特開2015-217705(P2015-217705A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-217705(P2015-217705A)
(43)【公開日】2015年12月7日
(54)【発明の名称】車載機器
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/023 20060101AFI20151110BHJP
   H04W 4/04 20090101ALI20151110BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20151110BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20151110BHJP
【FI】
   B60R16/02 665Z
   H04W4/04 115
   H04M1/00 U
   H04W92/08 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-100523(P2014-100523)
(22)【出願日】2014年5月14日
(71)【出願人】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097205
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 正樹
(72)【発明者】
【氏名】小野 達也
【テーマコード(参考)】
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067AA34
5K067EE02
5K067EE12
5K127AA05
5K127BA03
5K127BB22
5K127BB33
5K127CA34
5K127DA12
5K127DA13
5K127GA18
5K127GB31
5K127GD07
5K127GD11
5K127JA14
(57)【要約】
【課題】車室内において乗員の意図に反して自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまうことを防止することのできる「車載機器」を提供することである。
【解決手段】車室内に存在するテザリング端末として使用可能な複数の携帯端末それぞれの位置を表す端末位置情報を取得する端末位置取得手段(S11)と、テザリング端末を用いた処理を当該車載機器に行わせるための操作を行う操作者の位置を検出する操作者位置検出手段(S14)と、検出された前記操作者の位置に対応した位置を表す端末位置情報が前記端末位置取得手段(S11)によって得られた携帯端末を前記テザリング端末として使用すべき携帯端末として決める使用端末決定手段(S15)とを有する構成となる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内において携帯端末をテザリング端末として用い、該携帯端末を介して所定のネットワークから情報を取得する車載機器であって、
前記車室内に存在するテザリング端末として使用可能な複数の携帯端末それぞれの位置を表す端末位置情報を取得する端末位置取得手段と、
テザリング端末を用いた処理を当該車載機器に行わせるための操作を行う操作者の位置を検出する操作者位置検出手段と、
前記操作者位置検出手段により検出された前記操作者の位置に対応した位置を表す端末位置情報が前記端末位置取得手段によって得られた携帯端末を前記テザリング端末として使用すべき携帯端末として決める使用端末決定手段とを有する車載機器。
【請求項2】
前記端末位置情報として前記車室内の座席の位置を表す情報を用いる請求項1記載の車載機器。
【請求項3】
車室内の座席に対応させて設けられた操作部を有し、
前記操作者位置検出手段は、操作される操作部に対応した座席の位置を前記操作者の位置として検出する請求項1または2記載の車載機器。
【請求項4】
前記操作者位置検出手段は、車室内を撮影する撮影手段を有し、
該撮影手段での撮影により得られる映像に基づいて当該車載機器の操作を行う操作者の位置を検出する請求項1または2記載の車載機器。
【請求項5】
車室内において携帯端末をテザリング端末として用い、該携帯端末を介して所定のネットワークから情報を取得する車載機器であって、
前記車室内に存在するテザリング端末として使用可能な複数の携帯端末それぞれの位置を表す端末位置情報を取得する端末位置取得手段と、
該端末位置取得手段により前記端末位置情報が得られる複数の携帯端末から、操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理の内容に基づいて、当該処理に用いられるテザリング端末として使用すべき携帯端末を決定する使用端末決定手段とを有する車載機器。
