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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-211587(P2015-211587A)
(43)【公開日】2015年11月24日
(54)【発明の名称】ブラシレスモータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/28 20060101AFI20151027BHJP
   H02K 3/04 20060101ALI20151027BHJP
   H02K 3/18 20060101ALI20151027BHJP
   H02K 21/16 20060101ALI20151027BHJP
【FI】
   H02K3/28 Z
   H02K3/04 J
   H02K3/18 P
   H02K21/16 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-92782(P2014-92782)
(22)【出願日】2014年4月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000113791
【氏名又は名称】マブチモーター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 佑哉
【テーマコード(参考)】
5H603
5H621
【Fターム(参考)】
5H603AA01
5H603BB01
5H603BB07
5H603BB10
5H603BB12
5H603CA01
5H603CA05
5H603CB02
5H603CB03
5H603CC04
5H603CC11
5H603CC18
5H603CD02
5H621AA03
5H621BB07
5H621BB10
5H621GA01
5H621GA04
5H621GB08
5H621JK03
(57)【要約】
【課題】ステータにおけるコイルの工夫によって小型で高トルクなブラシレスモータを実現する。
【解決手段】ブラシレスモータは、環状のステータコアと、ステータコアの内周側に、周方向に順に設けられている第1〜第12のティースと、を有するステータと、第1〜第12のティースにそれぞれ巻き回され、デルタ結線された第1〜第12のコイルと、ステータの中心部に設けられているロータと、を備える。第1〜第12のコイルは、第12、第1、第6および第7のコイルが順に直列接続されたW相を構成し、第8、第9、第2および第3のコイルが順に直列接続されたU相を構成し、第4、第5、第10および第11のコイルが順に直列接続されたV相を構成し、ティースにおける配置において隣接する異相のコイルは互いに巻き回し方向が同じであり、隣接する同相のコイルは互いに巻き回し方向が逆向きである。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状のステータコアと、前記ステータコアの内周側に、周方向に順に設けられている第1〜第12のティースと、を有するステータと、
前記第1〜第12のティースにそれぞれ巻き回され、デルタ結線された第1〜第12のコイルと、
前記ステータの中央部に設けられているロータと、を備え、
前記第1〜第12のコイルは、
前記第12、第1、第6および第7のコイルが直列接続されたW相を構成し、
前記第8、第9、第2および第3のコイルが直列接続されたU相を構成し、
前記第4、第5、第10および第11のコイルが直列接続されたV相を構成し、
前記ティースにおける配置において隣接する異相のコイルは互いに巻き回し方向が同じであり、
隣接する同相のコイルは互いに巻き回し方向が逆向きであり、
前記W相は、前記第1のコイルと前記第6のコイルとを結ぶ第1の渡り線を有し、
前記U相は、前記第9のコイルと前記第2のコイルとを結ぶ第2の渡り線を有し、
前記V相は、前記第5のコイルと前記第10のコイルとを結ぶ第3の渡り線を有する、
ことを特徴とするブラシレスモータ。
【請求項2】
前記第1〜第3の渡り線は、互いに交差しないように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
【請求項3】
前記第1〜第3の渡り線は、前記ステータコアの軸方向両端面の一方の端面の外縁部に配置されており、
前記第1の渡り線および前記第3の渡り線は、軸方向から見て一部が重畳するとともに、軸方向に異なる位置に配置されており、
前記第2の渡り線は、軸方向から見て前記第3の渡り線の下方から前記第1の渡り線の上方に位置するように折り曲げ部を有することを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシレスモータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な装置や製品の駆動源としてモータが用いられている。例えば、プリンタや複写機等の事務機器、様々な家電製品、自動車や電動自転車等の車両のアシストを含めた動力源の用途で採用されている。特に、動作頻度の高い可動部品の駆動源として、耐久性や電気ノイズの観点からブラシレスモータが使われる場合がある。
