特開2015-220533(P2015-220533A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2015-220533車載情報システム、車載装置、情報端末、アプリケーション実行方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-220533(P2015-220533A)
(43)【公開日】2015年12月7日
(54)【発明の名称】車載情報システム、車載装置、情報端末、アプリケーション実行方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20151110BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20151110BHJP
   H04M 11/08 20060101ALI20151110BHJP
【FI】
   H04M1/00 U
   G06F3/048 654B
   H04M11/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-101532(P2014-101532)
(22)【出願日】2014年5月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100084412
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 冬紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121360
【弁理士】
【氏名又は名称】粟田 照久
(74)【代理人】
【識別番号】100149157
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 創史
(72)【発明者】
【氏名】奈良 憲和
【テーマコード(参考)】
5E555
5K127
5K201
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555BA23
5E555BB23
5E555BC07
5E555BD01
5E555CB42
5E555DB16
5E555DC13
5E555DD07
5E555FA01
5K127AA36
5K127BA03
5K127BB23
5K127BB33
5K127BB34
5K127CB16
5K127DA01
5K127DA15
5K127GA12
5K127GA26
5K127KA02
5K201AA05
5K201BA05
5K201EB01
5K201EB07
5K201ED04
(57)【要約】
【課題】通信方式の異なる様々なアプリケーションの中から任意のアプリケーションを容易に選択できるメニュー画面を提供すると共に、このメニュー画面で選択されたアプリケーションを適切な通信方式を用いて実行する。
【解決手段】車載装置1は、携帯端末2または車載装置1で実行可能な各アプリケーションの通信方式に関する情報を含むポリシーファイル51をサーバ5から取得する。さらに、アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報52をサーバ5から取得し、このメニュー画面情報52に基づいてメニュー画面を生成し、表示部11に表示する。そして、取得したポリシーファイル51に基づいて、メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って、携帯端末2と通信を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置と車載装置とを有する車載情報システムであって、
前記車載装置は、
前記車載情報システムにおいて実行可能な各アプリケーションの通信方式に関する通信方式情報を取得する通信方式情報取得手段と、
前記アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報を取得するメニュー画面情報取得手段と、
前記メニュー画面情報取得手段により取得されたメニュー画面情報に基づいて、前記メニュー画面を生成するメニュー画面生成手段と、
前記メニュー画面生成手段により生成されたメニュー画面を表示する表示手段と、
前記通信方式情報取得手段により取得された通信方式情報に基づいて、前記メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って前記通信装置と通信を行う車載側通信手段とを備え、
前記通信装置は、
前記車載側通信手段により採用された通信方式に従って、実行中のアプリケーションによる通信を前記車載装置との間で行う端末側通信手段を備えることを特徴とする車載情報システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車載情報システムにおいて、
前記通信装置は、任意のアプリケーションを実行可能な携帯型の情報端末を含み、
前記アプリケーションは、所定の制御アプリケーションを介した共通の通信方式を用いて前記情報端末と前記車載装置が連動することで前記情報端末により実行される連動型アプリケーションと、独自の通信方式を用いて前記情報端末により実行される独自型アプリケーションと、前記車載装置により実行される車載型アプリケーションとの少なくとも一つを含み、
前記車載側通信手段は、前記連動型アプリケーションが選択された場合と、前記独自型アプリケーションが選択された場合と、前記車載型アプリケーションが選択された場合とで、それぞれ異なる通信方式を採用することを特徴とする車載情報システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車載情報システムにおいて、
前記通信方式情報取得手段は、前記通信方式情報を外部のサーバから取得することを特徴とする車載情報システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載情報システムにおいて、
前記メニュー画面情報取得手段は、前記メニュー画面情報を外部のサーバから取得することを特徴とする車載情報システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車載情報システムにおいて、
前記車載装置は、
前記メニュー画面情報に含まれるアプリケーションのうち前記メニュー画面において表示を制限すべきアプリケーションに関する表示制限情報を前記通信装置から取得する表示制限情報取得手段と、
前記通信装置との接続状態を確認する接続確認手段とをさらに備え、
前記メニュー画面生成手段は、前記通信方式情報取得手段により取得された通信方式情報と、前記メニュー画面情報取得手段により取得されたメニュー画面情報と、前記表示制限情報取得手段により取得された表示制限情報と、前記接続確認手段により確認された接続状態とに基づいて、前記メニュー画面を生成することを特徴とする車載情報システム。
【請求項6】
請求項5に記載の車載情報システムにおいて、
前記通信装置は、任意のアプリケーションを実行可能な携帯型の情報端末であり、
前記情報端末は、インストール済みのアプリケーションを判断し、その判断結果に基づいて、前記表示制限情報を作成して前記車載装置に送信することを特徴とする車載情報システム。
【請求項7】
請求項6に記載の車載情報システムにおいて、
前記アプリケーションは、所定の制御アプリケーションを介した共通の通信方式を用いて前記情報端末と前記車載装置が連動することで前記情報端末により実行される連動型アプリケーションを含み、
前記メニュー画面生成手段は、前記共通の通信方式に対応する通信インタフェースが前記車載装置と前記情報端末の間で確立されていないことが前記接続確認手段により確認された場合に、前記連動型アプリケーションを非表示として前記メニュー画面を生成することを特徴とする車載情報システム。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか一項に記載の車載情報システムにおいて、
