【解決手段】出力装置のCPUは、複数のユーザの夫々の指紋情報を複数のユーザ分含むグループを、認証情報DBに記憶する(S47)。CPUは、複数のユーザのうち特定の第1ユーザの伝言を示す伝言情報を、伝言情報DBに記憶する(S59)。CPUは、第2ユーザの指紋情報を取得する(S41)。CPUは、取得された指紋情報が含まれるグループを、伝言情報DBに基づいて特定する(S63)。CPUは、特定されたグループに含まれる第1ユーザの伝言を示す伝言情報を、伝言情報DBに基づいて特定する(S65)。CPUは、特定された伝言情報を、第2ユーザに出力する(S67)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1を参照し、出力システム1の概要を説明する。出力システム1は、登録装置2、複数のサーバ3、(サーバ3A、3B)及び、複数の通信装置4(通信装置4A、4B)を備えている。出力システム1は、大災害(例えば地震など)の発生時においてユーザ6が安否に関する伝言を登録し、他のユーザ6が伝言を確認することによって、ユーザ6の安否を確認することが可能なシステムである。登録装置2、複数のサーバ3、及び、複数の通信装置4は、ネットワーク5を介して相互通信が可能である。
【0016】
登録装置2は汎用のPCである。登録装置2は役所に設置される。登録装置2は、住民が住民票の届け出を行うための装置である。登録装置2には指紋センサ2Aが接続される。指紋センサ2Aは、ユーザ6の指紋のパターンを示す情報(以下、「指紋情報」という。)を取得する。指紋センサ2Aは、ライン型電界式の周知のセンサである。登録装置2を介して住民票の届け出が役所にて行われた場合、ユーザ6の住所、氏名、生年月日(以下、「住民情報」という。)に加え、ユーザ6の指紋情報が世帯毎に登録される。なお、指紋センサ2Aは他の駆動原理のセンサであってもよい。住民情報は、住所、氏名、生年月日に限定されず、他の情報を含んでいてもよい。
【0017】
複数の通信装置4の夫々は、周知のスマートフォンである。複数の通信装置4の夫々は、伝言の登録及び取得を行うためにユーザ6によって使用される。複数の通信装置4は、通信装置4A、4Bを含む。通信装置4Aはユーザ6Aによって使用され、通信装置4Bはユーザ6Bによって使用される。複数の通信装置4の夫々は、指紋センサ4Cを備える。指紋センサ4Cは、登録装置2に接続する指紋センサ2Aと同様の周知のセンサであり、ユーザ6の指紋情報を取得する。なお、詳細は後述するが、ユーザ6は、指紋センサ4Cを介した指紋認証を行うことによって、伝言の登録が可能となる。又、ユーザ6は、指紋センサ4Cを介した指紋認証を行うことによって、同一世帯の他のユーザ6の伝言を取得できる。
【0018】
なお、複数の通信装置4の夫々は、指紋センサ4Cを備えていなくてもよい。この場合、複数の通信装置4の夫々は、外付けの指紋センサを接続可能としてもよい。伝言の登録及び取得は、汎用のPCによって行われてもよい。この場合、汎用のPCは、避難場所等に設置されてもよい。又、伝言の登録及び取得は、登録装置2によっても行うことが可能としてもよい。即ち、ユーザ6は、登録装置2の指紋センサ2Aを介した指紋認証を行うことによって、伝言の登録及び取得を行ってもよい。この場合、登録装置2は役所に設置されている必要はない。
【0019】
複数のサーバ3は、登録装置2を介して登録された住民情報及び指紋情報、並びに、ユーザ6の伝言を示す伝言情報を記憶するサーバである。複数のサーバ3は、サーバ3A、3B等を含む。サーバ3A、3B等の夫々は、全国各地に設置される。複数のサーバ3の夫々は、登録装置2から送信された住民情報及び指紋情報を受信して記憶する。又、複数のサーバ3の夫々は、通信装置4から送信された伝言情報を受信して記憶する。複数のサーバ3が全国各地に設置される理由は、何れかのサーバ3が被災して故障した場合や、何れかのサーバ3が通信過多によって使用不可能となった場合でも、他のサーバ3によってシステムの運用を継続させるためである。
【0020】
登録装置2の電気的構成について説明する。登録装置2は、CPU21、ROM22、RAM23、HDD24、通信インタフェース(I/F)25、ドライブ装置26、入力部27、及び表示部28を備えている。CPU21は、登録装置2の制御を行う。ROM22、RAM23、HDD24、通信I/F25、ドライブ装置26、入力部27、及び、表示部28は、CPU21と電気的に接続している。又、CPU21は、図示外のコネクタを介して指紋センサ2Aと電気的に接続する。ROM22は、BIOS、ブートプログラム、初期設定値を記憶する。RAM23は、種々の一時データを記憶する。HDD24は、CPU21が登録装置2を制御するために実行するプログラム、及びOSを記憶する。又、HDD24は、複数のサーバ3と通信を行うために必要な、複数のサーバ3の夫々のアドレス情報を記憶する。通信I/F25は、ネットワーク5を介して外部の電子機器と通信を実行するためのコントローラである。ドライブ装置26は、記憶媒体26Aに記憶された情報を読み出すことができる。CPU21は、記憶媒体26Aに記憶されたプログラムをドライブ装置26によって読み出し、HDD24に記憶できる。入力部27はキーボード及びマウスである。表示部28はLCDである。
