【課題】小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力給装置、および電力供給装置4を搭載したACアダプタ、電子機器および電力供給システムを提供する。
【解決手段】電力供給装置4は、入力と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
前記2次側コントローラに接続され、前記制御入力信号を前記1次側コントローラにフィードバックする絶縁回路を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力供給装置。
前記2次側コントローラに接続され、前記制御入力信号を前記絶縁回路にフィードバックする誤差補償用のエラーアンプを備えることを特徴とする請求項5に記載の電力供給装置。
前記DC/DCコンバータの出力に接続され、前記DC/DCコンバータの出力電圧を遮断するスイッチを備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力供給装置。
前記入力と、前記1次側コントローラとの間に接続され、前記1次側コントローラに電源を供給する電源供給回路を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力供給装置。
出力電圧と出力電流との関係は、矩形形状、逆台形形状、逆三角形形状、台形形状、若しくは五角形形状のずれかの形状を採用可能であることを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の電力供給装置。
前記電子機は、モニタ、外部ハードディスクドライブ、セットトップボックス、ラップトップPC、タブレットPC、スマートホン、バッテリーチャージャシステム、パーソナルコンピュータ、ディスプレイ、プリンタ、掃除機、冷蔵庫、ファクシミリ、電話機、カーナビゲーション、カーコンピュータ、テレビ、メガネ、ヘッドマウントディスプレイ、扇風機、エアコン、レーザディスプレイ若しくは壁コンセントのいずれかであることを特徴とする請求項27に記載の電子機器。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0019】
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0020】
[基本技術]
基本技術に係る電力供給装置4Aは、
図1に示すように、入力・出力間に配置され、トランス15・ダイオードD1・キャパシタC1およびトランス15の1次側インダクタンスL1に接地電位との間に直列接続されるMOSトランジスタQ1および抵抗RSから構成されるDC/DCコンバータ13と、MOSトランジスタQ1を制御する1次側コントローラ30と、入力と1次側コントローラ30間に接続され、1次側コントローラ30に電源を供給する電源供給回路10と、出力に接続され、出力電圧V
oと出力電流I
oを制御可能な2次側コントローラ16と、DC/DCコンバータ13の出力と2次側コントローラ16に接続された誤差補償用のエラーアンプ21と、エラーアンプ21に接続され、出力情報を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20とを備える。
【0021】
また、2次側コントローラ16は、AC結合キャパシタC
Cを介して出力(VBUS)に接続されていても良い。
【0022】
また、基本技術に係る電力供給装置4Aは、
図1に示すように、DC/DCコンバータ13の出力と電力線出力(VBUS)を遮断するスイッチSWと、スイッチSWと電力線出力(VBUS)との間に配置されたフィルタ回路(LF・CF)を備える。このスイッチSWは、2次側コントローラ16によって、オン/オフ制御可能である。
【0023】
基本技術に係る電力供給装置4Aにおいては、電力線出力(VBUS)に外部からAC信号が重畳されて入力される。
【0024】
基本技術に係る電力供給装置4Aにおいては、電力線出力(VBUS)からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、出力側の電力情報は、エラーアンプ18および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。
【0025】
また、基本技術に係る電力供給装置4Aにおいては、電流センス用の抵抗RSにより、1次側インダクタンスL1に導通する電流量を検出し、1次側コントローラ30において、1次側過電流などの電流量を制御している。結果として、基本技術に係る電力供給装置4Aにおいては、出力電圧値および出力電流値MAX可変機能を有する。
【0026】
基本技術に係る電力供給装置4Aにおいては、2次側コントローラ16から1次側コントローラ30へのフィードバック制御によって、降圧型DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)可変機能を有する。このため、出力に接続される負荷(例えば、スマートホン、ラップトップPC、タブレットPCなど)に応じて、出力電圧V
oと出力電流I
oとの関係に可変機能を有する。
【0027】
出力側のフィルタコイルで形成されるインダクタンスLFは分離用のインダクタンスである。すなわち、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路によって、出力から制御入力信号がDC/DCコンバータ13に入力されるのを分離している。インダクタンスLFは、相対的に実装スペースが大きく、小型化・低コスト化を阻んでいる。
【0028】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図2に示すように、入力と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。また、電力線出力(VBUS)と接地電位間には、出力キャパシタC
Oが接続されている。
【0029】
また、
図2に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第1の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0030】
また、第1の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0031】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0032】
また、第1の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図2に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20を備えていても良い。絶縁回路20には、キャパシタ、フォトカプラ、トランスなどを適用可能である。また、用途に応じて、絶縁ドライバ付き双方向トランス、双方向素子などを適用しても良い。
【0033】
また、第1の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図2に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を絶縁回路20にフィードバックする誤差補償用のエラーアンプ21を備えていても良い。エラーアンプ21は、2次側コントローラ16によって制御され、絶縁回路20にフィードバックする制御入力信号の誤差補償を実施可能である。
【0034】
また、第1の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図2に示すように、DC/DCコンバータ13の出力に接続され、DC/DCコンバータ13の出力電圧を遮断するスイッチSWを備えていても良い。このスイッチSWにより、DC/DCコンバータ13の出力と電力線出力(VBUS)を遮断することができる。このスイッチSWは、2次側コントローラ16によって、オン/オフ制御可能である。スイッチSWは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を備えていても良い。
【0035】
また、第1の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図2に示すように、DC/DCコンバータ13の入力と、1次側コントローラ30との間に接続され、1次側コントローラ30に電源を供給する電源供給回路10を備えていても良い。
【0036】
第1の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)に外部からAC信号が重畳されて入力される基本技術とは異なり、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備える。このため、分離用のインダクタンスLFは、必ずしも必要ではない。すなわち、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路によって、出力から制御入力信号がDC/DCコンバータ13に入力されるのを分離する必要もない。このため、第1の実施の形態に係る電力供給装置4においては、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0037】
第1の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ18および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。
【0038】
第1の実施の形態に係る電力供給装置4においては、2次側コントローラ16から1次側コントローラ30へのフィードバック制御によって、降圧型DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)可変機能を有する。このため、出力に接続される負荷(例えば、スマートホン、ラップトップPC、タブレットPCなど)に応じて、出力電圧V