前記メニュー画面生成手段は、前記表示制限情報が更新された場合、または前記通信装置との接続状態が変更された場合に、前記メニュー画面を生成し直すことを特徴とする車載情報システム。
【請求項9】
通信装置と接続可能な車載装置であって、
各アプリケーションの通信方式に関する通信方式情報を取得する通信方式情報取得手段と、
前記アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報を取得するメニュー画面情報取得手段と、
前記メニュー画面情報取得手段により取得されたメニュー画面情報に基づいて、前記メニュー画面を生成するメニュー画面生成手段と、
前記メニュー画面生成手段により生成されたメニュー画面を表示する表示手段と、
前記通信方式情報取得手段により取得された通信方式情報に基づいて、前記メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って前記通信装置と通信を行う車載側通信手段とを備えることを特徴とする車載装置。
【請求項10】
車載装置と接続可能な携帯型の情報端末であって、
インストール済みのアプリケーションを判断し、その判断結果に基づいて、前記車載装置に表示されるメニュー画面において表示を制限すべきアプリケーションに関する表示制限情報を作成して前記車載装置に送信することを特徴とする情報端末。
【請求項11】
通信装置と車載装置とを用いたアプリケーション実行方法であって、
前記車載装置により、各アプリケーションの通信方式に関する通信方式情報と、前記アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報とを、外部のサーバから取得し、
前記車載装置により、取得した前記メニュー画面情報に基づいて、前記メニュー画面を生成して表示し、
前記車載装置により、取得した前記通信方式情報に基づいて、前記メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って前記通信装置と通信を行うことを特徴とするアプリケーション実行方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載情報システムと、車載情報システムにおいて用いられる車載装置および情報端末と、アプリケーション実行方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話やスマートフォンなどの携帯型の情報端末と車載装置とを連携することで、情報端末において様々なアプリケーションを実行して画像や音声を情報端末から車載装置へ出力し、その画像や音声を車載装置において出力する車載システムが知られている。こうした車載システムに関して、特許文献1には、実行可能なアプリケーションの情報を携帯端末から取得し、各アプリケーションのアイコンの一覧を示すホーム画面を表示する車載装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−151659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような車載システムにおいて実行されるアプリケーションには、情報端末と車載装置の間での通信に用いられる通信インタフェースや通信プロトコルの違いにより、様々な通信方式のものが存在することがある。しかし、特許文献1の車載装置では、こうした点について何ら考慮されていない。そのため、通信方式が異なるアプリケーションのアイコンを一つのホーム画面内に共通に表示することや、ホーム画面でユーザに選択されたアイコンに対応するアプリケーションを実行する際に適切な通信方式を採用することは、困難である。
【0005】
本発明は、こうした従来の車載情報システムにおける問題点を考慮してなされたものである。本発明の主な目的は、通信方式の異なる様々なアプリケーションの中から任意のアプリケーションを容易に選択できるメニュー画面を提供すると共に、このメニュー画面で選択されたアプリケーションを適切な通信方式を用いて実行することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による車載情報システムは、通信装置と車載装置とを有するものであって、前記車載装置は、前記車載情報システムにおいて実行可能な各アプリケーションの通信方式に関する通信方式情報を取得する通信方式情報取得手段と、前記アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報を取得するメニュー画面情報取得手段と、前記メニュー画面情報取得手段により取得されたメニュー画面情報に基づいて、前記メニュー画面を生成するメニュー画面生成手段と、前記メニュー画面生成手段により生成されたメニュー画面を表示する表示手段と、前記通信方式情報取得手段により取得された通信方式情報に基づいて、前記メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って前記通信装置と通信を行う車載側通信手段とを備え、前記通信装置は、前記車載側通信手段により採用された通信方式に従って、実行中のアプリケーションによる通信を前記車載装置との間で行う端末側通信手段を備える。
本発明による車載装置は、通信装置と接続可能なものであって、各アプリケーションの通信方式に関する通信方式情報を取得する通信方式情報取得手段と、前記アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報を取得するメニュー画面情報取得手段と、前記メニュー画面情報取得手段により取得されたメニュー画面情報に基づいて、前記メニュー画面を生成するメニュー画面生成手段と、前記メニュー画面生成手段により生成されたメニュー画面を表示する表示手段と、前記通信方式情報取得手段により取得された通信方式情報に基づいて、前記メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って前記通信装置と通信を行う車載側通信手段とを備える。
本発明による携帯型の情報端末は、車載装置と接続可能なものであって、インストール済みのアプリケーションを判断し、その判断結果に基づいて、前記車載装置に表示されるメニュー画面において表示を制限すべきアプリケーションに関する表示制限情報を作成して前記車載装置に送信する。
本発明によるアプリケーション実行方法は、通信装置と車載装置とを用いたものであって、前記車載装置により、各アプリケーションの通信方式に関する通信方式情報と、前記アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報とを、外部のサーバから取得し、前記車載装置により、取得した前記メニュー画面情報に基づいて、前記メニュー画面を生成して表示し、前記車載装置により、取得した前記通信方式情報に基づいて、前記メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し、その通信方式に従って前記通信装置と通信を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、通信方式の異なる様々なアプリケーションの中から任意のアプリケーションを容易に選択できるメニュー画面を提供すると共に、このメニュー画面で選択されたアプリケーションを適切な通信方式を用いて実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る車載情報システムの構成を示す図である。
図2】車載装置および携帯端末の構成を示すブロック図である。
図3】第1の実施形態において表示されるメニュー画面の例を示す図である。
図4】第1の実施形態の車載情報システムにおける車載装置、携帯端末およびサーバの動作シーケンス図である。
図5】第1の実施形態の車載情報システムにおける車載装置の処理のフローチャートである。
