【解決手段】ニーズ情報と、2以上の物品情報とが対応付いた1以上のニーズ物品管理情報が格納されるニーズ物品管理情報格納部と、物品情報と、物品位置情報とが対応付いた2以上の物品位置管理情報が格納される物品位置管理情報格納部と、ニーズ情報を受け付ける受付部と、当該ニーズ情報に対応する2以上の物品情報を、ニーズ物品管理情報格納部から取得する物品情報取得部と、当該2以上の各物品情報に対応する物品位置情報を、物品位置管理情報格納部から取得する物品位置情報取得部と、当該2以上の物品位置情報を出力する出力部とを備える物品購入支援装置により、ユーザのニーズに対応する2以上の物品を特定し、当該物品の店舗内における位置を出力することができる。
ユーザのニーズを示す情報であるニーズ情報と、当該ニーズ情報が示すニーズを実現するために必要な物品を示す情報である2以上の物品情報とが対応付いた情報である1以上のニーズ物品管理情報が格納されるニーズ物品管理情報格納部と、
物品情報と、店舗内における当該物品情報が示す物品が配置されている位置を示す情報である物品位置情報とが対応付いた情報である2以上の物品位置管理情報が格納される物品位置管理情報格納部と、
ニーズ情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けたニーズ情報に対応する2以上の物品情報を、前記ニーズ物品管理情報格納部から取得する物品情報取得部と、
前記物品情報取得部が取得した2以上の各物品情報に対応する物品位置情報を、前記物品位置管理情報格納部から取得する物品位置情報取得部と、
前記物品位置情報取得部が取得した2以上の物品位置情報を出力する出力部とを備える物品購入支援装置。
ユーザのニーズを示す情報であるニーズ情報と、当該ニーズ情報が示すニーズを実現するために必要な物品を示す情報である2以上の物品情報とが対応付いた情報である1以上のニーズ物品管理情報が格納されるニーズ物品管理情報格納部と、
物品情報と、店舗内における当該物品情報が示す物品が配置されている位置を示す情報である物品位置情報とが対応付いた情報である2以上の物品位置管理情報が格納される物品位置管理情報格納部と、
受付部と、物品情報取得部と、物品位置情報取得部と、出力部とを用いて行われる物品購入支援方法であって、
前記受付部が、
ニーズ情報を受け付ける受付ステップと、
前記物品情報取得部が、
前記受付部が受け付けたニーズ情報に対応する2以上の物品情報を、前記ニーズ物品管理情報格納部から取得する物品情報取得ステップと、
前記物品位置情報取得部が、
前記物品情報取得部が取得した2以上の各物品情報に対応する物品位置情報を、前記物品位置管理情報格納部から取得する物品位置情報取得ステップと、
前記出力部が、
前記物品位置情報取得部が取得した2以上の物品位置情報を出力する出力ステップとを備える物品購入支援方法。
ユーザのニーズを示す情報であるニーズ情報と、当該ニーズ情報が示すニーズを実現するために必要な物品を示す情報である2以上の物品情報とが対応付いた情報である1以上のニーズ物品管理情報が格納されるニーズ物品管理情報格納部と、
物品情報と、店舗内における当該物品情報が示す物品が配置されている位置を示す情報である物品位置情報とが対応付いた情報である2以上の物品位置管理情報が格納される物品位置管理情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
ニーズ情報を受け付ける受付部、
前記受付部が受け付けたニーズ情報に対応する2以上の物品情報を、前記ニーズ物品管理情報格納部から取得する物品情報取得部、
前記物品情報取得部が取得した2以上の各物品情報に対応する物品位置情報を、前記物品位置管理情報格納部から取得する物品位置情報取得部、
前記物品位置情報取得部が取得した2以上の物品位置情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明による物品購入支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ニーズ情報を受け付け、当該ニーズ情報が示すニーズに対応する2以上の物品の店舗内における位置を出力する物品購入支援装置1について説明する。
【0029】
なお、本実施の形態における物品購入支援装置1は、通常、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である。また、物品購入支援装置1は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよい。スタンドアロンの装置は、例えば、携帯電話や、スマートフォン、PDAなどの端末装置である。
【0030】
図1は、本実施の形態における物品購入支援装置1のブロック図である。物品購入支援装置1は、ニーズ物品管理情報格納部101、物品位置管理情報格納部102、通路情報格納部103、報知情報格納部104、購入済物品情報格納部105、ニーズ情報取得部106、受付部107、物品情報取得部108、物品位置情報取得部109、購入経路情報取得部110、報知判断部111、出力部112を備える。
【0031】
ニーズ物品管理情報格納部101には、1以上のニーズ物品管理情報が格納される。ニーズ物品管理情報とは、ニーズ情報と、2以上の物品情報とが対応付いた情報である。
【0032】
ニーズ情報とは、ユーザのニーズを示す情報である。また、ニーズ情報は、例えば、ユーザが実現を求める事象に関する情報であるとも言える。ニーズ情報は、例えば、料理の名称や、イベントの名称、行事の名称などである。料理の名称は、例えば、「カレー」や、「にくじゃが」、「焼きそば」などである。また、イベントの名称は、例えば、「BBQ」や、「花見」、「ピクニック」などである。また、行事の名称は、例えば、「運動会」や、「節分」、「ひな祭り」などである。
【0033】
また、物品情報とは、物品を示す情報である。また、物品情報は、通常、物品を識別する情報(以下、適宜、物品識別情報とする)を含む情報である。物品識別情報は、例えば、物品の名称を示す情報や、物品のIDなどである。また、物品情報は、例えば、物品の価格を示す情報を有していてもよい。当該物品の価格は、例えば、店舗における価格や、物品の平均的な価格、物品の一般的な価格などである。
【0034】
また、ニーズ物品管理情報が有する物品情報は、当該物品情報に対応付いているニーズ情報が示すニーズを実現するために必要な物品を示す情報である。つまり、例えば、ニーズ情報が料理の名称である場合、当該ニーズ情報に対応付いている物品情報は、例えば、食材や、食材の調理に必要な調理器具などである。また、例えば、ニーズ情報がイベントの名称である場合、当該ニーズ情報に対応付いている物品情報は、例えば、備品や、携行品などである。また、1つのニーズ物品管理情報が有する物品情報は、通常、2以上であるが、例えば、1以上であってもよい。また、ニーズ物品管理情報格納部101に格納されるニーズ物品管理情報は、通常、1以上であるが、例えば、2以上であってもよい。
