【解決手段】精神病、統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害、躁病または双極性障害の処置における、ホスホジエステラーゼ1(PDE1)阻害剤の新規使用。
精神病、統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害、躁病または双極性障害を処置する方法であって、有効量のPDE1阻害剤を、処置を必要とする患者に投与することを含む方法。
精神病、統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害、躁病または双極性障害の処置に使用するための、請求項2〜31の何れか1項に記載されたPDE1阻害剤。
精神病、統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害、躁病または双極性障害を処置する医薬の製造における、請求項2〜31の何れか1項に記載されたPDE1阻害剤の使用。
精神病、統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害、躁病または双極性障害の処置に使用するための、薬学的に許容される希釈剤または担体と組み合わせた、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項2〜31の何れか1項に記載されたPDE1阻害剤を含む医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の詳細な説明
本発明の方法に使用するための化合物
好ましくは、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、エナンチオマー、ジアステレオアイソマーおよびラセミ体を含む、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式I:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、HまたはC
1−4アルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
4は、HまたはC
1−4アルキルであり、R
2およびR
3は、独立して、HまたはC
1−4アルキル(例えば、R
2およびR
3が共にメチルであるか、あるいは、R
2がHであり、R
3がイソプロピルである。)、アリール、ヘテロアリール、(所望によりヘテロ)アリールアルコキシまたは(所望によりヘテロ)アリールアルキルであるか;
あるいは、
R
2はHであり、R
3およびR
4は、一体となって、ジ−、トリ−またはテトラメチレン架橋を形成し(好ましくは、R
3およびR
4が共にcis配置を有し、例えばR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する);
【0020】
(iii) R
5は、例えばハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールアルキルであるか、
あるいは、
R
5は、式Iのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式Q:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり、R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり、R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル))、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)、アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、ヘテロアリールカルボニルまたはアルコキシカルボニルである。ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
【0021】
(iv) R
6は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル(例えばベンジル)、アリールアミノ(例えばフェニルアミノ)、ヘテロアリールアミノ、N,N−ジアルキルアミノ、N,N−ジアリールアミノまたはN−アリール−N−(アリールアルキル)アミノ(例えばN−フェニル−N−(1,1'−ビフェン−4−イルメチル)アミノ)であり;
(v) n=0または1であり;
(vi) n=1であるとき、Aは、−C(R
13R
14)−であり、ここで、R
13およびR
14は、独立して、HまたはC
1−4アルキル、アリール、ヘテロアリール、(所望によりヘテロ)アリールアルコキシまたは(所望によりヘテロ)アリールアルキルである。]
の7,8−ジヒドロ−[1Hまたは2H]−イミダゾ[1,2−a]ピラゾロ[4,3−e]ピリミジン−4(5H)−オン類または7,8,9−トリヒドロ−[1Hまたは2H]−ピリミド[1,2−a]ピラゾロ[4,3−e]ピリミジン−4(5H)−オン類である。
【0022】
本発明は、さらに、次に示す式IのPDE1阻害剤の使用を提供する:
遊離形または塩形の、
1.1 R
1がメチルであり、n=0である式IのPDE1阻害剤;
1.2 R
4がHまたはC
1−4アルキルであり、少なくとも1個のR
2およびR
3が低級アルキルであり、その結果、R
3を有する炭素がキラルであるとき、それがR配置を有し、例えばR
2およびR
3の双方がメチルであるか、または一方が水素であり、他方がイソプロピルである、式Iまたは1.1のPDE1阻害剤;
1.3 R
4がHであり、少なくとも1個のR
2およびR
3がアリールアルコキシである、式Iまたは1.1のPDE1阻害剤;
1.4 R
1がメチルであり、R
2、R
3およびR
4がHであり、n=1であり、R
13およびR
14が、独立して、HまたはC
1−4アルキル(例えばメチルまたはイソプロピル)である、式IのPDE1阻害剤;
1.5 R
2がHであり、R
3およびR
4が、一体となってトリ−またはテトラメチレン架橋を形成し、cis配置を有し、好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する、式Iまたは1.1のPDE1阻害剤;
1.6 R
5が、例えばハロアルキルでパラ位で置換されている、置換ヘテロアリールメチルである、式I、1.1または1.5のPDE1阻害剤;
1.7 R
5が式Qの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12がHであり、R
10がフェニルである、式I、1.1、1.2、1.3、1.4または1.5のPDE1阻害剤;
1.8 R
5が式Qの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12がHであり、R
10がピリジルまたはチアジアゾリルである、式I、1.1、1.2、1.3、1.4または1.5のPDE1阻害剤;
1.9 R
5が式Qの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12が、独立して、Hまたはハロゲンであり、R
10がハロアルキルである、式I、1.1、1.2、1.3、1.4または1.5のPDE1阻害剤;
【0023】
1.10 R
5が式Qの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12が、独立してHであり、R
10がアルキルスルホニルである、式I、1.1、1.2、1.3、1.4または1.5のPDE1阻害剤;
1.11 R
5がピラゾロ環の2位の窒素に結合している、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
1.12 R
6がベンジルである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
1.13 R
6がフェニルアミノまたはフェニルアルキルアミノ(例えばベンジルアミノ)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
1.14 R
6がフェニルアミノである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
1.15 X、YおよびZが全てCである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
1.16 X、YおよびZが全てCであり、R
10がフェニルまたは2−ピリジルである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;および/または
1.17 ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤。
【0024】
例えば、PDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の式Ia:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1はHまたはC
1−4アルキル[例えばメチル]であり;
(ii) R
4はHであり、R
2およびR
3は、独立して、HまたはC
1−4アルキル[例えばR
2およびR
3が共にメチルであるか、あるいは、R
2がHであり、R
3がイソプロピルである。]、アリールまたはアリールアルキルであるか;
あるいは、
R
2はHであり、R
3およびR
4は、一体となって、ジ−、トリ−またはテトラメチレン架橋を形成し[好ましくは、R
3およびR
4は、cis配置を有し、例えばR
3およびR
4を有する炭素は、それぞれRおよびS配置を有する];
【0025】
(iii) R
5は、式Iaのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式Qa:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり;R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル))、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)、アルキルスルホニルまたはヘテロアリールカルボニルである。}
の置換ベンジルであり;
(iv) R
6は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル[例えばベンジル]、アリールアミノ[例えばフェニルアミノ]、ヘテロアリールアミノ、アリールアルキルアミノ、N,N−ジアルキルアミノ、N,N−ジアリールアミノまたはN−アリール−N−(アリールアルキル)アミノ[例えばN−フェニル−N−(1,1'−ビフェン−4−イルメチル)アミノ]である。]
の7,8−ジヒドロ−[1Hまたは2H]−イミダゾ[1,2−a]ピラゾロ[4,3−e]ピリミジン−4(5H)−オン類を含む。
【0026】
本発明は、さらに、下記の式IaのPDE1阻害剤の使用を提供する:
遊離形または塩形の、
2.1: R
1がメチルである、式IaのPDE1阻害剤;
2.2: R
4がHであり、少なくとも1個のR
2およびR
3が低級アルキルであり、その結果、R
3を有する炭素がキラルであるとき、それがR配置を有し、例えばR
2およびR
3が共にメチルであるか、あるいは、一方が水素であり、他方がイソプロピルである、式Iaまたは2.1のPDE1阻害剤;
2.3: R
2がHであり、R
3およびR
4がトリ−またはテトラメチレン架橋を形成し、cis配置を有し、好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する、式Iaまたは2.1のPDE1阻害剤;
2.4: R
5が式Qaの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12がHであり、R
10がフェニルである、式Ia、2.1、2.2または2.3のPDE1阻害剤;
2.5: R
5が式Qaの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12がHであり、R
10がピリジルまたはチアジアゾリルである、式Ia、2.1、2.2または2.3のPDE1阻害剤;
2.6: R
5がピラゾロ環の2位の窒素に結合している、式Ia、2.1、2.2、2.3、2.4または2.5のPDE1阻害剤;
2.7: R
6がベンジルである、式Ia、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5または2.6のPDE1阻害剤;
2.8: R
6がフェニルアミノまたはフェニルアルキルアミノ(例えばベンジルアミノ)である、式Ia、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5または2.6のPDE1阻害剤;および/または
2.9: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、式Ia、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7または2.8のPDE1阻害剤。
【0027】
他の態様において、PDE1阻害剤は、遊離形または塩形の、
(i) R
1がメチルであり;
(ii) R
2、R
3およびR
4がHであり;
(iii) n=1であり、R
aおよびR
bが、独立して、Hまたはメチルであり;
(iv) R
5が式Qの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12がHであり、R
10が、フェニル、ピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)であり;
(v) R
6が、ベンジル、フェニルアミノまたはベンジルアミノである、
式Iの化合物である。
【0028】
他の態様において、PDE1阻害剤は、遊離形または塩形の、
(i) R
1がメチルであり;
(ii) n=0であり;
(iii) R
2がHであり、R
3およびR
4が、一体となって、トリ−またはテトラ−メチレン架橋を形成[好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する]するか;あるいは、少なくとも1個のR
2およびR
3がメチル、イソプロピルまたはアリールアルコキシであり、R
4がHであるか;あるいは、R
2およびR
3がHであり、R
4がC
1−4アルキルであり;
(iv) R
5が、例えばパラ位でハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールメチルであるか;あるいは
R
5は、式Qの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12が、Hまたはハロゲンであり、R
10が、ハロアルキル、フェニル、ピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)であり;
(v) R
6が、ベンジル、フェニルアミノまたはベンジルアミノである、
式Iの化合物である。
【0029】
他の態様において、PDE1阻害剤は、遊離形または塩形の、
(i) R
1がメチルであり;
(ii) R
2がHであり、R
3およびR
4が、一体となって、トリ−またはテトラ−メチレン架橋を形成[好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する]するか;あるいは、R
2およびR
3がそれぞれメチルであり、R
4がHであるか;あるいは、R
2およびR
4がHであり、R
3がイソプロピル[好ましくはR
3を有する炭素がR配置を有する]であり;
(iii) R
5が式Qaの部分であり、ここで、R
8、R
9、R
11およびR
12がHであり、R
10が、ハロアルキル、フェニル、ピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)であり;
(iv) R
6が、ベンジル、フェニルアミノまたはベンジルアミノである、
式Iaの化合物である。
【0030】
他の態様において、PDE1阻害剤が、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される式Iaの化合物である。
【0031】
例えば、PDE1阻害剤は、遊離形または塩形の式II:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
aおよびR
bは、独立して、HまたはC
1−4アルキルであり;
R
6は、フェニルアミノまたはベンジルアミノであり;
R
10は、フェニル、ピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)である。]
の化合物、
【0032】
遊離形または塩形の式III:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
2は、Hであり、R
3およびR
4は、一体となって、トリ−またはテトラ−メチレン架橋を形成[好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する]するか;あるいは、少なくとも1個のR
2およびR
3は、メチル、イソプロピルまたはアリールアルコキシであり、R
4はHであるか;あるいは、R
2およびR
3はHであり、R
4はC
1−4アルキルであり;
R
6は、フェニルアミノまたはベンジルアミノであり;
R
10は、ハロアルキル、フェニル、ピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)である。]
の化合物、
【0033】
および、遊離形または塩形の、式IV:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
2はHであり、R
3およびR
4は、一体となって、トリ−またはテトラ−メチレン架橋を形成[好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する]するか;あるいは、少なくとも1個のR
2およびR
3は、メチル、イソプロピルまたはアリールアルコキシであり、R
4はHであるか;あるいは、R
2およびR
3はHであり、R
4はC
1−4アルキルであり;
R
6は、フェニルアミノまたはベンジルアミノであり;
R
10は、フェニル、ピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)である。]
の化合物を含む。
【0034】
本明細書に開示された方法に使用されるPDE1阻害剤はまた、遊離形または塩形の式V:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
2はHであり、R
3およびR
4は、一体となって、トリ−またはテトラ−メチレン架橋を形成[好ましくはR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する]するか;あるいは、R
2およびR
3はそれぞれメチルであり、R
4はHであるか;あるいは、R
2およびR
4はHであり、R
3はイソプロピル[好ましくはR
3を有する炭素がR配置を有する]であり;
R
6は、フェニルアミノまたはベンジルアミノであり;
R
10は、フェニル、ピリジルまたはチアジアゾリルである。]
の化合物を含む。
【0035】
さらに他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の式XII:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) Xは、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチレンまたはプロパ−2−イン−1−イレン)であり;
(ii) Yは、一重結合、アルキニレン(例えば−C≡C−)、アリーレン(例えばフェニレン)またはヘテロアリーレン(例えばピリジレン)であり;
(iii) Zは、H、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル、例えばピリド−2−イル)、ハロ(例えばF、Br、Cl)、ハロC
1−6アルキル(例えばトリフルオロメチル)、−C(O)−R
1、−N(R
2)(R
3)、または、所望によりNまたはOからなる群から選択される少なくとも1個の原子を含むC
3−7シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルまたはモルホリニル)であり;
【0036】
(iv) R
1は、C
1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、−OHまたは−OC
1−6アルキル(例えば−OCH
3)であり;
(v) R
2およびR
3は、独立して、HまたはC
1−6アルキルであり;
(vi) R
4およびR
5は、独立して、H、C
1−6アルキルまたはアリール(例えばフェニル)であり、これらは、所望により1個以上のハロ(例えばフルオロフェニル、例えば4−フルオロフェニル)またはヒドロキシ(例えばヒドロキシフェニル、例えば4−ヒドロキシフェニルまたは2−ヒドロキシフェニル)で置換されており;
(vii) X、YおよびZは、独立して、所望により1個以上のハロ(例えばF、ClまたはBr)、C
1−6アルキル(例えばメチル)、ハロC
1−6アルキル(例えばトリフルオロメチル)で置換されており、例えば、Zがヘテロアリールであれば、例えば1個以上のハロ(例えば6−フルオロピリド−2−イル、5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、3−フルオロピリド−2−イル、4−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジクロロピリド−2−イル)、ハロC
1−6アルキル(例えば5−トリフルオロメチルピリド−2−イル)またはC
1−6アルキル(例えば5−メチルピリド−2−イル)で置換されているピリジルであるか、あるいは、Zがアリールであれば、例えば1個以上のハロで置換されているフェニル(例えば4−フルオロフェニル)である。
ただし、Xが非置換メチレンであり、Yがフェニレンまたはヘテロアリーレンであり、かつZがアリール、ヘテロアリール、ハロアルキルまたはシクロアルキルであるとき、Zは、少なくとも1個のハロ(例えばフルオロ、クロロ、ブロモ)またはアルキル(例えばメチル、エチル)基で置換されている。]
の1位または2位置換(6aR*,9aS*)−3−(フェニルアミノ)−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピラゾロ[4,3−e]ピリミジン−4(1Hまたは2H)−オンである。
