【解決手段】ポイント管理部68によって、配置側ユーザ端末12から、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び利用可能なグループを示す情報を含む配置要求を受信したときに、グループと対応付けて、電子ポイント又は電子クーポンを、ポイント記憶部66に格納する。また、ポイント発行部70によって、利用側ユーザ端末14から、ユーザ情報を含む閲覧要求を受信したときに、グループ記憶部64から、ユーザ情報を含むグループを取得し、ポイント記憶部66から、取得したグループと対応付けられた電子ポイント又は電子クーポンを取得し、取得した電子ポイント又は電子クーポンの一覧を、利用側ユーザ端末14へ送信する。
前記ポイント管理手段は、前記配置側ユーザ端末から、ユーザ情報を更に含む前記配置要求を受信したときに、前記グループ及び前記ユーザ情報と対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、前記ポイント記憶手段に格納し、
前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポン及び前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報の組み合わせの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信する請求項1記載のポイント管理装置。
前記ポイント管理手段は、前記配置側ユーザ端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンの利用可能店舗に対する評価情報を更に含む前記配置要求を受信したときに、前記グループ、前記ユーザ情報、及び前記評価情報と対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、前記ポイント記憶手段に格納し、
前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポン、前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報、及び前記評価情報の組み合わせの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信する請求項2記載のポイント管理装置。
前記利用側ユーザ端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンを示す情報を含むポイント利用要求を受信したときに、前記電子ポイント又は電子クーポンを発行し、前記利用側ユーザ端末へ送信するポイント発行手段を更に含む請求項1〜請求項4の何れか1項記載のポイント管理装置。
店舗側端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンが利用されたことを示す利用実績情報を受信すると、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンを更新するポイント利用更新手段を更に含む請求項1〜請求項5の何れか1項記載のポイント管理装置。
前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から、前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの各々について、前記電子ポイント又は電子クーポンに付与された前記利用可能店舗に対して予め設定された、日にち、曜日、又は時間帯毎のポイント倍率と、現時点の日にち、曜日、又は時間帯とに基づいて、前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定し、前記決定した前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容の一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信する請求項1〜請求項6の何れか1項記載のポイント管理装置。
前記サービスポイント付与手段は、店舗側端末から、前記利用実績情報を受信すると、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報と、前記利用者を示すユーザ情報との各々に対して、予め設定された、日にち、曜日、又は時間帯毎のポイント倍率と、現時点の日にち、曜日、又は時間帯とに基づいて、前記サービスポイント又はサービスクーポンを計算し、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報と、前記利用者を示すユーザ情報との各々に対して、前記計算したサービスポイント又はサービスクーポンを付与するように、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記サービスポイント又はサービスクーポンを更新する請求項10記載のポイント管理装置。
ユーザ端末から、前記ユーザ情報を前記グループへ登録することを要求するグループ更新要求を受信すると、前記グループ記憶手段に記憶されているグループを更新するグループ更新手段を更に含む請求項1〜請求項13の何れか1項記載のポイント管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1では、電子クーポンの配布の利便性に焦点をあてているが、電子クーポン配布先を限定していないので、あるユーザの来店履歴などのプライベート情報が公開されてしまう。また、友人や家族からの情報でなくまったく見知らぬ人からの口コミであるため、内容の信憑性を利用者側で判断する必要がある。
【0007】
上記の特許文献2では、会員データに応じて発行するプレゼントや割引サービスを選択しているが、かならずしも利用につながるとは限らない。
【0008】
上記の特許文献3では、店舗間でのポイント共有は行われるが、ユーザ間でのポイント共有はされない。
【0009】
本発明は、上記の事情を鑑みて成されたもので、ユーザが所属するグループ内で電子ポイント又は電子クーポンを共有することができるポイント管理装置、ポイント管理システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために本発明に係るポイント管理装置は、少なくとも1人のユーザ情報からなる少なくとも1つのグループを記憶するグループ記憶手段と、配置側ユーザ端末から、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び利用可能なグループを示す情報を含む配置要求を受信したときに、前記グループと対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、ポイント記憶手段に格納するポイント管理手段と、利用側ユーザ端末から、前記ユーザ情報を含む閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信する閲覧要求応答手段と、を含んで構成されている。
【0011】
本発明に係るプログラムは、少なくとも1人のユーザ情報からなる少なくとも1つのグループを記憶するグループ記憶手段を含むコンピュータを、配置側ユーザ端末から、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び利用可能なグループを示す情報を含む配置要求を受信したときに、前記グループと対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、ポイント記憶手段に格納するポイント管理手段、及び利用側ユーザ端末から、前記ユーザ情報を含む閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信する閲覧要求応答手段として機能させるためのプログラムである。
【0012】
