特開2015-209414(P2015-209414A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-209414(P2015-209414A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】経口組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/23 20060101AFI20151027BHJP
   A61P 17/16 20060101ALI20151027BHJP
【FI】
   A61K35/78 N
   A61P17/16
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-93282(P2014-93282)
(22)【出願日】2014年4月30日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第16回日本補完代替医療学会学術集会抄録集(平成25年11月5日、日本補完代替医療学会発行) 第16回日本補完代替医療学会学術集会(平成25年11月30〜12月1日 石川県にて開催) 株式会社東洋新薬ウェブページ(http://www.toyoshinyaku.co.jp/weblog/?p=457) 株式会社東洋新薬ウェブページ(http://www.toyoshinyaku.co.jp/weblog/?p=458) 株式会社東洋新薬ニュースリリース(平成25年12月2日、株式会社東洋新薬発行) 健康産業流通新聞 FAX速報(平成25年12月2日、株式会社健康産業流通新聞社発行) 健康産業新聞(平成25年12月11日、UBMメディア株式会社発行) 健康産業流通新聞(平成25年12月12日、株式会社健康産業流通新聞社発行) 健康食品新聞(平成25年12月25日、株式会社食品化学新聞社発行) 健康産業新聞(平成26年1月1日、UBMメディア株式会社発行) 健康ジャーナル(平成26年1月7日、有限会社太陽エージェンシー発行) NBジャーナル(平成26年1月28日、有限会社太陽エージェンシー発行) DIET&BEAUTY(平成26年1月25日、UBMメディア株式会社発行)
(71)【出願人】
【識別番号】398028503
【氏名又は名称】株式会社東洋新薬
(72)【発明者】
【氏名】吉田 匠
(72)【発明者】
【氏名】鍔田 仁人
(72)【発明者】
【氏名】高垣 欣也
【テーマコード(参考)】
4C088
【Fターム(参考)】
4C088AB40
4C088AC05
4C088BA07
4C088MA52
4C088NA14
4C088ZA89
(57)【要約】
【課題】新規の皮膚の保湿経口組成物を提供すること。
【解決手段】ボタンボウフウの加工物を経口摂取により、皮膚の保湿効果が発揮されることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、ボタンボウフウの加工物を有効成分とすることを特徴とする、皮膚の保湿経口組成物に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボタンボウフウの加工物を有効成分とすることを特徴とする、皮膚の保湿経口組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボタンボウフウの加工物を有効成分とすることを特徴とする、皮膚の保湿経口組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
みずみずしく潤った肌は、ふっくら感があり若々しい印象を与える。そのため、美容を気にする女性にとって、肌を保湿することは非常に重要である。したがって、このような女性たちの要望を満たすべく、これまでに様々な皮膚の保湿剤が開発されてきた。
【0003】
皮膚の保湿剤としては、例えば、ユリ科(Liliaceae)ウバユリ属(Cardiocrinum)植物より選ばれる1種又は2種以上の植物又はその抽出物を有効成分とする保湿剤(特許文献1参照)が知られている。また、コーンファイバー及び/又はコーンコブに由来し、分子中にウロン酸残基を有する酸性オリゴ糖を有効成分とする皮膚外用剤用の保湿剤(特許文献2参照)等も知られている。
【0004】
しかしながら、これらの保湿剤の多くは、皮膚に塗布して使用する外用剤である。経口摂取により、皮膚の保湿性を改善する組成物としては、例えば、ケフィア菌発酵乳を含有する皮膚保湿用の内服組成物(特許文献3参照)等が知られているものの、外用剤に比べると開発は不十分である。そのため、新規の保湿経口組成物の開発が求められてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−096753号公報
【特許文献2】特開2009−013087号公報
