特開2015-215965(P2015-215965A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2015-215965電子機器及び電子機器の操作ボタン装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-215965(P2015-215965A)
(43)【公開日】2015年12月3日
(54)【発明の名称】電子機器及び電子機器の操作ボタン装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 21/00 20060101AFI20151106BHJP
【FI】
   H01H21/00 320A
   H01H21/00 330A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-96705(P2014-96705)
(22)【出願日】2014年5月8日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 宏之
【テーマコード(参考)】
5G219
【Fターム(参考)】
5G219GS31
5G219HU61
5G219HW19
5G219KS05
5G219KY04
5G219KY09
5G219NS02
(57)【要約】
【課題】タッチパネルに重ねてボタン装置を配置するデザインを採用し、ボタン装置に実装されているボタンを押したとしても、ボタン群を保持するボタンケースがタッチパネルに触れることがなく、誤動作やタッチパネル破損のおそれのない操作ボタン装置を提供する。
【解決手段】エスカッション19の前面にタッチパネル21を配置し、タッチパネル21の周縁部の前方にボタン装置10を重ねて配置した電子機器1において、ボタン装置10のボタン本体27が、ボタンケース25の内側において、一端に正面視で、ボタン本体27の押し面27aよりもタッチパネル21の周縁部内方に位置するヒンジ支点を有し、周縁部外方の他端にスイッチ押し部32を有し、スイッチ押し部32に対向してスイッチ47を備え、かつ、押し面27aが、タッチパネル21の周縁部外方にかけて上り形状を備えた。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エスカッションの前面にタッチパネルを配置し、前記タッチパネルの周縁部にボタン装置を重ねて配置した電子機器において、
前記ボタン装置のボタン本体が、ボタンケースの内側において、一端に正面視で、前記ボタン本体の押し面よりも前記タッチパネルの周縁部内方に位置するヒンジ支点を有し、前記周縁部外方の他端にスイッチ押し部を有し、
前記スイッチ押し部に対向してスイッチを備え、
前記ボタン本体の押し面が、前記タッチパネルの周縁部外方にかけて上り形状を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記ボタンケースが、前記ボタン本体を収容して前記タッチパネルの表面部に延出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ボタン本体の押し面が、前記周縁部外方の他端に、突起を有することを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の電子機器。
【請求項4】
前記突起に対向する位置に、前記スイッチを押動するスイッチ押し部を備えることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
エスカッションの前面にタッチパネルを配置し、前記タッチパネルの周縁部にボタン装置を重ねて配置した電子機器の操作ボタン装置において、
前記ボタン装置のボタン本体が、ボタンケースの内側において、一端に正面視で、前記ボタン本体の押し面よりも前記タッチパネルの周縁部内方に位置するヒンジ支点を有し、前記周縁部外方の他端にスイッチ押し部を有し、
前記スイッチ押し部に対向してスイッチを備え、
前記ボタン本体の押し面が、前記タッチパネルの周縁部外方にかけて上り形状を備えることを特徴とする電子機器の操作ボタン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルに操作ボタンが重ねて備えられる電子機器及び電子機器の操作ボタン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネルを用いた電子機器では、電子機器の表側に大きい表示画面を設けるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、近年では、表示画面としては可能な限り電子機器の枠いっぱいに液晶及びタッチパネルを備えている。
