特開2015-204500(P2015-204500A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 船井電機株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2015204500-録画装置 図000003
  • 特開2015204500-録画装置 図000004
  • 特開2015204500-録画装置 図000005
  • 特開2015204500-録画装置 図000006
  • 特開2015204500-録画装置 図000007
  • 特開2015204500-録画装置 図000008
  • 特開2015204500-録画装置 図000009
  • 特開2015204500-録画装置 図000010
  • 特開2015204500-録画装置 図000011
  • 特開2015204500-録画装置 図000012
  • 特開2015204500-録画装置 図000013
  • 特開2015204500-録画装置 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-204500(P2015-204500A)
(43)【公開日】2015年11月16日
(54)【発明の名称】録画装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/76 20060101AFI20151020BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20151020BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20151020BHJP
   G11B 27/00 20060101ALI20151020BHJP
   H04N 21/482 20110101ALI20151020BHJP
【FI】
   H04N5/76 Z
   H04N5/91 Z
   H04N21/433
   G11B27/00 D
   H04N21/482
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-82276(P2014-82276)
(22)【出願日】2014年4月11日
(71)【出願人】
【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096703
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 俊之
(72)【発明者】
【氏名】中谷 浩之
【テーマコード(参考)】
5C053
5C164
5D110
【Fターム(参考)】
5C053FA23
5C053FA24
5C053FA27
5C053GB06
5C053HA29
5C053JA22
5C053LA06
5C053LA07
5C164GA06
5C164UA03S
5C164UB31S
5C164UB37P
5C164UD46P
5D110AA12
5D110CB07
5D110CL02
5D110DA16
(57)【要約】
【課題】ユーザの嗜好に合った番組を効率よく録画できるようにする録画装置を提供する。
【解決手段】第2の録画予約手段は、検索条件に該当する番組のうち、第1の録画予約の候補でない第1の番組から優先して録画予約し、第1の番組の録画予約にかかる設定が行われた後、検索条件に該当する番組であって、第1の録画予約の対象となる第2の番組の録画予約が可能であれば、前記第2の番組を録画予約する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューナー部と、
記録部と、
前記チューナー部により受信される番組を前記記録部に常時録画する第1の録画予約を設定する第1の録画予約手段と、
ユーザにより入力された検索条件を用いた検索結果をもとに番組を前記記録部に録画する第2の録画予約を設定する第2の録画予約手段と、を有し、
前記第2の録画予約手段は、
前記検索条件に該当する番組のうち、前記第1の録画予約の候補でない第1の番組から優先して録画予約し、
前記第1の番組の録画予約にかかる設定が行われた後、前記検索条件に該当する番組であって、前記第1の録画予約の対象となる第2の番組の録画予約が可能であれば、前記第2の番組を録画予約する、ことを特徴とする録画装置。
【請求項2】
前記第1の録画予約では、録画対象番組を一定期間、前記記録部に記録し、
前記第2の録画予約では、録画対象番組を永続的に前記記録部に記録する、ことを特徴とする請求項1に記載の録画装置。
【請求項3】
前記第2の録画予約手段は、前記第2の番組を前記第2の録画予約で録画する場合、前記第2の番組の情報量を減少させるよう録画予約を行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の録画装置。
【請求項4】
前記検索条件に該当する前記第2の番組が所定数を超える場合、前記第1の録画予約または前記第2の録画予約の録画条件の変更を通知する通知手段、を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の録画装置。
【請求項5】
前記第2の録画予約手段は、変更後の前記第1の録画予約をもとに、前記第1の番組と前記第2の番組とを録画予約する、ことを特徴とする請求項4に記載の録画装置。
【請求項6】
前記第2の録画予約手段は、前記第1の録画予約により前記記録部に録画された番組の中から、前記検索条件に該当する番組を検索し、
