(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-217285(P2015-217285A)
(43)【公開日】2015年12月7日
(54)【発明の名称】調理容器
(51)【国際特許分類】
A47J 27/022 20060101AFI20151110BHJP
A47J 27/00 20060101ALI20151110BHJP
【FI】
A47J27/022
A47J27/00 101B
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-137251(P2014-137251)
(22)【出願日】2014年7月2日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0059555
(32)【優先日】2014年5月19日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514168038
【氏名又は名称】パク、ジョン ウォン
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジョン ウォン
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA01
4B055BA22
4B055CA02
4B055CB03
4B055CB27
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させ、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる調理容器を提供する。
【解決手段】調理容器100は、飲食物が調理される調理空間111が内部に形成される容器本体110と、容器本体の下部を形成し、火炎が伝達される底部と、を備え、底部には、火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部が形成されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物が調理される調理空間が内部に形成される容器本体と、前記容器本体の下部を形成し、火炎が伝達される底部と、を備え、前記底部には、前記火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部が形成されることを特徴とする調理容器。
【請求項2】
前記火炎伝達溝部が、前記底部の中心を基準として放射状に配列され、または前記底部において一方向に並んで配列されることを特徴とする請求項1に記載の調理容器。
【請求項3】
前記火炎伝達溝部が、前記底部の内側に離隔配置され、前記底部と一緒に火炎が伝達される火炎内側伝達底部と、前記底部と前記火炎内側伝達底部とを連結し、前記火炎が追加的に伝達される火炎追加伝達側壁部とを有することを特徴とする請求項1に記載の調理容器。
【請求項4】
前記底部、前記火炎内側伝達底部、及び火炎追加伝達側壁部が、平らな一面を形成することを特徴とする請求項3に記載の調理容器。
【請求項5】
前記底部と火炎内側伝達底部とが、平らな一面を形成し、前記火炎追加伝達側壁部が、傾斜した傾斜面を形成することを特徴とする請求項3に記載の調理容器。
【請求項6】
前記底部の面積よりも前記火炎内側伝達底部の面積が大きく形成されることを特徴とする請求項5に記載の調理容器。
【請求項7】
前記底部と前記火炎内側伝達底部が、平らな一面を形成し、前記火炎追加伝達側壁部が、アーク状に窪んだ凹面を形成することを特徴とする請求項3に記載の調理容器。
【請求項8】
前記底部の面積よりも前記火炎内側伝達底部の面積が大きく形成されることを特徴とする請求項6に記載の調理容器。
【請求項9】
前記底部、前記火炎内側伝達底部、及び火炎追加伝達側壁部の少なくともいずれか一つには、微細凹凸部がさらに形成されることを特徴とする請求項3に記載の調理容器。
【請求項10】
前記底部が、中央の一地点が支持面に線接触するように、アーク状に膨らんで形成されることを特徴とする請求項1に記載の調理容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理容器に関し、より詳しくは、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる調理容器に関する。
【背景技術】
【0002】
調理容器は、飲食物を沸かしたり煮たりするのに用いる厨房器具であり、フライパン、鍋、釜等が挙げられる。
【0003】
一般に、このような調理容器は、飲食に合わせて用いられるが、種類に問わず、電気製品を除いた殆どの調理容器は、ガスレンジの火炎上に載せられた状態で、火炎により加熱されながら飲食物を調理する。
【0004】
ところが、現在まで知られている調理容器の殆どは、その底面が平らな形態となり、火炎の熱伝達効率があまり高くない。
【0005】
それだけでなく、飲食物を調理した後、調理容器を、例えば、冷たい床面や食卓等に載せる場合、調理容器の底面の平らな部分の全体が食卓に面接触するので、調理された飲食物が冷えやすい。
【0006】
しかしながら、若し、構造改善を行い、ガスレンジ等の火炎に対する熱伝達効率を高くし、かつ調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができれば、飲食物の調理時間を短縮させるだけでなく、速い熱伝達を通じて調理飲食物の味と品質を向上させ、さらには、調理飲食物を長く保管することができるものと予想されるので、このような調理容器についての技術開発が必要な実情であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国出願番号第10−2006−0074981号
