特開2015-199561(P2015-199561A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ デュプロ精工株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000003
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000004
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000005
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000006
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000007
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000008
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000009
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000010
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000011
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000012
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000013
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000014
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000015
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000016
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000017
  • 特開2015199561-シートの折畳装置 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-199561(P2015-199561A)
(43)【公開日】2015年11月12日
(54)【発明の名称】シートの折畳装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 45/16 20060101AFI20151016BHJP
【FI】
   B65H45/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-78205(P2014-78205)
(22)【出願日】2014年4月4日
(71)【出願人】
【識別番号】390002129
【氏名又は名称】デュプロ精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138014
【弁理士】
【氏名又は名称】東山 香織
(72)【発明者】
【氏名】長田 優輔
【テーマコード(参考)】
3F108
【Fターム(参考)】
3F108AA01
3F108AB01
3F108BA03
3F108BA08
3F108CC04
(57)【要約】
【課題】折り畳まれるシートの折位置のずれを抑制し、適正な折線を形成可能なシートの折畳装置の提供を目的とする。
【解決手段】シートの折畳装置は、突き当て部材にシートSの先頭部分が突き当たった状態で、シートSの後端側が搬送部により搬送されることで生じたシートSの湾曲部分Cを挟持しシートSに折線を形成する一対の折ローラと、一対の折ローラへ前記湾曲部分Cを案内するガイド部とを備え、ガイド部は、湾曲部分Cの折線形成位置Q1を頂部とし、前記折線形成位置Q1を介して隣接し、一対の折ローラのニップ部33へ対向して送られる2つの折片P1,P2により形成される角度θaを鋭角に形成するようシートSを案内する鋭角形成部を備えた。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートが挿入される挿入空間を形成する一対の折板が所定量離間して設置され、前記挿入空間に挿入されたシートの先頭部分が突き当たる突き当て部材が設けられた折トレイと、
突き当て部材にシートの先頭部分が突き当たった状態で、シートの後端側が搬送部により搬送されることで生じたシートの湾曲部分を挟持しシートに折線を形成する一対の折ローラと、
一対の折ローラへ前記湾曲部分を案内するガイド部とを備え、
ガイド部は、湾曲部分の折線形成位置を頂部とし、前記折線形成位置を介して隣接し、一対の折ローラのニップ部へ対向して送られる2つの折片により形成される角度を鋭角に形成するようシートを案内する鋭角形成部を備えたシートの折畳装置。
【請求項2】
鋭角形成部は、折トレイまたは装置本体のいずれかに形成された揺動支持部に揺動自在に軸支されたガイド本体に設けられる請求項1に記載のシートの折畳装置。
【請求項3】
ガイド部は、一対の折ローラのニップ部へ対向して送られる複数の折片が相互に近接する方向に、該シートを押さえる押さえ部を備えた請求項1または請求項2に記載のシートの折畳装置。
【請求項4】