検索された前記第1の番組を、前記第2の録画予約により録画された番組として保存する、ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の録画装置。
【請求項7】
前記第2の番組の前記第2の録画予約での録画が不可能であれば、前記第1の録画予約手段は、前記第2の番組を、前記第2の録画予約の録画条件で録画するよう録画予約する、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の録画装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、録画装置では、放送時刻、放送チャンネルといった録画条件で個別の番組を特定して録画を行うことができる。また、このような個別の番組を録画する機能とは別に、チャンネルや時間帯といった条件をもとに該当する複数の番組を録画し続ける機能が知られている。このような録画機能は、タイムシフト機能、ループ録画機能、全録等の呼び名で呼ばれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ユーザが番組を特定するための検索条件を入力すると、入力された検索条件に該当する番組を検索し、該当する番組を録画予約する録画機能も知られている。例えば、検索条件は、『ジャンル』や『出演者』等の番組を特定するための条件である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−312494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
異なる録画機能を併用する場合、検索によって録画予約された番組と、他の録画機能により録画予約された番組とが同じ番組であっても、それぞれの番組を録画予約していた。そのため、録画予約数や記録部の容量に制限があると、おまかせ録画の対象として検索されたものであっても、録画できない場合があった。
【0006】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ユーザの嗜好に合った番組を効率よく録画できるようにする録画装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
・適用例1
上記課題を解決するために、本発明の一態様では、チューナー部と、記録部と、前記チューナー部により受信される番組を前記記録部に常時録画する第1の録画予約を設定する第1の録画予約手段と、ユーザにより入力された検索条件を用いた検索結果をもとに番組を前記記録部に録画する第2の録画予約を設定する第2の録画予約手段と、を有し、前記第2の録画予約手段は、前記検索条件に該当する番組のうち、前記第1の録画予約の候補でない第1の番組から優先して録画予約し、前記第1の番組の録画予約にかかる設定が行われた後、前記検索条件に該当する番組であって、前記第1の録画予約の対象となる第2の番組の録画予約が可能であれば、前記第2の番組を録画予約する。
ここで、『番組』とは、番組にかかるデータを含む概念である。また、『録画予約が可能』とは、第2の録画予約における録画を可能とする条件を意味し、例えば、記録容量の残量や、録画に使用するチューナーの使用状況等を意味する。
【0008】
上記のように構成された発明では、第2の録画予約手段は、検索条件に該当する番組のうち、第1の録画予約で録画予約されていない第1の番組から優先して録画予約を行う。そして、第1の番組の録画予約にかかる設定が行われた後、検索条件に該当する番組であって、第1の録画予約で録画予約されている第2の番組に対して、録画予約が可能であれば、第2の番組を録画予約する。
そのため、第1の録画予約と第2の録画予約とで同じ番組が重複して録画予約される場合に、第2の録画予約のみの対象となる番組の録画予約を優先させることができ、ユーザの嗜好に合った番組を効率よく録画することができる。
【0009】
・適用例2
本発明の一態様では、前記第1の録画予約では、録画対象番組を一定期間、前記記録部に記録し、前記第2の録画予約では、録画対象番組を永続的に前記記録部に記録する。
上記のように構成された発明では、ユーザの嗜好を反映させた第2の録画予約で検索した番組がループ録画のみで録画されてしまうことで、所定期間の経過後に消去されてしまうのを抑制することができる。
【0010】
・適用例3
本発明の一態様では、前記第2の録画予約手段は、前記第2の番組を前記第2の録画予約で録画する場合、前記第2の番組の情報量を減少させるよう録画予約を行う。
上記のように構成された発明では、第1の録画予約と第2の録画予約とで重複して録画される番組の情報量を減少させることで、記録部の容量を効率よく使用することが可能となる。
【0011】
・適用例4
本発明の一態様では、前記検索条件に該当する前記第2の番組が所定数を超える場合、前記第1の録画予約または前記第2の録画予約の録画条件の変更を通知する通知手段、を有する。
上記のように構成された発明では、第1の録画予約と第2の録画予約とで重複する番組が多い場合に、ユーザに録画予約の変更を促すことが可能となる。
【0012】
・適用例5
本発明の一態様では、前記第2の録画予約手段は、変更後の前記第1の録画予約をもとに、前記第1の番組と前記第2の番組とを録画予約する。
上記のように構成された発明では、変更後の録画条件により、再度、本発明の機能を適用することが可能となる。
【0013】
・適用例6
本発明の一態様では、前記第2の録画予約手段は、前記第1の録画予約により前記記録部に録画された番組の中から、前記検索条件に該当する番組を検索し、検索された前記第1の番組を、前記第2の録画予約により録画された番組として保存する。
上記のように構成された発明では、すでに録画された番組においても本発明の対象とすることができる。
