特開2015-209264(P2015-209264A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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  • 特開2015209264-粒状物収納容器 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-209264(P2015-209264A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】粒状物収納容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/06 20060101AFI20151027BHJP
【FI】
   B65D83/06 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-94133(P2014-94133)
(22)【出願日】2014年4月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】栗原 誠明
(57)【要約】
【課題】所定量の粒状物のみを取り出すことができるとともに、片手で容易に開閉することが可能な粒状物収納容器を提供する。
【解決手段】略四角形状の底壁30と、該底壁30の周縁部から立設する側壁31とによって粒状物2を収納する収納凹部32を形成する容器本体3と、該収納凹部32を覆う天壁40を有し、該容器本体3を、該容器本体3の一角部に設けた軸部を中心とした回転方向にスライド可能に収納するカバー4と、を備え、容器本体3は、一角部の対角側の角部で粒状物2を所定量収納し、容器本体3のスライド時に解放する所定量保持部を区画する区画壁36を有し、カバー4は、天壁40から垂下して収納凹部32の内側に位置する前方側壁41を有し、容器本体3のスライド時に、区画壁36が前方側壁41に当接して該容器本体3のスライドを規制するとともに収納凹部32を閉塞することを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略四角形状の底壁と、該底壁の周縁部から立設する側壁とによって粒状物を収納する収納凹部を形成する容器本体と、
該収納凹部を覆う天壁を有し、該容器本体を、該容器本体の一角部に設けた軸部を中心とした回転方向にスライド可能に収納するカバーと、を備え、
前記容器本体は、前記一角部の対角側の角部で粒状物を所定量収納し、前記容器本体のスライド時に解放する所定量保持部を区画する区画壁を有し、
前記カバーは、前記天壁から垂下して前記収納凹部の内側に位置する前方側壁を有し、
前記容器本体のスライド時に、前記区画壁が前記前方側壁に当接して該容器本体のスライドを規制するとともに前記収納凹部を閉塞することを特徴とする粒状物収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状の菓子、薬剤、栄養剤、及び美容剤等の粒状物を収納し、簡単な操作で所定量のみを取り出すことが可能な粒状物収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定量の粒状物を取り出すことができる粒状物収納容器として、例えば、特許文献1の容器が知られている。この容器は、粒状物を収納する収納凹部と収納凹部に連通する計量凹部とを有し、蓋(開閉部)を閉じた状態で容器を傾けて計量凹部内に所定量の粒状物を導入させ、次いで、蓋を開いて容器を反転させることにより、計量された粒状物を取り出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−180726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のような容器は、収納凹部と計量凹部とが常に連通した状態にあるため、蓋を開けたまま容器を傾けると、収納凹部内の粒状物が計量凹部を通過して、過剰に出てきてしまう虞がある。また、片手で容器を開いて粒状物を取出すことは容易ではなく、操作性に改善の余地があった。
【0005】
それゆえ、本発明は、所定量の粒状物のみを取り出すことができるとともに、片手で容易に開閉することが可能な粒状物収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る粒状物収納容器は、略四角形状の底壁と、該底壁の周縁部から立設する側壁とによって粒状物を収納する収納凹部を形成する容器本体と、