【0021】
複数のサーバ3の夫々の電気的構成を説明する。複数のサーバ3の夫々は、CPU31、ROM32、RAM33、HDD34、通信I/F35、及び、ドライブ装置36を備えている。CPU31は、複数のサーバ3の夫々の制御を行う。CPU31は、ROM32、RAM33、HDD34、通信I/F35、及び、ドライブ装置36と電気的に接続する。ROM32は、BIOS、ブートプログラム、初期設定値を記憶する。RAM33は、種々の一時データを記憶する。HDD34は、CPU31が複数のサーバ3の夫々を制御するために実行するプログラム、及びOSを記憶する。又、HDD34は、後述する認証情報DB341(
図3参照)、及び、伝言情報DB342(
図4参照)を記憶する。通信I/F35は、ネットワーク5を介して外部の電子機器と通信を実行するためのコントローラである。ドライブ装置36は、記憶媒体36Aに記憶された情報を読み出すことができる。CPU31は、記憶媒体36Aに記憶されたプログラムをドライブ装置36によって読み出し、HDD34に記憶できる。
【0022】
なお、認証情報DB341は、複数のサーバ3の夫々のHDD34に記憶されなくてもよい。例えば認証情報DB341は、ネットワーク5に接続する図示外のサーバであって、住民情報を管理するためのサーバのHDDに記憶されてもよい。又、認証情報DB341は、登録装置2のHDD24に記憶されてもよい。
【0023】
複数の通信装置4の夫々の電気的構成について説明する。複数の通信装置4の夫々は、CPU41,ROM42,RAM43,フラッシュメモリ44,通信I/F45,位置センサ46、タッチパネル47,表示部48、及び、指紋センサ4Cを備える。CPU41は、複数の通信装置4の夫々の制御を行う。CPU41は、ROM42、RAM43、フラッシュメモリ44、通信I/F45、タッチパネル47、表示部48、及び、指紋センサ4Cと電気的に接続する。ROM42は、BIOS、ブートブログラム、初期設定値を記憶する。RAM43は、種々の一時データを記憶する。フラッシュメモリ44は、CPU41が通信装置4を制御するために実行するプログラム、及びOSが記憶される。また、フラッシュメモリ44は、複数のサーバ3と通信を行うために必要な、複数のサーバ3の夫々のアドレス情報を記憶する。通信I/F45は、ネットワーク5を介して外部の電子機器と通信を実行するためのコントローラである。位置センサ46は、複数の通信装置4の夫々の位置を検出するGPSモジュールである。タッチパネル47は、後述する表示部48の表面に設けられる。表示部48はLCDである。
【0024】
図2から
図4を参照し、出力システム1の処理の流れについて、具体例を挙げて説明する。ユーザ6A、6Bは、同一世帯に住む家族を構成することを前提とする。はじめに、ユーザ6A、6Bが登録装置2を介して住民票の届け出を行う場合を例に挙げる。
【0025】
ユーザ6A、6Bによって住民情報の申請が行われた場合、登録装置2のCPU21は住民情報を取得する。なお、住民情報の入力操作は、ユーザ6A、6Bが登録装置2の入力部27に直接行ってもよいし、オペレータ(例えば、役所の受付担当者)によって行われてもよい。次に、ユーザ6A、6Bは、指紋センサ2Aに複数の指を順番に接触させる。なお、ユーザ6A、6Bが指紋センサ2Aに接触させる指の本数及び種類(親指、人差し指、中指、薬指、及び小指の何れか)は、2以上の所定の本数及び所定の順番としてもよい。又は、ユーザが2以上の本数及び種類を任意に選択可能としてもよい。指紋センサ2Aは、ユーザ6A、6Bの夫々の複数の指の夫々の指紋情報を取得し、登録装置2に出力する。以下、複数の指の夫々の指紋情報を、「複数の指紋情報」と言い換える。CPU21は、指紋センサ2Aから出力された複数の指紋情報を取得する(S111)。CPU21は、複数の指紋情報と住民情報とを、ユーザ6A、6B毎に対応付け、複数のサーバ3の夫々に送信する。
【0026】
複数のサーバ3の夫々のCPU31は、複数の指紋情報及び住民情報を登録装置2から取得する(S113)。CPU31は、取得した複数の指紋情報及び住民情報を、ユーザ6A、6B毎に対応付けて、認証情報DB341(
図3参照)に記憶する。
【0027】
図3を参照し、認証情報DB341について説明する。認証情報DB341は、住民情報(住所、氏名、生年月日)と複数の指紋情報とを、ユーザ毎に対応付けて、世帯毎に区分して記憶する。なお、同一世帯に属するユーザ6の住所は一致するので、氏名、生年月日、及び複数の指紋情報は、住所毎に区分されて認証情報DB341に記憶されることになる。以下、同一世帯毎(住所毎)に区分された氏名、生年月日、及び指紋情報のまとまりを、グループという。
