特開2015-209265(P2015-209265A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社吉野工業所の特許一覧
<>
  • 特開2015209265-粒状物収納容器 図000003
  • 特開2015209265-粒状物収納容器 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-209265(P2015-209265A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】粒状物収納容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/04 20060101AFI20151027BHJP
   A61J 1/03 20060101ALI20151027BHJP
【FI】
   B65D83/04 G
   A61J1/00 370A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-94134(P2014-94134)
(22)【出願日】2014年4月30日
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100156867
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 欣浩
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 一男
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047AA24
4C047NN03
(57)【要約】
【課題】粒状物が過剰に出てくることを防止して、所定量の粒状物のみを取り出すことが可能な粒状物収納容器を提供する。
【解決手段】底壁20及び側壁21を有する容器本体2と、該容器本体2との間に粒状物5を収納する収納空間4を形成するカバー3とを備えた粒状物収納容器1であって、容器本体2又はカバー3は、ヒンジ部23を介して一体に設けられた蓋部24を有し、容器本体2又はカバー3はその内面から立設し、収納空間4から該開口部22への粒状物5の通路28を区画形成する弾性変形可能な可変体27を有し、蓋部24の内側には、所定量保持部25が設けられ、可変体27は、該蓋部24を閉じた際に、蓋部24の内面から突出する当接部26の当接により弾性変形して通路28を拡大させ、収納空間4から所定量保持部25まで粒状物5を通過可能とし、該蓋部24を開いた際に、当接部26の当接が解除されて形状が復元し、通路28を狭めて粒状物5を通過不能とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁及び該底壁の周縁部から立設する側壁を有する容器本体と、該側壁の上端を覆うように該容器本体に固定されて、該容器本体との間に粒状物を収納する収納空間を形成するカバーとを備えた粒状物収納容器であって、
前記容器本体又は前記カバーは、ヒンジ部を介して一体に設けられ、前記収納空間に連通する開口部を開閉可能な蓋部を有し、
前記容器本体又は前記カバーは、その内面から立設し、前記収納空間から該開口部への粒状物の通路を区画形成する弾性変形可能な可変体を有し、
前記蓋部の内側には、所定量の粒状物のみを収納する所定量保持部が設けられ、
前記可変体は、該蓋部を閉じた際に、該蓋部の内面から突出する当接部の当接により弾性変形して前記通路を拡大させ、前記収納空間から前記所定量保持部まで粒状物を通過可能とし、
該蓋部を開いた際に、前記当接部の当接が解除されて形状が復元し、前記通路を狭めて粒状物を通過不能とすることを特徴とする粒状物収納容器。
【請求項2】
前記開口部は、平面視で略四角形状に形成された粒状物収納容器の一角部に形成され、
前記開口部の両側に、一対の前記可変体を設けてなる、請求項1に記載の粒状物収納容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒状の菓子、薬剤、栄養剤、及び美容剤等の粒状物を収納し、簡単な操作で所定量のみを取り出すことが可能な粒状物収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定量の粒状物を取り出すことができる粒状物収納容器として、例えば、特許文献1の容器が知られている。この容器は、粒状物を収納する収納凹部と、当該収納凹部に連通する計量凹部とを有し、蓋(開閉部)を閉じた状態で容器を傾けて計量凹部内に所定量の粒状物を導入させ、次いで、蓋を開いて容器を反転させることにより、計量された粒状物を取り出すことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−180726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の容器は、収納凹部と計量凹部とが常に連通した状態にあるため、蓋を開けたまま容器を傾けると、収納凹部内の粒状物が計量凹部を通過して、過剰に出てきてしまう虞がある。
