特開2015-209256(P2015-209256A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社吉野工業所の特許一覧
<>
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000003
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000004
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000005
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000006
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000007
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000008
  • 特開2015209256-ブラシ付き容器 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-209256(P2015-209256A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】ブラシ付き容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/42 20060101AFI20151027BHJP
   A45D 33/02 20060101ALI20151027BHJP
   B65D 47/26 20060101ALI20151027BHJP
【FI】
   B65D47/42 B
   A45D33/02
   B65D47/26 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-93988(P2014-93988)
(22)【出願日】2014年4月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】加瀬 舞
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB07
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084EB02
3E084EC03
3E084FA09
3E084GB08
3E084LG01
(57)【要約】
【課題】簡単な操作で、ブラシをブラシカバーで覆うとともに容器本体の吐出孔とブラシ支持体の導入口との連通を遮断して、内容物の外部への飛散を防止することができるブラシ付き容器を提供することである。
【解決手段】容器本体10に、回動操作部材30を、容器本体10の吐出孔12iとブラシ支持体20の導入口23との間を開閉板部33に設けた連通孔34により連通させる開位置と、吐出孔12iと導入口23とを遮断する閉位置との間で回動自在に装着する。操作筒部31と支持部21との間にブラシカバー40を進退移動自在に設け、操作筒部31とブラシカバー40との間および支持部21とブラシカバー40との間に直線案内部50および変換機構部60を設け、回動操作部材30が閉位置のときにブラシカバー40をカバー位置とし、回動操作部材30が開位置にまで移動するとブラシカバー40が開放位置に移動するようにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を収容する収容空間と、該内容物の吐出孔とを備える容器本体と、
前記吐出孔に対向配置される導入口と、該導入口に連なる支持部とを備え、前記容器本体に固定されるブラシ支持体と、
根本側部分において前記支持部に支持され、先端側部分が前記支持部から突出するブラシと、
前記吐出孔と前記導入口との間に配置される開閉板部と、前記支持部の外側に配置される円筒状の操作筒部とを備え、前記開閉板部により前記吐出孔と前記導入口との連通が遮断される閉位置と、前記開閉板部に設けられた連通孔が前記吐出孔と前記導入口とを連通させる開位置との間で回動自在に前記容器本体に装着される回動操作部材と、
前記支持部と前記操作筒部の間に装着され、前記ブラシの先端側部分を覆うカバー位置と該ブラシの先端側部分を開放する開放位置との間で進退移動自在のブラシカバーと、
前記ブラシカバーと前記支持部との間および前記ブラシカバーと前記操作筒部との間の何れか一方に設けられ、前記ブラシカバーを前記支持部または前記操作筒部に対して進退方向に案内する直線案内部と、
前記ブラシカバーと前記支持部との間および前記ブラシカバーと前記操作筒部との間の何れか他方に設けられ、前記操作筒部の回動を前記ブラシカバーの進退移動に変換する変換機構部とを有し、
前記回動操作部材が閉位置のときに前記ブラシカバーがカバー位置とされ、前記操作筒部が回動操作されると、前記回動操作部材が開位置にまで移動するとともに前記ブラシカバーが開放位置にまで移動することを特徴とするブラシ付き容器。