【0028】
図3では、ユーザ6Aの住所「TTT」、氏名「鈴木一郎」、生年月日「昭和52年11月6日」、指紋情報「T−1(1)」「T−1(2)」、及び、ユーザ6Bの住所「TTT」、氏名「鈴木京子」、生年月日「昭和52年12月24日」、指紋情報「T−2(1)」「T−2(2)」「T−2(3)」が、共通のグループ「2」にまとめられて記憶されている。なあお、指紋情報「T−N(n)」(N、nは整数、n=1、2、3、4、5の夫々は、親指、人差し指、中指、薬指、及び、小指を示す。)は、1本分の指の指紋情報を示している。
【0029】
次に、ユーザ6Aが被災し、小学校に避難した場合を例に挙げる。ユーザ6Aは、自身の状況を他の家族(ユーザ6B)に知らせるための伝言を出力システム1に登録するために、次の手順を実行する。
【0030】
ユーザ6Aは、通信装置4Aの指紋センサ4Cに何れかの指を接触させる。接触させる指は、登録装置2を介して住民票の届け出を行ったときにユーザ6Aが指紋センサ2Aに接触させた指の何れかであればよい。指紋センサ4Cは指紋情報を取得し、通信装置4AのCPU41に出力する。CPU41は、指紋センサ4Cから出力された指紋情報を取得する(S115)。CPU41は、取得した指紋情報と、伝言登録のための認証を要求する登録要求データとを、複数のサーバ3に送信する。
【0031】
複数のサーバ3の夫々のCPU31は、指紋情報及び登録要求データを取得する。CPU31は、認証情報DB341(
図3参照)に記憶された複数の指紋情報に、受信した指紋情報と一致する指紋情報が含まれているか判断することによって、指紋を認証する(S117)。具体的には次の通りである。CPU31は、認証情報DB341に記憶された複数の指紋情報の夫々によって示される指紋のパターンから、マニューシャ特徴情報及び周波数特徴情報を抽出する。マニューシャ特徴情報では、指紋模様の盛り上がった部分の端点や分岐点の位置関係が特徴情報としてとらえられる。周波数特徴情報は、指紋模様を複数の面でスライスした場合の凹凸波形が特徴情報してとらえられる。CPU31は、受信した指紋情報によって示されるパターンからも同様に、マニューシャ特徴情報及び周波数特徴情報を抽出する。CPU31は、双方のマニューシャ特徴情報及び周波数特徴情報を指紋情報比較し、複合的なスコア算出を行う。CPU31は、双方が同じ指紋のパターンであるか否かを、算出したスコアに基づいて判断する。CPU31は、双方が同じ指紋のパターンであると判断した場合、双方の指紋情報は一致し、指紋の認証に成功したと判断する。一方、CPU31は、双方が異なる指紋のパターンであると判断した場合、双方の指紋情報が相違し、指紋の認証に失敗したと判断する。CPU31は、指紋の認証に成功したと破断した場合、伝言の登録を許可する通知データを、指紋情報を送信した通信装置4Aに送信する。
【0032】
なお本発明は、上記の指紋を認証する具体的な方法に限定されない。CPU31は、別の周知の方法で指紋を認証してもよい。具体的には、例えば、指紋のパターンの特徴点(中心点、分岐点、端点、三角州等)同士を比較することによって、指紋を認証してもよい。
【0033】
通信装置4AのCPU41は、複数のサーバ3の夫々から通知データを取得した場合、ユーザ6Aによる伝言の入力が可能な入力画面を表示部48に表示させる。ユーザ6Aは、タッチパネル47を介して伝言を入力する。CPU41は、入力された伝言を取得する(S119)。CPU41は、位置センサ46を介して通信装置4Aの位置を示す位置情報を取得する。CPU41は、取得した伝言を示す伝言情報及び位置情報を、複数のサーバ3の夫々に送信する。
【0034】
複数のサーバ3の夫々のCPU31は、伝言情報及び位置情報を通信装置4Aから取得する(S121)。CPU31は、取得した伝言情報及び位置情報を、指紋情報に対応付けて、伝言情報DB342(
図4参照)に記憶する。
【0035】
図4を参照し、伝言情報DB342について説明する。伝言情報DB342は、複数の指紋情報、位置情報、及び伝言情報を対応付けて、グループ毎(世帯毎)に記憶する。
図4では、複数のサーバ3の夫々において、ユーザ6Aの伝言情報(伝言の内容「小学校に避難しました。」)、及び、位置情報「C−1」が受信され、グループ「2」、及び、ユーザ6Aの指紋情報「T−1(1)」「T−1(2)」に対応付けられて記憶されている。
【0036】