【0003】
ブラシレスモータの一種として、インナーロータタイプが知られている。ロータの周囲にはステータが配置されており、ステータに設けられた複数のステータ歯にそれぞれコイルが巻かれている。複数のステータ歯のそれぞれにコイルを巻く方法は種々考案されているが、例えば、コイルがデルタ結線やスター結線されている同期機が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2012−517209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の同期機の一つには、連続した結線によりデルタ結線を実現したものがあるが、同相の離れたステータ歯にコイルを渡す渡り線の数が多く、渡り線を配置するスペースやバスバー等の代替部品が必要となる。また、渡り線は、ステータの磁力の発生に寄与しないため、可能な限り減らすことが望ましい。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ステータにおけるコイルの工夫によって小型で高トルクなブラシレスモータを実現する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブラシレスモータは、環状のステータコアと、ステータコアの内周側に、周方向に順に設けられている第1〜第12のティースと、を有するステータと、第1〜第12のティースにそれぞれ巻き回され、デルタ結線された第1〜第12のコイルと、ステータの中心部に設けられているロータと、を備える。第1〜第12のコイルは、第12、第1、第6および第7のコイルが直列接続されたW相を構成し、第8、第9、第2および第3のコイルが直列接続されたU相を構成し、第4、第5、第10および第11のコイルが直列接続されたV相を構成し、ティースにおける配置において隣接する異相のコイルは互いに巻き回し方向が同じであり、隣接する同相のコイルは互いに巻き回し方向が逆向きである。W相は、第1のコイルと第6のコイルとを結ぶ第1の渡り線を有している。U相は、第9のコイルと第2のコイルとを結ぶ第2の渡り線を有している。V相は、第5のコイルと第10のコイルとを結ぶ第3の渡り線を有している。
【0008】
この態様によると、離れたコイル同士を結ぶ渡り線を短くできる。また、U相の末線とV相の始線とが隣接するコイルから引き出され、あるいは、V相の末線とW相の始線とが隣接するコイルから引き出され、あるいは、W相の末線とU相の始線とが隣接するコイルから引き出されるため、コイルを各ティースに巻き回した後の始末線の処理が容易で結線も短くなる。そのため、磁力の発生に寄与しないコイルの量を減らすことができ、コイル抵抗を低減できるとともに、コイルの配置スペースも低減できる。
【0009】
第1〜第3の渡り線は、互いに交差しないように配置されていてもよい。これにより、絶縁信頼性の向上が図られるとともに、モータの薄型化、小型化にも寄与する。
【0010】
第1〜第3の渡り線は、ステータコアの軸方向両端面の一方の端面の外縁部に配置されていてもよい。第1の渡り線および第3の渡り線は、軸方向から見て一部が重畳するとともに、軸方向に異なる位置に配置されていてもよい。第2の渡り線は、軸方向から見て第3の渡り線の下方から第1の渡り線の上方に位置するように折り曲げ部を有してもよい。これにより、ステータを上方から見た場合に重畳している渡り線の本数は2本以下となり、モータの薄型化、小型化にも寄与する。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を部品、製造方法、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、小型で高トルクなブラシレスモータを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施の形態に係るブラシレスモータの全体斜視図である。
図2】第1の実施の形態に係るブラシレスモータの側面図である。
図3】第1の実施の形態に係るブラシレスモータの分解斜視図である。
図4】ステータコアの上面図である。
図5】ステータの斜視図である。
図6】本実施の形態に係るステータのデルタ結線を模式的に示した図である。
図7】第2の実施の形態に係るステータのデルタ結線を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。以下では、インナーロータタイプのブラシレスモータを例に説明する。
【0015】
[第1の実施の形態]
(ブラシレスモータ)
図1は、第1の実施の形態に係るブラシレスモータの全体斜視図である。図2は、第1の実施の形態に係るブラシレスモータの側面図である。図3は、第1の実施の形態に係るブラシレスモータの分解斜視図である。
【0016】
