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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-219225(P2015-219225A)
(43)【公開日】2015年12月7日
(54)【発明の名称】支援システム、及び支援装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20151110BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20151110BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20151110BHJP
【FI】
   G01C21/36
   G06F17/30 310Z
   G06F17/30 340B
   G10L15/00 200Q
   G10L15/00 200T
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-105574(P2014-105574)
(22)【出願日】2014年5月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】嶋 和明
(72)【発明者】
【氏名】大淵 康成
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129BB22
2F129CC03
2F129CC16
2F129CC27
2F129CC28
2F129DD12
2F129DD18
2F129DD21
2F129DD40
2F129DD62
2F129EE02
2F129EE43
2F129EE52
2F129FF02
2F129FF12
2F129FF20
2F129FF60
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH18
2F129HH19
(57)【要約】
【課題】検索ワードの利用頻度を適正に求められるようにする。
【解決手段】地域に関する地域情報であるPOI情報D2aの検索に用いられた検索ワードD1aの文字列を、検索対象となった対象地域に関連付けて検索ワードデータベース70に記憶し、指定された地域に関連付けられている検索ワードD1aの文字列を抽出して当該検索ワードD1aの入力を支援する機能を有した検索システム1であって、前記検索に用いる検索ワードD1aの音声を入力する音声入力部13と、前記検索ワードD1aの音声を文字列に変換する検索ワードテキスト変換部45と、前記検索ワードテキスト変換部45による変換後の文字列を前記検索ワードD1aの音声の入力元に確認する検索ワード確定部47と、を備え、検索ワードデータベース70には前記検索ワード確定部47によって確認された検索ワードD1aの文字列を記憶する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地域に関する地域情報の検索に用いられた検索ワードを、検索対象となった対象地域に関連付けて記憶部に記憶し、指定された地域に関連付けられている検索ワードを記憶部から抽出して当該検索ワードの入力を支援する支援システムであって、
前記検索に用いる検索ワードの音声を入力する音声入力部と、
前記検索ワードの音声を文字列に変換する変換部と、
前記変換部による変換後の文字列を前記検索ワードの音声の入力元に確認する確認部と、を備え、
前記記憶部は、前記確認部によって確認された検索ワードの文字列を記憶する
ことを特徴とする支援システム。
【請求項2】
前記確認部は、前記検索ワードに同音異義語が含まれている場合、前記検索ワードの音声の入力元に正しい語を確認することを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
前記確認部は、前記変換部による変換結果の信頼性を示す指標値に応じて確認の要否を決定することを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項4】
前記検索ワードに基づいてタグ情報を生成し、前記検索ワードに紐付けて前記記憶部に記憶し、
前記指定された地域、及び前記タグ情報に基づいて前記記憶部から前記検索ワードを抽出して入力を支援することを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項5】
前記検索ワードの文字列に含まれている地名を前記検索対象の地域として特定する対象地域特定部を備え、
前記記憶部は、前記対象地域特定によって特定された検索対象の地域に前記検索ワードの文字列を関連付けて記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項6】
前記対象地域特定部は、前記検索ワードの文字列に含まれている地名が現在の地名に対する古い地名である場合に、現在の地名に置換することを特徴とする請求項5に記載の支援システム。
【請求項7】
前記検索ワードの音声の入力元の現在位置を前記検索対象の地域とすることを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項8】
目的地までの経路を案内するナビゲーション装置を備え、
前記ナビゲーション装置が前記音声入力部を備え、
前記ナビゲーション装置に設定された前記目的地、又は前記ナビゲーション装置の現在位置を前記検索対象の地域とすることを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項9】
経路を案内するナビゲーション装置と、