【0035】
物品位置管理情報格納部102には、2以上の物品位置管理情報が格納される。物品位置管理情報とは、物品情報と、物品位置情報とが対応付いた情報である。
【0036】
物品位置情報とは、店舗内における物品の位置を示す情報である。店舗内における物品の位置を、以下、適宜、物品位置とする。また、当該位置を示す情報を、以下、適宜、位置情報とする。物品位置情報は、例えば、物品が配置されている店舗内の位置を示す情報であるとも言える。店舗は、通常、買い物をするための店である。つまり、店舗は、例えば、いわゆるスーパーや、いわゆるホームセンター、ショッピングモールなどである。また、当該店舗は、通常、ユーザにより予め指定された店舗である。また、物品位置情報が示す位置は、通常、経緯度である。また、当該位置は、例えば、店舗内の地図上の座標や、店舗内の地図上のエリアなどであってもよい。例えば、物品位置情報が、店舗内の地図上のエリアを示す場合、物品位置情報は、例えば、当該エリアの形状を示す2以上の位置情報や、当該エリアの名称を示す情報、当該エリアのIDなどである。また、物品位置情報が示す位置は、例えば、店舗内の通路上の位置であってもよい。つまり、物品位置情報は、店舗内のおおよその位置を特定することが可能な情報であれば、その内容や形式などは、問わない。
【0037】
また、物品位置管理情報が有する物品位置情報は、当該物品位置情報に対応付いている物品情報が示す物品の物品位置を示す情報である。また、物品位置管理情報格納部102に格納される物品位置管理情報は、通常、2以上であるが、例えば、1以上であってもよい。
【0038】
通路情報格納部103には、1以上の通路情報が格納される。通路情報とは、店舗内の通路を示す情報である。また、当該店舗は、通常、ユーザにより予め指定された店舗である。また、通路情報は、通常、通路の両端の位置を示す情報を有する。当該位置は、通常、店舗内の位置である。また、当該位置は、例えば、経緯度や、店舗内の地図上の座標、店舗内の地図上のエリアなどである。
【0039】
また、通路情報は、例えば、通路を識別する情報や、当該通路のスコアなどを有する。通路を識別する情報は、例えば、IDや、名称などである。また、通路のスコアは、通常、後述の購入経路情報取得部110が経路探索に用いるコストである。また、当該スコアは、通常、通路の距離や、通路の移動に要する時間、通路の幅などに基づくものである。また、通路情報格納部103に格納される1以上の通路情報には、いわゆるレジを含む通路を示す通路情報も含まれる。
【0040】
また、1以上の通路情報は、例えば、店舗内の地図(以下、適宜、店舗地図とする)に関する情報である店舗地図情報が有していてもよい。この場合、店舗地図情報は、例えば、通路情報格納部103に格納される。また、店舗地図情報は、店舗地図を示すことができれば、その形式や内容などは、問わない。店舗地図情報は、例えば、店舗地図の画像情報である。画像情報は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。画像情報がラスタデータである場合、店舗地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、店舗地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。また、店舗地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。
【0041】
また、通路情報格納部103に格納される通路情報は、通常、1以上であるが、2以上であってもよい。
【0042】
報知情報格納部104は、報知情報が格納される。報知情報とは、物品の購入を促すための情報である。また、報知情報は、例えば、物品の購入に関する報知を行うための情報であるとも言える。また、報知情報は、例えば、物品を購入することや、物品の存在(位置)をユーザに報知するために、後述の出力部112が出力する情報である。
【0043】
報知情報は、例えば、音声や、画像、動画、文字などである。また、報知情報は、例えば、いわゆる通知ランプを点灯させるための情報(信号)であってもよい。つまり、報知とは、例えば、音の出力や、画像の出力、動画の再生、通知ランプの点灯などである。
【0044】
購入済物品情報格納部105には、1以上の購入済物品情報が格納される。購入済物品情報とは、ユーザが購入済の物品を示す物品情報である。また、購入済物品情報には、通常、状況情報が対応付いている。状況情報とは、物品の購入後の状況を示す情報である。物品の購入後の状況とは、例えば、購入後からの経過時間(日数)や、賞味期限(消費期限)を経過しているか否か、使用済であるか否か、使用した割合、残りの数量などである。
【0045】
ニーズ情報取得部106は、1以上の推薦物品情報に対応するニーズ情報を、ニーズ物品管理情報格納部101から取得する。推薦物品情報とは、店舗が購入を薦める物品を示す物品情報である。また、当該推薦物品情報は、通常、後述の受付部107が受け付けた推薦物品情報である。また、ニーズ情報取得部106は、通常、1以上の推薦物品情報のすべてを少なくとも含む1以上の物品情報に対応付いているニーズ情報を取得する。つまり、ニーズ情報取得部106は、ニーズ物品管理情報格納部101に格納されている1以上の各ニーズ物品管理情報に対し、1以上の推薦物品情報のすべてを少なくとも含む1以上の物品情報を有するか否かを判断する。そして、有する場合に、ニーズ情報取得部106は、当該ニーズ物品管理情報が有するニーズ情報を取得する。
【0046】
受付部107は、情報や指示などを受け付ける。当該情報は、例えば、ニーズ情報や、現在位置情報、推薦物品情報などである。また、当該指示は、例えば、物品選択指示や、電源ONの指示、電源OFFの指示などである。
【0047】
現在位置情報とは、ユーザの現在位置を示す情報である。当該位置は、通常、店舗内の位置である。また、当該位置は、通常、経緯度であるが、店舗内の地図上の座標や、店舗内の地図上のエリアなどであってもよい。また、受付部107が受け付ける推薦物品情報は、通常、1以上であるが、2以上であってもよい。
【0048】
また、物品選択指示とは、1以上の物品情報を選択する指示である。また、当該選択の対象となる物品情報は、通常、後述の物品情報取得部108が取得した物品情報である。また、受付部107が、物品選択指示を受け付ける手順は、例えば、次のとおりである。まず、後述の出力部112が、物品情報取得部108が取得した2以上の物品情報を出力する。そして、ユーザが、出力されている2以上の物品情報の中から、1以上の物品情報を選択する。すると、受付部107は、当該選択された1以上の物品情報を選択する物品選択指示を受け付ける。