【請求項2】
前記操作筒部の内周面に軸方向に沿って直線状に延びるリブが設けられるとともに、円筒状に形成された前記ブラシカバーの外周面に軸方向に沿って直線状に延びる案内溝が設けられ、前記リブが前記案内溝に係合することにより前記直線案内部が構成され、
円筒状に形成された前記支持部の外周面に螺旋状に延びるねじ溝が設けられるとともに、前記ブラシカバーの内周面に突起が設けられ、該突起が前記ねじ溝に係合することにより前記変換機構部が構成されている、請求項1に記載のブラシ付き容器。
【請求項3】
前記開閉板部は前記回動操作部材の回動中心を中心とした円板状に形成され、前記吐出孔と前記連通孔とが、それぞれ前記回動操作部材の回動中心から同一距離ずれて配置され、前記導入口は円筒状に形成されて前記開閉板部の外周縁に嵌合している、請求項1または2に記載のブラシ付き容器。
【請求項4】
前記操作筒部の外側に、前記ブラシを覆うオーバーキャップが着脱自在に装着されている、請求項1〜3の何れか一項に記載のブラシ付き容器。
【請求項5】
前記ブラシは、多数の繊維を根本側部分において束ねた構成である、請求項1〜4の何れか一項に記載のブラシ付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体に収容された内容物をこの容器本体に固定されたブラシに吐出させ、当該ブラシで内容物を塗付対象に塗付することができるようにしたブラシ付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
上記ブラシ付き容器は、例えば粉末状(パウダー状)の化粧料や部分洗い用液体洗剤など、ブラシを用いて塗付対象に塗付されるべき内容物を収容する容器として従来から多く用いられている。
【0003】
例えば特許文献1には、有底筒状の容器本体の開口端にブラシ支持体を取り付け、このブラシ支持体にブラシの根元側部分を支持させるとともに、ブラシ支持体に容器本体の開口端に連通する導入口を設け、容器本体内で粉末状にされた化粧料をこの導入口からブラシに向けて吐出させることで、ブラシにより粉末状の化粧料を顔面等に塗付することができるようにしたブラシ付き容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−125445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のブラシ付き容器では、持ち運びされるときなどに、ブラシに付着した内容物が外部に飛散するのを防止するために、不使用時には容器本体にキャップを装着し、このキャップでブラシを覆うようにしている。
【0006】
しかしながら、ブラシは多数の毛などの繊維を根元部分で束ねた構成となっており、ブラシ支持体に支持される根本側部分に対して先端側部分が外側に広がった形状となるので、キャップを容器本体に装着するに際して、広がったブラシの先端側部分をキャップの内部に差し込む作業は煩雑であった。
【0007】
また、キャップを装着しても、その状態で持ち運び等がされると、振動等によって容器本体内の内容物がブラシに流出し、使用の際にキャップが取り外されると、流出した内容物が外部に発散されるおそれがあった。
【0008】
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、簡単な操作で、ブラシをブラシカバーで覆うとともに容器本体の吐出孔とブラシ支持体の導入口との連通を遮断して、内容物の外部への飛散を防止することができるブラシ付き容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のブラシ付き容器は、内容物を収容する収容空間と、該内容物の吐出孔とを備える容器本体と、前記吐出孔に対向配置される導入口と、該導入口に連なる支持部とを備え、前記容器本体に固定されるブラシ支持体と、根本側部分において前記支持部に支持され、先端側部分が前記支持部から突出するブラシと、前記吐出孔と前記導入口との間に配置される開閉板部と、前記支持部の外側に配置される円筒状の操作筒部とを備え、前記開閉板部により前記吐出孔と前記導入口との連通が遮断される閉位置と、前記開閉板部に設けられた連通孔が前記吐出孔と前記導入口とを連通させる開位置との間で回動自在に前記容器本体に装着される回動操作部材と、前記支持部と前記操作筒部の間に装着され、前記ブラシの先端側部分を覆うカバー位置と該ブラシの先端側部分を開放する開放位置との間で進退移動自在のブラシカバーと、前記ブラシカバーと前記支持部との間および前記ブラシカバーと前記操作筒部との間の何れか一方に設けられ、前記ブラシカバーを前記支持部または前記操作筒部に対して進退方向に案内する直線案内部と、前記ブラシカバーと前記支持部との間および前記ブラシカバーと前記操作筒部との間の何れか他方に設けられ、前記操作筒部の回動を前記ブラシカバーの進退移動に変換する変換機構部とを有し、前記回動操作部材が閉位置のときに前記ブラシカバーがカバー位置とされ、前記操作筒部が回動操作されると、前記回動操作部材が開位置にまで移動するとともに前記ブラシカバーが開放位置にまで移動することを特徴とする。