地域に関する地域情報の検索に用いられた検索ワードを、検索対象となった対象地域に関連付けて記憶部に記憶し、前記ナビゲーション装置によって指定された地域に関連付けられている検索ワードを記憶部から抽出して前記ナビゲーション装置に送信し当該検索ワードの入力を支援する支援サーバと、を備えた支援システムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、
前記検索に用いる検索ワードの音声を入力する音声入力部と、
前記検索ワードの音声データを前記支援サーバに送信する送信部と、を備え、
前記支援サーバは、
前記ナビゲーション装置から送信された前記検索ワードの音声を文字列に変換する変換部と、
前記変換部による変換後の文字列を前記ナビゲーション装置に確認する確認部と、を備え、
前記確認部によって確認された検索ワードの文字列を前記記憶部に記憶する
ことを特徴とする支援システム。
【請求項10】
地域に関する地域情報の検索に用いられた検索ワードを、検索対象となった対象地域に関連付けて記憶部に記憶し、指定された地域に関連付けられている検索ワードを記憶部から抽出して当該検索ワードの入力を支援する支援装置において、
前記検索に用いる検索ワードの音声データを受信する受信部と、
前記検索ワードの音声データを文字列に変換する変換部と、
前記変換部による変換後の文字列を前記検索ワードの音声データの送信元に確認する確認部と、を備え、
前記記憶部は、前記確認部によって確認された検索ワードの文字列を記憶する
ことを特徴とする支援装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援システム、及び支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2012−47703号公報(特許文献1)がある。この公報には、「ユーザによって入力された検索条件に基づいて周辺の施設を検索する場合の検索条件の入力を支援するナビゲーションシステム向け検索支援システムであって、目的地又は/及び経路に関する設定項目(目的地までの経路上の任意の地点等)に基づいて地名を抽出する地名抽出手段と、地名抽出手段で抽出した地名を検索条件としてユーザに対して入力可能とする入力補助手段とを備えることを特徴とする。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−47703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
他のユーザによって検索に利用された検索ワードを地域に紐付けて記憶しておき、ユーザに対して、当該ユーザが指定する地域周辺で、よく使われている検索ワードを当該ユーザに提示することが考えられる。しかしながら、例えば、同音異義語を有する検索ワードをユーザの音声で受け付けることを考えると、ユーザが望まない検索ワードで検索をしてしまう虞がある。この場合、その結果、検索ワードの利用頻度を適正に算出できない問題がある。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、検索ワードの利用頻度を適正に求めることができる支援システム、及び支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、地域に関する地域情報の検索に用いられた検索ワードを、検索対象となった対象地域に関連付けて記憶部に記憶し、指定された地域に関連付けられている検索ワードを記憶部から抽出して当該検索ワードの入力を支援する支援システムであって、前記検索に用いる検索ワードの音声を入力する音声入力部と、前記検索ワードの音声を文字列に変換する変換部と、前記変換部による変換後の文字列を前記検索ワードの音声の入力元に確認する確認部と、を備え、前記記憶部は、前記確認部によって確認された検索ワードの文字列を記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、検索ワードの利用頻度を適正に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る検索システムの構成を示す概略図である。
図2】地域検索要求データの説明図である。
図3】検索結果データの説明図である。
図4】中継サーバの機能的構成を示す図である。
図5】デジタル音声信号から文字列への検索ワードの変換例を示す概念図である。
図6】検索ワード管理データの説明図である。
図7】検索システムの地域検索に係る動作シーケンスを示す図である。
図8】検索システムの入力支援に係る動作シーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る検索システム1の構成を示す概略図である。
この検索システム1は、地域に関する地域情報を、ユーザが入力した検索ワードD1a(図2)に基づいて検索するものであり、さらに、ユーザに対し対象地域についての検索ワード候補を提示することで、検索ワードD1aのユーザによる入力を支援する支援機能を有している。
具体的には、この検索システム1は、図1に示すように、POI検索サーバ2と、車載器3と、中継サーバ4とを備え、これらが電気通信回線8を介してデータ通信する。
【0010】
POI検索サーバ2は、地域に関する地域情報の検索実行機能の役割を担うサーバコンピュータであり、検索対象の地域、及び検索キーの入力を他のコンピュータから受け付け、検索対象の地域に紐付けられているPOI情報D2a(図3)を、検索キーに基づいて検索し、該当するものを抽出して入力元に送信する。POI情報D2aは、地域情報の1態様であり、その詳細は後述する。
【0011】
車載器3は、車両9に搭載される車載型の機器である。この検索システム1では、車載器3として車載ナビゲーション装置が用いられており、車載器3は、ナビゲーション機能部10と、表示部12と、操作部11と、音声入力部13と、地域検索部14と、通信部16とを備えている。