【0049】
また、受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、タッチパネルやキーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得などを含む概念である。
【0050】
つまり、物品購入支援装置1がいわゆるサーバ装置である場合、受付部107は、例えば、外部の装置からニーズ情報や、現在位置情報、推薦物品情報、物品選択指示などを受信する。また、この場合、当該外部の装置は、通常、ユーザが所持している。なお、当該外部の装置は、物品購入支援装置1にニーズ情報や、現在位置情報などを送信することができればよく、その構成などは、問わない。
【0051】
また、物品購入支援装置1がいわゆるスタンドアロンの装置である場合、受付部107は、例えば、図示しない現在位置情報取得部が取得した現在位置情報を取得する。図示しない現在位置情報は、例えば、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、図示しない現在位置情報取得部は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、図示しない現在位置情報取得部の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。また、受付部107は、例えば、ユーザが入力したニーズ情報や推薦物品情報などを取得する。
【0052】
また、受付部107における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。受付部107は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
【0053】
物品情報取得部108は、1または2以上の物品情報を、ニーズ物品管理情報格納部101から取得する。
【0054】
物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報を取得する。当該ニーズ情報は、受付部107が受け付けたニーズ情報である。
【0055】
また、物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報のうち、購入済物品情報以外の物品情報を取得してもよい。当該ニーズ情報は、受付部107が受け付けたニーズ情報である。また、当該購入済物品情報は、購入済物品情報格納部105に格納されている購入済物品情報である。この場合、物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報を取得する。そして、物品情報取得部108は、当該2以上の物品情報から、購入済物品情報以外の物品情報を取得する。
【0056】
また、物品情報取得部108は、例えば、予め決められた条件を用いて、物品情報を取得してもよい。当該予め決められた条件を、以下、適宜、物品選択条件とする。物品選択条件は、状況情報に関する条件である。また、物品選択条件は、状況情報が示す物品の購入後の状況に関する条件であるとも言える。また、物品選択条件は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報の中から1以上の物品情報を選択するための条件であるとも言える。物品選択条件は、通常、購入済物品情報が示す物品を、購入すべき物品であると判断するための条件である。当該物品選択条件は、例えば、購入後からの経過時間が閾値以上であること(購入後からの経過時間が長いこと)や、賞味期限を経過していること、使用済であることなどである。
【0057】
この場合、物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報のうち、物品選択条件を満たす状況情報に対応する購入済物品情報と同一の物品情報を取得する。当該ニーズ情報は、受付部107が受け付けたニーズ情報である。また、当該購入済物品情報は、購入済物品情報格納部105に格納されている購入済物品情報である。具体的に、物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報を取得する。そして、物品情報取得部108は、物品選択条件を満たす状況情報に対応付いている1以上の購入済物品情報を取得する。そして、物品情報取得部108は、取得した2以上の物品情報のうち、取得した1以上の購入済物品情報のいずれかと同一の物品情報を取得する。
【0058】
また、物品選択条件は、例えば、購入済物品情報が示す物品を、購入しなくてもよい物品であると判断するための条件であってもよい。当該物品選択条件は、例えば、購入後からの経過時間が閾値未満であること(購入後からの経過時間が短いこと)や、賞味期限を経過していないこと、未使用であることなどである。この場合、物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報のうち、物品選択条件を満たす状況情報に対応する購入済物品情報以外の物品情報を取得する。具体的に、物品情報取得部108は、例えば、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報を取得する。そして、物品情報取得部108は、物品選択条件を満たす状況情報に対応付いている1以上の購入済物品情報を取得する。そして、物品情報取得部108は、取得した2以上の物品情報のうち、取得した1以上の購入済物品情報のいずれかと異なる物品情報を取得する。
【0059】
また、物品情報取得部108が取得した物品情報を、以下、適宜、購入物品情報とする。また、当該購入物品情報が示す物品を、以下、適宜、購入物品とする。
【0060】
物品位置情報取得部109は、1または2以上の各購入物品情報に対応する物品位置情報を、物品位置管理情報格納部102から取得する。また、物品位置情報取得部109は、例えば、1または2以上の購入物品情報のうち、物品選択指示により選択された1以上の各購入物品情報に対応する物品位置情報を取得してもよい。また、物品位置情報取得部109が取得した物品位置情報を、以下、適宜、購入物品位置情報とする。また、購入物品位置情報は、購入物品の位置を示す。また、購入物品の位置を、以下、適宜、購入物品位置とする。
【0061】