oと出力電流I
oとの関係に可変機能を有する。
【0039】
第1の実施の形態に係る電力供給装置4を用いて得られる出力電圧V
oと出力電流I
oとの関係は、
図3(a)に示すような矩形形状、
図3(b)に示すような逆台形の「フ」の字形状、
図3(c)に示すような逆三角形の「フ」の字形状、
図3(d)に示すような台形形状、
図3(e)に示すような五角形形状など、さまざまな形状を採用可能である。例えば、
図3(a)に示す矩形形状は、CVCC(Constant Voltage Constant Current)の例である。
【0040】
第1の実施の形態に係る電力供給装置に適用される2次側コントローラ16は、
図4(a)に示すように、制御入力信号に基づいて電圧電流判定を行うと共に、出力電圧V
oと出力電流I
oを制御する電圧電流制御回路17を備える。また、この制御入力信号は、半二重通信方式に基づく信号を備えていても良い。例えば、周波数を150kHz(300kbps)で一定にし、“1”、“0”のオン・オフのパルス幅を変調させても良い。
【0041】
また、第1の実施の形態に係る電力供給装置に適用される2次側コントローラ16は、
図4(b)に示すように、さらに周波数変換回路(FSK)161および送信器164・受信器165を内蔵していても良い。ここで、周波数変換回路161・送信器164・受信器165により、例えば、約23.2MHzから約500kHzへの周波数変換を実現可能である。
【0042】
なお、第1の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)に外部から重畳されて入力されるAC信号を抽出するための別のAC結合キャパシタC
Cを2次側コントローラ16・電力線出力(VBUS)間に接続しても良い。この場合には、分離用のインダクタンスLFは必要となる。すなわち、電力線出力(VBUS)から制御入力信号がDC/DCコンバータ13に入力されるのを分離することが必要であるため、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路が必要である。このように、第1の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0043】
(変形例)
第1の実施の形態の変形例1に係る電力供給装置4は、
図5に示すように、エラーアンプ21が内蔵された2次側コントローラ16Eを備えていても良い。すなわち、2次側コントローラ16・エラーアンプ21は、
図5に示すように、一体化形成されていても良い。
【0044】
また、第1の実施の形態の変形例2に係る電力供給装置4は、
図6に示すように、エラーアンプ21および絶縁回路20が内蔵された2次側コントローラ16Iを備えていても良い。すなわち、2次側コントローラ16・エラーアンプ21・絶縁回路20は、
図6に示すように、一体化形成されていても良い。
【0045】
また、第1の実施の形態の変形例3に係る電力供給装置4は、
図7に示すように、エラーアンプ21、絶縁回路20および1次側コントローラ30が内蔵された2次側コントローラ16Pを備えていても良い。すなわち、2次側コントローラ16・エラーアンプ21・絶縁回路20・1次側コントローラ30は、
図7に示すように、一体化形成されていても良い。
【0046】
第1の実施の形態およびその変形例によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0047】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図8に示すように、入力と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0048】
また、
図8に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第2の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0049】
第2の実施の形態に係る電力供給装置4において、DC/DCコンバータ13は、ダイオード整流型である。すなわち、DC/DCコンバータ13は、トランス15と、トランス15の1次側インダクタンスL1と接地電位との間に直列接続された第1MOSトランジスタQ1および電流センス用の抵抗RSと、トランス15の2次側インダクタンスL2と出力との間に接続されたダイオードD1と、出力と接地電位との間に接続された第1キャパシタC1とを備える。また、電力線出力(VBUS)と接地電位間には、出力キャパシタC
Oが接続されている。
【0050】
また、第2の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0051】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0052】
また、第2の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図8に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20を備えていても良い。
【0053】
また、第2の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図8に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を絶縁回路20にフィードバックする誤差補償用のエラーアンプ21を備えていても良い。
【0054】
また、第2の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図8に示すように、DC/DCコンバータ13の出力に接続され、DC/DCコンバータ13の出力電圧を遮断するMOSスイッチQ
SWを備えていても良い。このMOSスイッチQ
SWにより、DC/DCコンバータ13の出力と電力線出力(VBUS)を遮断することができる。このMOSスイッチQ
SWは、2次側コントローラ16によって、オン/オフ制御可能である。
【0055】
また、第2の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図8に示すように、DC/DCコンバータ13の入力と、1次側コントローラ30との間に接続され、1次側コントローラ30に電源を供給する電源供給回路10を備えていても良い。
【0056】
第2の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備えるため、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0057】
また、第2の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電流センス用の抵抗RSにより、1次側インダクタンスL1に導通する電流量を検出し、1次側コントローラ30において、1次側過電流などの電流量を制御している。結果として、第2の実施の形態に係る電力供給装置4においては、出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)の可変機能を有する。
【0058】
第2の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ18および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0059】
なお、第2の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0060】
第2の実施の形態によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0061】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図9に示すように、入力と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0062】
また、
図9に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第3の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0063】
第3の実施の形態に係る電力供給装置4において、DC/DCコンバータ13は、同期整流型である。すなわち、DC/DCコンバータ13は、トランス15と、トランス15の1次側インダクタンスL1と接地電位との間に直列接続された第1MOSトランジスタQ1および電流センス用の抵抗RSと、トランス15の2次側インダクタンスL2と出力との間に接続された第2MOSトランジスタM1と、出力と接地電位との間に接続された第1キャパシタC1とを備える。また、電力線出力(VBUS)と接地電位間には、出力キャパシタC
Oが接続されている。
【0064】
また、第3の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0065】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0066】
第3の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備えるため、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0067】
第3の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ21および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。
【0068】
第3の実施の形態に係る電力供給装置4は、DC/DCコンバータにダイオード整流方式に代えて同期整流方式を採用しているため、第2の実施の形態に比べて、DC/DC電力変換効率を増大することができる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0069】
