特開2015-209013(P2015-209013A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2015209013-電源装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-209013(P2015-209013A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】電源装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20151027BHJP
   H02H 3/32 20060101ALI20151027BHJP
【FI】
   B60R16/02 650R
   H02H3/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-89903(P2014-89903)
(22)【出願日】2014年4月24日
(71)【出願人】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103252
【弁理士】
【氏名又は名称】笠井 美孝
(74)【代理人】
【識別番号】100147717
【弁理士】
【氏名又は名称】中根 美枝
(72)【発明者】
【氏名】蜂矢 賀一
【テーマコード(参考)】
5G058
【Fターム(参考)】
5G058AA01
5G058BC11
5G058CC01
(57)【要約】
【課題】スイッチ手段と第2のバッテリを接続する第2の回路におけるレアショートを含む欠陥を精度よく検出可能であると共に、第1のバッテリとスイッチ手段の間を接続する電線や、スイッチ手段に要求される耐過電流性能を低く抑えることができる、新規な構造の電源装置を提供すること。
【解決手段】スイッチ手段30と第2のバッテリ14を接続する第2の回路36が、互いに同一形状の複数の電線40を並列に接続して構成されており、複数の電線40における電流値をそれぞれ検出する検出手段42と、検出手段42により検出された各電線40の電流値の差分を算出して、差分が所定値以上になった際に、スイッチ手段18を作動して第1の回路34を第2の回路36から遮断するショート状態判定手段44とを備えているようにした。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンに連動して発電する車載発電機と、該車載発電機が発電した電力により充電され、電気負荷群に電力を供給する第1のバッテリと、前記車載発電機が発電した電力により充電され、他の電気負荷に電力を供給する第2のバッテリと、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリの間に設けられてそれらの間を断続するスイッチ手段と、前記スイッチ手段から前記第1のバッテリに続く第1の回路と前記スイッチ手段から前記第2のバッテリに続く第2の回路とを備える電源装置において、
前記スイッチ手段と前記第2のバッテリを接続する前記第2の回路が、互いに同一形状の複数の電線を並列に接続して構成されており、
前記複数の電線における電流値をそれぞれ検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された各前記電線の電流値の差分を算出して、差分が所定値以上になった際に、前記スイッチ手段を作動して前記第1の回路を前記第2の回路から遮断するショート状態判定手段とを備えている
ことを特徴とする電源装置。
【請求項2】
前記スイッチ手段が前記車載発電機が発電した電力を降圧して第1のバッテリへ供給する降圧手段の内部に組み込まれている請求項1に記載の電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載発電機の発電電力により充電され、電気負荷群に電力を供給する鉛蓄電池等の第1のバッテリと、車載発電機の発電電力により充電され、他の電気負荷に電力を供給するリチウムイオン電池等の第2のバッテリとを備える電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車に搭載された多数の電気負荷に電力を供給するため、車載発電機の発電電力により充電可能な鉛蓄電池を備えた電源装置が搭載されている。さらに近年では、自動車に搭載される電気負荷は年々増加する傾向にある。このような電気負荷の増加に対応して、従来の電源システムに、従来の鉛蓄電池等の第1のバッテリより高電圧で充放電可能なリチウムイオン電池等の第2のバッテリと、車載発電機で発電された電力を昇圧する昇圧手段とを加えて、昇圧手段が昇圧した電力により第2のバッテリを充電し、従来より高電圧の電力を負荷に供給可能となした電源装置が提案されている。例えば、特開2008−125159号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。さらに、そのような昇圧手段が車載発電機の内部に組み込まれており、車載発電機の電力が整流化および電圧調整された状態で直接第2のバッテリを充電し得るようになっているものも知られている。
【0003】
