特開2015-212986(P2015-212986A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-212986(P2015-212986A)
(43)【公開日】2015年11月26日
(54)【発明の名称】画面遷移の方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20151030BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20151030BHJP
【FI】
   G06F3/048 656C
   G06F3/048 620
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-158080(P2015-158080)
(22)【出願日】2015年8月10日
(62)【分割の表示】特願2013-135198(P2013-135198)の分割
【原出願日】2013年6月27日
(71)【出願人】
【識別番号】506183731
【氏名又は名称】リプレックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 光隆
(72)【発明者】
【氏名】上田 真史
(72)【発明者】
【氏名】直野 典彦
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA30
5E555BA06
5E555BA84
5E555BB06
5E555BC17
5E555BE12
5E555CA13
5E555CB16
5E555CB36
5E555CB45
5E555CB55
5E555CC05
5E555DA02
5E555DB52
5E555DB54
5E555DC11
5E555DC13
5E555DC18
5E555EA07
5E555FA02
(57)【要約】
【課題】おおよその日付をもとに閲覧したい写真を効率よく絞り込み可能とする。
【解決手段】第一の画像、撮影日を表す第二の画像および第三の画像を含む第一の画像一覧表示画面から、前記第一の画像および前記第二の画像を含む第二の画像一覧表示画面への画面遷移の方法であって、前記第一の画像一覧表示画面とともに、前記第一の画像に関連づけられた第一のアルバムID及び前記第三の画像に関連づけられた第二のアルバムIDのいずれかを選択するための選択画面が表示され、前記第一のアルバムIDが選択されると、前記第一のアルバムIDに関連づけられた前記第一の画像及び当該第一の画像の撮影日を含む前記第二の画像が抽出されて前記第二の画像一覧表示画面が表示される。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の画像、撮影日を表す第二の画像および第三の画像を含む第一の画像一覧表示画面から、前記第一の画像および前記第二の画像を含む第二の画像一覧表示画面への画面遷移の方法であって、
前記第一の画像一覧表示画面とともに、前記第一の画像に関連づけられた第一のアルバムID及び前記第三の画像に関連づけられた第二のアルバムIDのいずれかを選択するための選択画面が表示され、
前記第一のアルバムIDが選択されると、前記第一のアルバムIDに関連づけられた前記第一の画像及び当該第一の画像の撮影日を含む前記第二の画像が抽出されて前記第二の画像一覧表示画面が表示されることを特徴とする方法。
【請求項2】
さらに、前記第二のアルバムIDが選択されると、前記第二のアルバムIDに関連づけられた前記第三の画像及び当該第三の画像の撮影日を含む前記第二の画像が抽出されて、前記第二の画像および前記第三の画像を含む第三の画像一覧表示画面が表示されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
表示部、入力部、記憶部及び処理部を含む情報端末において、第一の画像、撮影日を表す第二の画像および第三の画像を前記表示部に表示する第一の画像一覧表示画面から、前記第一の画像および前記第二の画像を前記表示部に表示する第二の画像一覧表示画面への画面遷移の方法であって、
前記記憶部には、前記第一の画像を表す第一の画像情報および前記第三の画像を表す第三の画像情報が、それぞれ第一のアルバムIDおよび第二のアルバムIDに関連づけられて記憶され、
前記処理部が、前記表示部に対し、前記第一の画像一覧表示画面とともに、前記第一のアルバムID及び前記第二のアルバムIDのいずれかを選択するための選択画面を表示し、
前記入力部により前記第一のアルバムIDが選択されると、前記処理部が、前記第一のアルバムIDを用いて前記記憶部から前記第一の画像情報及び当該第一の画像情報の撮影日を含む前記第二の画像情報を抽出するとともに、前記表示部に対し前記第二の画像一覧表示画面を表示することを特徴とする方法。
【請求項4】
さらに、前記入力部により前記第二のアルバムIDが選択されると、前記処理部が、前記第二のアルバムIDを用いて前記記憶部から前記第三の画像情報及び当該第三の画像情報の撮影日を含む前記第二の画像情報を抽出するとともに、前記表示部に対し前記第三の画像一覧表示画面を表示することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記選択画面には、さらに前記第一の画像一覧表示画面を表示させるためのオブジェクトが含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記選択画面は、前記第一の画像一覧表示画面に合成されて表示されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