図6】第1の実施形態の車載情報システムにおける携帯端末の処理のフローチャートである。
図7】第2の実施形態の車載情報システムにおける車載装置、携帯端末およびサーバ5の動作シーケンス図である。
図8】第2の実施形態において表示されるメニュー画面の例を示す図である。
図9】第2の実施形態の車載情報システムにおける車載装置の処理のフローチャートである。
図10】第2の実施形態の車載情報システムにおける携帯端末の処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
−第1の実施形態−
図1は、本発明の一実施形態に係る車載情報システムの構成を示す図である。図1に示す車載情報システムは、車両に搭載されて使用されるものであり、車載装置1と携帯端末2が近距離無線通信および映像・音声ケーブル3を介した有線通信で互いに接続されることによって実現される。車載装置1は、車両内に固定されており、たとえば車両のインストルメントパネル内などに設置されている。携帯端末2は、ユーザが持ち運び可能な携帯型の情報端末であり、たとえば携帯電話やスマートフォンなどである。なお、車載装置1と携帯端末2の間で行われる近距離無線通信には、たとえばBluetooth(登録商標)などを用いることができる。また、映像・音声ケーブル3を介した有線通信には、たとえばHDMI(登録商標)などを用いることができる。
【0010】
車載装置1には、表示部11と、操作キー(操作スイッチ)12a、12b、12c、12dおよび12eとが設けられている。表示部11は、各種の画像や映像を表示可能な表示モニタであり、たとえば液晶ディスプレイによって構成される。操作キー12a〜12eは、ユーザの入力操作を検出するための操作スイッチ類であり、車載装置1が実行中の処理に応じて様々な機能が割り当てられる。ユーザは、操作キー12a〜12eのうち任意の操作キーを操作することで、所望の機能を車載装置1に実行させることができる。なお、図1では操作キー12a〜12dを押圧可能なボタン式のスイッチとし、操作キー12eを左右に回転可能なダイヤル式のスイッチとした例を示しているが、各操作キーの配置、構造、数などはこの例に限定されない。また、表示部11をタッチパネル式の表示モニタとし、操作キーの一部または全部を省略してもよい。
【0011】
携帯端末2には、表示部21が設けられている。表示部21は、各種の画像や映像を表示可能なタッチパネル式の表示モニタであり、たとえばタッチ位置を検出するタッチセンサと液晶ディスプレイとを組み合わせて構成される。ユーザは、表示部21に表示される画像や映像の内容に応じて、表示部21上で任意の位置を指等でタッチすることで、所望の機能を携帯端末2に実行させることができる。なお、ここでは表示部21をタッチパネル式の表示モニタとした例を説明したが、タッチパネル式ではない通常の表示モニタとしてもよい。その場合、携帯端末2が実行する処理の内容に応じた各種の操作スイッチを携帯端末2に設けることが好ましい。あるいは、表示部21をタッチパネル式の表示モニタとし、さらに所定の操作に対応する操作スイッチを携帯端末2に設けてもよい。
【0012】
携帯端末2は、携帯電話網やインターネットなどにより構築された公衆通信回線網4との間で無線通信を行うことにより、公衆通信回線網4を介してサーバ5に接続することができる。サーバ5には、図1の車載情報システムにおいて利用するための情報として、ポリシーファイル51、メニュー画面情報52、コンテンツ情報53などが格納されている。ポリシーファイル51は、車載情報システムにおいて利用可能な各アプリケーションに関する情報として、たとえば各アプリケーションの名称や、各アプリケーションで利用される通信方式などの情報が記録されたファイルである。メニュー画面情報52は、実行するアプリケーションをユーザに選択させるために車載装置1が表示するメニュー画面の情報である。コンテンツ情報53は、実行中のアプリケーションを通じてユーザに提供される様々な情報であり、たとえばニュース、天気予報、音楽などに関する画像(映像)や音声の情報を含む。これらの情報を携帯端末2がサーバ5から必要に応じて受信することで、車載装置1や携帯端末2において、これらの情報を利用した処理が行われる。なお、このときの具体的な処理内容については、後で詳しく説明する。
【0013】
図2は、車載装置1および携帯端末2の構成を示すブロック図である。図2に示すように車載装置1は、制御部10、表示部11、操作部12、音声出力部13、メモリ部14、近距離無線通信インタフェース部15および映像・音声信号入力部16を有する。一方、携帯端末2は、制御部20、表示部21、操作部22、音声出力部23、メモリ部24、近距離無線通信インタフェース部25、映像・音声信号出力部26、無線通信部27およびGPS(Global Positioning System)受信部28を有する。
【0014】
車載装置1において、制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、メモリ部14に記録されている制御プログラムに基づいて各種の処理を実行する。この制御部10が行う処理により、各種の画像表示処理や音声出力処理などが実行され、表示部11や音声出力部13の動作が制御される。
【0015】
表示部11は、図1を用いて前述したように、液晶ディスプレイ等によって構成される表示モニタである。操作部12は、ユーザの入力操作を検出するためのスイッチであり、たとえば図1に示した操作キー12a〜12eによって実現される。なお、前述のように表示部11をタッチパネル式の表示モニタとすることで、表示部11と操作部12を一体化された構成としてもよい。操作部12に対して行われたユーザの入力操作内容は制御部10へ出力され、制御部10が行う処理に反映される。
【0016】
音声出力部13は、アンプ、スピーカ等を有しており、制御部10の制御によって各種の音声を出力することができる。たとえば、携帯端末2または不図示の記録媒体から読み出された音楽データを再生した音楽や、車両を目的地まで誘導するための誘導音声などが音声出力部13から出力される。
【0017】
メモリ部14は、不揮発性のデータ格納装置であり、たとえばHDD(ハードディスクドライブ)やフラッシュメモリ等によって実現される。メモリ部14には、たとえば制御部10において用いられる前述の制御プログラムなど、各種のデータが記憶されている。メモリ部14におけるデータの読み出しおよび書き込みは、制御部10の制御により必要に応じて行われる。
【0018】
近距離無線通信インタフェース部15は、制御部10の制御により、携帯端末2との間で近距離無線通信を行う際に必要なインタフェース処理を行う。たとえば、制御部10から出力された情報を所定の無線信号形式に変換して携帯端末2へ送信したり、携帯端末2から所定の無線信号形式で出力された情報を受信して制御部10へ出力したりする。近距離無線通信インタフェース部15によるインタフェース処理は、Bluetooth等の所定の通信規格に従って行われる。この近距離無線通信インタフェース部15が行う処理により、車載装置1と携帯端末2との間で所定の近距離無線通信インタフェースが確立され、この近距離無線通信インタフェースを介した情報の入出力が行われる。
【0019】
映像・音声信号入力部16は、映像・音声ケーブル3を介して携帯端末2から入力される映像信号と音声信号を画面表示用の映像データと音声出力用の音声データにそれぞれ変換し、制御部10へ出力する。映像・音声信号入力部16から制御部10へ映像データと音声データが出力されると、制御部10は、表示部11を制御してその映像データに基づく画面を表示部11に表示させると共に、音声出力部13を制御してその音声データに基づく音声を音声出力部13に出力させる。この映像・音声信号入力部16が行う処理により、有線通信インタフェースである映像・音声ケーブル3を介して、携帯端末2からの映像信号および音声信号が車載装置1において入力される。
【0020】