購入経路情報取得部110は、購入経路情報を取得する。購入経路情報とは、購入経路を示す情報である。また、購入経路とは、1または2以上の購入物品を購入するための経路である。また、購入経路は、通常、店舗内の経路である。また、購入経路は、通常、当該1または2以上の購入物品位置を通過する経路である。当該購入物品位置には、例えば、購入物品位置の付近が含まれてもよい。購入物品位置の付近とは、例えば、購入物品位置との距離が予め決められた条件を満たすほど近い位置である。
【0062】
また、購入経路情報は、通常、店舗内における出発地の位置と、店舗内における目的地の位置とのそれぞれを示す2つの位置情報を有する。出発地の位置は、通常、ユーザの現在位置である。また、目的地の位置は、通常、レジの位置である。また、目的地の位置は、例えば、購入物品位置であってもよい。また、購入経路情報は、通常、当該2つの位置情報に加え、経由地の位置を示す1以上の位置情報を有する。経由地の位置は、通常、購入物品位置である。また、購入経路情報は、例えば、2つの位置間を結ぶ通路を示す1以上の通路情報を有していてもよい。
【0063】
具体的に、購入経路情報取得部110は、通常、現在位置情報と、1または2以上の購入物品位置情報と、1以上の通路情報とを用いて、購入経路を探索する。当該現在位置情報は、受付部107が受け付けた現在位置情報である。また、当該1以上の通路情報は、通路情報格納部103に格納されている通路情報である。このとき、購入経路情報取得部110は、通常、通路情報が有するスコアを、購入経路のコストとして用いる。また、このとき、購入経路情報取得部110は、通常、スコアの合計が最小となる経路を探索する。そして、購入経路情報取得部110は、探索した購入経路を示す購入経路情報を取得する。
【0064】
なお、経路の探索(ここでは、購入経路の探索)には、通常、カーナビゲーションシステムにおける経路探索の技術と同様の技術を用いる。当該経路探索の技術とは、最短経路問題の解法(アルゴリズム)である。また、「最短経路問題の解法」は、例えば、ダイクストラ法や、A*アルゴリズムなどである。これらの解法は、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、当該探索した経路を示す情報(ここでは、購入経路情報)を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0065】
報知判断部111は、ユーザに対して購入物品の購入を促すか否かを判断する。当該判断は、例えば、ユーザに対して報知情報を出力するか否かの判断であるとも言える。また、当該判断は、例えば、ユーザに対して報知するか否かの判断であるとも言える。また、報知判断部111は、通常、現在位置情報と、購入物品位置情報とを用いて、当該判断を行う。当該現在位置情報は、受付部107が受け付けた現在位置情報である。
【0066】
具体的に、報知判断部111は、例えば、移動情報と、購入物品距離とを取得する。移動情報とは、ユーザが移動しているか否かを示す情報である。また、移動情報は、例えば、ユーザが購入物品位置に近づいているか否かや、ユーザが購入物品位置から遠ざかっているか否かなどを示す情報であってもよい。また、購入物品距離とは、ユーザの現在位置と購入物品位置との距離である。そして、報知判断部111は、当該移動情報と購入物品距離とが予め決められた条件(以下、適宜、報知判断条件とする)を満たすか否かを判断する。報知判断条件の詳細については、後述する。そして、満たす場合、報知判断部111は、ユーザに対して購入物品の購入を促すと判断する。また、満たさない場合、報知判断部111は、ユーザに対して購入物品の購入を促さないと判断する。
【0067】
報知判断条件は、例えば、ユーザが購入物品の付近に近づいているか否か、ユーザが購入物品の付近を移動しているか否か、ユーザが購入物品の付近から遠ざかっているか否かを判断するための条件である。具体的に、報知判断条件は、例えば、ユーザが購入物品位置に近づいている、かつ、ユーザと購入物品との距離が予め決められた条件を満たすほど近いこと、ユーザが購入物品位置から遠ざかっている、かつ、ユーザと購入物品との距離が予め決められた条件を満たすほど近いこと、ユーザが移動している、かつ、ユーザと購入物品との距離が予め決められた条件を満たすほど近いこと、などである。
【0068】
また、移動情報、購入物品距離を取得する方法や手順などは、例えば、以下のとおりである。
【0069】
報知判断部111は、例えば、2以上の現在位置情報を用いて、ユーザが移動しているか否かを示す移動情報を取得する。当該2以上の現在位置情報は、例えば、受付部107が受け付けた現在位置情報の履歴であるとも言える。報知判断部111は、例えば、2以上の現在位置情報のうちの少なくとも1以上の現在位置情報が、他の現在位置情報と異なる場合、ユーザが移動していると判断する。そして、報知判断部111は、ユーザが移動していることを示す移動情報を取得する。また、報知判断部111は、例えば、2以上の現在位置情報が同一である場合、ユーザが移動していないと判断する。そして、報知判断部111は、ユーザが移動していないことを示す移動情報を取得する。
【0070】
また、報知判断部111は、例えば、2以上の購入物品距離を用いて、ユーザが購入物品に近づいているか否か、または、ユーザが購入物品から遠ざかっているか否かを示す移動情報を取得する。報知判断部111は、例えば、2以上の現在位置情報と、1つの購入物品位置情報とを用いて、当該2以上の各現在位置情報が示すユーザの現在位置と、当該1つの購入物品位置情報が示す購入物品位置との距離である2以上の購入物品距離を算出する。また、このとき、報知判断部111は、通常、受付部107が現在位置情報を受け付けた順に、当該現在位置情報を用いて購入物品距離を算出する。つまり、報知判断部111は、まず、受付部107がn番目に受け付けた現在位置情報を用いて、購入物品距離を算出する。次に、報知判断部111は、n+1番目に受け付けた現在位置情報を用いて、購入物品距離を算出する。そして、算出した2以上の購入物品距離が、算出した順に減少している場合、報知判断部111は、ユーザが購入物品に近づいていると判断する。そして、報知判断部111は、ユーザが購入物品に近づいていることを示す移動情報を取得する。また、算出した2以上の購入物品距離が、算出した順に増加している場合、報知判断部111は、ユーザが購入物品から遠ざかっていると判断する。そして、報知判断部111は、ユーザが購入物品から遠ざかっていることを示す移動情報を取得する。また、算出した2以上の購入物品距離が、算出した順に減少も増加もしていない場合、報知判断部111は、例えば、移動情報を取得しない。また、算出した2以上の購入物品距離が、算出した順に減少も増加もしていない場合、報知判断部111は、例えば、ユーザが購入物品に近づいていないことを示す移動情報またはユーザが購入物品から遠ざかっていないことを示す移動情報を取得してもよい。
