【解決手段】走行機体に対してその側方に延出する延出部8Baと、延出部8Baの先端から上方に立ち上がる支柱部8Bbと、を備えた予備苗載せ台支持用支柱8Bを設け、延出部8Baは、走行機体の側方に張り出す状態に形成されている運転ステップ16の厚み範囲内に、少なくともその上面tが位置する状態に配置してある。
前記予備苗載せ台支持用支柱と前記フレームとの連結部は、前記拡張ステップの横幅方向に沿ったボルトを、前記拡張ステップの側方から螺進操作自在なボルト連結部として構成してある請求項4に記載の乗用型田植機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の乗用型田植機によれば、予備苗載せ台支持用支柱は、延出部そのものが運転ステップより下方側に位置しており、運転ステップの下面側に大きく突出した状態となっている。
【0005】
例えば、水田の土が軟らかい場合、乗用型田植機の走行に伴う車輪の沈み込みが大きくなり易く、特に軟らかい土においては、運転ステップの下方近くまで沈み込むこともある。このような状況下での走行においては、運転ステップの下面側に大きく突出した予備苗載せ台支持用支柱の延出部が、土の中に沈んだまま進行することになり、延出部によって土を不必要に掻き乱す虞がある。
また、このような走行状況においては、延出部に土の抵抗が作用するから、延出部の変形や破損等の虞がある。その対策として、例えば、延出部を大径化して補強すれば、土との接触面積が更に増加して、より掻き乱し易くなってしまう虞もある。
【0006】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、車輪の沈み込みが大きな水田での走行において、予備苗載せ台支持用支柱による土の掻き乱しを緩和しやすい乗用型田植機を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特徴は、走行機体に対してその側方に延出する延出部と、前記延出部の先端から上方に立ち上がる支柱部と、を備えた予備苗載せ台支持用支柱を設け、
前記延出部は、前記走行機体の側方に張り出す状態に形成されている運転ステップの厚み範囲内に、少なくともその上面が位置する状態に配置してあるところにある。
【0008】
本発明によれば、延出部を、運転ステップ上に突出しない状態で、且つ、運転ステップ下方への突出量が少なくなる(又は無くなる)ように配置することができる。
従って、運転ステップの上方側に延出部が突出して運転者の移動の障害となることが無い状態で、運転ステップの下方側においても、延出部の突出量を少なくなる(又は無くなる)ようにできる。
【0009】
即ち、例えば、延出部の外径寸法が運転ステップの厚み寸法より小さい場合は、運転ステップの厚み範囲内に延出部の全てを配置して、下方への突出が無い状態にできるし、また、例えば、延出部の外径寸法が運転ステップの厚み寸法より大きい場合でも、下方への延出部の突出をより少なくすることができ、その結果、車輪の沈み込みが大きな水田での走行において、延出部による土の掻き乱しを減少させ(又は無くす)ることが可能となる。
【0010】
また、延出部が土と接触し難くなることで、延出部に対する土の抵抗が減るから、従来のような延出部の補強を行う必要が無くなり、コストダウンを叶えることが可能となる。
【0011】
また、予備苗載せ台支持用支柱を設ける前後位置が、前輪の直上近傍に設定されているような場合には、車輪の回転に伴って車輪に付着して上昇してきた土が、予備苗載せ台支持用支柱の延出部と車輪上面との間の隙間に詰まって抵抗となる虞があるが、この問題に関しても、延出部の運転ステップ下方へ突出量が少なくなる(又は無くなる)ことで解消し易くなる。
【0012】
本発明においては、前記支柱部は、前記運転ステップの側縁部より内側に立設されていると好適である。
【0013】
本構成によれば、従来のように支柱部が運転ステップの側縁部より外側に立設されているものに比べて、乗用型田植機の機体幅寸法を、より小さくすることができ省スペース化を図ることができる。
【0014】