なお、第3の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0070】
第3の実施の形態によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0071】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図10に示すように、第1の実施の形態における電源供給回路10の代わりに、AC入力に接続され、ヒューズ11・チョークコイル12・ダイオード整流ブリッジ14・キャパシタC5・C6・C3などから構成されるAC/DCコンバータを備える。
【0072】
また、トランス15の1次側の補助巻き線により構成された補助インダクタンスL4と、補助インダクタンスL4に並列接続されたダイオードD2・キャパシタC4とを備え、キャパシタC4から1次側コントローラ30に直流電圧VCCが供給される。
【0073】
第4の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図10に示すように、入力(AC/DCコンバータのDC出力)と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0074】
また、
図10に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第4の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0075】
2次側コントローラ16には、USBリセプタクルからのPDDET1・PDDET2が記載されているが、これらはなくても良い。
【0076】
第4の実施の形態に係る電力供給装置4において、DC/DCコンバータ13は、ダイオード整流型である。すなわち、DC/DCコンバータ13は、トランス15と、トランス15の1次側インダクタンスL1と接地電位との間に直列接続された第1MOSトランジスタQ1および電流センス用の抵抗RSと、トランス15の2次側インダクタンスL2と出力との間に接続されたダイオードD1と、出力と接地電位との間に接続された第1キャパシタC1とを備える。
【0077】
また、電力線出力(VBUS)と2次側コントローラ16の通信ピンCOM2間には、出力キャパシタC
Oが接続され、電力線出力(VBUS)に重畳されるAC信号を入力可能である。
【0078】
また、第4の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0079】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0080】
図10には、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路が図示されているが、必ずしも必要ではない。
【0081】
第4の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備えるため、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0082】
第4の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ21および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
第4の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0083】
第4の実施の形態によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0084】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図11に示すように、第1の実施の形態における電源供給回路10の代わりに、AC入力に接続され、ヒューズ11・チョークコイル12・ダイオード整流ブリッジ14・キャパシタC5・C6・C3などから構成されるAC/DCコンバータを備える。
【0085】
また、トランス15の1次側の補助巻き線により構成された補助インダクタンスL4と、補助インダクタンスL4に並列接続されたダイオードD2・キャパシタC4とを備え、キャパシタC4から1次側コントローラ30に直流電圧VCCが供給される。
【0086】
第5の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図11に示すように、入力(AC/DCコンバータのDC出力)と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0087】
また、
図11に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第5の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0088】
2次側コントローラ16には、USBリセプタクルからのPDDET1・PDDET2が記載されているが、これらはなくても良い。
【0089】
第5の実施の形態に係る電力供給装置4において、DC/DCコンバータ13は、ダイオード整流型である。すなわち、DC/DCコンバータ13は、トランス15と、トランス15の1次側インダクタンスL1と接地電位との間に直列接続された第1MOSトランジスタQ1および電流センス用の抵抗RSと、トランス15の2次側インダクタンスL2と出力との間に接続されたダイオードD1と、出力と接地電位との間に接続された第1キャパシタC1とを備える。
【0090】
また、電力線出力(VBUS)と2次側コントローラ16の通信ピンCOM2間には、出力キャパシタC
Oが接続され、電力線出力(VBUS)に重畳されるAC信号を入力可能である。
【0091】
また、第5の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0092】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0093】
また、第5の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図11に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20を備えていても良い。
【0094】
また、第5の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図11に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を絶縁回路20にフィードバックする誤差補償用のエラーアンプ21を備えていても良い。ここで、エラーアンプ21は、
図11に示すように、増幅器44・ダイオードD3・抵抗R5・R6などの個別部品にて構成されている。
【0095】
図11には、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路が図示されているが、必ずしも必要ではない。
【0096】
第5の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備えるため、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0097】
第5の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ21および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0098】
第5の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0099】
第5の実施の形態によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0100】
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図12に示すように、第3の実施の形態における電源供給回路10の代わりに、AC入力に接続され、ヒューズ11・チョークコイル12・ダイオード整流ブリッジ14・キャパシタC5・C6・C3などから構成されるAC/DCコンバータを備える。
【0101】
また、トランス15の1次側の補助巻き線により構成された補助インダクタンスL4と、補助インダクタンスL4に並列接続されたダイオードD2・キャパシタC4とを備え、キャパシタC4から1次側コントローラ30に直流電圧VCCが供給される。
【0102】
第6の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図12に示すように、入力(AC/DCコンバータのDC出力)と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0103】
また、
図12に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第6の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0104】
2次側コントローラ16には、USBリセプタクルからのPDDET1・PDDET2が記載されているが、これらはなくても良い。
【0105】
第6の実施の形態に係る電力供給装置4において、DC/DCコンバータ13は、同期整流型である。すなわち、DC/DCコンバータ13は、トランス15と、トランス15の1次側インダクタンスL1と接地電位との間に直列接続された第1MOSトランジスタQ1および電流センス用の抵抗RSと、トランス15の2次側インダクタンスL2と出力との間に接続された第2MOSトランジスタM1と、出力と接地電位との間に接続された第1キャパシタC1とを備える。
