(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-21411(P2015-21411A)
(43)【公開日】2015年2月2日
(54)【発明の名称】扇風機の首振り装置及びこれを用いた扇風機
(51)【国際特許分類】
F04D 25/10 20060101AFI20150106BHJP
【FI】
F04D25/10 302L
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-149253(P2013-149253)
(22)【出願日】2013年7月18日
(71)【出願人】
【識別番号】508157370
【氏名又は名称】バルミューダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090402
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 法明
(72)【発明者】
【氏名】石津 征一
(72)【発明者】
【氏名】大本 雄也
(72)【発明者】
【氏名】寺尾 玄
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AA25
3H130AB02
3H130AB12
3H130AB26
3H130AB52
3H130AC25
3H130BA75G
3H130BA76G
3H130BA79G
3H130DA02Z
3H130DD01Z
3H130DE04X
3H130DE06X
3H130DE14X
3H130DJ03Z
3H130EA03B
3H130EA03G
3H130EA07A
3H130EA07G
3H130ED03A
3H130ED03G
(57)【要約】
【課題】扇風機本体の最大首振り角度が首振り機構の大きさに制限されないデザイン性の良い扇風機の首振り機構を提供する。
【解決手段】ファン用モータ10及び送風ファン12からなる扇風機本体の首振り回転の回転軸と同軸にはす歯歯車20を設け、はす歯歯車20に、首振り用モータ24の回転軸に取り付けたねじ歯車22を噛合させ、該扇風機本体に首振り用モータ24を連結部材14を介して連結し、首振り用モータ24を正転、逆転させることによってねじ歯車22を首振り用モータ24とともにはす歯歯車20の周囲を行きつ戻りつ旋回させ、首振り用モータ24に連結されている該扇風機本体を首振り回転させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
扇風機本体を支持する支持体と、該扇風機本体を該支持体に首振り回転可能に連結する連結部材と、該連結部材を該扇風機本体とともに首振り回転させる首振り装置とを備え、該首振り装置は、該支持体と該連結部材との間に該連結部材の回転軸と同軸に設けられた中心部材と、該中心部材に連結されて該中心部材の周囲を自転しながら公転する衛星部材と、該衛星部材を回転させる首振り用モータとを備え、該首振り用モータは該連結部材の回転中心から離れた部位に連結されていることを特徴とする扇風機の首振り機構。
【請求項2】
前記中心部材がはす歯歯車からなり、前記衛星部材がねじ歯車からなり、該衛星部材が該中心部材に噛合していることを特徴とする請求項1に記載の首振り機構。
【請求項3】
前記中心部材が第一平歯車からなり、前記衛星部材が第二平歯車からなり、第二平歯車の直径は第一平歯車の直径より小さく、該衛星部材は該中心部材の周囲に噛合していることを特徴とする請求項1に記載の首振り機構。
【請求項4】
前記中心部材が第一プーリーからなり、前記衛星歯車が第二プーリーからなり、第二プーリーの直径は第一プーリーの直径より小さく、該衛星部材は該中心部材にベルトを介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の首振り機構。
【請求項5】
前記中心部材が第一平歯車からなり、前記衛星部材が第二平歯車からなり、第二平歯車の直径は第一平歯車の直径より小さく、該衛星部材は該中心部材にチェーンを介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の首振り機構。
【請求項6】
前記連結部材の回転角度位置を検出する角度位置検出装置と、該角度位置検出装置によって検出された該連結部材の角度位置の情報と予め定めた反転角度位置の情報とに基づいて前記首振り用モータの回転方向を逆転させる制御装置とを備えてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の首振り機構。
【請求項7】
前記支持体は前記扇風機本体を下方又は上方から支持していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の首振り機構。
【請求項8】
前記中心部材と前記衛星部材との噛み合い力と、該中心部材と前記支持体との間の摩擦力と、前記連結部材と該中心部材との間の摩擦力の大小は、該中心部材と該衛星部材との噛み合い力>該中心部材と該支持体との間の摩擦力>該連結部材と該中心部材との間の摩擦力の関係にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の首振り機構。
【請求項9】