なお、複数のサーバ3の夫々のCPU31は、同一世帯に属する複数のユーザ6の何れかの伝言情報及び位置情報を最初に受信した場合、認証情報DB341のうち認証に成功した指紋情報を含むグループの全ての指紋情報を、認証情報DB341から読み出し、ユーザ毎に伝言情報DB342に記憶する。従って、例えばCPU31は、認証情報DB341の「T−1(1)」「T−1(2)」を使用することによって、ユーザ6Aの認証に成功し、通信装置4Aから「小学校に避難にしました。」の伝言情報及び位置情報「C−1」を受信した場合、初めに、認証に使用した指紋情報が含まれるグループ「2」の指紋情報「T−1(1)」「T−1(2)」及び指紋情報「T−2(1)」「T−2(2)」「T−2(3)」を、認証情報DB341から読出し、ユーザ6A、6B毎に伝言情報DB342に記憶する。次に、CPU31は、受信した伝言情報(伝言の内容「小学校に避難にしました。」)及び位置情報「C−1」を、認証に使用した指紋情報「T−1(1)」「T−1(2)」に対応付けて伝言情報DB342に記憶する。この場合、認証情報「T−1(1)」「T−1(2)」に対応する伝言情報のみが伝言情報DB342に記憶され、「T−2(1)」「T−2(2)」「T−2(3)」に対応する伝言情報は伝言情報DB342に記憶されない状態になる。
【0037】
一方、CPU31は、同一世帯に属する複数のユーザの何れかの伝言情報及び位置情報を、2番目以降に受信した場合、伝言情報及び位置情報を、伝言情報DB342に既に記憶されている指紋情報のうち認証に使用した指紋情報に対応付けて記憶する。
【0038】
なお、認証情報DB341及び伝言情報DB342は、共通のDBであってもよい。即ち、伝言情報及び位置情報が通信装置4Aから受信された場合、伝言情報及び位置情報は、認証情報DB341のうち認証に成功した指紋情報に対応付けられて、認証情報DB341に記憶されてもよい。
【0039】
次に、ユーザ6Bが、ユーザ6Aの安否を確認するためにユーザ6Aの伝言情報を取得する場合を例に挙げる。ユーザ6Bは、ユーザ6Aの伝言情報を取得するために、次の手順を実行する。
【0040】
初めにユーザ6Bは、通信装置4Bの指紋センサ4Cに何れかの指を接触させる。接触させる指は、登録装置2を介してユーザ6Bが住民票の届け出を行ったときに指紋センサ2Aに接触させた指の何れかであればよい。指紋センサ4Cは指紋情報を取得し、通信装置4BのCPU41に出力する。CPU41は、指紋センサ4Cから出力された指紋情報を取得する(S123)。CPU41は、取得した指紋情報と、伝言取得のための認証を要求する取得要求データとを、複数のサーバ3の何れかに送信する。なお、CPU41が複数のサーバ3のうち何れに送信するかを選択する方法の詳細については後述する。
【0041】
何れかのサーバ3のCPU31は、指紋情報及び取得要求データを取得する。CPU31は、S117の処理と同じ方法で、指紋を認証する(S125)。CPU31は、指紋の認証に成功したと判断した場合、伝言情報DB342のうち認証に使用した指紋情報が含まれるグループに伝言情報が対応付けられているかを判断する。CPU31は、伝言情報が対応付けられていると判断した場合、対応付けられている伝言情報を、指紋情報を送信した通信装置4Bに送信する(S127)。
【0042】
通信装置4BのCPU41は、サーバ3から送信された伝言情報を取得する(S129)。CPU41は、受信した伝言情報に基づき、伝言「小学校に避難しました。」を表示部48に表示させる(S131)。
【0043】
例えば、複数のサーバ3の何れかが、通信装置4Bからから送信されたユーザ6Bの指紋情報「T−2(1)」「T−2(2)」「T−2(3)」の何れか及び取得要求データを受信した場合を例に挙げる。サーバ3のCPU31は、認証情報DB341の指紋情報「T−2(1)」「T−2(2)」「T−2(3)」の何れかを使用することによって、指紋の認証に成功する。CPU31は、使用した認証情報に対応するグループ「2」を特定する。CPU31は、伝言情報DB342のうちグループ「2」に対応付けられている伝言情報(伝言の内容「小学校に避難しました。」。)を特定する。CPU31は、特定した伝言情報を、通信装置4Bに送信する。これによって通信装置4Bのユーザ6Bは、ユーザ6Aによって登録された伝言を確認し、ユーザ6Aの安否を確認できる。
【0044】
なお、通信装置4BのCPU41は、複数のサーバ3の何れかに指紋情報を送信した後、複数のサーバ3の何れかから伝言情報を受信しない場合、複数のサーバ3のうち他のサーバ3に指紋情報を送信する。これによって、複数のサーバ3の何れかが被災した場合等の理由で使用不可能な状態となった場合でも、通信装置4Bは、他のサーバ3から伝言情報を取得できる。
【0045】
図5を参照し、登録装置2のCPU21によって実行される登録装置メイン処理について説明する。登録装置メイン処理は、登録装置2の電源がオンされた場合に、HDD24に記憶されたプログラムをCPU21が実行することによって開始される。
【0046】
CPU21は、住民情報及び複数の指紋情報の登録を開始させる開始操作を、入力部27を介して検出したか判断する(S11)。CPU21は、住民登録の開始操作を検出しないと判断した場合(S11:NO)、処理をS11に戻す。CUP21は、住民登録の開始操作を継続して監視する。
【0047】