ところで、このように2つのバッテリを備えた電源装置では、第2のバッテリ側の回路でショート等の失陥が発生した場合に、第1のバッテリ側への影響を遮断することが重要となる。このような問題を解決するために、第2のバッテリ側の回路に更なるヒューズを設けることが考えられる。しかしながら、かかるヒューズが溶断する際に、第1のバッテリからヒューズに向かって過電流が流れる。その結果、第1のバッテリとヒューズの間を接続する電線や、第1のバッテリを車載発電機に断続するために配設されたリレー等のスイッチ手段に対して、過電流に耐え得る高い性能が求められ過剰スペックとなってしまう。
【0004】
そこで、ヒューズに代えて、第2のバッテリ側の回路の電流値や電圧値を検出する検出手段を設け、検出手段により検出された検出値が所定値以上となった場合には、ショートと判断して、第1のバッテリ側を構成する第1の回路と、第2のバッテリ側を構成する第2の回路の間に設けたスイッチ手段により第1の回路を第2の回路から遮断する対策も検討されている。
【0005】
しかしながら、第2の回路の電流値や電圧値は、第2のバッテリの状態や発電機の状態により変動する。それ故、スイッチ手段を作動させる所定の電流値の範囲内では、上述の変動に起因して正確に異常を検知できなくなるという問題を内在していた。
【0006】
特に、給電経路の絶縁不良部分や電極部分が自動車の振動に伴って断続的に車体に短絡する所謂レアショート現象が報告されているが、上述の従来構造ではこのようなレアショートを検出することが困難となり、その結果、レアショートによる漏電が見逃されてバッテリを短期間のうちに消耗させ、さらに断続的な短絡発生に伴う火花や車両火災の発生を引き起こすおそれもあったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−125159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、スイッチ手段と第2のバッテリを接続する第2の回路におけるレアショートを含む欠陥を精度よく検出可能であると共に、第1のバッテリとスイッチ手段の間を接続する電線や、スイッチ手段に要求される耐過電流性能を低く抑えることができる、新規な構造の電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第一の態様は、エンジンに連動して発電する車載発電機と、該車載発電機が発電した電力により充電され、電気負荷群に電力を供給する第1のバッテリと、前記車載発電機が発電した電力により充電され、他の電気負荷に電力を供給する第2のバッテリと、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリの間に設けられてそれらの間を断続するスイッチ手段と、前記スイッチ手段から前記第1のバッテリに続く第1の回路と前記スイッチ手段から前記第2のバッテリに続く第2の回路とを備える電源装置において、前記スイッチ手段と前記第2のバッテリを接続する前記第2の回路が、互いに同一形状の複数の電線を並列に接続して構成されており、前記複数の電線における電流値をそれぞれ検出する検出手段と、前記検出手段により検出された各前記電線の電流値の差分を算出して、差分が所定値以上になった際に、前記スイッチ手段を作動して前記第1の回路を前記第2の回路から遮断するショート状態判定手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、スイッチ手段と第2のバッテリを接続する回路が、互いに同一形状の複数の電線を並列に接続して構成されている。各電線の両端が接続される昇圧手段の端子と第2のバッテリの端子は同一であることから、各電線の両端に加わる電圧(E1 ,E2 )は電線によって相違がない。しかも、各電線は互いに同一形状とされていることから、各電線の抵抗値(R1 ,R2 )も同等である。そうすると、各電線が正常状態であれば、各電線の電流値はE1 =I1 1 とE2 =I2 2 となり、I1 =I2 となって差分は抵抗値の誤差割合以下に収まる。この値は、負荷の作動状態によって各電線の両端に加わる電圧(E1 ,E2 )の変動による影響を受けない。従って、I1 とI2 の値に抵抗値の誤差割合以上の差分が出れば、各電線の抵抗値に差違が生じたこととなり、非常に小さな断線等であるレアショートでさえも精度よく検出が可能となるのである。
【0011】
それ故、ショート状態判定手段により、算出された差分の値に応じてレアショートや過電流が流れる大規模なショートの何れをも判別して検出することができるのである。そして、ショート状態判定手段により第2の回路のレアショートや大規模なショート等の欠陥が判定された際には、必要に応じて、スイッチ手段によりスイッチ手段から第1のバッテリに続く第1の回路を第2のバッテリから遮断することができる。その結果、第2の回路のショートによる過電流が第1の回路に流れることを阻止できて、第1の回路を構成する電線やスイッチ手段に対して供給される耐過電流性能を低く抑えることができ、製造コストの削減を図ることができる。
【0012】