一方、携帯端末2において、制御部20は、車載装置1の制御部10と同様にマイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、メモリ部24に記録されている制御プログラムに基づいて各種の処理を実行する。
【0021】
表示部21は、前述したようなタッチパネル式の表示モニタである。操作部22は、ユーザの入力操作を検出するための部分である。なお、図2では表示部21と操作部22を別々の構成として示しているが、実際には、操作部22はタッチパネル式の表示部21と一体化された構造を有している。あるいは、前述のように操作スイッチを携帯端末2に設けた場合は、その操作スイッチが操作部22に対応する。操作部22に対して行われたユーザの入力操作内容は制御部20へ出力され、制御部20が行う処理に反映される。
【0022】
音声出力部23は、アンプ、スピーカ等を有しており、制御部20の制御によって各種の音声を出力することができる。たとえば、携帯端末2を用いて通話を行ったときには、通話相手の音声が音声出力部23から出力される。
【0023】
メモリ部24は、車載装置1のメモリ部14と同様の不揮発性のデータ格納装置であり、制御部20の処理において利用するための各種のデータが記憶されている。このメモリ部24には、ユーザが予め入手した様々なアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションと称する)が記憶されている。ユーザは、メモリ部24に記憶された各種アプリケーションの中からいずれかを選択して制御部20に実行させることにより、様々な機能を携帯端末2において実現することができる。
【0024】
近距離無線通信インタフェース部25は、車載装置1の近距離無線通信インタフェース部15と同様に、所定の通信規格に基づいたインタフェース処理を行う。すなわち、近距離無線通信インタフェース部15と近距離無線通信インタフェース部25とが互いに無線通信で情報を授受することにより、車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが確立され、この近距離無線通信インタフェースを介した相互の情報通信が実現される。
【0025】
映像・音声信号出力部26は、制御部20により生成された画像(映像)と音声を、たとえばHDMI等の所定の通信規格に応じた映像信号と音声信号にそれぞれ変換し、映像・音声ケーブル3を介して車載装置1へ出力する。この映像信号と音声信号が車載装置1において映像・音声信号入力部16に入力されると、携帯端末2において表示部21に表示されるのと同一の画面が車載装置1の表示部11にも表示される。また、携帯端末2において音声出力部23から出力されるのと同一の音声が車載装置1の音声出力部13からも出力される。こうした機能はビデオミラーリングと呼ばれている。
【0026】
無線通信部27は、携帯端末2を図1の公衆通信回線網4に接続するための無線通信を行う。携帯端末2は、無線通信部27が行う無線通信により、公衆通信回線網4を介して、他の携帯端末との間で通話を行ったり、サーバ5から前述のポリシーファイル51、メニュー画面情報52、コンテンツ情報53などを必要に応じてダウンロードしたりすることができる。
【0027】
GPS受信部28は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部20へ出力する。GPS信号には、携帯端末2の現在位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻に関する情報が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて現在位置と現在時刻を制御部20において算出することができる。
【0028】
次に、本車載情報システムにおける車載装置1と携帯端末2との連携機能について説明する。本車載情報システムは、車載装置1と携帯端末2との連携機能を有している。この連携機能を用いることで、車載装置1と携帯端末2とが互いに接続された状態で、携帯端末2において予めインストールされた様々なアプリケーションを実行すると、車載装置1において当該アプリケーションに応じた画像表示や音声出力を行うことができる。また、車載装置1に対して行われたユーザの操作内容を、携帯端末2において実行されているアプリケーションの動作に反映させることができる。このように連携機能を用いたアプリケーションの一例としては、たとえばインターネットラジオ用のアプリケーションなどが挙げられる。
【0029】
さらに、車載装置1には、上記の連携機能を用いずに車載装置1が単独で実行可能なアプリケーションが予め搭載されている。このアプリケーションを車載装置1が実行することでも、車載装置1において当該アプリケーションに応じた様々な画像表示や音声出力を行うことができる。このように連携機能を用いないアプリケーションの一例としては、たとえばナビゲーション用のアプリケーションなどが挙げられる。
【0030】
車載装置1は、図1のサーバ5から携帯端末2を介してメニュー画面情報52を取得することで、このメニュー画面情報52に基づいて、実行するアプリケーションを選択するためのメニュー画面を表示部11に表示する。メニュー画面には、たとえば、車載装置1または携帯端末2において実行可能な各アプリケーションのアイコンが並べて表示されている。
【0031】
図3は、第1の実施形態において車載装置1の表示部11に表示されるメニュー画面の例を示す図である。図3に示したメニュー画面では、A、B、C、D、E、Fの各アプリケーションに対応する8個のアイコン81〜86が配置されている。ユーザがタッチパネル操作等によりアイコン81〜86のいずれかを選択すると、アプリケーションA〜Fのうち、当該アイコンに対応するアプリケーションが車載装置1の制御部10、または携帯端末2の制御部20において実行される。
【0032】
なお、制御部20は、各アプリケーションをフォアグランドまたはバックグランドで実行することができる。フォアグランドで実行した場合、そのアプリケーションは車載装置1および携帯端末2において画像表示や操作入力の対象とされる。一方、バックグランドで実行した場合、そのアプリケーションに応じた処理が制御部20により実行されるが、そのアプリケーションは車載装置1および携帯端末2において画像表示や操作入力の対象とはされない。ただし、音声についてはバックグランド実行中のアプリケーションから出力してもよい。
【0033】
車載装置1と携帯端末2とを互いに接続して前述のような連携機能を実現するために、携帯端末2には、アプリケーションマネージャと呼ばれる制御アプリケーションが予めインストールされてメモリ部24に記憶されている。すなわち、メモリ部24には、アプリケーションマネージャを含む複数のアプリケーションが記憶されている。車載装置1に携帯端末2が接続されると、このアプリケーションマネージャがメモリ部24から読み出され、制御部20において実行される。
【0034】
連携機能を用いて携帯端末2で実行されるアプリケーションは、携帯端末2と車載装置1の間の通信において利用される通信方式の違いに応じて、連動型アプリケーションと独自型アプリケーションに分類される。連動型アプリケーションとは、上記のアプリケーションマネージャを介した共通の通信方式を用いて携帯端末2と車載装置1が連動することで、携帯端末2により実行されるものである。連動型アプリケーションの場合、携帯端末2から車載装置1への映像や音声の出力は、映像・音声ケーブル3を介して行われる。また、当該アプリケーションで用いられる制御情報や操作情報の送受信は、車載装置1の近距離無線通信インタフェース部15と携帯端末2の近距離無線通信インタフェース部25の間で確立された近距離無線通信インタフェースを介して行われる。
【0035】
一方、独自型アプリケーションとは、アプリケーションマネージャを介さずに、そのアプリケーションに独自の通信方式を用いて携帯端末2と車載装置1が連動することで、携帯端末2により実行されるものである。連動型アプリケーションの場合、携帯端末2から車載装置1への映像や音声の出力と、当該アプリケーションで用いられる制御情報や操作情報の送受信とは、両方とも近距離無線通信インタフェースを介して行われる。
