【解決手段】モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種又はそれらの合成アナログの溶解性を高める方法であり、ポリエチレングリコールを、1種以上の活性成分のうち少なくとも1種又はそれらの合成アナログと混合する、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種は:マグノロール;ホノキオール;テトラヒドロマグノロー(5,5’−ジプロピルビフェニル−2,2’−ジオール)等から選択され、前記合成アナログは:イソプロピルマグノロール;イソブチルマグノロール;又はジクロロマグノロールから選択される口腔組成物。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
[0008] 本態様の方法及び組成物は、十分に可溶化され、安全であり、そして哺乳類被
験者における細菌感染及び/又は炎症に対して非常に有効な口腔組成物を提供することで
、先行技術の組成物よりも優れている。
【0009】
[0009] 本明細書中に引用される参考文献はそれぞれ本明細書中にその全体が援用され
る。
[0010] 本明細書を通して用いられる「担体」又は「水性担体」又は「経口的に許容可
能な担体」といった表現は、本発明に用いるための安全で有効な材料を表す。そのような
材料には、水、溶媒などが含まれ、グリセリン、ソルビトール、キシリトールなどのよう
な保湿剤を含有することができる。担体又は経口的に許容可能な担体は、増粘剤、イオン
性活性成分、緩衝剤、抗歯石剤、研磨艶出し材料、過酸化物源、重炭酸アルカリ金属塩、
界面活性剤、二酸化チタン、着色剤、フレーバー系、甘味剤、抗微生物剤、ハーブ薬、鈍
感剤(desensitizing agent)、ステイン軽減剤(stain reducing agent)、及びそれら
の混合物などの追加の歯磨剤成分を含むこともできる。
【0010】
[0011] 本明細書に用いられる全ての%及び比は、他に特に規定がなければ口腔ケア組
成物の重量に基づいている。全ての測定は、他に特に規定がなければ25℃で行われてい
る。
【0011】
[0012] 本明細書及び特許請求の範囲を通して、ある数値(例えば温度、成分の重量%
など)の開示は、その値に典型的に関連する変動及び測定誤差の程度に応じて、当該技術
分野において通常の技術を有する者に理解されるであろう追加の値を加算又は減算した値
を表すことを意味する。例えば、所定の温度は、温度を測定するために用いられる器具を
前提として、10%のばらつきまで含まれることが、当該技術分野において通常の技術を
有する者に理解されるであろう。
【0012】
[0013] 本発明のいくつかの態様は、口腔組成物において、モクレン抽出物中に見出さ
れる1種以上の活性成分のうち少なくとも1種又はそれらの合成アナログの溶解性を高め
る方法を提供する。いくつかの態様では、当該方法は、有効量のポリエチレングリコール
を、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種又はそれら
の合成アナログと混合することを含む。いくつかの態様では、活性成分は:マグノロール
、ホノキオール、テトラヒドロマグノロール、テトラヒドロホノキオール(3’,5−ジ
プロピルビフェニル−2,4’−ジオール)、5,5’−ジ−n−ブチル−ビフェニル−
2,2’−ジオール、n−ブチルマグノロール(5,5’−ジブチルビフェニル−2,2
’−ジオール)から選択される。いくつかの態様では、経口的に許容可能な担体は、ポリ
エチレングリコールを保湿剤として含有しない。他の態様では、経口的に許容可能な担体
はポリエチレングリコールを含有する。
【0013】
[0014] いくつかの態様は、約0.05〜約10重量%のポリエチレングリコールを、
モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分又はそれらの合成アナログ、及び経口
的に許容可能な担体と混合することによる、可溶化口腔組成物の作製方法を含む。いくつ
かの態様では、ポリエチレングリコールは、組成物の約0.1〜約5重量%で含まれる。
他の態様では、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種
又はそれらの合成アナログは、組成物の約0.05〜約5重量%、好ましくは組成物の約
0.1〜約3重量%の量で存在する。
【0014】
[0015] 本発明の更なる態様は:(i) 有効量のポリエチレングリコール;(ii)
モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種又はそれらの
合成アナログ;及び(iii) 経口的に許容可能な担体、を含む口腔組成物を提供する