【0037】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するための式XIIのPDE1阻害剤は、遊離形または塩形の、下記に示すものの何れかから選択される:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0038】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0039】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0040】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0041】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0042】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、エナンチオマー、ジアステレオアイソマーおよびラセミ体を含む遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XIII:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) Xは、C
1−4アルキレン(例えばメチレン、エチレンまたはプロパ−2−イン−1−イレン)であり;
(ii) Yは、一重結合、アルキニレン(例えば−C≡C−)、アリーレン(例えばフェニレン)またはヘテロアリーレン(例えばピリジレン)であり;
(iii) Zは、H、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル)、ハロ(例えばF、Br、Cl)、ハロC
1−4アルキル(例えばトリフルオロメチル)、−C(O)−R
1、−N(R
2)(R
3)、または、所望によりNまたはOからなる群から選択される少なくとも1個の原子を含むC
3−7シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルまたはモルホリニル)であり;
(iv) R
1は、C
1−4アルキル、ハロC
1−4アルキルであり;
(v) R
2およびR
3は、独立して、HまたはC
1−4アルキルであり;
(vi) X、YおよびZは、独立して、所望によりハロ(例えばF、ClまたはBr)で置換されており、例えば、Zは、フルオロで置換されているピリド−2−イル(例えば6−フルオロ−ピリド−2−イル)である。]
の化合物である。
【0043】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XIV:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、HまたはC
1−6アルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
4は、HまたはC
1−6アルキルであり、R
2およびR
3は、独立して、Hであるか、あるいは、所望によりハロまたはヒドロキシルで置換されているC
1−6アルキルであり(例えばR
2およびR
3は共にメチルであるか、あるいはR
2がHであり、R
3が、エチル、イソプロピルまたはヒドロキシエチルである。)、アリール、ヘテロアリール、(所望によりヘテロ)アリールアルコキシまたは(所望によりヘテロ)アリールC
1−6アルキルであるか;
あるいは、
R
2はHであり、R
3およびR
4は、一体となって、ジ−、トリ−またはテトラメチレン架橋を形成し(好ましくは、R
3およびR
4は共にcis配置を有し、例えばR
3およびR
4を有する炭素がそれぞれRおよびS配置を有する);
【0044】
(iii) R
5は、例えばC
1−6ハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールC
1−6アルキルであるか;
R
5は、−D−E−F
{式中、
Dは、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチレンまたはプロパ−2−イン−1−イレン)であり;
Eは、一重結合、アルキニレン(例えば−C≡C−)、アリーレン(例えばフェニレン)またはヘテロアリーレン(例えばピリジレン)であり;
Fは、H、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル、例えばピリド−2−イル)、ハロ(例えばF、Br、Cl)、ハロC
1−6アルキル(例えばトリフルオロメチル)、−C(O)−R
15、−N(R
16)(R
17)、または、所望によりNまたはOからなる群から選択される少なくとも1個の原子を含むC
3−7シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルまたはモルホリニル)であり;
ここで、D、EおよびFは、独立して、所望により1個以上のハロ(例えばF、ClまたはBr)、C
1−6アルキル(例えばメチル)、ハロC
1−6アルキル(例えばトリフルオロメチル)で置換されており、例えば、Zがヘテロアリールであれば、例えば1個以上のハロ(例えば6−フルオロピリド−2−イル、5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、3−フルオロピリド−2−イル、4−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジクロロピリド−2−イル)、ハロC
1−6アルキル(例えば5−トリフルオロメチルピリド−2−イル)またはC
1−6アルキル(例えば5−メチルピリド−2−イル)で置換されているピリジルであるか、あるいは、Zがアリールであれば、例えば1個以上のハロで置換されているフェニル(例えば4−フルオロフェニル)である。}
であるか;あるいは、
R
5は式XIVのピラゾロ部分の1個の窒素に結合しており、式A:
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり、R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり、R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)またはチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル))、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)、アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、ヘテロアリールカルボニルまたはアルコキシカルボニルである。ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
【0045】
(iv) R
6は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキル(例えばベンジル)、アリールアミノ(例えばフェニルアミノ)、ヘテロアリールアミノ、N,N−ジアルキルアミノ、N,N−ジアリールアミノまたはN−アリール−N−(アリールアルキル)アミノ(例えばN−フェニル−N−(1,1'−ビフェン−4−イルメチル)アミノ)であるか、
あるいは、
R
6は、−N(R
18)(R
19)であり、ここで、R
18およびR
19は、独立して、H、C
1−6アルキルまたはアリール(例えばフェニル)であり、当該アリールは、所望により1個以上のハロ(例えばフルオロフェニル、例えば4−フルオロフェニル)またはヒドロキシ(例えばヒドロキシフェニル、例えば4−ヒドロキシフェニルまたは2−ヒドロキシフェニル)で置換されており;
(v) n=0または1であり;
(vi) n=1であるとき、Aは−C(R
13R
14)−であり;
(vii) R
13およびR
14は、独立して、HまたはC
1−6アルキル、アリール、ヘテロアリール、(所望によりヘテロ)アリールアルコキシまたは(所望によりヘテロ)アリールアルキルであり;
(viii) R
15は、C
1−6アルキル、ハロC
1−6アルキル、−OHまたは−OC
1−6アルキル(例えば−OCH
3)であり;
(ix) R
16およびR
17は、独立して、HまたはC
1−6アルキルである。]
の化合物である。
【0046】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するための式XIVのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0047】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XV:
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、HまたはC
1−6アルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
2は、
H、
C
1−6アルキル(例えばイソプロピル、イソブチル、2−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル)、
所望により1個以上のアミノ(例えば−NH
2)で置換されているC
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、例えば、2−アミノシクロペンチルまたは2−アミノシクロヘキシル)、
所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているC
3−8ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、例えばピロリジン−3−イル)、例えば1−メチルピロリジン−3−イル、
C
3−8シクロアルキル−C
1−6アルキル(例えばシクロプロピルメチル)、
C
1−6ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル)、
C
0−6アルキルアミノC
0−6アルキル(例えば2−(ジメチルアミノ)エチル、2−アミノプロピル)、
ヒドロキシC
1−6アルキル(例えば3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)、
アリールC
0−6アルキル(例えばベンジル)、
ヘテロアリールアルキル(例えばピリジルメチル)、
C
1−6アルコキシアリールC
1−6アルキル(例えば4−メトキシベンジル)、または、
−G−J
{式中、
Gは、一重結合またはアルキレン(例えばメチレン)であり;
Jは、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)である。}
であり;
【0048】
(iii) R
3は、
a) D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)またはアリールC
1−6アルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、C
1−6アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノC
1−6アルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、
C
1−6アルキル(例えばイソブチル、イソプロピル)、
アリール(例えばフェニル)、
所望によりC
1−6アルキルで置換されているヘテロアリール(例えば1,2,4−トリアゾリル、イミダゾリル、ピリジル)、例えば、ピリド−2−イル、イミダゾール−1−イル、4−メチルイミダゾリル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、
所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているヘテロC
3−8シクロアルキル(例えばピペリジニル、ピロリジニル)、例えば、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、1−メチルピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチルピペリジン−2−イル、1−エチルピペリジン−2−イル、
アミノ(例えば−NH
2)、
C
1−6アルコキシ、または
−O−ハロC
1−6アルキル(例えば−O−CF
3)である。}
であるか;
b) R
3は、例えばC
1−6ハロアルキルで置換された置換ヘテロアリールアルキルであるか;あるいは
【0049】
c) R
3は、式XVのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式A:
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり、R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり;R
10は、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
3−8シクロアルキル、C
1−6ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)または例えばチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)、ジアゾリル、トリアゾリル(例えば1,2,4−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例えばテトラゾール−5−イル)、C
1−6アルカオキサジアゾリル(例えば5−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル)、ピラゾリル(例えばピラゾール−1−イル)、C
1−6アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)またはヘテロアリールカルボニル、C
1−6アルコキシカルボニル(例えばメトキシカルボニル)、アミノカルボニル;好ましくはフェニルまたはピリジル、例えば2−ピリジルである。ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
(iv) R
4は、所望により1個以上のハロ(例えばFまたはCl)またはヒドロキシルで置換されているアリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;
(v) R
5は、H、C
1−6アルキル、C
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル)、ヘテロアリール、アリール、p−ベンジルアリール(例えばビフェニル−4−イルメチル)であり;
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”はC
3−8シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0050】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するための式XVのPDE1阻害剤は、次に示すものである:
15.1 R
1がHまたはC
1−6アルキル(例えばメチル)である、式XVのPDE1阻害剤;
15.2 R
1がC
1−6アルキル(例えばメチル)である、式XVのPDE1阻害剤;
15.3 R
1がメチルである、式XVのPDE1阻害剤;
15.4 R
2が、H;C
1−6アルキル(例えばイソプロピル、イソブチル、2−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル);所望により1個以上のアミノ(例えば−NH
2)で置換されているC
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、例えば、2−アミノシクロペンチルまたは2−アミノシクロヘキシル;所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているC
3−8ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、例えば、ピロリジン−3−イル)、例えば、1−メチルピロリジン−3−イル;C
3−8シクロアルキル−C
1−6アルキル(例えばシクロプロピルメチル);ハロC
1−6アルキル(例えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル);C
0−6アルキルアミノC
0−6アルキル(例えば2−(ジメチルアミノ)エチル、2−アミノプロピル)、ヒドロキシC
1−6アルキル(例えば3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル);アリールC
0−6アルキル(例えばベンジル)、ヘテロアリールアルキル(例えばピリジルメチル)またはアルコキシアリールアルキル(例えば4−メトキシベンジル);または−G−Jであり、式中、Gが、一重結合であるか、またはアルキレン(例えばメチレン)であり、Jが、シクロアルキル、または、所望によりアルキルで置換されているヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)である、式XVまたは15.1〜15.3の何れかのPDE1阻害剤;
15.5 R
2がHである、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.6 R
2がC
1−6アルキルである、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.7 R
2が、イソプロピル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピルまたは2−メチルブチルである、15.6のPDE1阻害剤;
15.8 R
2がイソブチルである、15.6のPDE1阻害剤;
15.9 R
2が2,2−ジメチルプロピルである、15.6のPDE1阻害剤;
15.10 R
2がヒドロキシC
1−6アルキルである、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
【0051】
15.11 R
2が3−ヒドロキシ−2−メチルプロピルである、15.10のPDE1阻害剤;
15.12 R
2が、C
1−6アルコキシアリールC
1−6アルキル(例えばC
1−6アルコキシベンジル)である、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.13 R
2がp−メトキシベンジルである、15.12のPDE1阻害剤;
15.14 R
2が、所望により1個以上のアミノ(例えば−NH
2)で置換されているC
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、例えば2−アミノシクロペンチルまたは2−アミノシクロヘキシルである、式XVまたは15.1のPDE1阻害剤;
15.15 R
2がシクロペンチルまたはシクロヘキシルである、15.14のPDE1阻害剤;
15.16 R
2が2−アミノシクロペンチルである、15.14のPDE1阻害剤;
15.17 R
2が2−アミノシクロヘキシルである、15.14のPDE1阻害剤;
15.18 R
2がC
1−6ハロアルキルである、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.19 R
2が2,2,2−トリフルオロエチルである、15.18のPDE1阻害剤;
15.20 R
2が、所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているC
3−8ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、例えば、ピロリジン−3−イル)、例えば1−メチルピロリジン−3−イルである、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
【0052】
15.21 R
2がピロリジニル(例えばピロリジン−3−イル)である、15.20のPDE1阻害剤;
15.22 R
2が1−メチルピロリジン−3−イルである、15.20のPDE1阻害剤;
15.23 R
2がC
3−8シクロアルキル−C
1−6アルキル(例えばシクロプロピルメチル)である、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.24 R
2がシクロプロピルメチルである、15.23のPDE1阻害剤;
15.25 R
2が、C
0−6アルキルアミノC
0−6アルキル(例えば2−(ジメチルアミノ)エチル、2−アミノプロピル)である、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.26 R
2が2−(ジメチルアミノ)エチルである、15.25のPDE1阻害剤;
15.27 R
2が2−アミノプロピルである、15.25のPDE1阻害剤;
R
2がアリールC
0−6アルキル(例えばベンジル)である、式XVまたは15.1〜15.4のPDE1阻害剤;
15.28 R
2がベンジルである、15.27のPDE1阻害剤;
15.29 R
2がヘテロアリールアルキル(例えばピリジルメチル)である、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.30 R
2がピリジルメチルである、15.29のPDE1阻害剤;
【0053】
15.31 R
2が、−G−Jであり、式中、Gが一重結合であるか、または、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)であり、Jが、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)である、式XVまたは15.1〜15.4の何れかのPDE1阻害剤;
15.32 GがC
1−6アルキレンである、15.31のPDE1阻害剤;
15.33 Gがメチレンである、15.31のPDE1阻害剤;
15.34 Gが一重結合である、15.31のPDE1阻害剤;
15.35 Jが、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)である、15.31〜15.34の何れかのPDE1阻害剤;
15.36 Jが、オキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イルである、15.31〜15.34の何れかのPDE1阻害剤;
15.37 Jが1−メチルピロリジン−2−イルである、15.31〜15.34の何れかのPDE1阻害剤;
15.38 R
3がD−E−Fである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
15.39 Dが、一重結合、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)またはアリールC
1−6アルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)である、15.38のPDE1阻害剤;
15.40 Dが、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)である、15.38のPDE1阻害剤;
【0054】
15.41 Dがメチレンである、15.38のPDE1阻害剤;
15.42 DがアリールC
1−6アルキレンである、15.38のPDE1阻害剤;
15.43 Dがベンジレンである、15.38のPDE1阻害剤;