電子機器の表面の枠いっぱいにタッチパネルを配置した場合、電子機器にプッシュ式のボタン装置を備えるデザインを採用すると、タッチパネルに重ねるようにしてボタン装置が配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−156991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、タッチパネルに重ねてボタン装置を配置する場合、ボタン装置のボタンケースに組み合わされているボタンを押すたびにボタンを保持するボタンケースがタッチパネルに触れ、誤動作やタッチパネル破損のおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ボタンケースに組み合わされているボタンを押したとしても、ボタンケースがタッチパネルに触れることがなく、誤動作やタッチパネル破損のおそれのない操作ボタン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、エスカッションの前面にタッチパネルを配置し、前記タッチパネルの周縁部にボタン装置を重ねて配置した電子機器において、前記ボタン装置のボタン本体が、ボタンケースの内側において、一端に正面視で、前記ボタン本体の押し面よりも前記タッチパネルの周縁部内方に位置するヒンジ支点を有し、前記周縁部外方の他端にスイッチ押し部を有し、前記スイッチ押し部に対向してスイッチを備え、前記ボタン本体の押し面が、前記タッチパネルの周縁部外方にかけて上り形状を備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、前記ボタンケースが、前記ボタン本体を収容して前記タッチパネルの表面部に延出することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記ボタン本体の押し面が、前記周縁部外方の他端に、突起を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記突起に対向する位置に、前記スイッチを押動するスイッチ押し部を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、エスカッションの前面に配置されるタッチパネルの周縁部の前方に重ねて配置される電子機器の操作ボタン装置において、前記ボタン装置のボタン本体が、ボタンケースの内側において、一端に正面視で、前記ボタン本体の押し面よりも前記タッチパネルの周縁部内方に位置するヒンジ支点を有し、前記周縁部外方の他端にスイッチ押し部を有し、前記スイッチ押し部に対向してスイッチを備え、前記ボタン本体の押し面が、前記タッチパネルの周縁部外方にかけて上り形状を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、エスカッションの前面にタッチパネルを配置し、前記タッチパネルの周縁部にボタン装置を重ねて配置した電子機器において、前記ボタン装置のボタン本体が、ボタンケースの内側において、一端に正面視で、前記ボタン本体の押し面よりも前記タッチパネルの周縁部内方に位置するヒンジ支点を有し、前記周縁部外方の他端にスイッチ押し部を有し、前記スイッチ押し部に対向してスイッチを備え、前記ボタン本体の押し面が、前記タッチパネルの周縁部外方にかけて上り形状を備えた。
そのため、ユーザが押し面を押す際、押し面のうち、タッチパネルの周縁部外方にかけての斜面形状を押すこととなり、その押し力は、タッチパネル枠外へ伝わる。ひいては、ユーザがボタン本体を押動する際に、タッチパネルに押し力がかからず、誤動作やタッチパネル破損等の不都合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る電子機器の外観の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る電子機器の分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係るボタン装置の側面断面図である。
図4】本発明の実施形態に係るタッチパネルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る電子機器1の斜視図を示す。