第1の実施の形態に係るブラシレスモータ(以下、「モータ」と称する場合がある。)10は、マグネットを有する円柱状のロータ12と、ロータ12が配置される空間を中央部に有するステータ14と、フロントベル16と、ハウジング本体18と、給電部19と、を備える。
【0017】
フロントベル16は、板状の部材であり、中央に回転シャフト20が貫通できるように孔16aが形成されているとともに、孔16aの近傍に軸受22を保持する凹部16bが形成されている。そして、フロントベル16は、ロータ12の回転シャフト20の一部を軸受22を介して支持する。また、ハウジング本体18は、円筒状の部材であり、基部18aの中央に軸受(不図示)を保持する凹部18bが形成されている。そして、ハウジング本体18は、ロータ12の回転シャフト20の他部を軸受を介して支持する。第1の実施の形態では、フロントベル16およびハウジング本体18は、ロータ12およびステータ14を収容する収容部材を構成する。
【0018】
(ステータ)
次に、ステータ14の構造について説明する。図4は、ステータコアの上面図である。図5は、ステータ14の斜視図である。なお、図4に示すステータコアの形状は概略であり細部を省略している。
【0019】
ステータコア36は、円筒状(環状)の部材であり、複数枚の板状のステータヨーク38が積層されたものである。ステータヨーク38の内周側には、周方向に順に設けられている12本のティースT1〜T12が中心に向かって形成されている。
【0020】
各ティースT1〜T12には、インシュレータ40が取り付けられる。次に、ティースT1〜T12ごとにインシュレータ40の上から導体(銅線)を巻き付けて第1のコイルC1〜第12のコイルC12(図5参照)を形成する。そして、このような工程を経て完成したステータ14の中央部にロータ12を配置する。
【0021】
図6は、本実施の形態に係るステータ14のデルタ結線を模式的に示した図である。
【0022】
図5図6を参照してコイルの巻き回し状態について詳述する。なお、図6に示す結線構造は、ノズルタイプの巻線機で行った例である。また、U相、V相、W相が入れ替わっても本質的には同一である。以下では、第12のコイルC12から形成する場合について説明する。
【0023】
図6に示すように、はじめにW相として、第12のコイルC12を反時計回り(CCW)に形成し、第1のコイルC1を時計回り(CW)に形成し、第1の渡り線F1を経て第6のコイルC6を時計回りに形成し、第7のコイルC7を反時計回りに形成する。ここで、第12のコイルC12、第1のコイルC1、第6のコイルC6および第7のコイルC7は、この順で直列接続されたW相を構成している。
【0024】
第7のコイルC7を形成後、引き続き第8のコイルC8を反時計回りに形成し、第9のコイルC9を時計回りに形成し、第2の渡り線F2を経て第2のコイルC2を時計回りに形成し、第3のコイルC3を反時計回りに形成する。ここで、第8のコイルC8、第9のコイルC9、第2のコイルC2および第3のコイルC3は、この順で直列接続されたU相を構成している。
【0025】
第3のコイルC3を形成後、引き続き第4のコイルC4を反時計回りに形成し、第5のコイルC5を時計回りに形成し、第3の渡り線F3を経て第10のコイルC10を時計回りに形成し、第11のコイルC11を反時計回りに形成する。ここで、第4のコイルC4、第5のコイルC5、第10のコイルC10および第11のコイルC11は、この順で直列接続されたV相を構成している。その後、W相の始線L1と、V相の末線L2とを結線処理し、デルタ結線が形成される。
【0026】
また、隣接する異相(W相とU相、U相とV相、V相とW相)のコイルは互いに巻き回し方向が同じであり、隣接する同相のコイルは互いに巻き回し方向が逆向きである。
【0027】
このように、第1の実施の形態に係るステータ14の第1のコイルC1〜第12のコイルC12は、巻き線機の連続した動作によりデルタ結線が実現されている。また、ステータ14においては、離れたコイル同士を結ぶ渡り線を短くできる。また、U相の末線とV相の始線とが隣接するコイルの同じティース間から引き出され、あるいは、V相の末線とW相の始線とが隣接するコイルの同じティース間から引き出され、あるいは、W相の末線とU相の始線とが隣接するコイルの同じティース間から引き出されるため、コイルを各ティースに巻き回した後の始末線の処理が容易で結線も短くなる。そのため、磁力の発生に寄与しないコイルの量を減らすことができ、コイル抵抗を低減できるとともに、コイルの配置スペースも低減できる。つまり、ステータにおけるコイルの巻き方の工夫によって小型で高トルクなブラシレスモータを実現できる。
【0028】
また、本実施の形態に係る第1の渡り線F1〜第3の渡り線F3は、互いに交差しないように配置されている。これにより、渡り線同士が接触することがなく、絶縁信頼性の向上が図られるとともに、モータの薄型化、小型化にも寄与する。より詳述すると、図5に示すように、第1〜第3の渡り線F1〜F3は、ステータコア36の軸方向Axの両端面の一方の端面のインシュレータの外縁部14aに円弧状に配置されている。第1の渡り線F1および第3の渡り線F3は、軸方向Axから見て一部が重畳するとともに、軸方向に異なる位置に配置されている。そして、第2の渡り線F2は、軸方向から見て第3の渡り線F3の下方から第1の渡り線F1の上方に位置するように折り曲げ部F’を有している。これにより、ステータを上方から見た場合に重畳している渡り線の本数は2本以下となり。モータの薄型化、小型化にも寄与する。