。
【0015】
[0016] いくつかの態様では、組成物は、感染、環境有害物質、又は口腔外傷によって
引き起こされる炎症部位で、細胞内炎症メディエータの口腔組織における過剰な産生を阻
害するために用いられる。いくつかの態様では、モクレン抽出物中に見出される1種以上
の活性成分のうち少なくとも1種又はそれらの合成アナログの有効量は、全ての細胞間メ
ディエータの活性を不必要に抑制することなく前炎症性メディエータのレベル又は活性を
適切に低下させ、哺乳類被験者におけるその濃度を、処置される被験者の口腔組織の基礎
レベルまで低下させる。
【0016】
[0017] いくつかの態様では、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のう
ち少なくとも1種又はそれらの合成アナログは、活性成分を投与されるヒト又は下等動物
の被験者において、過度の有害な副作用(毒性、刺激、又はアレルギー反応など)なしに
所望の治療又は予防効果を有するために必要とされる量で存在し、本発明のやり方で用い
られる場合は妥当な損益比に見合っている。活性成分の特定の安全で有効な量は、処置さ
れる具体的な病態、被験者の健康状態、併用療法の性質(もしあれば)、用いられる特定
の化合物、特定の剤形、使用される担体、及び所望の投薬計画などの要因によって変化す
る。当該技術分野において熟練した技術を有する者は、本明細書に提供される指針を用い
て、組成物や方法に用いるための活性成分の安全で有効な量を決定することが可能である
。
【0017】
[0018] 非常に感受性の高い組織では、高濃度のモクレンは、潜在的に刺激を引き起こ
し、炎症を激化させ得るものであり、炎症を抑えるものではない。更なる炎症の可能性は
、個々の被験者の状況及び刺激物への反応、並びに処置に関連した他の変動に依存するが
、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種は、非刺激性
濃度で被験者へ提供されることが好ましい。「非刺激性」とは、口腔組成物と哺乳類被験
者の口腔との接触が、苦痛、痛み、赤み、又は荒れを増加させず、口腔組織の炎症を激化
も悪化もさせないことを意味する。
【0018】
[0019] 更に、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1
種又はそれらの合成アナログの濃度は、送達形態、投薬計画、最終便益、病状、及び/又
はそれが投与される被験者個々の治療要件に依存して変化し、そのようなものとして、モ
クレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分の量は変化し得ることが意図される。更
に、活性成分の濃度は、典型的には口腔組成物の形態に依存する。例えば、口内洗浄液は
、典型的には比較的低濃度の活性成分を有するが、歯磨剤、ジェル、又は歯磨き粉が、分
散しやすさに基づいた同一の送達用量を達成するには、より高濃度を有する。同様に、菓
子組成物は溶解するか又はかまれるため、十分な分散を可能にするには、典型的には比較
的高濃度の活性成分を有する。
【0019】
[0020] 本明細書において「菓子組成物」という用語には、チューインガム、並びに経
口的に溶ける錠剤、ビーズ、及びロゼンジが含まれる。唾液はロゼンジ又はチュアブルガ
ム製品を溶解し、口内表面との持続的接触を促進させるため、当該製品を用いると、ロゼ
ンジ、錠剤、ビーズ、又はチューインガム形態中の活性成分が、標的とする口内表面へ適
切に送達される。
【0020】
[0021] 本明細書において、「モクレンの抽出物」又は「モクレン抽出物」という表現
は、マグノリア・オフィシナリスのようなモクレン科由来の植物(以後「モクレン」)の
乾燥外皮、即ち樹皮の抽出物、又はそのような抽出物若しくはその活性成分の合成若しく
は半合成同等物を表す。いくつかの態様では、口腔組成物はモクレンの抽出物を含む。好
ましくは、モクレン外皮(マグノリア・オフィシナリスの樹皮)の抽出物は、マグノロー
ル、ホノキオール、テトラヒドロマグノロール(5,5’−ジプロピルビフェニル−2,
2’−ジオール)、及びテトラヒドロホノキオール(3’,5−ジプロピルビフェニル−
2,4’−ジオール)を含めた活性化合物を含有し、これらは、代表的な口腔細菌である
ミュータンス連鎖球菌、フソバクテリウム・ヌクレアタム、ベイヨネラ・パルブラ、アク
チノマイセス・ネスランディイ、ポルフィロモナス・ジンジバリスに対してin vit
ro試験で殺菌性が立証されている。いかなるモクレン科由来の植物も、本態様に用いら
れる活性成分を抽出するのに好適であることに注目すべきである。
【0021】
[0022] いくつかの態様では、モクレン抽出物は、抗微生物的に有効濃度の、マグノロ
