特開2015-201243(P2015-201243A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-201243マルチトラックビデオコンテンツを提供するためのマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-201243(P2015-201243A)
(43)【公開日】2015年11月12日
(54)【発明の名称】マルチトラックビデオコンテンツを提供するためのマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G11B 20/10 20060101AFI20151016BHJP
   G11B 27/00 20060101ALI20151016BHJP
   G11B 27/10 20060101ALI20151016BHJP
   G11B 27/34 20060101ALI20151016BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20151016BHJP
   H04N 5/93 20060101ALI20151016BHJP
   H04N 21/44 20110101ALI20151016BHJP
   H04N 21/238 20110101ALI20151016BHJP
【FI】
   G11B20/10 321Z
   G11B20/10 D
   G11B27/00 D
   G11B27/10 A
   G11B27/34 S
   H04N5/91 L
   H04N5/93 Z
   H04N21/44
   H04N21/238
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2014-219906(P2014-219906)
(22)【出願日】2014年10月29日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0041020
(32)【優先日】2014年4月7日
(33)【優先権主張国】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.アンドロイド
(71)【出願人】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】趙 誠 澤
(72)【発明者】
【氏名】宣 景 烈
(72)【発明者】
【氏名】金 聖 昊
(72)【発明者】
【氏名】宋 侑 燮
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲峻▼ 基
(72)【発明者】
【氏名】李 ハ ヌン
(72)【発明者】
【氏名】徐 國 煥
(72)【発明者】
【氏名】趙 成 哲
(72)【発明者】
【氏名】李 承 愛
【テーマコード(参考)】
5C053
5C164
5D044
5D077
5D110
【Fターム(参考)】
5C053GB08
5C053GB09
5C053HC06
5C053JA30
5C053LA14
5C164FA06
5C164SA26S
5C164SB26P
5C164UB04P
5C164UD41S
5D044AB07
5D044BC01
5D044CC05
5D044DE14
5D044DE24
5D044DE37
5D044DE49
5D044EF05
5D044FG18
5D044GK12
5D044HL11
5D077AA22
5D077BA14
5D077EA31
5D077HC50
5D110AA13
5D110AA27
5D110AA29
5D110CA52
5D110DA15
5D110DA18
5D110DA20
5D110DE06
5D110FA09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マルチトラックビデオコンテンツを提供するためのマルチトラックビデオコンテンツサービス方法及びシステムを提供する。
【解決手段】プレーヤ110からマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を受信し、マルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオのうち第1トラックのビデオをコンテンツサーバ130に要請し、コンテンツサーバ130から第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信してプレーヤ110に順に伝達する。プレーヤ110で第2トラックが選択されて第1トラックが第2トラックに変更する場合、第1トラックのビデオに対応するセグメントの代わりに、複数のビデオのうち第2トラックに対応するビデオのセグメントをコンテンツサーバ130から受信してプレーヤ110に順に伝達する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムで実行されるマルチトラックビデオコンテンツサービス方法であって、
プレーヤからマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を受信し、
前記マルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオのうち第1トラックのビデオをコンテンツサーバに要請し(前記複数のビデオそれぞれは、予め設定された時間単位のセグメントに分割されて前記コンテンツサーバに格納される)、
前記コンテンツサーバから前記第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達し、
前記プレーヤで第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記第1トラックのビデオに対応するセグメントの代わりに、前記複数のビデオのうち前記第2トラックに対応するビデオのセグメントを前記コンテンツサーバから受信して前記プレーヤに順に伝達すること
を含むことを特徴とする、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項2】
前記複数のビデオそれぞれが分割されたセグメントは、始点(start point)と終点(end point)が同期化され、
前記プレーヤで前記第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記同期化された始点および終点に応じて現在再生中の前記第1トラックのセグメントの再生が完了した後、前記伝達された前記第2トラックのセグメントが連続して再生されることを特徴とする、請求項1に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項3】
前記プレーヤにおいて、前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報がビデオの再生のためのメタデータの形式で格納され、前記ヒストリ情報を含むリンクが生成され、前記リンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されることを特徴とする、請求項1または2に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項4】
前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報をビデオの再生のためのメタデータの形式で格納し、
前記ヒストリ情報を含むリンクを生成して送信すること
をさらに含み、
前記リンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項5】
前記リンクを通じ、前記他のユーザの端末機で前記マルチトラックビデオコンテンツが前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報に基づいて再生されることを特徴とする、請求項3または4に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項6】
前記複数のビデオのうちの少なくとも2つ以上のビデオは、全体再生時間が互いに異なり、
前記プレーヤの要請に応じて変更したトラックのビデオの再生時間が完了した場合、前記変更したトラックのビデオ再生が完了したことを示す情報が前記プレーヤで表示され、(1)前記変更したトラックのビデオを最初から再び再生するか、(2)他のトラックに移動するか、または(3)前記変更したトラックの特定再生位置を探索するかを決めるためのユーザインタフェースが前記プレーヤに表示されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項7】
前記プレーヤから前記複数のビデオのうち特定ビデオの特定位置が要請される場合、前記特定ビデオの前記特定位置に対応するセグメントを探索し、