前記連結部材は、前記支持体に水平方向に回転可能に支持された下部連結部材と、該下部連結部材に上下方向に首振り可能に連結された上部連結部材とからなり、該上部連結部材が前記扇風機本体を支持していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の首振り機構。
【請求項10】
前記連結部材は前記支持体に回転可能に挿入された回転シャフトを備え、該回転シャフトには前記角度位置検出装置が接続されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の首振り機構。
【請求項11】
前記請求項1〜10のいずれかに記載の首振り機構を備えたことを特徴とする扇風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、扇風機の首振り装置及びこれを用いた扇風機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図5は従来の扇風機の一例を示す説明図である。同図において、100はファン用モータであり、ファン用モータ100の回転軸には送風ファン102が同軸に取り付けられている。ファン用モータ100の後ろにはファン用モータ100及び送風ファン102を首振り回転させる首振り構造体104が取り付けられている。首振り構造体104は内部にクランク機構106と、クランク機構106を動かす首振り用モータ108を備えている。
【0003】
首振り構造体104の下方には首振り構造体104を支持する支持体110が設けられている。支持体110は上部支持体110aと、上部支持体110aを下方から支える下部支持体110bとからなる。上部支持体110aは略垂直に設けられた回転軸112を備え、回転軸112には首振り構造体104が略水平方向に首振り回転可能に取り付けられている。上部支持体110aの下端部は下部支持体110bの上端部に回転軸114により上下方向に首振り回転可能に連結されている。
【0004】
この従来の扇風機は、まず電源を入れ、ファン用モータ100を回転させた状態で首振り用モータ108を回転させると、クランク機構106が首振り用モータ108によって動き出し、首振り構造体104が略水平方向に首振り回転を始め、首振り構造体104に連結されているファン用モータ100及び送風ファン102が略水平方向に首振り回転を始める。
【0005】
図6は振り切り状態にある従来の扇風機の首振り機構の説明図である。
図6(a)に示すようにクランク機構106が下死点に到達すると、送風ファン102は左端まで首を振り切り、反転して逆方向に首を振り出す。そして、
図6(b)に示すようにクランク機構106が上死点に到達すると、送風ファン102は右端まで首を振り切り、反転して逆方向に首を振り出す。送風ファン102はこのようにして首振り回転を繰り返す。
【0006】
従来の扇風機の首振り装置は上述した通りのものであるが、扇風機の首振り装置の最大首振り角度はクランク機構106のクランクの上下死点の位置によって制約され、この上下死点の位置は首振り用モータ108のサイズ、クランク機構106のクランクの腕の長さ、クランク機構106のクランクの取り付け位置等に依存し、クランク機構106の内部のスペースに制約される。
【0007】
このため、扇風機の首振り装置の最大首振り角度を大きくしようとすると、クランク機構106の大きさを大きく設計しなければならず、クランク機構106の大きさを大きく設計するとクランク機構106を収納する首振り構造体104を大きく設計せざるを得ず、首振り構造体104を大きく設計すると扇風機をデザインする上での制約が増え、扇風機のデザイン性が悪くなるおそれがあるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011−064199号公報
【特許文献2】特開2010−248961号公報
【特許文献3】特開平05−288189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、扇風機の首振り装置の最大首振り角度を大きくしようとすると、首振り構造体を大きく設計しなければならない点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、首振り装置の最大首振り角度が首振り機構の大きさに制限されない扇風機を提供するため、首振り回転の中心にはす歯歯車を同軸に設け、該はす歯歯車に噛合しているねじ歯車を首振り用モータを用いて正転、逆転させることによって該首振り用モータを該ねじ歯車とともに該はす歯歯車の周囲を行きつ戻りつ旋回させ、該首振り用モータに連結部材を介して連結されているファン用モータ及び送風ファンを首振り回転させることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の扇風機の首振り機構は、首振り回転の中心にはす歯歯車を同軸に設け、該はす歯歯車に噛合しているねじ歯車を首振り用モータを用いて正転、逆転させることによって該首振り用モータを該ねじ歯車とともに該はす歯歯車の周囲を行きつ戻りつ旋回させ、該首振り用モータに連結部材を介して連結されているファン用モータ及び送風ファンを首振り回転させるので、最大首振り角度が首振り機構の大きさに制限されなくなり、従って、送風ファンの最大首振り角度を大きくした扇風機を、デザイン性を悪化させることなく提供することができるという利点がある。
【0012】