ール、ホノキオール、テトラヒドロマグノロール、テトラヒドロホノキオール(3’,5
−ジプロピルビフェニル−2,4’−ジオール)、及びn−ブチルマグノロール(5,5
’−ジブチルビフェニル−2,2’−ジオール)、並びにそれらの2種以上の組み合わせ
から選択される化合物を含有する。他の態様では、口腔組成物は、モクレン抽出物、マグ
ノロール、ホノキオール、テトラヒドロマグノロール、テトラヒドロホノキオール(3’
,5−ジプロピルビフェニル−2,4’−ジオール)、n−ブチルマグノロール(5,5
’−ジブチルビフェニル−2,2’−ジオール)、及びそれらの2種以上の組み合わせか
ら成る群より選択される1種以上の活性成分を、細菌及び/又は炎症に関連した哺乳類被
験者の口腔病態の治療に有効な量で含む。
【0022】
[0023] いくつかの態様では、モクレン抽出物は抽出により調製することができる。1
つの抽出法では、粉末状の乾燥破砕モクレン樹皮を、エタノール、塩化メチレン、及びシ
クロヘキサンと連続して接触させ、各工程で濃縮ペーストを形成し、最後のペースト状の
ものを加熱石油エーテルに約50〜60℃にて溶解し、次に真空下で乾燥させ、最終抽出
は約5〜約10重量%のホノキオール及び約15〜約25重量%のマグノロールを含有す
る抽出物を生じる。
【0023】
[0024] 他の抽出法では、モクレン抽出物は乾燥モクレン植物樹皮から調製され、これ
は、好適な溶媒を用いて樹皮を抽出することによりなし得る。好ましい溶媒には、メタノ
ール、エタノール、塩化メチレン、ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、石油エーテル
、クロロホルム、塩酸、ジクロロエチレン、及び1,1,1,2−テトラフルオロエタン
、即ちHFA−13Aなどのヒドロフルオロアルカンが含まれる。一般に、1重量部の植
物組織(乾燥基準)は、5〜50重量部、好ましくは15〜30重量部の溶媒により抽出
装置を用いて抽出され、ここで、溶媒を樹皮と接触させて濃縮ペーストを得、次にこれを
異なる溶媒による1以上の更なる抽出工程に付して、最初に得られたペーストを長時間に
わたって、好ましくは約6時間〜約1,2日、より好ましくは約1日、更に濃縮する。1
つの簡略化された抽出法では、粉末状の乾燥破砕モクレン樹皮をヒドロフルオロアルカン
(1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA−13A)など)と接触させ、5〜5
0%ホノキオール及び5〜50%マグノロールを含有する抽出物を生じる濃縮された最終
抽出物を形成する。
【0024】
[0025] 更に他の抽出法では、モクレン抽出物は、二酸化炭素(CO
2)を用いる超臨
界流体抽出(SFE)により単離される。超臨界流体は、気体と液体の「正常な」相のそ
れのあいだの特性を有する気体である。圧力変動は超臨界流体の特性を制御し、適用に応
じて、この特性はより気体様の性状からより液体様の性状まで変動することができる。超
臨界流体は、容易に入手可能で、安価であり、環境面で安全な溶媒(CO
2及びH
2O)
を用いる。二酸化炭素は、非毒性、非爆発性で、容易に入手可能であり、そして抽出産物
から容易に除去される。SFEの処理温度は、一般に低温から中等度の温度である。した
がって、SFEは、ほとんど無溶媒の産物を生じ、潜在的な劣化反応を更に回避する。
【0025】
[0026] 更に、他の抽出方法に潜在的に存在し得る天然の混入物質は、SFEで抽出さ
れる産物には一般に存在しない。例えば、アリストロキア酸やマグノクラリン及びツボク
ラリンなどのアルカロイドのような化合物は低濃度である(例えば、一般に0.0002
%未満)。したがって、モクレンがSFEで抽出される態様では、抽出物は、熱や水によ
ってもたらされる化学的変化、溶媒残渣、及び他の人工物が実質的にない。
【0026】
[0027] 本明細書において、固体又は液体材料を「抽出すること」又は「抽出」とは、
材料を溶媒のような好適な材料と接触させ、材料から抽出されることが望まれる物質を取
り出すことを意味する。そのような抽出は、当該技術分野において熟練した技術を有する
者に公知の慣用の手段で、例えば、固体材料をホルダー内に保持し、材料を通して溶媒を
流すソックスレー抽出器のような抽出装置を用いることにより;あるいは溶媒と材料とを
いっしょに混ぜ、次に液相及び固相又は2つの非混和性液相を例えばろ過によって若しく
は沈降及びデカントによって分離させることにより、実施することができる。
【0027】
[0028] 各種抽出法では、本発明のモクレン抽出物は、2%〜95%のマグノロールで
構成され得る。いくつかの態様では、マグノロールは、抽出物中に5〜50%存在し得る
。他の態様では、マグノロールは、抽出物中に30〜50%存在し得る。ある態様では、