前記コンテンツサーバから前記探索されたセグメントおよび前記探索されたセグメント以後のセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達すること
をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項8】
前記複数のビデオそれぞれにおいて、ビデオまたはセグメントにトラック別の広告が対応し、
前記プレーヤで現在再生中のトラックのビデオまたはセグメントに対応するトラック別の広告が前記プレーヤに表示されることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項9】
前記複数のビデオに対するサムネイルが現在再生中のトラックのビデオと共に再生されることを特徴とする、請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービス方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
コンピュータシステムで実現されるマルチトラックビデオコンテンツサービスシステムであって、
プレーヤからマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を受信する要請受信部と、
前記マルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオのうち第1トラックのビデオをコンテンツサーバに要請する要請部(前記複数のビデオそれぞれは、予め設定された時間単位のセグメントに分割されて前記コンテンツサーバに格納される)と、
前記コンテンツサーバから前記第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達し、前記プレーヤで第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記第1トラックのビデオに対応するセグメントの代わりに、前記複数のビデオのうち前記第2トラックに対応するビデオのセグメントを前記コンテンツサーバから受信して前記プレーヤに順に伝達するビデオ伝達部
を備えることを特徴とする、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項12】
前記複数のビデオそれぞれが分割されたセグメントは、始点(start point)と終点(end point)が同期化され、
前記プレーヤで第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記同期化された始点および終点に応じて現在再生中の前記第1トラックのセグメントの再生が完了した後、前記伝達された第2トラックのセグメントが連続して再生されることを特徴とする、請求項11に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項13】
前記プレーヤで前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報がビデオの再生のためのメタデータの形式で格納され、前記ヒストリ情報を含むリンクが生成され、前記リンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されることを特徴とする、請求項11または12に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項14】
前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報をビデオの再生のためのメタデータの形式で格納するヒストリ情報格納部、および
前記ヒストリ情報を含むリンクを生成して送信するリンク送信部
をさらに備え、
前記リンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されることを特徴とする、請求項11乃至13のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項15】
前記リンクを通じ、前記他のユーザの端末機で前記マルチトラックビデオコンテンツが前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報に基づいて再生されることを特徴とする、請求項13または14に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項16】
前記複数のビデオのうちの少なくとも2つ以上のビデオは、全体再生時間が互いに異なり、
前記プレーヤの要請に応じて変更したトラックのビデオの再生時間が完了した場合、前記変更したトラックのビデオ再生が完了したことを示す情報が前記プレーヤで表示され、(1)前記変更したトラックのビデオを最初から再び再生するか、(2)他のトラックに移動するか、または(3)前記変更したトラックの特定再生位置を探索するかを決めるためのユーザインタフェースが前記プレーヤに表示されることを特徴とする、請求項11乃至15のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項17】
前記プレーヤから前記複数のビデオのうち特定ビデオの特定位置が要請される場合、前記特定ビデオの前記特定位置に対応するセグメント探索するセグメント探索部
をさらに備え、
前記ビデオ伝達部は、
前記コンテンツサーバから前記探索されたセグメントおよび前記探索されたセグメント以後のセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達することを特徴とする、請求項11乃至16のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項18】
前記複数のビデオそれぞれにおいて、ビデオまたはセグメントにトラック別の広告が対応し、
前記プレーヤで現在再生中のトラックのビデオまたはセグメントに対応するトラック別の広告が前記プレーヤに表示されることを特徴とする、請求項11乃至17のいずれか一項に記載のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム。
【請求項19】
コンピュータシステムで実現されるファイル配布システムであって、
アプリケーションのインストールのためのインストールファイルを格納および管理するインストールファイル管理部、および
ユーザの端末機の要請に応じて前記インストールファイルを前記ユーザの端末機に送信するインストールファイル送信部
を備え、
前記アプリケーションは、
プレーヤの機能を前記端末機が実行するように前記端末機を制御し、
前記プレーヤの機能は、
マルチトラックビデオコンテンツに対する要請をプロキシサーバに送信する第1機能(前記マルチトラックビデオコンテンツは複数のビデオを含み、前記複数のビデオそれぞれは予め設定された時間単位のセグメントに分割されてコンテンツサーバに格納される)と、
前記複数のビデオのうち第1トラックのビデオに対応するセグメントを前記プロキシサーバから受信して前記第1トラックのビデオを再生する第2機能(前記プロキシサーバは、前記コンテンツサーバから前記第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに伝達する)と、
前記ユーザの入力によって第2トラックが選択される場合、前記プロキシサーバに前記第2トラックのビデオを要請する第3機能と、
前記複数のビデオのうち前記第2トラックに対応するビデオのセグメントを前記プロキシサーバから受信して再生する第4機能(前記プロキシサーバは、前記コンテンツサーバから前記第2トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに伝達する)
を含むことを特徴とする、ファイル配布システム。
【請求項20】
前記複数のビデオそれぞれが分割されたセグメントは、始点(start point)と終点(end point)が同期化され、
前記第4機能は、
前記プレーヤで第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記同期化された始点および終点に応じて前記プレーヤで現在再生中の前記第1トラックのセグメントの再生を完了した後、前記伝達された第2トラックのセグメントを連続して再生することを特徴とする、請求項19に記載のファイル配布システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、マルチトラックビデオコンテンツを提供するためのマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のビデオコンテンツは、製作過程において編集処理された映像を記録して単一画面を通じて再生することによってユーザに提供されていた。しかし、1つのビデオコンテンツに対して複数の映像を提供することもできる。