【0010】
本発明は、上記構成において、前記操作筒部の内周面に軸方向に沿って直線状に延びるリブが設けられるとともに、円筒状に形成された前記ブラシカバーの外周面に軸方向に沿って直線状に延びる案内溝が設けられ、前記リブが前記案内溝に係合することにより前記直線案内部が構成され、円筒状に形成された前記支持部の外周面に螺旋状に延びるねじ溝が設けられるとともに、前記ブラシカバーの内周面に突起が設けられ、該突起が前記ねじ溝に係合することにより前記変換機構部が構成されているのが好ましい。
【0011】
本発明は、上記構成において、前記開閉板部は前記回動操作部材の回動中心を中心とした円板状に形成され、前記吐出孔と前記連通孔とが、それぞれ前記回動操作部材の回動中心から同一距離ずれて配置され、前記導入口は円筒状に形成されて前記開閉板部の外周縁に嵌合しているのが好ましい。
【0012】
本発明は、上記構成において、前記操作筒部の外側に、前記ブラシを覆うオーバーキャップが着脱自在に装着されているのが好ましい。
【0013】
本発明は、上記構成において、前記ブラシは、多数の繊維を根本側部分において束ねた構成のものとすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、使用後に、操作筒部を回動させることで、ブラシの先端側部分をブラシカバーで覆うことができるとともに、容器本体の吐出孔とブラシ支持体の導入口との連通を遮断することができるので、簡単な操作で容器本体に収容された内容物の外部への飛散を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施の形態であるブラシ付き容器の断面図である。
図2】(a)は図1に示す蓋部材の平面図、(b)は同底面図、(c)は同図(a)に示すA−A線に沿う断面図である。
図3】(a)は図1に示すブラシ支持体の平面図、(b)は同底面図、(c)は同図(a)に示すB−B線に沿う断面図である。
図4】(a)は図1に示す回動操作部材の平面図、(b)は同図(a)に示すC−C線に沿う断面図である。
図5】(a)は図1に示すブラシカバーの平面図、(b)は同図(a)に示すD−D線に沿う断面図である。
図6図1に示すブラシ付き容器の使用状態における断面図である。
図7図6に示す使用状態から回動操作部材が回動されて不使用状態とされたブラシ付き容器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明をより詳細に例示説明する。
【0017】
図1に示すように、本発明の一実施の形態であるブラシ付き容器1は容器本体10を備えている。この容器本体10は、ボトル11と蓋部材12からなる。
【0018】
ボトル11は円筒状の口部11a、この口部11aに連なる胴部11bおよび胴部11bの下端を閉塞する底部11cを備えており、その内部は内容物を収容する収容空間Sとなっている。本実施の形態では、ボトル11は合成樹脂製となっており、ボトル11の収容空間Sには粉末状(パウダー状)の化粧料が内容物として収容される。ボトル11の底部11cは胴部11bに対してアンダーカット係合により着脱可能な構成とされており、底部11cを胴部11bから取り外して胴部11bの下端を開放することにより、ボトル11の底部11c側から粉末状の内容物を容易に供給することができる。
【0019】
なお、ボトル11の底部11cは胴部11bと一体の構成とすることもできる。この場合、内容物は口部11aから収容空間Sに供給される。
【0020】
蓋部材12は合成樹脂製となっており、図1図2に示すように、ボトル11の口部11aを取り囲む円筒状の装着筒部12aを有している。装着筒部12aの内周面には環状の係止爪12bが設けられ、一方、ボトル11の口部11aの外周面には環状の係止突起11dが設けられており、この係止突起11dに係止爪12bがアンダーカット係合することにより、蓋部材12は口部11aに装着されている。
【0021】
蓋部材12は、装着筒部12aの内側にシール筒部12cを同軸且つ一体に備え、このシール筒部12cが口部11aの内周面に嵌め込まれることで、蓋部材12と口部11aとの嵌合部分がシールされて当該部分からの内容物の漏れが防止されるようになっている。
【0022】
ボトル11の口部11aの外周面には、係止突起11dの上方側に位置して複数の回り止め溝部11eが設けられている。一方、図2(b)に示すように、蓋部材12の装着筒部12aの内周面には6つの回り止めリブ12dが設けられ、図1に示すように、これらの回り止めリブ12dがそれぞれ対応する回り止め溝部11eに係合することにより、蓋部材12はボトル11の口部11aに対して回り止めされている。
【0023】