【請求項6】
前記操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理が、運転者が必要な情報を前記所定のネットワークから取得するための処理である場合、前記使用端末決定手段は、運転席に対応する位置を表す端末位置情報が前記端末位置取得手段より得られた携帯端末を前記テザリング端末として決定する請求項5記載の車載機器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末をテザリング端末として用い、該携帯端末を介してインターネット等の所定のネットワークから情報を取得する車載機器に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等の携帯端末をモデムとして用いて、パーソナルコンピュータや他の携帯端末等の情報処理装置を、インターネットに接続させるテザリングの手法が知られている。この手法によれば、情報処理装置は、インターネットに直接接続させる機能がなくても、携帯端末をテザリング端末として用い、その携帯端末を介してインターネットからユーザが所望する情報を取得(ダウンロード)することができる。
【0003】
ところで、複数の携帯端末からテザリング端末として適した携帯端末を選択することのできる情報処理装置が提案されている(特許文献1参照)。この情報処理装置は、テザリング端末として使用可能な各携帯端末から事前に条件情報(電池容量の情報、充電中であるか否かの情報、料金プランがパケット定額であるか否かの情報等の各種情報を含む)を取得し、その取得した条件情報に基づいて、テザリング端末として適した携帯端末を選択する。そして、情報処理装置は、その選択した携帯端末をテザリング端末として用いてインターネットから映像コンテンツ等の情報をダウンロードする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−227610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、テザリング端末として使用可能な複数の携帯端末がそれぞれ異なる者によって所持されている場合、選択された携帯端末自体がテザリング端末として適したものであっても、その携帯端末が、情報処理装置を操作してインターネットから情報をダウンロードしようとする者が所持するものではない場合、即ち、インターネットから情報をダウンロードすることを特に希望しない者が所持するものである場合が起こり得る。このような場合、自分の携帯端末が意図しないでテザリング端末として利用されてしまう事態となり、利用者の意図しない課金の発生やそのテザリング端末としての使用による他の目的での当該携帯端末の使用が制限されてしまう等の問題が生じてしまう。
【0006】
このような問題は、例えば、車室内の複数の乗員が所持する複数の携帯端末のいずれかをテザリング端末として使用してインターネット等の所定のネットワークから情報を取得することを可能にする車載機器についても起こり得る。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車室内において乗員の意図に反して自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまうことを防止することのできる車載機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る車載機器は、車室内において携帯端末をテザリング端末として用い、該携帯端末を介して所定のネットワークから情報を取得する車載機器であって、前記車室内に存在するテザリング端末として使用可能な複数の携帯端末それぞれの位置を表す端末位置情報を取得する端末位置取得手段と、テザリング端末を用いた処理を当該車載機器に行わせるための操作を行う操作者の位置を検出する操作者位置検出手段と、前記操作者位置検出手段により検出された前記操作者の位置に対応した位置を表す端末位置情報が前記端末位置取得手段によって得られた携帯端末を前記テザリング端末として使用すべき携帯端末として決める使用端末決定手段とを有する構成となる。
【0009】
このような構成により、テザリング端末を用いた処理を当該車載機器に行わせるための操作を行う操作者の位置に対応した位置にある携帯端末が当該テザリング端末として決められ、そのテザリング端末として決められた携帯端末を介して所定のネットワークから情報が取得される。
【0010】
前記端末位置取得手段にて取得される端末位置情報は、車室内での端末の位置を表す情報であれば、特に限定されず、車室内に設定される座標系で表される座標値であってもよく、また、前記端末位置情報として前記車室内の座席の位置を表す情報を用いることもできる。