電子機器1は、中心に画面3が位置し、画面3は、液晶17と、抵抗膜方式(感圧式)のタッチパネル21とからなる。画面3の周囲には、エスカッション19が設けられ、エスカッション19の下部には、ボタン装置10が形成されている。電子機器1は、タッチパネル21、および、ボタン装置10に備えられる各種ボタンにより操作される。
【0013】
図2は、電子機器1の分解斜視図を示す。また、図3は、図1に示したボタン装置10の側面断面図である。
図2に示すように、電子機器1は、電子機器1の裏側から、リアケース11と、液晶基板13と、液晶ホルダー15と、液晶17と、エスカッション19と、抵抗膜方式のタッチパネル21とを備える。また、電子機器1の表面下部には、ボタン装置10が備えられている。ボタン装置10は、電子機器1の表側から、ボタンケース25(上蓋25a、下蓋25b)と、ボタン本体27と、スイッチ基板29と、矩形補強板31と、L字補強板33とを備える。
【0014】
より詳細には、図2に示すように、電子機器1は、裏面をリアケース11で覆われている。リアケース11の裏面11aの四隅には、固定孔12、12…が設けられている。固定孔12、12…は凸形状となっており、固定孔12、12…には、正面視略円柱状の固定端面12a、12a…が備えられている。固定端面12a、12a…は、液晶基板13の裏面13aの四隅に当接される。液晶基板13は、正面視略矩形であり、その四隅には、ねじ孔13b、13b…が設けられている。リアケース11と液晶基板13とは、リアケース11の表面11bの側から、液晶基板止めねじ51、51…により、ねじ止めされる。
【0015】
液晶ホルダー15は、正面視略矩形であり、図3に示すように、底面部15aと、底面部15aから立ち上がる側面部15bとを備える。
底面部15aは、リアケース11の第2の底面部11cと当接し、第2の底面部11cの外側から、液晶ホルダー止めねじ16により、第2の底面部11cと固定されている。側面部15aの表面15cには、液晶17が当接されている。液晶17は、正面視略矩形の液晶であり、その周囲には液晶枠部17aが設けられており、液晶17の表面17bの側からは、エスカッション19の液晶抑え枠部19aが、液晶枠部17aを覆うようにして当接され、液晶17はエスカッション19に嵌め込まれる。
エスカッション19の底面部19bは、図3に示すように、リアケース11の第1の底面部11bに当接されている。エスカッション19は、表面下部に水平方向と略並行にタッチパネル補助枠部19cが備えられており、タッチパネル補助枠部19cの内側には、タッチパネル21が配置される。このとき、タッチパネル21の裏面21bと、エスカッション19の液晶押さえ枠部19aとの間は、両面テープ22により固定されている。
【0016】
ボタン装置10は、図3に示すように、ボタンケース25と、ボタンケース25に収容されたボタン本体27とを備える。ボタン本体27は、側面視略凸形状であり、上部(タッチパネルの内側方向部分)にフランジ41を備え、下部(タッチパネルの外側方向部分)にフランジ42を備える。
ボタン本体27は、上部のフランジ41の裏面(一端)に、正面視で、ボタン本体27の押し面27aの幅領域Wを幅WAだけ越えて、タッチパネル21の周縁部内方に位置するヒンジ部43を有する。ヒンジ部43は、フランジ41と受け部45の間に配置されている。受け部45には、スイッチ基板48が沿い、スイッチ基板48は、側面視略矩形の矩形補強板31を介して側面視略L字型のL字補強板33に固定されている。
【0017】
受け部45は、ボタン本体27の構成部品の一部であり、ボタン本体27と受け部45はヒンジ部43により連結され、これらは、ボタンケース25とスイッチ基板48とで挟み込まれて固定されている。また、スイッチ基板48、矩形補強板31、L字補強板33の3部材は、スイッチ基板48の表面48aの側から、スイッチ固定ねじ51により、ねじ止めされている。また、L字補強板33の底面部33aと、リアケース11の第1底面部11bとは、リアケース11の第1底面部11bの側から、ボタン装置固定ねじ52により、ねじ止めされている。このようにねじ止めされることで、ボタン装置10は、リアケース11に固定されている。
この場合、ボタン装置10は、タッチパネル21に直接に接触することなく、リアケース11に固定されており、ボタンケース上蓋25aは、タッチパネル21に接触しない。なお、ボタン装置10自体はタッチパネル21と接触しないが、図3に示すように、L字補強板33の側面部33bが、クッション34を介して、タッチパネル21に接触する構成とされている。
