(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-199022(P2015-199022A)
(43)【公開日】2015年11月12日
(54)【発明の名称】フィルタ洗浄ヘッド
(51)【国際特許分類】
B01D 29/11 20060101AFI20151016BHJP
B01D 29/66 20060101ALI20151016BHJP
B01D 29/90 20060101ALI20151016BHJP
B01D 24/42 20060101ALI20151016BHJP
B01D 29/92 20060101ALI20151016BHJP
【FI】
B01D29/10 520B
B01D29/10 510C
B01D29/10 530A
B01D29/38 510C
B01D29/38 520A
B01D29/42 501C
B01D29/42 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-78860(P2014-78860)
(22)【出願日】2014年4月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074181
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 明博
(74)【代理人】
【識別番号】100152249
【弁理士】
【氏名又は名称】川島 晃一
(72)【発明者】
【氏名】白石 仁士
(57)【要約】
【課題】 ヘッド基管とノズルとの隙間に被処理水中に混在するゴミの侵入を阻止し、ヘッド基管の傷つきを防止するとともに、ノズルの動きを円滑にさせノズルとフィルタ内面との良好な接触状態を維持することができるようにしたフィルタ洗浄ヘッドを得る。
【解決手段】 ケーシング3内に配置されて内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタ4内に備えられ、フィルタ4の内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッド1であって、後端がフィルタ4内に配置された洗浄汚水排水管13に接続するヘッド基管13と、ヘッド基管14の先端側に設けられフィルタ4の内面に当接するノズル14と、ノズル14をフィルタ4の内面方向に付勢する弾性部材16を備え、ノズル14の後端に、ノズル14の後端面14aとヘッド基管13の外周面13aに密接するシール面17aを有し、ノズル14とヘッド基管13との間をシールする環状シール部材17を取り付けた。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング内に配置されて内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタ内に備えられ、前記フィルタ内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドであって、
後端が前記フィルタ内に配置された洗浄汚水排水管に接続するヘッド基管と、ヘッド基管の先端側に設けられ前記フィルタ内面に当接するノズルと、ノズルを前記フィルタ内面方向に付勢する弾性部材を備え、前記ノズルの後端には、前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面に密接するシール面を有し、前記ノズルと前記ヘッド基管との間をシールする環状シール部材が取り付けられていることを特徴とするフィルタ洗浄ヘッド。
【請求項2】
前記環状シール部材は、断面略L字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ洗浄ヘッド。
【請求項3】
前記環状シール部材は、断面横向き略U字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ洗浄ヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーシング内に配置されて内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタ内に備えられ、前記フィルタ内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
船舶に貯留されるバラスト水や、その他汚染物質を含んだ汚染水などの被処理水を濾過するものとして、内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタを備えた濾過器がある。この濾過器で使用されるフィルタは、多数の穴を設けた金属薄板を円筒形に形成した支持体の内周面に金網などの濾過体を円筒状に設けた構成のものが知られている。
【0003】
このように構成されるフィルタは、一方の開口部が被処理水入口となり、他方の開口部は閉鎖され、被処理水入口からフィルタ内側に流入した被処理水を内周面の濾過体を通過させ被処理水中の異物を捕捉することから、フィルタの内面に異物が堆積し、異物の堆積量が多くなるにつれフィルタの閉塞が進み、そのままにしておくと圧力損失が大きくなり、濾過流量が十分に得られなくなる。このような事態を防止するため、フィルタを洗浄して内面に堆積している異物を除去し、フィルタの濾過能力を維持する必要がある。