ナビゲーション機能部10は、現在位置や目的地への経路案内機能や、現在位置から目的地までの経路探索機能を有するものであり、自車位置検出部21と、地図データベース22と、経路探索部24と、経路案内部25とを備えている。
自車位置検出部21は、車両9の現在位置を検出するものであり、GPSやジャイロセンサなどを備える。
地図データベース22は、経路検索や経路案内に供する地図データを格納する。この地図データは、CDやDVD等の記録メディアに記録されたデータ、或いは電気通信回線8を介して外部のサーバ端末よりダウンロードしたデータを用いて更新可能に成されている。
経路探索部24は、現在地点、又はユーザ指定地点から目的地までの経路のうち、経路コストが小さい経路を地図データに基づいて探索する。この経路コストには、距離や時間、料金等の任意のパラメータが用いられる。
経路案内部25は、表示部12に、経路探索部24によって探索された経路と、現在位置とを地図に重ねて表示して経路を案内する。
【0012】
表示部12は、車載器3の各種情報を表示するものであり、液晶ディスプレイ等の表示装置を備えている。この表示部12は、タッチパネルを備え、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチ操作部としても構成されており、操作部11と同様に、目的地等の各種設定の入力インターフェースとしても用いられる。
操作部11は、ユーザ操作を受け付けるものであり、複数の操作子を備え、目的地等の各種の入力に用いられる。
【0013】
音声入力部13は、ユーザが発話した発話音声を取得し地域検索部14に出力するものである。この音声入力部13は、例えば音声を集音してアナログ音声信号を出力する集音装置や、このアナル音声信号を所定の符号化形式でデジタル化してデジタル音声信号を出力するプロセッサ等を備えている。
地域検索部14は、対象地域についての地域検索を要求する地域検索要求データD1を中継サーバ4に送信し、この中継サーバ4から地域検索の結果を含む検索結果データD2を受信し、地域検索の結果を図示せぬ表示部に表示する。
【0014】
図2は、地域検索要求データD1の説明図である。
地域検索要求データD1には、図2に示すように、検索ワードD1a、対象地域特定補助情報D1b、及び、その他車両情報D1cが含まれている。
検索ワードD1aは、音声入力部から入力された発話音声のデジタル音声信号である。この検索ワードD1aには、地域検索の検索キーとなる単語と、対象地域を示す単語とが含まれている。対象地域を示す単語には、例えば地名の他に、「現在地」や「目的地」といった固有の地点を間接的に示す単語が挙げられる。
対象地域特定補助情報D1bは、検索ワードD1aに基づいて対象地域を特定するために必要となり得る補助的な情報であり、現在位置情報、及び目的位置情報を含んでいる。現在位置情報は車両9の現在位置を示す情報であり、目的位置情報は経路案内の目的地に設定された地点を示す情報である。検索ワードD1aに、「現在地」、及び「目的地」という単語が含まれていた場合には、それぞれが車両9の現在位置、及び経路案内の目的地に置き換えられる。
その他車両情報D1cは、現在位置や目的地の他に、車載器3が取得可能な車両9に関する情報であって、地域検索の絞り込みや検索条件に利用可能な情報である。
【0015】
図3は、検索結果データD2の説明図である。
検索結果データD2には、図3に示すように、POI情報D2a、及びPOI位置情報D2bが含まれている。
POI情報D2aは、地域に関する地域情報の一例であり、地図上に存在する様々なPOI(Point of Interest)の名称等を表す情報である。またPOIは各種の施設に関する情報である。なお、検索結果データD2には、検索に該当したPOIの数に対応して、複数のPOI情報D2a、及びPOI位置情報D2bが含まれている。
【0016】
POI情報D2aには複数の属性情報が割り当てられており、例えば名称、施設のカテゴリー、電話番号が属性情報として割当てられている。このカテゴリーには、この他にも例えば、宿泊施設、レストラン、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなどの商業的な施設を示すカテゴリーや、市役所など公的な施設を示すカテゴリーが含まれている。
【0017】
POI位置情報D2bは、POI情報D2aが示すPOIの存在位置を示す情報であり、例えば「東経135度×分×秒、北緯36度×分×秒」といった経度緯度が用いられる。
係る検索結果データD2が地域検索部14に受信されると、地域検索部14は、POI情報D2a、及びPOI位置情報D2bに基づいて、対象地域の地図上に、検索されたPOIをマッピングして表示する。
【0018】
前掲図1に戻り、車載器3の通信部16は、中継サーバ4と相互にデータ通信するものである。この通信部16は、スマートフォン28と通信接続し、このスマートフォン28、及び電気通信回線8を介して中継サーバ4とデータ通信する。
スマートフォン28は、多機能型携帯電話であり、例えばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を用いて通信部16に接続され、通信部16の制御の下、電気通信回線8を介して中継サーバ4との間でデータ通信する。
なお、通信部16がスマートフォン28を介することなく直接的に電気通信回線8を介して中継サーバ4とデータ通信しても良いことは勿論である。
【0019】
図4は、中継サーバ4の機能的構成を示す図である。
中継サーバ4は、車載器3によるPOI検索サーバ2を用いた地域検索を仲介する役割を担うものであり、CPUやROM、RAM、記憶装置等を有する、いわゆるサーバコンピュータによって構成されている。