【0003】
例えば、韓国公開特許第10−2005−0121345号公報(公開日2005年12月27日)には、マルチトラックをもつビデオ媒体の記録/再生装置およびその方法が開示されている。しかし、このような従来技術では、1つのビデオコンテンツのために既に記録されている複数のビデオを単純に複数の画面を構成してそれぞれ再生することから、このような従来技術を利用してマルチトラックで構成されたビデオコンテンツをストリーミングサービスするためには、極めて大きいトラフィックが要求されるという問題点がある。例えば、1つのビデオコンテンツがN個のビデオで構成されているとすると、これは単一ビデオで構成されたビデオコンテンツに比べて約N倍のトラフィックが要求される可能性が存在する。
【0004】
さらに、従来技術のマルチトラックは、単純に1つのコンテンツに対して撮影された複数のビデオを同時に提供するものに過ぎず、複数のコンテンツを1つのコンテンツのように切り換えながら提供することができないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2005−0121345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
それぞれのA/Vストリームを有しているN個のコンテンツを途切れることなく切り換えて再生することができ、1つのコンテンツを提供するトラフィックによってN個のコンテンツを切り換えて提供することができるマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステムを提供する。
【0007】
N個のコンテンツ内でも自由な探索(任意の位置から再生すること。seeking)が可能なマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステムを提供する。
【0008】
CP(Contents Provider)の生成されたコンテンツを提供したり、RMC(Ready Made Contents)に対する主題別の束またはユーザによって選択されたRMCの束によってマルチトラックビデオコンテンツを提供できるだけでなく、UGC(User Generated Contents)に対してもマルチトラックビデオコンテンツを提供することができるマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステムを提供する。
【0009】
有料または無料のマルチトラックビデオコンテンツを提供し、各トラック別に広告を表示することができるマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
コンピュータシステムによって実行されるマルチトラックビデオコンテンツサービス方法であって、プレーヤからマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を受信し、前記マルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオのうち第1トラックのビデオをコンテンツサーバに要請し(前記複数のビデオそれぞれは、予め設定された時間単位のセグメントに分割されて前記コンテンツサーバに格納される)、前記コンテンツサーバから前記第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達し、前記プレーヤで第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記第1トラックのビデオに対応するセグメントの代わりに、前記複数のビデオのうち前記第2トラックに対応するビデオのセグメントを前記コンテンツサーバから受信して前記プレーヤに順に伝達することを含むことを特徴とするマルチトラックビデオコンテンツサービス方法が提供される。
【0011】
一実施形態によると、前記複数のビデオそれぞれが分割されたセグメントは、始点(start point)と終点(end point)が同期化され、前記プレーヤで前記第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記同期化された始点および終点に応じ、現在再生中の前記第1トラックのセグメントの再生が完了した後に前記伝達された前記第2トラックのセグメントが連続して再生されることを特徴としてもよい。
【0012】
他の一実施形態によると、前記プレーヤにおいて、前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報がビデオの再生のためのメタデータの形式で格納され、前記ヒストリ情報を含むリンクが生成され、前記リンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されることを特徴としてもよい。
【0013】
他の一実施形態によると、前記マルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報をビデオの再生のためのメタデータの形式で格納し、前記ヒストリ情報を含むリンクを生成して送信することをさらに含み、前記リンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されることを特徴としてもよい。
【0014】
さらに他の一実施形態によると、前記リンクを通じ、前記他のユーザの端末機で前記マルチトラックビデオコンテンツが前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報に基づいて再生されることを特徴としてもよい。
【0015】
さらに他の一実施形態によると、前記複数のビデオのうちの少なくとも2つ以上のビデオは、全体再生時間が互いに異なり、前記プレーヤの要請に応じて変更したトラックのビデオの再生時間が完了した場合、前記変更したトラックのビデオ再生の完了を示す情報が前記プレーヤに表示され、(1)前記変更したトラックのビデオを最初から再び再生するか、(2)他のトラックに移動するか、または(3)前記変更したトラックの特定の再生位置を探索するかを決めるためのユーザインタフェースが前記プレーヤに表示されることを特徴としてもよい。
【0016】
さらに他の一実施形態によると、前記マルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、前記プレーヤから前記複数のビデオのうち特定ビデオの特定位置が要請される場合、前記特定ビデオの前記特定位置に対応するセグメントを探索し、前記コンテンツサーバから前記探索されたセグメントおよび前記探索されたセグメント以後のセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達することをさらに含むことを特徴としてもよい。
【0017】
さらに他の一実施形態によると、前記複数のビデオそれぞれにおいて、ビデオまたはセグメントにトラック別の広告を対応させ、前記プレーヤで現在再生中のトラックのビデオまたはセグメントに対応するトラック別の広告が前記プレーヤに表示されることを特徴としてもよい。
【0018】
さらに他の一実施形態によると、前記複数のビデオに対するサムネイルが現在再生中のトラックのビデオと共に再生されることを特徴としてもよい。
【0019】
コンピュータシステムで実現されるマルチトラックビデオコンテンツサービスシステムであって、プレーヤからマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を受信する要請受信部と、前記マルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオのうち第1トラックのビデオをコンテンツサーバに要請する要請部(前記複数のビデオそれぞれは、予め設定された時間単位のセグメントに分割されて前記コンテンツサーバに格納される)と、前記コンテンツサーバから前記第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに順に伝達し、前記プレーヤで第2トラックが選択されて前記第1トラックが前記第2トラックに変更する場合、前記第1トラックのビデオに対応するセグメントの代わりに、前記複数のビデオのうち前記第2トラックに対応するビデオのセグメントを前記コンテンツサーバから受信して前記プレーヤに順に伝達するビデオ伝達部を備えることを特徴とするマルチトラックビデオコンテンツサービスシステムが提供される。
【0020】