15.44 Eが、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、C
1−6アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノC
1−6アルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)である、15.38〜15.43の何れかのPDE1阻害剤;
15.45 EがC
1−6アルキレン(例えばメチレンまたはエチニレン)である、15.44のPDE1阻害剤;
15.46 Eがメチレンである、15.44のPDE1阻害剤;
15.47 Eがエチニレンである、15.44のPDE1阻害剤;
15.48 EがアミノC
1−6アルキレン(例えば−CH
2N(H)−)である、15.44のPDE1阻害剤;
15.49 Eがアリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)である、15.44のPDE1阻害剤;
15.50 Eがフェニレンまたは−C
6H
4−である、15.44のPDE1阻害剤;
【0055】
15.51 Fが、C
1−6アルキル(例えばイソブチル、イソプロピル);アリール(例えばフェニル);所望によりC
1−6アルキルで置換されているヘテロアリール(例えば1,2,4−トリアゾリル、イミダゾリル、ピリジル)、例えばピリド−2−イル、イミダゾール−1−イル、4−メチルイミダゾリル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル;所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているヘテロC
3−8シクロアルキル(例えばピペリジニル、ピロリジニル)、例えばピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、1−メチルピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチルピペリジン−2−イル、1−エチルピペリジン−2−イル;アミノ(例えば−NH
2);C
1−6アルコキシ;または−O−ハロC
1−6アルキル(例えば−O−CF
3)である、15.38〜15.50のPDE1阻害剤;
15.52 Fがアリール(例えばフェニル)である、15.51のPDE1阻害剤;
15.53 Fがフェニルである、15.51のPDE1阻害剤;
15.54 Fがアルコキシ(例えばメトキシ)である、15.51のPDE1阻害剤;
15.55 Fがメトキシである、15.51または15.54のPDE1阻害剤;
15.56 Fが−O−C
1−6ハロアルキル(例えば−OCF
3)である、15.51のPDE1阻害剤;
15.57 Fが−OCF
3である、15.51または15.56のPDE1阻害剤;
15.58 Fが−NH
2である、15.51のPDE1阻害剤;
15.59 Fが、所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているヘテロC
3−8シクロアルキル(例えばピペリジニル、ピロリジニル)、例えば、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、1−メチルピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチルピペリジン−2−イル、1−エチルピペリジン−2−イルである、15.51のPDE1阻害剤;
15.60 Fがピロリジン−1−イルである、15.51または15.59のPDE1阻害剤;
【0056】
15.61 Fがピロリジン−2−イルである、15.51または15.59のPDE1阻害剤;
15.62 Fが1−メチルピロリジン−2−イルである、式15.51または15.59のPDE1阻害剤;
15.63 Fがピペリジン−2−イルである、15.51または15.59のPDE1阻害剤;
15.64 Fが1−メチルピペリジン−2−イルまたは1−エチルピペリジン−2−イルである、15.51または15.59のPDE1阻害剤;
15.65 FがC
1−6アルキル(例えばイソブチル、イソプロピル)である、15.51のPDE1阻害剤;
15.66 Fがイソブチルである、15.51または15.65のPDE1阻害剤;
15.67 Fがイソプロピルである、15.51または15.65のPDE1阻害剤;
15.68 Fが、所望によりC
1−6アルキルで置換されているヘテロアリール(例えば1,2,4−トリアゾリル、イミダゾリル、ピリジル)、例えばピリド−2−イル、イミダゾール−1−イル、4−メチルイミダゾール−1−イル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イルである、15.51のPDE1阻害剤;
15.69 Fが、ピリジル(例えばピリド−2−イル)である、15.51または15.68のPDE1阻害剤;
15.70 Fが、所望によりC
1−6アルキルで置換されているイミダゾリルである、15.51または15.68のPDE1阻害剤;
【0057】
15.71 Fがイミダゾール−1−イルである、15.51または15.68のPDE1阻害剤;
15.72 Fが4−メチルイミダゾール−1−イルである、15.51または15.68のPDE1阻害剤;
15.73 Fが1−メチルイミダゾール−2−イルである、15.51または15.68のPDE1阻害剤;
15.74 Fが1,2,4−トリアゾール−1−イルである、15.51または15.68のPDE1阻害剤;
15.75 R
3が、例えばC
1−6ハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールアルキルである、15.1〜15.37の何れかのPDE1阻害剤;
15.76 R
3が、式Iのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、前記の式Qに記載された式Aの部分である、15.1〜15.37の何れかのPDE1阻害剤;
15.77 式AのR
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10がフェニルである、15.76のPDE1阻害剤;
15.78 R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10がピリジルまたはチアジアゾリルである、15.76のPDE1阻害剤;
15.79 R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が2−ピリジルである、15.76のPDE1阻害剤;
15.80 R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が4,6−ジメチルピリド−2−イルまたは2−ピロリニルである、15.76のPDE1阻害剤;
【0058】
15.81 X、YおよびZが全てCである、15.76のPDE1阻害剤;
15.82 R
4が、所望により1個以上のハロ(例えばFまたはCl)またはヒドロキシルで置換されているアリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
15.83 R
4が、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、15.82のPDE1阻害剤;
15.84 R
4が、所望により1個以上のハロまたはヒドロキシルで置換されているアリール(例えばフェニル)である、15.82または15.83のPDE1阻害剤;
15.85 R
4が、所望により1個以上のハロまたはヒドロキシルで置換されているフェニルである、15.82または15.83のPDE1阻害剤;
15.86 R
4が、フェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2,4−ジクロロフェニルである、15.82または15.83のPDE1阻害剤;
15.87 R
4がヘテロアリールである、15.82または15.83のPDE1阻害剤;
15.88 R
4が、ピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イルである、15.82または15.83のPDE1阻害剤;
15.89 R
4がヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、15.82または15.83のPDE1阻害剤;
15.90 R
5が、H、C
1−6アルキル、C
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル)、ヘテロアリール、アリール、p−ベンジルアリール(例えばビフェニル−4−イルメチル)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
【0059】
15.91 R
5がHである、15.90のPDE1阻害剤;
15.92 R
5がC
1−6アルキルである、15.90のPDE1阻害剤;
15.93 下記:
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0060】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0062】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0063】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
の何れかから選択される化合物;
【0064】
15.94 下記:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0065】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0068】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
の何れかから選択される化合物;
15.95 ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは250nM未満の、好ましくは50nM、より好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
ここで、上記の何れかの式の化合物は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形である。
【0069】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XVI:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、HまたはC
1−6アルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
2は、H、アルキル(例えばイソプロピル、イソブチル、2−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル)、シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル)、アルキルアミノアルキル(例えば2−(ジメチルアミノ)エチル)、ヒドロキシアルキル(例えば3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)、アリールアルキル(例えばベンジル)、ヘテロアリールアルキル(例えばピリジルメチル)またはアルコキシアリールアルキル(例えば4−メトキシベンジル)であり;
【0070】
(iii) R
3は、
D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)またはアリールC
1−6アルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、C
1−6アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノC
1−6アルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、
C
1−6アルキル(例えばイソブチル、イソプロピル)、
アリール(例えばフェニル)、
所望によりC
1−6アルキルで置換されているヘテロアリール(例えば1,2,4−トリアゾリル、イミダゾリル、ピリジル)、例えばピリド−2−イル、イミダゾール−1−イル、4−メチルイミダゾリル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、
所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているヘテロC
3−8シクロアルキル(例えばピペリジニル、ピロリジニル)、例えばピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、1−メチルピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチルピペリジン−2−イル、1−エチルピペリジン−2−イル、
アミノ(例えば−NH
2)、
C
1−6アルコキシ、または、
−O−ハロC
1−6アルキル(例えば−O−CF
3)である。
ただし、−D−E−がヘテロアリールアルキルまたはアリールアルキル(例えばベンジル)であるとき、Fはアリールまたはヘテロアリールではない。}
であり;
(iv) R
4は、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;
(v) R
5は、H、アルキル、シクロアルキル(例えばシクロペンチル)、ヘテロアリール、アリール、p−ベンジルアリール(例えばビフェニル−4−イルメチル)であり;
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”はC
3−8シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0071】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XVII:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、Hまたはアルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
2は、H、アルキル(例えばイソプロピル、イソブチル、2−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル)、シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル)、アルキルアミノアルキル(例えば2−(ジメチルアミノ)エチル)、ヒドロキシアルキル(例えば3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)、アリールアルキル(例えばベンジル)、ヘテロアリールアルキル(例えばピリジルメチル)またはアルコキシアリールアルキル(例えば4−メトキシベンジル)であり;
【0072】
(iii) R
3は、
D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、アルキレン(例えばメチレン)またはアリールアルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、アルキル(例えばイソブチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル、1,2,4−トリアゾリル)、ヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミノ(例えば−NH
2)、C
1−4アルコキシまたは−O−ハロアルキル(例えば−O−CF
3)である。
ただし、−D−E−がヘテロアリールアルキルまたはアリールアルキル(例えばベンジル)であるとき、Fは、アリールまたはヘテロアリールではない。}
であり;
(iv) R
4は、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;
(v) R
5は、H、アルキル、シクロアルキル(例えばシクロペンチル)、ヘテロアリール、アリール、p−ベンジルアリール(例えばビフェニル−4−イルメチル)であり;
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”はC
3−6シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0073】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するための式XVIIのPDE1阻害剤は、次に示すものである:
17.1: R
1がメチルである、式XVIIのPDE1阻害剤;
17.2: R
2がC
1−6アルキルである、式XVIIまたは2.1のPDE1阻害剤;
17.3: R
2がイソプロピル、イソブチル、2,2−ジメチルプロピルまたは2−メチルブチルである、2.2のPDE1阻害剤;
17.4: R
2がヒドロキシC
1−6アルキルである、式XVIIまたは2.1のPDE1阻害剤;
17.5: R
2が3−ヒドロキシ−2−メチルプロピルである、式XVIIまたは2.1のPDE1阻害剤;
17.6: R
2がC
1−6アルコキシ−ベンジルである、式XVIIまたは2.1のPDE1阻害剤;
17.7: R
2がp−メトキシベンジルである、2.6のPDE1阻害剤;
17.8: R
2がC
3−6シクロアルキルである、式XVIIまたは2.1のPDE1阻害剤;
17.9: R
2が、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである、2.8のPDE1阻害剤;
【0074】
17.10: R
2がC
1−6ハロアルキルである、式XVIIまたは2.1のPDE1阻害剤;
17.11: R
2が2,2,2−トリフルオロエチルである、2.10のPDE1阻害剤;
17.12: R
3がD−E−Fであり、Dが、一重結合、アルキレン(例えばメチレン)またはアリールアルキレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
17.13: R
3がD−E−Fであり、Dがアルキレン(例えばメチレン)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
17.14: R
3がD−E−Fであり、Dがメチレンである、上記の何れかの式XVII〜17.11のPDE1阻害剤;
17.15: R
3がD−E−Fであり、Dがベンジレンである、上記の何れかの式XVII〜17.11のPDE1阻害剤;
17.16: R
3がD−E−Fであり、Eが、アルキレン(例えばメチレンまたはエチニレン)、アリーレン(例えばフェニレン)、アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−)、アミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)である、上記の何れかの式XVII〜17.15のPDE1阻害剤;
17.17: R
3がD−E−Fであり、Eが、アルキレン(例えばメチレンまたはエチニレン)である、上記の何れかの式XVII〜17.16のPDE1阻害剤;
17.18: R
3がD−E−Fであり、Eがメチレンである、上記の何れかの式XVII〜17.17のPDE1阻害剤;
17.19: R
3がD−E−Fであり、Eがエチニレンである、上記の何れかの式XVII〜17.17のPDE1阻害剤;
【0075】
17.20: R
3がD−E−Fであり、Eがアミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)である、上記の何れかの式XVII〜17.17のPDE1阻害剤;
17.21: R
3がD−E−Fであり、Fが、アルキル(例えばイソブチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル、1,2,4−トリアゾリル)、ヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミン(例えば−NH
2)、アルコキシ(例えばメトキシ)または−O−ハロアルキル(−OCF
3)である、上記の何れかの式XVII〜17.20のPDE1阻害剤;
17.22: R
3がD−E−Fであり、Fがアリール(例えばフェニル)である、上記の何れかの式XVII〜17.21のPDE1阻害剤;
17.23: R
3がD−E−Fであり、Fがフェニルである、上記の何れかの式XVII〜17.22のPDE1阻害剤;
17.24: R
3がD−E−Fであり、Fが、アルコキシ(例えばメトキシ)または−O−ハロアルキル(例えば−OCF
3)である、上記の何れかの式XVII〜17.21のPDE1阻害剤;
17.25: R
3がD−E−Fであり、Fがメトキシである、上記の何れかの式XVII〜17.21または17.24のPDE1阻害剤;
17.26: R
3がD−E−Fであり、Fが−OCF
3である、上記の何れかの式XVII〜17.21または17.24のPDE1阻害剤;
17.27: R
3がD−E−Fであり、Fが−NH
2である、上記の何れかの式XVII〜17.21のPDE1阻害剤;
17.28: R
3がD−E−Fであり、FがヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)である、上記の何れかの式XVII〜17.21のPDE1阻害剤;
17.29: R
3がD−E−Fであり、Fがピロリジン−1−イルである、上記の何れかの式XVII〜17.21または17.28のPDE1阻害剤;
【0076】
17.30: R
3がD−E−Fであり、Fがアルキル(例えばイソブチル)である、上記の何れかの式XVII〜17.21のPDE1阻害剤;
17.31: R
3がD−E−Fであり、Fがイソブチルである、上記の何れかの式XVII〜17.21または17.30のPDE1阻害剤;
17.32: R
4が、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、上記の何れかの式XVIIまたは17.1〜17.31の何れかのPDE1阻害剤;
17.33: R
4がフェニルである、上記の何れかの式または17.1〜17.32の何れかのPDE1阻害剤;
17.34: R
4がヘテロアリールである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
17.35: R
4が、ピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イルである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
17.36: R
4がヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
17.37: R
5がHである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
17.38: 下記の実施例7、8、9、15、16および17の化合物から選択される化合物;および/または