また、本発明の扇風機の首振り機構は、首振り回転の中心にはす歯歯車を同軸に設け、該はす歯歯車に噛合しているねじ歯車を首振り用モータを用いて正転、逆転させることによって該首振り用モータを該ねじ歯車とともに該はす歯歯車の周囲を行きつ戻りつ旋回させ、該首振り用モータに連結部材を介して連結されているファン用モータ及び送風ファンを首振り回転させるので、任意の角度位置を首振り回転の中心にすることが可能であり、従って、扇風機の使用者は送風ファンを任意の角度位置を中心にして首振り運動させることができるという利点がある。
【0013】
また、本発明の扇風機の首振り機構は、首振り回転の中心にはす歯歯車を同軸に設け、該はす歯歯車に噛合しているねじ歯車を首振り用モータを用いて正転、逆転させることによって該首振り用モータを該ねじ歯車とともに該はす歯歯車の周囲を行きつ戻りつ旋回させ、該首振り用モータに連結部材を介して連結されているファン用モータ及び送風ファンを首振り回転させるので、送風ファンの首振り角度を広い範囲で自由に設定することができ、従って、扇風機の使用者は送風ファンの首振り角度を広い範囲で自由に選択することができるという利点がある。
【0014】
また、本発明の扇風機の首振り機構は、水平に首振り回転可能に設けられた下部連結部材に上部連結部材が上下方向に首振り可能に連結され、該上部連結部材に前記扇風機本体が連結されているので、扇風機本体を略水平方向に首振り回転させた場合、
図7(a)に示すように、扇風機本体の重心の高さ位置は変わらず、首振り用モータにかかるトルクは変わらず、首振りモータの大きを最大トルクに対応した大きさのものとする必要がなく、従って、首振り用モータを小型化することができるという利点がある。
【0015】
ちなみに、従来の扇風機の首振り機構は、
図7(b)に示すように、扇風機本体を左右に首振り回転させた場合、扇風機本体の重心が首振りの回転角度位置によって上下に変化する(中央付近では高くなり、左右の端では低くなる)ので、重心が高くなる回転角度位置では首振り用モータに余分なトルクがかかり、従って、首振り用モータは余分なトルクに対応した大きさのモータが必要となる。
【0016】
また、本発明の扇風機の首振り機構は、送風ファンの角度位置を角度位置検出装置で検出し、得られた角度位置の情報に基づいて首振り用モータの回転を制御するようにした場合は、予め定めた角度位置で送風ファンの首振り方向を自動的に反転させたり、予め定めた角度位置を中心にして送風ファンを自動的に首振り回転させることができるという利点がある。
【0017】
また、本発明の扇風機の首振り機構は、送風ファンの角度位置を角度位置検出装置で検出し、得られた角度位置の情報に基づいて首振り用モータの回転を制御するようにした場合は、電源をオフにした際に送風ファンの向きを基本方向(工場出荷したときの方向)に自動的に戻すように設定することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は本発明に係る扇風機の第一実施例の説明図である。
【
図2】
図2は本発明に係る扇風機の第一実施例の分解説明図である。
【
図3】
図3は本発明に係る扇風機の第二実施例の分解説明図である。
【
図4】
図4は本発明に係る扇風機の第三実施例の分解説明図である。
【
図5】
図5は従来の扇風機の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は振り切り状態にある従来の扇風機の首振り機構の説明図である。
【
図7】
図7は首振り動作における扇風機本体の上下の動きを示す説明図であり、(a)は本発明に係る扇風機、(b)は従来の扇風機である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
送風ファンの最大首振り角度が首振り機構の大きさに依存しない扇風機を提供するという目的を、最小の部品点数で、デザイン性を悪化させることなく実現した。
【実施例1】
【0020】
図1は本発明に係る扇風機の第一実施例の説明図、
図2は本発明に係る扇風機の第一実施例の分解説明図である。これらの図において、10はファン用モータであり、ファン用モータ10の回転軸には送風ファン12が同軸に取り付けられている。ファン用モータ10と送風ファン12とファンガード(図示せず)を主要な構成要素として扇風機本体が構成される。
【0021】
ファン用モータ10の後部には上部連結部材14aが取り付けられ、上部連結部材14aは下方の下部連結部材14bの上部に回転軸14cを用いて前後に首振り可能に連結されている。下部連結部材14bは下方に延びる回転シャフト16を有しており、回転シャフト16は下方の支持体18の柱状の部分の中心に形成された垂直穴18aに回転可能に挿入されている。上部連結部材14aと下部連結部材14bにより連結部材14が構成される。
【0022】
回転シャフト16には中心部材としてのはす歯歯車20が下部連結部材14bと支持体18の間に挟まれた状態で同軸に取り付けられている。はす歯歯車20には衛星部材としてのねじ歯車(ウォーム歯車)22が連結され、ねじ歯車22には首振り用モータ24の回転軸に同軸に取り付けられている。下部連結部材14bの下側で回転シャフト16から離れた部位には取付片26が設けられ、取付片26には首振り用モータ24が取り付けられている。
【0023】