本発明によれば、ポイント管理手段によって、配置側ユーザ端末から、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び利用可能なグループを示す情報を含む配置要求を受信したときに、前記グループと対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、ポイント記憶手段に格納する。
【0013】
また、閲覧要求応答手段によって、利用側ユーザ端末から、前記ユーザ情報を含む閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信する。
【0014】
このように、配置側ユーザ端末から受信した、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを、利用可能なグループと対応付けてポイント記憶手段に格納し、利用側ユーザ端末に対して、ユーザ情報を含むグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンの一覧を送信することにより、ユーザが所属するグループ内で電子ポイント又は電子クーポンを共有することができる。
【0015】
本発明のポイント管理手段は、前記配置側ユーザ端末から、ユーザ情報を更に含む前記配置要求を受信したときに、前記グループ及び前記ユーザ情報と対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、前記ポイント記憶手段に格納し、前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポン及び前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報の組み合わせの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信するようにすることができる。これによって、ユーザの店舗利用に関する情報を、ユーザが所属するグループに限定して表示するようにすることができる。
【0016】
本発明のポイント管理手段は、前記配置側ユーザ端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンの利用可能店舗に対する評価情報を更に含む前記配置要求を受信したときに、前記グループ、前記ユーザ情報、及び前記評価情報と対応付けて、前記電子ポイント又は電子クーポンを、前記ポイント記憶手段に格納し、前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポン、前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報、及び前記評価情報の組み合わせの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信するようにすることができる。これによって、ユーザの店舗に関する評価情報によって、店舗利用を促進することができる。
【0017】
上記の電子ポイント又は電子クーポンには、有効期限が付与され、前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポン及び前記電子ポイント又は電子クーポンに付与された有効期限の組み合わせの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信するようにすることができる。このように、電子ポイント又は電子クーポンに有効期限が付与されている場合であっても、ユーザが所属するグループ内で電子ポイント又は電子クーポンを共有することにより、電子ポイント又は電子クーポンの有効利用が可能となる。
【0018】
本発明のポイント管理装置は、前記利用側ユーザ端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンを示す情報を含むポイント利用要求を受信したときに、前記電子ポイント又は電子クーポンを発行し、前記利用側ユーザ端末へ送信するポイント発行手段を更に含むようにすることができる。
【0019】
本発明のポイント管理装置は、店舗側端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンが利用されたことを示す利用実績情報を受信すると、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンを更新するポイント利用更新手段を更に含むようにすることができる。
【0020】
本発明のポイント管理装置は、ユーザ情報の各々に対して、住所および各店舗の利用回数を記憶するユーザ記憶手段を更に含み、前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から、現在位置情報を更に含む前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記ユーザ記憶手段から、前記ユーザ情報に対する住所および各店舗の利用回数を取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの各々について、前記現在位置情報、又は取得した前記ユーザ情報に対する住所および各店舗の利用回数に基づいて、流動ポイントを計算し、前記計算した流動ポイントを用いて、前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定し、前記決定した前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容の一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信するようにすることができる。これによって、電子ポイント又は電子クーポンを利用するユーザに応じて、電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定することができる。
【0021】
本発明のポイント管理装置は、ユーザ情報の各々に対して、各店舗の利用回数、又は各店舗についての評価情報の提供に関する評価提供情報を記憶するユーザ記憶手段を更に含み、前記閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記ユーザ記憶手段から、前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報に対する各店舗の利用回数、又は各店舗についての評価提供情報を取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの各々について、取得した前記ユーザ情報に対する各店舗の利用回数、又は各店舗についての評価提供情報に基づいて、流動ポイントを計算し、前記計算した流動ポイントを用いて、前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定し、前記決定した前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容、及び前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報の組み合わせの一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信するようにすることができる。これによって、電子ポイント又は電子クーポンを配置するユーザに応じて、電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定することができる。
【0022】
本発明の閲覧要求応答手段は、前記利用側ユーザ端末から、前記閲覧要求を受信したときに、前記グループ記憶手段から、前記ユーザ情報を含むグループを取得し、前記ポイント記憶手段から、前記取得したグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンを取得し、前記取得した前記電子ポイント又は電子クーポンの各々について、前記電子ポイント又は電子クーポンに付与された前記利用可能店舗に対して予め設定された、日にち、曜日、又は時間帯毎のポイント倍率と、現時点の日にち、曜日、又は時間帯とに基づいて、前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定し、前記決定した前記電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容の一覧を、前記利用側ユーザ端末へ送信するようにすることができる。これによって、電子ポイント又は電子クーポンの店舗に対して設定されたポイント倍率に応じて、電子ポイント又は電子クーポンによる特典内容を決定することができる。