ホノキオールは、抽出物中に2〜95%存在し得る。更なる態様では、ホノキオールは、
抽出物中に5〜50%存在し得る。更に他の態様では、ホノキオールは、抽出物中に30
〜50%存在し得る。
【0028】
[0029] ある態様では、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少な
くとも1種は、マグノロール、ホノキオール、又はそれらの組み合わせを含むことが好ま
しい。マグノロール及びホノキオールは非イオン性ヒドロキシビフェニル化合物であり、
その構造を以下に表す。
【0030】
[0030] 更に、テトラヒドロマグノロール(5,5’−ジプロピルビフェニル−2,2
’−ジオール)及びテトラヒドロホノキオール(3’,5−ジプロピルビフェニル−2,
4’−ジオール)は、それぞれマグノロール及びホノキオールの水素化アナログであり、
モクレンの抽出物中に見出されることが多く、そのようなものとして口腔組成物に含まれ
ていてもよい。更に、5,5’−ジブチルビフェニル−2,2’−ジオール(マグノロー
ルのホモログ)が口腔組成物に含まれていてもよく、この化合物の合成は、当該技術分野
において通常の技術を有する者により、慣用の有機合成を介して達成することができる。
テトラヒドロマグノロール(5,5’−ジプロピルビフェニル−2,2’−ジオール)、
テトラヒドロホノキオール(3’,5−ジプロピルビフェニル−2,4’−ジオール)、
及び5,5’−ジ−n−ブチルビフェニル−2,2’−ジオール(マグノロールのホモロ
グ)の構造を以下に示す。
【0032】
[0031] 本発明に用いるための経口的に許容可能な担体には、練り歯磨き、歯磨き粉、
予防用ペースト、口内洗浄液、ロゼンジ、ガム、ビーズなどの作製に用いられる慣用の公
知担体が含まれ、以下で更に十分に記載される。経口的に許容可能な担体は、刺激、腫脹
、又は痛みを引き起こさず、そして典型的にはアレルギー反応も、消化不良、嘔吐、又は
めまいのような有害反応も生じないことが好ましい。特定の担体成分の選択は、歯磨剤、
練り歯磨き、歯磨き粉、予防用ペースト、口内洗浄液、ロゼンジ、ガム、ジェル、ペイン
ト、菓子類などを含めた所望の製品の形態に依存する。
【0033】
[0032] 本発明において「口内洗浄液」という用語は、実質的に液体の特徴である、マ
ウスウォッシュ、スプレー、又はリンスなどの口腔組成物を表す。そのような製剤におい
て、経口的に許容可能な担体は、典型的には、水又は水とアルコールとの混合物を含む水
相を有する。更に、各種態様では、経口担体は、以下に記載のような保湿剤及び表面活性
剤を含む。一般に、水対アルコールの重量比は、1:1〜20:1、好ましくは3:1〜
10:1、より好ましくは4:1〜6:1の量の範囲である。この種の製剤における水/
アルコール混合物の総量は、典型的には製剤の70〜99.9%の量である。各種態様で
は、アルコールは典型的にはエタノール又はイソプロパノールである。
【0034】
[0033] 当該技術分野において熟練した技術を有する者に認識されるように、本発明の
経口的に許容可能な担体は、抗プラーク剤、増白剤、抗菌剤、タータ・コントロール(抗
歯石)剤、虫歯予防薬、増感剤(sensitivity agent)などを含めた、当該技術分野にお
いて熟練した技術を有する者に公知のさまざまな他の慣用の活性成分を含むこともできる
。担体は、モクレン抽出物中に見出される抗炎症性及び抗菌性の活性成分又はそれらの合
成アナログの有効性を実質的に低下させないことが好ましい。
【0035】
[0034] 本発明の口腔組成物のそのような液体及び他の製剤のpHは一般に4.5〜1
0である。pHは、酸(例えばクエン酸若しくは安息香酸)又は塩基(例えば水酸化ナト
リウム)で制御し、あるいは緩衝する(例えばクエン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム
、炭酸ナトリウム、又は重炭酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム又はリン酸二水素ナ
トリウムで)ことができる。
【0036】
[0035] 各種態様では、水性口腔組成物(例えば口内洗浄液)は保湿剤を含有する。保
湿剤は、一般に、グリセリン及びソルビトールなどの保湿剤と、ヘキシレングリコール又
はポリエチレングリコールなどの多価アルコールとの混合物であるが、ポリエチレングリ
コールを、活性成分の溶解性を高めるために使用することに加えて、保湿剤として使用す
ることは任意である。保湿剤含量は、典型的には5〜40%、好ましくは10〜30%の
範囲である。本態様に有用な界面活性剤には、陰イオン性、非イオン性、及び両性イオン