【0014】
・適用例7
前記第2の番組の前記第2の録画予約での録画が不可能であれば、前記第1の録画予約手段は、前記第2の番組を、前記第2の録画予約の録画条件で録画するよう録画予約する。
上記のように構成された発明では、第2の録画予約で録画できない番組が存在する場合でも、この第2の録画予約の条件で第1の録画予約を行うことで、この番組をユーザが所望する画質で保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】録画装置の外観図。
図2】録画装置のハードウェア構成を示すブロック構成図。
図3】システムコントローラ30の機能と、ハードウェアとの関係を説明するブロック構成図。
図4】第2の録画予約手段302により実行されるおまかせ録画を説明するフローチャートであある。
図5】録画予約時に表示装置50に表示される予約設定画面250を示す図である。
図6】検索条件に合致した番組群を記録する録画候補番組表を示す図である。
図7】一例としてステップS3において実行される処理を説明するフローチャートである。
図8】第2の実施形態において、一例としてステップS3において実行される処理を説明するフローチャートである。
図9】ステップS139において画面に表示される通知画面を示す図である。
図10】第3の実施形態において、第2の録画予約手段302により実行されるおまかせ録画を説明するフローチャートである。
図11】ステップS104において、検索条件に合致した番組群を記録する録画候補番組表を示す図である。
図12】第5の実施形態において、システムコントローラ30が実行する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態:
(1)録画装置の構成
(2)おまかせ録画予約
2.第2の実施形態:
3.第3の実施形態:
4.第4の実施形態:
5.その他の実施形態:
【0017】
1.第1の実施形態:
(1)録画装置の構成
図1は、録画装置の外観図である。
録画装置10は、図示しないアンテナに接続されており、このアンテナが受信したテレビジョン放送から所望の番組(番組データ)を抽出し録画を行う。また、録画装置10は、テレビジョン受像機等の表示装置50と接続しており、録画された番組を表示装置50に出力することができる。また、録画装置10は、録画機能として、通常録画、おまかせ録画、ループ録画の各録画機能を備えている。
【0018】
図2は、録画装置のハードウェア構成を示すブロック構成図である。録画装置10は、チューナー部11、エンコーダー12、録画再生制御部13、番組表処理部14、デコーダー15、通信I/F16、記録用メモリ20、システムコントローラ30、リモコン受信部17と、を備える。
【0019】
チューナー部11は、図示しないアンテナで受信されたテレビジョン放送から所望のチャンネルに対応する番組のデータを抽出する。また、図2ではチューナー部11は、複数のチューナー11_1〜11_Nを備えている。ここで、チューナー11_1は、通常録画、おまかせ録画に用いられる。また、チューナー11_2〜チューナー11_Nはループ録画に用いられる。
なお、図2では、通常録画、および、おまかせ録画に用いられるチューナーを1つとして記載しているが、これに限定されず、複数のチューナーを用いるものであってもよい。また、チューナーは地上デジタル放送や、衛生放送(BS)、ケーブル放送(CS)のそれぞれの放送波から所定のチャンネルに対応する情報を抽出することができる。
【0020】
チューナー部11の出力側には、エンコーダー12が接続されている。エンコーダー12は、チューナー11_1〜11_Nから出力されるTSパケット化された放送信号を記録用メモリ20のフォーマットに応じて変換し、録画再生制御部13に出力する。以下、記録用メモリに記録(録画)された番組を録画データ、録画番組とも記載する。また、エンコーダー12は、入力された放送信号からSDT(Service Description Table)やEIT(Event Information Table)を分離する。
【0021】
録画再生制御部13は、エンコーダー12によって出力された番組データの録画や再生を制御する。また、この録画再生制御部13には、ループ録画時における番組データの録画を制御する機能と、通常録画およびおまかせ録画時における番組データの録画を制御するPVR記録制御部132、再生部133と、を有する。
【0022】
ループ記録制御部131は、チューナー11_2〜11_Nから出力される番組データにファイル管理用の情報を付与し、記録用メモリ20のループ録画用の記録領域(ループ記録領域201とも記載する)に記録する。ループ記録領域201には、チャンネル毎に、記録先のセクタが割当てられている。また、番組データは、ループ記録領域201の該当するセクタの先頭アドレスから順に記録されていく。そして、番組データがループ記録領域201の該当チャンネル割当てられたセクタの終端まで記録が行われると、ループ記録制御部131は、セクタの先頭アドレスに戻り、記録を繰返す。そのため、ループ記録領域201に記録される番組データは、あるタイミングで上書きされるため、永続的に記録されない。
【0023】
PVR記録制御部132は、通常の録画方式である通常録画、またはおまかせ録画で録画された番組データを記録用メモリ20のPVR録画用の記録領域(PVR記録領域202とも記載する)に記録する。おまかせ録画では、チューナー11_1により抽出された番組データにファイル管理用の情報を付与し、記録用メモリ20のPVR記録領域202に記録する。PVR記録領域202に記録された録画データは、システムコントローラ30からの消去命令が入力されるまで、記録が保持される。
