特開2015-210293(P2015-210293A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東芝の特許一覧 ▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000003
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000004
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000005
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000006
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000007
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000008
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000009
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000010
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000011
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000012
  • 特開2015210293-画像形成装置 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-210293(P2015-210293A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 26/10 20060101AFI20151027BHJP
   B41J 2/47 20060101ALI20151027BHJP
   G03G 15/04 20060101ALI20151027BHJP
   H04N 1/113 20060101ALI20151027BHJP
【FI】
   G02B26/10 F
   B41J2/47 101D
   G03G15/04 111
   H04N1/04 104A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-89829(P2014-89829)
(22)【出願日】2014年4月24日
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(72)【発明者】
【氏名】大塚 拓也
【テーマコード(参考)】
2C362
2H045
2H076
5C072
【Fターム(参考)】
2C362AA03
2C362AA43
2C362BA04
2C362BA84
2C362BA86
2C362DA27
2H045AA33
2H045CA88
2H045DA02
2H045DA04
2H076AB02
2H076AB07
2H076AB18
2H076EA04
2H076EA24
5C072AA03
5C072BA02
5C072DA02
5C072DA04
5C072DA15
5C072DA21
5C072HA02
5C072HA09
5C072HA13
5C072XA05
(57)【要約】
【課題】光走査部の自動組み立てに支障を生じさせることなく迷光遮光用の遮光部材を配置できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】光走査部のレーザビームを潜像担持体に走査し露光することにより、前記潜像担持体に潜像を形成する画像形成装置であって、前記光走査部の部品の取り付け基板をなすハウジングにハウジングカバーを被着することで構成される前記光走査部の筐体と、前記ハウジングカバーに設けられ、前記光走査部から射出されるレーザビームの迷光の遮光または迷光となり得るレーザビームを遮光する遮光部材と、を有する。
【選択図】図2B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光走査部のレーザビームを潜像担持体に走査し露光することにより、前記潜像担持体に潜像を形成する画像形成装置であって、
前記光走査部の部品の取り付け基板をなすハウジングにハウジングカバーを被着することで構成される前記光走査部の筐体と、
前記ハウジングカバーに設けられ、前記光走査部から射出されるレーザビームの迷光の遮光または迷光となり得るレーザビームを遮光する遮光部材と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記ハウジングに取り付けられるfθレンズに対応して、前記fθレンズの出射面側または入射面側に前記遮光部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記ハウジングには、前記遮光部材の配置位置に対応して、自動組み立て用の孔部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記fθレンズは、左右方向の位置決めを行う治具に係合する位置決め突起部を底面に有し、前記fθレンズの左右両端部、及び入射面と出射面に対してそれぞれ隙間を有して前記ハウジングに設けられた支持部材を有し、前記fθレンズは前記各隙間に充填された接着剤により前記各支持部材に接着支持されていることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ハウジングに取り付けられるレーザビーム同期検出用のセンサにレーザビームを導くミラー部材に対応して、前記ハウジングカバーに、前記ミラーで反射されるレーザビームの迷光を遮光するミラー用の遮光部材をさらに設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書は、画像形成装置に設けられる光走査装置から迷光が感光体ドラム等の潜像担持体に照射されるのを防止する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置において、感光体ドラム等の潜像担持体に画像露光をレーザビームにより行うための光走査装置が設けられている。