コンピュータに、
第一の画像、撮影日を表す第二の画像および第三の画像を含む第一の画像一覧表示画面から、前記第一の画像および前記第二の画像を含む第二の画像一覧表示画面への画面遷移を実行させるためのプログラムであって、
前記第一の画像一覧表示画面とともに、前記第一の画像に関連づけられた第一のアルバムID及び前記第三の画像に関連づけられた第二のアルバムIDのいずれかを選択するための選択画面を表示し、
前記第一のアルバムIDが選択されると、前記第一のアルバムIDに関連づけられた前記第一の画像及び当該第一の画像の撮影日を含む前記第二の画像を選択するとともに、前記第二の画像一覧表示画面を表示することを実行させるためのプログラム。
【請求項8】
表示部、入力部、記憶部及び処理部を含む情報端末に、第一の画像、撮影日を表す第二の画像および第三の画像を前記表示部に表示する第一の画像一覧表示画面から、前記第一の画像および前記第二の画像を前記表示部に表示する第二の画像一覧表示画面への画面遷移を実行させるためのプログラムであって、
前記情報端末に、
前記記憶部に対し、前記第一の画像を表す第一の画像情報および前記第三の画像を表す第三の画像情報を、それぞれ第一のアルバムIDおよび第二のアルバムIDに関連づけて記憶し、
前記表示部に対し、前記第一の画像一覧表示画面とともに、前記第一のアルバムID及び前記第二のアルバムIDのいずれかを選択するための選択画面を表示し、
前記入力部により前記第一のアルバムIDが選択されると、前記第一のアルバムIDを用いて前記記憶部から前記第一の画像情報及び当該第一の画像情報の撮影日を含む前記第二の画像情報を抽出するとともに、前記表示部に対し前記第二の画像一覧表示画面を表示することを実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示方法などに関する。特に、写真をスマートフォンなどの携帯端末に表示する方法などに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやスマートフォンが普及している。撮影される写真の枚数は以下の理由により急激に増加している。第一に、多くの利用者がスマートフォンを携帯し、いつでも撮影可能になったことである。第二に、SNS(Social Networking Service)などのネットワークサービスが発達して写真を他人と共有する機会が増えたことである。第三に、撮影した大量の写真を保存するためのストレージコストが低下していることである。
【0003】
このようにして大量に撮影された写真は、スマートフォン内の記憶装置や、メモリカード、パーソナルコンピュータ内の記憶装置、さらにはネットワーク内のサーバ装置などに保存される。一般的な写真の撮影者が、これらの装置群に保存する写真の総枚数は、数千乃至数万枚に及ぶことも多い。
【0004】
これら大量の写真は、従来パーソナルコンピュータの表示画面で閲覧されることが多かったが、近年はスマートフォンの表示画面で閲覧されることが増えた。これは、利用者がスマートフォンを常に携帯していることに加えて、スマートフォンの通信機能を利用してネットワークを通じて他所に保存された写真をも、スマートフォンで簡単に閲覧することが可能になったためである。スマートフォン、パーソナルコンピュータ、メモリカードやサーバなどの各種記憶装置に分散した写真をネットワーク経由で集約し、簡便に閲覧・利用する方法およびシステムが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4717963号公報
【特許文献2】特開2005−039702号公報
【特許文献3】特開2004−102792号公報
【特許文献4】特開2007−266902号公報
【特許文献5】特許第5108841号公報
【特許文献6】特開2007−310813号公報
【特許文献7】特許第5037627号公報
【特許文献8】特開2006−338620号公報
【特許文献9】特許4976036号公報
【特許文献10】特開2006−135430号公報
【特許文献11】特開2005−136673号公報
【特許文献12】特開2008−225562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のとおり、利用者は数多くの写真を様々な記憶装置に有し、かつそれらを頻繁にスマートフォンで閲覧するようになった。この結果、スマートフォンの画面に表示される数多くの写真の中から、閲覧したい写真を検索した上、選ぶことが困難になっている。特にスマートフォンの表示画面が、従来写真の閲覧に用いられていたパーソナルコンピュータの表示画面に比べて小さいこと、さらにさまざまな記憶装置に保存された写真を一括してスマートフォンで閲覧できるようになったことにより、閲覧したい写真を選ぶことの困難さは、増加の一途をたどっている。
【0007】
写真の閲覧者が、多数の写真から閲覧したい写真を選択することを支援するために、写真の画像情報に関連づけて記憶した位置情報を用いる技術(特許文献2)、意味情報を用いる技術(特許文献3)、複数の属性情報を総合して写真を分類する技術(特許文献4)などが提案されている。これら写真の属性情報によっては有効に検索ができない場合については、画像に含まれる文字情報を抽出して検索する方法(特許文献5)、画像に含まれる顔情報を抽出して検索する方法(特許文献6、特許文献7、特許文献8)、さらに複数画像間の関連性を抽出してイベントごとにまとめることで、閲覧者の検索を支援する技術(特許文献9)などが提案されている。
【0008】
