【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、受診者を識別するための受診者確認装置であって、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続される(「接続された」としてもよい)画像信号取得手段で、検査機器制御装置から送信される該画像信号を取得する画像信号取得手段(80)と、画像信号取得手段により取得された画像信号をデジタル画像データに変換する変換手段(82)と、変換手段により得られたデジタル画像データから受診者IDを検出する第1受診者ID検出手段(32、40)と、読取り情報であって、受診者に与えられた情報保持手段(72)に保持された情報又は受診者の生体情報である読取り情報を読み取る読取り手段(70)と、読取り手段により読み取られた読取り情報から受診者IDを検出する第2受診者情報検出手段(32、40)と、第1受診者ID検出手段により検出した受診者IDと、第2受診者ID検出手段により検出した受診者IDとを比較して、その一致度を判定する判定手段(32、40)と、判定手段による判定結果を出力する出力手段(40、50、60)と、を有し、読取り手段による読取り情報の読取りがあった場合に、第1受診者ID検出手段により画像データに含まれる受診者IDが検出され、判定手段により第1受診者ID検出手段により検出した受診者IDと第2受診者ID検出手段により検出した受診者IDの一致度が判定され、出力手段により判定結果が出力されることを特徴とする。
【0010】
第1の構成の受診者確認装置においては、画像信号取得手段が、受診者IDを表示する表示欄を有する画像についての画像信号を取得し、変換手段が、画像信号取得手段により取得された画像信号をデジタル画像データに変換し、第1受診者ID検出手段が、該デジタル画像データから受診者IDを検出する。一方、読取り手段は、読取り情報を読み取り、第2受診者ID検出手段が、読取り情報から受診者IDを検出する。判定手段は、検出された2つの受診者IDを比較してその一致度を判定し、判定結果を出力手段により出力することにより、受診者が識別される。
【0011】
よって、画像データ取得手段を検査機器制御装置とモニタの間に接続して配置することにより受診者を識別して受診者の誤認を防止することができるので、医療情報システムにおけるサーバに受診者を識別するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者識別機能を備えることができ、これにより、低コストで受診者の識別を行なうことができる。
【0012】
なお、上記第1の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「受診者を識別するための受診者確認装置であって、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続される(「接続された」としてもよい)画像信号取得手段で、検査機器制御装置から送信される該画像信号を取得する画像信号取得手段(80)と、画像信号取得手段により取得された画像信号をデジタル画像データに変換する変換手段(82)と、変換手段により得られたデジタル画像データから受診者IDを検出する受診者ID検出手段(32、40)と、受診者が装着する装着具(72)に保持された受診者IDを読み取る受診者ID読取り手段(70、32、40)と、受診者ID検出手段により検出した受診者IDと、受診者ID読取り手段により読み取った受診者IDとを比較して、その一致度を判定する判定手段(32、40)と、判定手段による判定結果を出力する出力手段(40、50、60)と、を有し、受診者ID読取り手段による受診者IDの読取りがあった場合に、受診者ID検出手段により画像データに含まれる受診者IDが検出され、判定手段により受診者ID検出手段により検出した受診者IDと受診者ID読取り手段により読み取った受診者IDの一致度が判定され、出力手段により判定結果が出力されることを特徴とする受診者確認装置。」としてもよい。
【0013】
また、第2には、上記第1の構成において、受診者に付与された受診者IDを少なくとも有する受診者情報を含む送信データで検査機器制御装置に入力するための送信データを送信する送信装置(101)と該検査機器制御装置の間に接続される(「接続された」としてもよい)通信データ取得手段で、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データで該送信データを含む通信データを取得する通信データ取得手段(90)と、通信データ取得手段により取得された通信データから受診者情報を検出(抽出としてもよい)する受診者情報検出手段(受診者情報抽出手段としてもよい)(32、40)と、受診者情報検出手段により検出された受診者情報を蓄積する受診者情報蓄積手段(32、36、40)と、を有し、読取り手段により読取り情報の読取りがあった場合には、出力手段は、受診者情報蓄積手段により蓄積された受診者情報において第2受診者ID検出手段により検出された受診者IDと一致する受診者IDを有する受診者情報を表示して出力することを特徴とする。