【0011】
本発明に係る車載機器において、車室内の座席に対応させて設けられた操作部を有し、前記操作者位置検出手段は、操作される操作部に対応した座席の位置を前記操作者の位置として検出する構成とすることができる。
【0012】
このような構成によれば、操作する者が着いた座席の位置にて当該操作者の位置を特定することができる。
【0013】
本発明に係る車載機器において、前記操作者位置検出手段は、車室内を撮影する撮影手段を有し、該撮影手段での撮影により得られる映像に基づいて当該車載機器の操作を行う操作者の位置を検出する構成とすることができる。
【0014】
このような構成によれば、撮影手段により車室内を撮影した映像に基づいて車載機器の操作を行う操作者の位置を検出するので、車室内における操作者の位置を精度良く検出することができる。
【0015】
また、本発明に係る車載機器は、車室内において携帯端末をテザリング端末として用い、該携帯端末を介して所定のネットワークから情報を取得する車載機器であって、前記車室内に存在するテザリング端末として使用可能な複数の携帯端末それぞれの位置を表す端末位置情報を取得する端末位置取得手段と、該端末位置取得手段により前記端末位置情報が得られる複数の携帯端末から、操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理の内容に基づいて、当該処理に用いられるテザリング端末として使用すべき携帯端末を決定する使用端末決定手段とを有する構成となる。
【0016】
このような構成により、操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理に基づいて、当該処理に用いられるテザリング端末として使用されるべき携帯端末が決められ、そのテザリング端末として決められた携帯端末を介して所定のネットワークから情報が取得される。
【0017】
本発明に係る車載機器において、前記操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理が、運転者が必要な情報を前記所定のネットワークから取得するための処理である場合、前記使用端末決定手段は、運転席に対応する位置を表す端末位置情報が前記端末位置取得手段より得られた携帯端末を前記テザリング端末として決定する構成とすることができる。
【0018】
このような構成により、操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理の内容が、例えば、ナビゲーションに必要な地図データをインターネットからダウンロードする等、運転者が必要な情報を取得するための処理である場合、運転席に対応する位置を表す端末位置情報が得られた携帯端末がテザリング端末として決定される。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る車載機器によれば、テザリング端末を用いた処理を当該車載機器に行わせるための操作を行う操作者の位置に対応した位置にある携帯端末が当該テザリング端末として決められるので、そのテザリング端末として決められる携帯端末は、当該車載機器の前記操作を行う者が所持する可能性が高い。よって、車室内において乗員の意図に反して自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまうことを防止することができるようになる。
【0020】
また、本発明に係る車載機器によれば、操作者による操作に従って当該車載機器が行うべき処理の内容に基づいて、当該処理に用いられるテザリング端末として使用されるべき携帯端末が決められるので、その処理を行わせる操作を行う可能性の高い者が所持する携帯端末をテザリング端末として決めることができるようになる。その結果、車室内において乗員の意図に反して自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまうことを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態に係る車載機器の構成を示すブロック図である。
図2】車室内における乗員、携帯端末、及び表示部(操作部)の位置関係の例を示す図である。
図3図1に示す車載機器においてテザリング端末を決定するための処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図4図1に示す車載機器においてテザリング端末を決定するための処理の手順の他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0023】
本発明の実施の一形態に係る車載機器は、図1に示すように構成される。
【0024】