【0018】
ボタン本体27のうち、押し面27aは、タッチパネル21の周縁部外側にかけて上り斜面形状を備える構成とされている。また、押し面27aの表側下部には、突起30が備えられている。ボタン本体27の裏側であり、突起30に対向する位置には、スイッチ押し部32が構成されている。スイッチ押し部32と対向する位置には、スイッチ基板48に実装されたスイッチ47が配置されており、押し面27aを押した際には、スイッチ押し部32により、スイッチ47が押動される。
スイッチ基板48は、側面視略矩形で縦長に構成されており、その表面48aの下部にはスイッチ47が実装され、また、表面48aの上部には受け部45が当接されている。
スイッチ押し部32がスイッチ47を押動する際に働く押し力F1は、矩形補強板31、L字補強板33を介して、矢示F1の方向、すなわち、リアケース11へと働く。
【0019】
図4は、本実施の形態に係る抵抗膜方式(感圧式)タッチパネル21の断面図である。
タッチパネル21は、ガラス部61と、ガラス部61にフレーム70を介して配置されるフィルム部71とを備える。
ガラス部61は、固定基板となるガラス63と、ガラス63に張り合わされているガラス側透明電極65とで構成されており、ガラス側透明電極65は、フレーム70に当接されている。フィルム部71は、フレーム70を介してガラス部61と対向配置されており、フィルム73を備える。フィルム73のガラス部61との対向面には、フィルム側透明電極75が張り合わされている。また、フィルム73のガラス部61と対向する面と逆側の面には、粘着材77を介して加飾フィルム79が備えられている。
電子機器1の使用時には、加飾フィルム79が指で押され、フィルム部71が撓み、フィルム側透明電極75とガラス側透明電極65とが接触することで、タッチパネル21として機能する。
なお、図3に示すように、タッチパネル21の下部には、ボタン装置10が配置されているが、ボタン本体27の押し面27aを押動する際に働く押し力F1がかかる位置には、タッチパネル21に押し力をかけず、誤動作やタッチパネル破損のおそれを未然に防止するため、タッチパネル21のガラス側透明電極65およびフィルム側透明電極75は配置されないよう構成されている。
【0020】
次に、本実施の形態に係る電子機器1において、押し面27aを押した場合の作用について説明する。
押し面27aは、タッチパネル21の周縁部外側にかけて上り斜面形状を備えており、また、傾斜して突出した部分には突起30が設けられている。そのため、押し面27aを押動する際には、突起30に指を掛けて、突起30とともに、押し面27aの下部を押しやすい。押し面27aの下部が押動されると、押し面27aよりもタッチパネル21の周縁部内側にヒンジ部43が設けられていることから、ボタン本体27は、タッチパネル21の周縁部外側方向(矢示C方向)にかけて押動される。その際、ボタン本体27の裏側であり、突起30に対向する位置に設けられたスイッチ押し部32が、スイッチ押し部32と対向する位置に配置されたスイッチ47を押動する。
なお、押し面27aのうち、突起30の部分ではなく、タッチパネル21の周縁部内側方向部分が押動された場合にも、押し面27aがヒンジ部43と比較しタッチパネル21の周縁部外側に構成されているため、ボタン本体27は、タッチパネル21の周縁部外側方向(矢示C方向)にかけて押動される。
【0021】
以上説明したように、本実施の形態によれば次の効果を奏する。
すなわち、本実施の形態では、ボタン本体27の押し面27aが、タッチパネル21の周縁部外側にかけて上り斜面形状を備え、上り斜面形状の上り部分に、突起30を備えた。
そのため、押し面27aを押すにあたり、押し面27aの突起30付近を押すよう誘導することができる。
【0022】
また、本実施の形態によるボタン本体27では、押し面27aよりもタッチパネル21の周縁部内側にヒンジ部43を設けた。
そのため、押し面27aを押した場合、ボタン本体27は、ヒンジ部43を基点に、ボタン本体27は、タッチパネル21の周縁部外側方向(矢示C方向)にかけて押動されるため、矢示A方向(図3参照。)へ押し力F1が働き、ヒンジ部43と水平方向に略並行な矢示B方向(図3参照。)へは押し力が働かない。したがって、押し面27aを押した場合にも、ボタンケース上蓋25aがタッチパネル21に押し力をかけず、誤動作やタッチパネル21を破損するおそれがない。
【0023】