具体的には、中継サーバ4は、車載器3が送信する地域検索要求データD1を受信し、この地域検索要求データD1に基づいて、POI検索サーバ2の仕様に合わせた検索用データD3を生成する。中継サーバ4は、この検索用データD3をPOI検索サーバ2に送信してPO地域検索を実行させ、その検索結果である上記検索結果データD2を受信して、地域検索要求データD1の送信元の車載器3に送信する。
また、この中継サーバ4は、対象地域についての検索ワード候補を提示することで、ユーザによる検索ワード入力を支援する。
【0020】
係る中継サーバ4は、図4に示すように、通信部40と、検索用データ生成部41と、検索代理要求部42と、検索ワード入力支援部43と、を備えている。
通信部40は、スマートフォン28やPOI検索サーバ2などの電気通信回線8に接続されているノードと相互にデータ通信するものである。
検索用データ生成部41は、車載器3から受信した地域検索要求データD1に基づいて、地域検索の対象地域、及び検索キーを特定して検索用データD3を生成するものであり、検索ワードテキスト変換部45、検索ワード確定部47と、対象地域特定部48と、検索キー特定部49とを備えている。
【0021】
検索ワードテキスト変換部45は、地域検索要求データD1に含まれている検索ワードD1aのデジタル音声信号に対し、音声認識処理、及び自然言語処理を施して、テキストデータ形式の文字列に変換し、検索ワード確定部47に出力する。以下、検索ワードD1aをテキスト形式の文字列に変換したものを「検索ワードテキストデータE」と称する。
【0022】
この検索システム1では、検索ワードD1aの音声認識、及び自然言語処理を高い精度で、かつ高速に処理するために、前掲図1に示すように、音声認識処理、及び自然言語処理の役割を担うVRサーバ50を中継サーバ4とは別に設けており、検索ワードテキスト変換部45は、このVRサーバ50を用いて、検索ワードD1aを文字列に変換する。
VRサーバ50は、電気通信回線8を介して中継サーバ4から検索ワードD1aのデジタル音声信号を受信し、音声認識処理、及び自然言語処理を施して文字列に変換し、この文字列のテキストデータを中継サーバ4に送信する。この文字列が検索ワードテキストデータEとして検索ワードテキスト変換部45に取得されて検索ワード確定部47に出力される。
【0023】
図5は、デジタル音声信号から文字列への検索ワードの変換例を示す概念図である。
同図に示すように、ユーザが検索ワードD1aとして「大窪のおいしいラーメン」と発話した場合、VRサーバ50では、この発話音声のデジタル音声信号に対して音声認識処理が施され、単音節ごとにローマ字表記したテキストデータに変換される。次いで、このテキストデータに対し、形態素解析や構文解析等に基づく自然言語処理が施され、単語単位に区切られて文字列データに変換される。発話の言語が日本語である場合には、自然言語処理において、かな漢字変換処理が単語のそれぞれについて行われ、検索ワードテキストデータEが生成される。このとき、単語に同音異義語(同音異字とも呼ばれる)が含まれる等して、単語が一意に特定されない場合には、複数の文字列データが生成される。
以下では、音声から文字列へ変換する際の候補となる(正解である可能性がある)複数の文字列を確定候補文字列Cと称する。
なお、図5では、発話の言語が日本語である場合を例示したが、発話に用いられる言語は日本語以外であっても良い。この場合、自然言語処理では、日本語に対してかな漢字変換処理が行われるように、その言語の合わせた処理が適宜に行われる。
【0024】
前掲図4に戻り、検索ワード確定部47は、検索ワードテキスト変換部45で得られた検索ワードテキストデータEを必要に応じてユーザに確認し確定するものである。
詳述すると、音声認識を用いた検索ワードD1aの入力においては、上記検索ワードテキスト変換部45(より正確にはVRサーバ50)での音声認識処理や自然言語処理の精度に起因して、変換後の単語に誤りが生じることがある。検索ワード確定部47は、係る誤りを無くし、ユーザが発話によって入力した意図通りの検索ワードD1aの文字列を確定するものであり、確認要否判定部60と、ユーザ確認処理部61とを備えている。
【0025】
確認要否判定部60は、上記音声認識処理、及び自然言語処理を通じて特定された検索ワードテキストデータEの文字列の正否についてユーザへの確認が必要か否かを判定する。すなわち、確認要否判定部60は、検索ワードテキストデータEについて、複数の確定候補文字列C(図5)が得られている場合に正否確認が必要であると判定し、その旨をユーザ確認処理部61に出力する。
【0026】
なお、一般に、音声認識処理、及び自然言語処理においては、処理結果の信頼性を示す指標値(スコアとも呼ばれる)が算出されていることから、この指標値が示す処理結果の確度に基づいて、確認要否判定部60が要否判定をしても良い。この場合、検索ワードテキストデータEとして、複数の確定候補文字列Cが得られているにもかかわらず、指標値に基づき確認不要と判定されたときには、最も確度が高い確定候補文字列Cが検索ワードテキストデータEとして決定される。
【0027】
ユーザ確認処理部61は、単語の正否の確認が必要であると確認要否判定部60によって判定された場合に、上記複数の確定候補文字列Cを含む検索ワード確認データD4を車載器3に通信部40を通じて送信する。
【0028】
車載器3では、検索ワード確認データD4を受信した場合、検索ワードD1aの確定候補文字列Cを表示部12に表示してユーザに選択させる。この選択の際、検索ワードD1aの確定候補文字列Cの中にユーザが意図したものが含まれていない場合に、ユーザが操作部11を操作して、検索ワードD1aについての正しい文字列を入力するようにしても良い。