【0024】
また、録画データは、この録画データの情報を記録する管理テーブルとともにファイル形式で記録される。管理テーブルは、録画データの番組情報、番組データの情報量、番組データが記録されている記録用メモリ20上での位置等が記録される。番組情報は、チャンネルの番号を示すチャンネル番号、番組タイトル、録画時間、録画日時、番組の内容、を含んでおり、エンコーダー12により分離されたEITをもとに作成される。
【0025】
再生部133は、システムコントローラ30から再生指示の入力を受けると、管理テーブルをもとに、再生指示を受けた番組データをループ記録領域201またはPVR記録領域202から読み出し、デコーダー15に出力する。
【0026】
デコーダー15は、録画再生制御部13から入力する録画データにMPEGデコード処理を施す。また、デコーダー15は、通信I/F16を通じて表示装置50と接続されている。そのため、デコーダー15によりデコードされた録画データは、通信I/F16を通じて表示装置50に出力される。
【0027】
記録用メモリ20は、録画再生制御部13およびシステムコントローラ30からアクセス可能に接続されている。記録用メモリ20は、HDD、SSD、ブルーレイディスク(ブルーレイは登録商標)またはDVD等の記録メディア、である。
【0028】
番組表処理部14は、エンコーダー12から出力されるEITをもとに、電子番組表を作成する。電子番組表には、未来番組表と、過去番組表と、が含まれる。未来番組表は、TSに含まれるEITにより作成され、放送時間(または日時)が経過すると消去される。過去番組表は、ループ録画を行う場合に、このループ録画の対象となる番組毎に作成される。この過去番組表には、番組の属性を示す属性情報と、番組が録画された場所を示す管理情報とを記録している。属性情報は、番組情報をもとに作成され、録画データのチャンネル番号、録画時刻、番組タイトル、番組内容等が記録される。管理情報は、録画番組の記録用メモリ20での位置を示す情報が記録されている。そのため、ユーザがこの過去番組表を表示して、録画番組を選択することで、システムコントローラ30から、録画再生制御部13に対して、選択された番組の再生が命令される。
【0029】
システムコントローラ30は、録画装置10の駆動を統合的に制御する。システムコントローラ30は、リモコン受信部17や図示しない操作パネルが接続されており、ユーザからの操作をこのリモコン受信部17や操作パネルを通じて受付ける。
図3は、システムコントローラ30の機能と、ハードウェアとの関係を説明するブロック構成図である。システムコントローラ30は、図示しないCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、を備えて構成されている。また、ROMには、CPUにハードウェアを制御させる機能や、ファイル管理を行なわせる機能を実現させるためのOS(Operating system)や、所定のプログラムが記録されている。そのため、CPUがROMに記録されたOSやプログラムをRAMに展開して実行することで、第1の録画予約手段301、第2の録画予約手段302、録画可能判定手段303と、を機能的に有する。
【0030】
第1の録画予約手段301は、ループ録画にかかる録画予約を設定する。ループ録画では、チューナー11_2〜11_Nにより受信される番組をユーザにより設定された録画予約(第1の録画予約)により、常時録画することができる。例えば、ループ録画による録画予約は、フラッシュメモリに記録される。
【0031】
第2の録画予約手段302は、おまかせ録画にかかる録画予約を設定する。おまかせ録画では、ユーザが設定した検索条件をもとに、チューナー11_1により受信される番組を録画予約する。例えば、第2の録画予約手段302は、検索条件により検索された番組をもとにおまかせ録画にかかる録画予約をフラッシュメモリに登録する。このとき、第2の録画予約手段302は、電子番組表をもとに検索された番組のうち、第1の録画予約手段301により録画予約されていない番組(第1の番組)を優先して録画予約する。その後、検索条件に該当する番組であって、第1の録画予約手段301で録画予約されている番組(第2の番組)に対して、録画予約が可能であれば、この番組を録画予約する。
【0032】
録画可能判定手段303は、番組の録画予約の可能を判断する。すなわち、録画可能判定手段303は、第2の録画予約手段302により検索された番組が録画可能であるか否かを判断する。録画予約の可能の判断は、記録用メモリ20の記録可能容量や、チューナーの使用状況に応じて判断する。
【0033】
そして、第1の録画予約手段301または第2の録画予約手段302により設定された録画予約に従って、録画再生制御部13は、番組を記録用メモリ20に録画していく。
【0034】
(2)おまかせ録画予約
次に、録画装置10により実施されるおまかせ録画予約を説明する。
図4は、第2の録画予約手段302により実行されるおまかせ録画を説明するフローチャートであある。ここで、システムコントローラ30が図4の処理を実行するに際し、ループ録画の録画条件はすでに設定されているものとする。図5は、録画予約時に表示装置50に表示される予約設定画面250を示す図である。
【0035】
ステップS1では、システムコントローラ30(第2の録画予約手段302)は、おまかせ録画の予約設定画面を表示装置50に表示させて、ユーザから検索条件の入力を受付ける。予約設定画面250は、システムコントローラ30が電子番組表(未来番組表)から録画候補となる番組を検索するための検索条件をユーザに入力させるための画面である。図5に示すおまかせ録画の予約設定画面250では、検索条件である『キーワード』を入力させるキーワード入力用テキストボックス251〜253、検索条件である『ジャンル』を入力させるジャンル入力用テキストボックス254、が表示されている。また、上記した『キーワード』『ジャンル』に加えて、番組の録画先(HDD等)を指定するアイコン255、録画モードを指定するアイコン256、が表示されている。