しかし、位置や時刻などの属性情報を検索キーとして用いる方法の場合、利用者が閲覧したい写真の属性情報を正確に記憶していない場合が多く、閲覧したい写真を検索し見つけることは簡単ではない。たとえば、多くの利用者は「二年前の春くらいの旅行の写真」のような曖昧な情報をもとに、閲覧したい写真を検索する。このような曖昧な情報をもとに、閲覧をしたい写真を見つけ出すことは容易ではない。文字認識や顔認識などの技術によって画像情報から属性情報を抽出する方法についても、抽出精度の低さから実用的な画像検索支援の手段を閲覧者に提供するに至っていない。
【0009】
多数の画像からの検索支援については、写真閲覧者にとって、上記公知例のように精度の低い検索手段を利用するよりも、写真が撮影された日時を俯瞰的に表現したカレンダー表示画面からの選択画像絞り込みが有効である。カレンダー表示を利用する方法が提案されている(特許文献10、特許文献11、特許文献12)。しかしながら従来の方法には次のような課題があった。
【0010】
最大の問題は、カレンダー表示と写真表示の間の関連を、表示画面に明示的に表現することの困難さである。カレンダー表示画面では、日付の一覧が表示される。有効な検索支援機能を提供するためには、カレンダー表示画面上の個々の日付表示に、各々の日に撮影された画像を関連づけて表示する必要がある。ただし多くの場合、ひとつの日に撮影された写真は複数存在する。すなわち、カレンダー表示で必要な多数の日付情報を表示し、さらに各々の日付情報と関連づけて、それぞれ複数の画像情報を表示する必要がある。そのため表示画面上の要素数が多くなり、日付情報と複数の画像情報との関連づけを直感的に表現することが難しかった。前記特許文献10、特許文献11などはこの問題を解決するための試みであるが、利用者に広く受け入れられているとは言い難い。
【0011】
この問題は、スマートフォンのような小さな画面ではさらに深刻である。小さな画面に表示可能な、限られた数のオブジェクトを用いて、多数の写真から閲覧したい写真を絞り込むための、効率的かつ直感的な方法が強く求められるようになった。本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、スマートフォンのような小さな表示画面を用いる利用者が、おおよその日付をもとに多数の写真から閲覧したい写真を効率よく検索し閲覧が可能となる方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施形態として、表示部と入力部とを備えた情報端末において、第一の画像および第二の画像を前記表示部に表示する画像一覧表示画面から、前記第一の画像を表す第一の画像情報に関連づけて前記情報端末の記憶部に記憶された、第一の日付情報の表す撮影日を含むカレンダー表示画面への画面遷移の方法であって、前記記憶部が、前記第二の画像を表す第二の画像情報に関連づけて第二の日付情報を記憶し、前記入力部が、前記画像一覧表示画面に表示された前記第二の画像を選択すると、前記情報端末の処理部が、前記第一の日付情報と前記第二の日付情報を比較し、前記第一の日付情報および前記第二の日付情報に一致する部分がある場合には、前記処理部が、前記第一の画像と前記第二の画像を重畳した合成画像情報を生成し、前記表示部が、前記合成画像情報を前記カレンダー表示画面内で前記撮影日として表示することを特徴とする方法を提供する。
【0013】
本発明の一実施形態として、表示部と入力部とを備えた情報端末において、第一の画像および第二の画像を前記表示部に表示する画像一覧表示画面から、前記第一の画像を表す第一の画像情報に関連づけて前記情報端末の記憶部に記憶された、第一の日付情報の表す撮影日を含むカレンダー表示画面への画面遷移の方法であって、前記記憶部が、前記第二の画像を表す第二の画像情報に関連づけて第二の日付情報を記憶し、前記入力部が、前記画像一覧表示画面に表示された前記第二の画像を選択すると、前記情報端末の処理部が、前記第一の日付情報と前記第二の日付情報を比較し、前記第一の日付情報および前記第二の日付情報に一致する部分がある場合には、前記処理部が、前記第一の画像と、前記第二の画像の一部を重畳した合成画像情報を生成し、前記表示部が、前記合成画像情報を前記カレンダー表示画面内で前記撮影日として表示することを特徴とする方法を提供する。
【0014】
本発明の一実施形態として、表示部と入力部とを備えた情報端末において、第一の画像および第二の画像を前記表示部に表示する画像一覧表示画面から、前記第一の画像を表す第一の画像情報に関連づけて前記情報端末の記憶部に記憶された、第一の日付情報の表す撮影日を含むカレンダー表示画面への画面遷移の方法であって、前記記憶部が、前記第二の画像を表す第二の画像情報に関連づけて第二の日付情報を記憶し、前記入力部が、前記画像一覧表示画面に表示された前記第二の画像を選択すると、前記情報端末の処理部が、前記第一の日付情報と前記第二の日付情報を比較し、前記第一の日付情報および前記第二の日付情報に一致部分のある場合には、前記処理部が、前記第一の画像と前記第二の日付情報の一部を重畳した合成画像情報を生成し、前記表示部が、前記合成画像情報を前記カレンダー表示画面内で前記撮影日として表示することを特徴とする方法を提供する。
【0015】
本発明の一実施形態として、表示部と入力部とを備えた情報端末において、第一の画像および第二の画像を前記表示部に表示する画像一覧表示画面から、前記第一の画像を表す第一の画像情報に関連づけて前記情報端末の記憶部に記憶された、第一の日付情報の表す撮影日を含むカレンダー表示画面への画面遷移の方法であって、前記記憶部が、前記第二の画像を表す第二の画像情報に関連づけて第二の日付情報を記憶し、前記入力部が、前記画像一覧表示画面に表示された前記第二の画像を選択すると、前記情報端末の処理部が、前記第一の日付情報と前記第二の日付情報を比較し、前記第一の日付情報および前記第二の日付情報に一致する部分がある場合には、前記処理部が、前記第一の画像と前記第一の日付情報の一部を重畳した合成画像情報を生成し、前記表示部が、前記合成画像情報を前記カレンダー表示画面内で前記撮影日として表示することを特徴とする方法を提供する。