折ローラは、折り畳まれるシートを所定圧力で押圧し、シートの所定箇所に予め塗布された接着剤によってシートの重ね合わせ面を接着する押圧接着ローラを構成する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のシートの折畳装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートの折畳装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シートの折畳装置について、下記特許文献1には、折トレイの突き当て部材にシートの先頭部分が突き当たった状態で、シートの後端側が搬送部により搬送されることで生じたシートの湾曲部分を、一対の折りローラへ案内するガイド部材を備える技術が開示されている。このガイド部材は、折トレイの挿入空間に挿入されたシートの先頭部分がガイド部材の一端部に接触することで、ガイド部材の他端部がシートの後端側を押えるよう揺動する。このガイド部材は、シートの幅方向に分割して複数設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-158409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載のガイド部材では、シートを内三つ折する際に湾曲部分の間に挟まれ、内方に折り畳まれるシートを、湾曲部分の奥までに十分に入り込ませられないことがあり、内方に挟まれるシートが、湾曲部分が折ローラにより挟持され、折線が形成されたとき、位置ずれを起こしてしまうことがある。特に、シートの折線を形成すべき位置に、予めミシン目が施されている場合であって、且つ折ローラがシートを所定圧力で押圧可能な押圧ローラが用いられるときには、シートの位置がずれた状態で押圧ローラによって強い力で押圧されることで、ミシン目でシートが破損するという問題がある。
【0005】
本発明は上記した課題を解決するものであり、折り畳まれるシートの折位置のずれを抑制し、適正な折線を形成可能なシートの折畳装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明にかかるシートの折畳装置は、シートが挿入される挿入空間を形成する一対の折板が所定量離間して設置され、前記挿入空間に挿入されたシートの先頭部分が突き当たる突き当て部材が設けられた折トレイと、突き当て部材にシートの先頭部分が突き当たった状態で、シートの後端側が搬送部により搬送されることで生じたシートの湾曲部分を挟持しシートに折線を形成する一対の折ローラと、一対の折ローラへ前記湾曲部分を案内するガイド部とを備え、ガイド部は、湾曲部分の折線形成位置を頂部とし、前記折線形成位置を介して隣接し、一対の折ローラのニップ部へ対向して送られる2つの折片により形成される角度を鋭角に形成するようシートを案内する鋭角形成部を備えた。
【0007】
また、前記構成において、鋭角形成部は、折トレイまたは装置本体のいずれかに形成された揺動支持部に揺動自在に軸支されたガイド本体に設けられる。
【0008】
そして、前記各構成において、ガイド部は、一対の折ローラのニップ部へ対向して送られる複数の折片が相互に近接する方向に、該シートを押さえる押さえ部を備えた。
【0009】
更に、前記各構成において、折ローラは、折り畳まれるシートを所定圧力で押圧し、シートの所定箇所に予め塗布された接着剤によってシートの重ね合わせ面を接着する押圧接着ローラを構成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかるシートの折畳装置によれば、ガイド部は、湾曲部分の折線形成位置を頂部とし、前記折線形成位置を介して隣接し、一対の折ローラのニップ部へ対向して送られる2つの折片により形成される角度を鋭角に形成するようシートを案内する鋭角形成部を備えたので、2つの折片の距離が短くなり、折線を適正に形成可能である。
【0011】
また、鋭角形成部は、折トレイまたは装置本体のいずれかに形成された揺動支持部に揺動自在に軸支されたガイド本体に設けられる場合は、湾曲部分が、鋭角形成部に接触してガイド本体を揺動させることができ、シートが座屈することなく、適正に折り畳むことができる。
【0012】
そして、ガイド部は、一対の折ローラのニップ部へ対向して送られる複数の折片が相互に近接する方向に、該シートを押さえる押さえ部を備えた場合は、複数の折片が互いに沿うようになり、互いに適正な位置に位置した状態で折ローラで挟持することができる。
【0013】
更に、折ローラは、折り畳まれるシートを所定圧力で押圧し、シートの所定箇所に予め塗布された接着剤によってシートの重ね合わせ面を接着する押圧接着ローラを構成する場合は、シートが位置ずれを起こしたまま押圧接着ローラに挟まれ、所定圧力以上で押圧されたために、折線が誤った位置で形成され、シートが破損してしまうといったことがない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明にかかるシートの折畳装置の一実施形態を示す斜視図である。
図2】前記折畳装置の縦断面図である。
図3】前記折畳装置の平面図である。
図4】前記折畳装置の折板及びガイド部の斜視図である。
図5】前記ガイド部周辺の部分拡大断面図である。
図6】前記折畳装置により処理されるシートの一実施形態を示す図である。
図7】前記シートを折り畳む際の斜視図である。
図8】前記折畳装置の動作を説明する図である。
図9】前記折畳装置の動作を説明する部分拡大図である。
図10】前記折畳装置の動作を説明する部分拡大図である。
図11】前記折畳装置の動作を説明する部分拡大図である。
図12】前記折畳装置の動作を説明する部分拡大図である。
図13】折板及びガイド部の他の実施形態を示す部分拡大断面図である。
図14】他の実施形態の動作を説明する部分拡大図である。
図15】シートの折畳装置の他の実施形態を示す部分拡大断面図である。