【特許文献3】特許第5048246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような事情を鑑み、本発明は、ボタンボウフウの加工物を有効成分とすることを特徴とする、皮膚の保湿経口組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意研究した結果、ボタンボウフウの加工物を経口摂取することにより、皮膚の保湿効果が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、ボタンボウフウの加工物を有効成分とすることを特徴とする、皮膚の保湿経口組成物に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ボタンボウフウの加工物を有効成分とすることを特徴とする、皮膚の保湿経口組成物を摂取することにより、皮膚を保湿する効果が得られる。すなわち、本発明は、経口用保湿剤として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ボタンボウフウ加工物の摂取による角層水分量の変化量
図2】ボタンボウフウ加工物の摂取による水分蒸散量の変化量
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、後述の実施形態の記載により限定されるものではなく、特許請求の範囲における記載の範囲内で種々の変更が可能である。
【0012】
ボタンボウフウ(学名 Peucedanum japonicum)は、セリ科カワラボウフウ属の多年草である。別名として長命草とも呼ばれ、主に九州南部から沖縄に自生する。
【0013】
本発明の皮膚の保湿経口組成物は、ボタンボウフウを原料として用いる。原料にはボタンボウフウが含まれていれば良く、茎、葉、花、根等のいずれの部位であっても良いし、全草を用いても良い。なお、保湿効果を高める観点から、茎葉部を含むことが特に好ましい。また、本発明に用いられるボタンボウフウは、通常入手可能なものであれば特に制限はない。
【0014】
本発明において、「ボタンボウフウの加工物」とは、ボタンボウフウに乾燥処理、粉砕処理、搾汁処理、抽出処理等の処理を施すことにより加工された物のことを意味し、何ら処理を施されていない生葉は該当しない。具体的には、例えば、ボタンボウフウの乾燥粉末、ボタンボウフウの細片化物及びその乾燥粉末、ボタンボウフウの搾汁及びその乾燥粉末、ボタンボウフウの抽出物及びその乾燥粉末等が挙げられる。なお、本発明において、粉末とは、必要に応じて賦形剤等を添加し顆粒化したものを含むものとする。
【0015】
ボタンボウフウを乾燥粉末化する方法としては、当業者が通常用いる方法により乾燥粉末化すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、ボタンボウフウを切断した後、ブランチング処理を行い、次いで水分含量が10質量%以下、好ましくは5質量%以下となるように乾燥し、その後粉砕する方法が挙げられる。また、ボタンボウフウを切断した後、ブランチング処理を行い、次いで揉捻し、その後、乾燥し、粉砕する方法が挙げられる。また、ボタンボウフウを乾燥し、粗粉砕した後、110℃以上で加熱し、更に微粉砕する方法(特開2003−033151号公報を参照)等が挙げられる。
【0016】
ボタンボウフウを細片化する方法としては、当業者が通常用いる方法により細片化すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、植物体をスライス、細断等により細片化する方法が挙げられる。細片化の一例として、スラリー化しても良い。スラリー化は、ボタンボウフウをミキサー、ジューサー、ブレンダー、マスコロイダー等にかけ、ボタンボウフウをどろどろした粥状(液体と固体の懸濁液)にする方法により行っても良い。また、必要に応じてどろどろした粥状に加水しても良い。
【0017】
ボタンボウフウの細片化物を乾燥する方法としては、当業者が通常用いる方法により乾燥すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、天日で乾燥する方法、乾燥機を用いて噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動乾燥等により乾燥する方法等が挙げられる。
【0018】
ボタンボウフウを搾汁する方法としては、当業者が通常用いる方法により搾汁すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、ボタンボウフウ又はその細片化物を圧搾する方法、ボタンボウフウの細片化物を遠心又はろ過する方法等が挙げられる。なお、搾汁物は必要に応じて濃縮しても良い。また、ボタンボウフウから搾汁処理を行った後に残る搾汁残渣をボタンボウフウの加工物として用いても良い。
【0019】
ボタンボウフウの搾汁物を乾燥粉末化する方法としては、当業者が通常用いる方法により搾汁物を乾燥粉末化すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、搾汁物をそのまま乾燥して粉末化しても良いし、搾汁物に適切な結合剤や賦形剤等を添加してから乾燥して粉末化しても良い。また、搾汁物又は搾汁物の乾燥粉末に必要に応じて賦形剤等を添加して、公知の湿式、乾式等の顆粒造粒法によって顆粒に成形して粉末化しても良い。
【0020】
ボタンボウフウを抽出する方法としては、当業者が通常用いる方法により抽出すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、ボタンボウフウ若しくはその細片化物に、エタノール、水、含水エタノール等の当業者が通常用いる抽出溶媒を加え、必要に応じて加温して抽出する方法等が挙げられる。なお、抽出物は必要に応じて濃縮しても良い。また、特定成分の濃度を高めるため、当業者が通常用いる方法により抽出物を分画しても良いし、当業者が通常用いる方法により特定成分を精製しても良い。また、ボタンボウフウから抽出処理を行った後に残る抽出残渣をボタンボウフウの加工物として用いても良い。