【0071】
なお、報知判断部111が取得する移動情報は、例えば、報知判断部111が予め保持している。また、報知判断部111が取得する移動情報は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されていてもよい。
【0072】
出力部112は、情報を出力する。当該情報は、例えば、物品位置情報や、購入経路情報、報知情報などである。
【0073】
出力部112は、例えば、物品位置情報取得部109が取得した1または2以上の物品位置情報を出力する。このとき、出力部112は、例えば、店舗地図情報と共に、当該1また2以上の物品位置情報を出力する。具体的に、出力部112は、店舗地図上における物品位置がわかる態様にて、物品位置情報と店舗地図情報とを出力する。
【0074】
また、出力部112は、例えば、購入経路情報取得部110が取得した購入経路情報を出力する。このとき、出力部112は、例えば、店舗地図情報と共に、当該購入経路情報を出力する。具体的に、出力部112は、店舗地図上における購入経路がわかる態様にて、購入経路と店舗地図情報とを出力する。
【0075】
また、出力部112は、例えば、報知情報格納部104に格納されている報知情報を出力する。このとき、出力部112は、通常、報知判断部111が、ユーザに対して物品の購入を促すと判断した場合に、当該報知情報を出力する。また、報知情報の出力には、例えば、いわゆる通知ランプの点灯が含まれてもよい。
【0076】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0077】
つまり、物品購入支援装置1がいわゆるサーバ装置である場合、出力部112は、例えば、ユーザが所持している外部の装置に、物品位置情報や、購入経路情報、報知情報などの情報を送信する。なお、当該外部の装置は、物品購入支援装置1から物品位置情報などの情報を受信し、当該受信した情報を出力することができればよく、その構成などは、問わない。
【0078】
また、物品購入支援装置1がいわゆるスタンドアロンの装置である場合、出力部112は、例えば、物品位置情報や、購入経路情報、報知情報などを、画面出力する。
【0079】
また、出力部112は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部112は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0080】
なお、ニーズ物品管理情報格納部101、物品位置管理情報格納部102、通路情報格納部103、報知情報格納部104、購入済物品情報格納部105は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、ニーズ物品管理情報格納部101などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介してニーズ物品管理情報格納部101などに記憶されてもよい。
【0081】
また、ニーズ情報取得部106、物品情報取得部108、物品位置情報取得部109、購入経路情報取得部110、報知判断部111は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、ニーズ情報取得部106などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、ニーズ情報取得部106などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
【0082】
次に、物品購入支援装置1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。
図2は、物品購入支援装置1の全体動作を示すフローチャートである。
【0083】
(ステップS201)受付部107は、現在位置情報の受け付けを開始する。例えば、物品購入支援装置1がいわゆるサーバ装置である場合、受付部107は、外部の装置から現在位置情報が送信されるたびに、当該現在位置情報を受信する。また、物品購入支援装置1がいわゆるスタンドアロンの装置である場合、受付部107は、図示しない現在位置情報取得部が現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報を取得する。
【0084】
(ステップS202)物品情報取得部108は、受付部107がニーズ情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS206に進み、そうでない場合は、ステップS203に進む。
【0085】
(ステップS203)ニーズ情報取得部106は、受付部107が推薦物品情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS204に進み、そうでない場合は、ステップS202に戻る。
【0086】
(ステップS204)ニーズ情報取得部106は、ステップS203で受け付けた推薦物品情報に対応するニーズ情報を、ニーズ物品管理情報格納部101から取得する。
【0087】
(ステップS205)受付部107は、ステップS204で取得したニーズ情報を受け付ける。
【0088】
(ステップS206)物品情報取得部108は、ステップS202で受け付けたニーズ情報、または、ステップS205で受け付けたニーズ情報に対応する購入物品情報を、ニーズ物品管理情報格納部101から取得する。この処理の詳細は、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0089】
(ステップS207)物品位置情報取得部109は、受付部107が物品選択指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS208に進み、そうでない場合は、ステップS209に進む。
【0090】
(ステップS208)物品位置情報取得部109は、ステップS206で取得した購入物品情報のうち、ステップS207で受け付けた物品選択指示により選択された購入物品情報である選択購入物品情報を取得する。
【0091】
(ステップS209)物品位置情報取得部109は、ステップS206で取得した購入物品位置情報、または、ステップS208で取得した選択購入物品情報に対応する購入物品位置情報を、物品位置管理情報格納部102から取得する。
【0092】
(ステップS210)購入経路情報取得部110は、購入経路を探索するか否かを判断する。当該判断は、例えば、購入経路を探索するか否かを示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、探索する場合は、ステップS212に進み、そうでない場合は、ステップS211に進む。