【特許文献1】大韓民国出願番号第20−1997−0006869号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる調理容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、本発明による調理容器は、飲食物が調理される調理空間が内部に形成される容器本体と、前記容器本体の下部を形成し、火炎が伝達される底部と、を備え、前記底部には、前記火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部が形成されることを特徴とする。
【0010】
前記火炎伝達溝部は、前記底部の中心を基準として放射状に配列され、または前記底部において一方向に並んで配列されてもよい。
【0011】
前記火炎伝達溝部は、前記底部の内側に離隔配置され、前記底部と一緒に火炎が伝達される火炎内側伝達底部と、前記底部と前記火炎内側伝達底部とを連結し、前記火炎が追加的に伝達される火炎追加伝達側壁部とを有してもよい。
【0012】
前記底部、前記火炎内側伝達底部、及び火炎追加伝達側壁部は、平らな一面を形成してもよい。
【0013】
前記底部と火炎内側伝達底部とは、平らな一面を形成してもよく、前記火炎追加伝達側壁部は、傾斜した傾斜面を形成してもよい。
【0014】
前記底部の面積よりも前記火炎内側伝達底部の面積が大きく形成されてもよい。
【0015】
前記底部と前記火炎内側伝達底部は、平らな一面を形成してもよく、前記火炎追加伝達側壁部は、アーク状に窪んだ凹面を形成してもよい。
【0016】
前記底部の面積よりも前記火炎内側伝達底部の面積が大きく形成されてもよい。
【0017】
前記底部、前記火炎内側伝達底部、及び火炎追加伝達側壁部の少なくともいずれか一つには、微細凹凸部がさらに形成されてもよい。
【0018】
前記底部は、中央の一地点が支持面に線接触するように、アーク状に膨らんで形成されてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1の実施例による調理容器の斜視図である。
【
図5】調理容器を食卓に載せた状態の部分拡大図である。
【
図6】本発明の第2の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【
図7】本発明の第3の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【
図8】本発明の第4の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【
図9】本発明の第5の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【
図10】本発明の第6の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【
図11】本発明の第7の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【
図12】本発明の第8の実施例による調理容器を示した背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明と、本発明の動作上の利点、及び本発明の実施により達成される目的を充分に理解するためには、本発明の好適な実施例を例示する添付図面及び添付図面に記載された内容を参照しなければならない。
以下、添付した図面に基づき、本発明の好適な実施例について詳述する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施例による調理容器の斜視図であり、
図2は、
図1の背面図であり、
図3は、
図1の概略的な側面構造図であり、
図4は、
図3の底部を示した拡大図であり、
図5は、調理容器を食卓に載せた状態の部分拡大図である。
【0023】
これらの図面を参照すると、本実施例による調理容器100は、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止するためのものであり、容器本体110と底部120とに大別される。
【0024】
本実施例の場合、調理容器100は、飲食を沸かし、揚げたり、煮たり、炒めたりするのに用いられる、例えば、フライパン、鍋、釜等の厨房器具であるので、特に区別しないことにする。
【0025】
容器本体110は、飲食物が調理される調理空間111が内部に形成される調理容器100の胴体である。
【0026】
容器本体110は、電気を用いるものではなく、ガスレンジ等の火炎を用いて飲食物を調理するので、容器本体110は、金属材質に作製されてもらよい。
【0027】
本実施例の場合、容器本体110が上部に行くほど面積が漸進的に広くなる切頭円錐状となっているが、容器本体110の形状は、単純円柱状を始めて、様々な多角形状であってもよい。したがって、本発明の権利範囲が図面の形状に制限されるものではない。
【0028】
底部120は、容器本体110の下部を形成するが、火炎が伝達される面をなす。従来の調理容器(図示せず)は、底部の全体が平らな一面を形成していたが、本実施例の場合、底部120の形状が従来とは異なる。
【0029】
すなわち、本実施例による調理容器100の底部120には、火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部130が形成される。
【0030】
このとき、火炎伝達溝部130は、底部120の中心を基準として放射状に配列されてもよい。
【0031】