【0023】
本発明のポイント管理装置は、サービスポイント付与手段を更に含み、前記ポイント記憶手段は、前記ユーザ情報の各々と対応付けて、各店舗で共通して利用可能なサービスポイント又はサービスクーポンを更に記憶し、前記サービスポイント付与手段は、店舗側端末から、前記電子ポイント又は電子クーポンが利用されたことを示し、かつ、利用者を示すユーザ情報を含む利用実績情報を受信すると、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報と、前記利用者を示すユーザ情報との各々に対して、前記サービスポイント又はサービスクーポンを付与するように、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記サービスポイント又はサービスクーポンを更新するようにすることができる。これによって、電子ポイント又は電子クーポンを配置するユーザに対しても、サービスポイント又はサービスクーポンを付与することができる。
【0024】
また、上記のポイント管理装置は、ユーザ情報の各々に対して、住所および各店舗の利用回数を記憶するユーザ記憶手段を更に含み、前記サービスポイント付与手段は、店舗側端末から、前記利用実績情報を受信すると、前記利用者を示すユーザ情報について、前記ユーザ記憶手段から、前記ユーザ情報に対する住所、又は前記店舗側端末の店舗の利用回数を取得し、利用された前記電子ポイント又は電子クーポンについて、前記取得した前記ユーザ情報に対する住所および前記店舗の利用回数に基づいて、前記サービスポイント又はサービスクーポンを計算し、前記利用者を示すユーザ情報に対して、前記計算したサービスポイント又はサービスクーポンを付与するように、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記サービスポイント又はサービスクーポンを更新するようにすることができる。これによって、電子ポイント又は電子クーポンを利用するユーザに応じて、サービスポイント又はサービスクーポンを付与することができる。
【0025】
また、上記のポイント管理装置は、ユーザ情報の各々に対して、各店舗の利用回数、又は各店舗についての評価情報の提供に関する評価提供情報を記憶するユーザ記憶手段を更に含み、前記サービスポイント付与手段は、店舗側端末から、前記利用実績情報を受信すると、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報について、前記ユーザ記憶手段から、前記ユーザ情報に対する前記店舗側端末の店舗の利用回数、又は前記店舗の評価提供情報を取得し、利用された前記電子ポイント又は電子クーポンについて、前記取得した前記ユーザ情報に対する前記店舗の利用回数又は前記店舗の評価提供情報に基づいて、前記サービスポイント又はサービスクーポンを計算し、前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報に対して、前記計算したサービスポイント又はサービスクーポンを付与するように、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記サービスポイント又はサービスクーポンを更新するようにすることができる。これによって、電子ポイント又は電子クーポンを配置するユーザに応じて、サービスポイント又はサービスクーポンを付与することができる。
【0026】
また、上記のサービスポイント付与手段は、店舗側端末から、前記利用実績情報を受信すると、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報と、前記利用者を示すユーザ情報との各々に対して、予め設定された、日にち、曜日、又は時間帯毎のポイント倍率と、現時点の日にち、曜日、又は時間帯とに基づいて、前記サービスポイント又はサービスクーポンを計算し、記ポイント記憶手段に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた前記ユーザ情報と、前記利用者を示すユーザ情報との各々に対して、前記計算したサービスポイント又はサービスクーポンを付与するように、前記ポイント記憶手段に記憶されている前記サービスポイント又はサービスクーポンを更新するようにすることができる。これによって、店舗が利用された日にち、曜日、又は時間帯に応じて、サービスポイント又はサービスクーポンを付与することができる。
【0027】
本発明に係るポイント管理装置は、ユーザ端末から、前記ユーザ情報を前記グループへ登録することを要求するグループ更新要求を受信すると、前記グループ記憶手段に記憶されているグループを更新するグループ更新手段を更に含むようにすることができる。
【0028】
本発明に係るポイント管理システムは、上記のポイント管理装置と、取得した前記電子ポイントまたは電子クーポンの前記配置要求、前記ポイント管理装置へ送信する配置側ユーザ端末と、前記閲覧要求を前記ポイント管理装置へ送信し、前記ポイント管理装置から受信した前記電子ポイント又は電子クーポンの一覧を表示する利用側ユーザ端末と、を含んで構成されている。
【0029】
本発明のプログラムは、記憶媒体に格納して提供することができる。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、本発明のポイント管理装置、ポイント管理システム、及びプログラムによれば、配置側ユーザ端末から受信した、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを、利用可能なグループと対応付けてポイント記憶手段に格納し、利用側ユーザ端末に対して、ユーザ情報を含むグループと対応付けられた前記電子ポイント又は電子クーポンの一覧を送信することにより、ユーザが所属するグループ内で電子ポイント又は電子クーポンを共有することができる、という効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、ユーザが所属するグループ内で電子ポイント又は電子クーポンを共有するポイント管理システムに、本発明を適用した場合を例に説明する。
【0033】
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るポイント管理システム10は、店舗から獲得した電子ポイント又は電子クーポンを配置するユーザが所有する配置側ユーザ端末12と、電子ポイント又は電子クーポンを利用するユーザが所有する利用側ユーザ端末14と、各ユーザの電子ポイント又は電子クーポンを管理するポイント管理サーバ16と、ポイントサービスを利用する各店舗内に設置された店舗側端末18とを備えている。
【0034】
配置側ユーザ端末12、利用側ユーザ端末14、ポイント管理サーバ16、及び店舗側端末18は、インターネットなどのネットワーク20を介して接続されている。
【0035】
店舗側端末18は、ポイント管理サーバ16との通信機能を備えた装置であり、レジに内蔵されていても良いし、レジとは別の専用機械でも良い。店舗側端末18は、ユーザの店舗利用に応じて、店員による操作を受け付けて、電子ポイント又は電子クーポンの送信要求を、ポイント管理サーバ16へ送信する。また、店舗側端末18は、ユーザの電子ポイント利用又は電子クーポン利用に応じて、店員による操作を受け付けて、電子ポイント又は電子クーポンの利用実績情報を、ポイント管理サーバ16へ送信する。
【0036】