【0016】
本発明の一実施形態として、表示部と入力部とを備えた情報端末において、第一の画像、第二の画像および第三の画像を前記表示部に表示する第一の画像一覧表示画面から、前記第一の画像、前記第二の画像を前記表示部に表示する第二の画像一覧表示画面へ遷移し、さらに前記第一の画像を表す第一の画像情報に関連づけて前記情報端末の記憶部に記憶された第一の日付情報の表す撮影日を含むカレンダー表示画面に遷移する、画面遷移の方法であって、前記記憶部が、前記第一の画像情報および前記第三の画像情報に各々関連づけて第一のアルバムIDおよび第二のアルバムIDを記憶し、前記記憶部が、前記第二の画像を表す第二の画像情報に関連づけて第二の日付情報を記憶し、前記情報端末の処理部が、前記表示部に前記第一の画像一覧表示画面を表示し、前記処理部が、前記第一のアルバムIDの表す第一のアルバム名と前記第二のアルバムIDの表す第二のアルバム名の選択画面を前記表示部に表示し、前記入力部が前記第一のアルバム名を選択すると、前記処理部が前記記憶部より前記第一のアルバムIDに関連づけて記憶された前記第一の画像を選択し、前記処理部が前記表示部に前記第二の画像一覧表示画面を表示し、前記入力部が、前記第一の画像一覧表示画面に表示された前記第二の画像を選択すると、前記処理部が、前記第一の日付情報と前記第二の日付情報を比較し、前記第一の日付情報および前記第二の日付情報に一致する部分がある場合には、前記処理部が、前記第一の画像と前記第二の画像を重畳した合成画像情報を生成し、前記表示部が、前記合成画像情報を前記カレンダー表示画面内で前記撮影日として表示することを特徴とする方法を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、スマートフォンのような小さな表示画面を有する情報端末の利用者が、おおよその日付をもとに多数の写真から閲覧したい写真を効率よく絞り込み、簡単に所望の写真を見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】(a)本発明の一実施形態に係る画像表示システムを実現するための、情報端末の一例図、(b)タッチスクリーンの一例図
図2】本発明の一実施形態に係る情報端末の概略構成図
図3】(a)画像情報テーブルの一例図、(b)表示画像情報テーブルの一例図
図4】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート
図5】撮影日表現画像の一例図
図6】本発明の一実施形態に係る画像一覧画面の一例図
図7】本発明の一実施形態に係る画像一覧画面の表示の一例図
図8】本発明の一実施形態に係る画面の表示の一例図
図9】(a)本発明の一実施形態に係る画面の表示の一例図、(b)本発明の一実施形態に係る画面の表示の一例図
図10】本発明の一実施形態に係る画面の表示の一例図
図11】本発明の一実施形態に係る処理のフローチャート
図12】本発明の一実施形態に係るアルバム選択画面の一例図
図13】本発明の一実施形態に係る画像一覧画面の表示の一例図
図14】本発明の一実施形態に係る画面の表示の一例図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に本発明を実施するための、現在考えられる最善の形態について説明する。本発明の範囲は、添付特許請求の範囲によって明確に定義されているため、この説明は限定的な意味に解釈すべきではなく、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。
【0020】
図1に、本発明の一実施形態に係る画像表示システムの概略図を示す。図1(a)は、本発明の一実施形態である画像表示システムを実現するための、情報端末の一例図である。情報端末101は、タッチスクリーン220および入力手段102を有する。タッチスクリーン220は、情報端末101に対する入力機能と表示機能の2つの機能を有する。図1(b)は、タッチスクリーン220の概略構成図の一例図である。タッチスクリーン220は、液晶表示ユニット111、タッチ検出ユニット112および透明保護パネル113を積層した構造を有する。液晶表示ユニット111は表示機能を提供し、タッチ位置検出ユニット112が入力機能を提供する。情報端末101の利用者は、液晶表示ユニットで表示された図形に応じて、透明保護パネルを指100などで接触することにより、タッチ位置検出ユニット112がタッチスクリーン上で接触された位置を検出し、これを入力情報として利用する。
【0021】
図2に、本発明の一実施形態に係る情報端末101の概略構成図の一例を示す。情報端末101は、処理部210、タッチスクリーン220、入力手段102、外部記憶手段231および通信手段241を有する。処理部210は演算手段211および記憶手段212から、またタッチスクリーン220は、表示手段223、入力手段222および位置検出手段221より成る。ここでは、本発明の実施形態の一例として、表示手段223として液晶表示ユニット111、入力手段222としてタッチ位置検出ユニット112が使われるとして説明するが、本発明はこの構成に限定されない。またここでは、表示手段223として液晶表示ユニット111を例にとって説明したが、本発明の実施形態としては、液晶以外の原理を用いた表示装置であってもよい。有機ELなどを用いた自発光素子を用いる表示装置であってもよい。
