特開2015-212162(P2015-212162A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-212162(P2015-212162A)
(43)【公開日】2015年11月26日
(54)【発明の名称】包装容器の開封再栓装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/74 20060101AFI20151030BHJP
   B65D 47/28 20060101ALI20151030BHJP
【FI】
   B65D5/74 A
   B65D47/28 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2014-95513(P2014-95513)
(22)【出願日】2014年5月2日
(71)【出願人】
【識別番号】000229232
【氏名又は名称】日本テトラパック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087479
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 好人
(74)【代理人】
【識別番号】100088111
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 正三
(72)【発明者】
【氏名】菅田 美智男
【テーマコード(参考)】
3E060
3E084
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AA04
3E060CF06
3E060DA30
3E060EA03
3E060EA13
3E084AA05
3E084AA12
3E084AA34
3E084AA37
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084CB04
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB08
3E084DC03
3E084FA09
3E084FD13
3E084GA08
3E084GB12
3E084GB17
3E084KB01
3E084LA22
3E084LB04
3E084LB08
3E084LD01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡単な構造で包装容器の開封及び再栓をする包装容器の開封再栓装置を提供する。
【解決手段】開封再栓装置Aは、頂面/上部に形成された内容液注出用の開口を覆って形成される。開封再栓装置Aの構成は、フランジ10を介して固着される円筒状の本体部11と、この本体部11に連続する蓋部12とから成る。本体部11の上端周縁部11aと蓋部12の下端周縁部12aは薄肉の連結部13を介して連結するので、蓋部12の頂部に備える突起15を摘まんで簡単に引き上げることで本体部11の内部に収納されている蓋部12を本体部11の上方に突出させることができる。注出口14が露出した状態で注出口14から内溶液を注出することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙基材を折り曲げて頂面/上部と底面と複数の側面とから成る包装容器本体に備える包装容器の開封再栓装置であって、
前記開封再栓装置は前記頂面/上部に形成された内容液注出用の開口部を覆って前記頂面/上部に固着される円筒状の本体部と、この本体部の内部を昇降する円筒状の中栓部と、前記本体部の上端周縁部と前記中栓の下端周縁部を折込自在に連結する連結部とから成り、
前記中栓部は側面に注出口を備える一方、頂部に突起を備えることを特徴とする包装容器の開封再栓装置。
【請求項2】
前記連結部は薄厚である請求項1記載の包装容器の開封再栓装置。
【請求項3】
前記注出口は対角線上に一対設けられる請求項2記載の包装容器の開封再栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、牛乳、ジュース、アルコール飲料、ミネラルウォータ、緑茶などの他、液体製品を充填する紙製包装容器の、一動作で開封して液体食品を注出し、且つ再封できる開封再栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
柔軟性に富んだ紙製包装積層材料は多年にわたって液体食品の他、液体製品を包装するために用いられてきた。牛乳、ジュース、清酒、焼酎、ミネラルウォーター及びその他飲料のための包装容器は、例えば、繊維質基材(例えば、紙など)/プラスチック積層体に折目線が付けられたウェブ状包装積層材料を、その長手方向の縦シールによりチューブ状に成形し、チューブ状に成形された包装材料内に被充填物を充填し、チューブ状包装材料を横断方向に横シールし、クッション形若しくは枕状の包装体(一次形状容器)に成形する。
【0003】