図16】従来のシートの折畳装置を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係るシートの折畳装置の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るシートの折畳装置100の外観を示す斜視図、図2は、前記シートの折畳装置100の縦断面図、図3は、前記シートの折畳装置100の平面図である。各図に示すシートの折畳装置100は、給紙部1、折部2、押圧接着部3、スタッカ部4を備える。
【0016】
給紙部1は、給紙台11、幅ガイド14、給紙ローラ12及び捌き部材13を備える。給紙台11にはシートSが載置される。給紙台11は、給紙による搬送方向F上流側端部から給紙台11の長さの3分1程度の位置に設けられた揺動軸15を軸心とし、図2において矢印Yで示す方向に揺動自在に軸支される。揺動軸15には、装置本体7を構成する一対の側板9,10のうち図3において左側に示す一方の側板9の外側で、図2に示すアーム19の一端部が固定されており、該アーム19の他端部は、付勢手段17としてのばねの下端部が接続される。付勢手段17の上端部は、側板9の揺動軸15より前方の上部に固定され、これより給紙台11の下流側端部は上方に向けて付勢され、この給紙台11の下流側端部の上方に設置された給紙ローラ12に圧接される。そして、給紙台11上に載置されたシートSは、付勢手段17の付勢力により給紙ローラ12に圧接される。
【0017】
幅ガイド14は、給紙台11上に載置されるシートSの幅方向W両端縁に接触し、シートSの幅方向Wにおける位置を決定するために設けられている。幅ガイド14は、案内溝16に案内されつつ手動により幅方向Wに移動可能となっている。幅ガイド14は、シートSの幅方向W長さに応じて所定位置に調整される。
【0018】
給紙ローラ12は、給紙台11の下流側端部近傍及び捌き部材13の上方位置にこれらに対向して配設される。図1,3に示すように、給紙ローラ12は、装置本体7の幅方向W中央に設置された1個のゴムローラ121により構成される。ゴムローラ121の左右両側には、所定量離間して樹脂製のガイドローラ122が設置される。ゴムローラ121及びガイドローラ122は、一対の側板9、10間に架設された1本の回転軸18に固定される。回転軸18は、電磁クラッチ(図示省略)及び図示しない連結機構を介してモータ36に接続される。電磁クラッチは図示しない電磁クラッチ制御器によりオン、オフされる。モータ36が駆動し、電磁クラッチがオン(接)のときには、連結機構に回転軸18が連結されて回転され、これよりゴムローラ121及びガイドローラ122が回転される。逆に、電磁クラッチがオフ(離)のときには、回転軸18が連結機構に連結されず、ゴムローラ121及びガイドローラ122は回転せず、給紙は行われない。
【0019】
捌き部材13は、シートSの搬送面を介したゴムローラ121の下方位置に対向して設置される。捌き部材13は、給紙ローラ12が給紙台11上のシートSのうち最上位のシートSを1枚ずつ下流側へ送り出す際、給紙台11からシートSが重なった状態で送り出されたときに下側のシートSに接触し、下側のシートSが送り出されないようシートSを捌く。
【0020】
折部2は、搬送されるシートSを折り畳む。折部2は、第1、第2の2つの折トレイ27、28と、ガイド部20と、折ローラとしての第1〜4の4つのローラ21、22、23、24と、折位置検出部71とを備える。図2に示すように、第1折トレイ27は、給紙部1から続く水平方向よりやや上向きのシートSの搬送経路から前上方に傾斜して突出し、設置される。また、第2折トレイ28は、第2、第3ローラ22、23のニップ部32より略鉛直方向下向きに伸びるシートSの搬送経路から後下方に傾斜して設置される。
【0021】
第1折りトレイ27及び第2折トレイ28は、ともにシートSが挿入される挿入空間39 を形成する一対の折板38が所定量離間して設置される。一対の折板38は、前板48と後板47からなる。シートSの挿入空間39は、第1、第2ローラ21、22及び第2,3ローラ22、23によるシートSの搬送方向に対し、シートSを所定角度傾斜させつつシートSを挿入させるために設けられる。そして、第1折トレイ27及び第2折トレイ28には、挿入空間39に挿入されたシートSの先頭部分が突き当たる突き当て部材64が設けられている。突き当て部材64は、シートSの挿入方向に位置変更自在に形成されている。
【0022】
第1折トレイ27の下端に形成された開口部62は、第1、第2、第3ローラ21、22、23で囲まれた空間に向けて開かれている。そして、第2折トレイ27の上端に形成された開口部63は、第2、第3、第4ローラ22、23、24で囲まれた空間に向けて開かれている。
【0023】
ガイド部20は、第2折トレイ28の開口部63に設けられる。ガイド部20は、一対の折ローラとしての第3、第4ローラ23,24へシートSの湾曲部分C(図10参照)を案内する。シートSの湾曲部分Cは、突き当て部材64にシートSの先頭部分が突き当たった状態で、シートSの後端側が第2、第3ローラ22,23により送り込まれることで形成される。図4は、第2折トレイ28の前後折板48,47及びガイド部20の斜視図であり、図5はガイド部20周辺の拡大断面図である。ガイド部20は、幅方向Wに延在するガイド本体52と、左右一対の揺動軸53と、補助ガイド部材73とを備える。
【0024】
図4に示すように、ガイド本体52の幅方向両端部には、後板47の屈曲開口部50の側方へ突出する突出部59が設けられている。突出部59は、ガイド本体52の下流側に設けられた下流ガイド部58のガイド面から上方に向けて略直角に屈曲した形状を有する。この突出部59の屈曲部分59aの中央部には、挿通穴60が設けられ、該挿通穴60に揺動軸53の一端部が挿通される。揺動軸53の他端部は、後板47の屈曲開口部50に設けられた揺動支持部61に支持されている。揺動支持部61は、屈曲開口部50の幅方向両端部が前方に向けて屈曲して形成されている。これより、ガイド本体52は、突出部59が揺動軸53を介し揺動支持部61に揺動自在に軸支されている。