【0093】
(ステップS211)出力部112は、ステップS209で取得した購入物品位置情報を出力する。このとき、例えば、通路情報格納部103に店舗地図情報が格納されている場合、出力部112は、例えば、当該店舗地図情報と共に購入物品位置情報を出力する。そして、ステップS214に進む。
【0094】
(ステップS212)購入経路情報取得部110は、現在位置情報と、ステップS209で取得した購入物品位置情報と、通路情報とを用いて、購入経路を探索し、当該購入経路を示す購入経路情報を取得する。
【0095】
(ステップS213)出力部112は、ステップS212で取得した購入経路情報を出力する。このとき、例えば、通路情報格納部103に店舗地図情報が格納されている場合、出力部112は、例えば、当該店舗地図情報と共に購入経路情報を出力する。
【0096】
(ステップS214)報知判断部111は、報知判断を行うタイミングであるか否かを判断する。報知判断とは、ユーザに対して購入物品の購入を促すか否かの判断である。また、当該タイミングは、例えば、受付部107が現在位置情報を受け付けるたびや、定期的などである。そして、報知判断を行うタイミングである場合は、ステップS215に進み、そうでない場合は、ステップS202に戻る。
【0097】
(ステップS215)報知判断部111は、受付部107が受け付けた2以上の現在位置情報、または、当該2以上の現在位置情報とステップS209で取得した購入物品位置情報とを用いて、移動情報を取得する。
【0098】
(ステップS216)報知判断部111は、受付部107が受け付けた2以上の現在位置情報とステップS209で取得した購入物品位置情報とを用いて、購入物品距離を取得する。
【0099】
(ステップS217)報知判断部111は、ステップS215で取得した移動情報と、ステップS216で取得した購入物品距離とが、報知判断条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS218に進み、そうでない場合は、ステップS202に戻る。
【0100】
(ステップS218)出力部112は、報知情報を出力する。そして、ステップS202に戻る。
【0101】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0102】
図3は、
図2のフローチャートのステップS206の購入物品情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、
図3のフローチャートにおいて、ニーズ物品管理情報格納部101には、m個のニーズ物品管理情報が格納されているものとする。また、
図3のフローチャートにおいて、購入済物品情報格納部105には、n個の購入済物品情報が格納されているものとする。
【0103】
(ステップS301)物品情報取得部108は、カウンタiに1をセットする。
【0104】
(ステップS302)物品情報取得部108は、ニーズ物品管理情報[i]が有するニーズ情報であるニーズ情報[i]が、受付部107が受け付けたニーズ情報である受付ニーズ情報と同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS303に進み、そうでない場合は、ステップS304に進む。
【0105】
(ステップS303)物品情報取得部108は、ニーズ物品管理情報[i]が有する2以上の物品情報である物品情報[i]を取得する。
【0106】
(ステップS304)物品情報取得部108は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS305に進む。
【0107】
(ステップS305)物品情報取得部108は、iを1インクリメントする。そして、ステップS302に戻る。
【0108】
(ステップS306)物品情報取得部108は、カウンタiに1をセットする。
【0109】
(ステップS307)物品情報取得部108は、購入済物品情報[i]に対応付いている状況情報である状況情報[i]が、物品選択条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS308に進み、そうでない場合は、ステップS309に進む。
【0110】
(ステップS308)物品情報取得部108は、購入済物品情報[i]を取得する。
【0111】
(ステップS309)物品情報取得部108は、iがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS310に進む。
【0112】
(ステップS310)物品情報取得部108は、iを1インクリメントする。そして、ステップS307に戻る。
【0113】
(ステップS311)物品情報取得部108は、カウンタiに1をセットする。ここで、物品情報取得部108は、受付ニーズ情報に対応するp個の物品情報を取得したものとする。また、当該物品情報を、以下、適宜、取得物品情報とする。
【0114】
(ステップS312)物品情報取得部108は、カウンタjに1をセットする。ここで、物品情報取得部108は、物品選択条件を満たす状況情報に対応するq個の購入済物品情報を取得したものとする。また、当該購入済物品情報を、取得購入済物品情報とする。
【0115】
(ステップS313)物品情報取得部108は、取得物品情報[i]が取得購入済物品情報[j]と同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
【0116】
(ステップS314)物品情報取得部108は、取得物品情報[i]を購入物品情報として取得する。
【0117】
(ステップS315)物品情報取得部108は、jがqであるか否かを判断する。qである場合は、ステップS317に進み、そうでない場合は、ステップS316に進む。
【0118】
(ステップS316)物品情報取得部108は、jを1インクリメントする。そして、ステップS313に戻る。
【0119】
(ステップS317)物品情報取得部108は、iがpであるか否かを判断する。pである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS318に進む。
【0120】
(ステップS318)物品情報取得部108は、iを1インクリメントする。そして、ステップS312に戻る。
【0121】
なお、上記で説明した物品購入支援装置1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、物品購入支援装置1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
【0122】
(具体例)