本実施例の場合、火炎伝達溝部130が底部120の中心を基準として放射状に配列されるので、底部120の中心部120aには、溝のない平らな一面が形成される。
【0032】
一方、火炎伝達溝部130の全ては、底部120の内側に離隔配置され、底部120と一緒に火炎が伝達される火炎内側伝達底部140と、底部120と火炎内側伝達底部140を連結し、火炎が追加的に伝達される火炎追加伝達側壁部150と、を有する。
【0033】
このような火炎伝達溝部130の構造において、本実施例の場合、底部120、火炎内側伝達底部140、及び火炎追加伝達側壁部150の全ては、平らな一面を形成する。
【0034】
言い換えれば、底部120、火炎内側伝達底部140、及び火炎追加伝達側壁部150は、側面からみて、直線の凹凸状を有してもよい。このとき、底部120と火炎内側伝達底部140との面積は、互いに同一であってもよいが、必ずしもその限りではない。
【0035】
本実施例のように、底部120に、火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部130を形成すると、底部120以外にも、火炎伝達溝部130に火炎が伝達されるので、すなわち、火炎内側伝達底部140及び火炎追加伝達側壁部150にも火炎が伝達されるので、火炎伝達面積を増加させ、火炎に対する熱伝達効率を向上させることができる。
【0036】
すなわち、
図4を参照すると、底部120の元の面積L1よりも火炎追加伝達側壁部150の面積L2だけ、さらに加えられた形態を取るので、それぼと火炎の伝達面積が広くなり、このため、火炎に対する熱伝達効率を向上させることができるようになる。
【0037】
それだけでなく、飲食物を調理した後、
図5のように冷たい床面や食卓等に載せる場合、調理容器100の底部120だけが食卓に接触し、火炎内側伝達底部140及び火炎追加伝達側壁部150は、食卓に接触しないので、調理された飲食物が冷えやすい現象を予防することができる。
【0038】
結果として、本実施例による調理容器100は、改善した構造により、飲食物の調理時間を短縮させるだけでなく、速い熱伝達を通じて調理飲食物の味と品質を向上させ、さらには、調理飲食物を長く保管することができるようになる。
【0039】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器100によれば、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができるようになる。
【0040】
図6は、本発明の第2の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【0041】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器200も、容器本体210と底部220とを有する。
【0042】
また、底部220には、火炎内側伝達底部240及び火炎追加伝達側壁部250とを有する多数の火炎伝達溝部230が形成される。
【0043】
このような構造において、底部220と火炎内側伝達底部240は、平らな一面を形成するのに対して、火炎追加伝達側壁部250は、傾斜した傾斜面を形成する。
【0044】
したがって、底部220の面積よりも火炎内側伝達底部240の面積が大きく形成されるが、この場合、狭小な面積の底部220だけが食卓に接触する形態であるので、調理された飲食物が冷えやすい現象をさらに効果的に予防することができる。
【0045】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器200によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0046】
図7は、本発明の第3の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【0047】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器300も、容器本体310と底部320とを有する。
【0048】
また、底部320には、火炎内側伝達底部340及び火炎追加伝達側壁部350とを有する多数の火炎伝達溝部330が形成される。
【0049】
このような構造において、底部320と火炎内側伝達底部340は、平らな一面を形成するのに対して、火炎追加伝達側壁部350は、アーク状に窪んだ凹面を形成する。
【0050】
火炎追加伝達側壁部350が凹面を形成する場合、火炎が凹面内に案内されながら火炎内側伝達底部340に向かうので、火炎の熱伝達効率をさらに向上させることができる。
【0051】
それだけでなく、本実施例の場合も、底部320の面積よりも火炎内側伝達底部340の面積が大きく形成されるが、この場合、狭小な面積の底部320だけが食卓に接触する形態であるので、調理された飲食物が冷えやすい現象をさらに効果的に予防することができる。
【0052】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器300によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0053】
図8は、本発明の第4の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【0054】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器400も、容器本体410と底部420とを有する。
【0055】
また、底部420には、火炎内側伝達底部440及び火炎追加伝達側壁部450とを有する多数の火炎伝達溝部430が形成される。
【0056】
このような構造において、火炎伝達溝部430の火炎内側伝達底部440には、微細凹凸部461がさらに形成される。
