【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
【0006】
本発明の一の手段は、
状態検出部(ベッドサイドセンサ200)により検出された被検対象(要介護者210)の状態を示すデータを受信する受信部と、
前記データに基づき外部機器(携帯端末300A、300B、及び300C)に状態情報を送信する情報送信部(無線送信部140)を備え、
前記情報送信部は、
前記被検対象(要介護者210)との距離が近いと判定された第1外部機器(携帯端末300B)、
前記被検対象に近接したと判定された第2外部機器(携帯端末300A)、及び
予め定められた第3外部機器(携帯端末300C)、
から選択された1以上の外部機器に前記状態情報(異常状態情報)を送信する
ことを特徴とする情報処理装置(サーバ100)である。
【0007】
また、本発明の別の手段は、
被検対象の状態を検出する状態検出部(ベッドサイドセンサ200)と、
外部機器の近接状態を検出する端末検出部(ベッドサイドセンサ200)と、
前記状態検出部の検出結果、及び前記端末検出部による検出結果に基づいて、
前記被検対象との距離が近いと判定された第1外部機器(携帯端末300B)、
前記被検対象に近接したと判定された第2外部機器(携帯端末300A)、及び
予め定められた第3外部機器(携帯端末300C)、
から選択された1以上の外部機器に状態情報(異常状態情報)を送信する情報送信部(サーバ100の無線送信部140)と、を備える
ことを特徴とする情報送信システムである。
【0008】
また、本発明の別の手段は、
被検対象の状態を検出する第1ステップと、
外部機器の近接状態を検出する第2ステップと、
前記第1ステップ及び前記第2ステップでの検出結果に基づいて、
前記被検対象との距離が近いと判定された第1外部機器、
前記被検対象に近接したと判定された第2外部機器、及び
予め定められた第3外部機器、
から選択された1以上の外部機器に状態情報を送信する第3ステップと、を含む
ことを特徴とする情報送信方法である。
【0009】
また、本発明の別の手段は、
被検対象の状態を示すデータに基づき送信された状態情報を受信する受信部と、
前記状態情報に基づき所定の画像を表示する表示部と、を備え、
前記受信部は、
前記被検対象との距離が近いと判定された第1外部装置、
前記被検対象に近接したと判定された第2外部装置、及び
予め定められた第3外部装置、
から選択された1以上に対して送信された前記状態情報を受信する
ことを特徴とする電子機器である。
【0010】
上記構成の情報処理装置、情報送信システム、情報送信方法、または電子機器によれば、被検対象に対する適切な対応を可能とする環境を提供することができる。特に、これらの情報処理装置などを介護システムに適用すれば、(1)特定の状態となった(異常状態が発生した)被検対象(要介護者210)の近くにいる携帯端末(300B)を持った介護者B(310B)、(2)上記状態の発生直前にこの被検対象(要介護者210)の近くにいた携帯端末(300A)を持った介護者A(310A)、及び(3)上記状態になった被検対象(要介護者210)を担当する介護者、のうちの1名以上に、特定の状態となったこと(異常状態の発生)を通知することができる。これにより、介護者Bによる緊急対応、被検対象(要介護者210)の状態を把握している可能性の高い介護者A、被検対象(要介護者210)の経緯に詳しい可能性が高い担当介護者による適切な対応を行うことが可能となる。なお、上記特定の状態となったことを複数名に通知することが好ましい。これによれば、より適切な処理が可能となる。また、上記第3外部機器は予め被検対象に関連付けられることが好ましい。これによれば、さらに適切な処理が可能となる。
【0011】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記第1外部機器は、前記被検対象の状態の検出に基づいて決定され、
前記第2外部機器は、前記第1外部機器より前に前記被検対象に近接したことに基づいて決定される。
【0012】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、被検対象(要介護者)の状態の検出に基づいて第1外部機器が決定されるため、被検対象の状態の変化に応じた状態情報の送信が可能となる。特に、これらの情報処理装置などを介護システムに適用すれば、例えば、外部機器を持った介護者が、被検対象(要介護者)の状態の変化をより適切に把握することが可能となる。また、第1外部機器より前に被検対象に近接したことに基づいて第2外部機器が決定されるため、被検対象の過去の状況を知る可能性の高い第2外部機器の保有者(介護者A)に対する状態情報の送信が可能となる。
【0013】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記情報送信部(無線送信部140)は、前記第1外部機器及び前記第2外部機器の少なくとも一方と、前記第3外部機器と、に前記状態情報を送信する。
【0014】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、第3外部機器に対して状態情報を送信することとしているため、被検対象(要介護者)と関連付けられた担当者(担当介護者)に対して漏れなく状態情報を送信することが可能となる。
【0015】
また、上記情報処理装置において、好ましくは、
前記状態情報を送信する前記第1外部機器及び前記第2外部機器は、外部機器の近接状態を検出する端末検出部(ベッドサイドセンサ200)からの入力に基づいて決定される。
【0016】
上記構成の情報処理装置によれば、端末検出部(ベッドサイドセンサ200)の入力に基づいて外部機器の近接状態を検出するため、より適切な外部機器の近接判定を行うことが可能となる。
【0017】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記情報送信部(無線送信部140)は、
前記1以上の外部機器に前記状態情報を送信後、