【0025】
ガイド本体52の揺動支持部61より内側の部分は、幅方向Wに直交する鉛直断面視略V字状に所定角度鋭角に屈曲する屈曲部55が設けられる。図5における屈曲部55より上の部分は、上流ガイド部57を構成し、屈曲部55より下の部分は下流ガイド部58を構成する。上流ガイド部57は、第2、第3ローラ22、23のニップ部32より略鉛直方向下向きに伸びるシートSの搬送方向F1で、屈曲部55より上流側に位置する。また、下流ガイド部58は、第2折トレイ28の開口部63より略水平方向に伸びるシートSの搬送方向F2で、屈曲部55より下流側に位置する。また、屈曲部55から上流ガイド部57の上流端部57eまでの長さLuは、下流ガイド部58の下流端部58eまでの長さLdよりも短く設定されている。
【0026】
ガイド本体52は、上流ガイド部57及び下流ガイド部58の自重により、図5において実線で示す傾斜姿勢から時計回りに回転しようする力が働いている。この時計回りの回転は、後板47の屈曲開口部50の後方に設けたストッパー69により規制されている。ストッパー69は、後板47の屈曲開口部50の図4において右側に示す一方の端部の後側面に固定されている。そして、ガイド本体52の図4において右側に示す一方の突出部59の下部が、このストッパー69に接触することによって、ガイド本体52の図5における時計回りの回転が規制される。これより、上流ガイド部57が水平方向より所定角度上向きに、下流ガイド部58が所定角度下向きにそれぞれ傾斜した姿勢となる。
【0027】
そして、開口部63にシートSが送られてきたとき、該シートSの湾曲部分Cによってガイド本体52が前方へ押し出され、図5において2点鎖線で示す位置まで、ガイド本体52は揺動軸53を軸心に矢印Zで示す方向に反時計回りに揺動する。
【0028】
上流ガイド部57と後板47の屈曲開口部50の間、及び下流ガイド部58と前板48の屈曲開口部51の間には、それぞれシートSが通過するための上流通過空間66及び下流通過空間67が形成されている。図5において実線で示す突出部59の後下部がストッパー69に接触した状態では、上流通過空間66及び下流通過空間67のいずれも狭く形成されている。一方、ガイド本体52が揺動され、同図において二点鎖線で示す上流ガイド部57及び下流ガイド部58の双方が前方へ移動して反時計回りに所定角度揺動した状態では、上流通過空間66及び下流通過空間67はいずれも揺動前の状態より広くなっている。
【0029】
ガイド本体52の屈曲部55は、シートSの湾曲部分Cを鋭角に形成する鋭角形成部を構成している。より詳しくは、鋭角形成部としての屈曲部55は、シートSの湾曲部分Cの折線形成位置Q1を頂部とし、前記折線形成位置Q1を介して隣接し、一対の折ローラのニップ部33へ対向して送られる2つの折片P2,P3により形成される角度を鋭角に形成するようシートSを案内する。そして、鋭角形成部としての屈曲部55は、第2折トレイ28の屈曲開口部50に形成された揺動支持部61に揺動自在に軸支されたガイド本体52に設けられている。
【0030】
また、下流ガイド部58の下流端部58eは、一対の折ローラとしての第3、第4ローラ23,24のニップ部33へ対向して送られる複数の折片P1〜P3が相互に近接する方向に、シートSを押さえる押さえ部を構成する。
【0031】
補助ガイド部材73は、第2トレイ28の後板47の屈曲開口部50の前面に設けられている。補助ガイド部材73は、屈曲開口部50の幅方向Wの全範囲に亘り設けられ、図5に示すように、屈曲開口部50の上部前面に貼り付けられている。また、補助ガイド部材73は、挿入空間39への入り口付近で屈曲開口部50から分離され、更に下方へ延びて設置されている。補助ガイド部材73は、合成樹脂等の可撓性のある部材により形成され、挿入空間39に出入りするシートSを案内する。更に、この補助ガイド部材73も、上記下流ガイド部58の下流端部58eとともに、シートSの第3、第4ローラ23,24のニップ部33へ対向して送られる複数の折片P1〜P3が相互に近接する図5における上下方向に、シートSを押さえる押さえ部を構成する。
【0032】
折位置検出部71は、第2ローラ22と第3ローラ23のニップ部32より、シートSの搬送方向F下流側に設けられる。折位置検出部71は、発光素子71a及び受光素子71bを備えた透過式の光学センサにより構成される。折位置検出部71は、発光素子71aからの光が、折り畳まれたシートSを透過して受光素子71bに受光されたときの光の透過量を検出し、図示しない制御部に送信する。制御部は、折位置検出部71から送られた透過量の変化を基にシートSの折り位置を判断する。そして、シートSの先頭である折線q2の検出時点から、折り畳まれ第2折片P2に重ねられた第3折片P3の後端縁までのパルス数を計測する。シートSが内三つ折される場合には、折線q2の検出後、折り畳まれることで2枚重ねとなった折片P2,P3により透過量が少ない状態が検出され、続いて一方の折片P3の端縁通過後には、折片P1が1枚のみとなり、透過量は2枚重ねのときよりやや増えた状態となる。これより、折線q2、2枚重ねの折片P2,P3及び1枚のみの折片P1を検出することができる。
【0033】
制御部は計測により得られたパルス数を、ユーザーの設定により得られるパルス数と比較し、両者の差が所定範囲内であれば、適正な位置で折線q2が形成されたと判断し、所定範囲を超えるときは、適正な折り位置で折線q2が形成されていないと判断する。
【0034】