検索ワードD1aについての複数の確定候補文字列Cのうち、ユーザによって選択された確定候補文字列Cのテキストデータが確定検索ワード文字列データD5として車載器3から中継サーバ4に送信され、上記検索ワード確定部47に入力される。
【0029】
検索ワード確定部47は、検索ワードテキストデータEを対象地域特定部48、及び検索キー特定部49に出力する。この検索ワードテキストデータEは、ユーザ確認が不要と判定されている場合には、検索ワードテキスト変換部45で変換されたデータであり、ユーザ確認を要した場合には、確定検索ワード文字列データD5が示すテキストデータである。
また検索ワード確定部47は、地域検索に使用されることが確定した検索ワードを蓄積すべく、検索ワード入力支援部43に出力する。
【0030】
対象地域特定部48は、検索ワードテキストデータEに含まれる各単語のうち、地域を示すものを対象地域として特定する。地域を示す単語には、上述したように、「○○市」といった地名や、その他「現在地」や「目的地」といった固有の地点を指し示す単語が挙げられる。「現在地」、及び「目的地」という単語が検索ワードテキストデータEの中に含まれていた場合には、対象地域特定部48は、それぞれを車両9の現在位置、及び経路案内の目的地に置き換えて対象地域として特定し、検索代理要求部42に出力する。
【0031】
ここで、地名は変ることがあり、ユーザが変更前の地名を検索ワードD1aに含めていた場合には、意図しない地域について検索されてしまうことがある。この問題を解決するために、対象地域特定部48には、地名変換データベース53が設けられている。
地名変換データベース53には、全国の地名に加え、変更が生じている地名については変更前、及び変更後の地名が記録されている。
対象地域特定部48は、地名変換データベース53に基づいて、地名を示す単語を特定し、その地名が変更前である場合には、変更後の地名に置換する。
これにより、ユーザが変更前の地名を検索ワードD1aに含めて入力した場合でも、現状に即した地名に置換され、ユーザが意図した地域についての検索が行われることとなる。
【0032】
なお、変更前の地名を変更後の地名に置換する処理は、検索ワードテキスト変換部45で行っても良い。ただし、検索ワード確定部47において、検索ワードテキスト変換部45が置換した地名を含む検索ワードテキストデータEについて、ユーザに正否確認を要求する場合は、地名が置換されている事をユーザが認識可能にすることが望ましい。これにより、自動で置換された地名について、ユーザが誤変換であると誤認してしまうことが防止される。
【0033】
検索キー特定部49は、検索ワードテキストデータEに含まれる各単語から、上記対象地域を示す単語を除いた各々の単語を検索キーとして特定し、検索代理要求部42に出力する。検索キーとして複数の単語が特定された場合には、それらの単語が複数語検索(アンド検索)に用いられる。
【0034】
検索代理要求部42は、対象地域特定部48、及び検索キー特定部49のそれぞれから入力された対象地域、及び検索キーに基づいて検索用データD3を生成してPOI検索サーバ2に通信部40を通じて送信し、車載器3を代理して地域検索の実行を要求する。この検索用データD3のデータ構造には、POI検索サーバ2の仕様に合わせた適宜のものが用いられる。
また検索代理要求部42は、地域検索の実行要求に対する検索結果データD2をPOI検索サーバ2から受信すると、要求元の車載器3に通信部40を介して送信する。
【0035】
検索ワード入力支援部43は、車載器3からの要求に応じて、対象地域についての検索ワード候補を抽出し、当該車載器3に通信部40を介して送信することで、車載器3のユーザによる検索ワード入力を支援するものであり、検索ワードデータベース70と、蓄積管理部71と、候補抽出部72とを備えている。
【0036】
検索ワードデータベース70は、検索ワード確定部47によって確定された検索ワードテキストデータE(すなわち、検索ワードD1aの文字列)を管理するデータベースであり、1件のレコードには、図6に示すように、検索ワード文字列63と、付加情報64とが含まれている。
検索ワード文字列63は、上記検索ワード確定部47によって確定された検索ワードテキストデータEが示す文字列である。
付加情報64は、検索ワード文字列63に関連付けられたメタ情報(メタデータとも称される)であり、少なくとも地域情報64A、ジャンル情報64B、及び検索回数情報64Cを含んでいる。
【0037】
地域情報64Aは、地域検索の対象となった対象地域の地名を示す情報である。具体的には、地域情報64Aは、行政区画で細分化して管理されており、図6の例では、都道府県を示す都道府県64A1と、都道府県を細分化した市区町村を示す市区町村64A2と、行政区画の名称に属さない地名(建物名等)を示すその他64A3とを含んでいる。
ジャンル情報64Bは、検索ワードD1aに含まれる検索キーに関連付けるジャンルの情報であり、上記POI情報のジャンルに対応する。
検索回数情報64Cは、検索ワード文字列63の文字列で検索された回数(POI検索サーバ2に検索要求した回数)を示すものであり、この回数が検索ワードD1aの人気(利用頻度)のバロメータとして用いられる。
【0038】
蓄積管理部71は、検索ワード確定部47、対象地域特定部48、検索キー特定部49のそれぞれから検索ワード文字列、対象地域、及び検索キーを取得し、検索ワードデータベース70を登録・更新する。
すなわち、蓄積管理部71は、検索ワードデータベース70に未登録の新規の検索ワードテキストデータEを取得した場合、新規のレコードを検索ワードデータベース70に追加する。このとき、検索ワードテキストデータEの文字列が上記検索ワード文字列63に格納され、対象地域が地域情報64Aに格納される。また検索キーに基づいてジャンルが特定されてジャンル情報64Bに格納される。