【0014】
よって、通信データ取得手段をシステム本体と検査機器制御装置の間に接続して配置することにより受診者情報を表示できるので、医療情報システムにおけるサーバに受診者情報を表示するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者情報表示機能を備えることができ、これにより、低コストで受診者の識別を行なうことができる。また、2つの受診者IDの一致度を出力するだけでなく、受診者情報を表示することができるので、本人確認を容易とすることができる。
【0015】
なお、上記第2の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「上記第1の構成において、受診者に付与された受診者IDを少なくとも有する受診者情報を含む送信データで検査機器制御装置に入力するための送信データを送信する送信装置(101)と該検査機器制御装置の間に接続される(「接続された」としてもよい)通信データ取得手段で、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データで該送信データを含む通信データを取得する通信データ取得手段(90)と、通信データ取得手段により取得された通信データから受診者情報を検出(抽出としてもよい)する受診者情報検出手段(受診者情報抽出手段としてもよい)(32、40)と、受診者抽出手段により取得された受診者情報を蓄積する受診者情報蓄積手段(32、36、40)と、を有し、受診者ID読取り手段により受診者IDの読取りがあった場合には、出力手段は、受診者情報蓄積手段により蓄積された受診者情報において受診者ID読取り手段により読み取られた受診者IDと一致する受診者IDを有する受診者情報を表示して出力することを特徴とする。」としてもよい。
【0016】
また、第3には、上記第2の構成において、通信データ取得手段が、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データを受診者情報検出手段に送るハブ装置(90)であることを特徴とする。
【0017】
また、第4には、上記第2又は第3の構成において、送信装置から送信される送信データに含まれる受診者情報には、少なくとも受診者の氏名の情報が含まれることを特徴とする。
【0018】
また、第5には、上記第1から第4までのいずれかの構成において、画像信号取得手段が、検査機器制御装置とモニタの間に接続された画像分配器であり、検査機器制御装置から送られた画像信号が、画像分配器を介してモニタと変換手段に対して送られることを特徴とする。
【0019】
また、第6には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、第1受診者ID検出手段は、変換手段により得られたデジタル画像データにおける受診者IDが表示された領域に対して光学式文字認識を行なうことにより受診者IDを検出することを特徴とする。
【0020】
また、第7には、受診者を識別するための受診者確認装置であって、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続される(「接続された」としてもよい)画像信号取得手段で、検査機器制御装置から送信される該画像信号を取得する画像信号取得手段(80)と、画像信号取得手段により取得された画像信号に基づき受診者IDを検出する第1受診者ID検出手段(82、32、40)と、読取り情報であって、受診者に与えられた情報保持手段(72)に保持された情報又は受診者の生体情報である読取り情報を読み取る読取り手段(70)と、読取り手段により読み取られた読取り情報から受診者IDを検出する第2受診者情報検出手段(32、40)と、第1受診者ID検出手段により検出した受診者IDと、第2受診者ID検出手段により検出した受診者IDとを比較して、その一致度を判定する判定手段(32、40)と、判定手段による判定結果を出力する出力手段(40、50、60)と、を有し、読取り手段による読取り情報の読取りがあった場合に、第1受診者ID検出手段により画像データに含まれる受診者IDが検出され、判定手段により第1受診者ID検出手段により検出した受診者IDと第2受診者ID検出手段により検出した受診者IDの一致度が判定され、出力手段により判定結果が出力されることを特徴とする。
【0021】
第7の構成の受診者確認装置においては、画像信号取得手段が、受診者IDを表示する表示欄を有する画像についての画像信号を取得し、第1受診者ID検出手段が、画像信号取得手段により取得された画像信号に基づき受診者IDを検出する。一方、読取り手段は、読取り情報を読み取り、第2受診者ID検出手段が、読取り情報から受診者IDを検出する。判定手段は、検出された2つの受診者IDを比較してその一致度を判定し、判定結果を出力手段により出力することにより、受診者が識別される。
【0022】