なお、第2の回路を複数の電線に分けて構成したことから、各電線自体の曲げ剛性が小さく抑えられて曲げ易くなり、組み立て容易性の向上も図ることができる。ここで、複数の電線が互いに同一形状であるとは、芯線の径寸法及び長さが同一で初期状態での抵抗値が実質的に同一であることを言い、抵抗値に影響のない外形形状等に差違があるものも含まれると理解されるべきである。
【0013】
また、スイッチ手段により第2の回路を第1の回路から遮断する際の差分の所定値は、任意に設定可能であり、レアショートに該当する小さな差分でも作動するようにしてもよいし、レアショートに該当する小さな差分が検出された際には警告を表示するようにし、過電流が流れる大きなショートに該当する大きな差分が検出された際にスイッチ手段が作動するように設定してもよい。
【0014】
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記スイッチ手段が前記車載発電機が発電した電力を降圧して第1のバッテリへ供給する降圧手段の内部に組み込まれたものである。
【0015】
本態様によれば、スイッチ手段を車載発電機が発電した電力を降圧して第1のバッテリへ供給する降圧手段の内部に組み込まれたスイッチ手段を利用して構成されていることから、より少ない部品点数で容易且つコンパクトに電源装置を構成することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、スイッチ手段と第2のバッテリを接続する回路が、互いに同一形状の複数の電線を並列に接続して構成されていることから、各電線が正常状態であれば、各電線の電流値は等しくなって差分は抵抗値の誤差割合以下である。この値は、負荷の作動状態によって各電線の両端に加わる電圧の変動による影響を受けないことから、抵抗値の誤差割合以上の差分が発生すれば、各電線の抵抗値に差違が生じたこととなり、非常に小さな断線等であるレアショートでさえも精度よく検出が可能となる。そして、ショート状態判定手段により第2の回路のレアショートや大規模なショート等の欠陥が判定された際には、必要に応じて、スイッチ手段によりスイッチ手段から第1のバッテリに続く第1の回路を第2のバッテリから遮断できる。それ故、第2の回路のショートによる過電流が第1の回路に流れることを阻止できて、第1の回路を構成する電線やスイッチ手段に対して供給される耐過電流性能を低く抑えることができ、製造コストを削減できる。また、第2の回路を複数の電線に分けて構成したことから、各電線自体の曲げ剛性が小さく抑えられて曲げ易くなり、組み立て容易性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態としての電源装置を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1に、本発明の一実施形態としての自動車等に搭載される電源装置10を示す。電源装置10は、電気負荷群たる図示しない各種電気装置に電力を供給する第1のバッテリ(BAT)12と、他の電気負荷たる図示しない他の各種電気装置に電力を供給する第2のバッテリ(BAT(2))14と、第1のバッテリ12を図示しないエンジンに連動して発電する車載発電機(ALT)16や第2のバッテリ14側に対して断続するスイッチ手段たるリレー(RELAY)18を含んで構成されている。
【0020】
また、車載発電機16の電源側端子20が、車載発電機16が発電した電力を降圧する降圧手段たるDC/DCコンバータ(DC/DC)21を介し、さらに後述するヒューズ38を介して第1のバッテリ12の+端子22に接続されている。これにより、車載発電機16が発電した電力により第1のバッテリ12が充電されるようになっている。なお、車載発電機16のグランド側端子24と第1のバッテリ12の−端子26は、図示しない車両を介して接続されている。一方、第2のバッテリ14の+端子28は、車載発電機16に直接接続されており、車載発電機16が発電した電力が整流化され第2のバッテリ14の規格電圧に昇圧された状態で、第2のバッテリ14に充電されるようになっている。なお、車載発電機16のグランド側端子24と第2のバッテリ14の−端子32も、図示しない車両を介して接続されている。また、本実施形態では、第1のバッテリ12は鉛蓄電池、第2のバッテリ14はリチウムイオン電池やニッケル水素電池等、から構成されている。
【0021】
加えて、電源装置10は、第1のバッテリ12と第2のバッテリ14の間に設けられてそれらの間を断続するスイッチ手段としてのリレー18を備えている。そして、リレー18から第1のバッテリ12に続く第1の回路34と、リレー18から第2のバッテリ14に続く第2の回路36が連結されている一方、かかるリレー18の働きにより第1の回路34と第2の回路36が断続されるようになっている。
【0022】