17.39: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
ここで、上記の何れかの式の化合物は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形である。
【0077】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XVIII:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、Hまたはアルキル(例えばメチル)であり;
(ii) Gは、一重結合またはアルキレン(例えばメチレン)であり;
(iii) Jは、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)であるか;
あるいは、
−G−Jは、
1個以上のアミノ(例えば−NH
2)で置換されたC
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、例えば2−アミノシクロペンチルまたは2−アミノシクロヘキシル)、
所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているC
3−8ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、例えばピロリジン−3−イル)、例えば1−メチルピロリジン−3−イル、
C
3−8シクロアルキル−C
1−6アルキル(例えばシクロプロピルメチル)、
アミノC
1−6アルキル(例えば2−アミノプロピル)であり、
ただし、Gが一重結合であるとき、Jは非置換シクロアルキルではなく;
【0078】
(iv) R
3は、
a) D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)またはアリールC
1−6アルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、C
1−6アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノC
1−6アルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、
C
1−6アルキル(例えばイソブチル、イソプロピル)、
アリール(例えばフェニル)、
所望によりC
1−6アルキルで置換されているヘテロアリール(例えば1,2,4−トリアゾリル、イミダゾリル、ピリジル)、例えばピリド−2−イル、イミダゾール−1−イル、4−メチルイミダゾリル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、
所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているヘテロC
3−8シクロアルキル(例えばピペリジニル、ピロリジニル)、例えばピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、1−メチルピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチルピペリジン−2−イル、1−エチルピペリジン−2−イル、
アミノ(例えば−NH
2)、
C
1−6アルコキシ、または
−O−ハロC
1−6アルキル(例えば−O−CF
3)である。}
であるか;
b) R
3は、例えばハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールアルキルであるか;あるいは
【0079】
c) R
3は、式XVIIIのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式A:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり、R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり;R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)または例えばチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)、ジアゾリル、トリアゾリル(例えば1,2,4−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例えばテトラゾール−5−イル)、アルカオキサジアゾリル(例えば5−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル)、ピラゾリル(例えばピラゾール−1−イル)、アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)またはヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル(例えばメトキシカルボニル)、アミノカルボニルであり;好ましくはフェニルまたはピリジル、例えば2−ピリジルである。
ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
(v) R
4は、所望により1個以上のハロ(例えばFまたはCl)またはヒドロキシルで置換されているアリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;
(vi) R
5は、H、C
1−6アルキル、C
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル)、ヘテロアリール、アリール、p−ベンジルアリール(例えばビフェニル−4−イルメチル)であり、
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”はC
3−6シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0080】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の式XIX:
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、Hまたはアルキル(例えばメチル)であり;
(ii) Gは、一重結合またはアルキレン(例えばメチレン)であり;
(iii) Jは、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)であり;
ただし、Gが一重結合であるとき、Jはシクロアルキルではなく;
【0081】
(iv) R
3は、
a) D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、アルキレン(例えばメチレン)、アリールアルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、アルキル(例えばイソブチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル、1,2,4−トリアゾリル)、ヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミノ(例えば−NH
2)、C
1−4アルコキシまたは−O−ハロアルキル(例えば−O−CF
3)である。}
であるか;
b) R
3は、例えばハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールアルキルであるか;あるいは
c) R
3は、式XIXのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式A:
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり、R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり;R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)または例えばチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)、ジアゾリル、トリアゾリル(例えば1,2,4−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例えばテトラゾール−5−イル)、アルカオキサジアゾリル(例えば5−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル)、ピラゾリル(例えばピラゾール−1−イル)、アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)またはヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル(例えばメトキシカルボニル)、アミノカルボニルであり;好ましくはフェニルまたはピリジル、例えば2−ピリジルである。ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
(v) R
4は、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;
(vi) R
5は、H、アルキル、シクロアルキル(例えばシクロペンチル)、ヘテロアリール、アリール、p−ベンジルアリール(例えばビフェニル−4−イルメチル)であり;
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”は、C
3−6シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0082】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するための式XIXのPDE1阻害剤は、次に示すものである:
19.1: R
1がメチルである、式XIXのPDE1阻害剤;
19.2: Gが、一重結合またはアルキレン(例えばメチレン)であり、Jが、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば(1−メチルピロリジン−2−イル)である、式XIXまたは19.1のPDE1阻害剤;
19.3: Gがアルキレン(例えばメチレン)である、式XIXまたは19.1または19.2のPDE1阻害剤;
19.4: Gがメチレンである、式XIXまたは19.1〜19.3の何れかのPDE1阻害剤;
19.5: Jが、所望によりアルキルで置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル(例えばオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イル)(例えば1−メチルピロリジン−2−イル)である、式XIXまたは19.1〜19.4の何れかのPDE1阻害剤;
19.6: Jがオキセタン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピロリジン−2−イルである、式XIXまたは19.1〜19.5の何れかのPDE1阻害剤;
19.7: Jが1−メチルピロリジン−2−イルである、式XIXまたは19.1〜19.5の何れかのPDE1阻害剤;
19.8: R
3がD−E−Fであり、Dが、一重結合、アルキレン(例えばメチレン)またはアリールアルキレン(例えば−ベンジレン−)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
19.9: Dがアルキレン(例えばメチレン)である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
【0083】
19.10: R
3がD−E−Fであり、Dがメチレンである、上記の何れかの式XIX〜19.9のPDE1阻害剤;
19.11: R
3がD−E−Fであり、Dがベンジレンである、上記の何れかの式XIX〜19.8のPDE1阻害剤;
19.12: R
3がD−E−Fであり、Eが、アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)である、上記の何れかの式XIX〜19.11のPDE1阻害剤;
19.13: R
3がD−E−Fであり、Eがアルキレン(例えばメチレンまたはエチニレン)である、上記の何れかの式XIX〜19.12のPDE1阻害剤;
19.14: R
3がD−E−Fであり、Eがメチレンである、上記の何れかの式XIX〜19.13のPDE1阻害剤;
19.15: R
3がD−E−Fであり、Eがエチニレンである、上記の何れかの式XIX〜19.13のPDE1阻害剤;
19.16: R
3がD−E−Fであり、Eがアミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)である、上記の何れかの式XIX〜19.12のPDE1阻害剤;
19.17: R
3がD−E−Fであり、Fが、アルキル(例えばイソブチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル、1,2,4−トリアゾリル)、ヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミノ(例えば−NH
2)、C
1−4アルコキシまたは−O−ハロアルキル(例えば−O−CF
3)である、上記の何れかの式XIX〜19.16のPDE1阻害剤;
19.18: R
3がD−E−Fであり、Fがアリール(例えばフェニル)である、上記の何れかの式XIX〜19.17のPDE1阻害剤;
19.19: R
3がD−E−Fであり、Fがフェニルである、上記の何れかの式XIX〜19.18のPDE1阻害剤;
【0084】
19.20: R
3がD−E−Fであり、Fが−O−アルキル(例えばメトキシ)または−O−ハロアルキル(例えば−OCF
3)である、上記の何れかの式XIX〜19.17のPDE1阻害剤;
19.21: R
3がD−E−Fであり、Fがメトキシである、上記の何れかの式XIX〜19.17または19.20のPDE1阻害剤;
19.22: R
3がD−E−Fであり、Fが−OCF
3である、上記の何れかの式XIX〜19.17または19.20のPDE1阻害剤;
19.23: R
3がD−E−Fであり、Fが−NH
2である、上記の何れかの式XIX〜19.17のPDE1阻害剤;
19.24: R
3がD−E−Fであり、FがヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)である、上記の何れかの式XIX〜19.17のPDE1阻害剤;
19.25: R
3がD−E−Fであり、Fがピロリジン−1−イルである、上記の何れかの式XIX〜19.17または19.24のPDE1阻害剤;
19.26: R
3がD−E−Fであり、Fがアルキルである、上記の何れかの式XIX〜19.17のPDE1阻害剤;
19.27: Fがイソブチルである、上記の何れかの式XIX〜19.17または19.26のPDE1阻害剤;
19.28: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10がフェニルである、上記の何れかの式XIX〜19.7のPDE1阻害剤;
19.29: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が、ピリジルまたはチアジアゾリルである、上記の何れかの式XIX〜19.7のPDE1阻害剤;
【0085】
19.30: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が、所望によりフルオロで置換されている2−ピリジル(例えば6−フルオロピリド−2−イル)である、式19.29のPDE1阻害剤;
19.31: X、YおよびZが全てCである、上記の何れかの式XIX〜19.7または19.28〜19.30のPDE1阻害剤;
19.32: R
4が、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、上記の何れかの式XIX〜19.31のPDE1阻害剤;
19.33: R
4がフェニルである、上記の何れかの式XIX〜19.32のPDE1阻害剤;
19.34: R
4が、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)である、上記の何れかの式XIX〜19.31のPDE1阻害剤;
19.35: R
4が、ピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イルである、上記の何れかの式XIX〜19.31または19.34のPDE1阻害剤;
19.36: R
4がピロリジン−3−イルである、上記の何れかの式XIX〜19.31または19.34のPDE1阻害剤;
19.37: R
5がHである、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
19.38: 下記の実施例6、12、13および14の化合物から選択される化合物;および/または
19.39: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、上記の何れかの式のPDE1阻害剤;
ここで、上記の何れかの式の化合物は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形である。
【0086】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XX:
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、Hまたはアルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
2は、アルキル(例えばイソプロピル、イソブチル、イソプロピル、2,2−ジメチルプロピル)であり;
【0087】
(iii) R
3は、
a) D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、C
1−6アルキレン(例えばメチレン)またはアリールC
1−6アルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、C
1−6アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、C
1−6アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノC
1−6アルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、
C
1−6アルキル(例えばイソブチル、イソプロピル)、
アリール(例えばフェニル)、
所望によりC
1−6アルキルで置換されているヘテロアリール(例えば1,2,4−トリアゾリル、イミダゾリル、ピリジル)、例えばピリド−2−イル、イミダゾール−1−イル、4−メチルイミダゾリル、1−メチルイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、
所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているヘテロC
3−8シクロアルキル(例えばピペリジニル、ピロリジニル)、例えばピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、1−メチルピロリジン−2−イル、ピペリジン−2−イル、1−メチルピペリジン−2−イル、1−エチルピペリジン−2−イル、
アミノ(例えば−NH
2)、
C
1−6アルコキシ、または、
−O−ハロC
1−6アルキル(例えば−O−CF
3)である。}
であるか;
b) R
3は、例えばハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールアルキルであるか;あるいは
【0088】
c) R
3は、式XXのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式A:
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり;R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり;R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)または例えばチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)、ジアゾリル、トリアゾリル(例えば1,2,4−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例えばテトラゾール−5−イル)、アルカオキサジアゾリル(例えば5−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル)、ピラゾリル(例えばピラゾール−1−イル)、アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)またはヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル(例えばメトキシカルボニル)、アミノカルボニルであり;好ましくはフェニルまたはピリジル、例えば2−ピリジルである。ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
(iv) R
4は、所望により1個以上のハロ(例えばFまたはCl)またはヒドロキシルで置換されているアリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”はC
3−6シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0089】
さらなる態様において、式XXの化合物は、R
4が非置換アリール(例えばフェニル)であるとき、R
3が式Aの部分であり、R
10が5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジメチルピリド−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イル、または1,2,4−トリアゾリルである式XXの化合物を含む。
【0090】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式XXI:
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
(i) R
1は、Hまたはアルキル(例えばメチル)であり;
(ii) R
2は、アルキル(例えばイソプロピル、イソブチル、イソプロピル、2,2−ジメチルプロピル)であり;
【0091】
(iii) R
3は、
a) D−E−F
{式中、
1. Dは、一重結合、アルキレン(例えばメチレン)またはアリールアルキレン(例えばベンジレンまたは−CH
2C
6H
4−)であり;
2. Eは、アルキレン(例えばメチレン、エチニレン、プロパ−2−イン−1−イレン)、アリーレン(例えばフェニレンまたは−C
6H
4−)、アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−または−CH
2C
6H