性界面活性剤が含まれる。界面活性剤は、通常、本発明の水性口腔組成物中に0.01%
〜5%の量で、好ましくは0.5%〜2.5%の量で存在する。
【0037】
[0036] 本発明による口腔組成物は、例えば、清浄剤、着香料、甘味剤、接着剤、界面
活性剤、泡調整剤、研磨剤、pH改変剤、保湿剤、皮膚の保湿剤、食感改良剤(mouth fe
el agent)、着色剤、研磨剤、保存料、フッ素イオン源、唾液分泌促進薬、皮膚軟化剤、
粘度調整剤、希釈剤、乳化剤、栄養素、及びそれらの組み合わせなどの他の材料を含んで
いてもよい。口腔組成物に加えることができる各種成分には、例えば、サッカリン又はサ
ッカリンナトリウムなどの甘味剤、エタノールなどのアルコール、フッ化ナトリウムなど
のフッ素イオン源、並びにグリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポロキ
サマー(登録商標)407及びプルロニック(登録商標)F108などのポロキサマーポ
リマー(ともにBASF社から入手可能)、アルキルポリグリコシド(APG)、ポリソ
ルベート、PEG40、ヒマシ油、メントールなどが含まれる。材料の上記カテゴリーそ
れぞれの一般属性は異なっていてもよいが、いくつかの共通する属性が存在し得、そして
所定の材料は、材料の2以上のそのようなカテゴリーの中で複数の目的を果たし得ること
が理解される。そのような担体材料は、モクレン抽出物中に見出される活性成分又はそれ
らの合成アナログ化合物、及び組成物の他の成分との適合性に関して選択されることが好
ましい。
【0038】
[0037] 本発明に有用なものの中で、香味料には、組成物の味を高めるために使用可能
な材料又は材料の混合物が含まれる。芳香油、香味アルデヒド、エステル、アルコール、
類似の材料、及びそれらの組み合わせなどの経口的に許容可能な天然又は合成の香味料を
用いることができる。香味料には、バニリン、セージ、マジョラム、パセリ油、スペアミ
ント油、桂皮油、冬緑油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、丁子油、ベイ油、アニ
ス油、ユーカリ油、柑橘油;レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、アプリコッ
ト、バナナ、ブドウ、リンゴ、イチゴ、チェリー、パイナップルなどに由来のものを含め
た果実油及び香油;コーヒー、ココア、コーラ、ピーナッツ、アーモンドなどのような豆
由来及びナッツ由来のフレーバー;吸着香味料及びカプセル化香味料、並びにそれらの混
合物が含まれる。また、本発明において香味料に包含されるのは、香り及び/又は冷却効
果若しくは加温効果を含めた他の感覚効果を口に提供する成分である。そのような成分に
は、メントール、酢酸メンチル、乳酸メンチル、ショウノウ、ユーカリ油、オイカリプト
ール、アネトール、オイゲノール、カッシア、オキサノン、[α]−イリゾン、プロペニ
ルグアエトール、チモール、リナロール、ベンズアルデヒド、桂皮アルデヒド、N−エチ
ル−p−メンタン−3−カルボキサミン、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブ
タンアミド、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、桂皮アルデヒドグリセロ
ールアセタール(CGA)、メントングリセロールアセタール(MGA)、及びそれらの
混合物が含まれる。1種以上の香味料は、総量0.01%〜5%で存在してもよく、各種
態様では0.05〜2%、0.1%〜2.5%、及び0.1〜0.5%で存在してもよい
。
【0039】
[0038] 本発明に有用なものの中で、甘味剤には、デキストロース、ポリデキストロー
ス、ショ糖、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、マンノース、キシロース、リボー
ス、フルクトース、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ、部分加水分解デンプン
、加水分解水添デンプン、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール、
イソマルト、アスパルテーム、ネオテーム、サッカリン、及びそれらの塩、スクラロース
、ジペプチドベースの強い甘味料、チクロ、ジヒドロカルコン、並びにそれらの混合物が
含まれる。
【0040】
[0039] 食感改良剤には、組成物を使用するあいだ、所望の質感又は他の風合を与える
材料が含まれる。
[0040] 本発明に有用なものの中で、着色剤には、顔料、染料、レーキ、及び特定の光
沢又は反射性を与える真珠光沢剤などの薬剤が含まれる。各種態様では、着色剤は、歯の