【0005】
それゆえ、本発明は、粒状物が過剰に出てくることを防止して、所定量の粒状物のみを取り出すことが可能な粒状物収納容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る粒状物収納容器は、底壁及び該底壁の周縁部から立設する側壁を有する容器本体と、該側壁の上端を覆うように該容器本体に固定されて、該容器本体との間に粒状物を収納する収納空間を形成するカバーとを備えた粒状物収納容器であって、
前記容器本体又は前記カバーは、ヒンジ部を介して一体に設けられ、前記収納空間に連通する開口部を開閉可能な蓋部を有し、
前記容器本体又は前記カバーは、その内面から立設し、前記収納空間から該開口部への粒状物の通路を区画形成する弾性変形可能な可変体を有し、
前記蓋部の内側には、所定量の粒状物のみを収納する所定量保持部が設けられ、
前記可変体は、該蓋部を閉じた際に、該蓋部の内面から突出する当接部の当接により弾性変形して前記通路を拡大させ、前記収納空間から前記所定量保持部まで粒状物を通過可能とし、
該蓋部を開いた際に、前記当接部の当接が解除されて形状が復元し、前記通路を狭めて粒状物を通過不能とすることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記開口部は、平面視で略四角形状に形成された粒状物収納容器の一角部に形成され、前記開口部の両側に、一対の前記可変体を設けてなることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、粒状物が過剰に出てくることを防止して、所定量の粒状物のみを取り出すことが可能な粒状物収納容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(a)は、本発明に従う粒状物収納容器の一実施形態における側面側から見た断面図であり、(b)は図1(a)に示す粒状物収納容器の、A−A線における部分断面図である。
図2】(a)は、図1(a)の粒状物収納容器の蓋部を開く前の状態を表した部分断面図であり、(b)は蓋部を開いた状態を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の粒状物収納容器について説明する。図1(a)、(b)に示す本発明の一実施形態である粒状物収納容器(以下、単に「容器」ともいう。)1は、容器本体2と、容器本体2に嵌合固定されたカバー3との間に形成される収納空間4に、粒状物5を収納している。なお、本実施形態の粒状物5は略円板状であるが、これに限定されるものではなく、多角柱状や球状等、様々な形状とすることが可能である。
【0011】
容器本体2は、角部が湾曲した略四角形(長方形)状の底壁20と、底壁20の周縁部から立設する側壁21とを有する。側壁21の上端には、段差部21aが形成されており、当該段差部21aにカバー3の天壁30の周縁部から垂下する側壁31の下端が外側から嵌り込んでいる。
【0012】
ここで、図1(b)は、容器本体2の部分断面図である。容器1の一角部には収納空間4に連通する開口部22が形成されている。当該開口部22は、図2(a)に示すように、容器本体2にヒンジ部23を介して一体に設けられた蓋部24によって開閉可能な構成となっている。なお、本実施形態では、容器1の形状を平面視で略四角形状としているが、これに限定されず、他の多角形状、又は楕円形状等の任意の形状とすることができる。また、開口部22の位置も、上記の一角部に限定されず、任意の位置に設けることができる。
【0013】
蓋部24の内側には、所定量の粒状物5のみを収納する所定量保持部25が設けられている。なお、本実施形態において所定量保持部25は、蓋部24の内面から突出する一対の当接部26によって区画形成され、一個の粒状物5のみを収納可能な大きさに構成されているが、これに限られるものではなく、複数の粒状物5を収納可能な構成とすることも可能である。
【0014】