コンピュータシステムで実現されるファイル配布システムであって、アプリケーションをインストールするためのインストールファイルを格納および管理するインストールファイル管理部と、ユーザの端末機の要請に応じて前記インストールファイルを前記ユーザの端末機に送信するインストールファイル送信部を備え、前記アプリケーションは、プレーヤの機能を前記端末機が実行するように前記端末機を制御し、前記プレーヤの機能は、マルチトラックビデオコンテンツに対する要請をプロキシサーバに送信する第1機能(前記マルチトラックビデオコンテンツは複数のビデオを含み、前記複数のビデオそれぞれは予め設定された時間単位のセグメントに分割されてコンテンツサーバに格納される)と、前記複数のビデオのうち第1トラックのビデオに対応するセグメントを前記プロキシサーバから受信して前記第1トラックのビデオを再生する第2機能(前記プロキシサーバは、前記コンテンツサーバから前記第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに伝達する)と、ユーザの入力によって第2トラックが選択される場合、前記プロキシサーバに前記第2トラックのビデオを要請する第3機能と、前記複数のビデオのうち前記第2トラックに対応するビデオのセグメントを前記プロキシサーバから受信して再生する第4機能(前記プロキシサーバは、前記コンテンツサーバから前記第2トラックのビデオに対応するセグメントを受信して前記プレーヤに伝達する)を含むことを特徴とするファイル配布システムが提供される。
【発明の効果】
【0021】
それぞれのA/Vストリームを有しているN個のコンテンツを途切れることなく切り換えて再生することができ、1つのコンテンツを提供するトラフィックによってN個のコンテンツを切り換えて提供することができる。
【0022】
N個のコンテンツ内でも自由な探索(seeking)が可能なマルチトラックビデオコンテンツサービスを提供することができる。
【0023】
CP(Contents Provider)の生成されたコンテンツを提供したり、RMC(Ready Made Contents)に対する主題別の束またはユーザによって選択されたRMCの束によってマルチトラックビデオコンテンツを提供できるだけでなく、UGC(User Generated Contents)に対してもマルチトラックビデオコンテンツを提供することができる。
【0024】
有料または無料のマルチトラックビデオコンテンツを提供し、各トラック別に広告を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービスを提供する環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツのリポジトリ(repository)構成の例を示した図である。
図3】本発明の一実施形態において、再生シーケンスの例を説明するためのフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツを再生する過程の例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツがサービスされる画面の例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツがサービスされる画面の例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツがサービスされる画面の例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステムの内部構成を説明するためのブロック図である。
図9】本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法を示したフローチャートである。
図10】本発明の他の実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法を示したフローチャートである。
図11】本発明の一実施形態において、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
本発明の実施形態は、マルチトラックビデオコンテンツに対するストリーミングサービスを提供するマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびマルチトラックビデオコンテンツサービスシステムに関する。
【0028】
本発明の一実施形態に係るマルチトラックビデオコンテンツサービス方法およびシステムは、それぞれのA/Vストリームを有しているN個のコンテンツを途切れることなく切り換えて再生することができ、1つのコンテンツを提供するトラフィックによってN個のコンテンツを切り換えて提供することができる。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービスを提供する環境の例を示した図である。図1は、プレーヤ110、プロキシサーバ120、およびコンテンツサーバ130を示している。
【0030】
プレーヤ110は、ユーザの端末機140にインストールされるアプリケーションであってもよい。例えば、プレーヤ110は、端末機140がマルチトラックビデオコンテンツを受信し、途切れることなくトラックを変更して再生するように端末機140を制御するための機能を含んでもよい。
【0031】
プロキシサーバ120は、プレーヤ110の要請によるマルチトラックビデオコンテンツをコンテンツサーバ130から受信し、受信したマルチトラックビデオコンテンツをプレーヤ110にストリーミングサービスするための機能を含んでもよい。このようなプロキシサーバ120は、別途のシステムによって動作して端末機140とネットワークを介して通信する形態で実現されてもよく、ソフトウェアモジュールの形態でプレーヤ110と共に端末機140に含まれてもよい。例えば、プレーヤ110をインストールするためのインストールファイルを通じ、ソフトウェアモジュールの形態をもつプロキシサーバ120が端末機140にインストールされてもよい。この場合、プロキシサーバ120は、端末機140内でプレーヤ110と通信し、プレーヤ110の要請を受信し、要請によるビデオコンテンツをコンテンツサーバ130から受信してプレーヤ110にストリーミングサービスしてもよい。
【0032】
コンテンツサーバ130は、1つのマルチトラックビデオコンテンツを格納し、プロキシサーバ120の要請に応じてマルチトラックビデオコンテンツのためのファイルをプロキシサーバ120に提供するための装置であってもよい。プロキシサーバ120がソフトウェアモジュールの形態で端末機140に含まれている場合、コンテンツサーバ130は、端末機140の要請に応じて端末機140にマルチトラックビデオコンテンツのためのファイルを提供してもよい。
【0033】
このとき、コンテンツサーバ130は、マルチトラックビデオコンテンツのためのN個のビデオを格納してもよい。この場合、N個のビデオそれぞれは、予め設定された時間単位(一例として、1秒)の間隔によって分割されてもよい。例えば、N個のビデオそれぞれは、迅速なトラックの転換のために、1秒サイズのTS(Transport Stream)ファイルに分割されて格納されてもよい。このようなTSファイルの最初のフレームは、一例として「I−フレーム」であってもよい。「I−フレーム」については既に周知であるため、詳しい説明は省略する。
【0034】
図2は、本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツのリポジトリ(repository)構成の例を示した図である。図2は、ルートディレクトリ210に基本ファイル220とマルチトラックビデオコンテンツ「BBB」に対する複数のビデオに対するディレクトリであるBBB_1(230)、BBB_2(240)、およびBBB_3(250)とが存在し、それぞれのディレクトリに複数のビデオそれぞれがN個のTSファイルに分割されて格納されている様子を示している。基本ファイル220は、一例としてm3u8拡張子をもつファイルであってもよい。図2では、複数のビデオそれぞれが同じ数(N個)のTSファイルに分割されて格納されている例を説明しているが、複数のビデオはそれぞれサイズや再生時間が異なってもよく、それに応じてそれぞれ互いに異なる数のTSファイルに分割されてもよい。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態において、再生シーケンスの例を説明するためのフローチャートである。図3は、ウェブ(Web)310、プレーヤ(Player)320、インフラサーバ(Infra Server)330、プロキシサーバ(HTTP Local Proxy Server)340、およびコンテンツサーバ(Contents Server)350間の再生シーケンスを示している。図3の実施形態では、ウェブページ(ウェブ)310でアンドロイドアプリ(プレーヤ)320を連動してマルチトラックビデオコンテンツを再生する例を説明している。
【0036】
過程1は、ウェブ310が意図(intent)連動方式を使用してプレーヤ320を実行させる過程であってもよい。
【0037】
過程2は、プレーヤ320が意図情報を分析する過程であってもよい。
【0038】