その結果、例えば、複数の乗用型田植機を輸送車に乗せて一度に輸送するよう場合に、輸送車への積載台数の増加を図ることができ、輸送効率を向上させることができる。
更には、乗用型田植機の走行経路に隣接した低い位置に壁や塀等の構造体が位置しているような場合でも、その構造体の際まで乗用型田植機を接近させた状態で走行することが可能となり、植付け範囲をより広くすることができる。
【0015】
本発明においては、前記運転ステップは、その側部領域を、中央領域と別体の拡張ステップとして構成してあり、
前記支柱部は、前記拡張ステップに備えたステップ表面板の前後方向での中間部に位置させてあると好適である。
【0016】
本構成によれば、支柱部とステップ表面板との位置的な干渉によって、例えば、ステップ表面板を設置する時には、支柱部を位置決め部材として利用することで、正確な位置に迅速に設置することができる。
更には、ステップ表面板を設置した後においては、ステップ表面板が、前後方向に位置ずれするのを支柱部によって拘束することができ、ステップ表面板のズレ止めを、特別の部材を設けずにより確実に実施できる。
【0017】
本発明においては、前記ステップ表面板は、前後に二分割に形成してあり、
前記予備苗載せ台支持用支柱は、前記拡張ステップにおける前記ステップ表面板の分割箇所において、前記拡張ステップに備えたフレームと連結してあると好適である。
【0018】
本構成によれば、ステップ表面板を前後に二分割しているから、一つずつのステップ表面板の大きさをコンパクト化でき、部材の取扱性が良好となり、拡張ステップの組立工程の短縮化や、メンテナンス作業の効率化を図ることができる。
【0019】
また、前後のステップ表面板それぞれの物性を、使用状況に合わせて個別に設定することができ、例えば、一方のステップ表面板を他方のものに比べて高強度のものにする等、無駄のない状態に構成することができる。
【0020】
また、拡張ステップの前後二分割位置において、拡張ステップのフレームが予備苗載せ台支持用支柱と連結されていることで、拡張ステップに対する補強効果と、支持力増加効果とを共に叶えることが可能となる。
【0021】
本発明においては、前記予備苗載せ台支持用支柱と前記フレームとの連結部は、前記拡張ステップの横幅方向に沿ったボルトを、前記拡張ステップの側方から螺進操作自在なボルト連結部として構成してあると好適である。
【0022】
本構成によれば、ボルト連結部におけるボルト着脱操作を、充分な作業スペースを確保しやすい拡張ステップの側方から実施でき、例えば、拡張ステップの直下等の狭い空間での着脱操作に比べて、正確、且つ、迅速に実施できるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に本発明に係る乗用型田植機の全体側面図が示され、また、
図2にその全体平面図、
図3に全体正面図が示されている。この乗用型田植機は、操向自在な左右一対の前輪1と操向不能な左右一対の後輪2とを備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、苗植付け装置4が、油圧シリンダ5によって駆動される四連リンク構造のリンク機構6を介して昇降自在に連結された基本構造を備え、かつ、走行機体3の後部に施肥装置7が装備されるとともに、走行機体3の前部左右に予備苗載せ台支持用支柱8を介して予備苗載せ台Yが配備された構造となっている。
【0025】
走行機体3には、前輪1を軸支したミッションケース9が配備され、このミッションケース9の後部左右に上下揺動可能に連結されたスイングケース10の後端に前記後輪2が軸支されている。ミッションケース9から前方に延出された前フレーム11に、図示されないエンジンをボンネット12内に収容した原動部13が装備され、エンジン動力がミッションケース9にベルト伝達されるようになっている。原動部13の後部上方に前輪操向用のステアリングハンドル14が配備されるとともに、走行機体3の後部に運転座席15が設けられている。原動部13と運転座席15の間の足元に運転ステップ16が配備されている(
図1参照)。
【0026】