表面に白色又は淡色のコーティングを提供するため、組成物と効果的に接触している歯の
表面上の位置の指示薬として作用するため、及び/又は組成物の外観、特に色及び/又は
不透明性を改変して消費者への魅力を高めるために使用可能である。FD&C染料及び顔
料、タルク、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミニウム・マグネシウム、シリカ、二酸化チタン、酸化亜鉛、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄
、褐色酸化鉄、及び黒色酸化鉄、フェロシアン化鉄アンモニウム、マンガンバイオレット
、ウルトラマリン、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、並びにそれらの混合物を含めた、
経口的に許容可能な着色剤を用いることができる。1種以上の着色剤は、総量0.001
%〜20%、例えば0.01%〜10%又は0.1%〜5%で存在してもよい。
【0041】
[0041] 本発明の口腔組成物は、例えば艶出し剤として有用な、任意の研磨剤を含むこ
とができる。経口的に許容可能な研磨剤を用いることができるが、組成物の正常な使用に
おいて歯のエナメル質が過度にすり減らないように、研磨剤の種類、粉末度(粒径)、及
び量を選択する必要がある。好適な任意の研磨剤には、例えば沈殿シリカの形態の又はア
ルミナとの混合物としてのシリカ、不溶性リン酸塩、炭酸カルシウム、及びそれらの混合
物が含まれる。不溶性リン酸塩の中で研磨剤として有用なのは、オルトリン酸塩、ポリメ
タリン酸塩、及びピロリン酸塩である。具体例は、オルトリン酸二カルシウム二水和物、
ピロリン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ポリメタリン酸カ
ルシウム、及び不溶性ポリメタリン酸ナトリウムである。
【0042】
[0042] いくつかの態様では、本発明の組成物は、タータ・コントロール(抗歯石)剤
を含んでいてもよい。本発明に有用なものの中で、タータ・コントロール剤には、これら
薬剤の塩、例えばそれらのアルカリ金属塩及びアンモニウム塩:リン酸塩及びポリリン酸
塩(例えばピロリン酸塩)、ポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)、ポリオレフィ
ンスルホン酸、ポリオレフィンリン酸、アザシクロアルカン−2,2−ジホスホン酸(例
えばアザシクロヘプタン−2,2−ジホスホン酸)、N−メチルアザシクロペンタン−2
,3−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(EHDP)、及
びエタン−1−アミノ−1,1−ジホスホン酸などのジホスホン酸塩、ホスホノアルカン
カルボン酸が含まれる。有用な無機リン酸塩及びポリリン酸塩には、一塩基性、二塩基性
、及び三塩基性のリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナト
リウム、ピロリン酸一ナトリウム、ピロリン酸二ナトリウム、ピロリン酸三ナトリウム、
及びピロリン酸四ナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム
、並びにそれらの混合物が含まれる。
【0043】
[0043] 他の態様では、本発明の口腔組成物は、例えば虫歯予防薬として有用な、フッ
素イオン源を含んでいてもよい。フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、及びフッ化アンモ
ニウム、並びにモノフルオロリン酸塩、フッ化スズ、フッ化インジウム、オラフルール(
N’−オクタデシルトリメチレンジアミン−N,N,N’−トリス(2−エタノール)−
ジヒドロフルオリド)などのフッ化アミン、並びにそれらの混合物を含めた、経口的に許
容可能な粒化フッ素イオン源を用いることができる。1種以上のフッ素イオン源は、臨床
的に有効な量の可溶性フッ素イオンを口腔組成物へ提供する量で存在していてもよい。
【0044】
[0044] 更なる態様では、本発明の口腔組成物は、例えば口渇の改善に有用な、唾液分
泌促進薬を含んでいてもよい。限定されるものではないが、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、
コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸、フマル酸、及び酒石酸、並びにそれらの混合物
などの食用酸を含めた、経口的に許容可能な唾液分泌促進薬を用いることができる。1種
以上の唾液分泌促進薬は、唾液分泌刺激に有効な総量で存在していてもよい。
【0045】
