技術分野
この発明は、接続された各機器へ電力を供給するための電力線にデータ通信のための通信路の役割を兼ねさせる技術
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】電力線を介したデータ通信において、通信開始初期段階から安定した通信を行うことを可能にする送信装置、通信システム及びプログラムを提供する。 【解決手段】電力線40を介したマルチキャリア通信において相手装置との通信に利用するキャリアを示す通信情報が記憶されるメモリ140と、この通信情報の示すキャリアを用いて相手装置と通信する通信モジュール110と、各サブキャリアのインピーダンスを計測する計測部120と、計測部により計測されたインピーダンスが通信モジュールの出力インピーダンスに最も近いサブキャリアを特定し、サブキャリアを示す通信情報をメモリに書き込む解析部130と、を備え、通信モジュールは、相手装置との通信を開始する際に、メモリに記憶された通信情報を当該通信情報の示すサブキャリアを少なくとも含む1または複数のサブキャリアに重畳させて相手装置へ送信する。 【選択図】図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
非特許文献1に開示の技術は、相手装置とのデータ通信を既に開始している状況下で伝送路特性を補正する技術である。このため、データ通信の開始時にこの技術を用いることはできない。特許文献1に開示の技術では、データの送信側の通信装置から受信側の通信装置へ所定のパケットを送信し、当該パケットの受信状態に基づいてノイズ状態を受信側の通信装置に検出させることで電力線のノイズ状態が検出される。このため、受信側の通信装置がパケットを受信できない場合にはノイズ状態を検出することができず、受信側がパケットを受信できるか否かが不明なデータ通信の開始時には適用することができない。インピーダンス低下による影響を低減させる従来技術についても同様の問題が生じる。特許文献5に開示の技術では、特許文献1に開示の技術と同様にデータ通信開始時には適用できない。
このように、非特許文献1や特許文献1、5に開示の技術は、何れもデータ通信の開始後にノイズ或いはインピーダンス低下による影響を低減させる技術である。換言すれば、これら技術では、何ら支障なくデータ通信を開始できることが前提とされており、これは、「電力線搬送通信は有線方式の通信であるため、無線通信に比較すれば通信環境が大幅に変動することは無く、通信を全く行えないような事態は発生しない」という考えに基づいていると思われる。
しかし、電力線搬送通信の適用先の通信システムによっては、前提を設けることができないことは勿論、データ通信に先立つ通信リンクの確立すらできない場合がある。以下では、データ通信の開始に先立つ通信リンクの確立段階を含めて「通信開始初期段階」と呼ぶ。例えば、百貨店などの大規模小売店や工場、テーマパークといった事業施設内に構築される通信システムに電力線搬送通信を適用する場合には、一般家庭内における場合とは比較にならないほど大きなノイズが電力線に伝搬してくるため、前提を設けることは妥当ではない。また、インピーダンス低下による影響についても同様であり、事業施設内に構築される通信システムには一般家庭用におけるものに比較してより多くの機器が接続されるため、インピーダンス低下が大きくなる。したがって、事業施設内に構築される通信システムについては、インピーダンス低下による影響という観点から見ても、前提を設けることは妥当ではない。のような事業施設内に構築される通信システムにおいては、通信開始初期段階から安定した通信を行えるようにすることに充分に配慮しなければならないが、従来、このようなことを実現する技術は提案されていなかった。
本発明は以上に説明した課題に鑑みて為されたものであり、電力線を介したデータ通信において、通信開始初期段階から安定した通信を行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するために本発明は、電力線を介したマルチキャリア通信において相手装置へのデータ送信に使用するサブキャリアを示す通信情報が書き込まれるメモリと、前記メモリに記憶された通信情報の示すサブキャリアを用いて前記電力線を介して相手装置へデータを送信する通信モジュールと、前記電力線におけるインピーダンスをサブキャリア毎に計測する計測部と、を備え、前記メモリには、前記電力線を介したマルチキャ・・・ 続きを
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【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電力線を介したデータ通信において、通信開始初期段階から安定した通信を行うことが可能になる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の第1実施形態の通信システム1および同システムに含まれる通信装置10の構成例を示す図である。
【図2】 同通信装置10の解析部130の実行する処理を説明するための図である。
【図3】 同通信システム1における通信シーケンスの一例を示す図である。
【図4】 同通信システム1における通信シーケンスの他の例を示す図である。
【図5】 同実施形態の変形例(A−3−2)を説明するための図である。
【図6】 同実施形態の変形例(A−3−6)を説明するための図である。
【図7】 本発明の第2実施形態の通信システム1´および同システムに含まれる通信装置10´の構成例を示す図である。
【図8】 同通信装置10の解析部130´の実行する処理を説明するための図である。
【図9】 同通信システム1´における通信シーケンスの一例を示す図である。
【図10】 同第2実施形態の変形例を説明するための図である。
1、1´…通信システム、10,10A,10B、10´,10´A、10´B…通信装置、20…上位機器、30…計測機器、40…電力線、50…データ処理装置、110…通信モジュール、120,120´…計測部、130,130´…解析部、140…メモリ、150…インピーダンス調整部。
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