該収納凹部を覆う天壁を有し、該容器本体を、該容器本体の一角部に設けた軸部を中心とした回転方向にスライド可能に収納するカバーと、を備え、
前記容器本体は、前記一角部の対角側の角部で粒状物を所定量収納し、前記容器本体のスライド時に解放する所定量保持部を区画する区画壁を有し、
前記カバーは、前記天壁から垂下して前記収納凹部の内側に位置する前方側壁を有し、
前記容器本体のスライド時に、前記区画壁が前記前方側壁に当接して該容器本体のスライドを規制するとともに前記収納凹部を閉塞することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、所定量の粒状物のみを取り出すことができるとともに、片手で容易に開閉することが可能な粒状物収納容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に従う粒状物収納容器の一実施形態を示す斜視図である。
図2】(a)は、図1に示す粒状物収納容器の正面図であり、(b)は、図2(a)の粒状物収納容器におけるA−A断面図であり、(c)は、図2(b)の粒状物収納容器におけるB−B断面図である。
図3図2(b)に示す粒状物収納容器における開状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の粒状物収納容器について説明する。図1に示す本発明の一実施形態である粒状物収納容器(以下、単に「容器」ともいう。)1は、粒状物2を収納する容器本体3と、容器本体3を収納するカバー4とで構成される。また図1は、カバー4に対して容器本体3をスライドさせた開状態を表している。カバー4に対して容器本体3が突出する方向を前側としている。また、本実施形態の粒状物2は、略円板状であるが、これに限定されるものではなく、多角柱状や球状等、様々な形状が可能である。
【0010】
図2(a)〜(c)は、閉状態の容器1を示している。図示のように、容器本体3は、角部が湾曲した略四角形(長方形)状の底壁30と、底壁30の周縁部から立設する側壁31とで形成された収納凹部32を有し、粒状物2は当該収納凹部32に収納される。また、容器本体3の一角部には円筒壁33が設けられている。本実施形態においては、上記円筒壁33及び後述する内筒壁44で軸部を構成している。なお、軸部の構成は本実施形態に限定されるものではなく、容器本体3とカバー4とが相互に回転方向にスライド可能であればよい。また容器本体3は、円筒壁33に連結する内側壁34を有する。内側壁34は側壁31の内側に設けられ、図3に示す容器1の開状態で収納凹部32を閉塞する。
【0011】
容器本体3は、円筒壁33が設けられた角部の対角側の角部に、粒状物2を所定量収納する所定量保持部35を有しており、当該所定量保持部35は、底壁30から立設する区画壁36によって区画されている。本実施形態において区画壁36は側壁31の一部を構成しており、所定量保持部35への粒状物2の移動を妨げないよう構成された傾斜部36aと、傾斜部36aから連続して延びる縦壁36bと、縦壁36bから湾曲して延びる横壁36cとで構成されている。なお、横壁36cよりも前側には、側方に開口する開口部37が形成されており、カバー4に対する容器本体3のスライド時に、解放された所定量保持部35の粒状物2を当該開口部37から取出すことができる。なお、図2(b)及び図3に示すように、本実施形態において所定量保持部35は、粒状物2を一個のみ収納可能な大きさに設定されているが、これに限られず、2個以上の粒状物2を収納するよう設定することも可能である。また、本実施形態において収納凹部32の高さは、円板状の粒状物2の厚みよりも僅かに大きい高さに設定し、粒状物2が上下に重ならないよう構成している。
【0012】
カバー4は、収納凹部32を覆う天壁40と、天壁40の周縁部前方から垂下する前方側壁41と、天壁40の周縁部後方から垂下する後方側壁42と、天壁40の一方側の周縁部側方から垂下して後方側壁42に繋がる側方側壁43とを有している。後方側壁42及び側方側壁43の下端部には、内側に向けて突出して容器本体3の周縁部を下方から支持する支持リブ42a、43aが設けられている。側方側壁43の対向側には側壁が設けられておらず開放している。さらに、カバー4は、天壁40から垂下し、容器本体3の円筒壁33の内側に回動可能に嵌合する内筒壁44を有する。内筒壁44の外面下端部には、円筒壁33の内面下端部に形成された凹部に嵌合して内筒壁44を抜け止め保持するための凸部44aが設けられている。
【0013】
