(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-199526(P2015-199526A)
(43)【公開日】2015年11月12日
(54)【発明の名称】収納箱
(51)【国際特許分類】
B65D 25/52 20060101AFI20151016BHJP
B65D 5/72 20060101ALI20151016BHJP
【FI】
B65D25/52 E
B65D5/72 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-80325(P2014-80325)
(22)【出願日】2014年4月9日
(71)【出願人】
【識別番号】000183462
【氏名又は名称】日本製紙クレシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】村田 剛
【テーマコード(参考)】
3E060
3E062
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA13
3E060BC04
3E060DA17
3E060EA08
3E060EA14
3E062AA01
3E062AB14
3E062AC05
3E062LA13
3E062LA18
(57)【要約】
【課題】 引き出されたラップフィルムを信頼性よく切断することのできる収納箱を提供する。
【解決手段】 開口20Aを有し、開口20Aを通してラップフィルム42が配置される箱本体20と、箱本体20の開口20Aの一辺に折り曲げ可能に連結され、開口20Aを覆ったときに前記一辺の対向辺28を一つの辺とする箱本体20の前面21を被う対向面32と、対向面32の下端辺に取付けられたカット刃50と、を有する蓋体30と、箱本体20の前面21の対向面32が被う領域に形成され、箱本体20から引き出されるラップフィルム42を粘着する仮止め層60と、を備え、ラップフィルム42が、ポリエチレン層とポリメチルペンテン層の積層構造からなり、仮止め層60が、ほぼ中央に間隙部Gを有して対向辺28に沿って箱本体20の両脇へそれぞれ延在し、間隙部Gにおいて幅狭に、前記両脇のそれぞれにおいて幅広に形成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール状のラップフィルムを収納する収納箱であって、
開口を有し、前記開口を通して前記ラップフィルムが配置される箱本体と、
前記箱本体の前記開口の一辺に折り曲げ可能に連結され、前記開口を覆ったときに前記一辺の対向辺を一つの辺とする前記箱本体の前面を被う対向面と、前記対向面の下端辺に取付けられたカット刃と、を有する蓋体と、
前記箱本体の前記前面の前記対向面が被う領域に形成され、前記箱本体から引き出されるラップフィルムを粘着する仮止め層と、
を備え、
前記ラップフィルムが、ポリエチレン層とポリメチルペンテン層の積層構造からなり、
前記仮止め層が、ほぼ中央に間隙部を有して前記対向辺に沿って前記箱本体の両脇へそれぞれ延在し、前記間隙部において幅狭に、前記両脇のそれぞれにおいて幅広に形成されていることを特徴とする収納箱。
【請求項2】
前記ラップフィルムが、6.5N/15mm以上の縦方向の引っ張り強度を有し、170%以下の縦方向の破断点の伸びを有することを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【請求項3】
前記カット刃が板紙製およびプラスチック製のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【請求項4】
前記箱本体および前記蓋体が板紙からなり、前記板紙が500g/m2以上720g/m2以下の坪量を有することを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【請求項5】
前記箱本体の前記前面のほぼ中央に凹状のエンボスが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は収納箱に関し、特に、ロール状のラップフィルムを収納する収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の収納箱としては、開口を通してラップフィルムが配置される箱本体と、該箱本体の開口の一辺に折り曲げ可能に連結され該開口を覆ったときに箱本体の上方の前面および側面を被う対向面とを有する蓋体と、から構成されているものが開示されている(特許文献1参照)。また、箱本体の上方の前面を被う蓋体の対向面の下端辺にカット刃が取付けられ、このカット刃によって、収納箱の外部へ引き出されたラップフィルムを切断できるものが開示されている(特許文献2参照)。
【0003】
この場合、ラップフィルムが伸び易く皺が生じ易い性質を有するため、カット刃によって所望の部分に引っ掛かり難く、該カット刃の延在方向に沿った信頼性ある切断ができないという不都合を有していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4562276号