【0022】
外部記憶手段231は画像情報テーブル232を有し、画像情報テーブル232では複数の画像情報と、各々の画像の撮影日時情報が関連づけて記憶されている。図3(a)に、画像情報テーブル232の一例を示す。画像情報テーブル232は、画像情報の列310、撮影日時情報320およびアルバムID350の各列を有する。図3では画像情報を、画像を特定する画像ID「IMG2301.jpg」311などで表現している。画像情報310の列および表示画像情報330の列に記憶される情報は、後のステップS405で表示手段223に画像表示可能な情報であればどのような情報でもよい。図3(a)に示す一例では、画像情報310の各々に、アルバムID350が関連づけて記憶されている。画像情報テーブル232には、画像情報に関連づけて撮影日時情報の他に、画像ID、撮影位置情報、撮影条件情報など、他のメタ情報が関連づけて記憶されていてもよい。
【0023】
次に、図4に示すフロー図を用いて、本発明の実施形態の一例を説明する。処理部210が画像情報テーブル232に記憶された画像情報テーブルのうち、画像情報、撮影日時情報およびアルバムIDを、記憶手段212に記憶させる(ステップS401)。次に、演算手段211が、記憶手段212に呼び出した画像情報および撮影日時情報から表示画像情報テーブル213を作成する。
【0024】
表示画像情報テーブル213の作成は以下の手順でおこなう。まず、演算手段211が画像情報テーブル232のうち記憶手段212に記憶された画像情報を、同じ撮影日を有する画像情報をグループにまとめる。次に演算手段は、各グループの撮影日を表現する撮影日表現画像情報を生成する(ステップS402)。次に演算手段は、生成した撮影日表現画像情報にその撮影日を指し示す代表撮影日情報を関連づける(ステップS403)。この代表撮影日情報と撮影日表現画像情報を関連づけて、ステップS401で処理部に呼び出した画像情報テーブルに追加する。処理部210に画像情報テーブル232から呼び出した画像情報の撮影日が複数ある場合には、各撮影日について上記ステップS402およびステップS403を繰り返し、これを表示画像情報テーブル213とする(ステップS404)。
【0025】
図3(b)に、演算手段211がステップS404で記憶手段212に作成した表示画像情報テーブル213の一例を示す。この一例において、演算手段211は、撮影日表現画像情報331を生成する(ステップS402)。そして撮影日表現画像情報331と代表撮影日情報341と関連づけた行を、2013年7月12日の撮影日時情報を持つ画像のグループ301に隣接して追加する(ステップS404)。図3(b)に示す一例では同様に、演算手段211が、撮影日表現画像情報332を生成する(ステップS402)。そしてこれを、代表撮影日情報342と関連づけた行を、2013年7月11日の撮影日情報を持つ画像のグループ302に隣接して追加する(ステップS404)。
【0026】
図3では、撮影日2013年7月12日および2013年7月11日に相当する撮影日表現画像情報および代表撮影日情報が例示されているが、これ以外の撮影日を有する画像情報についても同様にステップS402およびステップS403を実行することで表示画像情報テーブルを生成する(ステップS403)。図5には、ステップS402で生成された撮影日表現画像情報をもとに、表示手段223に表示した撮影日表現画像を例示する。撮影日表現画像501は、撮影日表現画像情報331を表示手段223に表示したオブジェクトの一例である。同様に、撮影日表現画像502は、撮影日表現画像情報332を表示手段223に表示したオブジェクトの一例である。図5に例示するとおり、撮影日表現画像は、対応する代表撮影日時情報の全部または一部を含む。
【0027】
次に演算手段211が、表示画像情報テーブル213の表示画像情報330を、表示手段223に画像一覧画面として表示する(ステップS405)。図6に、本発明における画像一覧画面の一例を示す。本発明の一実施形態に係る画像一覧画面は、ステップS404で生成した表示画像情報テーブル213を利用して、画像と撮影日表現画像を関連づけて表示する。図6に示す一例では、たとえばタッチスクリーン220に、画像602乃至画像606と関連づけて、撮影日表現画像501が関連づけて表示されている。
【0028】
本発明の一実施形態である情報端末101の利用者は、指やペンなどでタッチスクリーン220の任意の場所に接触し、接触した状態を保ったまま上方向632に指630を移動(以下スワイプと呼ぶ)すると、図6に示した画像群および撮影日表現画像群も上方向へと移動し、タッチスクリーン220下方には、図6に表示されている画像より古い撮影日時に関連づけられて外部記憶手段231に記憶された画像群が表示される。同様に図6の一例において、指630を下方633にスワイプすると、タッチスクリーン220上方には、図6に表示されている画像より新しい撮影日時に関連づけられて外部記憶手段231に記憶された画像群および撮影日表現画像が表示される。
【0029】
また、本発明の実施形態の一例においては、図6に示すように、画像一覧画面はスライダーオブジェクト620を備えることもできる。利用者は、指630でタッチスクリーン220上に表示されたスライダーオブジェクト620に接触の上、上方にスワイプすることでタッチスクリーン220の下方には、図6に表示されている画像より古い撮影日時に関連付けて外部記憶手段231に記憶された画像群および対応する撮影日表現画像が表示される。同様に、利用者は指630でスライダーオブジェクト620に接触の上、下方にスワイプすることで、タッチスクリーン220の上方には、図6に表示されている画像より新しい撮影情報に関連付けて外部記憶手段231に記憶された画像群および対応する撮影日表現画像が表示される。