配置側ユーザ端末12及び利用側ユーザ端末14は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)端末、あるいはノート型・ブック型コンピュータ端末等からなる。なお、配置側ユーザ端末12及び利用側ユーザ端末14について、スマートフォンを一例として以下、説明する。配置側ユーザ端末12は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えたコンピュータで構成されており、HDDには、サイトからダウンロードし、かつ、インストールした、電子ポイント又は電子クーポンを共有するための共有アプリケーションソフトが記憶されている。配置側ユーザ端末12は、機能的には次に示すように構成されている。配置側ユーザ端末12は、
図1に示すように、通信部30と、ユーザID記憶部32と、グループ記憶部34と、ポイント配置部36と、サービスポイント管理部38と、を含んで構成されている。
【0037】
通信部30は、ネットワーク20を介した通信を行う。
【0038】
ユーザID記憶部32は、ユーザが所有するユーザIDを記憶している。所有するユーザIDは、共有アプリケーションにおけるログイン時のユーザIDで紐づけられたものである。また、ユーザID記憶部32は、予め登録された、ユーザ名、ユーザが所属するグループ、自宅住所、クレジットIDもしくはICカードなどを記憶している(
図2参照)。なお、ユーザが所属するグループは複数であってもよい。
【0039】
グループ記憶部34は、
図3に示すように、ユーザが所属する各グループに関する情報を記憶している。
【0040】
ポイント配置部36は、ある店舗で獲得した位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを共有する場合、タッチパネルディスプレイ(図示省略)に、
図4に示すような画面を表示し、タッチパネルディスプレイに対するユーザの操作に従って、通信部30を介して、ポイント管理サーバ16に対して、位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び{所有するユーザID、利用可能グループ}の2つの情報を含む配置要求を送信する。
【0041】
利用可能グループとは、上記
図4のようにポイントを配置する際にユーザ自身が指定するグループである。上記
図4では、斜線で色づけされた部分(グループ1とグループ2)が、選択された利用可能グループを表している。利用可能なグループを複数指定しても良い。
【0042】
位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンとは、利用できる店舗の位置情報があらかじめ付与されている電子ポイント又は電子クーポンを指す。店舗の位置情報が、電子ポイント又は電子クーポンに予め付与されているため、ユーザが位置を指定する必要はない。なお、あらかじめ付与された店舗以外の位置に電子ポイントや電子クーポンを配置したい場合には、地図や郵便番号や住所などからユーザが配置位置を検索し、配置位置を指定し、電子ポイント又は電子クーポンに付与されている店舗の位置情報を、指定した配置位置に変更するようにしてもよい。例えば、自宅で出前を取る場合、すし屋のクーポンやピザ屋のクーポンに、自宅の位置情報を付与しておけば、後述する
図5のようなリストからどの店舗から出前をとるかを簡単に選択することができる。
【0043】
また、電子ポイント又は電子クーポンには、有効期限が付与されている。
【0044】
サービスポイント管理部38は、当該ユーザが配置した電子ポイント又は電子クーポンが、他のユーザによって利用されることにより当該ユーザに対して付与されたサービスポイントを示す情報を、通信部30を介してポイント管理サーバ16から受信して、ユーザが保有するサービスポイントを管理する。ここで、サービスポイントとは、各店舗で共通して利用可能なポイントである。
【0045】
利用側ユーザ端末14は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えたコンピュータで構成されており、HDDには、サイトからダウンロードし、かつ、インストールした、電子ポイント又は電子クーポンを共有するための共有アプリケーションソフトが記憶されている。利用側ユーザ端末14は、機能的には次に示すように構成されている。利用側ユーザ端末14は、上記
図1に示すように、通信部40と、位置情報取得部42と、ユーザID記憶部44と、グループ記憶部46と、ポイント表示部48と、ポイント利用部50と、サービスポイント管理部52と、を含んで構成されている。
【0046】
通信部40は、ネットワーク20を介した通信を行う。
【0047】
位置情報取得部42は、GPSセンサを用いて、自端末の位置情報を取得する。
【0048】
ユーザID記憶部44は、ユーザID記憶部32と同様に、ユーザが所有するユーザID、ユーザ名、ユーザが所属するグループ、自宅住所、クレジットIDもしくはICカードなどを記憶している。グループ記憶部46は、グループ記憶部34と同様に、ユーザが所属する各グループに関する情報を記憶している。
【0049】
ポイント表示部48は、タッチパネルディスプレイに対するユーザの操作に従って、ポイント管理サーバ16に対して、位置情報取得部42によって取得した自端末の位置情報及びユーザIDを含む閲覧要求を、通信部40を介して送信する。ポイント表示部48は、ポイント管理サーバ16から送信された、当該ユーザが所属するグループが利用できる電子ポイント又は電子クーポンであって、当該ユーザが指定した範囲に位置する店舗で利用可能な電子ポイント又は電子クーポンの一覧を、通信部40を介して取得し、タッチパネルディスプレイに、
図5に示すような画面を表示する。ポイント利用部50は、タッチパネルディスプレイに対するユーザの操作に従って、利用したい電子ポイント又は電子クーポンを表すポイント利用要求を、ポイント管理サーバ16に対して、通信部40を介して送信し、発行された、利用要求の対象となる電子ポイント又は電子クーポンを、ポイント管理サーバ16から受信して、タッチパネルディスプレイに表示する。ユーザは、タッチパネルディスプレイに表示された情報を、店舗の店員に見せることにより、電子ポイント又は電子クーポンの特典内容を得る。
【0050】
サービスポイント管理部52は、当該ユーザが電子ポイント又は電子クーポンを利用したことにより当該ユーザに対して付与されたサービスポイントを示す情報を、通信部40を介してポイント管理サーバ16から受信して、ユーザが保有するサービスポイントを管理する。
【0051】
ポイント管理サーバ16は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えたコンピュータで構成されており、HDDには、後述するポイント管理処理ルーチン、サービスポイント計算処理ルーチン、及びグループ更新処理ルーチンに対応するプログラムが記憶されている。
【0052】
ポイント管理サーバ16は、機能的には次に示すように構成されている。上記
図1に示すように、ポイント管理サーバ16は、通信部60、ユーザ記憶部62、グループ記憶部64、ポイント記憶部66、ポイント管理部68、ポイント発行部70、サービスポイント管理部72、及びグループ管理部74を備えている。ポイント管理部68は、ポイント管理手段の一例であり、ポイント発行部70は、閲覧要求応答手段、ポイント発行手段、ポイント利用更新手段の一例であり、サービスポイント管理部72は、サービスポイント付与手段の一例であり、グループ管理部74は、グループ更新手段の一例である。
【0053】
通信部60は、ネットワーク20を介した通信を行う。
【0054】
ユーザ記憶部62は、
図6に示すように、各ユーザのユーザID、ユーザ名、所属するグループを記憶している。
【0055】
また、ユーザ記憶部62には、更に、各ユーザについて、店舗毎に、当該店舗での過去の利用回数、当該店舗に対する口コミ内容(口コミの文字数、口コミの写真数)が記憶されている。なお、当該店舗に対する口コミ内容(口コミの文字数、口コミの写真数)が、評価提供情報の一例である。
【0056】
グループ記憶部64は、
図7に示すように、各グループのグループID、グループ代表者のユーザID、所属するグループメンバーのユーザIDを記憶している。
【0057】