【特許文献2】特開2014−5079号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、引き出されたラップフィルムを信頼性よく切断することのできる収納箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の収納箱は、ロール状のラップフィルムを収納する収納箱であって、開口を有し、前記開口を通して前記ラップフィルムが配置される箱本体と、前記箱本体の前記開口の一辺に折り曲げ可能に連結され、前記開口を覆ったときに前記一辺の対向辺を一つの辺とする前記箱本体の前面を被う対向面と、前記対向面の下端辺に取付けられたカット刃と、を有する蓋体と、前記箱本体の前記前面の前記対向面が被う領域に形成され、前記箱本体から引き出されるラップフィルムを粘着する仮止め層と、を備え、前記ラップフィルムが、ポリエチレン層とポリメチルペンテン層の積層構造からなり、前記仮止め層が、ほぼ中央に間隙部を有して前記対向辺に沿って前記箱本体の両脇へそれぞれ延在し、前記間隙部において幅狭に、前記両脇のそれぞれにおいて幅広に形成されていることを特徴とする。
(2)本発明の収納箱は、(1)の構成において、前記ラップフィルムが、6.5N/15mm以上の縦方向の引っ張り強度を有し、170%以下の縦方向の破断点の伸びを有することを特徴とする。
(3)本発明の収納箱は、(1)の構成において、前記カット刃が板紙製およびプラスチック製のいずれかであることを特徴とする。
(4)本発明の収納箱は、(1)の構成において、前記箱本体および前記蓋体が板紙からなり、前記板紙が500g/m
2以上720g/m
2以下の坪量を有することを特徴とする。
(5)本発明の収納箱は、(1)の構成において、前記箱本体の前記前面のほぼ中央に凹状のエンボスが形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このような収納箱によれば、引き出されたラップフィルムを信頼性よく切断することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の収納箱の実施形態1を示す斜視図である。
【
図2】本発明の収納箱に収納されるフィルムロール体を示す斜視図である。
【
図3】収納箱から引き出されたラップフィルムを切断する場合を示した説明図である。
【
図4】収納箱から引き出されたラップフィルムと仮止め層の位置関係を示した平面図である。
【
図5】(a)〜(e)は本発明の収納箱の他の実施形態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0010】
(実施形態1)
図1は、本発明の収納箱の実施形態1を示す斜視図である。
図1に示す収納箱10は箱本体20と蓋体30とを有するようになっている。これら箱本体20および蓋体30は、たとえば、500g/m
2以上720g/m
2以下の坪量を有する板紙によって構成されている。
【0011】
箱本体20は長方体をなし、蓋体30を開けた場合に露出される開口20Aを通してフィルムロール体40(
図2参照)が配置(収納)されるようになっている。
図2に示すように、フィルムロール体40は、円筒形の芯体41にポリオレフィン系のラップフィルム42がロール状に巻回されて構成されている。平面視した場合のフィルムロール体40の大きさは箱本体20の開口20Aより若干小さくなっている(
図4参照)。
【0012】
ラップフィルム42は、ポリエチレン層とポリメチルペンテン層の積層構造からなっている。表1は、本発明で適用されるラップフィルム42のうちたとえば2種(一方は添加剤として特殊樹脂を用いている)のラップフィルムを掲げ、それらの特性、すなわち、引張強さ(N/15mm)、破断点伸び(%)、粘着度(mN/cm)、密着度(g/cm
2)、透明度(%)、および耐熱温度(℃)を示している。
【表1】
【0013】
この表1から明らかとなるように、ラップフィルム42は6.5N/15mm以上の縦方向(
図2において矢印α方向)の引っ張り強度を有し、170%以下の縦方向の破断点の伸びを有する。このような特性を有するラップフィルム42は、縦方向に延びることで、後述するように収納箱からのカットがし難くなるという不都合を有する。
【0014】
図1に戻り、フィルムロール体40を配置させる箱本体20は、底面(図示せず)、前面21、左側面(図示せず)、右側面22、背面23を有する箱状をなし、左側面(図示せず)および右側面22の開口20A側の上辺には、それぞれ、折り曲げ可能に折込み片24が形成されている。この折込み片24には、開口20Aの面と面一になるように折り曲げることによって、後述の蓋体30の閉塞後において容易に開くのを回避する蓋係止片25が外方に突出するようになっている。
【0015】