【0057】
本実施例のように、火炎伝達溝部430の火炎内側伝達底部440に微細凹凸部461がさらに形成されると、微細凹凸部461の領域において、火炎の接触面積がさらに広くなる効果を与えることができる。
【0058】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器400によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0059】
図9は、本発明の第5の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【0060】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器500も、容器本体510と底部520とを有する。
【0061】
また、底部520には、火炎内側伝達底部540及び火炎追加伝達側壁部550とを有する多数の火炎伝達溝部530が形成される。
【0062】
このような構造において、火炎伝達溝部530の火炎内側伝達底部540と、底部520の全てには、微細凹凸部561、562がそれぞれ形成される。図面とは異なり、火炎追加伝達側壁部550にも微細凹凸部(図示せず)が形成されてもよい。
【0063】
本実施例のように、火炎伝達溝部530の火炎内側伝達底部540と、底部520の全てに、微細凹凸部561、562がさらに形成されると、微細凹凸部561、562の領域において、火炎の接触面積がさらに広くなる効果を与えることができる。
【0064】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器500によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0065】
図10は、本発明の第6の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【0066】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器600も、容器本体610と底部620とを有する。
【0067】
また、底部620には、火炎内側伝達底部640及び火炎追加伝達側壁部650とを有する多数の火炎伝達溝部630が形成される。
【0068】
このような構造において、底部620は、中央の一地点が支持面に線接触するように、アーク状に膨らんで形成される。このように、底部620がその中央の一地点が支持面に線接触するように、アーク状に膨らんで形成されると、底部620の局部的な部分だけが食卓に接触する形態であるので、調理された飲食物が冷えやすい現象をさらに効果的に予防することができる。
【0069】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器600によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0070】
図11は、本発明の第7の実施例による調理容器の底部を示した要部拡大図である。
【0071】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器700も、容器本体710と底部720とを有する。
【0072】
また、底部720には、火炎内側伝達底部740及び火炎追加伝達側壁部750とを有する多数の火炎伝達溝部730が形成される。
【0073】
一方、本実施例の場合、底部720、火炎内側伝達底部740、及び火炎追加伝達側壁部750は、連続した波形状を有するが、このような構造が適用されても、本発明の効果を与えることができる。
【0074】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器700によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0075】
図12は、本発明の第8の実施例による調理容器を示した背面図である。
【0076】
この図面を参照すると、本実施例による調理容器800も、容器本体810と底部820とを有し、底部820には、火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部830が形成される。
【0077】
このような構造は、上述した実施例と異ならないが、本実施例の場合、火炎伝達溝部830は、底部820において一方向に並んで配列される。すなわち、第1の実施例において、火炎伝達溝部130が同心的に配列されたものとは異なり、
図12の場合、火炎伝達溝部830は、底部820において一方向に並んで配列される構造を有するが、このような構造が適用されても、本発明の効果を与えることができる。
【0078】
このような構造と作用を有する本実施例の調理容器800によっても、ガスレンジからの火炎に対する熱伝達効率を向上させることはもとより、調理された飲食物が冷えやすいことを阻止することができる。
【0079】
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しない範囲内で、様々な修正及び変形が可能であることは、この技術の分野における通常の知識を有する者にとって自明である。したがって、そのような修正例または変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するものとみなさなければならない。
【符号の説明】
【0080】
100 調理容器
110 容器本体
111 調理空間
120 底部
130 火炎伝達溝部
140 火炎内側伝達底部
150 火炎追加伝達側壁部
【手続補正書】