ポイント記憶部66は、配置側ユーザ端末12によって配置された、電子ポイント及び電子クーポンを記憶している。また、ポイント記憶部66は、電子ポイント及び電子クーポンの各々に対して、付与されている店舗位置情報、利用可能なグループ、配置したユーザのユーザIDとユーザ名、配置したユーザによる当該店舗に対しての評価情報、付与されている有効期限を記憶している。
【0058】
また、ポイント記憶部66は、各ユーザに対して与えられたサービスポイントを記憶している。
【0059】
ポイント管理部68は、通信部60により受信した、配置側ユーザ端末12から送信された、位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、{所有するユーザID、利用可能グループ}の2つの情報、及び電子ポイント又は電子クーポンが利用できる店舗に対する評価情報を含む配置要求を受け付けて、位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、{所有するユーザID、利用可能グループ}の2つの情報、及び電子ポイント又は電子クーポンが利用できる店舗に対する評価情報を、ポイント記憶部66に格納する。
【0060】
ポイント発行部70は、通信部60により受信した、利用側ユーザ端末14から送信された利用側ユーザ端末14の位置情報及びユーザIDを含む閲覧要求を受け付けると、ユーザ記憶部62から、当該ユーザIDが所属するグループを特定する。そして、ポイント発行部70は、ポイント記憶部66から、特定したグループで利用可能な電子ポイント又は電子クーポンであって、当該利用側ユーザ端末14の位置情報からの距離が所定範囲内となる位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを検索する。例えば、閲覧要求に、「現在地から2km以内」や「A駅から500m以内」などの範囲指定が含まれ、指定した範囲に位置する店舗の電子ポイント又は電子クーポンを検索する。
【0061】
ポイント発行部70は、検索した電子ポイント又は電子クーポンの各々について、特典内容となるポイントを計算する。ポイントの計算方法については後で詳しく記載する。
【0062】
ポイント発行部70は、検索した電子ポイント又は電子クーポンの各々について特典内容をすべて計算したら、検索した電子ポイント又は電子クーポンの一覧を、利用側ユーザ端末14へ送信し、利用側ユーザ端末14に、検索した電子ポイント又は電子クーポンの一覧を表示させる。
【0063】
表示例を上記
図5に示す。電子ポイント又は電子クーポンの一覧表示では、電子ポイント又は電子クーポンの各々について、利用可能な店舗の位置情報、特典内容、ポイント配置者のユーザ名、ポイント配置者による当該店舗の評価情報、電子ポイント又は電子クーポンの有効期限の組み合わせが表示される。また、一覧表示について、「現在地から近い順にソート」したり、「駅から近い順にソート」したり、「飲食ジャンルごとに表示する」などの方法があり、利用側ユーザ端末14のユーザが自由に指定できるようにしてもよい。
【0064】
利用側ユーザ端末14では、電子ポイント又は電子クーポンの一覧表示に対して、利用したい電子ポイント又は電子クーポンが選択される。
【0065】
ポイント発行部70は、通信部60により受信した、利用側ユーザ端末14から送信された電子ポイント又は電子クーポンのポイント利用要求があった場合は、利用要求の対象となる電子ポイント又は電子クーポンについて、特典内容を得るための電子ポイント又は電子クーポンを発行して、ポイント利用要求を送信した利用側ユーザ端末14に配信する。
【0066】
ポイント発行部70は、実際に店舗でポイントを利用したという情報(利用実績情報)を、店舗側端末18から受信すると、ポイント利用結果を反映するように、ポイント記憶部66の内容を更新する。ポイントを発行したものの、利用側ユーザ端末14でポイントが利用されなかった場合には、ポイント記憶部66の内容は更新されない。
【0067】
次に、ポイント発行部70によるポイントの計算方法について説明する。
【0068】
まず、ポイント記憶部66には、
図8に示すように、各店舗のポイントシステムが、「流動ポイント」及び「固定ポイント」の何れであるかが登録されており、ポイント計算対象の店舗のポイントシステムが「流動ポイント」であるか、又は「固定ポイント」であるか調べる。ポイントシステムが「流動ポイント」の場合、ポイントを利用するユーザに関する情報{当該店舗での過去の利用回数、自宅からの距離、現在地からの距離}、ポイントを配置したユーザに関する情報{当該店舗の利用回数、口コミ内容}、及び当該店舗が「来店日、来店曜日、来店時間」に応じて設定したポイント倍率に基づき、以下の式に従って、流動ポイントを計算する。
【0069】
流動ポイント=f(x)*f(y)*f(z)
【0070】
ただし、f(x)は、ポイントを利用するユーザに関する情報に基づいて計算される値であり、f(y)は、ポイントを配置したユーザに関する情報に基づいて計算される値であり、f(z)は、ポイント倍率である。
【0071】
まず、以下に、ポイントを利用するユーザに関する情報{当該店舗での過去の利用回数、自宅からの距離、現在地からの距離}に基づいて計算される値f(x)の計算式を示す。
【0072】
ポイントを利用するユーザの過去の利用回数=0の場合、以下の式に従って、ポイントを利用するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(x)が計算される。
【0073】
f(x)=N
x×自宅からの距離×現在地からの距離
【0074】
閾値
x≧ポイントを利用するユーザの過去の利用回数≧1の場合、以下の式に従って、ポイントを利用するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(x)が計算される。
【0075】
f(x)=1/過去の利用回数×自宅からの距離×現在地からの距離
【0076】
ポイントを利用するユーザの過去の利用回数>閾値
xの場合、以下の式に従って、ポイントを利用するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(x)が計算される。
【0077】
f(x)=M
x×自宅からの距離×現在地からの距離
【0078】
以上のように、ポイントを利用するユーザの当該店舗への利用回数が0回の場合(つまり、今回の来店が初めての場合)には、値f(x)は、自宅からの距離(km)と現在地からの距離(km)のN
x倍とする。また、ポイントを利用するユーザの当該店舗への利用回数が閾値以上の場合(つまり、ポイントを利用するユーザが常連の場合)には、値f(x)は、自宅からの距離(km)と現在地からの距離(km)のMx倍とする。その他の場合(1回以上間値未満の場合)には、値f(x)は、ポイントは自宅からの距離(km)現在地からの距離(km)の来店回数分の1にする。
【0079】
上記の計算式により、初回の来店や常連客の場合にはよりポイントが多くつくようにすることで、新規顧客の増加やリピート率の向上が見込める。なお、「1回以上閾値未満」の1回については2回や3回に変更し、初め来店の何回かはポイントを高くすることで、新規顧客の取り込みをより重視するという方法も考えられる。
【0080】
なお、自宅からの距離には、利用側ユーザ端末14が持っている自宅情報を、閲覧要求に含めるようにして、利用すればよい。
【0081】
次に、ポイントを配置したユーザに関する情報{当該店舗の利用回数、口コミの内容}に基づいて計算される値f(y)の計算式を示す。
【0082】
ポイントを配置したユーザの過去の利用回数=0の場合である場合、以下の式に従って、ポイントを配置するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(y)が計算される。
【0083】
f(y)=N
y×口コミの文字数×口コミの写真数
【0084】
閾値
y≧ポイントを保有していたユーザの過去の利用回数≧1の場合、以下の式に従って、ポイントを配置するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(y)が計算される。
【0085】
f(y)=1/過去の利用回数×口コミの文字数×口コミの写真数