【0004】
フィルタを洗浄する方法として、濾過方向と逆方向にフィルタ二次側の処理水を流す逆洗浄が知られている。この逆洗浄によって濾過物が混在した水は、フィルタ内に備えられ、フィルタ内面に摺動可能に当接し、フィルタ内面を摺動するフィルタ洗浄ヘッドから吸引排出される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に例示されるこの種のフィルタ洗浄ヘッドは、運転中、フィルタ内面に常に接触状態を維持させるために、フィルタ内に配置された洗浄汚水排出管に接続されるヘッド基管の先端側にフィルタ内面に当接するノズルが軸方向に摺動自在に嵌合し、ばねによりノズルがフィルタ内面方向に付勢される構造となっている。
このような構造から、ヘッド基管とノズルとの隙間からヘッド基管内へ被処理水が入ることを防止するため、ノズルの内面にシールリング装着溝が形成され、シールリング装着溝に装着したシールリングによりヘッド基管とノズルとの間をシールしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2008−507391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記フィルタ洗浄ヘッドにおける、ノズルの内面に形成したシールリング装着溝にシールリングを装着したシール構造では、ヘッド基管とノズルとの間に隙間ができ易く、そして、ヘッド基管とノズルとの間で形成される隙間の開口部は外部に露出しており、濾過運転中は、フィルタ洗浄ヘッドにおけるノズルの周囲の外圧がノズル内圧より高いため、外部からヘッド基管とノズルとの隙間に被処理水中に混在するゴミが入ってくることが避け難い状態にある。
【0007】
ヘッド基管とノズルとの隙間に被処理水中に混在するゴミが入ると、ゴミはノズルの内面に形成されているシールリング装着溝に入って溜まり、この結果、ノズルの動きによりヘッド基管がシールリング装着溝に溜まっているゴミで傷つけられるおそれがあり、また、シールリング装着溝に溜まっているゴミによる抵抗によりノズルの円滑な動きが得られなくなり、ノズルとフィルタ内面との良好な接触状態を維持させることができなくなるおそれがあるといった問題がある。
【0008】
本発明の目的は、ヘッド基管とノズルとの隙間に被処理水中に混在するゴミの侵入を阻止し、ヘッド基管の傷つきを防止するとともに、ノズルの動きを円滑にさせノズルとフィルタ内面との良好な接触状態を維持することができるようにしたフィルタ洗浄ヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ケーシング内に配置されて内部に流入した被処理水を濾過して外部へ流出させる円筒状のフィルタ内に備えられ、前記フィルタ内面に摺動可能に当接して逆洗水を吸引するフィルタ洗浄ヘッドであって、後端が前記フィルタ内に配置された洗浄汚水排水管に接続するヘッド基管と、ヘッド基管の先端側に設けられ前記フィルタ内面に当接するノズルと、ノズルを前記フィルタ内面方向に付勢する弾性部材を備え、前記ノズルの後端には、前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面に密接するシール面を有し、前記ノズルと前記ヘッド基管との間をシールする環状シール部材が取り付けられていることを特徴としているフィルタ洗浄ヘッドである。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、前記ノズルの後端に、前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面に密接するシール面を有し、前記ノズルと前記ヘッド基管との間をシールする環状シール部材が取り付けられているので、前記環状シール部材により前記ヘッド基管と前記ノズルとの間をシールするとともに、前記ヘッド基管と前記ノズルとの間に被処理水中に混在するゴミが入ることを阻止することができる。また、前記ノズル内面のシールリング装着溝の加工は不要となり、また、前記ヘッド基管と前記ノズルとの間にシールリングが介装していないので、前記ノズルの動きが円滑になる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記環状シール部材は、断面略L字状に形成されていることを特徴としている請求項1に記載のフィルタ洗浄ヘッドである。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、前記環状シール部材は、断面略L字状に形成されているので、前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面に密接するシール面を大きくすることができ、しかも、濾過運転中は、前記フィルタ洗浄ヘッドにおける前記ノズルの周辺の外圧が前記ノズル内圧より高いため、前記環状シール部材は外部に露出する面が高い外圧を受けることにより前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面へ強く押しつけられることになり、前記ヘッド基管と前記ノズルとの間のシール性の向上を図ることができる。また、前記環状シール部材の前記ヘッド基管の外周に密接するシール面が摩耗した場合でも、外圧により変形して前記ヘッド基管の外周に密接するので、シール性は保持される。