蓋体30は、箱本体20の開口20Aの一辺(背面23を形成する辺)に折り曲げ可能に連結されている。蓋体30は、それが箱本体20の開口20Aを覆ったとき、上面31、箱本体20の前面21を被う前対向面(この明細書において、前記一辺の対向辺を一つの辺とする対向面と称する場合がある)32、箱本体20の左側面(図示せず)を被う左対向面33、箱本体20の右側面22を被う右対向面34を有する。蓋体30の上面31に対する前対向面32、左対向面33、右対向面34の高さ(たとえば約30mm)は、箱本体20の底面(図示せず)に対する前面21、左側面(図示せず)、右側面22の高さ(たとえば45mm)より小さくなっている。このため、蓋体30が箱本体20の開口20Aを被ったとき、蓋体30の前対向面32の下端辺は、たとえば図中A−A線上に位置づけられるようになって、箱本体20の前面21の上部を被うようになっている。
【0016】
蓋体30の前対向面32の下端辺には、該下端辺に沿って延在するカット刃50が取付けられている。カット刃50は、
図1(b)に示すように、帯状をなし、少なくとも一方の長手辺に鋸状の刃50Aが形成されたものを蓋体30の前対向面32の下端辺に接着されることによって取付けられている。カット刃50は板紙製およびプラスチック製のいずれかが用いられている。カット刃50として金属製のものを用いることも考えられるが、使い終わった後の収納箱10の廃棄の不都合等から、上述した板紙製あるいはプラスチック製とすることが好ましい。
【0017】
カット刃50は、
図3に示すように、箱本体20内のフィルムロール体40から引き出されたラップフィルム42を、閉塞された蓋体30によって押さえた状態で、ラップフィルム42の一端を図中β方向へ引っ張ることにより、カット刃50の延在方向に沿って切断できるようになっている。
【0018】
この場合、
図1に示すように、箱本体20の前面21であって、蓋体30の前対向面32で被われる領域に、箱本体20から引き出されるフィルムロール体40のラップフィルム42を粘着する仮止め層60が形成されている。仮止め層60は、ラップフィルム42の巻き戻り、端部めくれを防止するために形成され、開口20Aの一辺(蓋体30が連結される辺との対向辺28)に沿った帯状のニス塗布層によって形成されている。また、仮止め層60は、左右に分離されたたとえば2個の仮止め層60A、60Bからなっている。すなわち、仮止め層60は箱本体20の前面21のほぼ中央に間隙部Gを有して対向辺28に沿って箱本体20の両脇へそれぞれ延在して形成されている。間隙部Gはたとえば50mmの間隙を有している。また、仮止め層60Aは、間隙部G側において幅狭(たとえば10mm)に、箱本体20の両脇のうち一方の側において幅広(たとえば30mm)に形成され、全体としてたとえば台形をなす形状となっている。これにより、仮止め層60Aは、箱本体20の両脇のうち一方の側において粘着強度を増大させることができるようになっている。同様に、仮止め層60Bは、間隙部G側において幅狭(たとえば10mm)に、箱本体20の両脇のうち他方の側において幅広(たとえば30mm)に形成され、全体としてたとえば台形をなす形状となっている。これにより、仮止め層60Bは、箱本体20の両脇のうち他方の側において粘着強度を増大させることができるようになっている。
【0019】
そして、たとえば仮止め層60Aの場合、
図4に示すように、箱本体20の両脇のうち一方の側の端部は、箱本体20から引き出されるラップフィルム42から外側にはみ出るように形成されている(図中、はみ出し部を符号Eで示す)。これにより、箱本体20から引き出されるラップフィルム42を仮止め層60Aに粘着させる場合に、ラップフィルム42の一方の側の端辺部においてめくれがなく確実に粘着させることができる。
図4において図示されていないが、仮止め層60Bにおいても同様の構成となっている。
【0020】
このようにした場合、
図3に示すように、箱本体20内のフィルムロール体40から引き出されたラップフィルム42を仮止め層60Aに粘着させる場合、特に、ラップフィルム42の一方の側の端辺部において、比較的強い粘着力で、めくれがなく確実に粘着させることができる。このため、蓋体30の前対向面32を箱本体20の前面21の側に親指で押した状態で、ラップフィルム42の端辺を図中β方向に引っ張ることにより、該端辺の一部が確実にカット刃50に引っ掛かり、続く引っ張る操作によってラップフィルム42はカット刃50の長手方向に沿って切断できるようになる。上述したように、ラップフィルム42は縦方向(
図2中符号α方向)に延びやすい性質を有するにも拘わらず、仮止め層60ASによってラップフィルム42の該延びを抑制できるので、カット刃50によるラップフィルム42の確実な切断ができるようになる。このため、カット刃50として特に金属製のものを用いる必要がなくなる効果を奏する。
なお、板紙からなる箱本体20及び蓋体30を、上述したように500g/m
2以上の坪量としたことから、ラップフィルム42の引き出しから切断時において箱本体20及び蓋体30の変形が抑えられ、より安定したカットができる効果を奏するようになる。ちなみに、箱本体20及び蓋体30の坪量を720g/m
2より大きくした場合、コストアップとなるばかりか、箱本体20及び蓋体30の加工性が損なわれることになる。
【0021】