【0030】
なお、図6に示す一例では、新しい撮影日時の画像をタッチスクリーン220上方に、古い撮影日時の画像をタッチスクリーン220下方に表示したが、逆に新しい画像を下方に、また古い画像を上方に表示してもよい。またここでは、画像一覧画面に表示する画像の画像情報は、処理部210が外部記憶手段231より取得すると述べたが、通信手段241およびネットワーク200を経由して、サーバや他の情報端末より取得した画像情報および撮影日時情報から表示画像情報テーブル213を作成の上、タッチスクリーン220に表示してもよい。
【0031】
次に利用者は、指などでタッチスクリーン220に表示された撮影日表現画像に接触する(ステップS406)。たとえば図7に示す一例で、利用者が指630やポインティングデバイスでタッチスクリーン220に表示された撮影日表現画像501に接触する。これを入力手段222が検知すると、位置検出手段221は、撮影日表現画像501が選択されたことを検出し、これを処理部210に通知する。
【0032】
再び図3(b)を参照する。処理部210がステップS406により撮影日表現画像501が選択された情報を受け取る。次に演算手段211は、表示画像テーブル213において、撮影日表現画像501に対応する撮影日表現画像情報331に関連づけて記憶された、代表撮影日情報341と同じ日付を持つ表示日時情報を行340から検索する。その検索の結果、撮影日が2013年7月12日であるグループ301が検索される(ステップS407)。次に、演算手段211がグループ301の表示画像情報の中からひとつを選択する。(ステップS408)。ここで選択された表示画像情報は代表画像情報と呼ぶ。図3(b)に示す一例では、代表画像情報として、グループ301の中でもっとも新しい表示日時情報を有する表示画像情報333が選択されたものとした。画像情報333は図7に示す画像602に対応する。しかし本発明においては、どのグループ301の中でどの画像を代表画像情報として選択してもよい。
【0033】
次に、図7および図8を参照する。演算手段211は、選択された撮影日表現画像情報331と代表画像情報333を演算することで、撮影日表現画像501および画像情報602を合成し、合成画像情報810を生成する(ステップS409)。また、処理部210は、ステップS406で利用者が選択した撮影日表現画像と同じ年月の撮影日表現画像があるかどうかを判断する(ステップS410)。同じ年月の撮影日表現画像が他にある場合、それらすべてについて、ステップS411、S407、S408、S409およびS410を繰り返すことで、ステップS406で選択された撮影日表現画像と同じ年月のすべての撮影日表現画像から合成画像情報を生成する。
【0034】
図7に示す一例においては、合成画像情報810に加えて、撮影日表現画像502、730、740および750の各々と代表画像721、731、741および751を各々合成した、合成画像情報820、830、840および850を生成する。ここでは、ステップS406で選択された撮影日表現画像と同じ月のすべての画像情報および撮影日時情報が、ステップS401で外部記憶手段231の画像情報テーブル232から処理部210の記憶手段212に記憶されていると仮定して説明した。もし、ステップS406で選択された撮影日表現画像と同じ月の画像情報で、処理部210の表示画像情報テーブル213に記憶されていないものがある場合は、ステップS407乃至ステップS411の途中で、処理部210の表示画像情報テーブル213に記憶した上で上記処理を実行してもよい。さらに、ステップS406で選択された撮影日表現画像と同じ月の画像情報で、サーバなど外部の機器に記憶され、表示画像テーブル213に記憶されていないものがあれば、通信手段241およびネットワーク200を経由して表示画像情報テーブル213に記憶した上で上記処理を実行してもよい。
【0035】
なお、2つの画像情報の合成画像情報とは、一方の画像情報が表示された状態で他方の画像情報を透明乃至半透明として一方の画像情報の上に重ねて、両方の画像情報を認識可能とする画像情報をいう。
【0036】
次に、処理部210はステップS406で利用者に選択された撮影日表現画像331に関連づけられた代表撮影日情報341の表現する年月を抽出(ステップS412)した後、この年月のカレンダー表示のための表示カレンダー情報を生成する。本発明においては、この表示カレンダー情報は、各々の代表撮影日情報の指し示す日付のオブジェクトとして、ステップS409で生成した合成画像情報を用いる。次に、処理部210は前記表示カレンダー情報をタッチスクリーン220に表示する(ステップS413)。図8に示す一例では、演算手段211が、合成画像情報810、820、830、840および850を含むカレンダー表示画像情報を生成し、これを表示手段223が表示している(ステップS413)。
【0037】
図8に示す一例では、各々対応する代表画像と撮影日表現画像を重畳したものを合成画像情報とした。本発明では、画像一覧表示から例示のカレンダー表示への遷移において、タッチスクリーン上で代表画像群と撮影日表現画像群を消去することなく双方移動した後で上に重畳してもよい。たとえば、図7に例示する画像一覧表示において、画像602と撮影日表現画像501が表示手段223上で消去されることなく、図8に示す画像810の位置まで縮小しながら移動した上で、合成画像情報810を表示する、という手順でカレンダー表示に遷移してもよい。また本発明における合成画像情報は、代表画像と撮影日表現画像の重畳に限定されない。たとえば、カレンダー表示上で代表画像と撮影日表現画像を隣接させる、線で繋ぐなどの代表画像と撮影日表現画像とを関連づける方法により、情報端末101の利用者が、代表画像と撮影日表現画像との関連づけを明示的に認識できる方法であればよい。