【提出日】2015年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
【
図1】本発明の第1の実施例による調理容器の斜視図である。
【
図5】調理容器を食卓に載せた状態の部分拡大図である。
【
図6】本発明の第2の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図である。
【
図8】
本発明の第3の実施例による調理容器の概略的な側面構造図である。
【
図10】
本発明の第4の実施例による調理容器の概略的な側面構造図である。
【
図12】
本発明の第5の実施例による調理容器の概略的な側面構造図である。
【
図14】
本発明の第6の実施例による調理容器の概略的な側面構造図である。
【
図16】
本発明の第7の実施例による調理容器の概略的な側面構造図である。
【
図17】本発明の第8の実施例による調理容器を示した背面図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
図6は、本発明の第2の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図、図7は図6の底部を示した要部拡大図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
図
8は、本発明の第3の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図、図9は図8の底部を示した要部拡大図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
図
10は、本発明の第4の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図、図11は図10の底部を示した要部拡大図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
図
12は、本発明の第5の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図、図13は図12の底部を示した要部拡大図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
図
14は、本発明の第6の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図、図15は図14の底部を示した要部拡大図である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
図
16は、本発明の第7の実施例による調理容器の
概略的な側面構造図である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
また、底部720には、火炎内側伝達底
部及び火炎追加伝達側壁
部とを有する多数の火炎伝達溝部730が形成される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
一方、本実施例の場合、底部720、火炎内側伝達底
部、及び火炎追加伝達側壁
部は、連続した波形状を有するが、このような構造が適用されても、本発明の効果を与えることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
図
17は、本発明の第8の実施例による調理容器を示した背面図である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物が調理される調理空間が内部に形成される容器本体と、前記容器本体の下部を形成し、火炎が伝達される底部と、を備え、前記底部には、前記火炎が伝達される面積を広げるために、陥没された多数の火炎伝達溝部が形成される構成において、
前記火炎伝達溝部が、前記底部の内側に離隔配置され、前記底部と一緒に火炎が伝達される火炎内側伝達底部と、前記底部と前記火炎内側伝達底部とを連結し、前記火炎が追加的に伝達される火炎追加伝達側壁部とを有し、
前記火炎内側伝達底部、又は火炎追加伝達側壁部の少なくともいずれかには、微細凹凸部がさらに形成されることを特徴とする記載の調理容器。
【請求項2】
前記火炎伝達溝部が、前記底部の中心を基準として放射状に配列され、または前記底部において一方向に並んで配列されることを特徴とする請求項1に記載の調理容器。
【請求項3】
前記底部、前記火炎内側伝達底部、及び火炎追加伝達側壁部が、平らな一面を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の調理容器。
【請求項4】
前記底部と火炎内側伝達底部とが、平らな一面を形成し、前記火炎追加伝達側壁部が、傾斜した傾斜面を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の調理容器。
【請求項5】
前記底部の面積よりも前記火炎内側伝達底部の面積が大きく形成されることを特徴とする請求項4に記載の調理容器。
【請求項6】
前記底部と前記火炎内側伝達底部が、平らな一面を形成し、前記火炎追加伝達側壁部が、アーク状に窪んだ凹面を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の調理容器。
【請求項7】
前記底部の面積よりも前記火炎内側伝達底部の面積が大きく形成されることを特徴とする請求項5に記載の調理容器。
【請求項8】
前記底部が、中央の一地点が支持面に線接触するように、アーク状に膨らんで形成されることを特徴とする請求項1に記載の調理容器。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正の内容】