[0045] 更に他の態様では、本発明の口腔組成物は栄養素を含んでいてもよい。好適な
栄養素には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、及びそれらの混合物が含まれる。ビタミン
には、ビタミンC及びD、チアミン、リボフラビン、パントテン酸カルシウム、ナイアシ
ン、葉酸、ニコチンアミド、ピリドキシン、シアノコバラミン、パラ−アミノ安息香酸、
バイオフラボノイド、並びにそれらの混合物が含まれる。栄養補給剤には、アミノ酸(L
−トリプトファン、L−リジン、メチオニン、スレオニン、レボカルニチン、及びL−カ
ルニチンなど)、脂肪親和性物質(コリン、イノシトール、ベタイン、及びリノール酸な
ど)、並びにそれらの混合物が含まれる。
【0046】
[0046] いくつかの態様では、本発明は、口腔細菌の存在に関連した病態を治療する方
法を提供するものであり、上記態様のいずれかにしたがって口腔組成物を準備し、そして
口腔組成物を哺乳類被験者の口腔へ適用する、ことを含む。いくつかの態様では、当該方
法は、所望の抗菌性及び/又は抗炎症性効果が被験者において達成されるまで、組成物の
適用を複数回繰り返すことを含む。
【0047】
[0047] 本明細書において言及されるように、口腔組織の「炎症」とは、一般に、組織
の傷害又は破壊によって誘発される局所防御反応を表し、傷害性物質及び傷害組織をとも
に破壊、希釈、又は隔離するのに役立つ。急性型では、痛み、熱、赤み、腫脹、及び機能
喪失を特徴とする。慢性炎症はゆっくりとした過程であり、主として新規結合組織の形成
を特徴とする。慢性炎症は、急性炎症の継続又は長期にわたる軽度型炎症(歯周炎又は歯
肉炎に関連したものなど)であることが多く、通常、持続性の組織損傷を引き起こす。組
織学的に、炎症は、透過性及び血流の増加を伴う細動脈、毛細血管、及び細静脈の拡張;
血漿タンパク質を含めた液体の滲出、並びに炎症部位への白血球の遊走を含めた複雑な一
連のイベントを包含する。炎症は、前炎症性細胞内メディエータの、又は、例えば抗原と
抗体との相互作用の結果として若しくは抗原の感作リンパ球との作用により細胞から放出
される物質のレベル上昇に対応する。
【0048】
[0048] 各種態様では、適用又は接触させることは、好適なドレッシング材料を用いて
すすぐこと、コーティングすること、磨くこと、又は層状にすることにより遂行される。
いくつかの態様では、接触させることには、摂食又は咀嚼のあいだの付帯的接触も含まれ
る。各種態様では、組成物の適用は、PGE
2やTNF−αなどの1種以上の炎症性メデ
ィエータの産生上昇を薬理学的に阻害させるように、モクレン抽出物を含む抗炎症性活性
成分と標的組織との接触時間を十分な時間維持することを補助する適用装置の使用を含む
。
【0049】
[0049] ある態様では、口腔組成物は意図的に飲み込まれず、むしろ、意図される有用
性を生じさせるのに十分な時間、口腔内に保持される。他の態様では、特に、口腔組成物
がペットフード、ペットフードサプリメント(例えばおやつ)、又はチュートイなどの動
物用製品に提供される場合、口腔組成物は、動物に有害でない低濃度で摂取され得る。本
発明に用いられる特定の材料及び組成物は、医薬的に又は美容的に許容可能であることが
好ましい。
【0050】
[0050] 本発明のいくつかの態様は、モクレン抽出物由来の1種以上の活性成分のうち
少なくとも1種又はそれらの合成アナログの溶解性を高める方法を提供するものであり、
当該方法は:有効量のポリエチレングリコール;モクレン抽出物中に見出される1種以上
の活性成分のうち少なくとも1種又はそれらの合成アナログを混合することを含む。
【0051】
[0051] ポリエチレングリコール(PEG)は、一般式H(OCH
2CH
2)
nOHを
有するポリマー類である。PEGは水にも油にも可溶性である。PEGは1分子あたり2
つの末端ヒドロキシル基を有するが、一般に特性は骨格中のエーテル型酸素原子に影響さ
れる。PEGは電子供与傾向を有し、あるいは一般に塩基性である(ルイス酸定義による
)。更に、PEGはいくぶん表面活性である(例えば界面活性剤様の性状)。
【0052】
[0052] いくつかの態様では、ポリエチレングリコールは:PEG200;PEG30
0;PEG400;PEG600;及びPEG1500から成る群より選択される。
[0053] いくつかの態様は、約0.05〜約10重量%のポリエチレングリコール;約
0.05〜約5重量%の、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分又はそれら
の合成アナログ;及び経口的に許容可能な担体、を含む口腔組成物を提供する。
【0053】
[0054] いくつかの態様では、ポリエチレングリコールは、組成物の約0.1重量%〜