一方、蓄積管理部71は、検索ワードデータベース70に登録済みの検索ワードテキストデータEを取得した場合、検索回数情報64Cに格納されている回数を「1」だけ加算更新する。このとき、検索ワードテキストデータEに含む検索キーに、地域情報64Aやジャンル情報64Bに追加されていない新規な情報が含まれている場合は、これら地域情報64Aやジャンル情報64Bへの情報追加も併せて行われる。
【0039】
なお、検索ワードデータベース70の付加情報64は、図6の例示に限らず、検索ワードテキストデータEと紐付けられ得る任意の情報を含めることができる。
【0040】
候補抽出部72は、車載器3から要求を受け、当該車載器3のユーザに提示するに適切な検索ワードテキストデータEの文字列を検索ワードデータベース70から検索ワード候補Fとして抽出し、検索ワード候補データD6に含めて送信するものである。
詳述すると、車載器3の地域検索部14(図1)は、操作部11の操作により、検索ワード候補Fの提示要求をユーザから受けると、検索ワード候補提示要求データD7を中継サーバ4に送信し、この検索ワード候補提示要求データD7が候補抽出部72に入力される。
【0041】
候補抽出部72は、検索ワード候補提示要求データD7が入力されると、所定の地域を検索キーとして検索ワードデータベース70を検索し、該当する検索ワード文字列63を抽出し、それらを検索ワード候補Fとして検索ワード候補データD6に含めて車載器3に送信する。
検索ワードデータベース70の検索キーとする所定の地域には、例えば検索ワード候補提示要求データD7を送信した車載器3が直近に送信している地域検索要求データD1から求められた対象地域や、車載器3の現在位置、車載器3の経路案内に設定された目的地等が用いられる。これら現在位置や、目的地は、地域検索要求データD1の対象地域特定補助情報D1bを用いることができる。
また候補抽出部72は、検索に該当する検索ワード文字列63を抽出するときには、検索回数(利用頻度)が多いものから順に抽出する。この抽出の絞り込みのために、車載器3のユーザが上記検索ワード候補提示要求データD7を送信する際に、絞り込みに利用可能な検索語を含めて送信し、この検索語に基づいて候補抽出部72が絞り込み検索を行っても良い。
【0042】
車載器3は、検索ワード候補データD6を受信すると、検索ワード候補Fを表示部12に表示することでユーザに提示し、いずれかを選択可能にする。これにより、ユーザに対して検索ワードの入力支援が行われることとなる。
車載器3は、いずれかの検索ワード候補Fが選択されると、当該検索ワード候補Fを検索ワードD1aとして地域検索要求データD1を中継サーバ4に送信する。このとき、地域検索要求データD1に含められる検索ワードD1aは、デジタル音声データではなく文字列のテキストデータが用いられる。
【0043】
中継サーバ4では、検索ワードD1aがテキストデータの地域検索要求データD1を受信した場合、検索ワードD1aに対する音声認識処理や自然言語処理が不要であるため、この地域検索要求データD1の検索ワードD1aは、検索ワードテキスト変換部45、及び検索ワード確定部47をスキップして、対象地域特定部48、及び検索キー特定部49に入力されることとなる。
【0044】
なお、図4に示す中継サーバ4の各機能部は、例えばROMや記憶装置に記憶されている所定のプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することで実現される。
また図4は、本願発明を理解容易にするために、中継サーバ4の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、中継サーバ4の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。図1の車載器3についても同様である。
【0045】
図7は、検索システム1の地域検索に係る動作シーケンスを示す図である。
ユーザが地域検索をする場合、車載器3は音声入力部13からユーザによる検索ワードD1aの発話音声入力を受け付ける(ステップSa1)。そして車載器3は、検索ワードD1a、現在位置、及び目的地に基づいて地域検索要求データD1を生成し、中継サーバ4に送信する(ステップSa2)。
【0046】
中継サーバ4は、地域検索要求データD1を受信すると(ステップSa3)、音声認識処理、及び自然言語処理等を行い、検索ワードD1aのデジタル音声データを文字列に変換してテキストデータ形式の検索ワードテキストデータEを生成し(ステップSa4)、変換後の検索ワードテキストデータEについてユーザの確認が必要か否かを判定する(ステップSa5)。
ユーザの確認が必要な場合(ステップSa5:Yes)、中継サーバ4は、検索ワード確認データD4を車載器3に送信する(ステップSa6)。この検索ワード確認データD4には、上述した通り、ユーザに検索ワードD1aの変換後の文字列として確定を求める複数の確定候補文字列Cを含むものである。
【0047】
車載器3は、検索ワード確認データD4を受信すると(ステップSa7)、確定候補文字列Cの各々を表示部12に表示して、意図に即した確定候補文字列Cをユーザに選択させ、或いは、ユーザに意図に即した検索ワードD1aを入力させる(ステップSa8)。係る処理により、ユーザが音声入力した検索ワードD1aの変換後の文字列についてユーザ確認が行われ、この確認の結果、検索ワードD1aの変換後の文字列がユーザの意図通りに決定される。
そして車載器3は、この選択、或いは入力に基づいて確定検索ワード文字列データD5を生成し、中継サーバ4に送信する(ステップSa9)。
【0048】