【0003】
このようなレーザビームを用いた光走査装置において、迷光により潜像担持体に静電潜像が異常形成される場合がある(特許文献1)。
【0004】
迷光は、fθレンズを保持するレンズ枠部に回転多面鏡(ポリゴンミラー)で反射したレーザビームが反射して生じる場合がある。この光走査装置は、装置の取り付け基板をなすハウジングにfθレンズを保持するレンズ枠部を一体に形成する。レンズ保持枠は、細長いfθレンズの長手方向の両端面に当接するように配置されている。回転多面鏡からの反射光がfθレンズの長手方向の端部に入射し、fθレンズの端面で反射して出射した光が迷光となって像担持体に照射される。
【0005】
そして、この迷光の防止対策のために、回転多面鏡からの反射光が入射するfθレンズの入射光面側あるいは出射光面側で、迷光が生じる領域を覆う遮光壁をハウジングに設け、あるいは該迷光が生じる領域に遮光シートを貼り付けること等が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−041511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ハウジングにfθレンズ等を自動組み付けする場合、ハウジングに設けた遮光壁が自動組み立てのためにfθレンズを位置決めのために把持する治具と干渉し、迷光防止用の遮光壁の配置が困難となる。
【0008】
この明細書の実施形態は、上述した課題を解決するためになされたもので、光走査部の自動組み立てに支障を生じさせることなく迷光遮光用の遮光部材を配置できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この明細書に記載の課題を解決する画像形成装置は、一般に、光走査部のレーザビームを潜像担持体に走査し露光することにより、前記潜像担持体に潜像を形成する画像形成装置に関する。
【0010】
この画像形成装置は、前記光走査部の部品の取り付け基板をなすハウジングにハウジングカバーを被着することで構成される前記光走査部の筐体と、前記ハウジングカバーに設けられ、前記光走査部から射出されるレーザビームの迷光の遮光または迷光となり得るレーザビームを遮光する遮光部材と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係る画像形成装置の概略図。
図2A】実施形態に係る光走査装置を備えた画像形成装置における光走査装置のfθレンズの組み付け途中を示す概略図。
図2B図2Aに示すfθレンズの組み付け完成状態を示す概略図。
図3】実施形態に係る光走査装置のハウジングの具体的構成の上面図で、fθレンズが組み付けられた状態を示す。
図4図3に示すfθレンズを斜め上方から見た斜視図。
図5図3のfθレンズとその周辺の拡大上面図。
図6図3のハウジングに被せられるハウジングカバーの内側の斜視図で、カバー内側を上向きにして示す。
図7図6のハウジングカバーに設けた迷光遮光部材とfθレンズとの関係を示す上面図。
図8】ハウジングにハウジングカバーを被せた状態の上面図。
図9図8のA−A矢視断面図。
図10】治具による第1fθレンズの位置決めを説明する図で、第1fθレンズを出射面側から見た正面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態の画像形成装置を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本実施形態の画像形成装置の概略図、図2Aは実施形態に係る光走査装置を備えた画像形成装置における光走査装置のfθレンズの組み付け途中を示す概略図、図2B図2Aに示すfθレンズの組み付け完成状態を示す概略図である。
【0014】
図1において、画像形成装置1は、潜像担持体である感光体ドラム10に光走査装置20のレーザビームを走査し露光することで静電潜像を形成する。静電潜像は、現像剤であるトナーを有する現像器4により現像されて顕像化され、顕像化されたトナー画像が転写ローラ5によりシートSに転写される。シートSは給紙カセット6に収容され、給紙ローラ6aにより1枚ずつ搬送路7に搬送され、レジストローラ8により、タイミングを合わせて転写ローラ5と感光体ドラム10とのニップ部である転写位置に向け搬送される。
【0015】
転写位置で未定着トナー画像が転写されたシートSは定着器9に搬送され、加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとのニップ部で未定着トナー画像が加熱、加圧されてシートSに定着する。定着済みのシートSは排紙ローラ11により排紙トレイ12に排紙されるか、あるいは両面コピーの場合には、不図示の切り替え部材が切り替わり、反転搬送路13に搬送され、再びレジストローラ8に導かれる。