前記端末検出部(ベッドサイドセンサ200)が、前記1以上の外部機器のうちの一の外部機器の近接を検出し、その後近接を検出できない状態になった場合、
前記1以上の外部機器のうちの他の外部機器に完了情報(対処完了情報)を送信する。
【0018】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、被検対象に対する対処が完了したことを、他の外部機器を保有する者に自動的に通知することなどが可能となる。より具体的には、上記情報処理装置などによれば、要介護者の異常状態の対処が完了したことを、異常状態の対処状況を知らない介護者に自動的に通知することが可能となる。
【0019】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記端末検出部(ベッドサイドセンサ200)による検出結果と、該検出結果と関連付けられた検出時間とを記憶する検出端末記憶部(メモリ130)をさらに備える。
【0020】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、例えば、サーバ100がベッドサイドセンサ200による外部機器(携帯端末300Aまたは300B)の検出状態を記憶することが可能となり、異常状態の発生の通知処理を容易に実行することが可能となる。
【0021】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記情報送信部(無線送信部140)は、
前記1以上の外部機器に前記状態情報(異常状態情報)を送信後、
前記1以上の外部機器のうちの一の外部機器から送信された第1応答情報(対処宣言情報)を受信した場合、
前記1以上の外部機器のうちの他の外部機器に第1他者応答情報(他者対処宣言情報)を送信する。
【0022】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、例えば、外部機器を保持するいずれかの介護者が、他の外部機器を保持する介護者に対して、異常状態に対処する旨を容易に通知することが可能となる。
【0023】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記情報送信部(無線送信部140)は、
前記1以上の外部機器に前記状態情報(異常状態情報)を送信後、
前記1以上の外部機器のうちの一の外部機器の近接を検出したとき、
前記1以上の外部機器のうちの他の外部機器に他者近接情報を送信する。
【0024】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、例えば、外部機器を保持するいずれかの介護者が異常状態の発生した要介護者に近づいたことを、他の外部機器を保持する介護者に対して容易に通知することが可能となる。これにより、他の外部機器を保持する介護者は、別の介護者が異常状態に対処しようとしていることを容易に知ることが可能となる。
【0025】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記情報送信部(無線送信部140)は、
前記1以上の外部機器に前記状態情報(異常状態情報)を送信後、
前記1以上の外部機器のうちの一の外部機器から送信された第2応答情報(ヘルプ要請情報)を受信した場合、
前記1以上の外部機器のうちの他の外部機器に第2他者応答情報(他者ヘルプ要請情報)を送信する。
【0026】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、例えば、要介護者の異常状態に対処している介護者が、他の介護者に対して容易にヘルプ要請を送信することが可能となる。
【0027】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記外部機器の状態を示す端末状態情報を記憶する端末状態情報記憶部(メモリ130)をさらに備え、
前記情報送信部(無線送信部140)は、前記端末状態情報記憶部に記憶された前記端末状態情報が所定の状態を示す前記外部機器に対して前記状態情報を送信することを禁止する。
【0028】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、例えばBUSY状態や休止状態などの外部機器に対して状態情報を送信することを避けることができる。これにより、要介護者の異常状態に実際に対処可能な介護者が保持する携帯端末に限定して異常状態情報を送信することなどが可能となる。
【0029】
また、上記情報処理装置または情報送信システムにおいて、好ましくは、
前記外部機器に関連付けられた端末特定情報を記憶する端末特定情報記憶部(メモリ130)をさらに備え、
前記情報送信部(無線送信部140)は、前記外部機器に情報を送信するときに、該情報に前記端末特定情報を付加して送信する。
【0030】
上記構成の情報処理装置または情報送信システムによれば、例えば、端末特定情報として外部機器を保持する介護者の名前を予め記憶部に記憶させておくことで、介護者は、具体的にどの介護者が異常状態に対処しているかなどの情報を容易に認識することができる。これにより、さらに適切な対処が可能な介護システムなどを提供することが可能となる。
【0031】
また、上記情報処理装置、情報送信システム、または電子機器において、好ましくは、
前記被検対象の状態を示す情報が、撮影データから検出されたデータ、及び生体情報に基づくデータの少なくとも一方である。
【0032】
上記構成の情報処理装置、情報送信システム、または電子機器によれば、被検対象に発生した異常状態に対して適切な対応を行うことが可能な介護システムなどを提供することができる。
【0033】
また、上記情報処理装置において、好ましくは、
前記被検対象の状態を検出する状態検出部、及び
前記外部機器の近接状態を検出する端末検出部をさらに備え、
前記情報送信部は、前記状態検出部の検出結果、及び前記端末検出部による検出結果に基づいて、前記状態情報を送信する外部機器を決定する。