更に、シートSが折り畳まれたとき、内方に位置する折片P1〜P3の表裏いずれかの面に、個人情報や機密情報が記載された情報印刷領域75が形成される場合、このような情報が折り畳まれたシートSの外側から透けて見えることがないように目隠しする目的で、情報印刷領域75に重なる位置に目隠し用印刷領域76が設けられることがある。
【0035】
図6には、このような情報印刷領域75及び目隠し印刷領域76が設けられたシートSの一例を示す。図6(a)は、内三つ折されるシートSの外側となる表面を示し、同図(b)はこのようなシートSの内側となる裏面を示す。図6(b)に示すように、このシートSでは、中央に位置する第2折片P2の裏面やや左寄り中央部に情報印刷領域75が設けられた場合を示している。そして例えば、情報印刷領域75の反対側面である第2折片P2の表面と、情報印刷領域75に重なる第3折片P3の裏面に、目隠し用印刷領域76が設けられる。目隠し用印刷領域76は、黒色や灰色など比較的暗い色でベタ塗りや迷彩模様が印刷されることによって設けられる。
【0036】
図6に示すシートSでは、該シートSの第2折線q2が正しい位置で折り畳まれた場合、第2折片P2と第3折片P3の双方の目隠し用印刷領域76が、情報印刷領域75と全く同じ位置で重なった状態となる。
【0037】
このように、目隠し用印刷領域76が設けられているシートSを折り畳む場合、この目隠し用印刷領域76の前端縁が折位置検出部71の設置位置を通過するとき、発光素子71aから出された光は目隠し用印刷領域76があるためにあまり透過されない。よって、このときに受光素子71bが受光する光の透過量は急激に減少する。折位置検出部71がこの透過量の変化を検出し制御部に送信すると、制御部は、シートSの先頭部分である折線q2を検出した時点からシートSの目隠し用印刷領域76の前端縁を検出した時点までのパルス数を基に、適正な位置で折り畳まれたかどうかを判断することとができる。
【0038】
また、折線q2が適正な位置で形成されると、折位置検出部71の検出する透過量は目隠し用印刷領域76の前端縁で急激に減少するが、折線q2がずれていた場合には、第2折片P2と第3折片P3の双方の目隠し用印刷領域76がぴったり重ならず、位置がずれた状態となる。よって、折位置検出部71は、2枚重ねの目隠し用印刷領域76で急激な透過量の減少を検出する前に、一旦第2折片P2または第3折片P3のいずれか一方の目隠し用印刷領域76の前端縁において、透過量のわずかな減少を検出する。制御部は、このような2段階の透過量の減少に基づくことによっても折線q2が適正に形成されたかどうかを判断可能である。
【0039】
第1〜第4ローラ21〜24は、シートSを搬送する搬送部を構成する。また、第2〜第4ローラ22〜24は、突き当て部材64にシートSの先頭部分が突き当たった状態で、シートSの後端側が送り込まれることで形成されたシートSの湾曲部分Cを挟持しシートSに折線q1、q2を形成する折ローラを構成する。第1〜第4ローラ21〜24は、一対の側板9、10間に架設され、両側板9、10により回転自在に軸支される。また、第1〜第4ローラ21〜24は、隣り合うローラ同士が当接して、それぞれニップ部31、32、33を形成する。第1〜第4ローラ21〜24は、連動機構を介してモータ36に接続され、該モータ36の駆動により回転される。
【0040】
押圧接着部3は、折り畳まれるシートSを所定圧力で押圧し、シートSの所定箇所に予め塗布された接着剤GによってシートSの重ね合わせ面を接着する押圧接着ローラを備える。押圧接着ローラは、折部2の折ローラを構成する第3、第4ローラ23、24により兼ねて構成される。第3、第4ローラ23、24は、第1、第2ローラ21、22より直径が大きく形成されている。これより、シートSを押圧する際の所定値以上の大きな圧力に耐えられるようにしている。そして、押圧接着ローラとしての第3、第4ローラ23、24は、シートSの最終の折り畳みと押圧による折り畳まれたシートSの接着を同時に行う。第3、第4ローラ23、24は、十分な押圧力を発生させるため、金属により形成されることが好ましい。
【0041】
図1に示すように、第3ローラ23の回転軸は、右側の側板10から外方に突出し、右端部に、把手40が着脱自在に接続される接続部37が設けられる。把手40は、第3ローラ23を手動で正逆両方向に回転させる。
【0042】
スタッカ部4は、羽根車42、横ガイド板45、縦ガイド板43及び受け板44を備える。図3に示すように、羽根車42は、幅方向Wに所定量離間して2個設置される。この2個の羽根車42は、一対の側板9、10に回転可能に軸支された回転軸46に固定されている。羽根車42は、外周面に多数の羽根421が設けられ、羽根421は、周方向に等間隔をおいて配置されると共に湾曲状に径方向の外方に延びている。横ガイド板45は、2個の羽根車42の間、該羽根車42と左右双方の側板9、10の間に設置される。横ガイド板45は、第3、第4ローラ23、24のニップ部33と略同程度乃至やや低い高さ位置に横設される。縦ガイド板43は、羽根車42の下方に立設される。受け板44は、縦ガイド板43の下端より前方に前上がり状に傾斜配置される。
【0043】
次に、本実施形態に係るシートの折畳装置100の作用について説明する。シートの折畳装置100により、加工処理がなされるシートSには、図6に示すように、所定箇所に予め接着剤G1〜G10が塗布されている。また、このシートSには、折線q1、q2を形成する位置に予めミシン目が施されている。2本の折線q1、q2によってシートSは、3つの折片P1〜P3に区画される。そして、シートSの重ね合わせ面の周縁には、接着剤塗布領域Gが形成されている。接着剤塗布領域Gは、図7に示すように、シートSが折り畳まれた際、シートSの重ね合わせ面の周縁の相互に接着される位置に形成される。
【0044】