枕状の包装体を横シール部分で容器1個分ごとに切断し、折目線に沿って山折り若しくは谷折に折畳んで、側壁を形成するパネル、縦シール部、フィンの横シール部、頂壁を形成するパネル、側壁等に溶着されるフラップ(頂壁や底部を形成する際に生じる折り込み片)など包装材料から、レンガ状の容器が成形される。
【0004】
ゲーブルトップ状(屋根型)の紙製包装容器では、紙製包装材料を所定の形状に切断し、容器縦方向にシールしたブランクスを得、充填機内でブランクスの底をシールした後に上部開口から牛乳、ジュース又はその他の飲料の被充填物を充填し、上部をシールして得られる。これらの包装材料には、その表面に包装容器製品の外観デザインが印刷される。
【0005】
上記のレンガ形容器、切妻屋根型容器の他、包装容器本体の上端に射出成形によって形成され頂部の、頂壁を構成する蓋体を備えた複合包装容器では、包装充填機において、ウェブ状包装材料から裁断され折り目を備えた紙片を縦シールして紙筒体を形成し、紙筒体の上部端に、蓋体が射出成形によって一体に形成され、頂部に蓋体を備え、底部に開口を有する紙筒体が形成される。蓋体付き紙筒体は、無端コンベヤのバケット内に挿入され、倒立させられた状態で間欠的に搬送され、底部の開口から液体食品が充填される。紙筒体の底側折り目に沿って折り畳まれて底部が形成されヒートシールされる。コンベヤのバケットから正立して充填済み複合包装容器が取出されて、完成した包装容器が包装充填機から搬出される。
【0006】
得られた包装容器は、包装材料によって形成された容器本体、射出成形によって容器本体と一体に形成された樹脂製の蓋体(頂部)とかなる。蓋体は、例えば、上方になるにつれて次第に径が小さくされる傾斜部、傾斜部から上方に向けて延びる首部、及び円形の形状を有し、首部の上縁を閉鎖する閉鎖部を備える。更に、首部の外周に螺旋状の凹凸を設けて首部にスクリューキャップを装着することもできる。
首部と閉鎖部との間には、樹脂を薄くすることによって破断部が形成され、閉鎖部の所定の箇所に形成されたリング状、ヒモ状、薄片状又はつまみ状の把持/係合部分を上方に引くと、破断部が破断され、注出口が形成される。
射出成形によって容器本体と一体に形成された樹脂製の上述の蓋体(頂部)は、飲用時に開封されて、注ぎ口、直接の飲み口、ストロー差込み用の孔などとなって、その機能を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−91792号公報
【特許文献2】特開平11−236027号公報
【特許文献3】実開平4―53602号公報
【特許文献4】国際公開WO2002/010020号公報
【特許文献5】特願平7−187181号公報
【特許文献6】国際公開WO2012/077596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の包装容器には、スパウトとスクリューキャップとからなる従来の開封再栓装置などがある。
本発明の目的は、従来の開封再栓装置は螺合構造が複雑でコストが高いという問題があったが、簡単な構造で開封及び再栓が容易にできてコストが安い包装容器の開封再栓装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明による包装容器の開封再栓装置は、紙基材を折り曲げて頂面/上部と底面と複数の側面とから成る包装容器本体に備える包装容器の開封再栓装置であって、前記開封再栓装置は前記頂面/上部に形成された内容液注出用の開口部を覆って前記頂面/上部に固着される円筒状の本体部と、この本体部の内部を昇降する円筒状の蓋部と、前記本体部の上端周縁部と前記蓋部の下端周縁部を折込自在に連結する連結部とから成り、前記蓋部は側面に注出口を備える一方、頂部に突起を備えることを特徴としている。
【0010】
この発明の好ましい態様において、連結部は薄厚である。
【0011】
この発明の好ましい別の態様において、注出口は前記本体部に一対設けられる。
【発明の効果】
【0012】
上記構成の本発明によれば、以下の作用機能を発揮し、有利な効果が得られる。
紙基材を折り曲げて頂面/上部と底面と複数の側面とから成る包装容器本体に備える包装容器の開封再栓装置であって、前記開封再栓装置は前記頂面/上部に形成された内容液注出用の開口部を覆って前記頂面/上部に固着される円筒状の本体部と、この本体部の内部を昇降する円筒状の蓋部と、前記本体部の上端周縁部と前記蓋部の下端周縁部を折込自在に連結する連結部とから成るので、第一に、螺合部を必要としない簡単な構造なので製作コストが安い。
【0013】
第二に、前記蓋部の側面に注出口を備える一方、頂部に突起を備えるので、前記突起を摘まんで簡単に引き上げることで注出口を露出して内溶液を確実に注出することができる。このように、指で突起を操作することで注出口に触れることなく簡単に前記蓋部の操作ができるので安全衛生性が向上する。
【0014】
第三に、前記突起を前記本体部に再度挿入することで前記注出口が再封止できる。このように、内容液が注出口からスムーズに注出できると同時に、前記注出口を容易に再封止できるので包装容器の利便性と品質が向上する。