次に、物品購入支援装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、物品購入支援装置1は、ユーザが所持する携帯端末装置(以下、適宜、携帯端末とする)であるものとする。
【0123】
(例1)
本例において、ユーザからニーズ情報を受け付け、当該ニーズ情報に対応する2以上の物品の位置を経由する購入経路を示す購入経路情報を出力する例について説明する。なお、本例において、ニーズ物品管理情報格納部101には、
図4に示すニーズ物品管理情報が格納されているものとする。当該ニーズ物品管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、ニーズ情報(項目名:ニーズ)と、物品情報(項目名:物品)とを有する。また、
図4のニーズ物品管理情報において、同一の1つのニーズ情報には、2以上の物品情報が対応付いている。また、物品位置管理情報格納部102には、
図5に示す物品位置管理情報が格納されているものとする。当該物品位置管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、物品情報(項目名:物品)と、物品位置情報(項目名:位置)とを有する。また、通路情報格納部103には、
図6に示す通路情報が格納されているものとする。当該通路情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、通路の両端の位置を示す2つの位置情報(項目名:位置1、位置2)と、通路の名称を示す情報(項目名:名称)とを有する。また、通路情報格納部103は、
図7に示す店舗地図を示す店舗地図情報が格納されているものとする。つまり、当該店舗地図情報は、
図6の通路情報を有しているものとする。
【0124】
まず、携帯端末装置の電源がONであり、図示しない現在位置情報取得部が、定期的に現在位置情報を取得しているものとする。また、受付部107は、現在位置情報取得部が現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報を受け付けるものとする。
【0125】
次に、ユーザが携帯端末を操作し、ニーズ情報「BBQ」を入力したとする。すると、受付部107は、当該ニーズ情報を受け付ける。
【0126】
次に、物品情報取得部108は、ニーズ情報「BBQ」に対応する物品情報を、
図4のニーズ物品管理情報から取得する。
【0127】
次に、出力部112は、物品情報取得部108が取得した物品情報を出力する。当該出力の例は、例えば、
図8である。
【0128】
次に、ユーザが携帯端末を操作し、出力されている物品情報の中から2以上の物品情報を選択したとする。すると、受付部107は、当該2以上の物品情報を選択する物品選択指示を受け付ける。
【0129】
次に、物品位置情報取得部109は、物品情報取得部108が取得した物品情報の中から、受付部107が受け付けた物品選択指示により選択される2以上の物品情報を取得する。そして、物品位置情報取得部109は、取得した2以上の各物品情報に対応する物品位置情報を、
図5の物品位置管理情報から取得する。
【0130】
次に、購入経路情報取得部110は、受付部107が受け付けた現在位置情報と、物品位置情報取得部109が取得した2以上の物品位置情報と、
図6の通路情報とを用いて、現在位置から、2以上の物品位置を経由する、レジまでの購入経路を探索する。そして、購入経路情報取得部110は、探索した購入経路を示す購入経路情報を取得する。
【0131】
次に、出力部112は、購入経路情報取得部110が取得した購入経路情報と、店舗地図情報とを出力する。このとき、出力部112は、店舗地図上に購入経路が記される態様にて、購入経路情報と店舗地図情報とを出力する。また、当該出力の例は、例えば、
図9である。
【0132】
(例2)
本例において、ユーザが購入物品位置の付近にユーザが近づいてきた場合に、報知情報を出力する例について説明する。なお、本例において、報知情報格納部104には、音声である報知情報が格納されているものとする。また、報知判断条件は、例えば、「(移動=近)&(距離<2m)」であるものとする。当該報知判断条件は、ユーザが購入物品に近づいてきており、かつ、購入物品距離が2m未満であることを意味する。
【0133】
まず、物品位置情報取得部109が、5個の物品位置情報を取得し、購入経路情報取得部110が、当該5個の各物品位置情報が示す購入物品位置を経由する購入経路情報を取得したものとする。また、当該購入経路情報が示す購入経路において、最初に経由する購入物品位置を、位置Aとする。
【0134】
次に、ユーザが携帯端末を所持した状態で、位置Aに向かって歩いているとする。このとき、図示しない現在位置情報取得部は、定期的に現在位置情報を取得し、受付部107は、当該現在位置情報を受け付ける。
【0135】
次に、報知判断部111は、受付部107が現在位置情報を受け付けるたびに、当該現在位置情報と、位置Aを示す物品位置情報とを用いて、ユーザの現在位置と位置Aとの購入物品距離を算出する。ここで、報知判断部111は、当該算出した2以上の距離が、算出した順に減少していると判断し、移動情報「近」を取得したものとする。当該移動情報は、ユーザが購入物品に近づいていることを示す移動情報である。また、最後に算出した購入物品距離が「1.8」であるものとする。
【0136】
次の、報知判断部111は、取得した移動情報と購入物品距離が、上記の報知判断条件を満たすと判断する。そして、報知判断部111は、報知情報格納部104に格納されている報知情報を取得し、出力する。これにより、ユーザに対して、購入物品位置に近づいていることを報知するための音出力(購入物品の購入を促すための音出力)を行うことができる。
【0137】
(例3)
本例において、ニーズ情報に対応する2以上の物品情報のうち、物品選択条件を満たす状況情報に対応する購入済物品情報と同一の物品情報を取得する例について説明する。なお、本例において、購入済物品情報格納部105には、
図10に示す購入済物品情報が格納されているものとする。当該購入済物品情報(項目名:物品)には、レコードを一意に特定するためのIDと、物品の数量を示す情報(項目名:数量)と、物品を購入してからの経過日時を示す情報(項目名:経過日時)とが対応付いている。また、物品の数量を示す情報を、以下、適宜、数量情報とする。また、物品を購入してからの経過日時を示す情報を、以下、適宜、経過日時情報とする。また、数量情報と経過日時情報とは、状況情報である。また、物品選択条件は、「(数量<1)or(経過日時≧日)」であるものとする。当該物品選択条件は、数量が1未満である、または、経過日時が7日以上であることを意味する。
【0138】