【0038】
図8に例示したカレンダー表示は、図7のような写真一覧表示よりも高い一覧性を有する。しかし、図8に例示したカレンダー表示のみで、数年以上の長期にわたり撮影された写真の充分な一覧性を提供できない場合がある。図9には、本発明の実施形態の一例として、長期にわたる一覧性を利用者に提供するためのカレンダー表示の一例を示す。図9(a)は、タッチスクリーン220に図8に示す画面が表示された状態で、情報端末101の利用者が指630などでタッチスクリーン220に接触し、その状態を保ったままタッチスクリーン220の右方へとスワイプ920した際の、タッチスクリーン220の表示画面の一例である。図8に示すカレンダー画面800が、タッチスクリーン220の右方へと移動する。そして、処理部210は2013年7月の前月となる2013年6月の撮影日表現画像群について、本発明によるステップS407乃至S411の処理を繰り返すことにより表示画像情報テーブルを生成する。そして、処理部210がタッチスクリーン220の左方に、この新しい表示画像情報テーブルより生成される2013年6月の合成画像情報の群を含むカレンダー910を表示する。図9(a)に示す状態からさらに指など630でタッチスクリーン220を右方にスワイプすると、タッチスクリーン220全面に2013年6月の合成画像情報の群を含むカレンダーが表示される。
【0039】
図9(b)は、タッチスクリーン220に図8に示す画面が表示された状態で、情報端末101の利用者が指630などでタッチスクリーン220に接触し、その状態を保ったままタッチスクリーン220の下方へとスワイプ921した際の、タッチスクリーン220の表示画面の一例である。図8に示すカレンダー画面800が、タッチスクリーン220の下方へと移動する。そして、処理部210は、2013年7月の前年同月である2012年7月の撮影日表現画像群について、本発明によるステップS407乃至S411の処理を繰り返すことにより表示画像情報テーブルを生成する。そして処理部210がタッチスクリーン220の上方に、この新しい表示画像情報テーブルより生成される2012年7月の合成画像情報の群を含むカレンダー920を表示する。図9(b)に示す状態からさらに指など630でタッチスクリーン220を下方にスワイプすると、タッチスクリーン220全面に2012年7月の合成画像情報の群を含むカレンダーが表示される。
【0040】
図9(a)に示す一例においてたとえば、利用者が指630などで、タッチスクリーン220に表示された合成画像情報913に接触すると、2013年6月20日の撮影日表現画像、同日の撮影日時情報に関連づけられた画像群、および2013年6月20日近傍の撮影日表現画像および画像群が、たとえば図7に示すような画像一覧画面として表示される。図9(b)に示す一例においてたとえば、利用者が指630などで、タッチスクリーン220に表示された合成画像情報924に接触すると、2012年7月31日の撮影日表現画像、同日の撮影日時情報に関連づけられた画像群、および2012年7月31日近傍の撮影日表現画像および画像群が、たとえば図7に示すような画像一覧画面として表示される。図9に示す一例では、カレンダー表示の年月の切り替えをスワイプによって行ったが、本発明ではこれに限定されず、たとえばタッチスクリーン220に表示されたボタンを指などで選択することで、カレンダー表示の年月切り替えが行われてもよい。
【0041】
図8および図10を参照して、カレンダー表示から画像表示へ遷移の一例を示す。いまたとえば、カレンダー表示の一例である図8において、利用者がタッチスクリーン220に表示された重複画像820を指などで選択する。すると演算手段211が、表示画像情報テーブル213より、撮影日表現画像820に関連づけられた代表撮影日情報342を検索する。次に処理部210が、撮影日表現画像情報332、撮影日が2013年7月11日のグループ302の表示画像情報群、および2013年7月11日近傍の表示日時情報340を有する表示画像情報群を、画像一覧表示としてタッチスクリーン220に表示する。
【0042】
図10には、以上のように再度表示された画像一覧表示画面を例示する。図10の一例では、撮影日表現画像502の表す2013年7月11日およびその近傍の撮影日を有する画像の一覧表示が、タッチスクリーン220に表示されている。
【0043】
このように本発明によれば、利用者が画像一覧表示と関連するカレンダー表示の間を、タッチスクリーンに一度接触するだけで遷移可能となる。特に本発明の一実施形態では、画像一覧表示で写真を閲覧中に、撮影日表現画像で指定される日付の近傍のカレンダーに、タッチスクリーンに一度タッチするだけで遷移することができる。従来の方法によれば、利用者はカレンダー表示に切り替え、続いて閲覧したい時期のカレンダー表示を探して切り替える操作が必要であった。このため、従来の方法では、長期にわたって撮影された数多くの画像の中から、利用者が閲覧したい画像を簡単に探すことが困難であった。本発明の一実施形態においては、従来の方法より少ないステップ数で画像一覧表示とカレンダー表示を往復しながら、利用者が表示したい画像を簡単に探すことができる。
【0044】