よって、画像データ取得手段を検査機器制御装置とモニタの間に接続して配置することにより受診者を識別して受診者の誤認を防止することができるので、医療情報システムにおけるサーバに受診者を識別するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者識別機能を備えることができ、これにより、低コストで受診者の識別を行なうことができる。
【0023】
なお、上記第7の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「受診者を識別するための受診者確認装置であって、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続される(「接続された」としてもよい)画像信号取得手段で、検査機器制御装置から送信される該画像信号を取得する画像信号取得手段(80)と、画像信号取得手段により取得された画像信号に基づき受診者IDを検出する第1受診者ID検出手段(82、32、40)と、受診者が装着する装着具(72)に保持された受診者IDを読み取る受診者ID読取り手段(70、32、40)と、受診者ID検出手段により検出した受診者IDと、受診者ID読取り手段により読み取った受診者IDとを比較して、その一致度を判定する判定手段(32、40)と、判定手段による判定結果を出力する出力手段(40、50、60)と、を有し、受診者ID読取り手段による受診者IDの読取りがあった場合に、受診者ID検出手段により画像データに含まれる受診者IDが検出され、判定手段により受診者ID検出手段により検出した受診者IDと受診者ID読取り手段により読み取った受診者IDの一致度が判定され、出力手段により判定結果が出力されることを特徴とする受診者確認装置。」としてもよい。
【0024】
なお、第7−1の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、「上記第7の構成において、受診者に付与された受診者IDを少なくとも有する受診者情報を含む送信データで検査機器制御装置に入力するための送信データを送信する送信装置(101)と該検査機器制御装置の間に接続される(「接続された」としてもよい)通信データ取得手段で、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データで該送信データを含む通信データを取得する通信データ取得手段(90)と、通信データ取得手段により取得された通信データから受診者情報を検出(抽出としてもよい)する受診者情報検出手段(受診者情報抽出手段としてもよい)(32、40)と、受診者情報検出手段により検出された受診者情報を蓄積する受診者情報蓄積手段(32、36、40)と、を有し、読取り手段により読取り情報の読取りがあった場合には、出力手段は、受診者情報蓄積手段により蓄積された受診者情報において第2受診者ID検出手段により検出された受診者IDと一致する受診者IDを有する受診者情報を表示して出力することを特徴とする。」としてもよい。
【0025】
また、第7−2の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、「上記第7−1の構成において、通信データ取得手段が、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データを受診者情報検出手段に送るハブ装置であることを特徴とする。」としてもよい。
【0026】
また、第7−3の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、「上記第7−1又は第7−2の構成において、送信装置から送信される送信データに含まれる受診者情報には、少なくとも受診者の氏名の情報が含まれることを特徴とする。」としてもよい。
【0027】
また、第7−4の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、「第7又は第7−1又は第7−2又は第7−3の構成において、画像信号取得手段が、検査機器制御装置とモニタの間に接続された画像分配器であり、検査機器制御装置から送られた画像信号が、画像分配器を介してモニタと第1受診者ID検出手段に対して送られることを特徴とする。」としてもよい。
【0028】
また、第7−5の構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、「第7又は第7−1又は第7−2又は第7−3又は第7−4の構成において、第1受診者ID検出手段は、画像信号取得手段により取得された画像信号をデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データにおける受診者IDが表示された領域に対して光学式文字認識を行なうことにより受診者IDを検出することを特徴とする。」としてもよい。
【0029】
また、第8には、上記第1から第7までのいずれかの構成において、情報保持手段が、読取り情報としてのバーコードが表示されたバーコード表示体であり、読取り手段が、バーコード表示体に表示されたバーコードを読み取るバーコードリーダであることを特徴とする。
【0030】
