特開2015-207970IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

この発明は、機器を制御する制御装置に関し、特に制御システムに含まれる制御装置

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】 PLC等の制御装置の制御系ネットワーク経由の攻撃に対する耐性を少ない費用で簡便に高めることを可能にする。
【解決手段】 各々固有の機能を有するモジュールを組み合わせることで構成される制御システム用のPLCに装着される新たなモジュールとして以下の通信検査モジュールを提供する。この通信検査モジュールは、制御系ネットワークから送信されてくる通信データについて通信不可とするか否かを検査する通信データ検査部を有しており、通信データ検査部により通信不可と判定された通信データを破棄する。通信データ検査部は、制御系ネットワークから送信されてきた通信データが、通信を禁止する通信データの条件として予め定められた通信禁止条件を満たす通信データである場合、または通信禁止条件を満たさないものの過去に動作異常を発生させた通信データである場合に通信不可と判定する。
【選択図】 図2

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

近年では、制御システムにおけるネットワーク機器を汎用製品に置き換えたり、通信プロトコルをTCP/IPなどの汎用通信プロトコルに置き換え(或いは専用プロトコルと汎用プロトコルを併用し)たりするなど、制御システムのオープン・システム化がさらに進んでいる。その結果、制御システム内部のTCPに準拠した通信により、制御システム内の制御装置に対して各種の攻撃が加えられるケースが見受けられるようになってきた。この種の攻撃の一例としては、所謂SYNフラッド攻撃や、送信元アドレスを制御装置の通信アドレスに書き換えたSYNメッセージをPLCに与えることでハンドシェーク処理を制御装置に際限なく実行させること、実際のデータ長よりも小さいデータ長を設定したパケットを制御装置に与えて当該パケットの記憶の際にメモリ破壊を発生させることなどが挙げられる。 ファイアウォールやIDS、IPSといった、外部のネットワークと制御システムの境界を遮断する技術では、制御システム内で発生する通信について検査や遮断を行うことができず、制御システム内の機器からの制御装置に対する攻撃を防ぐことはできない。 特許文献1には、制御システム内における接続機器間のネットワークである制御系ネットワークを監視し、問題が生じると制御系ネットワークとその接続機器との接続を遮断することで、制御システム内の接続機器の保護を図る技術が開示されている。特許文献1に開示の技術では、制御系ネットワークと接続機器との通信を、あらかじめ設けた構成管理データベース、解析エンジンおよびセキュリティゲートウェイを用いて検査し、制御系ネットワークと接続機器の通信に異常が認められると、その通信は遮断されるのである。特許文献1に開示の技術によれば、制御システム内の機器からの制御装置に対する攻撃を防御することが可能ではあるが、制御システムには一般に多数の制御装置が含まれており、その各々に対して特許文献1に開示の技術を適用することは煩雑であり、設置費用が高額になるという問題がある。さらに、特許文献1には、接続機器の制御系ネットワークからの遮断をどのようにして実現するのかについて具体的な仕組みが開示されていないといった問題もある。 この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御システムに含まれる制御装置に対する制御系ネットワーク経由の攻撃に対する耐性を、少ない費用で簡便に高めることを可能にする技術を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するために、本発明は、機器を制御する制御装置(前述したPLC或いはDCS)の通信検査モジュールであって、以下の通信データ検査部を有する通信検査モジュールを提供する。この通信データ検査部は、ネットワークから受信した通信データについて予め定められた通信禁止条件を満たすか否かを判定し、当該通信禁止条件を満たした場合に通信不可と判定する。そして、本発明の通信検査モジュールは、ネットワー・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御システムに含まれる制御装置の制御系ネットワーク経由の攻撃に対する耐性を、少ない費用で簡便に高めることが可能になる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】この発明の制御装置の一実施形態のPLC121を含む制御システム100の構成を示すブロック図である。

【図2】同PLC121の構成を示すブロック図である。

【図3】同PLC121の通信検査モジュール211が実行する検査処理の流れを示すフローチャートである。

【図4】同通信検査モジュール211の通信許可・禁止条件記録部221に記憶されている通信許可・禁止条件テーブルの一例を示す図である。

【図5】同通信検査モジュール211の通信日時記録部224に記憶されている通信日時記録データの一例を示す図である。

【図6】同通信検査モジュール211の通信データ記録部225に記憶されている通信データ記録データの一例を示す図である。

【図7】同通信検査モジュール211の通信記録作成部213が実行する記録処理の流れを示すフローチャートである。

【図8】同通信検査モジュール211の異常通信記録部222に記憶されている異常通信記録データの一例を示す図である。

選択図 図2出願人が指定した本件の代表的な図

100……制御システム、101……ネットワーク、102……制御系ネットワーク、111……ゲートウェイ装置、112……制御用サーバ、113……エンジニアリング装置、121……PLC、122……センサ、123……アクチュエータ、201……通信モジュール、202……通信インターフェース、203……通信部、211……通信検査モジュール、212……通信データ検査部、213……通信記録作成部、214……モジュール状態監視部、221……通信許可・禁止条件記録部、222……異常通信記録部、223……通信記録部、224……通信日時記録部、225……通信データ記録部、231……演算・入出力モジュール、232……演算・入出力部  

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