【0036】
また、車載装置1において実行されるアプリケーションについても、携帯端末2との間での通信の有無に応じて、同期型アプリケーションと単独型アプリケーションに分類される。同期型アプリケーションとは、車載装置1が携帯端末2の無線通信部27を利用して公衆通信回線網4に接続することで、車載装置1とサーバ5(または他のサーバ)との間で通信を行い、これによって車載装置1とサーバ5(または他のサーバ)とを同期させた状態で、車載装置1により実行されるものである。同期型アプリケーションには、車載装置1のウェブブラウザ上で実行されるものであり、その実体的な処理の多くがサーバ5(または他のサーバ)において実行されるウェブアプリケーション等も含まれる。同期型アプリケーションの場合、携帯端末2と車載装置1との間の通信は、近距離無線通信インタフェースを介して行われる。なお、携帯端末2を利用せず、携帯端末2の無線通信部27と同等の通信機能を有するTCU(Telematics Control(Communication) Unit)等の車載通信モジュールを利用して、車載装置1とサーバ5(または他のサーバ)との間で通信を行い、同期型アプリケーションを実行してもよい。この場合、車載装置1と車載通信モジュールの間の通信は、携帯端末2の場合と同様に近距離無線通信インタフェースを介して行ってもよいし、有線通信を介して行ってもよい。すなわち、本発明の車載情報システムは、携帯電話、スマートフォン、TCU等を含む通信装置および車載装置1により構成することができる。
【0037】
一方、単独型アプリケーションとは、車載装置1と携帯端末2との間で通信を行わずに、車載装置1により単独で実行されるものである。以下では、上記の同期型アプリケーションと単独型アプリケーションを合わせて、車載型アプリケーションと呼ぶこともある。
【0038】
ポリシーファイル51には、車載装置1または携帯端末2において実行可能な各アプリケーションの通信方式に関する情報として、各アプリケーションがそれぞれ上記分類のいずれに属するかを示すカテゴリ情報が記録されている。車載装置1では、メニュー画面で選択されたアプリケーションが実行されるときに、ポリシーファイル51の中のカテゴリ情報を参照することにより、そのアプリケーションがどの通信方式に対応するものであるかを特定することができる。
【0039】
たとえば、図3のメニュー画面において、アイコン81、83にそれぞれ対応するアプリケーションA、Cが連動型アプリケーションであり、アイコン82、84にそれぞれ対応するアプリケーションB、Dが独自型アプリケーションであるとする。また、アイコン85に対応するアプリケーションEが同期型アプリケーションであり、アイコン86に対応するアプリケーションFが単独型アプリケーションであるとする。ポリシーファイル51には、こうしたアプリケーションA〜Fの分類を示す情報がカテゴリ情報として記録されている。
【0040】
図4は、第1の実施形態の車載情報システムにおける車載装置1、携帯端末2およびサーバ5の動作シーケンス図である。
【0041】
車両内に携帯端末2が持ち込まれると、近距離無線通信インタフェース部15および25においてそれぞれ所定の処理が実行され、車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが確立される。また、車載装置1と携帯端末2が映像・音声ケーブル3を介して互いに接続されると、映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースが確立される。以下の説明では、車載装置1と携帯端末2の間に、これらの通信インタフェースが確立されているものとする。
【0042】
車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが確立されると、車載装置1は、手順61において、図1に示したポリシーファイル51をサーバ5に要求するためのポリシーファイル要求を出力する。このポリシーファイル要求は、車載装置1から近距離無線通信インタフェースを介して携帯端末2へ送信され、携帯端末2から公衆通信回線網4を介してサーバ5に送信される。サーバ5は、ポリシーファイル要求を受けると、車載装置1の機種に対応するポリシーファイル51を抽出し、公衆通信回線網4を介して携帯端末2へ送信する。サーバ5からポリシーファイル51を受信すると、携帯端末2は、受信したポリシーファイル51を近距離無線通信インタフェースを介して車載装置1に送信する。このようにして、車載装置1は、車載装置1または携帯端末2で実行可能な各アプリケーションの名称や通信方式に関する情報を含むポリシーファイル51をサーバ5から取得する。
【0043】
サーバ5からポリシーファイル51を取得したら、車載装置1は、手順62において、図1に示したメニュー画面情報52をサーバ5に要求するためのメニュー画面情報要求を出力する。このメニュー画面情報要求は、ポリシーファイル要求と同様に、車載装置1から近距離無線通信インタフェースを介して携帯端末2へ送信され、携帯端末2から公衆通信回線網4を介してサーバ5に送信される。サーバ5は、メニュー画面情報要求を受けると、車載装置1の機種に対応するメニュー画面情報52を抽出し、公衆通信回線網4を介して携帯端末2へ送信する。サーバ5からメニュー画面情報52を受信すると、携帯端末2は、受信したメニュー画面情報52を近距離無線通信インタフェースを介して車載装置1に送信する。このようにして、車載装置1は、アプリケーションのいずれかを実行対象として選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報52をサーバ5から取得する。
【0044】
手順62によりサーバ5からメニュー画面情報52を取得したら、車載装置1は、手順63において、メニュー画面情報52に基づいて、図3に例示したようなメニュー画面を生成して表示部11に表示する。たとえば、車載装置1はウェブブラウザを搭載しており、このウェブブラウザの機能を用いて、HTMLを用いて記述されたメニュー画面情報52を基にメニュー画面を生成することができる。
【0045】
手順63によりメニュー画面を表示したら、車載装置1は、手順64において、メニュー画面でいずれかのアプリケーションがユーザにより選択された否かの判断を行う。ユーザが車載装置1においてタッチパネル操作等により図3のアイコン81〜86のいずれかを選択すると、車載装置1は、そのアイコンに対応するアプリケーションが選択されたと判断する。
【0046】
上記のようにしていずれかのアプリケーションが選択されると、車載装置1は、手順65において、サーバ5から取得したポリシーファイル51に基づいて、そのアプリケーションに対応する通信方式を選択する。具体的には、ポリシーファイル51のカテゴリ情報に基づいて、選択されたアプリケーションが前述の連動型アプリケーション、独自型アプリケーション、同期型アプリケーションまたは単独型アプリケーションのいずれに該当するかを判断する。
【0047】
その結果、選択されたアプリケーションが連動型アプリケーションである場合(前述のメニュー画面例においてアイコン81または83が選択された場合)、車載装置1は、アプリケーションマネージャ用の通信方式を採用する。この場合、車載装置1は、通信モードをアプリケーションマネージャに対応したものに切り替えることで、携帯端末2で実行中のアプリケーションマネージャとの間で、連動型アプリケーションに共通の通信プロトコルを用いた通信が行われるようにする。
【0048】
一方、選択されたアプリケーションが独自型アプリケーションである場合(前述のメニュー画面例においてアイコン82または84が選択された場合)、車載装置1は、当該アプリケーション用の通信方式を採用する。この場合、車載装置1は、通信モードを当該アプリケーションに対応したものに切り替えることで、当該アプリケーションに独自の通信プロトコルを用いた通信が行われるようにする。