CPU21は、住民登録の開始操作を検出したと判断した場合(S11:YES)、入力部27を介して入力された1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報を取得し(S13)、RAM23に記憶する。次いで、CPU21は、1世帯分の1以上のユーザ6の夫々が複数の指の何れかを指紋センサ2Aに接触させた場合に指紋センサ2Aから出力される指紋情報を取得し(S15)、ユーザ6毎にRAM23に記憶する。なお、夫々のユーザ6は、2本以上の指を順番に指紋センサ2Aに接触させるので、CPU21は、指紋センサ2Aから出力される2以上の指紋情報をユーザ6毎に順番に取得し(S15)、RAM23に記憶する。
【0048】
CPU21は、1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報、及び、夫々のユーザ6の複数の指紋情報の登録を終了させる終了操作を、入力部27を介して検出した場合、HDD24に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報を取得する。CPU21は、取得した複数のアドレス情報に基づいて、RAM23に記憶した1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報、及び、夫々のユーザ6の複数の指紋情報を、複数のサーバ3に送信する(S17)。CPU21は処理をS11に戻す。
【0049】
なお上記において、CPU21は、複数のサーバ3に住民情報及び複数の指紋情報を直接送信しなくてもよい。例えばCPU21は、ネットワーク5に接続した図示外の交換機に、住民情報及び複数の指紋情報を送信してもよい。交換機は、複数のサーバ3の夫々のアドレス情報を記憶していてもよい。交換機は、登録装置2から住民情報及び複数の指紋情報を受信した場合、記憶された複数のアドレス情報に基づいて、住民情報及び複数の指紋情報を複数のサーバ3に転送してもよい。
【0050】
図6を参照し、複数の通信装置4の夫々のCPU41によって実行される通信装置メイン処理について説明する。通信装置メイン処理は、伝言の登録又は取得が可能なアプリケーションを起動させるための起動操作が、タッチパネル47を介して検出された場合に、フラッシュメモリ44に記憶されたプログラムをCPU41が実行することによって開始される。
【0051】
CPU41は、指紋センサ4Cにユーザ6が複数の指の何れかを接触させることに応じて指紋センサ4Cから出力される指紋情報を取得したか判断する(S21)。
【0052】
CPU41は、指紋センサ4Cから出力された指紋情報を取得したと判断した場合(S21:YES)、伝言の登録を開始する開始操作を、タッチパネル47を介して検出したか判断する(S23)。CPU41は、伝言登録の開始操作を検出したと判断した場合(S23:YES)、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報を取得する。CPU41は、S21の処理によって取得した指紋情報と登録要求データとを、取得した複数のアドレス情報に基づいて複数のサーバ3に送信する(S25)。CPU41は、複数のサーバ3の夫々が指紋の認証の成功時に送信する通知データを、複数のサーバ3から受信したか判断する(S27)。CPU41は、複数のサーバ3から通知データを受信したと判断した場合(S27:YES)、伝言の入力が可能な画面を表示部48に表示させる。CPU41は、タッチパネル47を介して伝言の入力操作を検出した場合、入力された伝言を取得する(S29)。CPU41は、位置センサ46を介して位置情報を取得する。CPU41は、取得した伝言を示す伝言情報、及び、取得した位置情報を、複数のサーバ3に送信する(S31)。CPU41は処理をS21に戻す。
【0053】
なお上記において、CPU41は、複数のサーバ3に指紋情報及び伝言情報を直接送信しなくてもよい。例えばCPU41は、ネットワーク5に接続した図示外の交換機に指紋情報及び伝言情報を送信してもよい。交換機は、複数のサーバ3の夫々のアドレス情報を記憶していてもよい。交換機は、複数の通信装置4の夫々から指紋情報及び伝言情報を受信した場合、記憶された複数のアドレス情報に基づいて、伝言情報及び位置情報を複数のサーバ3に転送してもよい。
【0054】
CPU41は、伝言登録の開始操作を検出しないと判断した場合(S23:NO)、複数のサーバ3の何れかからの伝言の取得を指示する指示操作を、タッチパネル47を介して検出したか判断する(S33)。CPU41は、伝言取得の指示操作を検出したと判断した場合(S33:YES)、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報のうち何れかを取得する。CPU41は、S21の処理によって取得した指紋情報と取得要求データとを、取得したアドレス情報に基づいて複数のサーバ3の何れかに送信する(S35)。
【0055】