【0106】
また、電力線出力(VBUS)と2次側コントローラ16の通信ピンCOM2間には、出力キャパシタC
Oが接続され、電力線出力(VBUS)に重畳されるAC信号を入力可能である。
【0107】
また、第6の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0108】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0109】
図12には、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路が図示されているが、必ずしも必要ではない。
【0110】
第6の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備えるため、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0111】
第6の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ21および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。
【0112】
第6の実施の形態に係る電力供給装置4は、DC/DCコンバータにダイオード整流方式に代えて同期整流方式を採用しているため、ダイオード整流方式を有する第2・第4・第5の実施の形態に比べて、DC/DC電力変換効率を増大することができる。その他の構成は、第3の実施の形態と同様である。
【0113】
第6の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0114】
第6の実施の形態によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0115】
[第7の実施の形態]
第7の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図13に示すように、第3の実施の形態における電源供給回路10の代わりに、AC入力に接続され、ヒューズ11・チョークコイル12・ダイオード整流ブリッジ14・キャパシタC5・C6・C3などから構成されるAC/DCコンバータを備える点は、第6の実施の形態と同様である。
【0116】
また、トランス15の1次側の補助巻き線により構成された補助インダクタンスL4と、補助インダクタンスL4に並列接続されたダイオードD2・キャパシタC4とを備え、キャパシタC4から1次側コントローラ30に直流電圧VCCが供給される。
【0117】
第7の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図13に示すように、入力(AC/DCコンバータのDC出力)と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に結合され、制御入力の制御入力信号を受信し、1次側コントローラ30にフィードバックする2次側コントローラ16とを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、2次側コントローラ16からフィードバックされた制御入力信号に基づいて、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0118】
また、
図13に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第7の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0119】
2次側コントローラ16には、USBリセプタクルからのPDDET1・PDDET2が記載されているが、これらはなくても良い。
【0120】
第7の実施の形態に係る電力供給装置4において、DC/DCコンバータ13は、同期整流型である。すなわち、DC/DCコンバータ13は、トランス15と、トランス15の1次側インダクタンスL1と接地電位との間に直列接続された第1MOSトランジスタQ1および電流センス用の抵抗RSと、トランス15の2次側インダクタンスL2と出力との間に接続された第2MOSトランジスタM1と、出力と接地電位との間に接続された第1キャパシタC1とを備える。
【0121】
また、電力線出力(VBUS)と2次側コントローラ16の通信ピンCOM2間には、出力キャパシタC
Oが接続され、電力線出力(VBUS)に重畳されるAC信号を入力可能である。
【0122】
また、第7の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、2次側コントローラ16はAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0123】
また、制御入力は、2次側コントローラ16に直接接続されていても良い。すなわち、
2次側コントローラ16には制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0124】
また、第7の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図13に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20を備えていても良い。
【0125】
また、第7の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図13に示すように、2次側コントローラ16に接続され、制御入力信号を絶縁回路20にフィードバックする誤差補償用のエラーアンプ21を備えていても良い。ここで、エラーアンプ21は、
図11に示すように、増幅器44・ダイオードD3・抵抗R5・R6などの個別部品にて構成されている。
【0126】
図13には、インダクタンスLFとキャパシタCFにより構成されるフィルタ回路が図示されているが、必ずしも必要ではない。
【0127】
第7の実施の形態に係る電力供給装置4においては、電力線出力(VBUS)とは別に制御入力を備えるため、相対的に実装スペースを削減可能であり、小型化・低コスト化可能である。
【0128】
第7の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が2次側コントローラ16に入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、エラーアンプ21および絶縁回路20を介して、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、MOSトランジスタQ1のON/OFFを制御し、出力電圧を安定化させる。
【0129】
第7の実施の形態に係る電力供給装置4は、DC/DCコンバータにダイオード整流方式に代えて同期整流方式を採用しているため、ダイオード整流方式を有する第2・第4・第5の実施の形態に比べて、DC/DC電力変換効率を増大することができる。その他の構成は、第6の実施の形態と同様である。
【0130】
第7の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0131】
第7の実施の形態によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0132】
[第8の実施の形態]
第8の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図14(a)に示すように、入力と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に接続され、制御入力の制御入力信号を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20Mとを備える。ここで、制御入力の制御入力信号は、絶縁回路20Mの通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、絶縁回路20Mからフィードバックされた制御入力信号に基づいて、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0133】
また、
図14(a)に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第8の実施の形態に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0134】
また、第8の実施の形態に係る電力供給装置4は、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備え、絶縁回路20MはAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続されていても良い。
【0135】
また、制御入力は、絶縁回路20Mに直接接続されていても良い。すなわち、絶縁回路20Mには制御入力の制御入力信号をAC結合キャパシタC
Cを介さず、直接入力しても良い。
【0136】
絶縁回路20Mには、キャパシタ、フォトカプラ、トランスなどを適用可能である。また、用途に応じて、絶縁ドライバ付き双方向トランス、双方向素子などを適用しても良い。
【0137】
また、第8の実施の形態に係る電力供給装置4においては、
図14(a)に示すように、2次側コントローラおよびエラーアンプが除外されている。
【0138】
また、第8の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図14(a)に示すように、DC/DCコンバータ13の出力に接続され、DC/DCコンバータ13の出力電圧を遮断するスイッチSWを備えていても良い。このスイッチSWにより、DC/DCコンバータ13の出力と電力線出力(VBUS)を遮断することができる。このスイッチSWは、1次側コントローラ30若しくは絶縁回路20Mによって、オン/オフ制御可能である。スイッチSWは、MOSスイッチを備えていても良い。