【0036】
ステップS2では、システムコントローラ30は、ステップS1において、予約設定画面250を用いて入力された検索条件をもとに電子番組表から該当する番組を検索する。すなわち、第2の録画予約手段302は、電子番組表に記録されている番組情報と検索条件とを比較し、比較結果に応じて番組を検索する。そして、検索された番組は録画候補番組表に記録する。
【0037】
図6は、検索条件に合致した番組群を記録する録画候補番組表を示す図である。この録画候補番組表には、ステップS2において電子番組表をもとに検索された番組が記録されている。また、録画候補番組表には、各番組を識別するための『参照ID』、番組の情報である『属性情報』が記録されている。図6に示す録画候補番組表には、おまかせ録画の候補となる4つの番組(参照ID=0〜3)が記録されている。また、各番組の『属性情報』には、『番組タイトル』、『放送チャンネル』、『放送時間』、『ジャンル』等が含まれる。ここで、『属性情報』は、電子番組表の該当番組の欄に記録された属性情報が記録されている。
【0038】
ステップS3では、システムコントローラ30は、ステップS2で抽出した番組の中から、第1の番組と、第2の番組とをそれぞれ特定する。この第1の実施形態では、検索条件により検索された番組のうち、ループ録画(第1の録画予約手段301)で録画予約されていない番組を『第1の番組』とし、ループ録画で録画予約されている番組を『第2の番組』としている。
【0039】
図7は、一例としてステップS3において実行される処理を説明するフローチャートである。図7に示す処理により、検索条件で検索された番組のなかから第1の番組と、第2の番組とが特定される。
【0040】
まず、ステップS31では、システムコントローラ30は、ループ録画の録画条件を取得する。例えば、システムコントローラ30は、フラッシュメモリに記録されているループ録画の録画条件である『チャンネル番号』、『番組タイトル』、『録画時間帯』を取得する。
【0041】
ステップS32では、システムコントローラ30は、録画候補番組表から、参照IDの属性情報を取得する。まずは、システムコントローラ30は、参照IDの初期値(図6では、『0』)に対応する属性情報を取得する。
【0042】
ステップS33では、システムコントローラ30は、ループ録画の録画条件と属性情報とを比較し、属性情報がループ録画の録画条件に含まれる場合(ステップS33:YES)、ステップS34では、この参照IDに対応する番組の録画候補番組表での順序を、参照IDの後方に並び代える。例えば、ループ録画の録画条件として『チャンネル』が登録されおり、参照IDにかかる番組の『チャンネル番号』がループ録画の録画条件の『チャンネル番号』と同じであれば、この番組の録画候補番組表での順序(参照ID)を最後にする。
また、ループ録画の録画条件として『放送時刻』が登録されており、参照IDにかかる番組の『放送時刻』がループ録画の録画条件の『放送時刻』に含まれる場合、この番組の録画候補番組表での順序(参照ID)を最後にする。
一方、参照IDにかかる番組の属性情報がループ録画の録画条件に含まれない場合(ステップS33:NO)、システムコントローラ30は、ステップS35に進む。
【0043】
ステップS35では、システムコントローラ30は、現在参照している参照IDが参照IDの総数(図6では、参照ID=『3』)に達しているか否かを判断する。参照IDが総数でなければ(ステップS35:NO)、ステップS36では、システムコントローラ30は、参照IDに1をプラスして参照する参照IDを変更し、ステップS31〜S35の処理を繰返す。そのため、属性情報がループ録画の録画条件に含まれる番組は、参照IDが後の順序となり、属性情報がループ録画の録画条件に含まれない番組は、参照IDが前の順序となる。
一方、参照IDが総数であれば(ステップS35:YES)、システムコントローラ30は、ステップS4に進む。
【0044】
図4のステップS4では、録画候補番組表の参照番組(参照ID)が存在するため(ステップS4:YES)、システムコントローラ30は、ステップS5に進む。
ステップS5では、システムコントローラ30は、録画候補番組表の参照する参照IDの属性情報を取り出す。まずは、システムコントローラ30は、参照IDが初期値(図6では、『0』)となる番組の属性情報を取り出す。
【0045】
ステップS6では、システムコントローラ30は、ステップS5で取り出された属性情報と、ループ録画の録画条件とを比較し、参照される番組が、ループ録画の録画候補となっているか否かを判断する。
【0046】
属性情報がループ録画の録画条件に含まれない場合(すなわち、番組がループ録画の録画候補となっていない)(ステップS6:NO)、システムコントローラ30は、ステップS7に進む。ステップS7では、システムコントローラ30は、録画上限を超えていなければ(ステップS7:YES)、ステップS8では、システムコントローラ30は参照する番組をおまかせ録画で録画予約する。
ここで、録画上限は、録画可能判定手段303による判断結果をもとに判断される。
【0047】