過程3は、プレーヤ320がインフラサーバ330にメタ情報を要請する過程であってもよく、過程4は、インフラサーバ330がプレーヤ320にメタ情報を提供する過程であってもよい。メタデータは、例えば次の表1のように示される。

【表1】
【0039】
過程5は、プレーヤ320がプロキシサーバ340に、再生に必要なデータ(メタデータの一部)を伝達する過程であってもよい。
【0040】
過程6は、プロキシサーバ340がプレーヤ320にマルチトラックビデオコンテンツを再生するために接続しなければならないアドレスであるローカルURI(Uniform Resource Identifier、一例として、「http://127.0.0.1:10001/play.m3u8」)を伝達する過程であってもよい。
【0041】
過程7は、プレーヤ320がプロキシサーバ340に基本ファイルを要請する過程であってもよい。例えば、基本ファイルは、図2を参照しながら説明した「m3u8」拡張子のファイル(表1に示したファイル「sample.m3u8」)であってもよい。
【0042】
過程8は、プロキシサーバ340がコンテンツサーバ350に基本ファイルを要請する過程であってもよい。例えば、プロキシサーバ340は、表1に示した<fileNameList>の値であるアドレス「http://tvcast.AAA.com/music/BBB/sample.m3u8」を通じて基本ファイル「sample.m3u8」を要請してもよい。
【0043】
過程9は、コンテンツサーバ350がプロキシサーバ340の要請に応答する過程であってもよい。例えば、コンテンツサーバ350は、基本ファイル「sample.m3u8」をプロキシサーバ340に送信してもよい。
【0044】
過程10は、プロキシサーバ340がプレーヤ320の要請に応答する過程であってもよい。例えば、プロキシサーバ340は、基本ファイル「sample.m3u8」をプレーヤ320に送信してもよい。「m3u8」の拡張子をもつファイルの例は、次の表2のように示されてもよい。
【表2】
【0045】
過程11は、プレーヤ320が「m3u8」の拡張子をもつファイルに含まれている順にTSファイルをプロキシサーバ340に要請する過程であってもよい。TSファイルの要請に利用されるURIの例は、次の表3のように示されてもよい。

【表3】
【0046】
過程12は、プロキシサーバ340が現在選択されたトラックのホスト(一例として、BBB_1)にプレーヤ320で要請したTSファイルURIのTSファイル名(segiment_00000.ts、segiment_00001.ts、segiment_00002.ts)を付与してTS要請のためのURIを生成する過程であってもよい。生成されたTS要請のためのURIの例は、次の表4のように示されてもよい。
【表4】
【0047】
表4のURIは、マルチトラックビデオコンテンツ「BBB」が含む複数のビデオのうち、ビデオ「BBB_1」のTSファイルを要請するための情報であってもよい。
【0048】
過程13は、プロキシサーバ340がコンテンツサーバ350にTSファイルを要請する過程であってもよい。
【0049】
過程14は、コンテンツサーバ350がプロキシサーバ340の要請に応答する過程であってもよい。例えば、コンテンツサーバ350は、プロキシサーバ340に要請されたTSファイル(segiment_00000.ts、segiment_00001.ts、segiment_00002.ts)を送信してもよい。
【0050】
過程15は、プロキシサーバ340がプレーヤ320の要請に応答する過程であってもよい。例えば、プロキシサーバ340は、プレーヤ320に要請されたTSファイル(segiment_00000.ts、segiment_00001.ts、segiment_00002.ts)を送信してもよい。
【0051】
過程16は、プレーヤ320が伝達されたTSファイルを利用して動画を再生する過程であってもよい。このとき、TSファイルは、プロキシサーバ340からプレーヤ320に順に送信されてストリーミングサービスを提供してもよい。
【0052】
過程17は、プレーヤ320がプロキシサーバ340にトラックの変更を要請する過程であってもよい。この場合、過程11〜過程16が繰り返し実行され、変更したトラックのTSファイルをプレーヤ320が受信および再生できるようになる。
【0053】
1つのトラックが選択および再生される場合、表1の<thumbnail>によって示されたアドレスを通じ、他のトラックに対するサムネイルがプレーヤ320でさらに再生されてもよい。この場合、ユーザは、過程17でプレーヤ320に表示されるサムネイルのうちから1つのサムネイルを選択(一例として、タッチパッドのタッチやマウスのクリックによって選択)することにより、現在再生中のトラックを選択したサムネイルに対応するトラックに変更してもよい。
【0054】
プレーヤ320および/またはプロキシサーバ340は、必要に応じて以前のトラックまたは以後のトラックのためのデータを格納するためのバッファを含んでもよい。また、プロキシサーバ340は、プレーヤ320で再生中のトラックを変更する場合、変更したトラックに対するデータをプレーヤ320に送信してもよい。この場合、プレーヤ320のバッファには、以後のトラック(変更したトラック)のためのデータ(TSファイル)が格納されてもよい。
【0055】
図4は、本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツを再生する過程の例を示した図である。図4は、4つのトラックをもつマルチトラックビデオコンテンツを再生する過程の例を示している。このとき、各トラックにおける両方向の実線矢印は、各トラックの再生時間(replay time)を示してもよい。図4に示すように、4つのトラックでそれぞれ再生されるビデオは、再生時間がすべて異なることが分かる。
【0056】
第1矢印410は、「トラック1」のビデオ1が第1矢印410の長さに対応する時間内に再生されることを示している。
【0057】
第2矢印420は、「トラック1」が「トラック2」に切り換わることを示している。このとき、再生されるビデオ2は最初から再生されてもよい。
【0058】
第3矢印430は、「トラック2」のビデオ2が第3矢印430の長さに対応する時間内に再生されることを示している。
【0059】
第4矢印440は、「トラック2」が再び「トラック1」に切り換わることを示している。このとき、「トラック1」のビデオ1は、最後の再生時間の次から再び再生されてもよい。例えば、プロキシサーバ340は、各トラック別に最後の再生時間に関する情報を管理してもよい。一例として、「トラック1」のビデオ1が「segment.00001.ts」から「segment.00100.ts」までのファイルに分割されており、第1矢印410の長さに対応する時間内に「segment.00030.ts」までのファイルがプレーヤ320で再生されたと仮定しよう。このとき、ユーザが「トラック2」を再び「トラック1」に切り換えた場合、プロキシサーバ340はプレーヤ320に「segment.00031.ts」のファイルを送信し、ビデオ1で最後に再生されたファイルの次のファイルが再生されるようにしてもよい。
【0060】
第5矢印450は、「トラック1」のビデオ1が第5矢印450の長さに対応する時間内に再生されることを示している。
【0061】
第6矢印460は、「トラック1」が「トラック2」に切り換わることを示してもよい。このとき、再生時間が完了したビデオ2に移動した場合、プレーヤ320は「放送終了画面」のように現在トラックのビデオ(ビデオ2)の再生が完了したことを示す情報を表示してもよい。この場合、プレーヤ320は、該当するトラックのビデオ(ビデオ2)を最初から再び視聴するか、他のトラックに移動するか、または該当するトラックのビデオ(ビデオ2)の特定再生位置を探索するかを決めるユーザインタフェースをユーザに提供してもよい。
【0062】
また、現在再生中のトラックのビデオがすべて再生された場合にも、該当するトラックのビデオを最初から再び視聴するか、他のトラックに移動するか、または該当するトラックのビデオの特定再生位置を探索するかを決めるユーザインタフェースがユーザに提供されてもよい。
【0063】
第7矢印470は、「トラック2」が「トラック4」に切り換わることを示している。上述したように、初めて再生されるビデオ(ビデオ4)は最初から再生されてもよい。
【0064】
第8矢印480は、「トラック4」のビデオ4が第5矢印450の長さに対応する時間内に再生されることを示している。
【0065】