4−)、アミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)であり;
3. Fは、アルキル(例えばイソブチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル、1,2,4−トリアゾリル)、ヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミノ(例えば−NH
2)、C
1−4アルコキシまたは−O−ハロアルキル(例えば−O−CF
3)である。}
であるか;
b) R
3は、例えばハロアルキルで置換されている、置換ヘテロアリールアルキルであるか;あるいは
c) R
3は、式XXIのピラゾロ部分の1個の窒素原子に結合しており、式A:
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、X、YおよびZは、独立して、NまたはCであり;R
8、R
9、R
11およびR
12は、独立して、Hまたはハロゲン(例えばClまたはF)であり;R
10は、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル(例えばピリド−2−イル)または例えばチアジアゾリル(例えば1,2,3−チアジアゾール−4−イル)、ジアゾリル、トリアゾリル(例えば1,2,4−トリアゾール−1−イル)、テトラゾリル(例えばテトラゾール−5−イル)、アルカオキサジアゾリル(例えば5−メチル−1,2,4−オキサジアゾリル)、ピラゾリル(例えばピラゾール−1−イル)、アルキルスルホニル(例えばメチルスルホニル)、アリールカルボニル(例えばベンゾイル)またはヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル(例えばメトキシカルボニル)、アミノカルボニルであり;好ましくはフェニルまたはピリジル、例えば2−ピリジルである。ただし、X、YまたはZが窒素であるとき、R
8、R
9またはR
10はそれぞれ存在しない。}
の部分であり;
(iv) R
4は、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;ただしR
4がアリール(例えばフェニル)であるとき、R
3は式Aの部分であり、R
10は、5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジメチルピリド−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イルまたは1,2,4−トリアゾリルであり;
ここで、“アルカ”、“アルキル”、“ハロアルキル”または“アルコキシ”は、C
1−6アルキルを言い、“シクロアルキル”はC
3−6シクロアルキルを言う。]
の化合物である。
【0092】
本発明は、さらに、下記の式XXIの化合物を提供する:
21.1: R
1がメチルである、式XXIの化合物;
21.2: R
2がC
1−6アルキルである、式XXIまたは21.1の化合物;
21.3: R
2が、イソブチル、2,2−ジメチルプロピルまたは2−メチルブチルである、式XXI、21.1または21.2の化合物;
21.4: R
2がヒドロキシC
1−6アルキルである、式XXIまたは21.1〜21.3の何れかの化合物;
21.5: R
2が3−ヒドロキシ−2−メチルプロピルである、式XXIまたは21.1〜21.3の何れかの化合物;
21.6: R
2がC
1−6アルコキシ−ベンジルである、式XXIまたは21.1の化合物;
21.7: R
2がp−メトキシベンジルである、21.6の化合物;
21.8: R
2がC
3−6シクロアルキルである、式XXIまたは21.1の化合物;
21.9: R
2が、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである、21.8の化合物;
21.10: R
2がC
1−6ハロアルキルである、式XXIまたは21.1の化合物;
【0093】
21.11: R
2が2,2,2−トリフルオロエチルである、21.10の化合物;
21.12: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10がフェニルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11の何れかの化合物;
21.13: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が、ピリジルまたはチアジアゾリルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.12の何れかの化合物;
21.14: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が2−ピリジルである、式XXIまたは21.1〜21.13の何れかの化合物;
21.15: R
3が式Aの部分であり、R
8、R
9、R
11およびR
12がそれぞれHであり、R
10が、4,6−ジメチルピリド−2−イルまたは2−ピロリニルである、式XXIまたは21.1〜21.13の何れかの化合物
21.16: X、YおよびZが全てCである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.15の何れかの化合物;
21.17: R
3がD−E−Fであり、Dが、一重結合、アルキレン(例えばメチレン)またはアリールアルキレン(例えば−ベンジル−)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16の何れかの化合物;
21.18: R
3がD−E−Fであり、Dがアルキレン(例えばメチレン)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1−21.11または21.16〜21.17の何れかの化合物;
21.19: R
3がD−E−Fであり、Dがメチレンである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.18の何れかの化合物;
21.20: R
3がD−E−Fであり、Dがベンジレンである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.16の何れかの化合物;
【0094】
21.21: R
3がD−E−Fであり、Eが、アルキレン(例えばメチレンまたはエチニレン)、アリーレン(例えばフェニレン)、アルキルアリーレン(例えば−ベンジレン−)、アミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)またはアミノ(例えば−N(H)−)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.20の何れかの化合物;
21.22: R
3がD−E−Fであり、Eがアルキレン(例えばメチレンまたはエチニレン)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.21の何れかの化合物;
21.23: R
3がD−E−Fであり、Eがメチレンである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.22の何れかの化合物;
21.24: R
3がD−E−Fであり、Eがエチニレンである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.22の何れかの化合物;
21.25: R
3がD−E−Fであり、Eがアミノアルキレン(例えば−CH
2N(H)−)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.20の何れかの化合物;
21.26: R
3がD−E−Fであり、Fが、アルキル(例えばイソブチル)、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−2−イル、1,2,4−トリアゾリル)、ヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミン(例えば−NH
2)、アルコキシ(例えばメトキシ)または−O−ハロアルキル(−OCF
3)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25の何れかの化合物;
21.27: R
3がD−E−Fであり、Fがアリール(例えばフェニル)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.26の何れかの化合物;
21.28: R
3がD−E−Fであり、Fがフェニルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.27の何れかの化合物;
21.29: R
3がD−E−Fであり、Fが、アルコキシ(例えばメトキシ)または−O−ハロアルキル(例えば−OCF
3)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25の何れかの化合物;
21.30: R
3がD−E−Fであり、Fがメトキシである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25または21.29の何れかの化合物;
【0095】
21.31: R
3がD−E−Fであり、Fが−OCF
3である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25または21.29の何れかの化合物;
21.32: R
3がD−E−Fであり、Fが−NH
2である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25の何れかの化合物;
21.33: R
3がD−E−Fであり、FがヘテロC
3−6シクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25の何れかの化合物;
21.34: R
3がD−E−Fであり、Fがピロリジン−1−イルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25または21.33の何れかの化合物;
21.35: R
3がD−E−Fであり、Fがアルキル(例えばイソブチル)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25の何れかの化合物;
21.36: R
3がD−E−Fであり、Fがイソブチルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.11または21.16〜21.25または21.35の何れかの化合物;
21.37: R
4が、アリール(例えばフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イル)またはヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)であり;ただし、R
4がアリール(例えばフェニル)であり、かつR
3が式Aの部分であるとき、R
10は、5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジメチルピリド−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イルまたは1,2,4−トリアゾリルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.36の何れかの化合物;
21.38: R
4がヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−3−イル)である、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.37の何れかの化合物;
21.39: R
4がピロリジン−3−イルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.38の何れかの化合物;
21.40: R
4が、ピリド−4−イル、ピリド−2−イルまたはピラゾール−3−イルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.37または21.39の何れかの化合物;
21.41: R
4がアリールであり、ただし、R
4がアリール(例えばフェニル)であり、かつR
3が式Aの部分であるとき、R
10は、5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジメチルピリド−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イルまたは1,2,4−トリアゾリルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.37または21.40の何れかの化合物;
21.42: R
4がフェニルであり、ただし、R
4がアリール(例えばフェニル)であり、かつR
3が式Aの部分であるとき、R
10が、5−フルオロピリド−2−イル、6−フルオロピリド−2−イル、4,6−ジメチルピリド−2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−5−イルまたは1,2,4−トリアゾリルである、上記の何れかの式XXIまたは21.1〜21.37または21.40〜21.41の何れかの化合物;
21.43: 下記の実施例1〜5および9〜11の化合物から選択される化合物;および/または
21.44: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、上記の何れかの式の化合物。
【0096】
本発明は、さらに、下記の通り定義された前記の式XV、XVI、XVIIIまたはXXの化合物を提供する:
遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、
22.1: R
2が1個以上のアミノ(例えば−NH
2)で置換されているC
3−8シクロアルキル(例えばシクロペンチル、シクロヘキシル)、例えば、2−アミノシクロペンチルまたは2−アミノシクロヘキシルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXXの化合物;
22.2: R
2が2−アミノシクロペンチルである、22.1の化合物;
22.3: R
2が2−アミノシクロヘキシルである、22.1の化合物;
22.4: R
2が2−アミノプロピルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXXの化合物;
22.5: R
2が、所望によりC
1−6アルキル(例えばメチル)で置換されているC
3−8ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、例えばピロリジン−3−イル)、例えば1−メチルピロリジン−3−イルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXXの化合物;
22.6: R
2が、所望によりC
1−6アルキルで置換されているピロリジニル(例えばピロリジン−3−イル)である、22.5の化合物;
22.7: R
2が1−メチルピロリジン−3−イルである、22.5の化合物;
22.8: R
2がC
3−8シクロアルキル−C
1−6アルキル(例えばシクロプロピルメチル)である、式XV、XVI、XVIIIまたはXXの化合物;
22.9: R
2がシクロプロピルメチルである、22.8の化合物;
【0097】
22.10: R
4が、所望により1個以上のハロ(例えばFまたはCl)またはヒドロキシルで置換されているアリール(例えばフェニル)である、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.9の何れかの化合物;
22.11: R
4が、所望により1個以上のハロで置換されているフェニルである、22.10の化合物;
22.12: R
4が、1個以上のフルオロまたはクロロで置換されているフェニルである、22.10の化合物;
22.13: R
4が、1個以上のヒドロキシルで置換されているフェニルである、22.10の化合物;
22.14: R
3がD−E−Fであり、Fがアミノである、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.15: R
3がD−E−Fであり、Fがイソプロピルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.16: R
3がD−E−Fであり、Fがピペリジニル(例えばピペリジン−2−イル)である、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.17: R
3がD−E−Fであり、Fがピロリジン−2−イルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.18: R
3がD−E−Fであり、Fが1−メチルピロリジン−2−イルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.19: R
3がD−E−Fであり、Fが1−メチルピペリジン−2−イルまたは1−エチルピペリジン−2−イルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
【0098】
22.20: R
3がD−E−Fであり、Fがイミダゾリル(例えばイミダゾール−1−イル)である、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.21: R
3がD−E−Fであり、Fが1−メチルイミダゾール−2−イルである、式XV、XVI、XVIIIまたはXX、または22.1〜22.13の何れかの化合物;
22.22: 下記:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0099】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0100】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0101】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0102】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
の何れかから選択される化合物;
【0103】
22.23: 下記:
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0107】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
の何れかから選択される化合物;
22.24: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満、好ましくは250nM未満、好ましくは50nM未満、より好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、上記の何れかの式の化合物。
【0108】
また、他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、式VI:
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
aは、メチルまたはC
2−C
6アルキルであり;
R
1は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
R
2およびR
3はそれぞれHおよびC
1−C
4アルキルから独立して選択されるか、あるいは、R
2はHまたはC
1−C
4アルキルであり、R
3はOH、C
2−C
4アルカノイルオキシまたはフルオロであるか、あるいは、R
2およびR
3が一体となってC
2−C
6アルキレンを表すか、あるいはR
2およびR
3がそれらが結合している炭素原子と一体となってカルボニル基を表し;
【0109】
Arは、(a)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
{式中、
R
4、R
5およびR
6はそれぞれ、
H、
C
1−C
4アルキル、
C
1−C
4アルコキシ、
C
1−C
4アルコキシ−Z−、
ハロ、
ハロ(C
1−C
4)アルキル、
所望によりハロ、C
1−4アルキルおよびC
1−C
4アルコキシからそれぞれ独立して選択される3個までの置換基によって置換されているフェノキシ、
ニトロ、
ヒドロキシ、
ヒドロキシ−Z−、
C
2−C
4アルカノイル、
アミノ、
アミノ−Z−、
(C
1−C
4アルキル)NH、
(C
1−C
4アルキル)
2N−、
(C
1−C
4アルキル)NH−Z−、
(C
1−C
4アルキル)
2N−Z−、
−COOH、
−Z−COOH、
−COO(C
1−C
4アルキル)、
−Z−COO(C
1−C
4アルキル)、
C
1−C
4アルカンスルホンアミド、
C
1−C
4アルカンスルホンアミド−Z−、
ハロ(C
1−C
4)アルカンスルホンアミド、
ハロ(C
1−C
4)アルカンスルホンアミド−Z−、
【0110】
C
1−C
4アルカンアミド、
C
1−C
4アルカンアミド−Z−、
HOOC−Z−NH−、
HOOC−Z−NH−Z−、
(C
1−C
4アルキル)OOC−Z−NH−、
(C
1−C
4アルキル)OOC−Z−NH−Z−、
C
1−C
4アルキル−NH−SO
2−NH−、
C
1−C
4アルキル−NH−SO
2−NH−Z−、
(C
1−C
4アルキル)
2−N−SO
2−NH−、
(C
1−C
4アルキル)
2−N−SO
2−NH−Z−、
C
1−C
4アルコキシ−CH=CH−Z−CONH−、
C
1−C
4アルコキシ−CH=CHCONH−、
C
1−C
4アルキル−SO
2−N(C
1−C
4アルキル)−、
C
1−C
4アルキル−SO
2−N(C
1−C
4アルキル)−Z−、
(C
1−C
4アルキル)NH−Z−SO
2−NH−、
(C
1−C
4アルキル)
2N−Z−SO
2−NH−、
(C
1−C
4アルキル)NH−Z−SO
2−NH−Z−、
(C
1−C
4アルキル)
2N−Z−SO
2−NH−Z−、
所望によりハロ、C
1−4アルキルおよびC
1−C
4アルコキシからそれぞれ独立して選択される3個までの置換基によって環が置換されているベンゼンスルホンアミド、
C
1−C
4アルカノイル−N(C
1−C
4アルキル)−、
C
1−C
4アルカノイル−N(C
1−C
4アルキル)−Z−、
C
1−C
4アルコキシカルボニル−CH(CH
2OH)NHSO
2−、
−SO
3H、
−SO
2NH
2、
H
2NOC−CH(CH
2OH)−NHSO
2−、
HOOC−Z−O−、および、
(C
1−C
4アルキル)OOC−Z−O−
から独立して選択されるか、あるいは、
所望により1個のR
4、R
5およびR
6がG−Het基であり、他のR
4、R
5およびR
6が上に挙げたR
4、R
5およびR
6置換基から独立して選択され;
Zは、C
1−C
4アルキレンであり;
Gは、直接結合、Z、O、−SO
2NH−、SO
2または−Z−N(C
1−C
4アルキル)SO
2−であり;