【0139】
第8の実施の形態に係る電力供給装置4においては、制御入力からAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力信号が絶縁回路20Mに入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御し、出力電圧を安定化させる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0140】
第8の実施の形態に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0141】
(変形例)
第8の実施の形態の変形例に係る電力供給装置4は、
図14(b)に示すように、入力と出力との間に配置されたDC/DCコンバータ13と、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御する1次側コントローラ30と、制御入力に接続され、制御入力の制御入力信号を1次側コントローラ30にフィードバックする絶縁回路20Cとを備える。ここで、制御入力信号は、絶縁回路20Cの通信ピンCOMに入力される。また、1次側コントローラ30は、絶縁回路20Cからフィードバックされた制御入力信号に基づいて、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御することによって、DC/DCコンバータ13の出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を可変にする。
【0142】
また、
図14(b)に示すように、制御端子CTを備え、制御入力は、制御端子CTに結合されていても良い。また、制御端子CTを介して、外部機器には、第8の実施の形態の変形例に係る電力供給装置4の制御出力信号が出力可能である。
【0143】
また、第8の実施の形態の変形例に係る電力供給装置4は、
図14(b)に示すように、制御入力に結合されるAC結合キャパシタC
Cを備える。ここで、AC結合キャパシタC
Cは、絶縁回路20Cに内蔵されている。
【0144】
絶縁回路20Cは内蔵されているAC結合キャパシタC
Cを介して制御入力に接続される。
【0145】
また、第8の実施の形態の変形例に係る電力供給装置4においては、
図14(b)に示すように、2次側コントローラおよびエラーアンプが除外されている。
【0146】
第8の実施の形態の変形例に係る電力供給装置4においては、制御入力から制御入力信号が絶縁回路20Cに入力され、この制御入力信号により、出力側の電力情報を含む制御情報は、1次側コントローラ30にフィードバックされる。1次側コントローラ30は、DC/DCコンバータ13の入力電流を制御し、出力電圧を安定化させる。その他の構成は、第8の実施の形態と同様である。
【0147】
第8の実施の形態の変形例に係る電力供給装置4においても、電力線出力(VBUS)・AC重畳モードを電力線出力(VBUS)・AC分離モードと併用しても良い。
【0148】
第8の実施の形態およびその変形例によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置を提供することができる。
【0149】
(MOSスイッチ)
第1・第8の実施の形態に係る電力供給装置4に適用可能なスイッチSW、若しくは第2・3・5・7の実施の形態に係る電力供給装置4に適用可能なMOSスイッチQ
SWの模式的回路ブロック構成例は、
図15に示すように、2個の直列接続されたnチャネルMOSFETQ
n1・Q
n2と、この直列接続されたnチャネルMOSFETQ
n1・Q
n2の両端に接続された放電用MOSFETQ
D1・Q
D2とを備える。2個の直列接続されたnチャネルMOSFETQ
n1・Q
n2のゲートは2次側コントローラ16に接続され、2次側コントローラ16によって、オン/オフ制御される。2次側コントローラ16には、電圧電流制御回路17が内蔵されており、制御入力信号は、2次側コントローラ16の通信ピンCOMに入力される。
【0150】
(ACアダプタ/ACチャージャ)
第1〜第8の実施の形態に係る電力供給装置4は、
図16(a)〜
図16(c)および
図17(a)〜
図17(c)に示すように、ACアダプタ/ACチャージャ3に内蔵可能である。
【0151】
実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図16(a)に示すように、コンセント1に接続可能なプラグ2とケーブルを用いて接続可能であり、また外部に配置されたプラグ5と接続可能である。電力供給装置(PD)4・プラグ5間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。電力供給装置(PD)4には電力ラインPOL・通信専用ラインCOLが直接接続されている。
【0152】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図16(b)に示すように、コンセント1に接続可能なプラグ2とケーブルを用いて接続可能であり、またリセプタクル41Rを備えていても良い。
【0153】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図16(c)に示すように、コンセント1に接続可能なプラグ2とケーブルを用いて接続可能であり、またプラグ41Pを備えていても良い。プラグ41Pは外部に配置されたプラグ5と接続可能である。プラグ41P・プラグ5間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。
【0154】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図17(a)に示すように、コンセント1に接続可能なプラグ2とUSBPDケーブル6を用いて接続され、また外部に配置されたプラグ5と接続可能である。電力供給装置(PD)4・プラグ5間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。電力供給装置(PD)4には電力ラインPOL・通信専用ラインCOLが直接接続されている。
【0155】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図17(b)に示すように、コンセント1に接続可能なプラグ2とUSBPDケーブル6を用いて接続可能であり、またリセプタクル41Rを備えていても良い。
【0156】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図17(c)に示すように、コンセント1に接続可能なプラグ2とUSBPDケーブル6を用いて接続され、またプラグ41Pを備えていても良い。プラグ41Pは外部に配置されたプラグ5と接続可能である。プラグ41P・プラグ5間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。
【0157】
また、コンセント1に接続可能なプラグ2は、
図18(a)〜
図18(c)に示すように、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3に内蔵されていても良い。
【0158】
実施の形態に係る電力供給装置(PD)4およびプラグ2を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図18(a)に示すように、外部に配置されたプラグ5と接続可能である。電力供給装置(PD)4・プラグ5間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。電力供給装置(PD)4には電力ラインPOL・通信専用ラインCOLが直接接続されている。
【0159】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4およびプラグ2を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図18(b)に示すように、リセプタクル41Rを備えていても良い。
【0160】
また、実施の形態に係る電力供給装置(PD)4およびプラグ2を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図18(c)に示すように、プラグ41Pを備えていても良い。プラグ41Pは外部に配置されたプラグ5と接続可能である。プラグ41P・プラグ5間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。
【0161】
実施の形態に係る電力供給装置は、
図19(a)〜
図19(c)に示すように、ACアダプタ/ACチャージャ3に複数個内蔵可能である。また、コンセント1に接続可能なプラグ2を内蔵している。
【0162】
複数の実施の形態に係る電力供給装置(PD)41・42およびプラグ2を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図19(a)に示すように、外部に配置された複数のプラグ51・52と接続可能である。電力供給装置(PD)41・42・プラグ51・52間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。電力供給装置(PD)41・42には電力ラインPOL・通信専用ラインCOLが直接接続されている。
【0163】
また、複数の実施の形態に係る電力供給装置41・42およびプラグ2を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図19(b)に示すように、リセプタクル41R・42Rを備えていても良い。
【0164】
また、複数の実施の形態に係る電力供給装置41・42およびプラグ2を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3は、