ステップS9では、システムコントローラ30(録画可能判定手段303)は、録画上限を更新する。例えば、システムコントローラ30は、記録用メモリ20の記録可能容量から録画予約された番組の情報量を引くことで記録可能容量を更新する。番組の情報量は、管理テーブルに記録された情報を参照する。演算後の記録用メモリ20の記録可能容量が閾値T1以上であれば、システムコントローラ30は番組の録画予約が可能であると判断する。一方、演算後の記録用メモリ20の記録可能容量が閾値T1未満であれば、システムコントローラ30は番組の録画予約が不可能であると判断する。
また、録画上限を録画予約した番組数でカウントしている場合、システムコントローラ30は録画予約された番組数に1をプラスする。
【0048】
そして、ステップS10では、システムコントローラ30は、録画候補番組表の参照IDに1をプラスして参照対象となる参照IDを変更し、ステップS4からS9の処理を繰返す。
【0049】
その後、ステップS6において、属性情報とループ録画の録画条件とが一致していれば(すなわち、参照する番組がループ録画の候補となっている)(ステップS6:YES)、システムコントローラ30は、ステップS11に進む。そのため、録画候補番組表において、おまかせ録画の録画予約のみが行われる番組(第1の番組)に対して録画予約にかかる設定が優先して行なわれたことになる。
【0050】
ステップS11では、システムコントローラ30は、参照する参照IDが存在していれば(ステップS11:YES)、ステップS12では、録画上限を超えているか否かを判断する。例えば、録画上限の判断が、記録用メモリ20の録画可能容量をもとに判断される場合、このステップS12では、ステップS9と同様、永続記録領域における録画可能容量が判断される。
【0051】
録画上限を超えていなければ(ステップS12:YES)、ステップS13では、システムコントローラ30は、参照IDに対応する番組をおまかせ録画で録画予約する。この第1の実施形態では、ステップS13における録画予約では、番組の録画モードをおまかせ録画の録画条件で設定された条件と比べて情報量が低いモードとなるよう設定する。例えば、録画条件が『高画質』で設定されている場合は、『通常』に変更することで、録画する番組の情報量を低くする。すなわち、重複して録画される番組においては、情報量を減少させることで、記録用メモリの容量を効率的に利用することができる。
【0052】
一方、録画上限をこえていれば(ステップS12:NO)、ステップS14では、システムコントローラ30は、参照IDに該当する番組をおまかせ録画では録画予約しない。すなわち、この番組に対しては、システムコントローラ30(第1の録画予約手段301)によりループ録画で録画予約される。
【0053】
ステップS15では、システムコントローラ30は、録画上限を更新する。そして、ステップS16では、システムコントローラ30は、参照IDに1をプラスして参照対象となる参照IDを変更する。そして、候補番組表の参照IDの最終番まで処理を繰返す(図6では、参照ID=『3』)。そして、システムコントローラ30は、参照IDが存在しない場合(参照IDが総数を超えた場合)(ステップS11:NO)、おまかせ録画の録画予約を終了する。
【0054】
以上説明したようにこの第1の実施形態では、第1の録画予約と第2の録画予約とで同じ番組が重複して録画予約される場合に、第2の録画予約のみの対象となる番組の録画予約を優先させることができ、ユーザの嗜好に合った番組を効率よく録画することができる。
また、ユーザの嗜好を反映させた第2の録画予約で検索した番組がループ録画のみで録画されてしまうことで、所定期間の経過後に消去されてしまうのを抑制することができる。
さらに、第1の録画予約と第2の録画予約とで重複して録画される番組の情報量を減少させることで、記録部の容量を効率よく使用することが可能となる。
【0055】
2.第2の実施形態:
この第2の実施形態では、おまかせ録画とループ録画とで重複して録画予約される番組の数が多い場合に、ユーザに通知を行う構成が第1の実施形態と異なる。
【0056】
図8は、第2の実施形態において、一例としてステップS3において実行される処理を説明するフローチャートである。図8は、図4のステップS3で実行される処理であるため、図4を流用して説明を行う。
【0057】
図8のステップS131では、システムコントローラ30は、ループ録画の録画条件を取得する。また、ステップS132では、システムコントローラ30は、録画候補番組表から、現在参照している参照IDの属性情報を取得する。
【0058】
ステップS133では、システムコントローラ30は、ループ録画の録画条件と参照IDにかかる属性情報とを比較し、属性情報がループ録画の録画条件に含まれる場合(ステップS133:YES)、ステップS134では、参照IDにかかる番組の録画候補番組表での順序(参照ID)を、参照IDの後方に並び代える。そして、ステップS135では、システムコントローラ30は、カウント関数に1をプラスする。カウント関数は、おまかせ録画とループ録画とに重複する番組の数を示す関数である。
一方、参照番組の属性情報がループ録画の録画条件に含まれない場合(ステップS133:NO)、システムコントローラ30は、ステップS136に進む。
【0059】
ステップS136では、システムコントローラ30は、参照IDが総数(図6では、参照ID=『3』)に達しているか否かを判断する。参照IDが総数でなければ(ステップS136:NO)、ステップS137では、システムコントローラ30は、参照IDに1をプラスして参照IDを変更し、ステップS131〜S136の処理を繰返す。
一方、参照IDが総数であれば(ステップS136:YES)、システムコントローラ30は、ステップS138に進む。
【0060】