なお、「上記第7−1又は第7−2又は第7−3又は第7−4又は第7−5の構成において、情報保持手段が、読取り情報としてのバーコードが表示されたバーコード表示体であり、読取り手段が、バーコード表示体に表示されたバーコードを読み取るバーコードリーダであることを特徴とする。」としてもよい。
【0031】
なお、上記第1から第8までのいずれかの構成において、上記出力手段が、判定結果を表示する表示装置及び/又は判定結果を音声で出力する音声出力装置であることを特徴とするものとしてもよい。
【0032】
また、第9には、受診者を識別するための受診者確認装置であって、画像分配器(80)と、画像分配器と接続される(「接続された」としてもよい)変換装置(82)と、読取り装置(70)と、出力装置(50、60)と、確認装置本体(10)と、を有し、画像分配器が、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続され、検査機器制御装置から送られた該画像信号が、画像分配器を介してモニタと変換装置に対して送られ、変換装置が、画像分配器から入力された画像信号をデジタル画像データに変換し、読取り装置が、読取り情報であって、受診者に与えられた情報保持手段(72)に保持された情報又は受診者の生体情報である読取り情報を読み取り、読取り装置により読取り情報の読取りがあった場合には、確認装置本体が、変換装置により得られたデジタル画像データから受診者IDを検出するとともに、読み取られた読取り情報に基づき受診者IDを検出して、検出された2つの受診者IDを比較してその一致度を判定し、判定した結果を出力装置から出力することを特徴とする。
【0033】
第9の構成の受診者確認装置においては、モニタに表示された画像に含まれる受診者IDと、読取り装置により読み取られた読取り情報に基づき検出された受診者IDとを比較してその一致度を出力することにより、受診者が識別される。
【0034】
よって、画像分配器を検査機器制御装置とモニタの間に接続して配置することにより受診者を識別して受診者の誤認を防止することができるので、医療情報システムにおけるサーバに受診者を識別するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者識別機能を備えることができ、これにより、低コストで受診者の識別を行なうことができる。
【0035】
なお、上記第9の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「受診者を識別するための受診者確認装置であって、画像分配器(80)と、画像分配器と接続される(「接続された」としてもよい)変換装置(82)と、読取り装置(70)と、出力装置(50、60)と、確認装置本体(10)と、を有し、画像分配器が、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続され、検査機器制御装置から送られた該画像信号が、画像分配器を介してモニタと変換装置に対して送られ、変換装置が、画像分配器から入力された画像信号をデジタル画像データに変換し、読取り装置が、受診者が装着する装着具に保持された受診者IDを読み取り、読取り装置による受診者IDの読取りがあった場合には、確認装置本体が、変換装置により得られたデジタル画像データから受診者IDを検出するとともに、該検出された受診者IDを読取り装置により読み取られた受診者IDと比較して、その一致度を判定し、判定した結果を出力装置から出力することを特徴とする受診者確認装置。」としてもよい。
【0036】
また、第10には、受診者を識別するための受診者確認装置であって、画像分配器(80)と、読取り装置(70)と、出力装置(50,60)と、確認装置本体(10)と、を有し、画像分配器が、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続され、検査機器制御装置から送られた該画像信号が、画像分配器を介してモニタと確認装置本体に対して送られ、読取り装置が、読取り情報であって、受診者に与えられた情報保持手段に保持された情報又は受診者の生体情報である読取り情報を読み取り、読取り装置により読取り情報の読取りがあった場合には、確認装置本体が、画像分配器から入力された画像信号をデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データから受診者IDを検出するとともに、読み取られた読取り情報に基づき受診者IDを検出して、検出された2つの受診者IDを比較してその一致度を判定し、判定した結果を出力装置から出力することを特徴とする。
【0037】
第10の構成の受診者確認装置においては、モニタに表示された画像に含まれる受診者IDと、読取り装置により読み取られた読取り情報に基づき検出された受診者IDとを比較してその一致度を出力することにより、受診者が識別される。
【0038】
よって、画像分配器を検査機器制御装置とモニタの間に接続して配置することにより受診者を識別して受診者の誤認を防止することができるので、医療情報システムにおけるサーバに受診者を識別するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者識別機能を備えることができ、これにより、低コストで受診者の識別を行なうことができる。