なお、図示する場合では、蓋部材12をボトル11の口部11aにアンダーカット係合により固定させるようにしているが、蓋部材12をボトル11の口部11aに回り止めした状態で固定することができれば、例えばねじ結合などの他の手段によりに蓋部材12をボトル11の口部11aに固定させる構成とすることもできる。
【0024】
蓋部材12の天壁12eには、天壁12eから上方に突出する円形の第1段部12fと、第1段部12fから上方に突出する円形の第2段部12gとが設けられている。第1段部12fと第2段部12gは、それぞれ装着筒部12aつまり口部11aと同軸の円形に形成されている。図2(a)に示すように、第1段部12fの外周部の互いに周方向に180度ずれた位置には、それぞれ互いに周方向に間隔を空けて並ぶ一対の回り止め突起12hがセットで設けられている。一方、第2段部12gには、この容器本体10に収容された内容物の外部への吐出孔12iが設けられている。この吐出孔12iは、第2段部12gの軸心から該軸心に重複しない位置にまで径方向にずれて配置されている。
【0025】
図1に示すように、蓋部材12には樹脂製のブラシ支持体20が固定されている。図1図3に示すように、このブラシ支持体20は、円筒部21aと底部21bとを備えた底付き円筒状の支持部21を備え、この支持部21の下端には一対の固定脚部22が一体に設けられている。これらの固定脚部22は、互いに周方向に180度ずれて配置され、その先端には係止爪22aが設けられている。ブラシ支持体20は、各固定脚部22が蓋部材12に設けられた対応する一対の回り止め突起12hの間に配置され、その下端が蓋部材12の天壁12eに当接するとともに、各固定脚部22の係止爪22aが第1段部12fの外周面に設けられた係止溝12jに係合することにより、蓋部材12つまり容器本体10に回り止めされた状態で固定されている。なお、蓋部材12に固定された状態においては、支持部21は装着筒部12aや口部11aと同軸となっている。
【0026】
支持部21の底部21bの下側面には導入口23が設けられている。この導入口23は、支持部21と同軸に該支持部21の底部21bの下側面から下方に向けて突出する円筒状に形成され、蓋部材12の第2段部12gに対向配置されている。これにより、導入口23は第2段部12gに設けられた吐出孔12iと対向している。底部21bの上側面にはその軸心に位置して吐出筒24が一体に設けられ、この吐出筒24の内部流路を通して導入口23は支持部21の円筒部21aの内側空間に連通している。
【0027】
図1に示すように、支持部21にはブラシ25が装着されている。このブラシ25は、所定の長さに切り揃えられた多数の毛などの繊維を、その根本側部分において結束部材25aや溶着部等を用いて束ねた構成となっており、その根本側部分において支持部21の内部に配置され、当該支持部21に接着等の固定手段により固定されることで支持されている。支持部21に支持された状態においては、ブラシ25の先端側部分は支持部21から上方へ突出している。
【0028】
容器本体10には回動操作部材30が装着されている。この回動操作部材30は、操作筒部31と隔壁32を備えている。
【0029】
操作筒部31は、ブラシ支持体20よりも大径の円筒状に形成され、支持部21の外側に配置されている。操作筒部31の下端部の内周面には環状突起31aが設けられ、この環状突起31aが蓋部材12の装着筒部12aの外周面に設けられた係止突起12kにアンダーカット係合することにより、操作筒部31は容器本体10にその口部11aの軸心を回動中心として回動自在に装着されている。
【0030】
隔壁32は円板状に形成され、一対の切り欠き溝32aを備えている。これらの切り欠き溝32aは、それぞれ口部11aの軸心を中心とした円弧状に形成され、ブラシ支持体20の一対の固定脚部22がそれぞれ対応する切り欠き溝32aに配置されている。したがって、操作筒部31は、固定脚部22が切り欠き溝32aに沿って相対移動可能な範囲で容器本体10に対して回動することができる。
【0031】
隔壁32の中央部分(軸心部分)には開閉板部33が一体に設けられている。開閉板部33は操作筒部31の回動中心を中心とした円板状に形成され、隔壁32から上方に突出して段差状に配置されている。開閉板部33の段差状に凹んだ内周縁は蓋部材12の第2段部12gの外周面に摺動自在に嵌合し、開閉板部33の段差状の外周縁は導入口23の内周面に摺動自在に嵌合している。このように、開閉板部33は、吐出孔12iと導入口23との間に配置され、これらに対して相対回転自在となっている。
【0032】
開閉板部33には連通孔34が設けられている。この連通孔34は容器本体10の蓋部材12に設けられた吐出孔12iと同径に形成されて開閉板部33を貫通しており、また操作筒部31の回動中心に対して径方向にずれて配置されている。なお、吐出孔12iと連通孔34は、操作筒部31の回動中心に対して径方向に同一距離ずれている。
【0033】