ステップS138では、システムコントローラ30は、カウント関数の値(すなわち、おまかせ録画とループ録画で重複する番組の数)が閾値T2以上であれば(ステップS138:YES)、ステップS139に進み、通知を行う。閾値T2は、録画予約が重複する番組を示す数である。ステップS138の処理により、システムコントローラ30は、通知手段を実現する。
【0061】
図9は、ステップS139において画面に表示される通知画面を示す図である。図9に示す通知画面400では、おまかせ録画とループ録画とで録画予約が重複する番組の属性情報(番組タイトル、放送時間等)が表示される。また、通知画面400には、録画設定を変更することを示す文字列が表示される。そのため、例えば、ユーザはこの通知画面400を参照して、ループ録画の録画条件を変更したり、おまかせ録画の録画条件を変更したり、することになる。また、録画予約が変更された場合に、変更後の変更を通知してもよい。
【0062】
図4のステップS4に戻り、おまかせ録画の録画予約が行われる。また、ユーザが図9に示す通知画面400を参照してループ録画の録画条件を変更した場合、図4のステップS4以下の処理は、変更後のループ録画の録画条件をもとに実施される。
例えば、ループ録画の録画条件として、チャンネル『CH1』、『CH2』、『CH3』が設定され、おまかせ録画の条件として『CH2』が設定されている場合を想定する。ユーザが通知画面400を参照して、ループ録画の録画条件を『CH4』に変更したものとする。そのため、ループ録画ではおまかせ録画と録画予約が重複する『CH2』の番組を録画せず、『CH4』の番組を録画する。その結果、記録用メモリ20に記録される番組の数が録画予約の変更をしなかった場合と比べて多くなる。すなわち、この第2の実施形態では、重複する番組予約を解消することで、多くの異なる番組を録画することが可能となり、記録用メモリ20を有効に活用することができる。
【0063】
3.第3の実施形態:
おまかせ録画で検索された番組が、ループ録画ですでに録画されている場合に、録画済みの番組を、消去されないよう保存するものであってもよい。
図10は、第3の実施形態において、第2の録画予約手段302により実行されるおまかせ録画を説明するフローチャートである。
【0064】
ステップS101では、システムコントローラ30は、おまかせ録画の予約設定画面を表示して、ユーザから検索条件の入力を受付ける。
次に、ステップS102では、システムコントローラ30は、ステップS101において、予約設定画面を用いて入力された検索条件をもとに、該当する番組を未来番組表から検索する。
【0065】
ステップS103では、システムコントローラ30は、検索条件をもとに、該当する番組を過去番組表から抽出する。過去番組表は、番組表処理部14がすでに録画した番組の番組情報をもとに作成する。すなわち、この第3の実施形態では、録画済みの番組においてもおまかせ録画の録画条件に該当する番組を検索する。検索された番組は、録画候補番組表に記録される。
【0066】
ステップS104では、システムコントローラ30は、ステップS102およびS103で検索した番組の中から、第1の番組と、第2の番組とをそれぞれ特定する。この第3の実施形態では、おまかせ録画のみの録画候補となる番組を『第1の番組』とし、おまかせ録画と録画済みおよび録画前のループ録画のいずれにも該当する番組を『第2の番組』としている。
【0067】
図11は、ステップS104において、検索条件に合致した番組群を記録する録画候補番組表を示す図である。図11に示す録画候補番組表には、各番組を識別するための『参照ID』、番組の情報である『属性情報』が記録されている。図12では、録画候補番組表には、おまかせ録画のみの録画候補となる2つの番組(参照ID=0、1)と、おまかせ録画とループ録画との録画候補となる2つの番組(参照ID=2、3)と、おまかせ録画の録画候補に該当し、かつすでにループ録画で録画されている1つの番組(参照ID=4)と、が記録されている。また、『属性情報』には、『番組タイトル』、『チャンネル番号』、『放送時間』、『ジャンル』に加えて、録画済み(『1』)が録画前(『0』)かを示す情報が付与されている。すなわち、図11では、参照ID4に該当する番組が検索条件をもとに過去番組表から検索された番組である。なお、図11では、各番組の並び換え後のものを示している。
【0068】
ステップS105では、録画候補番組表の番組(参照ID)が存在するため(ステップS105:YES)、システムコントローラ30は、ステップS106に進む。
ステップS106では、システムコントローラ30は、録画候補番組表の該当する参照IDの属性情報を取り出す。まずは、システムコントローラ30は、参照IDが初期値(図6では、『0』)となる番組の属性情報を取り出す。
【0069】
ステップS107では、システムコントローラ30は、ステップS106で取り出された属性情報と、ループ録画の録画条件とを比較し、参照する番組が、録画前の番組でありかつループ録画の録画候補に該当しないか判断する。
【0070】
属性情報がループ録画の録画予約の条件に含まれなければ(すなわち、番組がループ録画の録画候補となっていない)(ステップS107:YES)、システムコントローラ30は、ステップS108に進む。ステップS108では、システムコントローラ30は、録画上限を超えていなければ(ステップS108:YES)、ステップS109では、システムコントローラ30は参照IDに該当する番組をおまかせ録画で録画予約する。
【0071】
ステップS110では、システムコントローラ30は、録画上限を更新する。
そして、ステップS111では、システムコントローラ30は、録画候補番組表の参照IDに1をプラスして参照する参照IDを変更し、ステップS105からS110の処理を繰返す。
【0072】