【0049】
また、選択されたアプリケーションが車載型アプリケーションである場合(前述のメニュー画面例においてアイコン85または86が選択された場合)、車載装置1は、所定の通信モードに切り替えることで外部通信用の通信方式を採用し、当該アプリケーションを起動する。このとき、起動したアプリケーションが同期型アプリケーションであれば、当該アプリケーションにより、必要に応じて車載装置1と携帯端末2の間で通信が行われ、車載装置1が携帯端末2および公衆通信回線網4を介してサーバ5等に接続される。
【0050】
以上のようにして通信方式を選択したら、車載装置1は、手順66において、選択した通信方式に従って携帯端末2との間でセッションを確立する。このとき、連動型アプリケーションまたは独自型アプリケーションの場合は、当該アプリケーションを携帯端末2に実行させる。そして、実行中のアプリケーションによる情報通信を必要に応じて行う。
【0051】
車載装置1または携帯端末2においてアプリケーションが実行されたら、車載装置1は、手順67において、実行中のアプリケーションを終了するか否かの判断を行う。その結果、終了と判断した場合は、携帯端末2との間でセッションを終了して(手順68)、メニュー画面を再表示する(手順69)。その後は、手順64以降と同様の動作を行う。
【0052】
本発明の第1の実施形態では、以上説明したような手順により、車載装置1においてメニュー画面が表示され、そのメニュー画面で選択されたアプリケーションが車載装置1または携帯端末2において実行される。
【0053】
図5は、第1の実施形態の車載情報システムにおける車載装置1の処理のフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、車載装置1が携帯端末2と接続されると、制御部10により実行されるものである。
【0054】
ステップS10において、制御部10は、ポリシーファイル51をサーバ5から取得する。ここでは、図4の手順61で説明したように、携帯端末2を介してサーバ5にポリシーファイル要求を送信し、これに応じてサーバ5から送信されるポリシーファイル51を受信することで、ポリシーファイル51を取得する。
【0055】
ステップS20において、制御部10は、メニュー画面情報52をサーバ5から取得する。ここでは、図4の手順62で説明したように、携帯端末2を介してサーバ5にメニュー画面情報要求を送信し、これに応じてサーバ5から送信されるメニュー画面情報52を受信することで、メニュー画面情報52を取得する。
【0056】
ステップS30において、制御部10は、ステップS20で取得したメニュー画面情報52に基づいて、メニュー画面を生成する。ステップS40において、制御部10は、ステップS30で生成したメニュー画面を表示部11に表示する。
【0057】
ステップS50において、制御部10は、ステップS40で表示したメニュー画面においていずれかのアプリケーションが選択されたか否かを判定する。ユーザのタッチパネル操作等によりいずれかのアプリケーションが選択されると、制御部10は、次のステップS60に進む。
【0058】
ステップS60において、制御部10は、ステップS10で取得したポリシーファイル51に基づいて、ステップS50で選択されたアプリケーションが連動型アプリケーションであるか否かを判定する。選択されたアプリケーションが連動型アプリケーションである場合はステップS80に進み、そうでない場合はステップS70に進む。
【0059】
ステップS70において、制御部10は、ステップS10で取得したポリシーファイル51に基づいて、ステップS50で選択されたアプリケーションが独自型アプリケーションであるか否かを判定する。選択されたアプリケーションが独自型アプリケーションである場合はステップS90に進み、そうでない場合、すなわち選択されたアプリケーションが車載装置1において実行される車載型アプリケーションである場合は、ステップS110に進む。
【0060】
ステップS80において、制御部10は、連動型アプリケーションに対応する通信方式として、アプリケーションマネージャ用の通信方式を採用する。これにより、アプリケーションマネージャが提供する連動型アプリケーションに共通の通信プロトコルを用いた通信が車載装置1と携帯端末2の間で行われるようにする。
【0061】
ステップS90において、制御部10は、独自型アプリケーションに対応する通信方式として、選択されたアプリケーション用に予め設定された通信方式を採用する。これにより、選択されたアプリケーション独自の通信プロトコルを用いた通信が車載装置1と携帯端末2の間で行われるようにする。
【0062】
ステップS80またはS90を実行することで通信方式を選択したら、次のステップS100において、制御部10は、選択した通信方式を用いて、ステップS50で選択されたアプリケーションの起動命令を携帯端末2に送信する。これにより、携帯端末2の制御部20において、選択されたアプリケーションが起動され、当該アプリケーションの実行が開始される。
【0063】
一方、ステップS70からステップS110に進んだ場合、ステップS110において、制御部10は、車載型アプリケーションに対応する通信方式として、外部通信用の通信方式を採用する。これにより、必要に応じて携帯端末2を公衆通信回線網4に接続し、携帯端末2および公衆通信回線網4を介して、車載装置1とサーバ5または他のサーバとの間で通信が行われるようにする。
【0064】
ステップS110を実行することで通信方式を選択したら、次のステップS120において、制御部10は、ステップS50で選択されたアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を開始する。
【0065】
ステップS130において、制御部10は、ステップS100で送信された起動命令に応じて携帯端末2により実行中のアプリケーション、またはステップS120で起動されて車載装置1により実行中のアプリケーションによる通信を、必要に応じて行う。すなわち、実行中のアプリケーションが連動型アプリケーションまたは独自型アプリケーションである場合は、ステップS80またはS90で採用した通信方式を用いて、制御部20で実行中の当該アプリケーションによる通信を車載装置1と携帯端末2の間で行う。また、実行中のアプリケーションが同期型アプリケーションである場合は、ステップS110で採用した通信方式を用いて、携帯端末2を介して車載装置1をサーバ5または他のサーバに接続し、制御部10で実行中の当該アプリケーションによる通信を車載装置1と当該サーバの間で行う。なお、実行中のアプリケーションが単独型アプリケーションである場合は、車載装置1と携帯端末2の間の通信が不要であるため、ステップS130の処理を実行する必要はない。
【0066】
ステップS140において、制御部10は、実行中のアプリケーションを終了するか否かを判定する。ユーザが所定の操作を行うことにより実行中アプリケーションの終了を選択した場合、制御部10は、当該アプリケーションを終了してステップS40に戻り、メニュー画面を再表示する。このとき、当該アプリケーションが車載装置1で実行される車載型アプリケーションであれば、制御部10は、所定の終了処理を行って当該アプリケーションの実行を終了する。一方、当該アプリケーションが携帯端末2で実行される連動型アプリケーションまたは独自型アプリケーションであれば、制御部10は、ステップS80またはS90で選択した通信方式を用いて、当該アプリケーションの終了命令を携帯端末2に送信する。
【0067】
図6は、第1の実施形態の車載情報システムにおける携帯端末2の処理のフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、携帯端末2が車載装置1に接続されると、制御部20により実行されるものである。
【0068】