中継サーバ4は、確定検索ワード文字列データD5を受信すると(ステップSa10)、この確定検索ワード文字列データD5に基づいて検索ワードテキストデータEを確定し、入力支援のために検索ワードデータベース70への登録、更新をする(ステップSa11)。
一方、ステップSa5において、検索ワードテキストデータEに対するユーザの確認が不要であった場合には(ステップSa5:No)、中継サーバ4は、処理手順を上記ステップSa11に進め、変換後の検索ワードテキストデータEに基づき検索ワードデータベース70への登録、更新をする(ステップSa11)。
【0049】
次いで、中継サーバ4は、検索ワードテキストデータEに基づいて、対象地域、及び検索キーを特定し(ステップSa12)、検索用データD3を生成してPOI検索サーバ2に送信する(ステップSa13)。なお、対象地域の特定は、地名変換データベース53を参照して行われ、対象地域として変更前の地名が特定された場合には、変更後の地名に置換される。
POI検索サーバ2においては、検索用データD3を受信すると(ステップSa14)、対象地域に紐付けられているPOI情報(地域情報)を検索キーに基づいて検索し(ステップSa15)、その結果を中継サーバ4に送信する(ステップSa16)。
【0050】
中継サーバ4は、POI検索サーバ2から検索結果を受信すると(ステップSa17)、この結果に基づいて検索結果データD2を生成し、車載器3に送信する(ステップSa18)。
【0051】
車載器3は、検索結果データD2を受信すると(ステップSa19)、対象地域の地図を表示部12に表示し、この地図にPOI情報を重ねて表示する(ステップSa20)。これにより、ユーザが要望した対象地域についてPOI情報が提示される。
【0052】
ユーザは、POI情報の提示結果に満足しない等して、他の検索ワードD1aで検索を試みる場合、検索システム1の入力支援機能を利用し、対象地域についての検索ワード候補Fの提示を求めることができる。ユーザが入力支援機能を利用する場合は、車載器3の操作部11を操作して車載器3に指示入力する。
【0053】
図8は、検索システム1の入力支援機能に係る動作シーケンスを示す図である。
車載器3は、ユーザの操作によって入力支援機能の利用指示を受け付けると(ステップSb1)、中継サーバ4に対し検索ワード候補提示要求データD7を送信する(ステップSb2)。
【0054】
中継サーバ4は、検索ワード候補提示要求データD7を受信すると(ステップSb3)、検索ワード候補Fを提示する対象地域を特定し(ステップSb4)、この対象地域を検索キーとして検索ワードデータベース70を検索し、該当する検索ワード文字列63を抽出する(ステップSb5)。そして中継サーバ4は、これらの検索ワード文字列63を検索ワード候補Fとして含む検索ワード候補データD6を生成し、車載器3に送信する(ステップSb6)。
この中継サーバ4では、検索ワード候補Fの提示対象とする対象地域として、前掲図7のステップSa12で特定されている対象地域が用いられており、車載器3のユーザは対象地域を再度入力する手間が省かれている。
【0055】
なお、対象地域を指定する情報を検索ワード候補提示要求データD7に含めて車載器3が生成して中継サーバ4に送信し、中継サーバ4が、この対象地域を検索キーとして検索ワード候補Fを検索しても良い。
この場合、車載器3においては、検索ワード候補提示要求データD7に含める対象地域の入力を、操作部11から受け付ける構成に加え、音声入力部13から受け付ける構成としても良い。車載器3は、対象地域の入力を音声により受け付けた場合、デジタル音声データを検索ワード候補提示要求データD7に含めて中継サーバ4に送信する。一方、中継サーバ4は、検索ワード候補提示要求データD7が含む対象地域がデジタル音声データであった場合には、検索ワードテキスト変換部45を用いて音声を文字列に変換し、対象地域特定部48により対象地域を特定する。
【0056】
車載器3は、検索ワード候補データD6を受信すると(ステップSb7)、この検索ワード候補データD6に基づいて検索ワード候補Fを表示部12に表示してユーザに提示し(ステップSb8)、ユーザによる選択を待ち受ける。この検索ワード候補Fの提示により、ユーザに対する検索ワード入力の支援が行われることとなる。
そして車載器3は、いずれかの検索ワード候補Fがユーザの操作によって選択されると(ステップSb9)、当該検索ワード候補Fを検索ワードD1aとして地域検索要求データD1を生成して中継サーバ4に送信する(ステップSb10)。上述の通り、地域検索要求データD1に含められる検索ワードD1aは、デジタル音声データではなく文字列のテキストデータである。
【0057】
中継サーバ4は、地域検索要求データD1を受信すると(ステップSb11)、この地域検索要求データD1が含む検索ワードD1aに基づいて、地域検索をするための処理を実行する。この処理は、次の点を除き、前掲図7で説明した動作と同様である。すなわち、ステップSb11で受信した地域検索要求データD1では、検索ワードD1aが既に文字列のデータであるから、この検索ワードD1aに対する音声認識処理や自然言語処理による文字列変換(図7:ステップSa4)、及びユーザ確認要否判定(ステップSa5)が不要である。
【0058】
そこで検索ワードD1aが既に文字列のテキストデータである場合には、中継サーバ4は、地域検索要求データD1が含む検索ワードD1aの文字列に基づく検索ワードデータベース70の更新(検索回数の加算更新)(ステップSb12)、対象地域、及び検索キーの特定(ステップSb13)、及び検索用データD3のPOI検索サーバ2への送信(ステップSb14)のそれぞれを行う。
【0059】
POI検索サーバ2は、検索用データD3を受信すると(ステップSb15)、対象地域に紐付けられているPOI情報(地域情報)を検索キーに基づいて検索し(ステップSb16)、その結果を中継サーバ4に送信する(ステップSb17)。