リレー18と第1のバッテリ12を接続する第1の回路34には、大電流用のヒューズ(MAIN_FL)38が設けられている。一方、リレー18と第2のバッテリ14を接続する第2の回路36は、並列に接続され互いに同一形状とされた2本の電線40を含んで構成されており、2本の電線40にはそれぞれ電流値を検出する検出手段たる電流計(A)42が直列に接続されている。そして、かかる電流計42により検出された2本の電線40の電流値は、ショート状態判定手段たるコンピュータ(ECU)44に送られて、その電流値の差分が計算される。かかる差分が所定値以上になった際に、リレー18が作動して遮断状態になることにより第1の回路34が第2の回路36から遮断されるようになっている。なお、本実施形態では、スイッチ手段たるリレー18が降圧手段たるDC/DCコンバータ21内に組み込まれたものを利用して設けられており、それ故、より少ない部品点数で容易且つコンパクトに電源装置10を構成することができるようになっている。
【0023】
このような構造とされた電源装置10によれば、リレー18と第2のバッテリ14を接続する第2の回路36が、互いに同一形状の2本の電線40を並列に接続して構成されている。正常状態では、2本の電線40の電流値(I1 ,I2 )は等しくなって差分は抵抗値の誤差割合以下である。すなわち、図1に示されているように、2本の電線40はその両端で接続されていることから、各電線40の両端に加わる電圧(E1 ,E2 )は電気負荷の作動状態の如何に拘らず等しい。しかも、2本の電線40は互いに同一形状とされていることから、正規あるいは初期の状態では2本の電線40の抵抗値(R1 ,R2 )も同等であるので、I1 =E1 /R1 =E2 /R2 =I2 となって抵抗値の誤差割合以上の差分が発生しない。それ故、2本の電線40の電流値(I1 ,I2 )に差分が出れば、2本の電線40の抵抗値に差違が生じたこととなり、非常に小さな断線等であるレアショートでさえも精度よく検出が可能となるのである。なお、ここで言う2本の電線40が互いに同一形状であるとは、芯線の径寸法及び長さが同一で初期状態でのそれらの抵抗値(R1 ,R2 )が実質的に同一であればよく、抵抗値に影響のない外形形状等に差違があるものも含まれる。
【0024】
より詳細には、コンピュータ44により、算出された差分の値に応じてレアショートや過電流が流れる大規模なショートの何れをも判別して検出することができるのである。そして、コンピュータ44により第2の回路36のレアショートや大規模なショート等の欠陥が判定された際には、必要に応じて、リレー18を作動させて第1の回路34を第2のバッテリ14から遮断することができる。その結果、第2の回路36のショートによる過電流が第1の回路34に流れることを阻止できて、第1の回路34を構成する電線46やリレー18に対して供給される耐過電流性能を低く抑えることができる。それ故、電線46やリレー18に高い耐過電流性能を備えた高性能の部品を使用する必要がなくなり、製造コストの削減を図ることができる。加えて、第2の回路36を2本の電線40に分けて構成したことから、各電線40自体を小径化でき曲げ剛性を小さくすることができる。それ故各電線40が曲げ易くなり、組み立て容易性の向上も図ることができる。
【0025】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、第2の回路36を第1の回路34から遮断する際の差分の所定値は、任意の値に設定可能であり、例えばレアショートに該当する小さな差分でも作動するようにしてもよいし、またレアショートに該当する小さな差分が検出された際には警告を表示するようにし、過電流が流れる大きなショートに該当する大きな差分が検出された際にリレー18が作動するように設定してもよい。
【0026】
また、本実施形態では、第2の回路36が、互いに同一形状の2本の電線40を並列に接続して構成されている場合について例示したが、第2の回路36が、互いに同一形状の3本以上の電線40を並列に接続して構成されているようにしてもよい。その場合でも、正常状態であれば、各電線40の電流値は等しくなって差分が発生しない。3本以上の電線40の場合、差分は、例えば任意の1本の電線40を基準電線として選択し、その基準電線と残りの各電線40の電流値の差分を算出し差分の有無を判断すればよい。仮に差分が発生した場合には、2本の電線40の場合と同様の対応を行えばよい。
【0027】
加えて、上述の実施形態では、車載発電機16が直接第2のバッテリ14を充電する構成の電源装置10に対して本発明を適用した例を説明したが、本発明が適用可能な電源装置の構成はこれに限定されない。例えば、車載発電機16から外部に設けた昇圧手段を介して第2のバッテリ14に充電される構成の電源装置に対しても本発明は同様に適用可能である。
【0028】
さらに、第1の回路34と第2の回路36を遮断するスイッチ手段の配設位置は、例示の実施形態のものに限定されず、別途準備したスイッチ手段を車載発電機16の接続部位よりも第2の回路36側に設けてもよいし、DC/DCコンバータ21よりも第1のバッテリ12側に設けてもよい。また、車載発電機16から外部に設けた昇圧手段を介して第2のバッテリ14に充電される構成の電源装置の場合は、昇圧手段の内部に設けられたリレーを用いてスイッチ手段を構成することもできる。
【符号の説明】
【0029】
10:電源装置、12:第1のバッテリ、14:第2のバッテリ、16:車載発電機、18:リレー(スイッチ手段)、21:DC/DCコンバータ(降圧手段)、34:第1の回路、36:第2の回路、40:電線、42:電流計(検出手段)、44:コンピュータ(ショート状態判定手段)
図1