CPU41は、S35の処理によって複数のサーバ3の何れかに指紋情報及び取得要求データを送信してから所定時間内に、何れかのサーバ3から伝言情報を受信したか判断する(S37)。CPU41は、伝言情報を受信したと判断した場合(S37:YES)、受信した伝言情報によって示される伝言を表示部48に表示させる(S39)。CPU41は処理をS21に戻す。
【0056】
一方、CPU41は、S35の処理によって複数のサーバ3の何れかに指紋情報及び取得要求データを送信してから所定時間以上経過しても、何れかのサーバ3から伝言情報を受信しないと判断した場合(S37:NO)、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報に、指紋情報及び取得要求データの送信先として選択していないアドレス情報が残っているかを判断する(S40)。CPU41は指紋情報及び取得要求データの送信先として選択していないアドレス情報が残っていると判断した場合(S40:YES)、処理をS35に戻す。CPU41は、指紋情報及び取得要求データを送信していない複数のサーバ3の何れかのアドレス情報を、フラッシュメモリ44から取得する。CPU41は、取得したアドレス情報に基づいて、指紋情報を複数のサーバ3の何れかに送信する(S35)。CPU41は、フラッシュメモリ44に記憶された複数のアドレス情報の全てを、指紋情報及び取得要求データの送信先として選択したと判断した場合(S40:NO)、処理をS21に戻す。
【0057】
なお、CPU41は、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報のうち、指紋情報及び取得要求データの送信先として何れかを選択する場合、任意の順番で選択してもよいし、別の方法で選択してもよい。例えば、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報には、対応するサーバ3が設置された地域を示す地域情報が対応付けられていてもよい。CPU41は、位置センサ46を介して取得した位置情報に基づいて通信装置4の位置を特定し、特定した位置を含む地域の地域情報に対応付けられたアドレス情報を取得してもよい。この場合、通信装置4が被災した地域と異なる地域で使用されている場合には、CPU41は、被災していない地域に設置されたサーバ3に指紋情報及び取得要求データを送信して伝言情報を受信できることになる。
【0058】
又、CPU41は、ネットワーク5に接続した図示外の交換機に指紋情報を送信してもよい。交換機は、複数の通信装置4から指紋情報及び取得要求データを受信した場合、複数のサーバ3のうち、通信可能なサーバ3を特定し、特定したサーバ3に指紋情報を転送してもよい。
【0059】
CPU41は、指紋センサ4Cから指紋情報が出力されないと判断した場合(S21:NO)、伝言を登録したユーザ6Aの氏名又は生年月日を、ユーザ6Aを識別するIDとして入力する操作を、タッチパネル47を介して検出したか判断する(S83)。CPU41は、ID(氏名又は生年月日)を入力する操作を検出しない場合(S83:NO)、処理をS21に戻す。CPU21は、指紋センサ4Cからの指紋情報の取得を継続して監視する。
【0060】
CPU41は、タッチパネル47を介してIDを入力する操作を検出したと判断した場合(S83:YES)、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報のうち何れかを取得する。CPU41は、S83の処理によって検出したIDと取得要求データとを、取得したアドレス情報に基づいて複数のサーバ3の何れかに送信する(S85)。
【0061】
CPU41は、S85の処理によって複数のサーバ3の何れかにID及び取得要求データを送信してから所定時間内に、何れかのサーバ3から伝言情報を受信したか判断する(S87)。CPU41は、伝言情報を受信したと判断した場合(S87:YES)、受信した伝言情報によって示される伝言を表示部48に表示させる(S89)。CPU41は処理をS21に戻す。
【0062】
一方、CPU41は、S85の処理によって複数のサーバ3の何れかにID及び取得要求データを送信してから所定時間以上経過しても、何れかのサーバ3から伝言情報を受信しないと判断した場合(S87:NO)、フラッシュメモリ44に記憶された複数のサーバ3の夫々のアドレス情報に、ID及び取得要求データの送信先として選択していないアドレス情報が残っているかを判断する(S90)。CPU41はID及び取得要求データの送信先として選択していないアドレス情報が残っていると判断した場合(S90:YES)、処理をS85に戻す。CPU41は、ID及び取得要求データを送信していない複数のサーバ3の何れかのアドレス情報を、フラッシュメモリ44から取得する。CPU41は、取得したアドレス情報に基づいて、ID及び取得要求データを複数のサーバ3の何れかに送信する(S85)。CPU41は、フラッシュメモリ44に記憶された複数のアドレス情報の全てを、ID及び取得要求データの送信先として選択したと判断した場合(S90:NO)、処理をS21に戻す。
【0063】