また、本実施の形態によれば、ボタン本体27の押し面27aを押動する際に働く押し力F1(図3参照。)がかかる位置には、タッチパネル21のガラス側透明電極65およびフィルム側透明電極75が配置されない構成とされている。
そのため、ボタン本体27を押動しても、タッチパネル21のガラス側透明電極65およびフィルム側透明電極75に押し力がかからない。したがって、ガラス側透明電極65とフィルム側透明電極75との接触を防止することができ、誤動作やタッチパネル21を破損するおそれがない。
【0024】
また、本実施の形態によれば、スイッチ押し部32により押動されるスイッチ47を実装するスイッチ基板48の背後に、矩形補強板31、L字補強板33を供え、L字補強板33はリアケース11の第1の底面部11bに固定する構成を用いた。
そのため、ボタン本体27を押動した際にかかる押し力F1を、矩形補強板31、L字補強板33を介してリアケース11で受けることができる。したがって、タッチパネル21に押し力がかからず、誤動作やタッチパネル21の回路を破損するおそれがない。
【0025】
また、本実施の形態によれば、ボタン装置10とタッチパネル21とは、直接に接触しない構成をとるため、ボタンケース上蓋25aとタッチパネル21との間には、わずかな隙間が生じる。そこで、ボタン装置10のL字補強板33と、タッチパネル21との間には、クッション34が設けられている。
クッション34を備えるため、電子機器1の長期間の使用によるボタンケース上蓋25aとタッチパネル21との間生じる、わずかな隙間から埃等の異物が電子機器1の内部に侵入することを防止することができる。
【0026】
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の一実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、及び応用が可能である。
【0027】
例えば、本実施の形態では、ボタン装置10を、タッチパネル21の下部に設けたが、必ずしもタッチパネルの下部に限らず、タッチパネル21の左右の端、もしくはタッチパネル21の上端にボタン装置を用いる構成であってもよい。
より詳細には、タッチパネル21の左右の端に、上下に延びるボタン装置10を設ける場合、上述したヒンジ部43は、タッチパネル21の左右端の縦に延びた外周縁の内方に配置することが重要である。また、タッチパネル21の上端に、横方向に延びるボタン装置を設ける場合、上述したヒンジ部43は、タッチパネル21の上端横方向に延びた外周縁の内方に配置することが重要である。
【0028】
また、例えば、本実施の形態では、スイッチ47を押動するにあたり、押し面27aに突起30を備え、突起30に対向する位置には、スイッチ押し部32を設け、ボタン本体27を押動したとき、スイッチ押し部32がスイッチを押す構成とした。
もっとも、押し面27a押動する際にその押し力F1(図3参照)がタッチパネル21のガラス側透明電極65およびフィルム側透明電極75部分に伝わらなければよい。そのため、例えば、突起30を設けるのみで、スイッチ押し部32は設けず、スイッチ47は、ボタン本体27のフランジ42によって押動する構成であってもよい。また、例えば、突起30省略する構成など、他の構成をとってもよい。
【0029】
また、例えば、本実施の形態では、押し面27aは、タッチパネル21の周縁部外側にかけて上り斜面形状を備えるが、この形状に限定されず、例えばボタン本体27の上方から下方に向けて階段状に形成され、押し面27aの下部を凸形状とするなど、他の構成であってもよい。
【0030】
また、例えば、本実施の形態では、スイッチ基板48の背後に、矩形補強板31、L字補強板33を供え、L字補強板33はリアケース11の第1の底面部11bに固定する構成を用いた。もっとも、押し面27aを押した際、スイッチ押し部32がスイッチ47を押動する押し力F1を、リアケース11で受けることができる構成であれば、矩形補強板31、L字補強板33は他の形状の構成であってもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 電子機器
10 ボタン装置
11 リアケース
19 エスカッション
21 タッチパネル
25(25a、25b) ボタンケース
27 ボタン本体
27a 押し面
29 スイッチ基板
30 突起
31 矩形補強板
32 スイッチ押し部
33 L字補強板(取付け板)
35 クッション
43 ヒンジ部
47 スイッチ
48 スイッチ基板
65 ガラス側透明電極65
75 フィルム側透明電極75
図1
図2
図3
図4