より詳しくは、図6(a)に示すシートS1の表面には、第3折片P3の幅方向Wの両端位置に、シートSの搬送方向Fに沿って筋状に延びる接着剤G1、G3が塗布されている。また、第3折片P3の搬送方向F前端部分にも幅方向Wに沿って筋状に延びる接着剤G2が塗布され、これより第3折片P3の周縁にコ字状に、接着剤塗布領域G1〜G3が形成される。この図6(a)に示すシートSの表面は、シートSが内三つ折に折り畳まれたときに外側となる。
【0045】
また、図6(b)に示すように、折り畳まれたときに内側となるシートS2の裏面には、第1折片P1、第2折片P2及び第3折片P3の幅方向Wの両端位置に搬送方向Fに沿って、更に第1折片P1の搬送方向F前端部分に幅方向Wに沿ってともに筋状に接着剤G4〜G10が塗布される。よって、シートSの表面にはコ字状の周縁に、接着剤塗布領域G4〜G10が形成される。
【0046】
そして、図7に示すように、シートSは、第3折片P3が、第1折片P1と第2折片P2の間に位置するよう折り畳まれる。折り畳まれる際には、第3折片P3の表面の接着剤G1、G2,G3とこれに対向する第1の折片P1の裏面の接着剤G8,G7,G4が三辺で接着される。また、第3折片P3の裏面の接着剤G6、G10とこれに対向する第2折片P2裏面の接着剤G5、G9が接着される。
【0047】
この接着剤G1〜G10は、圧着葉書などに用いられる粘着性が低く、所定値以上の押圧力で押圧されたときに限って、シートSを接着するタイプのものが用いられる。よって、給紙台11上にシートSが積載された状態では、接着剤G1〜G10により上下のシートSが相互に接着されることはほとんどない。一方、押圧接着ローラで所定圧力で押圧されることで、接着剤の塗布されたシートSの重ね合わせ面の周縁が接着される。
【0048】
また、前述したように、図6に示すシートSには、内三つ折となったとき接着体の内方に位置する第2折片P2の裏面の所定位置に情報印刷領域75が設けられている。そして、この情報印刷領域75を目隠しする目的で、第2折片P2の表面及び該3折片P3の裏面の情報印刷領域75に重なる位置に目隠し用印刷領域76が設けられている。
【0049】
封緘処理を開始する際、給紙台11上に複数のシートSを載置する。積載された複数のシートSは、付勢手段17の付勢力により給紙ローラ12に圧接される。ユーザーが操作パネル6のスタートボタンを押下すると、モータ36が駆動される。モータ36の駆動により第1〜第4ローラ21〜24及び羽根車42が回転される。また、クラッチ制御器が電磁クラッチをオンしているときに 回転軸18が回転され、給紙用ローラ12及びガイドローラ122が回転される。
【0050】
給紙台11上の複数のシートSのうち最上位のシートSは、回転する給紙ローラ12及びガイドローラ122により下流側へ送られ、下方の捌き部材13によって他のシートSから分離され折部2へ送出される。
【0051】
折部2では、たとえば図8(a)〜(c)に示すように動作することによって、シートSを、図7の内向き三つ折り状態に折り畳む。すなわち、図8(a)に示すように、給紙部1から送られてくる未折り状態のシートSは、まず、第1、第2ローラ21、22間のニップ部31に送られ、更に上側の第1トレイ27のシートSの挿入空間39に送り込まれる。第1折トレイ27の突き当て部材64の位置は、第1の折片P1及び第2折片P2の搬送方向Fの合計長さに相当する位置に設定されている。
【0052】
したがって、第1折トレイ27の突き当て部材64にシートSの先頭部分が突き当たった後、さらに第1、第2ローラ21、22でシートSが送り込まれると、シートSは第2折線形成位置Q2付近で湾曲し、第2ローラ22と第3ローラ23のニップ部32で第2折線形成位置Q2が挟持搬送され、第2折線q2が形成され、更に、図8(b)のように、下側の第2折トレイ28のシート挿入空間39に送り込まれる。
【0053】
下側の第2折トレイ28の突き当て部材64は、第2折片P2の搬送方向長さに相当する位置に設定されているので、第2折線q2が突き当て部材64に当接した後、さらに第2、第3ローラ22、23により送り込まれると、今度は、第1折線形成位置Q1付近で湾曲し、該第1折線形成位置Q1は、第3、第4ローラ23、24のニップ部33で挟持搬送され、第1折線q1が形成された後、図8(c)に示すように、内三つ折り状態となって、スタッカー部4へと搬送される。すなわち、第1及び第2折線q1、q2でそれぞれ折り畳まれることにより、内三つ折り状態となり、スタッカー部4に供給されるのである。尚、図8(c)では、折り畳まれ、重ねられた3つの折片P1〜P3が相互に接着されていない状態を示しているが、実際にはシートS周縁の接着剤塗布領域Gにおいて相互に接着される。
【0054】
図8(a)から同図(b)に至るまでの間、折位置検出部71は、シートSが発光素子71aと受光素子71bの間を通過したときの光の透過量を検出し、制御部に送信する。制御部は、折位置検出部71からの検出結果に基づき、シートSの先頭である第2折線q2を検出したときから、第3折片P3の後端縁を検出するまでパルス数を計測する。そして、計測により得られた値を、予め設定されたシートSの折位置に関する情報により得られるパルス数と比較する。計測値と設定値の差が、例えば折り位置のずれに換算すると3mm以内等といった所定範囲内であれば、制御部は、適正な位置で第2折線q2が形成されたと判断する。計測値と設定値の差が、所定範囲を超えていた場合には、制御部は、第2折線q2が適正に形成されず、折線形成折位置Q2が設定された位置よりずれていると判断し、モータ36を停止して折り畳み動作を中断するとともにその旨を操作パネル6を用いて報知する。
【0055】