【0016】
図2Aにおいて、電子写真方式の画像形成装置1は、感光体ドラム10と、光走査装置20等を有する。光走査装置20は、筐体を構成する装置の取り付け基板をなすハウジング21に、半導体レーザ22、集光レンズ23、回転多面鏡(ポリゴンミラー)24、特定の量の樽型歪曲収差を加えた第1fθレンズ25、特定の量の樽型歪曲収差を加えた第2fθレンズ26等を配置する。
【0017】
半導体レーザ22から出射したレーザビーム27は、集光レンズ23で集光され、所定方向に回転するポリゴンミラー24に照射され、反射光が第1fθレンズ25および第2fθレンズ26を通して感光体ドラム10を走査露光する。
【0018】
実線で示す走査光2は、第1fθレンズ25の側端面に反射されることなく進むため迷光とはならないが、破線で示す走査光3は第1fθレンズ25の側端面に反射されるため、その反射光が迷光3´となって感光体ドラム10を露光走査することになる。
【0019】
ポリゴンミラー24が所定方向(例えば反時計方向)に回転すると、ポリゴンミラー24に対して入射する半導体レーザ22から出射したレーザビーム27に対し、ポリゴンミラー24で反射する反射光(走査光)は、第1fθレンズ25の入射面251を図中左端から右端に向かって走査するように入射する。このため、第1fθレンズ25の入射面251の図中左端から入射する走査光は、第1fθレンズ25の入射面251の所定位置を走査するまでは第1fθレンズ25の側面に反射し、この走査光3が迷光3´となる。この左端側の所定位置を超えた走査光2は、第1fθレンズ25の側面には反射せず、そのまま出射面252から出射する。さらに、走査光2が第1fθレンズ25の入射面251の右端側の所定位置に達すると、第1fθレンズ25の右端側の側面に反射し、その反射光が迷光3´となる。
【0020】
したがって、第1fθレンズ25の入射面251側の前記左端側の所定位置を超えるまで入射する走査光3、および第1fθレンズ25の入射面251側の前記右端側の所定位置から右端に達するまでの間に入射する走査光3が迷光3´となり得るレーザビームとなる。このため、第1fθレンズ25の入射面251側で、前記左端から所定位置までの間、前記右端側の所定位置から右端までの間において、走査光3が第1fθレンズ25の入射面側に入射するのを遮光すれば、迷光3´の発生を阻止することができる。
【0021】
また、第1fθレンズ25の出射面252側の左右の両端部側から出射する迷光3´を遮光すれば、迷光3´が感光体ドラム10に露光されるのを阻止することができ、感光体ドラム10には迷光3´の影響を受けない静電潜像が形成できる。
【0022】
本実施形態において、ハウジング21に配置される集光レンズ23、第1fθレンズ25、第2fθレンズ26は、自動組み立て方式により組み付けられる。自動組み立ては、ハウジング21を治具盤(不図示)上の所定位置に載置する際に、ハウジング21の所定位置に形成された後述の治具挿通孔部に前記治具盤から突出した後述の部品把持爪部を挿通して行われる。
【0023】
第1fθレンズ25については、図2Aに示すように、第1fθレンズ25の長辺である入射面251と出射面252の両側に対向して第1把持爪部51、第2把持爪部52、第3把持爪部53と第4把持爪部54がfθレンズ用の治具挿通孔部211〜214を挿通して突出する。第1把持爪部51と第2把持爪部52は第1fθレンズ25の短辺側に対向して左把持部を構成し、第3把持爪部53と第4把持爪部54は第1fθレンズ25の短辺側に対向して右把持部を構成する。
【0024】
第1fθレンズ25は長手方向の左右両端部を第1把持爪部51、第2把持爪部52、第3把持爪部53と第4把持爪部54で構成される前記右把持部と左把持部で把持され、前後方向の位置決めがなされる。
【0025】
第1fθレンズ25は、底面に、左右方向に沿って細長い位置決め突起255が下方に向けて突出形成される(図2A、2B、図3図5図7図9及び図10参照)。前記治具盤には、前記右把持部と前記左把持部との間に、位置決め突起255と係合する高さまで突出する第1位置決め係合部55と第2位置決め係合部56とが左右方向に対向して所定位置に配置され、対向間隔は位置決め突起255の左右方向の長さとしている。
【0026】
したがって、図10に示すように、第1位置決め係合部55と第2位置決め係合部56の間に第1fθレンズ25の位置決め突起255が係合するように第1fθレンズ25を下げると、第1fθレンズ25の左右方向の位置決めが行われる。
【0027】
第1把持爪部51と第3把持爪部53は、破線で示す迷光となり得る走査光3が第1fθレンズ25に入射する位置に存在し、第2把持爪部52と第4把持爪部54は迷光3´が出射する位置に存在する。そして、第1把持爪部51〜第4把持爪部54が存在する位置には、治具挿通孔部211〜214が形成されているので、ハウジング21上の治具挿通孔部211〜214の位置には、遮光壁部を形成することができない。
【0028】
そこで、本実施形態では、図2Bに示すように、ハウジング21の上面を覆う後述のハウジングカバー30の内面側に、第1fθレンズ25の迷光を遮光するための遮光壁部31、32を一体に設ける。そして、ハウジング21に部品を装着後、前記ハウジングカバー30をハウジング21に装着すると、第1fθレンズ25の出射面252の両端部に遮光壁部31、32が位置する。遮光壁部31、32は、第1fθレンズ25の出射面252から迷光3´が出射されるのを阻止する。なお、ハウジングカバー30に設けた遮光壁部31、32は、第1fθレンズ25の出射面252側で、迷光3´が出射する位置に対応して配置しているが、第1fθレンズ25の入射面251側で、迷光となり得る入射光3が入射する位置に対応して配置しても良い。