【0021】
ボタンボウフウの抽出物を乾燥粉末化する方法としては、当業者が通常用いる方法により抽出物を乾燥粉末化すれば良く、従来公知の方法を用いても良い。例えば、抽出物を乾燥して粉末化しても良いし、抽出物に適切な結合剤や賦形剤等を添加してから乾燥して粉末化しても良い。また、抽出物又は抽出物の乾燥粉末に必要に応じて賦形剤等を添加して、公知の湿式、乾式等の顆粒造粒法によって顆粒に成形して粉末化しても良い。
【0022】
以上の通り、本発明のボタンボウフウの加工物としては、ボタンボウフウに何らかの加工処理を施した物であればいずれも用いることができるが、中でもボタンボウフウの乾燥粉末は高い効果を有することから、ボタンボウフウの乾燥粉末を用いることが特に好ましい。
【0023】
本発明のボタンボウフウの加工物は、通常の気流殺菌、高圧殺菌、加熱殺菌等の方法により、殺菌しても良い。
【0024】
本発明の皮膚の保湿経口組成物において、ボタンボウフウの加工物の含有量は、本発明の課題の解決を妨げない限り特に限定されないが、例えば、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは10質量%以上であり、最も好ましくは20質量%以上である。
【0025】
本発明の皮膚の保湿経口組成物において、ボタンボウフウの加工物の1日当りの摂取量は、特に限定されないが、摂取量が少なすぎる場合、本発明の効果が十分に発揮されないおそれがある。この観点で、1日当りの摂取量は、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.5g以上、さらに好ましくは0.9g以上であり、最も好ましくは1.0g以上である。また、本発明の1日当りの摂取量の上限は、特に制限はないが、例えば、20.0g以下、15.0g以下、8.0g以下、7.5g以下であっても良い。
【0026】
本発明の皮膚の保湿経口組成物は、ボタンボウフウの加工物以外に有効成分を含んでも良いが、他に有効成分を含まず、ボタンボウフウの加工物のみを有効成分としても本発明の効果を発揮することができる。そのため、本発明の経口組成物は、ボタンボウフウの加工物以外に、保湿効果を有する素材を含まなくとも良い。
【0027】
本発明の皮膚の保湿経口組成物は、前記の加工物を用い、任意の形態とすることができる。本発明の経口組成物の形態としては、経口摂取に適した形態、例えば、粉末状、粒状、顆粒状、錠剤状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、液状、飴状、ペースト状、クリーム状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状、ゼリー状、グミ状、ウエハース状、チュアブル状、シロップ状、スティック状等の各形態が挙げられる。本発明の経口組成物は、これが固体の形態である場合、水と混合して懸濁又は溶解させ液状体として経口摂取することもでき、また、摂取する者の好み等に応じて、固体のまま経口摂取しても良い。また、水だけでなく、お茶、牛乳等の液体に添加しても良い。
【0028】
本発明の皮膚の保湿経口組成物は、他の成分を配合することに特に制限はなく、必要に応じて、ボタンボウフウ以外の成分を配合しても良い。ボタンボウフウ以外の成分としては、例えば、ビタミン類(A、C、D、E、K、葉酸、パントテン酸、ビオチン、これらの誘導体等)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、セレン等)、α−リポ酸、レシチン、ポリフェノール(フラボノイド類、これらの誘導体等)、カロテノイド(リコピン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ルテイン等)、キサンチン誘導体(カフェイン等)、脂肪酸、アミノ糖(グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、それらの塩等)、オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖、環状オリゴ糖等)、植物乾燥粉末、動植物抽出物、含硫化合物(アリイン、セパエン、タウリン、グルタチオン、メチルスルホニルメタン等)、糖アルコール、糖類、リグナン類(セサミン等)等を配合しても良い。また、クエン酸、乳酸、グルコン酸、リンゴ等の酸味料、酸化チタン等の着色料、アラビアガム、キサンタンガム等の増粘剤、ソーマチン、還元麦芽糖等の甘味料、シェラック等の光沢剤、タルク、二酸化ケイ素、セルロース、ステアリン酸カルシウム等の製造用剤等を配合しても良いし、種々の賦形剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、添加物等を配合しても良い。なお、ボタンボウフウ以外の成分の含有量は、本発明の経口組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
【実施例】
【0029】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。なお、本発明の範囲が以下の実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0030】