また、シートSに目隠し用印刷領域76が設けられている場合には、折位置検出部71は、シートSの目隠し用印刷領域76が折位置検出部71の設置位置を通過したときの透過量の変化を検出し、制御部へ送信する。制御部は受信した検出結果を基に、折位置検出部71が第2折線q2を検出した時点から目隠し用印刷領域76の前端縁を検出した時点までのパルス数を計測する。そして、計測値を予め設定されたシートSの折線q2から目隠し用印刷用印刷領域76までの長さにより得られるパルス数と比較する。計測値と設定値の差が所定範囲内であれば第2折線q2が適正に形成されたと判断するが、所定範囲を超える場合には第2折線q2の形成位置がずれていると判断し、その旨報知する。
【0056】
また、制御部は、第2折片P2と第3折片P3の双方の目隠し用印刷領域76の検出に先立って、いずれか一方の折片P2、P3のみの目隠し印刷領域76を検出した場合に、第2折線q2が適正に形成されていないと判断することも可能である。
【0057】
また、図8(b)に示す状態では、第2折トレイ28の開口部63に設置したガイド部20は、図9に拡大して示すように、突出部59の後端下部がストッパー69に接触し、上流ガイド部57が上向きに、下流ガイド部58が下向きに所定角度傾斜した姿勢となっている。そして、第2ローラ22及び第3ローラ23によって挟持され、下方へと搬送されるシートSは、上流通過空間66を通り、補助ガイド部材73により下方へと案内され、前板48に突き当たった後第2折トレイ28の挿入空間39へ挿入されている。
【0058】
そして、シートSの先頭部分である第2折線q2が突き当て部材64に突き当たった後、さらに第2、第3ローラ22、23により後続のシートSが開口部63へ送り込まれると、図10に示すように、第1、第2折片P1,P2により構成されるシートSは開口部63内で第3ローラ23と第4ローラ24のニップ部33に向けて湾曲し始める。
【0059】
このシートSの湾曲部分Cは、ガイド本体52の屈曲部55に接触してガイド本体52を前方へ向けて押し出す。ガイド本体52は、このシートSの押し出す力によって揺動軸53を軸心に図9において矢印Zで示す反時計回りに回転する。そして、下流ガイド部58が下向きの傾斜姿勢から図10に示すように、略水平方向に近い横向き姿勢へ変更される。この状態では、下流ガイド部58の下端部58eと前板48の屈曲開口部51との距離Hbが図9に示す揺動前の距離Haより長くなり、下流通過空間67が広く開口される。その後、シートSの湾曲部分Cがこの広く開口された下流通過空間67を通り、図11に示すように、湾曲部分Cの折線形成位置Q1を頂部とし、前方の第3ローラ23と第4ローラ24のニップ部33へと搬送される。
【0060】
シートSは、屈曲部55に接触しつつ搬送されるので、第1折線形成位置Q1を先頭とし、この第1折線形成位置Q1を介して隣接し、第3ローラ23と第4ローラ24のニップ部33へ向けて対向して送られる第1折片P1及び第2折片P2により形成される角度θaを鋭角に形成することができる。このように、第1折片P1と第2折片P2により形成される角度θaは、図16に示すような第2折トレイ28の開口部63にガイド部20が設置されない場合における第1折片P1と第2折片P2により形成される角度θdよりも小さくなる。
【0061】
また、補助ガイド部材73の下端部が、第3折片P3の上面に作用して第3折片P3と第2折片P2とが相互に近接するようシートSを下向きに押さえる。すると、第3折片P3が第2折片P2に沿うようになり、第3折片P3が第2折片P2に対し適正な位置に位置しやすくなる。
【0062】
そして、第2ローラ22及び第3ローラ23により更にシートSが送られると、図12に示すように、第1折線形成位置Q1はニップ部33の直前まで進行する。この図12示す元の状態に戻ろうとし、図10では略水平方向を向いていた下流ガイド部58はわずかに下向きとなって傾斜角度がやや大きくなる。そして、下流ガイド部58の下端部58eは、シートSの上面に作用して前板48の屈曲開口部51に向けて該シートSを押さえつける。これより、第3、第4ローラ23,24のニップ部33へ対向して送られる第1~第3折片P1〜P3を相互に近接する方向に、シートSを押さえる。
【0063】
すると、第1折片P1と第2折片P2のなす角度θbは更に小さくなる。第3折片P3は、この非常に小さい角度に形成された第1折片P1と第2折片P2の間に挟まれることで、第3折片P3と、他の2つの折片P1,P2との距離が短くなって第3折片P3が第2折片P2に沿うようになり、第3折片P3の端部P3eは第1折線形成位置Q1に近い位置に位置するようになる。
【0064】
この結果、第3折片P3の端部P3eが適正な位置にある状態で、第3ローラ23及び第4ローラ24のニップ部33にシートSが挟持され、押圧されつつ搬送される。よって、一旦適正に形成された第2折線q2が、第3折片P3の位置がずれたままで第3、第4ローラ23,24によって押圧されてしまい、第2折線q2がずれた位置で再度形成されるのを防止することができ、第2折線形成位置Q2に予め設けられたミシン目によってシートSが破損するという問題を解消可能である。
【0065】
第3、第4ローラ23、24とのニップ部33で挟持される際、シートSは、第3、第4ローラ23、24とによって所定値以上の押圧力で押圧される。これより、シートSは折り畳みと接着の両方の処理が一度に行われる。そして、シートSの周縁に予め塗布された接着剤G1〜G10によりシートSの重ね合わせ面が相互に接着される。折ローラとしての第3、第4ローラ23,24は、押圧接着ローラを兼ねて構成されるので、シートの折畳装置100の占有スペースを小さくすることができる。
【0066】
第3、第4ローラ23,24を通過し折り畳み及び接着処理がなされることで得られた接着体は、横ガイド板45に案内され、羽根421の間に1枚或いは数枚ずつ挿通される。そして、回転する羽根車42により接着体の上下が反転され、前方に送り出され、受け板44上に順次積載される。
【0067】