【0015】
この発明の好ましい態様によれば、前記連結部は薄厚であるので、円筒状の前記蓋部が前記連結部の周りに容易に180度反転しながら円筒状の前記本体部の内部を確実且つ容易に昇降できて、効果が確実に得られる。
【0016】
この発明の好ましい別の態様によれば、前記注出口は前記蓋部に一対設けられるので、一方の注出口から内溶液を注出すると同時に他方の注出口から空気が自然供給されるので内溶液の注出がスムーズにできて、効果が更に確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】この発明による第1実施例を示す斜視外観図である。
図2】第1実施例の動作(A)→(B)を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
包装容器は紙基材を折り曲げて矩形の頂面/上部と底面と四側面で外観が直方体の包装容器本体を形成する。頂面/上部には開口部が形成され、この開口部を覆って開封再栓装置Aを取付ける。
【0019】
包材例の構成は、外側から内側にかけて順に、外側層、紙基材、接着層、バリヤー層、二層の内側層から成り、紙基材の外側面にデザイン等が予め印刷される。
【0020】
外側層、内側層は低密度ポリエチレン樹脂、接着層はポリエチレン或いはエチレン共重合体等の樹脂、バリヤー層はアルミ箔等で形成される。
【0021】
図1図2に示すように、包装容器の開封再栓装置Aは、頂面/上部に形成された内容液注出用の開口部を覆って弾性樹脂で成形される。この弾性樹脂は食品衛生法や容器包装の規格基準に適合する射出成形用樹脂やシリコンゴム等のゴム製が用いられる。
【0022】
開封再栓装置Aを頂面/上部に取付ける際には、図示しない装置でフランジ部の裏面をマイクロフレーム等で溶融し、頂面/上部の開口部に芯合わせして固着する。
また、上部の開口部の上端に、弾性樹脂で、開封再栓装置を射出成形することもできえう。
【0023】
開封再栓装置Aの構成は、頂面/上部にフランジ10を介して固着される円筒状の本体部11と、この本体部11に連続する蓋部12とから成る。本体部11の上端周縁部11aと蓋部12の下端周縁部12aは蛇腹状に括れて成る連結部13を介して連結する。
【0024】
このため、蓋部12の頂部に備える突起15を摘まんで引き上げることで本体部11の内部に収納されている蓋部12を反転して本体部11の上方に容易に突出させることができる。そして、露出した状態の注出口14から内溶液を確実に注出することができる。
【0025】
内溶液の注出を一時中断する場合は、突起15を押し込むと、弾性樹脂によって形成される蓋部12は本体部11の内側面に反転下降して弾性的に押付けられるので注出口14は再度密封性が確保できる。この開封再栓装置Aであれば、指で突起15を操作することで注出口14に触れずに簡単操作できるので安全衛生性が向上する。そして、この開封再栓装置Aは螺合部がなく簡単な構造なので製作コストが安い。
【0026】
注出口14は対向して一対設けられるので、一方の注出口14から内溶液を注出すると同時に他方の注出口14から空気が自然供給されるので内溶液の注出がスムーズにできて、内溶液を容易且つ確実に注ぐことができる。
【0027】
ここで、連結部13は薄厚であるので、蓋部12は容易に裏表180度反転しながら円筒状の本体部11の内部を昇降できるので、開封及び再封止が容易且つ確実に実施できる。
【0028】
このように、内容液が注出口14からスムーズに注出できると同時に、注出口14を容易に再封止できるので包装容器の利便性と品質が向上する。
【0029】
開封再栓装置Aは側面に注出口14を備える一方、頂部12に突起15を備えるので、突起15を摘まんで簡単に引上げることができる。そして、露出した注出口14から内溶液を確実に注出することができる。
【0030】
注出口14は対向して一対設けられるので、一方の注出口14から内溶液を注出すると同時に他方の注出口14から空気が自然供給されるので内溶液の注出がスムーズにできる。
【0031】
なお、所望の内容液を注出した後に突起15を押込むと、連結部13は薄厚であるので、蓋部12は容易に表裏が180度反転しながら円筒状の本体部11の内部を確実に下降できる。そして、注出口14が円筒状の本体部11に塞がれるので再封止することができる。
【0032】
開封再栓装置Aは包装容器の頂面/上部が屋根状や他の外観形状の包装容器に対しても同様に適用することができる。
更に、上部の開口部の上端に、弾性樹脂で、開封再栓装置を射出成形することもできる。
【0033】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
この発明は、液体食品の包装充填の製造に適用することができる。
【符号の説明】
【0035】
A 開封再栓装置
10 フランジ
11 本体部
11a 上端周縁部
12 蓋部
12a 下端周縁部
13 連結部
14 注出口
15 突起
図1
図2