【0029】
なお、各インシュレータ40の背面部(外周面)には、各渡り線の移動を制御するための係止部40aが形成されている。これにより、各渡り線を所望の位置で固定できる。特に、本実施の形態に係る第2の渡り線F2は、折り曲げ部F’の前後で2つの係止部40aにより異なる方向から支持されることで、テンションがかかった状態を実現できるため、所望の位置に強固に固定される。
【0030】
[第2の実施の形態]
図7は、第2の実施の形態に係るステータのデルタ結線を模式的に示した図である。なお、図7に示す結線構造は、フライヤタイプの巻線機で行った例である。以下では、第12のコイルC12から形成する場合について説明する。また、第1の実施の形態と同様の構成については説明を適宜省略する。
【0031】
図7に示すように、はじめにW相として、第12のコイルC12を反時計回り(CCW)に形成し、第1のコイルC1を時計回り(CW)に形成し、ステータの一方の端面側(図7の上側)に形成された第1の渡り線F1’を経て第6のコイルC6を時計回りに形成し、第7のコイルC7を反時計回りに形成する。ここで、第12のコイルC12、第1のコイルC1、第6のコイルC6および第7のコイルC7は、この順で直列接続されたW相を構成している。
【0032】
第7のコイルC7を形成後、引き続き第8のコイルC8を反時計回りに形成し、第9のコイルC9を時計回りに形成し、ステータの他方の端面側(図7の下側)に形成された第2の渡り線F2’を経て第2のコイルC2を時計回りに形成し、第3のコイルC3を反時計回りに形成する。ここで、第8のコイルC8、第9のコイルC9、第2のコイルC2および第3のコイルC3は、この順で直列接続されたU相を構成している。
【0033】
第3のコイルC3を形成後、引き続き第4のコイルC4を反時計回りに形成し、第5のコイルC5を時計回りに形成し、ステータの一方の端面側から他方の端面側に向けて形成された第3の渡り線F3’を経て第10のコイルC10を時計回りに形成し、第11のコイルC11を反時計回りに形成する。ここで、第4のコイルC4、第5のコイルC5、第10のコイルC10および第11のコイルC11は、この順で直列接続されたV相を構成している。その後、W相の始線L1と、V相の末線L2とを結線処理し、デルタ結線が形成される。
【0034】
このように、フライヤタイプの巻き線機を用いても第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
【0035】
上述のように、実施の形態に係るブラシレスモータは、モータ特性に寄与しない渡り線の数を少なく、また長さも短くできる。そのため、巻線(コイル)抵抗減少によりモータ効率が向上する。また、各相毎の巻回手順が同様である事から、各相の巻線抵抗値のばらつきが少なく、モータ性能の安定化に繋がる。また、渡り線の数をステータ両端面側の合計で2段以下にできるため、結線や渡り線を配置するためのスペースが小さくなり、モータ全体の薄型化にも寄与する。また、始末線処理の際の無駄な電線を必要とせずに連続した電線で全コイルを形成することができる。また、いずれの相であっても始線と末線とが同じ位置になるため、巻き回し後の結線処理が容易となる。また、巻き回し構造を工夫していることにより各ティースに巻き回されたコイルが緩むことがなく、電線ほぐれのない高品質のモータを実現できる。また、実施の形態に係るブラシレスモータは、バスバーや複雑な接続機構を必要とせずに所望の結線構造を実現できる。
【0036】
以下に、本願発明を好適に用いることができるブラシレスモータの諸元について説明する。本実施の形態に係るブラシレスモータは、外径が30〜140mm程度、好ましくは35〜85mm程度である。また、ステータの溝(ティース)の数は12である。また、マグネットの数は10または14が好ましい。また、マグネットの主面の磁力は、8MGOe以上、好ましくは10MGOe以上、より好ましくは30MGOe以上である。また、ロータの直径は、20〜70mm程度が好ましい。
【0037】
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
【符号の説明】
【0038】
C1 第1のコイル、 F1 第1の渡り線、 T1 ティース、 C2 第2のコイル、 F2 第2の渡り線、 C3 第3のコイル、 F3 第3の渡り線、 C4 第4のコイル、 C5 第5のコイル、 C6 第6のコイル、 C7 第7のコイル、 C8 第8のコイル、 C9 第9のコイル、 C10 第10のコイル、 C11 第11のコイル、 12 ロータ、 C12 第12のコイル、 14 ステータ、 14a 外縁部、 36 ステータコア。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7