(実施例:ボタンボウフウの加工物の経口摂取による効果の検討)
ボタンボウフウの加工物を経口摂取することにより、保湿効果が認められるかを確認するため、以下の方法により、二重盲検並行群間試験を実施した。
【0031】
(1)試験対象
肌の乾燥による症状や吹き出物を有する35歳以上55歳未満の女性18名を試験対象とした。
【0032】
(2)試験品又はプラセボ品の製造
表1記載の処方により、試験品又はプラセボ品の粉末を製造した。プラセボ品には着色料が含まれるため、プラセボ品と試験品を外見上識別することはできない。なお、プラセボ品に含まれる澱粉、着色料及び香料は、本発明の効果には影響しないと考えられる。
【0033】
【表1】
【0034】
(3)試験方法
試験対象の女性18名を、摂取前検査における皮膚水分量(頬)、皮膚水分蒸散量(頬)及び年齢ができるだけ均等になるように2群に分け、それぞれ試験群、比較群とした。試験群には試験品、比較群にはプラセボ品を、1日1回、1gずつ(1日当りのボタンボウフウ加工物の摂取量0.9g)、継続して8週間摂取させた。なお、試験品又はプラセボ品は、100mLの水又はお湯に溶かして飲む方法により経口摂取させた。
【0035】
(4)評価方法
以下に記載する項目について、摂取前、摂取4週間後及び摂取8週間後に測定を行った。なお、測定は、温度及び湿度が管理された環境調整室(温度21℃±1℃、湿度50%±10%)にて、20分間の馴化後に行った。
【0036】
1)角層水分量
測定機器としてコルネオメーター(Corneometer CM825、Courage−Khazaka製)を用い、左頬骨頂点部について測定した。
【0037】
2)水分蒸散量
測定機器としてテヴァメーター(Tewameter TM300、Courage−Khazaka製)を用い、左頬骨頂点部について測定した。
【0038】
(5)結果
1)角層水分量
図1に角層水分量の変化量を示す。図1の数値は、摂取前の数値を基準とする数値の変化量(平均値)を意味する。図1に示される通り、ボタンボウフウ加工物を経口摂取した試験群では、比較群に比べて、摂取4週後及び8週後における皮膚の角層水分量が高かった。また、試験群では、摂取前に比べて、摂取4週後及び8週後において皮膚の角層水分量が増加する傾向が認められた。
【0039】
2)水分蒸散量
図2に水分蒸散量の変化量を示す。図2の数値は、摂取前の数値を基準とする数値の変化量(平均値)を意味する。図2に示される通り、ボタンボウフウ加工物を経口摂取した試験群では、比較群に比べて、摂取4週後及び8週後における皮膚の水分蒸散量が低かった。また、試験群では、摂取前に比べて、摂取4週後及び8週後において皮膚の水分蒸散量が低下する傾向が認められた。
【0040】
上記の通り、ボタンボウフウの経口摂取により、皮膚の角層水分量が増加すること、及び皮膚の水分蒸散量が低下することが分った。このことから、ボタンボウフウは、皮膚の保湿経口組成物として有用であることが示された。
【0041】
(本発明の製造例)
本発明の皮膚の保湿経口組成物は、様々な形態として用いることが可能である。例えば、以下に記載する製造例1〜6の形態として用いることができる。なお、本発明の実施形態が以下に限定されないことは言うまでもない。
【0042】
(製造例1:液剤)
表2に記載される割合で各成分を配合し、液剤を製造した。本液剤を、1日当り、5〜400mL(1日当りのボタンボウフウの加工物の摂取量0.1〜8g)摂取することにより、皮膚の保湿改善効果を得られることが期待できる。
【0043】
【表2】
【0044】
(製造例2:顆粒剤)
表3に記載される割合になるように各成分を混合し、流動層造粒によって造粒を行った。得られた造粒物を30メッシュの篩いにて篩別し顆粒剤とした。本顆粒剤を、1日当り、2〜30g(1日当りのボタンボウフウの加工物の摂取量0.5〜7.5g)摂取することにより、皮膚の保湿改善効果が得られると期待できる。
【0045】
【表3】
【0046】
(製造例3:液剤)
ボタンボウフウ(茎葉)の乾燥粉末に換えて、ボタンボウフウ(茎葉)の搾汁物の乾燥粉末を用いた以外は、上記製造例1と同様にして、製造例3を作成した。本液剤を、1日当り、5〜400mL(1日当りのボタンボウフウの加工物の摂取量0.1〜8g)摂取することにより、皮膚の保湿改善効果が得られると期待できる。
【0047】
(製造例4:顆粒剤)
ボタンボウフウ(茎葉)の乾燥粉末に換えて、ボタンボウフウ(茎葉)の搾汁物の乾燥粉末を用いた以外は、上記製造例2と同様にして、製造例4を作成した。本顆粒剤を、1日当り、2〜30g(1日当りのボタンボウフウの加工物の摂取量0.5〜7.5g)摂取することにより、皮膚の保湿改善効果が得られると期待できる。
【0048】
(製造例5:液剤)
ボタンボウフウ(茎葉)の乾燥粉末に換えて、ボタンボウフウ(茎葉)の水抽出物の乾燥粉末を用いた以外は、上記製造例1と同様にして、製造例5を作成した。本液剤を、1日当り、5〜400mL(1日当りのボタンボウフウの加工物の摂取量0.1〜8g)摂取することにより、皮膚の保湿改善効果が得られると期待できる。
【0049】
(製造例6:顆粒剤)
ボタンボウフウ(茎葉)の乾燥粉末に換えて、ボタンボウフウ(茎葉)の水抽出物の乾燥粉末を用いた以外は、上記製造例2と同様にして、製造例6を作成した。本顆粒剤を、1日当り、2〜30g(1日当りのボタンボウフウの加工物の摂取量0.5〜7.5g)摂取することにより、皮膚の保湿改善効果が得られると期待できる。
図1
図2