そして中継サーバ4は、POI検索サーバ2から検索結果を受信すると(ステップSb18)、この結果に基づいて検索結果データD2を生成し、車載器3に送信する(ステップSb19)。
車載器3は、検索結果データD2を受信すると(ステップSb20)、対象地域の地図を表示部12に表示し、この地図にPOI情報を重ねて表示する(ステップSb21)。これにより、ユーザが入力支援を利用して入力した検索ワードD1aで検索されたPOI情報が提示される。
【0060】
なお、上記図7、及び図8のシーケンス図の処理単位は、地域検索、及び入力支援に係る処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。すなわち、地域検索、及び入力支援に係る処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0061】
以上説明したように、本実施形態の検索システム1によれば、検索に用いる検索ワードD1aを音声入力部13から入力するため、ユーザは車両9の運転中であっても検索ワードD1aをハンズフリーで入力できる。
これに加え、本実施形態では、検索ワードD1aの変換後の文字列を車載器3のユーザ(すなわち検索ワードD1aの音声の入力元)に確認し、確認された検索ワードD1aの文字列を検索ワードデータベース70に記憶して蓄積する構成とした。
この構成によれば、検索ワードD1aに対する音声認識処理や自然言語処理の精度によらず、ユーザが意図した通りの正確な検索ワードD1aが検索ワードデータベース70に蓄積される。これにより検索ワードD1aの利用頻度を適正に求めることがき、また、利用頻度が高い正確な検索ワード候補Fをユーザに提示して入力を支援することができる。そして、ユーザは、この検索ワード候補Fを用いて検索を要求することで、該当する最新のPOI情報D2aを得ることができる。
【0062】
また本実施形態によれば、検索ワードD1aの音声を変換した文字列に同音異義語が含まれている場合、確定候補文字列Cを車載器3のユーザ(すなわち検索ワードD1aの音声の入力元)に提示して正しいものを確認する構成とした。
これにより、検索ワードD1aに含まれる同音異義語に起因して、ユーザが意図しない検索が行われることが防止される。
【0063】
また本実施形態によれば、検索ワードD1aの音声を変換して得られた文字列の信頼性を示す指標値に応じて、変換後の文字列に対するユーザ確認の要否を決定する構成とした。
この構成によれば、信頼性が高い場合には、ユーザに確認が求められることがなく、ユーザの操作負担が低減され、利便性の向上が図られる。
【0064】
また本実施形態によれば、検索ワードD1aに基づいて付加情報64(タグ情報)を生成し、検索ワードD1aの文字列に紐付けて検索ワードデータベース70に記憶する構成とした。
これにより、付加情報64に応じた種々の検索キーによって検索ワード候補Fを抽出し、ユーザに提供することができる。
【0065】
また本実施形態によれば、検索ワードD1aの文字列に含まれている地名を検索対象の地域として特定する構成を備えたため、検索対象の地域を別途にユーザに入力させる手間を省くことができる。
特に本実施形態では、検索ワードD1aの文字列に含まれている地名が現在の地名に対する古い地名である場合に、現在の地名に置換する構成を備えるため、地名が変ったことをユーザが知らなくとも、ユーザが意図した地域を対象に検索を実行できる。
また、検索ワードデータベース70には、置換後の現在の地域に紐付けて検索ワードD1aの文字列が記憶されるため、地名の新旧にかかわらずに、その地名に対する検索ワードD1aの検索回数を適正に求めることができ、またユーザに検索ワード候補Fとして提供できる。
【0066】
また本実施形態によれば、検索ワードD1aの音声の入力元である車載器3の現在位置を検索対象の地域とする構成を備えるため、例えば車両9で走行中のユーザが、現在位置の地名等を把握できなくとも、現在位置を対象とする地域検索を簡単に行うことができる。
【0067】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
【0068】
例えば上述した実施形態において、地域に関する地域情報としてPOI情報D2aを例示したが、これに限らず、地域情報には、地域と紐付けて管理できる任意の情報を用いることができる。
【0069】
また上述した実施形態において、検索ワードD1aに含まれる単語の数は任意である。具体的には、少なくとも検索キーとなる1つの単語が含まれていれば良く、この場合、検索対象の地域には、対象地域特定補助情報D1bに含まれる現在位置などが用いられる。
【0070】
また上述した実施形態では、検索システム1として、車両9に搭載された車載器3が検索ワードD1aの音声入力を受け付ける構成を例示したが、車載器3に代えて、ポータブルナビゲーション装置や、携帯電話、携帯型情報端末であっても良く、また据置型の情報端末であっても良い。
【符号の説明】
【0071】
1 検索システム(支援システム)
2 POI検索サーバ
3 車載器(入力元)
4 中継サーバ(支援サーバ、支援装置)
8 電気通信回線
9 車両
13 音声入力部
41 検索用データ生成部
43 検索ワード入力支援部
45 検索ワードテキスト変換部(変換部)
47 検索ワード確定部(確認部)
48 対象地域特定部
50 VRサーバ
53 地名変換データベース
63 検索ワード文字列
64 付加情報(タグ情報)
70 検索ワードデータベース(記憶部)
72 候補抽出部
C 確定候補文字列
D1a 検索ワード
D2a POI情報(地域情報)
E 検索ワードテキストデータ
F 検索ワード候補
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8