図7を参照し、サーバ3のCPU31によって実行されるサーバメイン処理について説明する。サーバメイン処理は、サーバ3の電源がオンされた場合に、HDD34に記憶されたプログラムをCPU31が実行することによって開始される。
【0064】
CPU31は、複数の通信装置4の何れかから送信された1以上の指紋情報を受信したか判断する(S41)。CPU31は、1以上の指紋情報を受信したと判断した場合(S41:YES)、1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報、及び、夫々のユーザ6の複数の指紋情報を受信したか判断する。CPU31は、1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報、及び、夫々のユーザ6の複数の指紋情報を受信したと判断した場合(S43:YES)、受信した1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報、及び、夫々のユーザ6の複数の指紋情報を、ユーザ6毎に同一グループに対応付けて、認証情報DB341(
図3参照)に記憶する(S47)。CPU31は処理をS41に戻す。
【0065】
CPU31は、1世帯分の1以上のユーザ6の夫々の住民情報、及び、夫々のユーザ6の複数の指紋情報を受信しないと判断した場合(S43:NO)、認証情報DB341に記憶された複数の指紋情報に基づいて、受信した指紋情報を認証する。CPU31は、認証情報DB341に記憶された複数の指紋情報の何れかと、受信した指紋情報とが一致するか否かによって、指紋を認証する(S49)。CPU31は、指紋の認証に失敗したと判断した場合(S51:NO)、処理をS41に戻す。
【0066】
一方、CPU31は、指紋の認証に成功したと判断した場合(S51:YES)、S41の処理によって、指紋情報及び登録要求データを受信したか判断する(S53)。CPU31は、指紋情報及び登録要求データを受信したと判断した場合(S53:YES)、指紋情報及び登録要求データを送信した通信装置4に対して、認証に成功したことを通知する通知データを送信する(S55)。
【0067】
CPU31は、通知データを受信した通信装置4から伝言情報及び位置情報が送信された場合、伝言情報及び位置情報を受信する(S57)。CPU31は、受信した伝言情報及び位置情報を、S51で一致すると判断された指紋情報に対応付けて、伝言情報DB342(
図4参照)に記憶する(S59)。CPU31は処理をS41に戻す。
【0068】
一方、CPU31は、指紋情報及び登録要求データを受信していないと判断した場合(S53:NO)、指紋情報及び取得要求データを受信したか判断する。CPU31は、指紋情報及び取得要求データを受信したと判断した場合(S61:YES)、伝言情報DB342のうち、取得した指紋情報の認証に成功した指紋情報を含むグループを特定する(S63)。し、次いで、伝言情報DB342のうち、特定したグループに対応付けられている伝言情報を特定する(S65)。CPU31は、特定した伝言情報を、認証に成功した指紋情報を送信した通信装置4に送信する(S67)。CPU31は処理をS41に戻す。
【0069】
一方、CPU31は、指紋情報及び取得要求データを受信していないと判断した場合(S61:NO)、処理をS41に戻す。
【0070】
CPU31は、1以上の指紋情報を受信していないと判断した場合(S41:NO)、取得要求データ及びID(氏名又は生年月日)を受信したか判断する(S71)。CPU31は、取得要求データ及びID(氏名又は生年月日)を受信していないと判断した場合(S71:NO)、処理をS41(
図7参照)に戻す。
【0071】
CPU31は、取得要求データ及びID(氏名又は生年月日)を受信したと判断した場合(S71:YES)、認証情報DB341のうち、受信したIDに対応する指紋情報を特定する(S73)。CPU31は、伝言情報DB342のうち、特定した指紋情報に対応付けられている伝言情報を特定する(S75)。CPU31は、特定した伝言情報を、IDを送信した通信装置4に送信する(S77)。CPU31は処理をS41(
図7参照)に戻す。
【0072】
以上の場合、ユーザ6Aの伝言の取得を望むユーザ6Bは、ユーザ6Aの氏名又は生年月日を指定して伝言の取得を要求できる。このため、ユーザ6Bは、所望するユーザ6Aの伝言を正確に取得できる。
【0073】
以上説明したように、複数のサーバ3の夫々のCPU31は、ユーザ6の複数の指紋情報を、世帯毎にグループ化し、認証情報DB341及び伝言情報DB342に記憶する。CPU31は、複数の通信装置4の何れかから指紋情報を受信した場合、認証情報DB341を使用することによって、指紋の認証を行う。CPU31は、指紋の認証に成功したと判断した場合、伝言情報DB342のうち受信した指紋情報と一致する指紋情報を含むグループを特定する。又、CPU31は、特定したグループに含まれる伝言情報を特定する。そして、CPU31は、指紋情報を送信した通信装置4に、特定した伝言情報を送信する。伝言情報を受信した通信装置4のCPU41は、伝言情報に基づいて伝言を表示部48に表示させる。