次に、画像がアルバムにタグ付けされた状態で、本発明の一実施形態により、利用者が閲覧したい画像を探す処理について説明する。一般に、多数の画像を有する利用者は、画像をアルバムにタグ付けして、情報端末などに記憶している。本発明は、このような場合に特に有効である。以下では図11および図4に示すフロー図を用いて、アルバムにタグ付けされた画像を簡単に検索する方法について説明する。
【0045】
まず、演算手段211が画像情報テーブル232を記憶手段212に記憶する(ステップS1101)。再び図3を参照する。図3に示す一例では、画像情報テーブル232がアルバムIDの列350を有し、個々の画像情報にアルバムIDがタグ付けされている。ステップS1101では、画像情報、撮影日時情報に関連づけてアルバムIDも記憶手段212に記憶する。
【0046】
次に利用者が入力手段102のボタンを下押しすると、処理部210はタッチスクリーン220に、アルバム選択画面を表示する(ステップS1102)。図12に、アルバム選択画面の一例を示す。図12に示す一例では、アルバム選択画面1200は、全写真表示ボタン1201、「料理」アルバム表示ボタン1202および「動物」アルバム表示ボタン1203を有する。本実施形態において、「料理」アルバムは、図3におけるアルバムID「A」を有するアルバムであり、「動物」アルバムは、図3におけるアルバムID「B」を有するアルバムであるとする。これまで説明した図6乃至図10は、各画像情報に関連づけられたアルバムIDを問わず、すべての写真が表示されていた。これは、アルバム選択画面1200において全写真表示ボタン1201が選択されていたことに対応する。ここで、アルバム選択が画面1200は、タッチスクリーン以外の入力手段の下押しによって表示されるとしたが、タッチスクリーンの入力手段222への入力によって表示されてもよい。
【0047】
次に、利用者が指など630でタッチスクリーン220に表示された「動物」アルバム表示ボタン1203を選択する(ステップS1103)。処理部210は位置検出手段221よりアルバム表示ボタン1203が選択された信号を受信する。演算手段211は、ステップS1101で記憶手段212に呼び出した、画像情報テーブルを、ステップS1103で選択された「動物」アルバムのアルバムIDである「B」で検索し、アルバムID「B」と関連づけられたレコードを抽出する(ステップS1104)。
【0048】
続いて図4のステップS402以下の処理によって、表示画像情報テーブル213を生成し、「動物」アルバムにタグ付けされた画像群のみを、画像一覧表示およびカレンダー表示の形式でタッチスクリーン220に表示する。図13および図14を参照して、本発明による写真一覧表示とカレンダー表示について説明する。詳細の処理ステップは図4と同じなので、再度の説明は省略する。
【0049】
図13は、ステップS405の結果タッチスクリーン220に表示された「動物」アルバムの写真一覧表示1300の一例である。図7では、表示画像情報テーブル213の表示画像および撮影日表現画像すべてが、画像一覧表示としてタッチスクリーン220上で表示されている。これに対して図13は、表示画像情報テーブル213において、「動物」アルバムを表すアルバムID「B」に関連づけられた画像情報およびこれに関連づけられた撮影日表現画像のみが、画像一覧表示としてタッチスクリーン220上で表示されている。再び図3(b)を参照する。アルバムID362乃至365および367はすべてアルバムIDが「A」である。また、アルバムID366は「NULL」であり、画像334はどのアルバムにもタグ付けされていない。したがって、このため図6の撮影日表現画像501および画像602乃至画像606および図7の画像721はステップS1104における抽出からは除外される。このためこれらは、図13における動物アルバムの画像一覧表示1300には表示されない。他方、図7における画像722、723、724、741、764および765は、表示画像情報テーブル213において「動物」アルバムを表すアルバムID「B」に関連づけられているため、図13に表示されている。
【0050】
次に図14には、「動物」アルバムのカレンダー表示1400の一例を示す。図13において、ステップS406のとおり、指など630が撮影日表現画像740を選択する。すると、ステップS1104で抽出された画像情報のみについて、ステップS407乃至S413の処理が実行される。この結果、図8では表示されていた合成画像情報850、830および810が、図14では表示されず代わりに各々の日付を表すオブジェクト1450、1430および1410が表示されている。
【0051】
以上のように、本発明によれば多数の画像のうちの一部が、アルバムに整理されている場合、アルバム内で画像一覧表示およびカレンダー表示を遷移しながら、閲覧したい画像を簡単に探すことができる。たとえば従来の、「半年前に、レストランで食事した時のデザートの写真」、「2010年秋ごろに動物園で撮ったライオンの写真」「5年前の今日の子供の写真」といったあいまいな検索条件で閲覧したい画像を的確に探すためには、詳細なアルバムへのタグ付けをおこなう必要があった。しかし、本発明によれば、おおよそのアルバム分けがなされている状況であれば、アルバム内での画像一覧表示とカレンダー表示との間の往復によって、簡単に閲覧したい画像を探すことができる。
【0052】
なお、以上説明した実施形態を情報端末で実行するためのプログラムを提供することも可能である。情報端末は、CPU(Central Processing Unit)、一時記憶装置、二次記憶装置、表示部、入力部などがバスにより接続された計算機の一種であるからである。
図1
図2
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