苗植付け装置4は、苗を並列載置して設定ストロークで左右に往復移動される苗載せ台21、苗載せ台21の下端から1株分づつ苗を切り出して圃場に植付けてゆく回転式の植付け機構22、植付け箇所を整地するよう左右に並列配備された整地フロート23、等を備えて構成されており、ミッションケース9の後部から取り出された作業用動力が伸縮伝動軸24を介して苗植付け装置4に伝達されるようになっている(
図1参照)。
【0027】
施肥装置7は、運転座席15と苗植付け装置4との間において走行機体3上に搭載されており、粉粒状の肥料を貯留する肥料ホッパー25、この肥料ホッパー25内の肥料を設定量づつ繰り出す繰出し機構26、繰り出された肥料を供給ホース27を介して整地フロート23に備えた作溝器28に風力搬送する電動ブロワ29などを備えている(
図1参照)。
【0028】
運転ステップ16は、左右中央側のメイン領域(中央領域に相当)16Aと、メイン領域16Aの後方に位置する後部領域16Bと、メイン領域16Aの左右両横に位置して前後に細長い側部領域16Cとを備えて構成されている(
図2参照)。
【0029】
メイン領域16Aは、金属板材をプレス加工して形成してあり、その前端部が原動部13の左右まで延出されている。
後部領域16Bは、運転座席15の左右側で上方に隆起した状態に形成されている。
側部領域16Cは、前輪1の上方に重複して配備されて、運転部足元を左右に拡張する拡張ステップKとして、メイン領域16Aや後部領域16Bとは別体に形成されている。
【0030】
また、拡張ステップKは、スノコ状に樹脂成形された表面材(ステップ表面材に相当)32を備えて構成してあり、その前半部における平面形状は、その外側辺が前端側ほど機体内方に位置する先狭まり形状に形成されて、運転者が拡張ステップKを通して前輪1の近傍を見通すことができるようになっている。
尚、表面材32は、前後に二分割に形成してあり、前後の分割箇所は、前後に一対備えられた予備苗載せ台支持用支柱8の内、後方側に配置されている後支柱8Bの設置個所に設定されている。
表面材32は、上述のように二分割に構成されているので、それぞれがコンパクトになり、分割してないものに比べて取扱性が向上している。
【0031】
図4〜6に示すように、拡張ステップKは、丸パイプ材からなる周枠36の内側に表面材32が配備されている。表面材32は、平面視において周枠36の走行機体3幅方向中央側に間隔をあけて並設された前後支持枠37Aと、前後支持枠37Aと周枠36とにわたると共に前後に間隔をあけて固着された複数の左右支持枠37Bとで構成された支持枠(フレームに相当)37に対して、着脱自在にネジ連結されている。尚、周枠36は複数の支持枠37の内の一部のものを介して、前記後方の支柱8Bや、走行機体3側の支持部材31にボルトによって着脱自在に連結支持されている。
従って、拡張ステップKの全体として安定した取付状態が確保されている。
【0032】
拡張ステップKの横外側の下方には、側面視の形状が略「U」字形状の乗降用ステップ40が周枠36に固着された状態に設けられている。また、拡張ステップKの後方には、一段高い位置に補助ステップ41が設けられている。この補助ステップ41を利用することで、例えば、苗載せ台21への苗の補給や施肥装置7への肥料供給を行う際に、運転者が上に足をおいて苗載せ台21や施肥装置7等により近い位置に立って作業を行うことができる。
【0033】
乗降用ステップ40は、周枠36の長手方向に間隔をあけた二か所に固着された側面視「U」字形状のステップ本体40bと、ステップ本体40bの下端部と走行機体3側の支持部材31とにわたるサポート部40aとを備えて構成してある。
ステップ本体40bは、下方側ほど走行機体3の横外方に位置する傾斜姿勢に固定されており、ステップ本体40bに備えた踏み板部40cが、拡張ステップKより横外方に位置することで、地盤面から運転ステップ16への乗降の際に、スムーズに且つ安定した状態で足を運ぶことができる(
図3参照)。
【0034】
補助ステップ41は、
図4、
図6に示すように、平面視による形状は略矩形形状で、合成樹脂のブロー成形によって形成してある。