その後、ステップS107において、参照する番組がループ録画の候補に該当する場合(ステップS107:NO)、システムコントローラ30は、ステップS112に進む。すなわち、録画候補番組表において、おまかせ録画のみの対象となる番組(第1の番組)に対して優先して録画予約にかかる設定が行なわれたことになる。
【0073】
ステップS112では、システムコントローラ30は、参照IDが存在していれば(ステップS112:YES)、ステップS113に進む。
ステップS113では、参照した番組が録画済み番組であれば(ステップS113:YES)、ステップS118では、システムコントローラ30は、この番組が記録されている記録領域(ループ記録領域)を、PVR記録領域202に変更する。すなわち、番組の記録先が変更されることで、この番組がおまかせ録画で録画されたこととなる。
【0074】
一方、参照した番組が録画前の番組であれば(ステップS113:NO)、システムコントローラは、ステップS114に進み、録画上限を超えているか否かを判断する。
録画上限を超えていなければ(ステップS114:YES)、ステップS115では、システムコントローラ30は、この番組をおまかせ録画で録画予約する。そして、ステップS116では、システムコントローラ30は録画上限を更新して、ステップS119に進む。
【0075】
また、録画上限をこえていれば(ステップS114:NO)、ステップS117では、システムコントローラ30は、この番組をループ録画で録画予約する。すなわち、この番組に対しては、おまかせ録画はおこなわれず、ループ録画のみが実行される。
ステップS116では、システムコントローラ30は、録画上限を更新する。
【0076】
ステップS119では、システムコントローラ30は、参照IDに1をプラスして参照する参照IDを変更する。そして、候補番組表の参照IDの総数まで処理を繰返す(図11では、参照ID=『4』)。そして、システムコントローラ30は、参照IDが存在しない場合(参照IDが総数を超えた場合)(ステップS112:NO)、処理を終了する。
【0077】
以上説明したようにこの第3の実施形態では、ループ録画で録画済みの番組に対しても、おまかせ録画の対象とすることができるため、おまかせ録画の録画予約を行うタイミングに限らず、本発明を適用することができる。
【0078】
4.第4の実施形態:
おまかせ録画で検索された番組のうち、おまかせ録画で録画されずループ録画により録画される番組の画質をおまかせ録画の画質で録画するよう録画予約するものであってもよい。
【0079】
図12は、第5の実施形態において、システムコントローラ30が実行する処理を示すフローチャートである。図12に示す処理は、例えば、図4のステップS14において実行される処理であるため、図4を流用して説明を行う。
【0080】
図4のステップS6において、参照IDの属性情報がループ録画の録画条件に含まれていれば(すなわち、参照する番組がループ録画の候補となっている)(ステップS6:NO)、システムコントローラ30は、ステップS11に進む。以下、おまかせ録画の録画予約とループ録画の録画予約のいずれにも重複する番組(第2の番組)に対して録画予約が行われる。
【0081】
図4のステップS12において、録画上限を超えていなければ(ステップS12:YES)、システムコントローラ30は、番組をおまかせ録画の録画条件で録画予約する。一方、録画上限をこえていれば(ステップS12:NO)、ステップS14では、システムコントローラ30は、参照IDに該当する番組をおまかせ録画では録画予約せず、ループ録画の録画条件で録画予約する。
【0082】
そして、図12のステップS141では、ループ記録領域201の記録残量が閾値T3以上であれば(ステップS141:YES)、システムコントローラ30は、ステップS142に進む。また、ステップS142では、システムコントローラ30は、おまかせ録画の画質設定を取得し、ループ録画の録画予約画質設定を取得した画質設定に変更する。そして、ステップS143では、システムコントローラ30は、変更されたループ録画の録画条件を用いて、番組を録画予約する。
【0083】
一方、ループ記録領域201の記録残量が閾値T3未満であれば(ステップS141:NO)、システムコントローラ30は、ステップS143に進む。すなわち、システムコントローラ30は、ループ録画の画質設定を変更することなく番組を録画予約する。
【0084】
以上説明したようにこの第4の実施形態では、おまかせ録画により録画できない番組が存在する場合でも、おまかせ録画の条件でループ録画の録画予約を行うことで、この番組をユーザが所望する画質で保存することができる。例えば、ループ録画で録画後の番組を外部メモリにダビングする場合に、高い画質で番組のダビングを行うことができる。
【0085】
5.その他の実施形態:
おまかせ録画やループ録画の録画予約の条件は、上記した実施形態のものに限定されず、録画予約を設定できるものであればどのようなものであってもよい。
【0086】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0087】
10…録画装置、11…チューナー部、12…エンコーダー、13…録画再生制御部、14…番組表処理部、15…デコーダー、16…通信I/F、17…リモコン受信部、20…記録用メモリ、30…システムコントローラ、50…表示装置、131…ループ記録制御部、132…PVR記録制御部、133…再生部、201…ループ記録領域、202…PVR記録領域、250…予約設定画面、301…第1の録画予約手段、302…第2の録画予約手段、303…録画可能判定手段、400…通知画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12