【0029】
図3から図5はハウジング21の具体的な構成を示す。なお、図3から図5において、第1fθレンズ25を取り付ける構成のみを説明し、他の構成部品を取り付ける構成についての説明は省略する。
【0030】
ハウジング21には、底板部に治具挿通孔部211〜214が形成され、第1fθレンズ25の入射面251側に面して治具挿通孔部211と213が形成され、第1fθレンズ25の出射面252側に面して治具挿通孔部212と214が形成される。
【0031】
図2図5に示すように、治具挿通孔部211と213との間には、第1fθレンズ25の入射面251側に面して第1レンズ支持突起部215が所定の高さに突出し、治具挿通孔部212と214との間には、第1fθレンズ25の出射面252側に面して第2レンズ支持突起部216が所定の高さに突出する。なお、第1レンズ支持突起部215と第2レンズ支持突起部216は、第1fθレンズ25の入射面251と出射面252との間に、それぞれ接着剤が充填される隙間215a、216aを有する。
【0032】
第1レンズ支持突起部215と第2レンズ支持突起部216は、第1fθレンズ25内を通過する走査光の入射・出射に影響のない高さに設定される。
【0033】
ハウジング21には、底板部に、第1fθレンズ25の両側端面253、254に面して、第1側面支持部217と第2側面支持部218が上方に向けて形成されている。第1側面支持部217と第2側面支持部218の上端は、図4に示すように、第1fθレンズ25の両側端面253、254の頂面よりも若干下方位置まで達する。第1側面支持部217と第2側面支持部218は、第1fθレンズ25の両側端面253、254に対して、前記左右方向の位置決めを許容する隙間217b、218bを有する。
【0034】
第1側面支持部217と第2側面支持部218は、図4および図5に示すように、上端部に接着剤溜り217a、218aが形成されていて、接着剤溜り217a、218aを第1fθレンズ25の両側端面253,254に向けて配置する。また、第1側面支持部217と第2側面支持部218の上部の外面側には、接着剤を充填する切欠部219、220が形成され、切欠部219、220は接着剤溜り217a、218aに連通する。
【0035】
本実施形態において、第1fθレンズ25の組み付けが行われた後、接着剤により第1fθレンズ25の接着が行われる。接着作業は、第1fθレンズ25の入射面251と第1レンズ支持突起部215との間に形成された上記した所定の隙間、および第1fθレンズ25の出射面252と第2レンズ支持突起部216との間に形成された上記した隙間に接着剤を充填し、さらに第1側面支持部217と第2側面支持部218の上部の切欠部219、220から接着剤を接着剤溜り217a、218aにそれぞれ充填して行われる。
【0036】
図6はハウジングカバー30の内面側を上方に向けた状態の斜視図を示し、図7はハウジングカバー30をハウジング21に取り付けたときにおける遮光壁部31、32の配置位置を示す。図8はハウジングカバー30をハウジング21に取り付けたときの上面図、図9図8のA−A矢視断面図である。
【0037】
遮光壁部31、32は非透光性を有し、ハウジングカバー30の天井面301に一体的に形成される。遮光壁部31,32は、第1fθレンズ25の出射面側に平行な遮光壁本体33をリブ34により支えた構造とした横断面略L字形状に形成される。また、遮光壁本体33は、天井面側の第1壁33aの下部に第2壁33bを連設する。第2壁33bの内端面は上下方向に沿って直線状に形成され、第1壁33aの内端面は、第1fθレンズ25の長手方向の端面側の外形形状に合せて、第2壁33bの内端面よりもさらに内側に延びる傾斜面に形成される。
【0038】
なお、画像形成装置において、第1fθレンズ25および第2fθレンズ26を通過した書き込み用のレーザビームは、ハウジング21に配置した、不図示のミラー等を介してレーザビーム同期検出用のフォトセンサ(不図示)に検出される。レーザビーム同期検出用のフォトセンサあるいはレーザビーム同期検出用のフォトセンサに書き込み用のレーザビームを導く前記ミラーにも、第1fθレンズ25と同様の迷光遮光用の遮光壁部をハウジングカバー30に配置するようにしても良い。前記ミラーに遮光壁部を設けると、ミラーのエッジや側面で生じる迷光を遮光することができる。
【0039】
本実施形態によれば、光走査装置を自動組み立てする構成とした場合、光走査装置の筐体を構成するハウジングカバー側に、迷光となり得るレーザビームを予め遮光し、あるいは迷光の出射を遮光する遮光壁部等の遮光部材を設けることで、支障なく光走査装置の自動組み立てが行える。
【符号の説明】
【0040】
1 画像形成装置
3 走査光 3´ 迷光
10 感光体ドラム
20 光走査装置
21 ハウジング
21 ハウジング 22 半導体レーザ
24 回転多面鏡 25 第1fθレンズ
211〜214 治具挿通孔部
215 第1レンズ支持突起部 216 第2レンズ支持突起部
217第1側面支持部 218 第2側面支持部
30 ハウジングカバー
31、32 遮光壁部
33 遮光壁本体 34 リブ
33a 第1壁 33b 第2壁
51 第1把持爪部 52 第2把持爪部
52 第3把持爪部 54 第4把持爪部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10