図1において、車載機器100は、コンピュータユニット(CPUを含む)によって構成される処理ユニット11を有している。処理ユニット11には、各種音源や映像源(例えば、CDやDVD)の再生処理を行うAVユニット17及び自車両のナビゲーション処理を行うナビゲーションユニット18が接続されている。また、処理ユニット11には、スピーカ16が接続される出力回路15が接続されている。処理ユニット11の制御のもと、AVユニット11及びナビゲーションユニット18からの音声信号が出力回路15を介してスピーカ16に供給され、その音声信号に基づいた音声がスピーカ16から出力される。処理ユニット11には、更に、AVユニット11により再生処理されるオーディオ情報やビデオ情報、また、ナビゲーションユニット18での処理に利用される地図情報等の各種情報を記憶する記憶部14(例えば、ハードディスクドライブ)が接続されている。
【0025】
また、車載機器100は、それぞれLCDパネルによって構成される3つの表示部13a、13b、13cと、各表示部(LCDパネル)13a、13b、13cに一体的に設けられたタッチパネルにより構成される操作部12a、12b、12cを有している。各操作部12a、12b、12cでの操作に従った入力情報に基づいて処理ユニット11は各種の処理を実行し、また、処理ユニット11は、各種処理により生成される映像等の情報を各表示部13a、13b、13cに表示させることができる。
【0026】
車載機器100は、近距離無線通信(例えば、ブルートゥース(登録商標)やWiFiによる通信)を行う通信部19を有している。通信部19は、処理ユニット11の制御のもと、近距離通信機能を有するスマートフォン等の携帯端末200と無線通信により情報の送受を行う。携帯端末200は、テザリングの機能を有し、所定の移動体通信網を介してインターネット上からダウンロードした情報を通信部19に前記近距離通信により送ることができる。処理ユニット11は、通信部19を介して、テザリング端末としての携帯端末200から送られてくるインターネット上の情報を取得し、その情報を処理する。
【0027】
前述した3つの表示部13a、13b、13c及び対応する操作部12a、12b、12cは、例えば、図2に示すように、車室内に設けられている。
【0028】
図2において、操作部12aが一体的に設けられた表示部13aは、車室前部のインストルメントパネルに設けられており、通常、運転席ST1に座る乗員(運転者)M1及び助手席ST2に座る乗員M2のそれぞれが操作部12aを操作することができる。操作部12bが一体的に設けられた表示部13bは、運転席ST1の裏側に設けられており、通常、運転席ST1の後方の座席ST3に座った乗員M3が操作部12bを操作することができる。操作部12cが一体的に設けられた表示部13cは、助手席ST2の裏側に設けられており、通常、助手席ST2の後方の座席ST4に座った乗員M4がその操作部12cを操作することができる。また、運転席ST1に座った乗員(運転者)M1が携帯端末(スマートフォン)200aを所持し、また、座席ST2〜ST4に座った乗員M2〜M4が携帯端末(スマートフォン)200b〜200dを所持しているものとする。それら各携帯端末200a〜200dは、テザリングの機能を有し、前述したように、所定の移動体通信網を介してインターネット上からダウンロードした情報を車載機器100の通信部19に前記近距離通信により送ることができる。
【0029】
図1に戻って、車載機器100はカメラユニット20(撮影手段)を有している。カメラユニット20は、図2に示す車室内において、特に、インストルメントパネルに設けられた表示部13a(操作部12a)及びその近傍を含む所定領域が撮影領域となるようにセットされている。これにより、カメラユニット20は、表示部13aに一体化された操作部12aを操作する運転席ST1の乗員(運転者)M1の手及び助手席ST2の乗員M2の手を撮影することができる。
【0030】
車載機器100の処理ユニット11は、図3に示す手順に従って、処理を実行する。
【0031】
図3において、処理ユニット11は、各乗員が所持する携帯端末200a〜200dの位置を表す端末位置情報を取得する(S11:端末位置取得手段)。例えば、指向性アンテナを用いた通信部19との近距離無線通信(例えば、WiFi)により検出することのできる車載機器100(通信部19)からの方向と、乗員が座る各座席ST1〜ST4の車室内での配置関係とに基づいて、携帯端末200a〜200dを所持する乗員が座る座席ST1〜ST2の情報を各携帯端末200a〜200dの位置を表す端末位置情報として取得することができる。また、操作部12a〜12cのいずれかでの操作によって入力される各携帯端末200a〜200dの位置を表す端末位置情報(例えば、対応する座席ST1〜ST4の情報)を取得するようにしてもよい。