ステップS210において、制御部20は、図5のステップS100で車載装置1から送信されたアプリケーションの起動命令を受信したか否かを判定する。車載装置1において選択されたアプリケーションに対する起動命令を受信したら、制御部20はステップS220に進む。
【0069】
ステップS220において、制御部20は、ステップS210で受信した起動命令に応じたアプリケーションを起動する。これにより、車載装置1においてユーザに選択されたアプリケーションが連動型アプリケーションまたは独自型アプリケーションである場合に、当該アプリケーションを起動してその実行を開始する。
【0070】
ステップS230において、制御部20は、ステップS220で起動したアプリケーションを終了するか否かを判定する。図5のステップS140で車載装置1から送信されたアプリケーションの終了命令を受信したら、制御部20は、これに応じて所定の終了処理を行うことで当該アプリケーションの実行を終了し、ステップS210に戻る。
【0071】
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、次の(1)〜(3)のような作用効果を奏する。
【0072】
(1)車載装置1は、制御部10の処理により、車載情報システムにおいて実行可能な各アプリケーションの通信方式に関する情報を含むポリシーファイル51を取得する(ステップS10)。さらに、アプリケーションのいずれかを選択するためのメニュー画面を生成するためのメニュー画面情報52を取得し(ステップS20)、このメニュー画面情報52に基づいて、図3のようなメニュー画面を生成し(ステップS30)、表示部11に表示する(ステップS40)。そして、ステップS10で取得したポリシーファイル51に基づいて、メニュー画面で選択されたアプリケーションに対応する通信方式を採用し(ステップS80、S90、S110)、その通信方式に従って、携帯端末2やTCU等の通信装置と通信を行う(ステップS130)。このようにしたので、通信方式の異なる様々なアプリケーションの中から任意のアプリケーションを容易に選択できるメニュー画面を提供すると共に、このメニュー画面で選択されたアプリケーションを適切な通信方式を用いて実行することができる。
【0073】
(2)上記のアプリケーションは、アプリケーションマネージャを介した共通の通信方式を用いて携帯端末2と車載装置1が連動することで携帯端末2により実行される連動型アプリケーションと、独自の通信方式を用いて携帯端末2により実行される独自型アプリケーションと、車載装置1により実行される車載型アプリケーションとの少なくとも一つを含む。制御部10は、連動型アプリケーションが選択された場合は、ステップS80においてアプリケーションマネージャ用の通信方式を採用し、独自型アプリケーションが選択された場合は、ステップS90において当該アプリケーション用の通信方式を採用する。また、車載型アプリケーションが選択された場合は、ステップS110において外部通信用の通信方式を採用する。このようにして、それぞれの場合で異なる通信方式を採用するようにしたので、選択されたアプリケーションの分類に応じて最適な通信方式を採用することができる。
【0074】
(3)ステップS10やステップS20において、制御部10は、ポリシーファイル51やメニュー画面情報52を外部のサーバ5から取得する。このようにしたので、車載装置1の機種に応じて最適な情報を確実に取得することができる。
【0075】
−第2の実施形態−
次に本発明の第2の実施形態について説明する。前述の第1の実施形態では、サーバ5から取得したメニュー画面情報52をそのまま用いてメニュー画面を生成する例を説明した。これに対して、以下に説明する第2の実施形態では、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況や、車載装置1と携帯端末2との接続状態などを考慮して、メニュー画面を生成する例を説明する。
【0076】
なお、本実施形態に係る車載情報システムの構成は、図1に示したものと同一である。また、この車載情報システムに含まれる車載装置1および携帯端末2の構成は、図2に示したものとそれぞれ同一である。したがって、以下の説明では、図1、2の構成を用いて本実施形態の内容を説明する。
【0077】
前述の第1の実施形態では、サーバ5から取得したメニュー画面情報52をそのまま用いてメニュー画面を生成する。しかし、携帯端末2にインストールされているアプリケーションはユーザ毎に異なっており、車載システムにおいて利用可能なアプリケーションが全てインストールされているとは限らない。また、前述の連動型アプリケーションは、映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースと、近距離無線通信インタフェース部15および25による近距離無線通信インタフェースとの両方が確立された状態でないと、利用することができない。したがって、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況や、車載装置1と携帯端末2との接続状態によっては、利用できないアプリケーションがメニュー画面に表示されてしまう場合がある。
【0078】
そこで、本実施形態では、メニュー画面を生成する前に、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況を確認すると共に、車載装置1と携帯端末2の接続状態を確認する。そして、これらの確認結果と、サーバ5から取得したポリシーファイル51およびメニュー画面情報52とを基に、メニュー画面を生成して表示する。これにより、利用できないアプリケーションがメニュー画面に表示されないようにする。
【0079】
図7は、第2の実施形態の車載情報システムにおける車載装置1、携帯端末2およびサーバ5の動作シーケンス図である。なお、この動作シーケンス図において、第1の実施形態で説明した図4のシーケンス図と同じ内容の手順については、図4と同一の符号を付与している。以下では、この図4と同一符号の手順については、特に必要のない限り説明を省略する。
【0080】
車両内に携帯端末2が持ち込まれると、近距離無線通信インタフェース部15および25においてそれぞれ所定の処理が実行され、車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが確立される。以下の説明では、車載装置1と携帯端末2の間に、少なくともこの近距離無線通信インタフェースが確立されているものとする。なお、映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースについては、必ずしも確立されているとは限らない。
【0081】
車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが確立されると、車載装置1は、手順71において、図4の手順61と同様に、ポリシーファイル51をサーバ5から取得する。さらに、手順62で取得するメニュー画面情報52に含まれるアプリケーションのうち、メニュー画面において表示を制限すべきアプリケーションに関する表示制限情報を携帯端末2から取得する。この表示制限情報は、携帯端末2において、インストール済みのアプリケーションを判断し、その判断結果をポリシーファイル51の内容と比較することで作成されるものである。具体的には、携帯端末2は、ポリシーファイル51に情報が記録されているアプリケーションの中で携帯端末2にインストール済みと判断されなかったものを、表示を制限すべきアプリケーション(表示制限アプリケーション)として特定する。こうして表示制限アプリケーションを特定できたら、携帯端末2は、これを車載装置1に通知するための情報、たとえば表示制限アプリケーションのリスト情報などを作成し、表示制限情報として車載装置1に送信する。なお、表示を制限すべきアプリケーションの情報ではなく、反対に、表示すべきアプリケーションの情報を表示制限情報として車載装置1に送信してもよい。あるいは、携帯端末2においてインストール済みのアプリケーションの情報を表示制限情報として車載装置1に送信してもよい。