まず、物品情報取得部108が、受付部107が受け付けたニーズ情報に対応する4個の物品情報「牛肉」、「にんじん」、「じゃがいも」、「たまねぎ」を、
図4のニーズ物品管理情報から取得したものとする。
【0139】
次に、物品情報取得部108は、
図10の「ID=011」の数量情報「0」と、「ID=015」の経過日時情報「10日12時間」とのそれぞれが、物品選択条件「(数量<1)or(経過日時≧日)」を満たすと判断する。そして、物品情報取得部108は、
図10の「ID=011」の購入済物品情報「牛肉」と、「ID=015」の購入済物品情報「白菜」とを取得する。
【0140】
次に、物品情報取得部108は、
図4ニーズ物品管理情報から取得した4個の物品情報のうち、取得した購入済物品情報と同一である「牛肉」を、購入物品情報として取得する。
【0141】
(例4)
本例において、物品位置情報取得部109が取得した物品位置情報を、店舗地図情報と共に出力する例について説明する。なお、本例において、通路情報格納部103には、
図7に示す店舗地図を示す店舗地図情報が格納されているものとする。
【0142】
まず、受付部107がニーズ情報を受け付けたとする。すると、物品情報取得部108は、当該ニーズ情報に対応する物品情報を、ニーズ物品管理情報格納部101から取得する。ここで、物品情報取得部108は、5個の物品情報を取得したものとする。
【0143】
次に、物品位置情報取得部109は、物品情報取得部108が取得した5個の各物品情報に対応する物品位置情報を、物品位置管理情報格納部102から取得する。
【0144】
次に、出力部112は、物品位置情報取得部109が取得した5個の物品位置情報を、当該5個の各物品位置情報に対応する物品情報と、店舗地図情報と共に出力する。当該出力の例は、例えば、
図11である。
図11において、出力部112は、店舗地図上の購入物品位置に、購入物品の名称が記されるように、物品位置情報と、物品情報と、店舗地図情報とを出力している。
【0145】
以上、本実施の形態による物品購入支援装置1によれば、ユーザのニーズに対応する2以上の物品を特定し、当該物品の店舗内における位置を出力することができる。これにより、ユーザは、自身のニーズを実現するために必要な2以上の物品を、効率的に購入することができる。また、これにより、ユーザは、自身のニーズをより効率的に実現することができる。
【0146】
なお、本実施の形態において、物品購入支援装置1がいわゆるサーバ装置である場合、物品購入支援装置1は、ユーザが所持する外部の装置から、ニーズ情報や推薦物品情報などを受信する。当該外部の装置を端末装置2とすると、端末装置2のブロック図は、
図12である。端末装置2は、端末現在位置情報取得部201、端末受付部202、端末送信部203、端末受信部204、端末出力部205を備える。端末現在位置情報取得部201は、現在位置情報を取得する。また、端末受付部202は、ニーズ情報、推薦物品情報、物品選択指示などを受け付ける。また、端末送信部203は、端末現在位置情報取得部201が取得した現在位置情報や、端末受付部202が受け付けた情報や指示などを、物品購入支援装置1に送信する。また、端末受信部204は、1または2以上の購入物品位置情報や、購入経路情報、店舗地図情報などを、物品購入支援装置1から受信する。また、端末出力部205は、端末受信部204が受信した情報を出力する。
【0147】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0148】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0149】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0150】
また、上記各実施の形態における物品購入支援装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザのニーズを示す情報であるニーズ情報と、当該ニーズ情報が示すニーズを実現するために必要な物品を示す情報である2以上の物品情報とが対応付いた情報である1以上のニーズ物品管理情報が格納されるニーズ物品管理情報格納部と、物品情報と、店舗内における当該物品情報が示す物品が配置されている位置を示す情報である物品位置情報とが対応付いた情報である2以上の物品位置管理情報が格納される物品位置管理情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、ニーズ情報を受け付ける受付部、前記受付部が受け付けたニーズ情報に対応する2以上の物品情報を、前記ニーズ物品管理情報格納部から取得する物品情報取得部、前記物品情報取得部が取得した2以上の各物品情報に対応する物品位置情報を、前記物品位置管理情報格納部から取得する物品位置情報取得部、前記物品位置情報取得部が取得した2以上の物品位置情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0151】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
【0152】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0153】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0154】
また、
図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の物品購入支援装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0155】
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0156】
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。
図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0157】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の物品購入支援装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0158】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の物品購入支援装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0159】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。