向に沿う位置が互いに一致している。
また、図1及び図7に示されるように、羽部29の突条部29aの内側に、上側フランジ部34が配設される。この状態において、上側フランジ部34の外周縁と、羽部29の突条部29aの内周面と、が、全周にわたって径方向で互いに近接若しくは当接している。
【0028】
次に、以上のように構成された薄肉容器1の作用について説明する。
【0029】
まず、蓋体14を容器本体12から離脱させるには、蓋体14が容器本体12に対して周方向の他方側に移動するように、蓋体14及び容器本体12を相対的に容器軸O回りに回転させる。この当初、容器本体12における上側フランジ部34の外周縁の一部と、蓋体14における羽部29の突条部29aの内周面の一部と、が互いに摺接する。これにより、蓋体14が容器本体12から不意に外れてしまうことが抑制される。
そして、前述の回転を継続すると、羽部29の突条部29aが、上側フランジ部34から上方に離間し、かつ蓋体14の被係止部31の上面と、口部13の係止部17の下面と、が互いに摺接しつつ、被係止部31が、係止部17から周方向の他方側に離間する。この際、蓋体14の被案内突起32が、容器本体12の案内部24上を、周方向の他方側に向けて摺動することにより、蓋体14が、容器本体12に対して上昇させられる。
【0030】
一方、蓋体14を容器本体12に装着するには、まず、蓋体14を口部13に被せ、図8(a)に示されるように、周方向で互いに隣り合う被係止部31同士の間の隙間に、容器本体12の係止部17を進入させる。
そして、蓋体14が容器本体12に対して周方向の一方側に移動するように、蓋体14及び容器本体12を相対的に容器軸O回りに回転させる。これにより、図1図5、及び図8(b)に示されるように、口部13の係止部17の下面が、周方向の他方側の端部から一方側に向けて、蓋体14の被係止部31の上面に順次乗り上がり、被係止部31の上面と、係止部17の下面と、が、周方向の全長にわたって互いに当接することで、蓋体14の被係止部31が口部13の係止部17に係止され、蓋体14が口部13に装着される。
【0031】
この際、容器本体12の位置決め突起19が、蓋体14の被係止部31における周方向の一方側の端縁に突き当たることで、蓋体14及び容器本体12それぞれの周方向の位置が決められる。また、蓋体14の口部13への装着が完了する直前に、容器本体12における上側フランジ部34の上面の一部と、蓋体14における羽部29の突条部29aの下端縁の一部と、が互いに摺接し、この装着の完了時に、図7に示されるように、上側フランジ部34の全体が、羽部29の突条部29a内に進入し、上側フランジ部34の外周縁と、羽部29の突条部29aの内周面と、が全周にわたって径方向で互いに近接若しくは当接する。このときに蓋体14を把持する操作者の手に伝わる触感によって、操作者に蓋体14の口部13への装着が完了したことを認識させることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態による薄肉容器1によれば、口部13に複数のフランジ部34、35が形成されているので、口部13の剛性を高めることが可能になり、容器本体12を薄肉に形成しても、蓋体14を口部13に着脱する際に、口部13が変形するのを抑制することができる。
また、胴部11の下部の横断面視形状が矩形状となっているので、胴部11の下部の剛性が高められ、しかも胴部11の下部に優れたグリップ性を具備させることも可能になり、蓋体14を口部13に着脱する際に、容器本体12のなかで、口部13から離れた胴部11の下部を掴ませやすくなる。これにより、口部13の変形を抑えながら、蓋体14を口部13に容易に着脱することができる。
【0033】
また、蓋体14における周方向で互いに隣り合う被係止部31同士の間に、口部13の係止部17が進入可能な隙間が設けられているので、蓋体14を口部13に着脱する際の、蓋体14及び容器本体12の相対的な容器軸O回りの回転移動量を少なく抑えることが可能になり、蓋体14の口部13に対する着脱時に、口部13に加えられる負荷を抑えることができる。これにより、口部13の変形を抑えながら、蓋体14を口部13に容易に着脱することができる。なお、この回転移動量は、例えば約22.5°となっている。
しかも、係止部17及び被係止部31がそれぞれ、周方向に間隔をあけて複数ずつ形成されているので、前述の作用効果が奏される反面、蓋体14が口部13から外れやすくなるのを防ぐことができる。
【0034】
また、案内部24及び被案内突起32が備えられているので、蓋体14及び容器本体12を容器軸O回りに相対的に回転させ、蓋体14を口部13から外すときに、被案内突起32が案内部24に摺接することで、蓋体14が容器本体12に対して自然に上昇することとなる。したがって、蓋体14を口部13から外すときに、容器本体12及び蓋体14を容器軸O方向に互いに引き離す手間が抑えられ、口部13に加わる負荷を確実に低減することができる。
【0035】
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0036】
例えば 前記実施形態では、口部13の外周面に位置決め突起19及び案内部24を形成し、蓋体14の内周面に被案内突起32を形成したが、これら19、24、32は形成しなくてもよい。
また、前記実施形態に代えて、案内部24を蓋体14の内周面に形成し、被案内突起32を口部13の外周面に形成してもよい。
また、係止部17の下面、及び被係止部31の上面の容器軸O方向に沿う位置を、周方向の全長にわたって同等にしてもよい。
また、案内部24及び係止部17を互いに周方向に離間させてもよいし、被案内突起32及び被係止部31を互いに周方向に離間させてもよいし、位置決め突起19及び係止部17の相対的な位置は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、複数のフランジ部34、35は、全て互いに同等の大きさとしてもよいし、互いに異なる形状にしてもよい。また、前記実施形態に代えて、2つのフランジ部34、35のうち、上側フランジ部34における径方向の突出量を、下側に位置するフランジ部35のもの以上としてもよい。また、フランジ部34、35は、周方向に断続的に延在させてもよい。
【0037】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 薄肉容器
11 胴部
12 容器本体
13 口部
14 蓋体
17 係止部
24 案内部
31 被係止部
32 被案内突起
34、35 フランジ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8