【0032】
処理ユニット11は、各携帯端末200a〜200dそれぞれについての端末位置情報を取得すると、その端末位置情報を内部メモリ(図示略)に格納して、3つの操作部12a〜12cのいずれかにて操作がなされるかを繰り返し監視する(S12)。その過程で、3つの操作部12a〜12cのいずれかにて操作がなされると(S12でYES)、処理ユニット11は、その操作に従った処理がテザリング端末を必要とするか否かを判定する(S13)。テザリング端末を必要としない場合(S13でNO)、処理ユニット11は、その操作に従った処理を実行する(S17)。
【0033】
一方、前記操作に従った処理がテザリング端末を必要とする場合(S13でYES)、処理ユニット11は、3つの操作部12a〜12cのいずれかを操作した操作者の位置を検出する(S14:操作者位置検出手段)。図2に示す車室内において、例えば、運転席ST1の裏側に設けられた表示部13bに一体化された操作部12b(タッチパネル)が操作された場合、運転席ST1の後方の座席ST3が操作者の位置として検出される。助手席ST2の裏側に設けられた表示部13cに一体化された操作部12c(タッチパネル)が操作された場合、助手席ST2の後方の座席ST4が操作者の位置として検出される。更に、インストルメントパネルに設けられた表示部13aに一体化された操作部12a(タッチパネル)が操作された場合、カメラユニット20により得られる映像に基づいて操作した乗員が検出され、その乗員が座る座席、即ち、運転席ST1または助手席ST2が操作者の位置として検出される。
【0034】
処理ユニット11は、操作者の位置(座席)を検出すると、既に、取得されて内部メモリに格納された(ST11参照)端末位置情報(座席の情報)にて表される位置にある4人の乗員M1〜M4の携帯端末200a〜200dから、前記操作者の位置に対応する位置の携帯端末をテザリング端末として決定する(S15:使用端末決定手段)。例えば、検出された操作者の位置が運転席ST1である場合、その運転席ST1の情報が端末位置情報として得られている携帯端末200aがテザリング端末として決定され、検出された操作者の位置が助手席ST2である場合、その助手席ST2の情報が端末位置情報として得られている携帯端末200bがテザリング端末として決定される。また、検出された操作者の位置が座席ST3(運転席ST1の後方)である場合、その座席ST3の情報が端末位置情報として得られている携帯端末200cがテザリング端末として決定され、検出された操作者の位置が座席ST4(助手席ST2の後方)である場合、その座席ST4の情報が端末位置情報として得られている携帯端末200dがテザリング端末として決定される。
【0035】
そして、上記のようにしてテザリング端末として使用すべき携帯端末が決まると、処理ユニット11は、近距離無線通信により通信部19を当該携帯端末に接続させて、当該携帯端末をテザリング端末として用い、その携帯端末を介してインターネットから情報を取得する前記操作に従った処理を実行する(S16)。
【0036】
前述したような車載機器100によれば、テザリング端末を用いた処理を車載機器100に行わせるための操作を行う者の位置(座席)に対応する位置(座席)にある携帯端末、即ち、その操作を行う者が所持する携帯端末が当該テザリング端末として決められるので、車室内においてその操作を行う者以外の乗員の意図に反して自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまうことを防止することができる。よって、テザリング端末を用いた処理を車載機器100に行わせるための操作を行う者以外の乗員の意図しない課金の発生や、自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまって他の目的での使用が制限されてしまう等の問題を回避することができる。
【0037】
処理ユニット11は、図3に示す手順に代えて、図4に示す手順に従って処理を行うこともできる。この場合、通常、後部の座席ST3(ST4)に座った乗員M3(M4)が操作する操作部12b(12c)においてテザリング端末を用いた処理を車載機器100に行わせるための操作が行われた場合、前述した例(図3参照)と同様に、後部の座席ST3、ST4に座る乗員M3またはM4が所持する携帯端末200c(200d)がテザリング端末として決められる(S11〜S13、S21でNO、S15)。
【0038】
一方、車室前方(インストルメントパネル)に設けられた操作部12aにおいてテザリング端末を用いた処理を車載機器100に行わせるための処理が行われた場合、処理ユニット11は、次のような手順に従って処理を行う。
【0039】