また、
図1に示すように、箱本体20の前面21において、仮止め層60A、60Bの間の間隙部Gの下方に凹状のエンボス70が形成されている。
図3に示すように、蓋体30の前対向面32をエンボス70上で押圧させることにより、該前対向面32を箱本体20の前面21に密着させることができ、カット刃50によるラップフィルム42の信頼性ある切断を行うようにできる。
【0022】
なお、
図1に戻り、蓋体30の左対向面33、右対向面34の内側には、前対向面32を折り曲げて形成した左折り曲げ片35、右折り曲げ片(図示せず)が被着され、上面31との間に幅狭の段差部36を形成するようになっている。この段差部36は、蓋体30を箱本体20の開口20Aを閉塞するようにした場合、箱本体20の蓋係止片25が係合され、蓋体30が容易に開くのを回避できるようになっている。
【0023】
(実施形態2)
図5(a)は、本発明の収納箱10の実施形態2を示し、仮止め層60Aの変形したパターンを示した図である。
図5(a)に示すように、仮止め層60Aは、その長手方向の一部に段差部61を有し、これにより、仮止め層60Aは、箱本体20の間隙部G(
図1(a)参照)において幅狭に、箱本体20の両脇のうち一方の側において幅広に形成されている。仮止め層60Bにおいても同様のパターンとなっている。なお、段差部61は1個に限らず複数であってもよい。仮止め層60A、60Bをこのように構成するようにしても、実施形態1と同様な効果を奏する。
【0024】
(実施形態3)
図5(b)は、本発明の収納箱10の実施形態3を示し、仮止め層60Aの変形したパターンを示した図である。
図5(b)に示すように、仮止め層60Aは、
図5(a)に示したと同様に段差部61を有するとともに、長手方向と直交する方向に形成される切り欠き部62が長手方向に沿って複数設けられている。仮止め層60Bにおいても同様のパターンとなっている。仮止め層60A、60Bをこのように構成するようにしても、実施形態1と同様な効果を奏する。なお、このような切り欠き部62は、実施形態1に示した仮止め層60A、60Bにおいて形成するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0025】
(実施形態4)
図5(c)は、本発明の収納箱10の実施形態4を示し、仮止め層60Aの変形したパターンを示した図である。
図5(c)に示すように、仮止め層60Aは、
図5(a)に示したと同様に段差部61を有するとともに、長手方向と平行な方向に形成される切り欠き部62’が長手方向と直交する方向に沿って複数設けられている。仮止め層60Bにおいても同様のパターンとなっている。仮止め層60A、60Bをこのように構成するようにしても、実施形態1と同様な効果を奏する。なお、このような切り欠き部62’は、実施形態1に示した仮止め層60A、60Bにおいて形成するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0026】
(実施形態5)
図5(d)は、本発明の収納箱10の実施形態5を示し、仮止め層60Aの変形したパターンを示した図である。
図5(d)に示すように、仮止め層60Aは、実施形態1に示した仮止め層60Aと同様のパターンとなっているが、該パターンは、ドットからなる複数のニス塗布層が均一に配置された集合体によって形成されている。仮止め層60Bにおいても同様のパターンとなっている。仮止め層60A、60Bをこのように構成するようにしても、実施形態1と同様な効果を奏する。なお、このようなパターンにおいて、実施形態1に示したような段差部を設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0027】
(実施形態6)
図5(e)は、本発明の収納箱10の実施形態6を示し、仮止め層60Aの変形したパターンを示した図である。
図5(e)に示すように、仮止め層60Aは、実施形態5に示したように、ドットからなる複数のニス塗布層が配置された集合体によって形成されたものとなっているが、幅狭の部分から幅広の部分にかけて、ドットの配置密度が順次密となるようになっている。仮止め層60Bにおいても同様のパターンとなっている。仮止め層60A、60Bをこのように構成するようにしても、実施形態1と同様な効果を奏する。なお、このようなパターンにおいて、実施形態2に示したような段差部(
図5(a)参照)を設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0028】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0029】
10 収納箱
20 箱本体
20A 開口
21 前面
22 右側面
23 背面
24 折込み片
25 蓋係止片
28 対向辺
30 蓋体
31 上面
32 前対向面
33 左対向面
34 右対向面
40 フィルムロール体
41 芯体
42 ラップフィルム
50 カット刃
60 仮止め層
60A 仮止め層
60B 仮止め層
61 段差部
62 切欠き部
70 エンボス