また、容器本体2は、開口部22の両側の側壁21内面から立設する一対の可変体27を有する。可変体27は、湾曲した薄い板状に形成され、弾性変形可能とされている。また可変体27は、収納空間4から開口部22への粒状物5の通路28を区画形成している。ここで図1(b)には、蓋部24を閉じた状態における可変体27を実線で、蓋部24を開いた状態における可変体27を仮想線(二点鎖線)で示している。蓋部24を閉じた状態では、蓋部24に設けられた一対の当接部26の先端がそれぞれ可変体27に当接し、可変体27は、通路28が拡大する方向に弾性変形する。これにより、粒状物5は通路28を通過可能となり、容器1を傾けることで、収納空間4内の粒状物5を、所定量保持部25に収納することができる。また、蓋部24を開いた際には、当接部26の当接が解除されるため、可変体27は図示のように復元し、通路28が狭まる。これにより、蓋部24を開いた際には、粒状物5が通路28を通過不能となる。したがって、粒状物5を取り出す際には、収納空間4内の粒状物5が開口部22から出てくることがない。なお、蓋部24を閉じた際に粒状物5を通過可能とし、蓋部24を開いた際に粒状物5を通過不能とするものであれば、可変体27及び当接部26の位置、形状、個数等は特に限定されず、例えば、可変体27を側壁21の内面に一つだけ設ける構成とすることも可能である。
【0015】
また、容器本体2は、底壁20から立設する複数の嵌合円筒部29を有し、カバー3の天壁30から垂下する内筒部32が、嵌合円筒部29の内側に嵌合することで、カバー3が容器本体2に固定される。また、容器本体2又はカバー3が撓んだ場合でも収納空間4内部の高さを確保して粒状物5が収納空間4内を移動できるように、天壁30の中央には、支持筒33が設けられている。なお、本実施形態において収納空間4の高さは、粒状物5の厚みよりも僅かに大きい高さに設定し、粒状物5が上下に重ならないよう構成している。
【0016】
以下、図2(a)、(b)を参照しつつ、上記の構成を有する粒状物収納容器1の使用方法について説明する。容器1から粒状物5を取出す際には、先ず、蓋部24を閉めた状態で、蓋部24が下側となるように容器1を傾ける。上述のように、蓋部24を閉めた状態では、通路28を粒状物5が通過可能となっているため、所定量保持部25に粒状物5を収納させることができる。次いで、ヒンジ部23を支点として、図2(a)の矢印の向きに蓋部24を開くことで、図2(b)に示すように、所定量保持部25内の粒状物5を取出すことができる。この時、可変体27の復元により通路28が狭まるため、収納空間4内の粒状物5が過剰に出てくることはなく、所定量のみを取出すことができる。
【0017】
以上のように、本実施形態の粒状物収納容器1によれば、蓋部24を開いた際に粒状物5の通過を規制する可変体27を設けたことにより、粒状物5が過剰に出てくることを防止し、所定量の粒状物5のみを取出すことが可能となる。
【0018】
また、本実施形態の粒状物収納容器1にあっては、開口部22を略四角形状の容器1の一角部に設けたことにより、当該角部が下側となるように容器1を傾ける操作のみで、容易に所定量保持部25に粒状物5を収納することができる。そのため、高い確率で、一回の操作で所定量の粒状物5を取出すことできる。
【0019】
また、本実施形態の粒状物収納容器1は、容器本体2及びカバー3の2部品のみからなり、構造も複雑ではないため成形が容易である。また、組み立てについても、容器本体2に粒状物5を充填し、カバー3を上方から嵌め込んだ後、蓋部24を閉めるだけの操作で組み立てることができ、作業が容易である。
【0020】
本発明に従う粒状物収納容器は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、平面視で略四角形状の容器1の一角部に開口部22を設ける構成としたが、これに限定されず、楕円形状の容器の先端中央位置に開口部を形成し、ヒンジ部を介して設けた蓋部で当該開口部を開閉する構成としてもよい。また、上記の実施形態では蓋部24及び可変体27を容器本体2に一体に設ける構成としたが、蓋部24及び可変体27の両方又は何れか一方をカバー3に一体に設ける構成としてもよい。また、ヒンジ部23を側壁21の外面に設け、側壁21側に蓋部24を回動させる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0021】
1 粒状物収納容器
2 容器本体
3 カバー
4 収納空間
5 粒状物
20 底壁
21 側壁
22 開口部
23 ヒンジ部
24 蓋部
25 所定量保持部
26 当接部
27 可変体
28 通路
29 嵌合円筒部
30 天壁
31 側壁
32 内筒部
33 支持筒
図1
図2