このとき、プレーヤ320は、ユーザの束リスト(マルチトラックビデオコンテンツを構成するビデオのリスト)やトラック間の転換ヒストリに関する情報を格納し、格納する情報をSNS(Social Network Service)などを利用して他のユーザと共有することができる機能を支援してもよい。このような束リストやトラック間の転換ヒストリに関する情報は、ウェブリンクを共有する形態で共有されてもよい。例えば、束リストの識別子とトラック間の転換ヒストリなどが格納されている簡単なメタデータ形態のデータと、このようなデータへのリンクを生成してSNSにアップロードしたり、電子メール、SMS(Short Message Service)、またはMMS(Multi−media Message Service)などを通じて他のユーザにリンクを伝達するだけで、束リストやトラック間の転換ヒストリが共有されてもよい。他のユーザが他のユーザの端末機を利用してこのようなリンクをクリックする場合には、他のユーザにはマルチトラックビデオコンテンツのビデオが、ユーザがトラックを切り換えた順に提供されてもよい。
【0066】
このように、本発明の実施形態によると、それぞれのA/Vストリームを有しているN個のコンテンツを途切れることなく切り換えて再生することができ、1つのコンテンツを提供するトラフィックによってN個のコンテンツを切り換えて提供することができ、N個のコンテンツ内でも自由な探索(seeking)が可能なマルチトラックビデオコンテンツサービスを提供することができる。これは、マルチトラックビデオコンテンツに含まれた複数のビデオが予め設定された時間単位に分割された後にストリーミングされるためである。例えば、「トラック1」のビデオ1が「segment.00001.ts」から「segment.00100.ts」までのファイルに分割され、「トラック2」のビデオ2が「segment.00001.ts」から「segment.00100.ts」までのファイルに分割されており、予め設定された時間単位が1秒であると仮定しよう。プレーヤ320でビデオ1の「segment.00030.ts」まで再生された後に「トラック2」に切り換わると、プレーヤ320はビデオ2の「segment.00001.ts」を受信して再生するだけで、コンテンツが途切れることなく転換および再生が可能となり、ビデオ2の特定TSファイルを受信して再生することにより、個別ビデオでの探索が可能となる。さらに、切り換わったビデオのTSファイルのみを受信するため、1つのコンテンツを提供するトラフィックによってN個のコンテンツを切り換えて提供することができる。
【0067】
また、CP(Contents Provider)の生成されたコンテンツを提供したり、RMC(Ready Made Contents)に対する主題別の束またはユーザによって選択されたRMCの束によってマルチトラックビデオコンテンツを提供できるだけでなく、UGC(User Generated Contents)に対してもマルチトラックビデオコンテンツを提供することができる。
【0068】
これだけでなく、有料または無料のマルチトラックビデオコンテンツを提供し、各トラック別に広告を表示することができる。
【0069】
図5図7は、本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツがサービスされる画面の例を示した図である。図5の第1画面500は、ビデオ「BBB_1」が再生される画面の例を示している。このとき、第1画面500の左側には、マルチトラックビデオコンテンツに含まれたビデオ(「BBB_1」、「BBB_2」、および「BBB_3」)のサムネイル510〜530が表示された様子を示している。図6の第2画面600は、ユーザが第1画面500でビデオ「BBB_2」のサムネイル520を選択することにより、トラックが切り換わってビデオ「BBB_2」が再生される画面の例を示している。図7の第3画面700は、ユーザが第2画面600でビデオ「BBB_3」のサムネイル530を選択することにより、トラックが切り換わってビデオ「BBB_3」が再生される画面の様子を示している。
【0070】
例えば、該当するマルチトラックビデオコンテンツは、3人の歌手で構成された歌手チーム「BBB」のミュージックビデオであってもよい。このとき、ビデオ「BBB_1」はチーム「BBB」の第1メンバーのビデオであってもよく、ビデオ「BBB_2」はチーム「BBB」の第2メンバーのビデオであってもよく、ビデオ「BBB_3」はチーム「BBB」の第3メンバーのビデオであってもよい。この場合、ユーザは、ミュージックビデオの音楽(オーディオ)が進んでいく間に、多様な映像を選択的に受け取ってもよい。
【0071】
図5図7の実施形態は、サムネイルを利用してトラック変更のためのユーザインタフェースを提供する一例に過ぎず、トラック変更のためのユーザインタフェースはさらに多様に構成されてもよく、複数のビデオに関する情報をユーザに提供するための方式も多様に構成されてもよいことは当然である。
【0072】
図8は、本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステムの内部構成を説明するためのブロック図であり、図9は、本発明の一実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法を示したフローチャートである。
【0073】
本実施形態に係るマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800は、図8に示すように、要請受信部810、要請部820、およびビデオ伝達部830を備えてもよい。さらに、本実施形態に係るマルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、上述したマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800またはマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800の構成要素によって実行されてもよい。
【0074】
ステップ910で、要請受信部810は、プレーヤからマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を受信してもよい。一例として、ユーザは、ユーザの端末機を利用してウェブページにアクセスし、ウェブページのマルチトラックビデオコンテンツにアクセスしてもよい。このとき、ウェブページのコードの制御に応じてユーザの端末機ではプレーヤが実行され、プレーヤはマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800に対応するプロキシサーバにマルチトラックビデオコンテンツに対する要請を送信してもよい。
【0075】
ステップ920で、要請部820は、マルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオのうち第1トラックのビデオをコンテンツサーバに要請してもよい。このとき、複数のビデオそれぞれは、予め設定された時間単位のセグメントに分割されてコンテンツサーバに格納されてもよい。複数のビデオそれぞれが予め設定された時間単位のTSファイルに分割されてコンテンツサーバに格納される例は、上述したとおりである。
【0076】
ステップ930で、ビデオ伝達部830は、コンテンツサーバから第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信してプレーヤに順に伝達してもよい。セグメントの伝達順は、ビデオの再生順に対応してもよい。
【0077】
ステップ940で、ビデオ伝達部830は、プレーヤで第2トラックが選択されて第1トラックが第2トラックに変更する場合、第1トラックのビデオに対応するセグメントの代わりに、複数のビデオのうち第2トラックに対応するビデオのセグメントをコンテンツサーバから受信してプレーヤに順に伝達してもよい。したがって、プレーヤは、第2トラックに対応するビデオのセグメントを順に受信して再生することにより、途切れることなくマルチトラックを切り換えながらマルチトラックビデオコンテンツを再生できるようになる。
【0078】
このとき、複数のビデオそれぞれが分割されたセグメントは、始点(start point)と終点(end point)が同期化されてもよい。例えば、プレーヤで第2トラックが選択されて第1トラックが第2トラックに変更する場合、プレーヤが直ぐに第2トラックのセグメントを再生するのではなく、同期化された始点および終点に応じて現在再生中の第1トラックのセグメントの再生を完了した後、伝達された第2トラックのセグメントを連続して再生することにより、トラック間で途切れることなく映像の再生が可能となる。
【0079】
他の実施形態として、プレーヤで前記第1トラックおよび前記第2トラック間の変更に関するヒストリ情報がビデオの再生のためのメタデータの形式で格納され、ヒストリ情報を含むリンクが生成され、生成されたリンクを通じてヒストリ情報が他のユーザに提供されてもよい。
【0080】