図19(c)に示すように、プラグ41P・42Pを備えていても良い。プラグ41P・42Pは外部に配置されたプラグ51・52と接続可能である。プラグ41P・42P・プラグ51・52間は電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続される。
【0165】
(電子機器)
第1〜第8の実施の形態に係る電力供給装置は、
図20〜
図21に示すように、電子機器7に内蔵可能である。電子機器としては、例えば、モニタ、外部ハードディスクドライブ、セットトップボックス、ラップトップPC、タブレットPC、スマートホン、バッテリーチャージャシステム、パーソナルコンピュータ、ディスプレイ、プリンタ、掃除機、冷蔵庫、ファクシミリ、電話機、カーナビゲーション、カーコンピュータ、テレビ、メガネ、ヘッドマウントディスプレイ、扇風機、エアコン、レーザディスプレイ若しくは壁コンセントなどさまざまな機器を適用可能である。
【0166】
コンセント1に接続可能なプラグ2と電子機器7をケーブルを用いて接続する結線例であって、電子機器7内部に電力供給装置41・42およびリセプタクル41R・42Rを内蔵する内部回路71・72を備える例は、
図20(a)に示すように表される。
【0167】
また、コンセント1に接続可能なプラグ2を電子機器7に内蔵し、電子機器7内部に電力供給装置41・42およびリセプタクル41R・42Rを内蔵する内部回路71・72を備える例は、
図20(b)に示すように表される。
【0168】
図20(a)・
図20(b)において、リセプタクル41R・42R間は、電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続可能である。
【0169】
コンセント1に接続可能なプラグ2を電子機器7に内蔵し、電子機器7内部に電力供給装置41・42およびリセプタクル41R・42Rを内蔵する内部回路71・72を備える例において、1つの内部回路72内に外部に接続されるリセプタクル43Rを有する例は、
図21(a)に示すように表される。
【0170】
また、コンセント1に接続可能なプラグ2を電子機器7に内蔵し、電子機器7内部に電力供給装置41・42およびリセプタクル41R・42Rを内蔵する内部回路71・72を備える例において、1つの内部回路72内に外部に接続される複数のリセプタクル43R・44Rを有する例は、
図21(b)に示すように表される。
【0171】
図21(a)・
図21(b)においても、リセプタクル41R・42R間は、電力ラインPOL・通信専用ラインCOLによって接続可能である。
【0172】
(保護機能)
接続対象をスマートホン160とする場合の実施の形態に係る電力供給装置4の保護機能の説明図は、
図22(a)に示すように表され、接続対象をラップトップPC140とする場合の実施の形態に係る電力供給装置4の保護機能の説明図は、
図22(b)に示すように表される。
【0173】
実施の形態に係る電力供給装置4は、
図22(a)・
図22(b)に示すように、1次側過電力保護回路(OPP1)81・83と、1次側過電力保護回路(OPP1)81・83と接続された2次側過電力保護回路(OPP2)82・84とを備えていても良い。1次側過電力保護回路(OPP1)81・83は、1次側コントローラ(図示省略)に接続される。また、1次側過電力保護回路(OPP1)81・83は、1次側コントローラに内蔵されていても良い。2次側過電力保護回路(OPP2)82・84は、2次側コントローラ16に接続される。
【0174】
リセプタクル41Rに接続される対象機器(セット)に応じて、リセプタクル41Rにおける電力情報・通信制御情報が2次側コントローラ16から2次側過電力保護回路(OPP2)82・84に伝送され、更に2次側過電力保護回路(OPP2)82・84は、この電力情報・通信制御情報を1次側過電力保護回路(OPP1)81・83に伝送する。この結果、リセプタクル41Rに接続される対象機器(セット)に応じて、過電流検出設定値を変更し、DC/DCコンバータ13の電力切り替えを実施可能である。
【0175】
リセプタクル41Rにおける電力情報・通信制御情報が過電流検出設定値を超えたか否かの判断は、1次側過電力保護回路(OPP1)81・2次側過電力保護回路(OPP2)82のいずれで実施しても良い。
【0176】
リセプタクル41Rにおける電力情報・通信制御情報が過電流(過電力)検出設定値を超えたと判断された場合には、1次側過電力保護回路(OPP1)81・83は、1次側コントローラ(図示省略)に過電流(過電力)保護制御信号を送信して、DC/DCコンバータ13の電力抑制のための切り替えを実施可能である。
【0177】
実施の形態に係る電力供給装置4には、過電流保護(OCP:Over Current Protection)、過電力保護(OPP:Over Power Protection)、過電圧(OVP:Over Voltage Protection)保護、過負荷保護(OLP:Over Load Protection)、過温度保護(TSD:Thermal Shut Down)などの諸機能を適用可能である。
【0178】
実施の形態に係る電力供給装置4には、例えば、1次側コントローラ(図示省略)に何らかのセンサ素子を接続し、このセンサ素子の特性に応じて保護を実施するセンサ(SENSOR)保護機能を備えていても良い。
【0179】
実施の形態に係る電力供給装置4において、過電流(過電力)検出設定値を変更する場合は、上記のように、リセプタクル41Rにおける電力情報・通信制御情報を2次側コントローラ16・2次側過電力保護回路(OPP2)82・84を介して1次側過電力保護回路(OPP1)81・83に伝送し、リセプタクル41Rに接続される対象機器(セット)に応じて、過電流検出設定値を変更し、DC/DCコンバータ13の電力切り替えを実施可能である。
【0180】
また、実施の形態に係る電力供給装置4において、過電流(過電力)検出設定値を変更する場合は、リセプタクル41Rにおける電力情報・通信制御情報を2次側コントローラ16から直接1次側過電力保護回路(OPP1)81・83に伝送して、1次側過電力保護回路(OPP1)81・83において、直接設定値を変更するようにしても良い。
【0181】
また、実施の形態に係る電力供給装置4の外部から直接1次側過電力保護回路(OPP1)81・83に伝送するようにしても良い。
【0182】
このように、実施の形態に係る電力供給装置4においては、1次側過電力保護回路(OPP1)81・83において、リセプタクル41Rに接続される対象機器(セット)に応じて、供給電力レベルを変更可能である。この結果、異常状態における対象機器(セット)の破壊を防止可能である。
【0183】
接続対象をスマートホン160とする場合、スマートホン160(電力量5V・1A=5W)に対して、2次側コントローラ16から2次側過電力保護回路(OPP2)82に、例えば、7Wの電力情報・通信制御情報が伝送されると、2次側過電力保護回路(OPP2)82から1次側過電力保護回路(OPP1)81にこの7Wの電力情報・通信制御情報が伝送され、1次側過電力保護回路(OPP1)81において、7Wから例えば10Wへの過電流(過電力)検出設定値UPの切り替え(SW)を行う。この結果、実施の形態に係る電力供給装置4のDC/DCコンバータでは、10Wまでの電力伝送可能になる。
【0184】
接続対象をラップトップPC140とする場合、ラップトップPC140(電力量20V・3A=60W)に対して、2次側コントローラ16から2次側過電力保護回路(OPP2)84に、例えば、80Wの電力情報・通信制御情報が伝送されると、2次側過電力保護回路(OPP2)84から1次側過電力保護回路(OPP1)83にこの80Wの電力情報・通信制御情報が伝送され、1次側過電力保護回路(OPP1)83において、80Wから例えば100Wへの過電流(過電力)検出設定値UPの切り替え(SW)を行う。この結果、実施の形態に係る電力供給装置4のDC/DCコンバータでは、100Wまでの電力伝送可能になる。
(リセプタクル/プラグ)
リセプタクルを搭載したACアダプタ・ACチャージャ・電子機器に適用可能な実施の形態に係る電力供給装置85は、
図23に示すように、例えばAC電源100V〜115Vを有するコンセントに接続可能であり、かつ電力ラインPOL・通信専用ラインCOLに接続されたプラグを挿入可能である。プラグ構造の例は、
図26に示される。
【0185】
電力ラインPOLは、リセプタクルの上側電力端子PU・下側電力端子PDのいずれにも接続可能であり、通信専用ラインCOLは、リセプタクルの上側通信端子CU・下側通信端子CDのいずれにも接続可能である。電力ラインPOLには電力情報が伝送可能であり、通信専用ラインCOLには通信制御情報が伝送可能である。実施の形態に係る電力供給装置を搭載したACアダプタ・ACチャージャ・電子機器に適用可能なリセプタクル85は、
図23に示すように、電力端子PU・PD、通信端子CU・CDのいずれも接続可能であり、対応するプラグの上下(表裏)を選ぶ必要が無く、使用勝手が良い。
【0186】
また、リセプタクルを搭載したACアダプタ・ACチャージャ・電子機器に適用可能な実施の形態に係る電力供給装置86は、
図24に示すように、例えばAC電源230Vを有するコンセントに接続可能であり、かつかつ電力ラインPOL・通信専用ラインCOLに接続されたプラグを挿入可能である。プラグ構造の例は、
図26に示される。
【0187】
また、リセプタクルを搭載したACアダプタ・ACチャージャ・電子機器に適用可能な実施の形態に係る電力供給装置87は、
図25に示すように、例えばAC電源100V〜115Vを有するコンセントに接続可能であり、かつ電力ラインPOL・通信専用ラインCOLに接続された複数のプラグを挿入可能である。プラグ構造の例は、
図26に示される。
【0188】
また、プラグ2を搭載したACアダプタ・ACチャージャ・電子機器に適用可能な実施の形態に係る電力供給装置88は、
図26に示すように、例えばAC電源100V〜115Vを有するコンセントや、AC電源230Vを有するコンセントに接続可能である。プラグ2は、