補助ステップ41は、前柱42と後柱43とによって下面側を支持されている。
【0035】
前柱42は、丸パイプ材で構成してあり、
図5に示すように、側面視で、上下中間部が後方に「く」字状に凹んだ形状に形成してある。この凹状部42bは、補助ステップ41の下方に入り込む状態に設けられている。また、前柱42の上端部42aは、凹状部42bの上端側から丸パイプ材が前方側に直線状に延出する状態に形成してある。前柱42の下端部42cは、周枠36に固着されている最後尾の支持枠37に固定されている。そして、この下端部42cは、直線状に後方側に延出させてあり、その後方側に前記凹状部42bが連なっている。
【0036】
後柱43は、
図4〜
図6に示すように、周枠36の後部に同じ丸パイプ材を延出させて形成してあり、後側の上方に傾斜して延出する傾斜部43bと、傾斜部43bの上端から走行機体3の左右方向での内側に屈曲してそのまま直線状に延びる上端部43aとを備えて構成されている。また、上端部43aの先端側は、走行機体3側に一体に設けられた支持部材31の上に載置され、両者を上下に貫通するボルト31bによって固定されている。
【0037】
予備苗載せ台支持用支柱8は、金属製の丸パイプ部材によって形成してあり、
図1、
図2に示すように、前後に間隔をあけて設置された前支柱8Aと、後支柱8Bとを備えて構成されている。これら支柱8の対は、走行機体3の左右に、それぞれ設けられている(
図2、
図3参照)。
【0038】
各支柱8は、走行機体3に対してその側方に延出する延出部8Aa,8Baと、延出部8Aa,8Baの先端から上方に立ち上がる支柱部8Ab,8Bbと、を備えて構成してあり、延出部8Aa,8Baの基端部が、走行機体3に固定されている。
【0039】
また、支柱部8Ab,8Bbの立ち上がり平面位置は、拡張ステップKの水平面内においては、何れも、拡張ステップKの最大横幅範囲より内側に入った箇所に設定してあり、乗用型田植機の機体幅寸法を、より小さくして省スペース化が図られている(
図4参照)。
従って、乗用型田植機の走行経路に隣接した低い位置に壁や塀等の構造体が位置しているような場合でも、その構造体の際まで乗用型田植機を接近させた状態で走行することが可能となり、植付け範囲をより広くすることができる。
【0040】
また、前支柱8Aと後支柱8Bとの、各支柱部8Ab,8Bbにわたる状態に、予備苗載せ台Yが着脱自在に取り付けてある(
図1、
図2参照)。
因みに、予備苗載せ台Yは、揺動支点Pを介して前後に折り畳み可能に構成してあり、且つ、前後に展開した状態で前後方向にスライド自在に構成されている。また、
図3に示すように、前後軸心周りに揺動自在に構成してあり、側方に予備苗載せ台Yが張り出した使用状態と、上方に予備苗載せ台Yが揺動した退避状態とに切替自在に構成してある。
【0041】
前支柱8Aは、拡張ステップKの前端側の先狭まり形状部分の側方に支柱部8Abが立ち上がる状態に設置されている。また、当該実施形態の乗用型田植機においては、延出部8Aaは、拡張ステップKの下方に位置する状態に設けられている(
図3参照)。
【0042】
また、拡張ステップKの下方位置では、延出部8Aaから上方に突出したフランジf1と、支持枠37から下方に突出したフランジf2とが、前後に重なった状態でボルトによって連結されている。この構造によって、拡張ステップKの前端部が前支柱8Aによって支持されている。
【0043】
後支柱8Bは、前支柱8Aの後方側で、拡張ステップKの幅内に支柱部8Bbが立ち上がる状態に設置されている。即ち、拡張ステップK(運転ステップ16)の側縁部より内側に立設されている。
前述のように、後支柱8Bは、前後の表面材32の分割箇所で立ち上がっており、平面的には、前輪1の回転軸の上方側(側面視で前輪駆動ケース1aとほぼ同じ箇所)に位置している(
図1、
図5参照)。
【0044】
また、後支柱8Bの延出部8Baは、
図5、
図8に示すように、拡張ステップKの厚み範囲Kh内に、円形断面の上面tが位置する状態に配置されている。
この配置によって、拡張ステップKの上面に延出部8Baが突出しないから、拡張ステップK上を歩行する場合の障害とならない。更には、拡張ステップKの下方側へ延出部8Baが突出する量をより少なくできる。