Hetは、1個、2個、3個または4個の窒素ヘテロ原子を含むか;または1個または2個の窒素ヘテロ原子および1個の硫黄ヘテロ原子または1個の酸素ヘテロ原子を含む、5員または6員のヘテロ環基であるか;あるいは、該ヘテロ環基は、フラニルまたはチオフェニルであり;ここで、Het基は、飽和または部分的もしくは完全に不飽和の、所望によりC
1−C
4アルキル、オキソ、ヒドロキシ、ハロおよびハロ(C
1−C
4)アルキルからそれぞれ独立して選択される3個までの置換基によって置換されている。}
であるか;
【0111】
あるいは、
(b) 下記の何れか1個の二環式基:
ベンゾジオキソラニル、
ベンゾジオキサニル、
ベンゾイミダゾリル、
キノリニル、
インドリル、
キナゾリニル、
イソキノリニル、
ベンゾトリアゾリル、
ベンゾフラニル、
ベンゾチオフェニル、
キノキサリニル、または、
フタラジニル
の何れか1つであり、
ここで、当該二環式Ar基は、隣接する−C(R
2R
3)−基にベンゾ環部分を介して結合しており、
そして、当該二環式Ar基のヘテロ環部分は、所望により部分的または完全に飽和であり、当該基は、所望により1個以上のC
1−C
4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、オキソ、アミノおよびC
1−C
4アルコキシによって置換されている。}
の何れかである。]
の1,3,5−置換6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン、または当該化合物の薬学的に許容される塩、または当該化合物もしくはその塩の薬学的に許容される溶媒和物である。
【0112】
例えば、本発明に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形または薬学的に許容される塩形の1,3,5−置換6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン、特に、式VIの化合物または下記の化合物を含む:
3.2 R
aがC
2−5アルキル基である、式VIの化合物;
3.3 R
aがC
2−4アルキル基である、式VIの化合物;
3.4 R
aがC
3アルキル基である、式VIの化合物;
3.5 R
aがメチル基である、式VIの化合物;
3.6 R
1がC
1−6アルキル基である、式VI、3.2、3.3、3.4または3.5の化合物;
3.7 R
1がC
1−3アルキル基である、上記の何れかの式の化合物;
3.8 R
1がメチル基である、上記の何れかの式の化合物;
3.9 R
2がHである、上記の何れかの式の化合物;
3.10 R
3がHである、上記の何れかの式の化合物;
【0113】
3.11 R
4、R
5およびR
6が、H、(C
1−4アルキル)
2N−、C
1−4アルカンスルホンアミドおよびベンゼンスルホンアミドから独立して選択される、上記の何れかの式の化合物;
3.12 R
4、R
5およびR
6が、H、ジエチルアミノ、メタンスルホンアミドおよびベンゼンスルホンアミドから独立して選択される、上記の何れかの式の化合物;
3.13 Arが4−ジエチルアミノフェニルである、上記の何れかの式の化合物;
3.14 Arが2−メタンスルホンアミドフェニルである、上記の何れかの式の化合物;
3.15 Arが4−ベンゼンスルホンアミドフェニルである、上記の何れかの式の化合物;
3.16 1個のR
4、R
5およびR
6が(C
1−4アルキル)
2N−であり、他の2個のR
4、R
5およびR
6がHである、上記の何れかの式の化合物;
3.17 1個のR
4、R
5およびR
6がジエチルアミノであり、他の2個のR
4、R
5およびR
6がHである、上記の何れかの式の化合物;
3.18 R
aがメチルである、上記の何れかの式の化合物;
3.19 R
aがC
2−C
6アルキルである、上記の何れかの式の化合物;
【0114】
3.20 下記:
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物である、上記の何れかの式の化合物;
【0115】
3.21 遊離形または塩形の、
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記の何れかの式の化合物;
3.22 ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、遊離形または薬学的に許容される塩形の1,3,5−置換6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン、例えば式VIまたは3.2〜3.21の何れかの化合物。
【0116】
他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、エナンチオマー、ジアステレオアイソマーおよびラセミ体を含む遊離形、塩形またはプロドラッグ形の、式VIIaまたはVIIb:
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
i) q=0、1または2であり;
ii) R
1、R
a、R
b、R
cおよびR
dは、それぞれ独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基であり、
ここで、R
1、R
a、R
b、R
cおよびR
dのアルキル基は、それぞれ独立して、非置換であるか、または、1〜5個の独立して選択される同一であっても異なっていてもよいR
3部分で置換されており、R
3部分はそれぞれ、ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アリール、ハロアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノおよびヘテロシクロアルキルアミノ基からなる群から独立して選択され;
【0117】
ここで、R
1、R
a、R
b、R
cおよびR
dのアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル基は、それぞれ独立して、非置換であるか、または、1〜5個の独立して選択される同一であっても異なっていてもよいR
4部分で置換されており、R
4部分はそれぞれ、ハロ、所望により置換されたアリール(例えばフェニル、クロロフェニル、メトキシフェニル)、ヘテロアリール(例えばピリジル、ピロリル)、ニトロ、シアノ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、モルホリン−4−イル、ピロール−1−イル)、シクロアルキルアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、−OCF
3、アシルオキシ、−OR
8、−C(O)R
9、−C(O)OR
8、−NR
10C(O)R
9、−NR
10C(O)OR
8、−NR
10S(O)
2R
9、−S(O)
0−2R
9基、R
1のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基の同じ炭素原子に結合している2個の水素が置換されているときカルボニル、および、R
1のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基の同じ炭素原子に結合している2個の水素が置換されているとき=CR
8R
9からなる群から独立して選択され、
ここで、上記のR
3およびR
4部分のアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル基は、それぞれ独立して、非置換であるか、または、1〜5個の独立して選択される同一であっても異なっていてもよいR
12部分で置換されており、R
12部分はそれぞれ、ハロ、フェニル、ニトロ、シアノ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アルキルアミノ、−OCF
3、アシルオキシ、−OR
8、−C(O)R
9、−C(O)OR
8、−NR
10C(O)R
9、−NR
10C(O)OR
8,−NR
10S(O)
2R
9、−S(O)
0−2R
9基、R
3またはR
4のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基の同じ炭素原子に結合している2個の水素が置換されているときカルボニル、および、R
3またはR
4のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル基の同じ炭素原子に結合している2個の水素が置換されているとき=CR
8R
9からなる群から独立して選択されるか;
あるいは、
iii) R
aおよびR
bは、その両方が結合している炭素と一体となって、4〜7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成し、R
cおよびR
dは、それぞれ独立して、Hまたはアルキル基であるか;
【0118】
あるいは、
iv) R
aおよびR
cは、それらが結合しているそれぞれの炭素と一体となって、4〜7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成し、R
bおよびR
dは、それぞれ独立して、Hまたはアルキル基であり、好ましくは、R
aおよびR
cは共にcis配置を有し、例えばR
aおよびR
cを有する炭素が、それぞれRおよびS配置を有し;
v) R
2は、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、アミノスルホニル、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニルまたはアルキルアミノカルボニル基であり、
ここで、R
2のアルキル基は、それぞれ独立して、非置換であるか、または1〜5個の独立して選択される同一であっても異なっていてもよいR
13部分で置換されており、R
13部分はそれぞれ、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキル、アリール(例えばフェニル、ナフチル)、ヘテロアリール(例えば1H−イミダゾール−2−イル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジン−1−イル)、アミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択され、
ここで、R
13のアリール基は、それぞれ独立して、非置換であるか、または1〜5個の独立して選択される同一であっても異なっていてもよいR
4部分で置換されており;
vi) Yは、Hであるか、あるいは、(i) アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノ基、または、(ii) ハロ、アルキル、フェニル、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、アミノ、モノアルキルアミノおよびジアルキルアミノ基からなる群からそれぞれ独立して選択される1〜3個の部分で置換されているアリール基、で置換されているアルキル基であり;
【0119】
vii) R
8は、それぞれ独立して、H、アルキルまたはアリールであり;
viii) R
9は、それぞれ独立して、H、アルキル、アリールまたは−NR
10R
11であり;
ix) R
10は、それぞれ独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルであり、ここで、R
10のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルはそれぞれ、非置換であるか、または、独立して、同一であっても異なっていてもよい1〜5個のR
14部分で置換されており、R
14部分はそれぞれ、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、−CF
3、−OCF
3、−CN、−OR
8、−CH
2OR
8、−C(O)OR
8および−C(O)NR
8R
8からなる群から独立して選択され;
x) R
11は、それぞれ独立して、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルであり、ここで、R
11のアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルはそれぞれ、非置換であるか、または、独立して、同一であっても異なっていてもよい1〜5個のR
l4部分で置換されている。]
の置換(イミダゾ、ピリミドまたはジアゼピノ)[2,1−b]プリン−4−オン類である。
【0120】
本発明は、さらに、下記の遊離形または塩形の式VIIaまたはVIIbのPDE1阻害剤の使用を提供する:
4.1: q=0、1または2である、式VIIaまたはVIIbの化合物;
4.2: q=0である、式VIIaまたはVIIbの化合物;
4.3: R
1がアルキルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1または4.2の化合物;
4.4: R
1がメチルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.3の化合物;
4.5: R
aおよびR
cが、それらが結合しているそれぞれの炭素と一体となって、4〜7員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成し、R
bおよびR
dが、それぞれ独立して、Hまたはアルキル基である、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.4の化合物;
4.6: R
aおよびR
cが、それらが結合しているそれぞれの炭素と一体となって、5員のヘテロシクロアルキル環を形成し、R
bおよびR
dが、それぞれ独立して、Hである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.4の化合物;
4.7: R
aおよびR
cが共にcis配置を有する、4.6の化合物;
4.8: R
aおよびR
bが、それらが結合しているそれぞれの炭素と一体となって、5員のヘテロシクロアルキル環を形成し、R
cおよびR
dは、それぞれ独立してHである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.4の化合物;
4.9: R
2が、アルキルまたはハロアルキルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.7の化合物;
【0121】
4.10: R
2がビフェニル−4−イルメチルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.7の化合物;
4.11: R
2がベンジルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.7の化合物;
4.12: R
2がシクロペンチルメチルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.7の化合物;
4.13: R
2がシクロプロピルメチルである、式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.7の化合物;および/または
4.14: Yがベンジルである式VIIaまたはVIIbまたは4.1〜4.12の化合物;
4.15: 下記:
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される化合物である、上記の何れかの式の化合物;
【0122】
4.16: 遊離形または塩形の、
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
である上記の何れかの式の化合物;
4.17: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、遊離形または薬学的に許容される塩形の置換イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン、例えば式VIIaまたは4.1〜4.16の何れかの化合物。
【0123】
好ましくは、式VIIaまたはVIIbの化合物は、遊離形または薬学的に許容される塩形の、(6aR,9aS)−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2,3−ビス(フェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン、
(6aR,9aS)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン、
5'−メチル−2',3'−ビス(フェニルメチル)スピロ[シクロペンタン−1,7'(8'H)−[3H]イミダゾ[2,1−b]プリン]−4'(5'H)−オン、および、
5'−メチル−2'−(ビフェニル−4−イルメチル)−3'−(フェニルメチル)スピロ−[シクロペンタン−1,7'(8'H)−[3H]イミダゾ[2,1−b]プリン]−4'(5'H)−オンからなる群から選択される。
【0124】
特に好ましい態様において、式VIIaの化合物は、遊離形または塩形の(6aR,9aS)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オンである。
【0125】
本明細書に記載された式VIIaまたはVIIbの置換イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オンの番号付けを、例として下記に示す。
q=0において:
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
q=1において:
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0126】
他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、遊離形または塩形の、式VIIIaまたはVIIIb:
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
・ Jは、酸素または硫黄であり;
・ R
1は、水素、アルキルであるか、あるいは、アリールまたはヒドロキシで置換されたアルキルであり;
・ R
2は、水素、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルであるか、あるいは、アリール、ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノで置換されたアルキルであるか、あるいは−(CH
2)
m−TCOR
20 (ここで、mは1〜6の整数であり、Tは酸素または−NH−であり、R
20は、水素、アリール、ヘテロアリール、アルキルであるか、あるいは、アリールまたはヘテロアリールで置換されたアルキルである。)であり;
・ R
3は、水素、ハロ、トリフルオロメチル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキル、シクロアルキル、アリール、アミノスルホニル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ、アミノアルキルアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボニルまたはアミノカルボニルであるか、あるいは、アリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、モノアルキルアミノまたはジアルキルアミノで置換されたアルキルであり;
・ R
a、R
b、R
cおよびR
dは、独立して、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールを表すか;あるいは、(R
aおよびR
b)または(R
cおよびR
d)または(R
bおよびR
c)は、5〜7個の炭素原子の飽和環を成すか、あるいは、(R
aおよびR
b)が一体となって、および(R
bおよびR
c)が一体となって、それぞれ5〜7個の炭素原子の飽和環を成し、各環は、所望により硫黄または酸素原子を含んでいてもよく、各環の炭素原子は、所望により1個以上のアルケニル、アルキニル、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アルキル、または、ヒドロキシ、カルボキシもしくはアルコキシカルボニルで置換されたアルキルで置換されていてもよく;あるいは、当該飽和環は、隣接するアリール環と共有している2個の隣り合った炭素原子を有していてもよく;
・ nは、ゼロまたは1である。]
の化合物である。
【0127】
本発明は、さらに、下記の式VIIIaまたはVIIIbのPDE1阻害剤の使用を提供する:
5.1: J=Oである、式VIIIaまたはVIIIbのPDE1阻害剤;
5.2: R
1がアルキルである、式VIIIaまたはVIIIbまたは5.1のPDE1阻害剤;
5.3: R
2が、水素、ベンジル、4−クロロベンジル、シクロヘキシルメチルまたはトリメチルアセトキシメチルである、式VIIIaまたはVIIIb、5.1または5.2のPDE1阻害剤;
5.4: R
3が、水素またはアルキル、例えばメチルまたはエチルである、式VIIIaまたはVIIIb、5.1、5.2または5.3のPDE1阻害剤;
5.5: nはゼロである、式VIIIaまたはVIIIb、5.1、5.2、5.3または5.4のPDE1阻害剤;
5.6: R
aおよびR
bが飽和5員環を形成するか、あるいは(R
bおよびR
c)が飽和の5員、6員または7員環を形成するか、あるいは、(R
aおよびR
b)および(R
bおよびR
c)が、それぞれ飽和環を成し、各環が5個または6個の炭素原子を含む、式VIIIaまたはVIIIb、5.1、5.2、5.3、5.4または5.5のPDE1阻害剤;
【0128】
5.7: 遊離形または塩形の、
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]イミダゾ−[2,1−b]プリン−4−オン;
7,8−ジヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
cis−6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
5,7,8,9−テトラヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)ピリミド[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
7,8−ジヒドロ−8−フェニル−5−メチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
5',7'−ジヒドロ−5'−メチル−3'−(フェニルメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,8'−(8H)イミダゾ−[2,1−b]プリン]−4'(3'H)−オン;