【0086】
ポイントを保有していたユーザの過去の利用回数>閾値
yの場合、以下の式に従って、ポイントを配置するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(y)が計算される。
【0087】
f(y)=M
y×口コミの文字数×口コミの写真数
【0088】
上記の計算式が示す通り、ポイント配置者の当該店舗の来店回数によってポイントを変化させ、新規顧客や常連客の仲間を優遇するごとで、新規顧客の増加やリピート率の向上を図る。また、口コミの文字数や写真の数によってポイントを変えることで、丁寧な口コミの記載を促すことができる。
【0089】
さらに、
図9に、当該店舗が「来店日、来店曜日、ご来店時間」に応じて設定したポイント倍率f(z)の例を示す。上記
図9の例では、そば屋の例を示しており、年越しそばで混雑する年末や平日のランチの時間はポイントを少なくし、その他の時間はポイントを多くするように、ポイント倍率が設定されている。こうすることで、客の分散をはかることができる。
【0090】
上記のように計算された値f(x)、f(y)、f(z)を掛け合わせた流動ポイントを、
図10、
図11のように、店舗毎のポイント設定に照らし合わせて、実際に受けられる特典内容決定する。例えば流動ポイントが80ポイントになった場合、上記
図10の店舗では流動ポイントによる特典内容「+100円割引」となる。
【0091】
この流動ポイントによる特典内容を、固定ポイントによる特典内容と足し合わせた結果が、ユーザが受けられる電子ポイント又は電子クーポンの特典内容となる。例えば、
図12から「グループID=2415260、店舗ID=110031」の保有固定ポイントによる特典内容は「50円割引」であるため、流動ポイントによる特典内容「100円割引」を足し合わせて、150円割引が、特典内容として得られるようになる。
【0092】
また、当該店舗のポイントシステムが「固定ポイント」の場合には、流動ポイントは計算せず、
図12記載の保有固定ポイントによる特典内容をそのまま出力する。
【0093】
例えば、ポイントシステムとして「固定ポイント」を設定している店舗の例では、「固定ポイント=来店ポイント1倍」が設定される。上記
図8に示すように、店舗ID=110033では、ポイントシステムは固定ポイントであり、「来店ポイント1倍」と設定される。来店ポイントとは、例えば買い物300円ごとにポイントが1ポイントたまり、30ポイントたまった時点でサービスが受けられるようなポイントを指す。来店ポイントが共有できない場合は、例えば、旅先の北海道でポイントを保有しても、有効期限内に再度その店に来店できずポイントを失効してしまう状況があったが、グループで共有すれば、ポイントを利用するユーザからすればすでに他のグループのメンバーが貯めたポイントを有効活用できるというメリットがある。また、店舗からすればグループ内でポイントを共有してもらうことで、新規顧客の増加が期待できるというメリットがある。ポイントを保有していたユーザにとっても、いずれ失効してしまうポイントを友人や家族などのグループのメンバーが使えることは人間関係の向上などに役立つため、これが本システムの利用モチベーションとなり利用頻度が上がると考えられる。
【0094】
次に、サービスポイントについて説明する。
【0095】
ポイント記憶部66は、ユーザ情報の各々と対応付けて、各店舗で共通して利用可能なサービスポイントを更に記憶している。
【0096】
サービスポイント管理部72は、店舗側端末18から、電子ポイント又は電子クーポンが利用されたことを示し、かつ、利用者を示すユーザ情報を含む利用実績情報を受信すると、ポイント記憶部66に記憶されている前記電子ポイント又は電子クーポンに対応付けられた、ポイント配置者であるユーザと、ポイント利用者であるユーザとの各々に対して、サービスポイントを計算し、計算したサービスポイントを付与するように、ポイント記憶部66に記憶されているサービスポイントを更新する。
【0097】
上記で述べた電子ポイントや電子クーポンは、各店舗ごとのサービスであったが、サービスポイントはサービス管理会社が一括して管理し、複数の店舗で共通に使えるポイントをいう。サービスポイントは、上記で述べた電子ポイントや電子クーポンの流動ポイントと同様に、ポイントを利用するユーザに関する情報{当該店舗での過去の利用回数、自宅からの距離、現在地からの距離}、ポイントを配置したユーザに関する情報{当該店舗の利用回数、口コミ内容}、及び「来店日、来店曜日、来店時間」に応じて設定したポイント倍率に基づいて計算される。ポイントを利用するユーザに関する情報に基づいて計算される値f(x)、ポイントを配置したユーザに関する情報に基づいて計算される値f(y)は、電子ポイントと同様に計算される。ポイント倍率についても基本的には電子ポイントと同様だが、各店舗ごとに内容が異なるのではなく、
図13に示すようにサービスポイント管理会社が一括して内容を決定している。また、ポイント利用者だけでなく、ポイント配置者もポイントを獲得できるという点が電子ポイントと異なる。これにより、ポイント利用者だけでなくポイント配置者にも直接的なメリットが生まれる。
【0098】
グループ管理部74は、上記
図8に示すようにグループ記憶部64に記憶されている情報に基づいて、グループに属するユーザ情報を管理する。新規のユーザ登録の場合には、グループ管理部74は、追加を希望するユーザのユーザ端末から、メンバー登録を希望するグループを示すグループ情報を含むグループ更新要求を受信すると、グループ記憶部64から、当該グループのグループ代表者を特定し、特定したグループ代表者に承認を依頼する。グループ代表者が承認すればグループ管理部74は、追加を希望するユーザを当該グループのメンバーとして追加するように、グループ記憶部64の内容を更新する。
【0099】
配置側ユーザ端末12及び利用側ユーザ端末14の各々でも、グループ記憶部64から情報を受け取り、各ユーザが属するグループの代表者の情報(
図3参照)と、自分と同じグループに属するメンバーの最新情報(
図6参照)を閲覧できる。
【0100】
グループ代表者や既にグループに入っているメンバーからの招待する方法も考えられる。また、ユーザが承認する場合には、他のソーシャルネットワークサービスに設定されたグループを獲得し、グループとして設定することもできる。
【0101】
また、本実施の形態のポイント管理システム10のサービスとお金の流れについて説明する。
【0102】
ポイント管理システム10のサービスとお金の流れを
図14に示す。ポイント管理サーバ16の管理会社は、店舗から契約金を受け取り、ポイント管理システム10によるサービスを提供する。契約金は登録時に支払われる形でもよいし、ユーザがサービスを利用した歩合での徴収でもよい。その一部はサービスポイントとしてユーザに還元される。
【0103】
また、店舗はポイントを利用するユーザが実際に店舗を利用して商品などを購入することにより利益を得る。ユーザへの割引やポイント管理サーバ16の管理会社への支払があるが、ポイント管理システム10の導入によって多くのユーザが来店することにより収益向上が見込まれる。
【0104】
次に、本発明の実施の形態に係るポイント管理システム10の作用について説明する。
【0105】
まず、ユーザが電子ポイント又は電子クーポンを獲得する。電子ポイント又は電子クーポンを獲得する方法には大きく2種類がある。ひとつは、実際に店舗を利用することにより電子ポイント又は電子クーポンを獲得する方法であり、もうひとつは広告などから電子ポイント又は電子クーポンを獲得する方法である。
【0106】
まず、店舗を利用することにより電子ポイント又は電子クーポンを獲得する方法について説明する。
【0107】
まず、あるユーザがある店舗を利用し、所定のアプリケーションクレジットカードやICカードで支払いをすると、店舗側の店員が、店舗側端末18を操作して、ユーザIDと支払い情報を含む、電子ポイント又は電子クーポンの送信要求が、店舗側端末18からポイント管理サーバ16に送られる。
【0108】