ここで、カバー4の前方側壁41は、上記収納凹部32の内側に位置する。より詳細には、図2(b)に示すように前方側壁41は容器1の閉状態にて容器本体3の前方側の側壁31の内側に位置する。これにより、容器本体3は、カバー4に対する後方側への移動を制限される。なお、本実施形態では、容器本体3の側壁31の外側に配置された後方側壁42によっても、容器本体3の後方側への移動を制限可能な構成としている。
【0014】
このような構成により、容器本体3は、カバー4に対して所定の範囲内で軸部を中心とした回転方向にスライドすることができる。本実施形態においては、上記円筒壁33及び内筒壁44が軸部を構成しているが、軸部の構成はこれに限定されるものではなく、カバー4及び容器本体3に軸受を設けて、別に形成した軸部材を取り付ける構成としてもよい。
【0015】
また、側方側壁43の内面には係合突起46が設けられており、係合突起46は、横壁36cの先端部に乗り越え可能に係合している。これにより、所定の力を加えなければ容器本体3がスライドしないため、例えば、閉状態から容器1を傾けただけで容器1が開いてしまうといった不具合を防止することができる。また、開状態から閉状態に容器本体3をスライドさせる場合には、横壁36cの先端部が係合突起46を乗り越える際に適度なクリック感を得ることができ、容器1が完全に閉まったことを感触で確認することができる。
【0016】
本実施形態において、天壁40の上面には、所定量保持部35の位置が把握できるよう、目印のとなる突起45が設けられている。また、当該突起45は、開閉時にカバー4をスライドさせる際の滑り止めとして機能させることも可能である。
【0017】
続いて、上記の構成を有する粒状物収納容器1の使用方法について説明する。図2(b)に示すように、容器1の閉状態において収納凹部32の粒状物2は所定量保持部35に移動可能となっており、この状態で、容器1を所定量保持部35が下側となるよう傾けることで、所定量保持部35に粒状物2が収納される。
【0018】
次いで、容器本体3をカバー4に対して前方側にスライドさせていくと、図3に示すように、区画壁36が前方側壁41の端部に当接して、当該容器本体3のスライドを規制する。また、同時に、区画壁36および前方側壁41により収納凹部32が閉塞されるため、開状態において容器1を傾けたとしても収納凹部32の粒状物2は外部に出てくることがなくなり、確実に所定量保持部35に収納された粒状物2のみを取出すことが可能となる。
【0019】
本実施形態の容器1は、例えば、容器本体3の下面とカバー4の上面を上下に挟み込むように片手で持ち、容器本体3を前方側、カバー4を後方側に移動させるよう力を加えることで容器本体3をスライドさせることができ、次いで容器1を傾けることで開口部37から粒状物2を取り出すことができるので、片手のみの操作で容易に粒状物2を取出すことが可能となる。
【0020】
また、本実施形態の粒状物収納容器1にあっては、所定量保持部35を角部に設けたことにより、当該角部が下側となるように容器1を傾ける操作のみで容易に所定量保持部35に粒状物2を収納することができる。そのため、高い確率で、一回の操作で所定量の粒状物2を取出すことできる。
【0021】
また、本実施形態の粒状物収納容器1は、容器本体3及びカバー4の2部品のみからなり、構造も複雑ではないため成形が容易である。また、組み立てについても、収納凹部32に粒状物2を充填した容器本体3に対して、カバー4を上方から嵌め込むだけの操作で組み立てることができるので、作業が容易である。
【0022】
本発明に従う粒状物収納容器は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、カバー4が底板を有しない構成としたが、カバー4は、一体に又は別体に成形した底板を有する構成とすることも可能である。この場合、容器本体3を、カバー4の天壁と底板で上下に挟み込むように収納するが、カバー4の底板には開口または切り欠きを形成して、容器本体3の下面を少なくとも部分的に接触可能に構成することが好ましい。このような構成とすることで、カバー4の上面と、容器本体3の下面を挟み込むように把持して、相互に逆方向にスライドさせ易くなり、開閉時の操作が容易となる。
【符号の説明】
【0023】
1 粒状物収納容器
2 粒状物
3 容器本体
4 カバー
30 底壁
31 側壁
32 収納凹部
33 円筒壁
34 内側壁
35 所定量保持部
36 区画壁
37 開口部
40 天壁
41 前方側壁
42 後方側壁
43 側方側壁
44 内筒壁
45 突起
46 係合突起
図1
図2
図3