cis−5,6a,11,11a−テトラヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)インデノ[1',2':4,5]イミダゾ−[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5',7'−ジヒドロ−2',5'ジメチル−3'−(フェニルメチル)スピロ{シクロヘキサン−1,7'(8'H)−イミダゾ[2,1−b]プリン}−4'−(3'H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5,7,7,8(R,S)−ペンタメチル−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
cis−5,6a,7,11b−テトラヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)インデノ[2',1',:4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0129】
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4−(3H)−オン;
5'−メチル−3'−(フェニルメチル)−スピロ[シクロペンタン−1,7'−(8'H)−(3'H)イミダゾ[2,1−b]プリン]−4−(5'H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5,7,7−テトラメチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5'H)−オン;
7,8−ジヒドロ−7(R)−フェニル−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−3,7(R)−ビス(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(±)−7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7−エチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
6a(S)−7,8,9,10,10a(R)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
6a(R)−7,8,9,10,10a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ−[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(R)−イソプロピル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5,7(R)−トリメチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
【0130】
cis−7,7a,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−シクロペンタ−[5,6]ピリミド[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(S)−(1−メチルプロピル)−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ−[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(R)−(2−メチルプロピル)−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ−[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(R,S)−(メトキシカルボニル)−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(R,S)−(1−プロピル)−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(S)−(1−メチルエチル)−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5,7,7,8(R,S)−ペンタメチル−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
5,7,8,9−テトラヒドロ−2,5,7,9(R,S)−ペンタメチル−3−(フェニルメチル)−ピリミド[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(S),7,8,9,9a(R)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0131】
cis−6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
5',7'−ジヒドロ−2',5'−ジメチル−3'−(フェニルメチル)スピロ[シクロヘキサン−1,8−(8H)−イミダゾ[2,1−b]プリン]−4−(3'H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)シクロヘプタ−[6,7]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2−エチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2−エチル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4−(5H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2−エチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2−フェニル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2−フェニル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
cis−5,6a,7,8.9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0132】
cis−5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
2',5'−ジメチル−スピロ{シクロペンタン−1,7'−(8'H)−(3'H)−イミダゾ[2,1−b]プリン}−4'(5'H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(R)−(1−メチルエチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5,7,7−テトラメチル−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−7(S)−(1−メチルエチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
6a(R),7,8,9,10,10a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
5',7'−ジヒドロ−2',5'−ジメチルスピロ{シクロヘキサン−1,7−(8'H)−イミダゾ[2,1−b]プリン}−4'(3'H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−チオン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−チオン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(4−クロロフェニルメチル)シクロペンタ[4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0133】
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(シクロヘキシルメチル)シクロペンタ[4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(2−ナフチルメチル)シクロペンタ[4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(4−ブロモフェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R)−7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(4−メトキシフェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,3,5−トリメチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−3−(フェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2−メチルチオ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロ−5−メチル−4−オキソ−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−2−カルボン酸;
cis−3,4,5,6a,7,8,9,9a−オクタヒドロ−5−メチル−4−オキソ−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−2−カルボン酸メチルエステル;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2−ブロモ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0134】
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2−(メチルアミノスルホニル)−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
cis−1−シクロペンチル−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4−(1H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−3,5−ビス−(フェニルメチル)シクロペンタ(4,5)イミダゾ(2,1−b)プリン−4(3H)−オン;
cis−6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3,5−ビス−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
cis−3−シクロペンチル−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ(2,1−b)プリン−4(3H)−オン;
5'−メチル−3'−(フェニルメチル)スピロ[シクロペンタン−1,7−(8'H)−(3'H)−イミダゾ[2,1−b]プリン]−4−(5H)−オン;
2',5'−ジメチル−3'−(フェニルメチル)−スピロ[シクロペンタン−1,7−(8'H)−(3H)−イミダゾ[2,1−b]プリン]−4−(5'H)−オン;
cis−5,6a,(R)7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−5−メチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ[4,5]−イミダゾ(2,1−b)プリン−4(3H)−オン;
cis−3−シクロペンチル−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ−[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5'−メチル−2'−トリフルオロメチル−3'−(フェニルメチル)スピロ{シクロ−ペンタン−1,7'(8'H)−(3'H)−イミダゾ[2,1−b]プリン}−4−(5'H)−オン;
【0135】
7,8−ジヒドロ−5,7,7−トリメチル−2−トリフルオロメチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(+/−)−cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−5−メチル−2−トリフルオロメチル−3−(フェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
(+/−)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−ペンタレノ[6a',1':4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(+)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−2,5−ジメチル−3−フェニルメチル−3H−ペンタレノ[6a',1':4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(−)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−2,5−ジメチル−3−フェニルメチル−3H−ペンタレノ[6a',1':4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(+/−)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−2,5−ジメチル−3H−ペンタレノ[6a',1':4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(+)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−2,5−ジメチル−3H−ペンタレノ[6a',1':4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
(−)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−2,5−ジメチル−3H−ペンタレノ[6a',1':4,5]−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
6a,7,8,9,10,10a,11,12,13,13a−デカヒドロ−2,5−ジメチル−(3−フェニルメチル)−ナフタ[1,8a−d]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7(R)−シクロヘキシル−7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0136】
7(R)−シクロヘキシル−7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
7(S)−シクロヘキシル−7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−3−(フェニルメチル)−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
7(S)−シクロヘキシル−7,8−ジヒドロ−2,5−ジメチル−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−[3−(トリメチルアセトキシ)メチル]−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−(4−ピリジルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−[2−(4−モルホリニル)−エチル]シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5−ジメチル−3−[アセトキシメチル]シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2.1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,5,6a−トリメチル−3−(フェニルメチル)シクロペンタ−[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(R),7,8,9,9a(S)−ヘキサヒドロ−2,5,6a−トリメチル−3−(フェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
5,6a(S),7,8,9,9a(R)−ヘキサヒドロ−2,5,6a−トリメチル−3−(フェニルメチル)−シクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;
【0137】
cis−6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2,5,7−トリメチル−3−(フェニルメチル)−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;
cis−5,6a,7,8,9,9a−ヘキサヒドロ−2,5,6a−トリメチルシクロペンタ[4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(3H)−オン;または
cis−[6a,7,8,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2,5,7−トリメチル−3H−ベンゾイミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン];
から選択される、遊離形または塩形の式VIIIaまたはVIIIbのPDE1阻害剤;
5.8: ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば下記の実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば10μM未満の、好ましくは100nM未満のIC
50で阻害する化合物である、遊離形または薬学的に許容される塩形の置換イミダゾ[2,1−b]プリン−4−オン、例えば式VIIIa、VIIIbの化合物、または、5.1〜5.7の何れかの化合物。
【0138】
他の態様において、本明細書に記載された処置方法に使用するためのPDE1阻害剤は、式IXaまたはIXb:
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
q=0または1であり;
R
1は、H、シクロアルキル、アルキル、R
23−アルキル−またはR
26であり;
R
a、R
bおよびR
cは、互いに独立して、それぞれH、アルキル、シクロアルキル、アリール、R
22−アリール−またはR
24−アルキル−であるか;あるいは
R
aおよびR
bは、その両方が結合している炭素と一体となって、4〜7員環を形成し、R
cはHまたはアルキルであるか;あるいは
R
aおよびR
cは、それらが結合しているそれぞれの炭素と一体となって、4〜7員環を形成し、R
bは、Hまたはアルキルであり;
【0139】
(i) Xは結合であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、モノハロアルキル、ポリハロアルキル (ただし、それはトリフルオロメチルではない。)、アジド、シアノ、オキシイミノ、シクロアルケニル、ヘテロアリール、R
22−ヘテロアリール−またはR
27−アルキル−であるか;
(ii) Xは結合であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、H、ハロ、−CONHR
6、−CONR
6R
7、−CO
2R
6、モノハロアルキル、ポリハロアルキル、アジド、シアノ、−C=N−OR
6、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、R
26、アミノスルホニル、アルキルまたはR
23−アルキル−であり;
(iii) Xは、−O−または−S−であるか;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、R
26、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルまたはR
26−アルキル−であるか;
(iv) Xは、−O−または−S−であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、アルキル、R
26、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルまたはR
28−アルキル−であるか;
【0140】
(v) Xは、−SO−または−SO
2−であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、アルキル、R
26、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルまたはR
28−アルキル−であるか;
(vi) Xは、−NR
8−であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、(R
29)
p−アルキル−、シクロアルキル、(R
30)
p−シクロアルキル−、シクロアルケニル、(R
30)
p−シクロアルケニル−、ヘテロシクロアルキルまたは(R
30)
p−ヘテロシクロアルキル−であるか:
(vii) Xは、−NR
8−であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、アルキル、R
26、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニルまたはR
31−アルキル−であるか;
あるいは
【0141】
(viii) Xは−C≡C−であり;
Yは、アリール−アルキルまたはR
22−アリール−アルキル−であり;
R
2は、アルキル、R
26、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルまたはR
23−アルキル−であり;
ここで、
R
6は、HまたはR
7であり;
R
7は、アルキル、シクロアルキルまたはシクロアルキルアルキルであり;
R
8は、ヘテロシクロアルキルまたはR
6であり;
R
21はそれぞれ、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、フェニル、ニトロ、アミノスルホニル、シアノ、モノハロアルキル、ポリハロアルキル、チオール、アルキルチオ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミノ、カルボキシル、−C(O)OR
34、カルボキサミド、−OCF
3およびアシルオキシからなる群から独立して選択される、1〜6個の置換基であり;
R
22はそれぞれ、アルキルおよびR
21からなる群から独立して選択される1〜6個の置換基であり;
R
23は、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、シクロアルキルまたはR