ポイント管理サーバ16では、店舗側端末18からユーザIDと支払い情報を含む電子ポイント又は電子クーポンの送信要求を受信すると、当該店舗で利用できる、位置情報付きの電子ポイントもしくは電子クーポンの固定ポイントの情報を、当該ユーザIDに対応する配置側ユーザ端末12に送信する。ユーザは、電子ポイントや電子クーポンを共有する場合には、配置側ユーザ端末12の表示画面(上記
図4参照)に対して操作を行うことにより、ポイント管理サーバ16に、位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び{所有するユーザID、利用可能グループ}の2つの情報を送信する。
【0109】
配置側ユーザ端末12が車載端末である例としては主に、ユーザがガソリンスタンドでの給油やドライブスルーを利用する場合などがある。ユーザから店舗への支払はクレジットカードやICカードの他に、ICチップの埋め込まれた車のキ−を利用する方法や、自動車ナンバープレートとクレジットカードがあらかじめ紐づけされている場合は自動車のナンバープレートの自動読み取りによる支払などの方法がある。
【0110】
次に、広告などから電子ポイント又は電子クーポンを獲得する方法について説明する。
【0111】
店舗の新規オープンや売り出しなどで広告を配布する場合、店舗は、広告に獲得できる電子ポイント又は電子クーポンの情報を埋め込んだQRコード(登録商標)やクーポンIDを併記しておく。
【0112】
ユーザがその広告を共有する場合には、広告のQRコード(登録商標)を、配置側ユーザ端末12で読み取ったり、アプリケーションからクーポンIDを入力して、ポイント管理サーバ16に対して、位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び{所有するユーザID、利用可能グループ}の2つの情報を含む配置要求を送信する。
【0113】
ポイント管理サーバ16は、通信部60により受信した、配置側ユーザ端末12から送信された、位置情報つき電子ポイント又は電子クーポンを示す情報、及び{所有するユーザID、利用可能グループ}の2つの情報を含む配置要求を受信すると、ポイント管理部68によって、受信した情報は、ポイント記憶部66に格納される。
【0114】
そして、ポイント管理サーバ16において、
図15に示すポイント管理処理ルーチンが実行される。
【0115】
まず、ステップ100において、ポイント利用者の利用側ユーザ端末14から、閲覧要求を受信したか否かを判定する。ここで、ユーザが、利用側ユーザ端末14を操作して、利用側ユーザ端末14から、自端末の位置情報、ユーザID、及び店舗検索範囲を含む閲覧要求を、ポイント管理サーバ16へ送信し、ポイント管理サーバ16によって受信されると、ステップ102へ進む。
【0116】
ステップ102では、ポイント記憶部66から、閲覧要求に含まれるユーザIDが所属するグループが利用可能な電子ポイント又は電子クーポンであって、かつ、利用側ユーザ端末14の現在位置から、閲覧要求において指定された店舗検索範囲内に存在する店舗位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを検索する。
【0117】
ステップ104では、上記ステップ102で検索された電子ポイント又は電子クーポンのうちの、計算対象の電子ポイント又は電子クーポンについて、特典内容を計算する。
【0118】
次のステップ106では、上記ステップ104で検索された電子ポイント又は電子クーポンの全てについて、特典内容が計算されたか否かを判定する。特典内容が計算されていない電子ポイント又は電子クーポンが存在する場合には、上記ステップ104へ戻り、当該電子ポイント又は電子クーポンを計算対象として繰り返す。一方、上記ステップ104で検索された電子ポイント又は電子クーポンの全てについて、特典内容が計算された場合には、ステップ108へ進む。
【0119】
ステップ108では、上記ステップ104で検索された電子ポイント又は電子クーポンの全てについて、上記ステップ106で計算された特典内容と、ポイント配置者のユーザ名及び当該店舗に関する評価情報と、有効期限とを表すポイント一覧データを、閲覧要求を送信した利用側ユーザ端末14に送信する。
【0120】
次のステップ110では、上記ステップ108で送信したポイント一覧データの送信先の利用側ユーザ端末14から、利用したいものとして選択された電子ポイント又は電子クーポンを示す情報を含む、ポイント利用要求を受信したか否かを判定する。利用側ユーザ端末14から、ポイント利用要求を受信すると、ステップ112へ進む。
【0121】
ステップ112では、利用したいものとして選択された電子ポイント又は電子クーポンについて、上記ステップ104で計算された特典内容を得るための電子ポイント又は電子クーポンを発行し、利用側ユーザ端末14に配信する。ここで、利用側ユーザ端末14が、発行された電子ポイント又は電子クーポンを受信すると、タッチパネルディスプレイに、発行された電子ポイント又は電子クーポンが表示され、店舗を利用するときに、当該店舗の店員に提示される。
【0122】
次のステップ114では、利用実績情報が、電子ポイント又は電子クーポンに付与された店舗位置情報の店舗の店舗側端末18から受信したか否かを判定する。ここで、利用側ユーザ端末14のユーザが、発行された電子ポイント又は電子クーポンを提示して、当該店舗を利用すると、当該店舗の店員によって、店舗側端末18が操作され、電子ポイント又は電子クーポンが利用されたことを示す利用実績情報が、ポイント管理サーバ16に送信される。
【0123】
ポイント管理サーバ16が、上記ステップ112で発行した電子ポイント又は電子クーポンの利用実績情報を受信すると、ステップ116へ進む。ステップ116では、ポイント利用結果を反映するように、ポイント記憶部66の内容を更新し、ポイント管理処理ルーチンを終了する。
【0124】
上記ステップ104は、
図16に示す特典内容計算処理ルーチンによって実現される。
【0125】
まず、ステップ120において、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの店舗のポイントシステムが、流動ポイントであるか固定ポイントであるかを判定する。計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの店舗のポイントシステムが流動ポイントであると設定されている場合には、ステップ122において、流動ポイントを計算する。具体的には、ポイント利用者のユーザIDに対応する、当該店舗での過去の利用回数を、ユーザ記憶部62から取得し、ポイント利用者から送信された閲覧要求から、自宅の位置情報を取得し、また、ポイント利用者のユーザIDに対応する、当該店舗での過去の利用回数、当該店舗に対する口コミ内容を取得する。また、閲覧要求に含まれる位置情報と、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントに付与された店舗位置情報を取得する。
【0126】
そして、ポイントを利用するユーザに関する情報{当該店舗での過去の利用回数、自宅からの距離、現在地からの距離}、ポイントを配置したユーザに関する情報{当該店舗の利用回数、口コミ内容}、及び当該店舗が「来店日、来店曜日、来店時間」に応じて設定したポイント倍率に基づき、流動ポイントを計算する。そして、当該店舗のポイント設定に基づいて、計算した流動ポイントによる特典内容を決定する。
【0127】
そして、ステップ124では、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの店舗に対して設定された固定ポイントによる特典内容を取得し、上記ステップ122で計算された流動ポイントによる特典内容と、取得した固定ポイントによる特典内容とを合算して、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの特典内容を計算し、特典内容計算処理ルーチンを終了する。
【0128】