次に、本発明に係るシートの折畳装置のガイド部の他の実施形態について説明する。図13は、他の実施形態にかかるガイド部20aの拡大断面図である。図13に示すガイド部20aは、上記した断面V字状のガイド本体52に替えて、断面円形で細長い円柱状のガイド本体52aを備えている。ガイド本体52aは、シートSの湾曲部分Cに接触する部分が鋭角形成部を構成する。
【0068】
ガイド本体52aは、図示省略するが、上記断面V字状のガイド本体52と同様に、幅方向両端部に後板47aの屈曲開口部50aの左右側方へ突出する突出部を備える。そして、揺動軸53aを介して揺動支持部61aに揺動自在に軸支されている。また、図13に示すガイド部20aでは、ストッパー69が設けられておらず、ガイド本体52aは、自重により揺動軸53aに垂下されている。
【0069】
また、図13では、図5に示す補助ガイド部材73が設けられておらず、補助ガイド部材73を設置するのに替えて、後板47aの屈曲開口部50aが挿入空間39aのシートS出入り口付近にまで延びて形成されている。このため図5では屈曲開口部51が2箇所で屈曲し、挿入空間39のシートSの出入り口がテーパ状に広がっていたが、図13に示す屈曲開口部51aは屈曲箇所Iが1つのみであり、挿入空間39aへのシートSの出入り口における前板48と後板47aとの距離Jが短くなっている。
【0070】
このガイド部20aを用いてシートSの湾曲部分Cを案内する際には、第2折トレイ28の突き当て部材64に第2折線q2が突き当り、開口部63aでシートSが湾曲し始め、ガイド本体52aにシートSが接触して、ガイド本体52aを前方へ向けて押し出す。ガイド本体52aは、このシートSの押し出す力によって、揺動軸53を軸心に反時計回りに揺動する。
【0071】
そして、図14に示すように、第1折線形成位置Q1を頂部とし、第1折線形成位置Q1を介して隣接し、第3ローラ23と第4ローラ24のニップ部33へ向けて対向して送られる第1折片P1及び第2折片P2により形成される角度θcを鋭角に形成する。これより、シートSを適正に折り畳むことができる。
【0072】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。即ち、上記実施形態では、折ローラは、折り畳まれるシートを所定圧力で押圧し、シートの所定箇所に予め塗布された接着剤によってシートの重ね合わせ面を接着する押圧接着ローラを構成したが、シートに折線を形成することのみを目的とした折ローラとしてもよい。そして、本シートの折畳装置を押圧接着部のない紙折処理のみを行う装置に用いてもよく、シートの折畳装置により折り畳まれたシートを自動で又は手動で市販の封筒へ封入し、封緘処理する際に用いるなどしてもよい。また、複写、FAX等の機能を備えた複合機の内部に、本紙折装置を収容し、印刷物の後処理部として用いてもよい。
【0073】
また、鋭角形成部は、第2折トレイ28の揺動支持部61に揺動自在に軸支されたガイド本体52、52aに設けられたが、ガイド本体は折トレイまたはシートの折畳装置の他の箇所に固定されていてもよい。ガイド本体が固定され、揺動しない場合、コシの弱いシートや厚さが薄いシートを折り畳む際には、シートが座屈しやすくなるが、コシが強く厚さが厚いシートについては適正に折りたたむことができる。ガイド本体が固定されている場合、構造が簡単となり、製造が容易となり、コストを抑えることができる。また、揺動支持部が、シートの折畳装置の装置本体に設けられ、該装置本体の揺動支持部にガイド本体が軸支されてもよい。
【0074】
また、ガイド部20は、上流ガイド部58の下端部58eと補助ガイド部材73との2つの押さえ部を備えたが、押さえ部をいずれか一方のみとしてもよく、押さえ部を設けない構成としてもよい。また、屈曲部55から上流ガイド部57の上流端部57eまでの長さLuは、下流ガイド部58の下流端部58eまでの長さLdよりも短く設定されたが、上流ガイド部と下流ガイド部の長さが同程度であってもよく、下流ガイド部のほうが上流ガイド部より短く設定されてもよい。
【0075】
また、羽根車42は、モータ36の駆動により回転されたが、搬送部を構成するローラとスタッカ部とは別の駆動源により駆動してもよい。また、ストッパー69は、後板47の屈曲開口部50の図4において右側に示す一方の端部の後側面に固定されたが、ガイド本体52の自重による回転を規制できれば、他の箇所に設けてもよく、上記とは異なる他の形状としてもよい。例えば、図15に示すストッパー69bは、前板48bの屈曲開口部51bに設けられる。図15に示すストッパー69bは、前板48bの屈曲開口部51bの幅方向両端部が上方に向けて屈曲して形成されている。そして、下流ガイド部58の下流端部58eがストッパー69bの上部に接触することで、ガイド本体52bの回転が規制される。
【0076】
また、第1折トレイ33及び第2折トレイ28を搬送面の前上方及び後下方に設置したが、両折トレイを搬送面の上方のみまたは下方のみに設けてもよく、上下に設置してもよい。
【0077】
また、上記のシートの折畳装置100で折畳接着処理を行うシートSの接着剤塗布領域Gは、上記構成例に限定されず、シートの重ね合わせ面全体でもよく、他の一部の箇所であってもよい。例えば、シートの重ね合わせ面の周縁全てに替えて周縁のうちの一部に接着剤が塗布されていてもよく、また、シートの折線形成位置には、あらかじめミシン目が形成されたが、ミシン目のないシートを折りたたみ処理してもよい。
【符号の説明】
【0078】
C 湾曲部分
S シート
P1,P2 折片
Q1 折線形成位置
20,20a ガイド部
33 ニップ部
38 折板
39 挿入空間
52,52a,52b ガイド本体
64 突き当て部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16