上記構成により、回動操作部材30は、操作筒部31が回動操作されることにより、開閉板部33の連通孔34が設けられていない部分により、吐出孔12iが閉塞されて吐出孔12iと導入口23との連通が遮断される閉位置(図1に示す位置)と、開閉板部33に設けられた連通孔34が吐出孔12iと軸心を一致させるように配置されて吐出孔12iと導入口23とが連通孔34を介して連通される開位置(図6に示す位置)との間で回動自在となっている。なお、開閉板部33の下面と第2段部12gの上面との間には、これらの回動抵抗を低減させるための僅かな隙間が設けられているが、この隙間は、回動操作部材30が閉位置とされたときに当該隙間を介した内容物の漏れ出しを生じない程度の高さに設定されている。また、当該隙間を設けなくてもよく、もしくは回動操作部材30が閉位置とされた際に、吐出孔12iを塞ぐ(開口縁に当接する)シール突部を開閉板部33の下面に設けてもよい。
【0034】
ブラシ支持体20の支持部21と回動操作部材30の操作筒部31との間には樹脂製のブラシカバー40が装着されている。このブラシカバー40は支持部21よりも大径で操作筒部31よりも小径の円筒状に形成され、支持部21と操作筒部31との間から上方に向けて突出してブラシ25の先端側部分を覆うカバー位置(図1に示す位置)と、支持部21と操作筒部31との間に収容されてブラシ25の先端側部分を開放する開放位置(図6に示す位置)との間で進退移動自在となっている。
【0035】
ブラシカバー40の上端部分には径方向内側に突出するフランジ状のブラシ抑え部41が一体に設けられている。このブラシ抑え部41はブラシ25の外径に対応した内径を有し、ブラシカバー40がカバー位置にまで移動したときにブラシ25の先端側部分を束ねた状態に押さえることができる。
【0036】
回動操作部材30の操作筒部31の回動操作によってブラシカバー40をカバー位置と開放位置とに進退移動させるために、ブラシカバー40と操作筒部31との間に直線案内部50が設けられるとともに、ブラシカバー40と支持部21の間に変換機構部60が設けられている。
【0037】
直線案内部50は、操作筒部31の内周面に設けられる一対のリブ51と、ブラシカバー40の外周面に設けられる一対の案内溝52とを有している。一対のリブ51は、それぞれ軸方向に沿って直線状に延び、互いに周方向に180度ずれて配置されている。一方、一対の案内溝52も、それぞれ軸方向に沿って直線状に延び、互いに周方向に180度ずれて配置されている。そして、各リブ51が対応する案内溝52に摺動自在に係合することにより直線案内部50が構成されている。この直線案内部50は、ブラシカバー40を操作筒部31に対して進退方向に向けて直線的に案内することができるとともに操作筒部31とともにブラシカバー40を支持部21に対して回動させることができる。
【0038】
変換機構部60は、支持部21の外周面に設けられる一対のねじ溝61と、ブラシカバー40の内周面に設けられる一対の突起62とを有している。一対のねじ溝61は、それぞれ同一のピッチで螺旋状に延び、互いに周方向に180度ずれて配置されて二条ねじを構成している。一方、一対の突起62は、ねじ溝61に対応した形状で径方向内側に向けて突出するとともに互いに周方向に180度ずれて配置されている。そして、各突起62が対応するねじ溝61に摺動自在に係合することにより変換機構部60が構成されている。この変換機構部60は、操作筒部31の回動つまり操作筒部31とともに回動するブラシカバー40の回動運動をブラシカバー40の進退移動(上下移動)に変換することができる。
【0039】
なお、ブラシカバー40は、回動操作部材30が閉位置とされたときにブラシ25の先端側部分を覆うカバー位置とされ、この状態から操作筒部31が回動操作されて回動操作部材30が開位置にまで移動したときに、ブラシカバー40も開放位置にまで移動するようになっている。
【0040】
このような直線案内部50および変換機構部60を用いることにより、簡単な構成で回動操作部材30の回動をブラシカバー40の進退移動に変換させる構成とすることができる。
【0041】
操作筒部31の外側にはオーバーキャップ70を着脱自在に装着することができる。このオーバーキャップ70によりブラシ25を覆って当該ブラシ25を外部から隔離することができる。
【0042】
次に、このような構成のブラシ付き容器1の使用方法について説明する。
【0043】
図6に示すように、オーバーキャップ70を容器本体10から取り外し、操作筒部31を回動操作して回動操作部材30を閉位置から開位置にまで回動させることにより、このブラシ付き容器1を使用可能状態とすることができる。つまり、操作筒部31の回動操作により回動操作部材30を閉位置から開位置にまで回動させることにより、操作筒部31とともに開閉板部33を回動させて容器本体10の吐出孔12iと開閉板部33に設けられた連通孔34とを一致させて吐出孔12iを導入口23に連通させることができる。
【0044】