【0045】
その結果、前輪1の上面との隙間寸法を充分確保できるようになり、前輪1の回転に伴って車輪に付着して上昇してくる土が、この隙間に詰まり難くなり、スムーズな走行が可能となる(
図5参照)。
また、車輪の沈み込みが大きな水田での走行において、延出部8Baによる土の掻き乱しを、実質的に無くすことが可能となる。
【0046】
後支柱8Bと拡張ステップKとの連結はボルトによって実施してあり、このボルト連結部(連結部に相当)Jは、前側の表面材32Aの後端部を支持する左右支持枠37Bと、後側の表面材32Bの前端部を支持する左右支持枠37Bとの間に設けられている。
【0047】
図7、
図8に示すように、ボルト連結部Jを挟んで前後に対向する左右支持枠37Bの対応面に、対向方向に突出するフランジ37aがそれぞれ溶接によって固着してあり、これら両フランジ37aに対して、延出部8Baの外周部に設けられたフランジ30を重ねた状態で、両フランジ37a,30にボルト30bを貫通させて一体連結してある。
即ち、ボルト連結部Jは、ボルト30bの軸芯方向が、拡張ステップKの横幅方向に沿うように形成してあり、走行機体3の側面側からボルト30bの着脱操作を実施できるから、広い作業空間での着脱操作によって効率的に脱着・交換等の作業を実施できる。
【0048】
また、拡張ステップKは、ボルト連結部Jの設置個所においては、その横幅方向で、ボルト連結部Jと外側の周枠36との両方で支持されているから、片持ち状態での支持構造に比べて、より安定した設置状態となっている。
【0049】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0050】
〈1〉 運転ステップ16は、先の実施形態で説明したメイン領域16Aと側部領域16Cとが別部材で構成されたものに限るものではなく、一体的に構成されたものであってもよい。
また、構造や材質の変更も適宜可能である。
【0051】
〈2〉 拡張ステップKは、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、構造や材質の変更も適宜可能である。
例えば、拡張ステップKのステップ表面材32は、前後二分割の構成に限らず、三以上の複数分割であってもよく、更には、前後での分割に限らず、左右での分割であったり、前後左右での分割であってもよい。
また、分割されていない一体物でステップ表面材32を構成してあってもよい。
【0052】
〈3〉 予備苗載せ台支持用支柱8は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、例えば、後支柱8Bと前支柱8Aとを備えたもの以外にも、他の支柱をも備えた構成であったり、後支柱8Bのみによる構成であってもよい。
また、予備苗載せ台支持用支柱8は、運転ステップ16の側縁部より内側に立設されているものに限らず、運転ステップ16の側縁部より外側に立設されていてもよい。
また、運転ステップ16の側縁部より内側に立設されている場合、立設位置は、先の実施形態で説明したように、前後のステップ表面材32間の分割箇所に限るものではなく、例えば、ステップ表面材32に貫通孔や、切欠き等を形成して、その部分に立設するように予備苗載せ台支持用支柱8が設けられていてもよい。
【0053】
〈4〉 予備苗載せ台支持用支柱8は、拡張ステップKのフレームと連結する場合、ボルト連結に限るものではなく、例えば、ピンによって連結したり、溶接によって連結してあってもよい。
また、予備苗載せ台支持用支柱8は、必ずしも、拡張ステップKと連結してなくてもよい。
【0054】
〈5〉 予備苗載せ台支持用支柱8の延出部8Baは、先の実施形態で説明したように、その上面tが、運転ステップ16の厚み範囲の上下中間部に位置するように配置されることに限らず、例えば、運転ステップの上面(又は下面)と、延出部8Baの上面tとが同一平面内であってもよい。要するに、運転ステップ16の厚み範囲内に少なくともその上面tが位置する状態に配置してあればよい。