さらに、前記ノズルの移動により前記ヘッド基管の外周面に付着したゴミを掻き落とすことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、前記環状シール部材は、断面横向き略U字状に形成されていることを特徴としている請求項1に記載のフィルタ洗浄ヘッドである。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、前記環状シール部材は、断面横向き略U字状に形成されているので、略U字状の外面をシール面とすることにより前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面に密接するシール面を一層大きくすることができ、しかも、濾過運転中は、前記フィルタ洗浄ヘッドにおける前記ノズルの周辺の外圧が前記ノズル内圧より高いため、前記環状シール部材は外部に露出する面が高い外圧を受けることにより前記ノズルの後端面と前記ヘッド基管の外周面へ強く押しつけられることになり、前記ヘッド基管と前記ノズルとの間のシール性の一層の向上を図ることができる。また、前記環状シール部材の前記ヘッド基管の外周に密接するシール面が摩耗した場合でも、外圧により変形して前記ヘッド基管の外周に密接するので、シール性は保持される。
さらに、前記ノズルの移動により、前記ヘッド基管の外周面に付着したゴミを書き落とすことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドによれば、環状シール部材によりヘッド基管とノズルとの間に被処理水中に混在するゴミが入ることを阻止することができるので、ヘッド基管の傷つきを防止するとともに、ノズルの動きを円滑にさせノズルとフィルタ内面との良好な接触状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドを備えた濾過器の一例を示す概略断面図である。
【
図2】本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドの実施の形態の第1例を示す断面図である。
【
図4】本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドの実施の形態の第2例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドの実施の形態の一例を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドを備えた濾過器の一例を示す概略断面図、
図2は本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドの実施の形態の第1例を示す断面図、
図3は第1例の要部拡大断面図である。
【0018】
本発明に係るフィルタ洗浄ヘッド1は、濾過器2のケーシング3内に配置されたフィルタ4内に備えられている。ケーシング3は、円筒状に形成され、上部開口部が蓋部5で、下部開口部が底部6で密閉されている。ケーシング3内に配置されたフィルタ4は、本例では、多数の穴を設けた金属薄板を円筒形に形成した支持体の内周面に金網などの濾過体を円筒状に設けた構成となっており、その上部開口部が上閉止部7で密閉され、下部開口部が下閉止部8で密閉され、その軸心を中心にケーシング3に回転可能に支持され、モータ9で回転するようになっている。
【0019】
ケーシング3の下部にはフィルタ4と連通する被処理水導入口10が設けられ、ケーシング3の側部には処理水流出口11が設けられている。また、フィルタ4内には、フィルタ4の軸心に洗浄汚水を外部に排出する洗浄汚水排出管12が配置されている。
【0020】
フィルタ4内に備えられているフィルタ洗浄ヘッド1は、洗浄汚水排出管12に連通状態で取り付けられており、洗浄汚水排出管12に接続するヘッド基管13と、ヘッド基管13の先端側に設けられフィルタ4の内周面に摺動可能に当接するノズル14とを備えている。
ノズル14はヘッド基管13の先端側外周に軸方向移動自在に嵌合しており、ヘッド基管13の外周に設けた支持枠15により移動距離が規制され且つ抜け出しが防止されており、ノズル14の後端と支持枠15との間には、ノズル14を先端側に付勢してフィルタ4の内周面に押しつける弾性部材16が介装されている。弾性部材16として、本例ではコイルスプリングが用いられており、コイル外径がヘッド基管13の外周面13aに接触しない外径となっている。
【0021】
ノズル14の後端には、ヘッド基管13の外周面13aとノズル14の後端面14aに密接するシール面17aを有し、ヘッド基管13とノズル14との間をシールする環状シール部材17が取り付けられている。
本例では、環状シール部材17はゴム等の弾性材からなり、断面略L字状に形成されており、一片17Aがヘッド基管13の外周面13aに摺動自在に密接し、他片17Bがノズル14の後端面14aに密接した状態で皿ネジ18で固定されており、ノズル14と一体となってヘッド基管13の外周面13aを軸方向に移動するようになっている。
環状シール部材17における一片17Aと他片17Bの厚みや幅にあっては適宜設定される。
【0022】