【0039】
なお、上記第10の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「受診者を識別するための受診者確認装置であって、画像分配器(80)と、読取り装置(70)と、出力装置(50、60)と、確認装置本体(10)と、を有し、画像分配器が、検査機器(116、118)と、該検査機器の動作を制御する検査機器制御装置(112)と、検査機器制御装置から送信される画像信号に基づく画像で、受診者に付与された受診者IDを表示する表示欄を有し、検査機器制御装置を操作するための画像を表示するモニタ(114)とを有するモダリティ装置(110)における検査機器制御装置とモニタの間に接続され、検査機器制御装置から送られた該画像信号が、画像分配器を介してモニタと確認装置本体に対して送られ、読取り装置が、受診者が装着する装着具に保持された受診者IDを読み取り、読取り装置による受診者IDの読取りがあった場合には、確認装置本体が、画像分配器から入力された画像信号をデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データから受診者IDを検出するとともに、該検出された受診者IDを読取り装置により読み取られた受診者IDと比較して、その一致度を判定し、判定した結果を出力装置から出力することを特徴とする受診者確認装置。」としてもよい。
【0040】
また、第11には、上記第9又は第10の構成において、受診者に付与された受診者IDを少なくとも有する受診者情報を含む送信データで検査機器制御装置に入力するための送信データを送信する送信装置(101)と該検査機器制御装置の間に接続される(「接続された」としてもよい)ハブ装置(90)が設けられ、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データで該送信データを含む通信データが、該ハブ装置により確認装置本体に送られ、確認装置本体は、該ハブ装置から送られた通信データから受診者情報を検出(抽出としてもよい)して、検出した受診者情報を蓄積するとともに、読取り装置による読取り情報の読取りがあった場合には、蓄積された受診者情報において読取り情報に基づき検出した受診者IDと一致する受診者IDを有する受診者情報を出力装置に出力することを特徴とする。
【0041】
よって、ハブ装置をシステム本体と検査機器制御装置の間に接続して配置することにより受診者情報を表示できるので、医療情報システムにおけるサーバに受診者情報を表示するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者情報表示機能を備えることができ、これにより、低コストで受診者の識別を行なうことができる。また、2つの受診者IDの一致度を出力するだけでなく、受診者情報を表示することができるので、本人確認を容易とすることができる。
【0042】
なお、第11の構成を以下のようにしてもよい。すなわち、「上記第9又は第10の構成において、受診者に付与された受診者IDを少なくとも有する受診者情報を含む送信データで検査機器制御装置に入力するための送信データを送信する送信装置(101)と該検査機器制御装置の間に接続される(「接続された」としてもよい)ハブ装置(90)が設けられ、送信装置と検査機器制御装置間で通信される通信データで該送信データを含む通信データが、ハブ装置により確認装置本体に送られ、確認装置本体は、ハブ装置から送られた通信データから受診者情報を検出(抽出としてもよい)して、抽出した受診者情報を蓄積するとともに、読取り装置による受診者IDの読取りがあった場合には、蓄積された受診者情報において読取り装置により読み取られた受診者IDと一致する受診者IDを有する受診者情報を出力装置に出力することを特徴とする。」としてもよい。
【0043】
また、第12には、上記第11の構成において、送信装置から送信される送信データに含まれる受診者情報には、少なくとも受診者の氏名の情報が含まれることを特徴とする。
【0044】
また、第13には、上記第9から第12までのいずれかの構成において、確認装置本体は、デジタル画像データにおける受診者IDが表示された領域に対して光学式文字認識を行なうことにより受診者IDを検出することを特徴とする。
【0045】
また、第14には、上記第9から第13までのいずれかの構成において、情報保持手段が、読取り情報としてのバーコードが表示されたバーコード表示体であり、読取り装置が、バーコード表示体に表示されたバーコードを読み取るバーコードリーダであることを特徴とする。
【0046】
また、第15には、第8又は第14の構成において、バーコード表示体が、バーコードが表示されたリストバンド又はバーコードが表示された帳票であることを特徴とする。
【0047】
なお、上記第9から第15までのいずれかの構成において、上記出力装置が、判定結果を表示する表示装置及び/又は判定結果を音声で出力する音声出力装置であることを特徴とするものとしてもよい。