さらに他の実施形態として、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、図9に示されたステップ910〜940の他にも、第1トラックおよび第2トラック間の変更に関するヒストリ情報をビデオの再生のためのメタデータの形式で格納するステップ(図示せず)、およびヒストリ情報を含むリンクを生成して送信するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。この場合にも、生成されたリンクを通じて前記ヒストリ情報が他のユーザに提供されてもよい。ヒストリ情報を格納するステップは、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800がさらに含み得るヒストリ情報格納部(図示せず)により、リンクを生成して送信するステップは、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステムがさらに含み得るリンク送信部(図示せず)によってそれぞれ実行されてもよい。
【0081】
ヒストリ情報は、メタデータの形式で格納されることにより、別途のエンコーディングを必要としない上に、別途のストレージ(storage)を必要としない。例えば、図3では、プレーヤ320がインフラサーバ330にメタ情報を要請する過程3と、インフラサーバ330がプレーヤ320にメタ情報を提供する過程4を説明した。
【0082】
このとき、他のユーザに提供されたリンクを通じ、他のユーザの端末機でマルチトラックビデオコンテンツが第1トラックおよび第2トラック間の変更に関するヒストリ情報に基づいて再生されてもよい。一例として、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800やプレーヤによって生成されたリンクは、SNS(Social Network Service)、電子メール、SMS(Short Message Service)、またはMMS(Multi−media Message Service)などのような多様な方法によって他のユーザに提供されてもよく、他のユーザの端末機はリンクを通じてメタデータの形式で格納されたヒストリ情報を受信し、ヒストリ情報に基づいた順にトラックを変更しながらマルチトラックビデオコンテンツを再生してもよい。もちろん、ヒストリ情報に基づいてマルチトラックビデオコンテンツを再生する過程でも、他のユーザのトラック変更要請に応じて他のユーザが所望するトラックのビデオが再生されてもよい。この場合、他のユーザの端末機にも、上述したプレーヤがインストールされていてもよい。
【0083】
さらに他の実施形態として、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、図9に示されたステップ910〜940の他にも、プレーヤで第1トラックが再び選択された場合、第1トラックのビデオに対応するセグメントのうちプレーヤに送信された最後のセグメント以後のセグメントをコンテンツサーバから受信してプレーヤに伝達するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。本実施形態の図に示されてないステップは、ビデオ伝達部830によって実行されてもよい。
【0084】
さらに他の実施形態として、複数のビデオのうち少なくとも2つ以上のビデオは、全体再生時間が互いに異なってもよい。例えば、1つのマルチトラックビデオコンテンツが含む複数のビデオは、全体再生時間が互いに同じであってもよく、再生時間が互いに異なってもよい。このとき、プレーヤの要請に応じて変更したトラックのビデオの再生時間が完了した場合、変更したトラックのビデオ再生が完了したことを示す情報がプレーヤに表示されてもよい。例えば、図4では、第6矢印460を通じて再生時間が完了したビデオ2に移動した場合、プレーヤ320が「放送終了画面」のように現在トラックのビデオ(ビデオ2)の再生が完了したことを示す情報を表示できることを説明した。この場合、プレーヤは、(1)変更したトラックのビデオを最初から再び再生するか、(2)他のトラックに移動するか、または(3)変更したトラックの特定再生位置を探索するかを決めるためのユーザインタフェースをユーザに提供してもよい。
【0085】
さらに他の実施形態として、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、図9に示されたステップ910〜940の他にも、プレーヤから複数のビデオのうち特定ビデオの特定位置が要請される場合、特定ビデオの特定位置に対応するセグメントを探索するステップ(図示せず)、およびコンテンツサーバから探索されたセグメントおよび探索されたセグメント以後のセグメントを受信してプレーヤに順に伝達するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。セグメントを探索するステップは、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステムがさらに含んでもよいセグメント探索部(図示せず)によって実行されてもよく、探索されたセグメント以後のセグメントを受信してプレーヤに順に伝達するステップは、ビデオ伝達部830によって実行されてもよい。
【0086】
さらに他の実施形態として、複数のビデオそれぞれにおいて、ビデオまたはセグメントにトラック別の広告を対応させてもよい。この場合、プレーヤで現在再生中のトラックのビデオまたはセグメントに対応するトラック別の広告がプレーヤに表示されてもよい。一例として、トラック別に各トラックのビデオに適する互いに異なる広告を配置することにより、さらに高い広告効果を期待できるようになる。
【0087】
さらに他の実施形態として、複数のビデオに対するサムネイルが現在再生中のトラックのビデオと共に再生されてもよい。ユーザは再生されたサムネイルを選択することにより、マルチトラックで所望するトラックを選択できるようになる。
【0088】
図8のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800は、プロキシサーバに対応してもよい。上述したように、プロキシサーバは、ソフトウェアモジュールの形態でプレーヤと共に端末機にインストールされてもよい。この場合、マルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800は、端末機に対応してもよい。
【0089】
図10は、本発明の他の実施形態において、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法を示したフローチャートである。本実施形態に係るマルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、プレーヤの制御に応じて端末機で実行されてもよい。例えば、プレーヤは、ファイル配布システム(図示せず)によって提供されるインストールファイルによって端末機にインストールされるアプリケーションであってもよい。このとき、アプリケーションは、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法が含むステップを端末機に実行させるように端末機を制御するための機能を含んでもよい。また、上述したファイル配布システムは、アプリケーションをインストールするためのインストールファイルを格納および管理するインストールファイル管理部(図示せず)、およびユーザの端末機の要請に応じてインストールファイルをユーザの端末機に送信するインストールファイル送信部(図示せず)を備えてもよい。
【0090】
ステップ1010で、端末機は、マルチトラックビデオコンテンツに対する要請をプロキシサーバに送信してもよい。上述したように、マルチトラックビデオコンテンツは複数のビデオを含んでもよく、複数のビデオそれぞれは予め設定された時間単位のセグメントに分割されてコンテンツサーバに格納されてもよい。ここで、プロキシサーバは、図8のマルチトラックビデオコンテンツサービスシステム800に対応してもよい。
【0091】
ステップ1020で、端末機は、複数のビデオのうち第1トラックのビデオに対応するセグメントをプロキシサーバから受信して第1トラックのビデオを再生してもよい。このとき、プロキシサーバは、コンテンツサーバから第1トラックのビデオに対応するセグメントを受信してプレーヤに伝達してもよい。端末機は、ステップ1020で、プロキシサーバから伝達するセグメントを利用して第1トラックのビデオを再生してもよい。
【0092】
ステップ1030で、端末機は、ユーザの入力によって第2トラックが選択される場合、プロキシサーバに第2トラックのビデオを要請してもよい。
【0093】
ステップ1040で、端末機は、複数のビデオのうち第2トラックに対応するビデオのセグメントをプロキシサーバから受信して再生してもよい。このとき、プロキシサーバは、コンテンツサーバから第2トラックのビデオに対応するセグメントを受信してプレーヤに伝達してもよい。端末機は、ステップ1040で、プロキシサーバから伝達するセグメントを利用して第2トラックのビデオを再生してもよい。
【0094】