なお、この例では、はす歯歯車20、ねじ歯車22及び首振り用モータ24により連結部材14を扇風機本体とともに首振り回転させる首振り装置が構成されているが、首振り装置はこの例に限定されず、中心部材の周囲を衛星部材が回転しながら周回するようなものであれば如何なる機構の首振り装置を採用してもよい。
【0024】
回転シャフト16には回転シャフト16の回転角度位置を検出して制御装置(図示せず)に回転角度位置情報を出力する角度位置検出装置28が取り付けられている。制御装置(図示せず)は角度位置検出装置28によって検出された回転シャフト16の回転角度位置の情報に基づいて首振り用モータ24の回転方向を制御して送風ファン12の首振り回転角度幅を制御するように構成されている。
【0025】
はす歯歯車20の下面は支持体18の上端面に面接触している。「はす歯歯車20とねじ歯車22との噛み合い力」と「はす歯歯車20と支持体18との間の摩擦力」と「連結部材14とはす歯歯車20との間の摩擦力」の大小は、「はす歯歯車20とねじ歯車22との噛み合い力」>「はす歯歯車20と支持体18との間の摩擦力」>「連結部材14とはす歯歯車20との間の摩擦力」の関係にある。すなわち、「中心部材と衛星部材との噛み合い力」>「中心部材と支持体18との間の摩擦力」>「連結部材14と中心部材との間の摩擦力」の関係にある。
【0026】
この関係により、首振り用モータ24で連結部材14を扇風機本体とともに首振り回転させた場合、連結部材14ははす歯歯車20の上でのみ首振り回転をし、扇風機本体を連結部材14とともに手で回転させて扇風機本体の向きを変えた場合、はす歯歯車20は連結部材14と一体となった状態で、支持体18の上端面の上を摺動回転することになる。
【0027】
次に、本発明に係る扇風機の首振り機構の動作について説明する。
【0028】
まず、コントローラを操作し、扇風機の電源を入れ、首振り動作をオンにする。ファン用モータ10が回転を始めるとともに、首振り用モータ24もねじ歯車22とともに回転を始める。ねじ歯車22が回転を始めると、はす歯歯車20に対するねじ歯車22の反作用で、首振り用モータ24がはす歯歯車20の周囲を旋回し、首振り用モータ24が連結されている連結部材14は首振り用モータ24とともに首振り回転を開始し、扇風機本体も連結部材14とともに首振り回転を開始する。
【0029】
下部連結部材14bの回転シャフト16には角度位置検出装置28が接続され、角度位置検出装置28から角度位置情報が制御装置(図示せず)に出力されるようになっている。回転シャフト16があらかじめ設定された一方の限界角度位置に到達すると、角度位置検出装置28から送られた一方の限界角度位置情報により制御装置(図示せず)が首振り用モータ24の回転方向を逆転させ、ねじ歯車22が逆方向に回転し、連結部材14が逆方向に回転し、扇風機本体が連結部材14とともに逆方向に首振りを開始する。
【0030】
回転シャフト16があらかじめ設定された他方の限界角度位置に到達すると、角度位置検出装置28から送られた他方の限界角度位置情報により制御装置(図示せず)が首振り用モータ24の回転方向を逆転させ、ねじ歯車22が逆方向に回転し、連結部材14が逆方向に回転し、扇風機本体が連結部材14とともに逆方向に首振りを開始する。以上のようにして、扇風機本体の首振り回転が繰り返される。
【実施例2】
【0031】
図3は本発明に係る扇風機の第二実施例の分解説明図である。連結部材14を扇風機本体とともに首振り回転させる首振り装置としては、第一実施例のものに限定されず、
図3に示すように、中心部材として第一平歯車を使用し、衛星部材として第二平歯車を使用し、第二平歯車の直径を第一平歯車の直径より小さくし、第一平歯車に第二平歯車を噛合させ、第二平歯車に首振り用モータ24の回転軸を同軸に取り付けて第二平歯車が第一平歯車の周囲を周回するようにした機構の首振り装置を採用してもよい。
【実施例3】
【0032】
図4は本発明に係る扇風機の第三実施例の分解説明図である。連結部材14を扇風機本体とともに首振り回転させる首振り装置としては、第一実施例又は第二実施例のものに限定されず、
図4に示すように、中心部材として第一プーリーを使用し、衛星部材として第二プーリーを使用し、第二プーリーの直径を第一プーリーの直径より小さくし、第一プーリーに第二プーリーをベルトを介して連結させ、第二プーリーに首振り用モータ24の回転軸を同軸に取り付けて第二プーリーが第一プーリーの周回するようにした機構の首振り装置を採用してもよい。
【実施例4】
【0033】
また、連結部材14を扇風機本体とともに首振り回転させる首振り装置としては、第一実施例〜第三実施例のものに限定されず、図示しないが、中心部材として第一平歯車を使用し、衛星部材として第二平歯車を使用し、第二平歯車の直径を第一平歯車の直径より小さくし、第一平歯車に第二平歯車をチェーンを介して連結させ、第二平歯車に首振り用モータ24の回転軸を同軸に取り付けて第二平歯車が第一平歯車の周囲を周回するようにした機構の首振り装置を採用してもよい。
【符号の説明】
【0034】
10 ファン用モータ
12 送風ファン
14 連結部材
14a 上部連結部材
14b 下部連結部材
14c 回転軸
16 回転シャフト
18 支持体
18a 垂直穴
20 はす歯歯車
22 ねじ歯車
24 首振り用モータ
26 取付片
28 角度位置検出装置
30 第一平歯車
32 第二平歯車
34 第一プーリー
36 第二プーリー
38 ベルト