特開2015-218480(P2015-218480A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2015218480-交通標識 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-218480(P2015-218480A)
(43)【公開日】2015年12月7日
(54)【発明の名称】交通標識
(51)【国際特許分類】
   E01F 9/012 20060101AFI20151110BHJP
   E01F 9/016 20060101ALI20151110BHJP
   E01F 13/02 20060101ALI20151110BHJP
   E01F 13/04 20060101ALI20151110BHJP
【FI】
   E01F9/012
   E01F9/016
   E01F13/02 Z
   E01F13/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-102484(P2014-102484)
(22)【出願日】2014年5月16日
(71)【出願人】
【識別番号】306024805
【氏名又は名称】株式会社 林物産発明研究所
(72)【発明者】
【氏名】林 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】林 和志郎
(72)【発明者】
【氏名】林 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】林 宏三郎
【テーマコード(参考)】
2D064
2D101
【Fターム(参考)】
2D064AA11
2D064AA21
2D064AA22
2D064BA01
2D064DA08
2D064DA16
2D064DB03
2D064EA01
2D064EB22
2D101CA13
2D101EA01
2D101EA05
2D101FA11
2D101GA01
2D101GA22
(57)【要約】

【課題】 本発明は、道路等に設置して、車両に対する反射発光表示を行うための新規の交通標識の提供を図ったものである。
【解決手段】
下端に接地用フランジ状基盤2を具えた柱体1の胴周部に、当該柱体1の外周方向に膨出するような形態を具えかつその周面部3aに反射発光面4を形成して成る注意喚起用膨出部3を、当該柱体1に対して1個或いは任意間隔を隔てて複数個を形成するように構成した交通標識。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端に接地用フランジ状基盤(2)を具えた柱体(1)の胴周部に、当該柱体(1)の外周方向に膨出するような形態を具えかつその周面部(3a)に反射発光面(4)を形成して成る注意喚起用膨出部(3)を、当該柱体(1)に対して1個或いは任意間隔を隔てて複数個を形成するように構成した交通標識。
【請求項2】
柱体(1)或いは注意喚起用膨出部(3)を含めた全体を空洞状に形成して成る請求項1に記載の交通標識。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は道路等に設置して、車両に対する反射発光表示を行うための交通標識に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、道路上に設置して所定の案内等を行うものとして、三角錐状を呈する交通標識塔がある(例えば、特許文献1参照。)。 これは比較的弾力性に富んだ合成樹脂材料で製したものであり、主として道路上に載置して使用に供するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平07―34015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような三角錐状を呈する従来の交通標識の場合、これに反射発光面を形成しておいても、その表面が平滑的なため、反射発光効果に基づく顕示性は、決して充分であるとは称し得ないものであった。
また、その表面全体に発射発光面を形成しておいた場合、車両等が接触し易い交通標識であるため、車両が接触する都度、反射発光面の接触部位に傷を付けてしまうと言うような問題が生じ、そして、このような反射発光面の形成は当該交通標識の製造過程において形成するものであるため、この部分だけを修正すると言うことは殆ど採られず、通常、廃棄処分としてしまうものである。
【0005】
本発明は、上述したような従来の問題を解決した新規の交通標識の提供を図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は請求項1に記載のように、下端に接地用フランジ状基盤2を具えた柱体1の胴周部に、当該柱体1の外周方向に膨出するような形態を具えかつその周面部3aに反射発光面4を形成して成る注意喚起用膨出部3を、当該柱体1に対して1個或いは任意間隔を隔てて複数個を形成するように構成した交通標識に係る。
【0007】
本発明は請求項2に記載のように、柱体1或いは注意喚起用膨出部3を含めた全体を空洞状に形成して成る請求項1に記載の交通標識を実施の態様とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は請求項1に記載のような構成を、すなわち、下端に接地用フランジ状基盤2を具えた柱体1の胴周部に、当該柱体1の外周方向に膨出するような形態を具えかつその周面部3aに反射発光面4を形成して成る注意喚起用膨出部3を、当該柱体1に対して1個或いは任意間隔を隔てて複数個を形成するように構成したから、外周方向に迫出したような形態にある注意喚起用膨出部3の周縁が反射発光するため、車両に対する強い注意を喚起させることとなる。 そして、反射発光面の形成箇所が、交通標識全体から見た場合その占める割合が少ないため、車両接触に基づく損傷頻度を低下させ、従って、交通標識としての寿命を長引かせることとなる。
【0009】
本発明は請求項1に記載のような構成を、すなわち、 柱体1或いは注意喚起用膨出部3を含めた全体を空洞状に形成することにより、本発明品の軽量化が図られることとなる。 従って、車両が当たった際にその衝撃の緩和化が図られ、車両及び本発明品の損傷度合いを低下させることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の正面図である。
図2】本発明の平面図である。
図3図1におけるX−X線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図に於いて、1は交通標識の主体となる柱体であって、図示の実施例にあっては円柱状のものとしてある。 然し乍、これに限定されるものではなく、断面形状が矩形状、楕円状等であっても可とする。
【0012】
2は上記柱体1の下端に形成した接地用フランジ状基盤であって、道路上等の地面に対して設置の安定化を図るためのものである。 そして、地面に対する固定手段としては、螺子または接着剤に依る等適宜な手段であっても可とするが、単に載置するような形態とするように構成しても良い。
【0013】
3は注意喚起用膨出部であって、上記柱体1の胴周部に対して、その外周方向に膨出するような形態で形成してある。 そして、当該膨出部3の周面部3aは表示用面として機能させるために帯状平坦面とすると共に、その表面には反射発光面4が形成されている。
然し乍、反射発光面4を形成するためには、周面部3aを平坦面とする制約性は無く、乱反射に基づく広範囲方向の反射を企図した場合は、弧状面或いは斜状面とするように構成しても良い。
【0014】
なお、注意喚起用膨出部3は、柱体1が目立つように膨出させることを要件とするが、これの形状は図示のもの以外、例えばその平面形状が、円形状、楕円状、矩形状等、適宜な形状で可とする。
【0015】
更に、注意喚起用膨出部3の数であるが、図示の実施例では3個としてあるが、これは1個以上を柱体の胴周部に設けるものとし、また。その縦幅に対する限定性はない。 すなわち、幅広のものを一つ設けるように構成しても良く、幅狭なものを複数任意間隔を隔てて設けるように構成しても良い。
【0016】
ところで、本発明品は車両が当たった際に、本発明品自体の損傷は勿論であるが、車両側の損傷も最小限化することが好ましい。 そのために、柱体1を空洞な円筒状柱体とすることが好ましく、更には注意喚起用膨出部3も含めて全体を空洞化した状態で実施する場合もある。
【符号の説明】
【0017】
1 柱体
2 フランジ状基盤
3 膨出部
3a 周面部
4 反射発光面
図1
図2
図3