さらに他の実施形態として、マルチトラックビデオコンテンツサービス方法は、図10に示されたステップ1010〜1040の他にも、ユーザの入力によって第1トラックが再び選択される場合、第1トラックのビデオに対応するセグメントのうち、ステップ1020で再生された最後のセグメント以後のセグメントをプロキシサーバから受信して再生するステップ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0095】
このとき、複数のビデオそれぞれが分割されたセグメントは、始点(start point)と終点(end point)が同期化されてもよい。例えば、プレーヤで第2トラックが選択されて第1トラックが第2トラックに変更する場合、プレーヤは第2トラックのセグメントを直ぐに再生するのではなく、同期化された始点および終点に応じて現在再生中の第1トラックのセグメントの再生を完了した後、伝達された第2トラックのセグメントを連続して再生してもよい。例えば、端末機は、プレーヤを通じて各トラック別のビデオをセグメント単位で再生を完了しながらトラックを変更することにより、途切れることなくマルチトラックを切り換えながらマルチトラックビデオコンテンツを再生できるようになる。
【0096】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素およびソフトウェア構成要素の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令(instruction)を実行して応答することができる異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてもよい。処理装置は、運営体制(OS)および運営体制上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してもよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データをアクセス、保存、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、処理装置は1つが使用されると説明される場合もあるが、該当する技術分野において通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)および/または複数類型の処理要素を含んでもよい。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0097】
図11は、本発明の一実施形態において、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。一例として、上述したユーザの端末機140、コンテンツサーバ130および/またはコンテンツサービスシステム800が、本実施形態に係るコンピュータシステム1100によって実現されてもよい。このようなコンピュータシステム1100は、少なくとも1つのプロセッサ(processor)1110、少なくとも1つのメモリ(memory)1120、周辺装置インタフェース(peripheral interface)1130、入/出力システム(I/O system)1140、電力部1150、および通信部1160を少なくとも備えてもよい。
【0098】
このような図11の実施形態はコンピュータシステム1100の一例に過ぎず、コンピュータシステム1100は、図11に示されてない追加のコンポーネントをさらに備えたり、2つ以上のコンポーネントを結合させる構成または配置を有してもよい。例えば、モバイル端末機のためのコンピュータシステムは、図11に示されたコンポーネントの他にも、タッチスクリーンやセンサなどをさらに備えてもよく、通信部1160にRF通信のための回路が備えられてもよい。コンピュータシステム1100に備えられるコンポーネントは、1つ以上の信号処理またはアプリケーションに特化した集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0099】
メモリ1120は、一例として、高速ランダムアクセスメモリ(high−speed random access memory)、磁気ディスク、エスラム(SRAM)、ディーラム(DRAM)、ロム(ROM)、フラッシュメモリ、または不揮発性メモリを含んでもよい。メモリ1120は、コンピュータシステム1100の動作に必要なソフトウェアモジュール、命令語集合、またはその他にも多様なデータを含んでもよい。このとき、プロセッサ1110や周辺装置インタフェース1130などの他のコンポーネントからメモリ1120へのアクセスは、プロセッサ1110によって制御されてもよい。
【0100】
周辺装置インタフェース1130は、コンピュータシステム1100の入力および/または出力周辺装置をプロセッサ1110およびメモリ1120に結合させてもよい。プロセッサ1110は、メモリ1120に格納されたソフトウェアモジュールまたは命令語集合を実行し、コンピュータシステム1100のための多様な機能を実行してデータを処理してもよい。
【0101】
入/出力システム1140は、多様な入/出力周辺装置を周辺装置インタフェース1130に結合させてもよい。例えば、入/出力システム1140は、モニタやキーボード、マウス、プリンタ、または必要に応じてタッチスクリーンやセンサなどの周辺装置を周辺装置インタフェース1130に結合させるためのコントローラを備えてもよい。他の実施形態によると、入/出力周辺装置は、入/出力システム1140を経ずに周辺装置インタフェース1130と結合してもよい。
【0102】
電力部1150は、端末機のコンポーネントの全部または一部に電力を供給してもよい。例えば、電力部1150は、電力管理システム、バッテリや交流(AC)などのような1つ以上の電源、充電システム、電力失敗感知回路(power failure detection circuit)、電力変換器やインバータ、電力状態表示子または電力生成、管理、分配のための任意の他のコンポーネントを備えてもよい。
【0103】
通信部1160は、少なくとも1つの外部ポートを利用して他のコンピュータシステムと通信を可能にしてもよい。または、上述したように、必要によって通信部1160はRF回路を備え、電磁気信号(electromagnetic signal)とも知られたRF信号を送受信することにより、他のコンピュータシステムと通信を可能にしてもよい。
【0104】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望とおりに動作するように処理装置を構成したり、独立的または結合的に(collectively)処理装置を命令したりしてもよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令またはデータを提供したりするために、ある類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ記録媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具体化(embody)されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークによって連結したコンピュータシステム上に分散し、分散した方法によって格納されたり実行されたりしてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0105】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行が可能なプログラム命令形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0106】
以上のように、実施形態を限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、該当する技術分野において通常の知識を有する者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であることが理解できるであろう。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で実行されたり、および/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態で結合または組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0107】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0108】
1110:プロセッサ
1120:メモリ
1130:周辺装置インタフェース
1140:入/出力システム
1150:電力部
1160:通信部
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