約5重量%の量で存在し;そして、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分の
うち少なくとも1種は、組成物の約0.1重量%〜約3重量%の量で存在する。
【0054】
[0055] いくつかの態様では、1種以上の活性成分のうち少なくとも1種は、モクレン
抽出物である。更なる態様では、1種以上の活性成分のうち少なくとも1種は、マグノロ
ールである。他の態様では、1種以上の活性成分のうち少なくとも1種は、ホノキオール
である。更に他の態様は、1種以上の活性成分のうち少なくとも1種がテトラヒドロマグ
ノロールである組成物を提供するものである。いくつかの態様では、1種以上の活性成分
のうち少なくとも1種は、テトラヒドロホノキオールである。他の態様では、1種以上の
活性成分のうち少なくとも1種は、5,5’−ジ−n−ブチル−ビフェニル−2,2’−
ジオールである。いくつかの態様では、合成アナログは、イソプロピルマグノロール;イ
ソブチルマグノロール;及びジクロロマグノロールから選択される。
【0055】
[0056] いくつかの態様は、口腔の疾患又は病態を治療する方法を提供するものであり
:約0.05〜約10重量%のポリエチレングリコール;約0.05〜約5重量%の、マ
グノロール、ホノキオール、テトラヒドロマグノロール、テトラヒドロホノキオール(プ
ロピルホノキオール)、5,5’−ジ−n−ブチル−ビフェニル−2,2’−ジオール、
イソプロピルマグノロール、イソブチルマグノロール、及びジクロロマグノロールから選
択される、モクレン抽出物中に見出される1種以上の活性成分のうち少なくとも1種又は
それらの合成アナログ;並びに経口的に許容可能な担体、を含む組成物を準備し;そして
、それを必要とする被験者の口腔へ組成物を適用する、ことを含む。いくつかの態様では
、組成物は、少なくとも1週間のあいだ毎日適用される。
【0056】
[0057] いくつかの態様では、口腔の疾患又は病態には、歯、口腔粘膜、歯肉、若しく
は舌の疾患又は病態が含まれる。そのような疾患又は病態には、虫歯、歯肉炎、歯周炎、
並びに黄ばみ及び口臭などの美容状態が含まれる。
【0057】
[0058] 本発明を、特定の実施例によって更に詳細に説明する。以下の実施例は、例証
目的で与えるものであり、いかなる方法でも本発明の範囲を限定することを意図するもの
ではない。当該技術分野において熟練した技術を有する者は、変更又は修飾して本質的に
同一の結果を生ずることができるさまざまな非臨界パラメータについて容易に認識するで
あろう。
【実施例】
【0058】
実施例
[0059] 以下の表に列挙した成分を有する口腔組成物は、以下の方法で調製することが
できる。フッ化ナトリウム及び他の塩を水に分散させる。保湿剤、例えばグリセリン及び
ソルビトールを、慣用のミキサー内で攪拌下にて混合物へ加える。得られた混合物を、均
一なゲル相が形成されるまで攪拌する。TiO
2のような顔料を、ゲル相、及びpHを6
〜7に調整するために必要とされる酸又は塩基(例えばNaOH)へ加える。次に、有機
増粘剤、カラギナン、及びCMCを加える。これらの成分を、均一な相が得られるまで混
合する。次に混合物を高速真空ミキサーへ移し;そこへシリカ系研磨剤及びシリカ系増粘
剤を加える。次に混合物を高速で5〜30分間、約20〜50mmHg、好ましくは約3
0mmHgの真空下にて混合する。香味油を秤量し、モクレン抽出物又はそれらの活性成
分を香味油へ加える。香味油及びモクレン活性成分を混合物へ加える。ラウリル硫酸ナト
リウム(SLS)などの界面活性剤を最後に加える。得られた産物は、可溶化され、安定
であり、有効で、均一な、半固体、押出可能ペースト、又はゲル産物である。
【実施例1】
【0059】
[0060] 表1(以下)は、液剤におけるマグノロール及びホノキオールの溶解性に対す
るポリエチレングリコールの効果を示すデータを記載する。
【0060】
【表1】
【実施例2】
【0061】
[0061] 表2(以下)は、液剤におけるホノキオール及びマグノロールの溶解性に対す
るPEG600の効果を示すデータを記載する。
【0062】
【表2】
【実施例3】
【0063】
[0062] 表3(以下)は、液剤におけるホノキオールの取り込み及び増殖阻害に対する
PEG及びPGの効果を示すデータを記載する。
【0064】
【表3】
【0065】
[0063] 本願明細書において言及されたそれぞれの特許、特許出願、及び印刷出版物は
、本明細書中にその全体が援用される。
[0064] 当該技術分野において熟練した技術を有する者が理解するように、本明細書に
記載の態様は、本発明の精神を逸脱することなく多数の変更及び修飾がなされ得る。その
ような変形は全て、請求された本発明の範囲に含まれることが意図される。