このように構成された第1例のフィルタ洗浄ヘッド1によれば、ノズル14の後端に、ヘッド基管13の外周面13aとノズル14の後端面14aに密接するシール面17aを有し、ノズル14とヘッド基管13との間をシールする環状シール部材17が取り付けられているので、環状シール部材17によりヘッド基管13とノズル14との間がシールされ、ヘッド基管13とノズル14との間に被処理水中に混在するゴミが入ることが阻止される。
【0023】
本例では、環状シール部材17は、断面略L字状に形成されているので、ヘッド基管13の外周面13aとノズル14の後端面14aに密接するシール面17aを大きくすることができ、しかも、濾過運転中は、ノズル14の周辺の外圧がノズル14内圧より高いため、環状シール部材17は外部に露出する面が高い外圧を受けることにより、一片17Aがヘッド基管13の外周面13aへ、他片17Bがノズル14の後端面14aへ強く押しつけられることになり、ヘッド基管13とノズルと14の間のシール性の向上が図れる。また、環状シール部材17のヘッド基管13の外周面13aに密接する一片17Aのシール面17aが摩耗した場合でも、外圧により一片17Aが変形してヘッド基管13の外周面13aに密接するので、シール性は保持される。
また、ノズル14の移動により環状シール部材17の一片17Aの先端でヘッド基管17の外周面13aに付着したゴミを掻き落とすことができる。
【0024】
また、本例では、ノズル14を先端側に付勢してフィルタ4の内周面に押しつける弾性部材16として用いられているコイルスプリングの外径がヘッド基管13の外周面13aに接触しない外径となっているので、弾性部材16によるヘッド基管13の外周面13aへの傷付を避けることができる。
【0025】
図4は本発明に係るフィルタ洗浄ヘッドの実施の形態の第2例を示す断面図、
図5は第2例の要部拡大断面図である。
第2例のフィルタ洗浄ヘッドについて、第1例と同一の構成については同一の符号を付して説明する。
【0026】
第2例のフィルタ洗浄ヘッド1には、第1例と同様に、ヘッド基管13の外周面13aとノズル14の後端面14aに密接するシール面17aを有し、ヘッド基管13とノズル14との間をシールする環状シール部材17が取り付けられている。
【0027】
本例では、環状シール部材17はゴム等の弾性材からなり、断面横向き略U字状に形成されている。そして、ノズル14の後端面14aの内周面には、環状シール部材17の横向き状態におけるU字の縦幅に応じた高さHと、U字の横幅に応じた深さDを有する環状切り欠き部19が形成されており、ノズル14の後端面14aの内周面に形成された環状切り欠き部19とヘッド基管13の外周面13aとで形成される環状溝20内に、環状シール部材17が底側から圧入されている。ノズル14の後端面14aの内周面に形成された環状切り欠き部19の外側端部の周囲には、環状溝20内に圧入されている環状シール部材17の抜けだしを阻止するフランジ部21が内周側に突出しており、環状溝20内に圧入されている環状シール部材17はフランジ部21に係止して抜け出しが阻止され、ノズル14と一体となってヘッド基管13の外周面13aを軸方向に移動するようになっている。
断面横向き略U字状に形成された環状シール部材17における一片17C、底片17D、他片17Eの厚みや幅にあっては適宜設定される。
【0028】
このように構成された第2例のフィルタ洗浄ヘッド1によれば、環状シール部材17は断面横向き略U字状に形成されているので、ヘッド基管13の外周面13aとノズル14の後端面14aに密接するシール面17aを大きくすることができ、しかも、濾過運転中は、ノズル14の周辺の外圧がノズル14内圧より高いため、環状シール部材17は外部に露出する面が高い外圧を受けることにより、一片17Cがヘッド基管13の外周面13aへ、底片17D、他片17Eがノズル14の後端面14aの内周面に形成された環状切り欠き部19の内面へ強く押しつけられることになり、これにより環状溝20内に圧入されている環状シール部材17の抜けだし阻止作用が働くとともに、ヘッド基管13とノズルと14の間のシール性の向上が図れる。
また、環状シール部材17のヘッド基管13の外周面13aに密接する一片17Cのシール面17aが摩耗した場合でも、外圧により一片17Cが変形してヘッド基管13の外周面13aに密接するので、シール性は保持される。
また、ノズル14の移動により環状シール部材17の一片17Cの先端でヘッド基管17の外周面13aに付着したゴミを掻き落とすことができる。
【0029】
また、本例では、第1例と同様に、ノズル14を先端側に付勢してフィルタ4の内周面に押しつける弾性部材16として用いられているコイルスプリングの外径がヘッド基管13の外周面13aに接触しない外径となっているので、弾性部材16によるヘッド基管13の外周面13aへの傷付を避けることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 フィルタ洗浄ヘッド
2 濾過器
3 ケーシング
4 フィルタ
5 蓋部
6 底部
7 上閉止部
8 下閉止部
9 モータ
10 被処理水導入口
11 処理水流出口
12 洗浄汚水排出管
13 ヘッド基管
13a 外周面
14 ノズル
14a 後端面
15 支持枠
16 弾性部材
17 環状シール部材
17a シール面
17A,C 一片
17B、E 他片
17D 底片
19 環状切り欠き部
20 環状溝
21 フランジ部