一方、上記ステップ120において、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの店舗のポイントシステムが、固定ポイントであると判定された場合には、ステップ126において、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの店舗に対して設定された固定ポイントによる特典内容を取得し、取得した固定ポイントの特典内容を、計算対象の電子クーポン又は電子ポイントの特典内容として、特典内容計算処理ルーチンを終了する。
【0129】
また、ポイント管理サーバ16が、店舗側端末18から利用実績情報を受信したときに、ポイント管理サーバ16において、
図17に示すサービスポイント計算処理ルーチンが実行される。
【0130】
まず、ステップ130において、ポイント利用者とポイント配置者とに対して付与される、サービスポイントを計算する。具体的には、受信した利用実績情報に対応する電子ポイント又は電子クーポンのポイント利用者のユーザIDと、受信した利用実績情報に対応する電子ポイント又は電子クーポンのポイント配置者のユーザIDとを取得する。
【0131】
そして、ポイント利用者のユーザIDに対応する、当該店舗での過去の利用回数を、ユーザ記憶部62から取得し、利用実績情報に対応する閲覧要求から、自宅の位置情報を取得し、また、ポイント利用者のユーザIDに対応する、当該店舗での過去の利用回数、当該店舗に対する口コミ内容を取得する。また、利用実績情報に対応する閲覧要求に含まれる位置情報と、利用実績情報に対応する電子クーポン又は電子ポイントに付与された店舗位置情報を取得する。
【0132】
そして、ポイントを利用するユーザに関する情報{当該店舗での過去の利用回数、自宅からの距離、現在地からの距離}、ポイントを配置したユーザに関する情報{当該店舗の利用回数、口コミ内容}、及び「来店日、来店曜日、来店時間」に応じて設定したポイント倍率に基づき、サービスポイントを計算する。
【0133】
そして、ステップ132では、ポイント利用者のユーザID及びポイント配置者のユーザIDに対して、上記ステップ130で計算されたサービスポイントを加算するように、ポイント記憶部66の内容を更新して、サービスポイント計算処理ルーチンを終了する。
【0134】
また、ポイント管理サーバ16が、配置側ユーザ端末12又は利用側ユーザ端末14から、メンバー登録したいグループ情報及びユーザIDを含むグループ更新要求を受信したときに、ポイント管理サーバ16において、
図18に示すグループ更新処理ルーチンが実行される。
【0135】
まず、ステップ140において、グループ更新要求に含まれるグループ情報に対応するグループ代表者を取得し、グループ代表者の配置側ユーザ端末12又は利用側ユーザ端末14に対して、メンバー登録したいユーザのユーザID及びユーザ名を含む登録承認要求を送信し、送信した登録承認要求に対する応答を受信するまで待機する。送信した登録承認要求に対する応答を受信した場合には、ステップ142において、グループ代表者が承認したか否かを判定する。グループ代表者が承認した場合には、ステップ144において、登録要求に含まれるグループ情報のメンバーとして、メンバー登録したいユーザのユーザIDを追加するように、ユーザ記憶部62及びグループ記憶部64の内容を更新する。
【0136】
次のステップ146では、グループ更新要求に含まれるグループ情報の各メンバーの配置側ユーザ端末12又は利用側ユーザ端末14に対して、メンバーを追加したことを示すメンバー追加通知を送信すると共に、各メンバーの配置側ユーザ端末12又は利用側ユーザ端末14のグループ記憶部34、46の内容を更新させ、グループ更新処理ルーチンを終了する。
【0137】
一方、上記ステップ142において、グループ代表者が承認しなかった場合には、グループ更新要求を送信した配置側ユーザ端末12又は利用側ユーザ端末14に対して、非承認通知を送信し、グループ更新処理ルーチンを終了する。
【0138】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るポイント管理システムによれば、配置側ユーザ端末から受信した、利用可能店舗の位置情報が付与された電子ポイント又は電子クーポンを、利用可能なグループと対応付けてポイント記憶部に格納し、ポイント管理サーバによって、閲覧要求を送信した利用側ユーザ端末に対して、当該利用側ユーザ端末のユーザ情報を含むグループと対応付けられた電子ポイント又は電子クーポンの一覧を送信することにより、ユーザが所属するグループ内で電子ポイント又は電子クーポンを共有することができる。
【0139】
また、従来技術では、店舗はユーザ自身が持っているネットワークやロコミを十分活用できていなかったが、電子ポイントや電子クーポンをグループで共有できるようにすることで、ユーザ同士で紹介し合いグループを構成するため、ユーザ自身が持つネットワークを活用して、店舗は新規顧客を獲得できる。また、グループで利用することにより、電子ポイントの有効期限が個人の利用に比べて頻繁に更新されるため、従来は失効してしまっていたポイントやクーポンも活用されリピート率も増加する。
【0140】
また、電子ポイントの配置者にもサービスポイントが還元されるため、ロコミの質が向上したり、グループの中でお互いに利用が促進され、電子ポイントや電子クーポンの利用頻度が向上することにより新規顧客やリピート率が増加する。
【0141】
また、電子ポイントや電子クーポンの獲得者本人だけでなく、グループのメンバー全員が電子ポイントや電子クーポンを利用できるため、利用可能な電子ポイントや電子クーポンが増加し利便性があがる。
【0142】
また、電子ポイントの利用者が店舗で割引を受けるだけでなく、電子ポイントの配置者にもサービスポイントが還元されるため、自分が来店しなくてもポイントを受領することができる。また、仮にサービスポイントが還元されない場合でも、グループ内のメンパーがポイントを利用することで人間関係の向上に役立つため、本システムの利用モチベーションが向上し、システムの利用率が向上する。
【0143】
また、家族や友人など、電子ポイント又は電子クーポンの内容に応じて公開範囲を限定できるため、プライバシーの情報をユーザ自身がコントロールすることができ、プライバシーの問題を回避できる。例えば、ユーザの希望に合わせて任意にグループを設定できるため、家族のみに公開する情報、友人グループAに公用する情報、友人グループBに公開する情報など、グループに応じて制御できる。さらに、限定されたメンバーのグループ間で電子ポイントや電子クーポンを共有するため、利用者は安心して電子ポイントや電子クーポンを利用できる。不特定多数からのおすすめではなく、家族や友人など限定されたメンバーからのおすすめの店舗であることは、新規顧客やリピート率増加にもつながる。
【0144】
また、来店履歴などの個人のプライバシーが守られるとともに、誤情報やスパムを恐れることなく利用者が安心してポイントを利用できる。
【0145】
また、グループのメンバーによる評価情報を、ポイント利用者が閲覧するため、信頼性の高い情報のみを閲覧することができる。
【0146】
なお、上記の実施の形態では、配置側ユーザ端末と利用側ユーザ端末とが別々の端末で構成されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、ポイント配置者とポイント利用者が同一のユーザである場合には、配置側ユーザ端末と利用側ユーザ端末は、1つの端末で構成されていてもよい。
【0147】
また、ポイント配置者とポイント利用者との各々に対して、サービスポイントを付与する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、サービスクーポンを付与してもよい。
【0148】
また、ユーザ端末が、スマートフォンである場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、カーナビゲーションやその他の車載器の画面を利用しても良い。カーナビゲーションの画面を利用する場合には、上記
図7のような画面から、ユーザが選択した店舗に目的地を設定するようにしてもよい。
【0149】
また、ポイント管理サーバは、過去のユーザの来店履歴からユーザの嗜好に合う店舗の推薦を行ってもよい。これによって、店舗にとっては広告効果が増し、新規顧客の獲得につながる。