28であり;
【0142】
R
24は、シクロアルキルまたはR
26であり;
R
25は、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはR
26であり;
R
26は、アリール、R
22−アリール−、ヘテロアリールまたはR
22−ヘテロアリール−であり;
R
27は、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリール、R
22−ヘテロアリール−、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアミノまたはヘテロシクロアルキルアミノであり;
R
28は、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノまたはR
25であり;
R
29は、アルコキシ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアルキルアミノまたはR
26であり;
R
30は、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アミノスルホニル、シアノ、モノハロアルキル、ポリハロアルキル、チオール、アルキルチオ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルまたはアシルオキシであり;
R
31は、シクロアルキルまたはR
28であり;
R
34は、アルキル、アリール、アラルキルまたはヘテロアリールであり;
pは、1〜4である。]
の化合物またはその薬学的に許容される塩である。
【0143】
本発明は、さらに、下記の式IXaまたはIXbのPDE1阻害剤の使用を提供する:
6.1
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される式IXaまたはIXbのPDE1阻害剤;
【0149】
6.2 遊離形または塩形の、
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0150】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0153】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、遊離形または塩形の式IXaまたはIXbのPDE1阻害剤。
【0154】
他の態様において、本発明は、遊離形または薬学的に許容される塩形の、式X:
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
R
1、R
2およびR
3は、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、(ジ−低級アルキル)アミノ、4−モルホリニル、1−ピロリジニル、1−ピロリル、−CF
3、−OCF
3、フェニルおよびメトキシフェニルからなる群から独立して選択されるか;あるいは、R
1およびR
2は、一体となって、メチレンジオキシであるか;あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子と一体となって、ベンゼン環を形成し;
R
aは水素であり、R
bおよびR
cは、それらが結合している炭素原子と一体となって、5個の炭素の飽和環を形成するか;あるいは、R
aは低級アルキルであり、R
bは水素または低級アルキルであり、R
cは水素であるか;あるいは、R
a、R
bおよびそれらが結合している炭素原子が、5〜7個の炭素の飽和環を形成し、R
cは水素であるか;あるいは、R
aは水素であり、R
b、R
cおよびそれらが結合している炭素原子は、テトラヒドロフラン環を形成するか;あるいは、R
aおよびR
bはそれらが結合している炭素原子と一体となって、およびR
bおよびR
cはそれらが結合している炭素原子と一体となって、それぞれ5〜7個の炭素の飽和環を形成する。]
のPDE1阻害剤の使用を提供する。
【0155】
さらなる態様において、本発明は、下記の式XのPDE1阻害剤の使用を提供する:
7.1 R
1、R
2およびR
3が、水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、(ジ−低級アルキル)アミノ、4−モルホリニル、1−ピロリジニル、1−ピロリル、−CF
3、−OCF
3、フェニルおよびメトキシフェニルからなる群から独立して選択されるか;あるいは、R
1およびR
2が一体となってメチレンジオキシであるか;あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子と一体となって、ベンゼン環を形成する、式XのPDE1阻害剤;
7.2 R
1が、H、メトキシまたはトリフルオロメチルである、式Xまたは7.1のPDE1阻害剤;
7.3 R
1がHである、式Xまたは7.1または7.2のPDE1阻害剤;
7.4 R
2が、H、ハロ(例えばF、Cl)、メトキシ、メチル、トリフルオロメチル、ジメチルアミノ、フェニル、メトキシフェニル−、−OCF
3、3,4−OCH
2O−、ピロリジン−1−イル、ピロール−1−イルおよびモルホリン−4−イルからなる群から選択される、式Xまたは7.1〜7.3の何れかのPDE1阻害剤;
7.5 R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子と一体となって、ベンゼン環を形成する、式Xまたは7.1〜7.4の何れかのPDE1阻害剤;
7.6 R
3が、Hまたはメトキシである、式Xまたは7.1〜7.5の何れかのPDE1阻害剤;
7.7 R
3がHである、式Xまたは7.1〜7.6の何れかのPDE1阻害剤;
7.8 R
aが水素であり、R
bおよびR
cが、それらが結合している炭素原子と一体となって、5個の炭素の飽和環を形成するか;あるいは、R
aが低級アルキルであり、R
bが水素または低級アルキルであり、R
cが水素であるか;あるいは、R
a、R
bおよびそれらが結合している炭素原子が、5〜7個の炭素の飽和環を形成し、R
cが水素であるか;あるいは、R
aが水素であり、R
b、R
cおよびそれらが結合している炭素原子が、テトラヒドロフラン環を形成するか;あるいは、R
aおよびR
bがそれらが結合している炭素原子と一体となって、およびR
bおよびR
cがそれらが結合している炭素原子と一体となって、それぞれ5〜7個の炭素の飽和環を形成する、式Xまたは7.1〜7.7の何れかのPDE1阻害剤;
【0156】
7.9 R
aが水素であり、R
bおよびR
cがそれらが結合している炭素原子と一体となって5個の炭素の飽和環を形成し、R
1、R
2およびR
3が下記の表に定義された通りである、式Xまたは7.1〜7.8の何れかのPDE1阻害剤:
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
7.10
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、式Xまたは7.1〜7.9の何れかのPDE1阻害剤;
【0158】
7.11 遊離形または塩形の、
2'−ベンジル−5'−メチル−スピロ[シクロペンタン−1',7'(8'H)−[3'H]−イミダゾ[2,1−b]プリン]−4'−(5'H)−オン;
2'−ベンジル−5,7,7−トリメチル−3H−イミダゾ[2,1−b]プリン−4−(5H)−オン;
(+)−2−ベンジル−7,8−ジヒドロ−5−メチル−7−(1−メチルエチル)−1H−イミダゾ[2,1−b]−プリン−4(5H)−オン;
(+,−)−6a,7,8,9,9a,10,11,11a−オクタヒドロ−5−メチル−2−(3,4−メチレン−ジオキシフェニルメチル)−3H−ペンタレン[6a,1:4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン;および
(+)−cis−6a,7,9,9a−テトラヒドロ−5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)−フェニルメチル]−3H−フロ[3',4':4,5]イミダゾ[2,1−b]プリン−4(5H)−オン
からなる群から選択される、式Xまたは7.1〜7.9の何れかのPDE1阻害剤;
7.12 ホスホジエステラーゼ(例えばPDE1、特にPDE1B)が介在するcGMP加水分解を、固定化金属アフィニティー粒子試薬PDEアッセイ、例えば実施例1に記載されたアッセイにおいて、例えば1μM未満の、好ましくは25nM未満のIC
50で阻害する化合物である、式Xまたは7.1〜7.11のPDE1阻害剤。
【0159】
他の態様において、遊離形または塩形の、
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
から選択されるPDE1阻害剤(式XI)の使用を提供する。
【0160】
他の方法で特記しない限り、または内容から明らかでない限り、本明細書で用いられる下記の用語は、下記の意味を有する:
a. “アルキル”は、本明細書で用いられるとき、飽和または不飽和の炭化水素部分であり、好ましくは飽和であり、好ましくは1〜7個の炭素原子鎖長であり、直鎖であっても分枝鎖であってもよく、所望により置換されていてもよく、例えばハロゲン(例えばクロロまたはフルオロ)、ヒドロキシまたはカルボキシで、一置換、二置換または三置換されている;
b. “シクロアルキル”は、本明細書で用いられるとき、飽和または不飽和の非芳香族性炭化水素部分であり、好ましくは飽和であり、好ましくは3〜9個の炭素原子を含み、その中の少なくとも幾つかは、非芳香族性単環式または二環式または架橋環状構造を形成し、それらは所望により置換されていてもよく、例えばハロゲン(例えばクロロまたはフルオロ)、ヒドロキシまたはカルボキシで置換されている;
c. “ヘテロシクロアルキル”は、本明細書で用いられるとき、飽和または不飽和の非芳香族性炭化水素部分であり、好ましくは飽和であり、好ましくは3〜9個の炭素原子を含み、少なくとも1個の原子がN、OまたはSからなる群から選択されるものであり、その中の少なくとも幾つかは、非芳香族性単環式または二環式または架橋環状構造を形成し、それらは所望により置換されていてもよく、例えばハロゲン(例えばクロロまたはフルオロ)、ヒドロキシまたはカルボキシで置換されている。ヘテロシクロアルキルの例は、ピロリジニル(例えばピロリジン−1−イル)、モルホリニル(例えばモルホリン−4−イル)を含む;
d. “アリール”は、本明細書で用いられるとき、単環式または二環式の芳香族性炭化水素(例えばフェニル、ナフチル)であり、好ましくはフェニルであり、所望により置換されていてもよく、例えばアルキル(例えばメチル)、ハロゲン(例えばクロロまたはフルオロ)、ハロアルキル(例えばトリフルオロメチル)、ヒドロキシ、カルボキシまたはさらなるアリールまたはヘテロアリール(例えばビフェニルまたはピリジルフェニル)で置換されている;
e. “ヘテロアリール”は、本明細書で用いられるとき、芳香族性部分であって、芳香環を構成する原子の1個以上が、炭素ではなく硫黄または窒素であり、例えば ピリジル、チアジアゾリル、ピロリル(例えばピロール−2−イル)またはイミダゾリル(例えば1H−イミダゾール−2−イル)であり、それらは所望により置換されていてもよく、例えばアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシまたはカルボキシで置換されている。
【0161】
PDE1阻害剤は、遊離形または塩形で、例えば酸付加塩として存在し得る。本明細書において、特にことわらない限り、PDE1阻害剤のような語は、全ての形態の、例えば遊離形または酸付加塩の形態、または化合物が酸性の置換基を含むときは塩基付加塩の形態の化合物を包含すると解すべきである。PDE1阻害剤は医薬としての使用が意図されており、従って薬学的に許容される塩が好ましい。薬学的な使用に不適当な塩は、例えば、遊離のPDE1阻害剤またはその薬学的に許容される塩を単離または精製するのに有用であり得る。
【0162】
PDE1阻害剤は、幾つかの場合において、プロドラッグ形で存在してもよく、例えば本化合物が生理学的に加水分解され得る許容されるエステルを含む場合である。本明細書で用いられるとき、“生理学的に加水分解され得る許容されるエステル”は、生理学的条件下で加水分解されて酸(ヒドロキシ置換基を有するPDE1阻害剤の場合)またはアルコール(カルボキシ置換基を有するPDE1阻害剤の場合)が得られるPDE1阻害剤のエステルであって、それ自身投与される投与量で生理学的に耐容性であるエステルを意味する。従って、該用語は、慣用の薬学的プロドラッグ形を包含すると認められる。
【0163】
PDE1阻害剤を合成し製剤化する方法、PDE1阻害剤を合成するのに有用な新規中間体、および、疾患の処置にPDE1阻害剤を使用する方法は、一般的に、欧州特許第0201188号(または米国特許第4,666,908号)および欧州特許第0911333号(または米国特許第6,235,742号);PCT/US2006/022066;PCT/US2006/033179;WO 03/042216 (米国特許第6,943,171号);米国特許第6,969,719号;米国特許第5,939,419号;欧州特許第0 538 332号(米国特許第5,393,755号);米国特許第5,393,755号;米国特許第6,969,719 B2号;Xia et al., J. Med. Chem. (1997), 40, 4372-4377 および Ahn et al., J. Med. Chem. (1997), 40, 2196-2210 (それぞれの内容は言及することによってその全体が本明細書に組み込まれる)に開示されている。
【0164】
処置方法
本発明は、精神病、例えば幻覚、偏執傾向または奇異な錯覚または解体した会話および思考などの精神病性症状によって特徴付けられる全ての状態、例えば統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害または躁病、例えば急性躁病エピソードにおける躁病、および双極性障害の処置方法であって、有効量のPDE1阻害剤、例えば前記のPDE1阻害剤、例えば式I、Ia、II、III、IV、V、VI、VIIa、VIIb、VIIIa、VIIIb、IXa、IXb、X、XI、XII〜XXIの何れか、または、1.2〜1.17、2.1〜2.9、3.2〜3.22、4.1〜4.17、5.1〜5.8、6.1〜6.1、7.1〜7.12、15.1〜15.95、17.1〜17.39、19.1〜19.39、21.1〜21.44または22.1〜22.24の何れかの化合物を、処置を必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0165】
PDE1阻害剤は、前記の処置または予防方法に、単独の治療薬として用いられてもよいが、他の活性な薬物と組み合わせて、または共投与するのに用いられてもよい。従って、本発明は、さらに、精神病、例えば統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害または躁病を処置する方法であって、一緒に(simultaneously)、連続してまたは同時に(contemporaneously)、治療有効量の
(i) PDE1阻害剤、例えば式I、Ia、II、III、IV、V、VI、VIIa、VIIb、VIIIa、VIIIb、IXa、IXb、X、XI、XII〜XXIの何れか、または、1.2〜1.17、2.1〜2.9、3.2〜3.22、4.1〜4.17、5.1〜5.8、6.1〜6.2、7.1〜7.12、15.1〜15.95、17.1〜17.39、19.1〜19.39、21.1〜21.44または22.1〜22.24の何れかのPDE1阻害剤;および
(ii) 抗精神病薬、例えば
定型抗精神病薬、例えば、
ブチロフェノン類、例えばハロペリドール(Haldol, Serenace)、ドロペリドール(Droleptan);
フェノチアジン類、例えばクロルプロマジン(Thorazine, Largactil)、フルフェナジン(Prolixin)、ペルフェナジン(Trilafon)、プロクロルペラジン(Compazine)、チオリダジン(Mellaril, Melleril)、トリフロペラジン(Stelazine)、メソリダジン、ペリシアジン、プロマジン、トリフルプロマジン(Vesprin)、レボメプロマジン(Nozinan)、プロメタジン(Phenergan)、ピモジド(Orap)
チオキサンテン類、例えばクロルプロチキセン、フルペンチキソール(Depixol, Fluanxol)、チオチキセン(Navane)、ズクロペンチキソール(Clopixol, Acuphase)
非定型抗精神病薬、例えば
クロザピン(Clozaril)、オランザピン(Zyprexa)、リスペリドン(Risperdal)、クエチアピン(Seroquel)、ジプラシドン(Geodon)、アミスルプリド(Solian)、パリペリドン(Invega)、アリピプラゾール(Abilify)、ビフェプルノックス;ノルクロザピン、
を、処置を必要とする患者に投与することを含む方法を含む。
【0166】
本発明はまた、
(i) 上に示した疾患または状態の何れかの処置に、または上に示した処置方法に使用するためのPDE1阻害剤;
(ii) 上に示した疾患または状態を処置する医薬の製造における、または上に示した処置方法に使用する医薬の製造における、PDE1阻害剤の使用;および
(iii) 上に示した疾患または状態の処置に使用するための、または、上に示した処置方法に使用するための、薬学的に許容される希釈剤または担体と組み合わせたPDE1阻害剤を含む医薬組成物
を提供する。
【0167】
用語“処置”および“処置する”は、予防および処置または疾患の何らかの症状の寛解、ならびに、疾患の原因の処置を包含すると理解されるべきである。
【0168】
本発明の実施で用いられる投与量は、処置されるべき特定の疾患または状態、用いられる特定のPDE1阻害剤、投与方法および望ましい治療に依存して当然に変化する。PDE1阻害剤は、経口、非経腸、経皮または吸入を含む何らかの適当な経路によって投与され得るが、好ましくは経口で投与され得る。一般的に、例えば前記の疾患の処置において、満足のいく結果は、約0.01〜2.0mg/kgのオーダーの投与量の経口投与で得られることが示されている。より大きな哺乳動物、例えばヒトにおいて、経口投与における適応される1日投与量は、よって、約0.75〜150mgの範囲で、便宜的には1日1回投与されるか、または1日2〜4回の分割投与で、または持続性放出形で投与される。従って、経口投与のための単位投与形は、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に、例えば約0.2〜75または150mg、例えば約0.2または2.0〜50、75または100mgのPDE1阻害剤を含み得る。
【0169】
PDE1阻害剤を含む医薬組成物は、製薬分野で既知の慣用の希釈剤または賦形剤および方法を用いて製造され得る。従って、経口投与形は、錠剤、カプセル剤、溶液、懸濁液などを含み得る。
【実施例】
【0170】
実施例
1. IMAPホスホジエステラーゼアッセイキットを用いたin vitroでのPDE1B阻害測定
ホスホジエステラーゼ1B(PDE1B)は、環状グアノシンモノホスフェート(cGMP)を5'−グアノシンモノホスフェート(5'−GMP)に変換するカルシウム/カルモジュリン依存性ホスホジエステラーゼ酵素である。PDE1Bはまた、修飾cGMP基質、例えば蛍光分子cGMP−フルオレセインを、対応するGMP−フルオレセインに変換し得る。cGMP−フルオレセインからのGMP−フルオレセインの形成は、例えばIMAP(Molecular Devices, Sunnyvale, CA)、すなわち固定化金属アフィニティー粒子試薬を用いて定量され得る。
【0171】
簡単に言えば、IMAP試薬は、GMP−フルオレセインで見出されるがcGMP−フルオレセインにはない遊離の5'−ホスフェートに、高い親和性で結合する。得られたGMP−フルオレセイン−IMAP複合体は、cGMP−フルオレセインに比べて大きい。大きくゆっくりと転がる複合体と硬く結合した小さいフルオロフォアは、それらが蛍光を発するときに放出されるフォトンが蛍光を励起するために用いられるフォトンと同じ極性を保持するために、結合していないフルオロフォアと区別され得る。
【0172】
ホスホジエステラーゼアッセイにおいて、IMAPに結合できないのでほとんど蛍光偏光を保持しないcGMP−フルオレセインが、GMP−フルオレセインに変換され、それがIMAPと結合したとき、蛍光偏光(Δmp)の大幅な増加が生じる。ホスホジエステラーゼの阻害は、従って、Δmpの減少として検出される。
【0173】
酵素アッセイ
材料:IMAP試薬以外の全ての化学品は、Sigma-Aldrich (St. Louis, MO)から入手可能であり、IMAP試薬(反応緩衝液, 結合緩衝液, FL−GMPおよびIMAPビーズ)は、Molecular Devices (Sunnyvale, CA)から入手可能である。
【0174】
アッセイ:3',5'−環状ヌクレオチド特異的ウシ脳ホスホジエステラーゼ(Sigma, St. Louis, MO)は、50% グリセロールで再構成して2.5U/mlとする。1単位の酵素は、pH 7.5、30℃で、1分当たり1.0μmolの3',5'−cAMPを5'−AMPに加水分解する。1部の酵素を、1999部の反応緩衝液(30μM CaCl
2、10U/mlのカルモジュリン(Sigma P2277)、10mM Tris−HCl(pH 7.2)、10mM MgCl
2、0.1% BSA、0.05% NaN
3)に加えて、最終濃度 1.25mU/mlとする。99μlの希釈酵素溶液を、100%DMSOに溶解した試験化合物1μlを加えた平底96ウェルポリスチレンプレートの各ウェルに加える。化合物を酵素と混合して室温で10分間プレインキュベートする。
【0175】
4部の酵素および阻害剤ミックスを、1部の基質溶液(0.225μM)と、384ウェルマイクロタイタープレート中で合わせることによって、FL−GMP変換反応を開始させる。反応物を暗所で室温で15分間インキュベートする。60μlの結合試薬(消泡剤の1:1800希釈液を添加した結合緩衝液中のIMAPビーズの1:400希釈液)を384ウェルプレートの各ウェルに添加することによって、反応を停止させる。プレートを室温で1時間インキュベートしてIMAP結合の完了を促進し、次いで、Envision マルチモード・マイクロプレート・リーダー(PerkinElmer, Shelton, CT)に設置して、蛍光偏光(Δmp)を測定する。
【0176】
Δmpの減少として測定されるGMP濃度の減少は、PDE活性の阻害を示している。0.0037nMから80,000nMの範囲の8〜16種の濃度の化合物の存在下で酵素活性を測定し、次いで薬物濃度をΔmPに対してプロットし、非線形回帰ソフトウェア(XLFit; IDBS, Cambridge, MA)を用いてIC
50値を概算することによって、IC
50値を決定する。
精神病、統合失調症、統合失調感情障害、統合失調症様障害、精神障害、妄想性障害、躁病または双極性障害の処置に使用するための、薬学的に許容される希釈剤または担体と組み合わせた、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1〜3の何れか1項に記載されたPDE1阻害剤を含む医薬組成物。