図16(a)・
図16(c)、
図17(a)・
図17(c)、
図18(a)・
図18(c)、
図19(a)・
図19(c)の形態と同義である。また、プラグ2は、USB−PDにも適用可能であっても良い。したがって、
図26において、プラグ2は、改良型USBプラグと呼称することができる。
【0189】
通常のUSBのプラグは、片面に電極がありVBUS、D+、D−、GND端子を有する。USBPDのプラグは、片面に電極がありVBUS、D+、D−、GND端子を有する(形状はUSBと同じである。)。
【0190】
ここで、上記の改良型USBプラグ2は、両面に電極があって、表裏の区別が無い、VBUS、D+、D−、CU若しくはCD、GND端子を有する。CU若しくはCDとは、装置同士が双方向通信するための専用通信ラインCOLに接続される。この改良型USBプラグ2は、改良型USBリセプタクルに挿入して電源、データ通信が可能となる。したがって、プラグ2は、改良型USBプラグ、リセプタクルは、改良型USBリセプタクルと呼称することができる。
【0191】
(電力供給システム)
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいては、ケーブルの方向を変えることなく、電力のソースを切り替えることができる。例えば、外部機器からラップトップPCのバッテリーの充電と、ラップトップPCのバッテリーから外部機器(ディスプレイなど)の給電をケーブルの差し替えなしで実現可能である。
【0192】
また、電力ラインPOL・通信専用ラインCOLを介して、2つのユニット間で、電力伝送・半二重データ通信を実現可能である。
【0193】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいて、バッテリーチャージャシステムとラップトップPCとの間では、DC電力供給(DC出力VBUS)とデータ通信を電力ラインPOL・通信専用ラインCOLを用いて伝送可能である。ここで、バッテリーチャージャシステム・ラップトップPCには、実施の形態に係る電力供給装置が搭載される。
【0194】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいて、スマートホンとラップトップPCとの間においても、DC電力供給(DC出力VBUS)、データ通信を電力ラインPOL・通信専用ラインCOLを用いて伝送可能である。ここで、スマートホン・ラップトップPCには、実施の形態に係る電力供給装置が搭載される。
【0195】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいて、2つのパーソナルコンピュータPCA・PCB間のデータ通信および電力供給を説明する模式的ブロック構成は、
図27に示すように表される。
図27において、DC/DCコンバータは図示を省略し、2次側コントローラ16A・16Bが示されている。パーソナルコンピュータPCA・PCBには、実施の形態に係る電力供給装置が搭載されている。
【0196】
パーソナルコンピュータPCA・PCB間は、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLを介して接続される。通信専用ラインCOLは制御端子CT1・CT2間に接続される。
【0197】
図27に示すように、制御端子CT1はコントローラ16Aに接続され、制御端子CT2はコントローラ16Bに接続される。2次側コントローラ16A・16Bと制御端子CT1・CT2間は、AC結合キャパシタC
Cを介して接続しても良い。また、パーソナルコンピュータPCAには、バッテリーEとバッテリーEに接続されるバッテリーチャージャIC(CHG)53が搭載され、パーソナルコンピュータPCBには、パワーマネージメントIC(PMIC:Power Management IC)54が搭載されている。なお、フィルタ回路を構成するインダクタンスLF・CFは、それぞれ省略可能である。
【0198】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいては、例えば、パーソナルコンピュータPCBからパーソナルコンピュータPCAのバッテリーEの充電と、パーソナルコンピュータPCAのバッテリーEからパーソナルコンピュータPCBの給電をケーブルの差し替えなしで実現可能である。
【0199】
また、通信専用ラインCOLには、2次側コントローラ16A・16Bが接続されていて、パーソナルコンピュータPCA・PCB間において、例えば、半二重データ通信を実現している。ここで、キャリア周波数は、例えば、約23.2MHzであり、FSK変復調周波数は、例えば、約300kbpsである。ここで、符号誤り率(BER:Bit Error Rate)は、例えば、約1×10
-6であり、ビスト(BIST:built-in self test)用のLSIを内蔵していても良い。
【0200】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいて、2つのユニット56・58間のデータ通信および電力供給を説明する模式的ブロック構成は、
図28に示すように表される。
【0201】
2つのユニット56・58間は、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLにより接続される。電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLは、2つのユニット56・58に内蔵されるリセプタクル41R・42Rにプラグ接続される。
【0202】
2つのユニット56・58は、任意の電子機器であり、実施の形態に係る電力供給装置が搭載されている。
図28において、DC/DCコンバータは図示を省略し、2次側コントローラ16A・16Bが示されている。AC結合キャパシタC
Cは省略されている。
【0203】
実施の形態に係る電力供給装置を内蔵したACアダプタ/ACチャージャ3・スマートホン160からなる電力供給システムの模式的ブロック構成は、
図29に示すように表される。
【0204】
ACアダプタ/ACチャージャ3・スマートホン160間は、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLにより接続される。電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLは、ACアダプタ/ACチャージャ3・スマートホン160に内蔵されるリセプタクル41R・42Rにプラグ接続される。
【0205】
ACアダプタ/ACチャージャ3・スマートホン160には、実施の形態に係る電力供給装置が搭載されている。
図29において、DC/DCコンバータは図示を省略し、2次側コントローラ16A・16Bが示されている。
【0206】
ACアダプタ/ACチャージャ3は、AC/DCコンバータ60・2次側コントローラ16Aを備える。スマートホン160は、2次側コントローラ16B・組込み型コントローラ(EMBC)64・CPU68・PMIC54・バッテリー66・バッテリーチャージャIC(CHG)62を備える。2次側コントローラ16A・16Bとリセプタクル41R・42R間には、AC結合キャパシタC
Cを備えていても良い。なお、フィルタ回路を構成するインダクタンスLF・CFは、それぞれ省略可能である。
【0207】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいては、例えば、ACアダプタ/ACチャージャ3からスマートホン160のバッテリー66の充電と、スマートホン160のバッテリー66から外部機器の給電をケーブルの差し替えなしで実現可能である。
【0208】
実施の形態に係る電力供給装置を内蔵した2つのユニット56・58からなる電力供給システムの模式的ブロック構成は、
図30に示すように表される。
【0209】
2つのユニット56・58間は、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLにより接続される。電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLは、2つのユニット56・58に内蔵されるリセプタクル41R・42Rにプラグ接続される。
【0210】
2つのユニット56・58には、実施の形態に係る電力供給装置が搭載されている。
図30において、DC/DCコンバータは図示を省略し、2次側コントローラ16A・16Bが示されている。
【0211】
ユニット56は、AC/DCコンバータ60・2次側コントローラ16Aを備え、ユニット58は、2次側コントローラ16B・負荷70を備える。2次側コントローラ16A・16Bとリセプタクル41R・42R間には、AC結合キャパシタC
Cを備えていても良い。ここで、負荷70は、CPU、バッテリーBAT、コントローラCTRなどで構成可能である。なお、フィルタ回路を構成するインダクタンスLF・CFは、それぞれ省略可能である。
【0212】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいては、例えば、ユニット56からユニット58の給電と、ユニット58から外部機器の給電をケーブルの差し替えなしで実現可能である。
【0213】
また、通信専用ラインCOLには、2次側コントローラ16A・16Bが接続されていて、ユニット56・58間においても、例えば、半二重データ通信を実現している。
【0214】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいて、
図30の構成とは異なる2つのユニット56・58からなる模式的ブロック構成は、
図31に示すように表される。
【0215】
ユニット56は、バッテリーE・CPU68A・2次側コントローラ16Aを備える。ユニット58は、CPU68B・2次側コントローラ16B・負荷CLを備える。
【0216】