図4において、前述した例(図3参照)と同様に、処理ユニット11は、車室内にある複数(4つ)の携帯端末200a〜200bそれぞれの位置を表す位置情報(座席の情報)を取得した(S11:端末位置取得手段)後に、テザリング端末を用いた処理を車載機器100に行わせるための操作(S12でYES、S13でYES)が、通常、前部の座席、即ち、運転席ST1または助手席ST2の乗員M1、M2が操作するインストルメントパネルに設けられた操作部12aでの操作であると判定すると(S21でYES)、その操作に従った処理が、運転者が必要な情報をインターネットから取得するための処理であるか否かを判定する(S22)。前記操作に従った処理が、運転者が必要な情報をインターネットから取得するための処理、例えば、運転者の運転を支援するナビゲーション処理に用いられる更新された地図情報をダウンロード(取得)するための処理である場合(S22でYES)、処理ユニット11は、運転席ST1の情報が端末位置情報として得られている携帯端末200a、即ち、運転者M1が所持する携帯端末200aをテザリング端末として決定する(S23:使用端末決定手段)。
【0040】
一方、前記操作に従った処理の内容が、運転者が必要な情報を取得するための処理のものではない場合、例えば、映像コンテンツの情報をインターネットからダウンロード(取得)するための処理である場合、処理ユニット11は、助手席ST2の情報が端末位置情報として得られている携帯端末200b、即ち、助手席ST2の乗員M2が所持する携帯端末200bをテザリング端末として決定する(S24:使用端末決定手段)。そして、処理ユニット11は、上記のようにしてテザリング端末として決定した携帯端末(S15、S23、S24)を介してインターネットから前記操作に基づいた情報をダウンロードする処理を実行する(S16)。
【0041】
上述したような処理(図4参照)によれば,操作者によるインストルメントパネルに設けられた操作部12aの操作に従って車載機器100が行うべき処理の内容に基づいて、当該処理にテザリング端末として使用されるべき携帯端末が決められる。具体的には、操作者による操作に従って車載機器100が行うべき処理の内容が、運転者が必要な情報を取得するための処理(例えば、更新された地図情報のダウンロード)である場合、その処理を行わせる操作を行う可能性の高い運転者M1が所持する携帯端末200aがテザリング端末として決められる。一方、操作者による操作に従って車載機器100が行うべき処理の内容が、運転者が必要な情報を取得するための処理でない(例えば、映像コンテンツの情報のダウンロード)場合、その処理を行わせる操作を行う可能性の高い助手席ST2の乗員M2が所持する携帯端末200bがテザリング端末として決められる。その結果、例えば、助手席ST2の乗員M2の意図に反して、更新された地図情報をダウンロードするために自分の携帯端末200bがテザリング端末として使用されてしまうことを防止することができ、また、運転席ST1の乗員(運転者)M1の意図に反して、映像コンテンツの情報をダウンロードするために自分の携帯端末200aがテザリング端末として使用されてしまうことを防止することができる。よって、運転者M1や助手席ST2の乗員M2の意図しない課金の発生、自分の携帯端末200a、200bがテザリング端末として使用されてしまって他の目的での使用が制限されてしまう等の問題を回避することができる。
【0042】
上述した各例(図3図4参照)において、各携帯端末の位置を表す端末位置情報として、座席の情報を用いたが、端末位置情報は各携帯端末の位置を表す情報であれば、これに限られない。例えば、車室内に設定される座標系での座標値や、車室内を複数の区域に分割して、携帯端末が存在する区域の情報を、端末位置情報として用いることができる。また、操作者の位置についても、座席で表すことに限られず、他の情報、例えば、車室内に設定された座標系での座標値や車室内の前記区域で表すこともできる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係る車載機器は、車室内において乗員の意図に反して自分の携帯端末がテザリング端末として使用されてしまうことを防止することができるという効果を有し、携帯端末をテザリング端末として用い、該携帯端末を介してインターネット等の所定のネットワークから情報を取得する車載機器として有用である。
【符号の説明】
【0044】
11 処理ユニット
12a、12b、12c 操作部
13a、13b、13c 表示部
14 記憶部
15 出力回路
16 スピーカ
17 AVユニット
18 ナビゲーションユニット
19 通信部
20 カメラユニット
100 車載機器
200、200a、200b、200c、200d 携帯端末(スマートフォン)
図1
図2
図3
図4