また、操作筒部31の回動操作により回動操作部材30を閉位置から開位置にまで回動させることにより、ブラシカバー40をカバー位置から開放位置に移動(下降)させてブラシ25の先端側部分を外部に露出させることができる。
【0045】
この使用可能状態において、ブラシ付き容器1を倒立姿勢で振動等させることにより、容器本体10に収容された内容物を吐出孔12iから導入口23を介して吐出筒24の先端からブラシ25に向けて吐出させ、内容物が付着したブラシ25により内容物を塗付対象に塗付することができる。
【0046】
一方、使用後には、図7に示すように、操作筒部31を回動操作して回動操作部材30を開位置から閉位置にまで回動させることにより、このブラシ付き容器1を不使用状態とすることができる。つまり、操作筒部31の上記とは逆向きの回動操作により回動操作部材30を開位置から閉位置にまで回動させることにより、操作筒部31とともに開閉板部33を回動させて容器本体10の吐出孔12iに対して開閉板部33に設けられた連通孔34の位置をずらして吐出孔12iと導入口23との連通を遮断することができる。これにより、不使用時に容器本体10の吐出孔12iから不用意に内容物が吐出されることを防止することができる。
【0047】
また、操作筒部31の回動操作により回動操作部材30を開位置から閉位置にまで回動させることにより、ブラシカバー40を開放位置からカバー位置に移動(上昇)させてブラシ25の先端側部分をブラシカバー40で覆うことができる。これにより、不使用時にブラシ25に付着した内容物が不用意に外部に飛散等することを防止することができる。また、ブラシカバー40がカバー位置となると、ブラシカバー40の先端部分に設けられたブラシ抑え41によりブラシ25の先端側部分の広がりが抑えられるので、使用後における容器本体10へのオーバーキャップ70の装着作業を容易にすることができる。
【0048】
このように、このブラシ付き容器1では、回動操作部材30を開位置から閉位置にまで回動させる簡単な操作で、このブラシ付き容器1を、容器本体10の吐出孔12iと導入口23との連通を遮断するとともにブラシ25の先端側部分をブラシカバー40で覆った不使用状態として、容器本体10に収容された内容物の外部への飛散を防止することができる。
【0049】
また、このブラシ付き容器1を再度使用状態にする際には、回動操作部材30を閉位置から開位置に回動させるだけの簡単な操作で、このブラシ付き容器1を、容器本体10の吐出孔12iと導入口23とが連通孔34を介して連通されるとともにブラシ25の先端側部分が開放された使用可能状態に切り替えることができる。
【0050】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0051】
例えば、前記実施の形態においては、粉末状(パウダー状)の化粧料を収容する容器に本発明を適用しているが、これに限らず、ブラシ25を用いて塗付するのに適した内容物を収容するものであれば、例えば、化粧料以外の粉末状の内容物を収容する容器や、部分洗い用液体洗剤などの液状の内容物、調味料などの食品を収容する容器など、種々の内容物を収容する容器に本発明を適用することができる。
【0052】
また、前記実施の形態においては、ブラシカバー40と操作筒部31の間に直線案内部50を設け、ブラシカバー40と支持部21との間に変換機構部60を設けるようにしているが、ブラシカバー40と支持部21との間に直線案内部50を設け、ブラシカバー40と操作筒部31との間に変換機構部60を設ける構成とすることもできる。
【0053】
さらに、吐出孔12i及び/又は吐出筒24及び又は連通孔34を複数設けてもよい。
【0054】
さらに、変換機構部60は、ブラシカバー40の内周面にねじ溝61を設け、支持部21の外周面に突起62を設ける構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0055】
1 ブラシ付き容器
10 容器本体
11 ボトル
11a 口部
11b 胴部
11c 底部
11d 係止突起
11e 回り止め溝部
12 蓋部材
12a 装着筒部
12b 係止爪
12c シール筒部
12d 回り止めリブ
12e 天壁
12f 第1段部
12g 第2段部
12h 回り止め突起
12i 吐出孔
12j 係止溝
12k 係止突起
20 ブラシ支持体
21 支持部
21a 円筒部
21b 底部
22 固定脚部
22a 係止爪
23 導入口
24 吐出筒
25 ブラシ
25a 結束バンド
30 回動操作部材
31 操作筒部
31a 環状突起
32 隔壁
32a 切り欠き溝
33 開閉板部
34 連通孔
40 ブラシカバー
41 ブラシ抑え部
50 直線案内部
51 リブ
52 案内溝
60 変換機構部
61 ねじ溝
62 突起
70 オーバーキャップ
S 収容空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7