2つのユニット56・58間は、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLにより接続される。電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLは、2つのユニット56・58に内蔵されるリセプタクル41R・42Rにプラグ接続される(図示省略)。電力ラインPOLはバッテリーE・負荷CL間に接続され、通信専用ラインCOLは2次側コントローラ16A・16B間に接続される。2次側コントローラ16B・16Bと通信専用ラインCOL間には、それぞれAC結合キャパシタC
Cを介して接続しても良い。
【0217】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいては、例えば、ユニット58からユニット56のバッテリーEの充電と、ユニット56のバッテリーEからユニット58の給電をケーブルの差し替えなしで実現可能である。また、ユニット56・58間においても、例えば、半二重データ通信を実現している。
【0218】
実施の形態に係る電力供給装置をグローバルに適用可能な第1の電力供給システム100は、
図32に示すように、プラグを介してコンセントに接続されるモニタ110と、モニタ110に接続された外部ハードディスクドライブ120・セットトップボックス130・ラップトップPC140・タブレットPC150・スマートホン160とを備える。ここで、モニタ110は、他にTVやドッキングステーションであっても良い。
【0219】
各構成要素には、実施の形態に係る電力供給装置4が搭載されているが、
図32では、DC/DCコンバータは図示を省略し、コントローラ16が示されている。また、通信専用ラインCOLにAC結合キャパシタC
Cを適用しても良い。また、USBPDを適用する場合には、コントローラ16には、USBPDコントローラを適用しても良い。
【0220】
モニタ110と外部ハードディスクドライブ120・セットトップボックス130・ラップトップPC140・タブレットPC150・スマートホン160との間では、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLを用いて電力伝送および通信データ伝送が可能である。電力ラインPOLは、太い実線で示されており、通信専用ラインCOLは、破線で示されている。また、USBPDを適用する場合には、破線で示される通信専用ラインCOLの代わりに電力ラインPOLを用いても良い。また、通信専用ラインCOLは、AC結合キャパシタC
C(図示省略)を介してコントローラ16に接続される。一方、AC結合キャパシタC
Cを介さずに直接コントローラ16に接続されていても良い。
【0221】
円形破線で示される部分は、電力ラインPOL用のケーブルと通信専用ラインCOL用のケーブルが分離されていることを示している。電力ラインPOL用のケーブルとしては、USBPDケーブル、通信専用ラインCOL用ケーブルとしては通信専用ケーブル(COM)を適用可能である。また、電力ラインPOL・通信専用ラインCOL変換内蔵ケーブルを使用しても良い。
【0222】
モニタ110には、AC/DCコンバータ60・コントローラ16が搭載され、外部ハードディスクドライブ120には、CPU+インタフェースボード122・コントローラ16が搭載され、セットトップボックス130には、CPU+インタフェースボード132・コントローラ16が搭載され、ラップトップPC140には、NVDC(Narrow Voltage DC/DC)チャージャ142・CPU148・PCH(Platform Control Hub)147・EC(Embedded Controller)146・コントローラ16が搭載され、タブレットPC150には、ACPU(Application CPU)156・バッテリーチャージャIC(CHG)158・バッテリー157・コントローラ16が搭載され、スマートホン160には、ACPU166・USBバッテリーチャージャIC162・バッテリー172・コントローラ16が搭載されている。
【0223】
実施の形態に係る電力供給装置をグローバルに適用可能な第2の電力供給システム200は、
図33に示すように、プラグを介してコンセントに接続されるUSBPDアダプタ230と、USBPDアダプタ230に接続されたラップトップPC140と、ラップトップPC140に接続された外部ハードディスクドライブ120・モニタ110・タブレットPC150・スマートホン160とを備える。ここで、ラップトップPC140は、他にドッキングステーションであっても良い。
【0224】
各構成要素には、実施の形態に係る電力供給装置4が搭載されているが、
図33では、DC/DCコンバータは図示を省略し、コントローラ16が示されている。また、通信専用ラインCOLにAC結合キャパシタC
Cを適用しても良い。また、USBPDを適用する場合には、コントローラ16には、USBPDコントローラを適用しても良い。
【0225】
ラップトップPC140とUSBPDアダプタ230・外部ハードディスクドライブ120・モニタ110・タブレットPC150・スマートホン160との間では、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLを用いて電力伝送および通信データ伝送が可能である。
【0226】
USBPDアダプタ230には、AC/DCコンバータ60・コントローラ16が搭載される。ラップトップPC140には、NVDCチャージャ142・CPU148・PCH147・EC146・バッテリー154・DC/DCコンバータ159・コントローラ16
1・16
2が搭載され、モニタ110には、PMIC112・コントローラ16が搭載される。その他の構成は、第1の電力供給システム100(
図32)と同様である。
【0227】
実施の形態に係る電力供給装置をグローバルに適用可能な第3の電力供給システム300は、
図34に示すように、プラグを介してコンセントに接続されるUSBPDアダプタ/チャージャ310と、USBPDアダプタ/チャージャ310に接続された外部ハードディスクドライブ120・モニタ110・セットトップボックス130・ラップトップPC140・タブレットPC150・スマートホン160とを備える。
【0228】
各構成要素には、実施の形態に係る電力供給装置4が搭載されているが、
図34では、DC/DCコンバータは図示を省略し、コントローラ16が示されている。また、通信専用ラインCOLにAC結合キャパシタC
Cを適用しても良い。また、USBPDを適用する場合には、コントローラ16には、USBPDコントローラを適用しても良い。
【0229】
USBPDアダプタ/チャージャ310と外部ハードディスクドライブ120・モニタ110・セットトップボックス130・ラップトップPC140・タブレットPC150・スマートホン160との間では、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLを用いて電力伝送および通信データ伝送が可能である。
【0230】
USBPDアダプタ/チャージャ310には、AC/DCコンバータ60・コントローラ16が搭載される。その他の構成は、第1の電力供給システム100(
図32)・第2の電力供給システム200(
図33)と同様である。
【0231】
実施の形態に係る電力供給装置をグローバルに適用可能な第4の電力供給システム400は、
図35に示すように、プラグを介してコンセントに接続される高機能USBPDアダプタ/チャージャ330と、高機能USBPDアダプタ/チャージャ330に接続された外部ハードディスクドライブ120・モニタ110・セットトップボックス130・ラップトップPC140・タブレットPC150・スマートホン160とを備える。
【0232】
各構成要素には、実施の形態に係る電力供給装置4が搭載されているが、
図35では、DC/DCコンバータは図示を省略し、コントローラ16が示されている。また、通信専用ラインCOLにAC結合キャパシタC
Cを適用しても良い。また、USBPDを適用する場合には、コントローラ16には、USBPDコントローラを適用しても良い。
【0233】
高機能USBPDアダプタ/チャージャ330と外部ハードディスクドライブ120・モニタ110・セットトップボックス130・ラップトップPC140・タブレットPC150・スマートホン160との間では、電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLを用いて電力伝送および通信データ伝送が可能である。
【0234】
高機能USBPDアダプタ/チャージャ330には、同期FETスイッチングコンバータを内蔵したAC/DCコンバータ60A・コントローラ16が搭載される。その他の構成は、第3の電力供給システム300(
図34)と同様である。
【0235】
実施の形態に係る電力供給装置を適用可能な電力供給システムにおいて、CPUインタフェース122(132)内にコントローラ16が内蔵される構成の模式的ブロック構成は、
図36に示すように表わされる。すなわち、
図32〜
図35に示された電力供給システム100〜400において、CPU+インタフェースボード122(132)内にコントローラ16が内蔵されていても良い。この場合には、CPU+インタフェースボード122に電力ラインPOLおよび通信専用ラインCOLを用いて電力および通信データが伝送可能である。このようなCPU+インタフェースボード122(132)内にコントローラ16が内蔵されたチップは、コントローラを含んだCPUやDSPやその他のコントローラとの統合チップとしても構成可能である。
【0236】
以上説明したように、本発明によれば、出力側にフィルタコイルが不要で、実装スペースが削減され、小型化・低コスト化かつ出力電圧値および出力可能電流容量(MAX値)を制御可能な電力供給装置、ACアダプタ、ACチャージャ、電子機器および電力供給システムを提供することができる。
【0237】
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
【0238】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。