【0074】
上記の場合、通信装置4のユーザ6は、指紋センサ4Cに指を接触させることによって、自身と同一世帯に属する他のユーザ6の伝言を認識できる。従って同一世帯の他のユーザ6の伝言の取得を所望するユーザ6は、他のユーザ6の伝言を取得するときに電話番号等が不要となるので、電話番号を忘れてしまった場合でも、他のユーザ6の伝言を確実に取得できる。一方、第三者による伝言の取得要求があった場合に、指紋認証によって伝言が第三者に通知されることを防止できる。
【0075】
又、他のユーザ6についても、指紋センサ4Cに指を接触させることによって、伝言情報を登録できる。従って、伝言の登録を所望する他のユーザ6は、伝言の登録を行うときに電話番号が不要となるので、電話番号を忘れてしまった場合でも、伝言を確実に登録できる。
【0076】
又、認証情報DB341には、ユーザの複数の指紋情報が記憶される。CPU31は、通信装置4から指紋情報を受信した場合、認証情報DB341に記憶された複数の指紋情報に、受信した指紋情報と一致する指紋情報が含まれているか否かによって、指紋の認証を行う。従って、CPU31は、ユーザの複数の指の何れかが欠損した場合(例えば、怪我によって特定の指の指紋が変形した場合)でも、他の指の指紋によって認証を行うことが可能となる。
【0077】
なお、上記における指紋情報が、本発明の「生体情報」「認証情報」の一例である。認証情報DB341を記憶するHDD34が本発明の「第1記憶部」の一例である。S47の処理を行うCPU31は本発明の「第1記憶手段」の一例である。伝言情報DB342を記憶するHDD34が本発明の「第2記憶部」の一例である。S59の処理を行うCPU31は本発明の「第2記憶手段」の一例である。S41の処理を行うCPU31は本発明の「第1取得手段」の一例である。S63の処理を行うCPU31は本発明の「第1特定手段」の一例である。S65の処理を行うCPU31は本発明の「第2特定手段」の一例である。S67の処理を行うCPU31は本発明の「第1出力手段」の一例である。S71の処理を行うCPU31は本発明の「第2取得手段」の一例である。S75の処理を行うCPU31は本発明の「第3取得手段」の一例である。S77の処理を行うCPU31は本発明の「第2出力手段」の一例である。
【0078】
S15、S17の処理を行うCPU21は本発明の「第1送信手段」の一例である。S29、S31の処理を行うCPU41は本発明の「第2送信手段」の一例である。S35の処理を行うCPU41は本発明の「第3送信手段」の一例である。S37の処理を行うCPU41は本発明の「第1受信手段」の一例である。S39の処理を行うCPU41は本発明の「出力手段」の一例である。S41の処理を行うCPU31は本発明の「第2受信手段」「第4受信手段」の一例である。S57の処理を行うCPU31は本発明の「第3受信手段」の一例である。S67の処理を行うCPU31は本発明の「第4送信手段」の一例である。
【0079】
S47の処理は本発明の「第1記憶ステップ」の一例である。S59の処理は本発明の「第2記憶ステップ」の一例である。S41の処理は本発明の「第1取得ステップ」の一例である。S63の処理は本発明の「第1特定ステップ」の一例である。S65の処理は本発明の「第2特定ステップ」の一例である。S67の処理は本発明の「第1出力ステップ」の一例である。
【0080】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記実施形態において、サーバ3のCPU31は、ユーザ6を認証するために指紋情報以外の生体情報を使用してもよい。例えば、CPU31は、掌形、網膜、虹彩、顔、血管静脈、声紋等の情報によってユーザ6を認証してもよい。上記実施形態では、認証情報DB341に指紋情報が直接記憶された。これに対し、認証情報DB341には、指紋情報を認証することが可能な情報、例えば、指紋のパターンのマニューシャ特徴情報及び周波数特徴情報が、指紋情報の認証に必要な認証情報として記憶されてもよい。
【0081】
上記実施形態において、通信装置4を使用してユーザ6が登録可能な伝言は、タッチパネル47を介して入力可能な情報(例えばテキスト情報)を想定した。登録可能な伝言は、音声であってもよい。例えばユーザ6Aは、通信装置4の図示外のマイクを介して、音声の伝言を登録してもよい。複数のサーバ3の夫々のCPU31は、音声の伝言情報を伝言情報DB342に記憶してもよい。ユーザ6Bは、音声の伝言情報をサーバ3から受信し、図示外のスピーカから出力してもよい。
【0082】
認証情報DB341に登録される指紋情報は、ユーザ6の特定の指の指紋情報のみであってもよい。認証情報DB341には、家族以外のまとまり、例えば、会社、学校、自治体等のまとまりを1グループとして指紋情報が記憶されてもよい。