【0082】
手順62によりサーバ5からメニュー画面情報52を取得したら、車載装置1は、手順72において、携帯端末2との接続状態を確認する。ここでは、映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースと、近距離無線通信インタフェース部15および25による近距離無線通信インタフェースとについて、それぞれが車載装置1と携帯端末2の間で確立されているか否かを確認する。
【0083】
続いて車載装置1は、手順73において、手順71で取得したポリシーファイル51および表示制限情報と、手順62で取得したメニュー画面情報52と、手順72で確認した携帯端末2との接続状態とに基づいて、メニュー画面を生成して表示部11に表示する。ここでは、メニュー画面情報52に示された各アプリケーションのアイコンのうち、有線通信インタフェースが確立されていない場合の連動型アプリケーションに対応するアイコンと、表示制限情報に示された表示制限アプリケーションに対応するアイコンとを削除して、メニュー画面を作成する。以降は、図4と同様の手順による動作が行われる。
【0084】
図8は、第2の実施形態において車載装置1の表示部11に表示されるメニュー画面の例を示す図である。ここでは、前述の図3の例と同様に、車載情報システムにおいてアプリケーションA〜Fが利用可能であり、そのうちアイコン81、83にそれぞれ対応するアプリケーションA、Cが連動型アプリケーションであり、アイコン82、84にそれぞれ対応するアプリケーションB、Dが独自型アプリケーションであるとする。また、アイコン85に対応するアプリケーションEが同期型アプリケーションであり、アイコン86に対応するアプリケーションFが単独型アプリケーションであるとする。
【0085】
図8(a)は、車載装置1と携帯端末2の間で有線通信インタフェースが確立されておらず、かつ、アプリケーションB、Dが携帯端末2にインストールされていない場合のメニュー画面例を示している。このメニュー画面では、有線通信インタフェースが確立されていないため、連動型アプリケーションであるアプリケーションA、Cに対応するアイコン81、83が表示されていない。また、独自型アプリケーションであるアプリケーションB、Dは、携帯端末2にインストールされていないので表示制限アプリケーションとされる。そのため、アプリケーションB、Dに対応するアイコン82、84も表示されていない。
【0086】
図8(b)は、車載装置1と携帯端末2の間で有線通信インタフェースが確立されており、アプリケーションB、Dが携帯端末2にインストールされていない場合のメニュー画面例を示している。このメニュー画面では、有線通信インタフェースが確立されることで、連動型アプリケーションであるアプリケーションA、Cに対応するアイコン81、83が表示されている。一方、アプリケーションB、Dに対応するアイコン82、84については、図8(a)と同様に表示されていない。なお、図8(a)のメニュー画面が表示された後に、車載装置1と携帯端末2の間で有線通信インタフェースが確立された場合は、接続状態が再確認され、その結果に応じて新たなメニュー画面が生成、表示される。これにより、メニュー画面が図8(a)から図8(b)に切り替えられる。
【0087】
図8(c)は、車載装置1と携帯端末2の間で有線通信インタフェースが確立されており、かつ、アプリケーションB、Dが携帯端末2にインストール済みである場合のメニュー画面例を示している。このメニュー画面では、図3と同様に、アプリケーションA〜Fに対応するアイコン81〜86が全て表示されている。なお、図8(b)のメニュー画面が表示された後に、携帯端末2においてアプリケーションB、Dがインストールされた場合は、表示制限情報が更新され、その内容に応じて新たなメニュー画面が生成、表示される。これにより、メニュー画面が図8(b)から図8(c)に切り替えられる。
【0088】
なお、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況や、車載装置1と携帯端末2との接続状態によっては、上記で説明した以外のメニュー画面を表示部11に表示してもよい。たとえば、ポリシーファイル51およびメニュー画面情報52を取得した後に、車載装置1と携帯端末2の間で無線通信インタフェースが切断されて非確立状態となった場合は、携帯端末2の制御部20で実行される連動型アプリケーションおよび独自型アプリケーションがいずれも利用できなくなる。また、携帯端末2の無線通信部27を利用して公衆通信回線網4に接続する同期型アプリケーションも利用できない。したがってこの場合は、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況に関わらず、単独型アプリケーションであるアプリケーションFに対応するアイコン86のみをメニュー画面に表示することが好ましい。
【0089】
図9は、第2の実施形態の車載情報システムにおける車載装置1の処理のフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、車載装置1が携帯端末2と接続されると、制御部10により実行されるものである。なお、このフローチャートにおいて、第1の実施形態で説明した図5のフローチャートと同じ内容の処理については、図5と同一のステップ番号を付与している。以下では、この図5と同一ステップ番号の処理については、特に必要のない限り説明を省略する。
【0090】
ステップS11において、制御部10は、表示制限情報を携帯端末2から取得する。ここでは、後で説明する図10のステップS205で携帯端末2から送信される表示制限情報を受信することで、表示制限情報を取得する。
【0091】
ステップS21において、制御部10は、携帯端末2との接続状態を確認する。ここでは前述のように、映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースと、近距離無線通信インタフェース部15および25による近距離無線通信インタフェースとについて、それぞれが車載装置1と携帯端末2の間で確立されているか否かを確認する。ただし、ステップS10、S11、S20でポリシーファイル51、表示制限情報、メニュー画面情報52をそれぞれ取得するためには、車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが確立されている必要がある。そのため、近距離無線通信インタフェースについては確認を省略してもよい。
【0092】
ステップS31において、制御部10は、メニュー画面を生成する。ここでは、ステップS10で取得したポリシーファイル51と、ステップS11で取得した表示制限情報と、ステップS20で取得したメニュー画面情報52と、ステップS21で確認した携帯端末2との接続状態とに基づいて、メニュー画面を生成する。
【0093】
具体的には、ステップS31において制御部10は、表示制限情報を参照することで、携帯端末2にインストールされていない表示制限アプリケーションを特定する。そして、ポリシーファイル51を参照することで、メニュー画面情報52における各アプリケーションのアイコンの中で、どのアイコンが表示制限アプリケーションに対応するアイコンであるかを特定し、そのアイコンを非表示としたメニュー画面を生成する。これにより、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況に応じて、メニュー画面の内容を調整する。
【0094】
また、車載装置1と携帯端末2の間で映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースが確立されていないことがステップS21で確認された場合、ステップS31において制御部10は、ポリシーファイル51を参照することで、メニュー画面情報52における各アプリケーションのアイコンの中で、どのアイコンが連動型アプリケーションに対応するアイコンであるかを特定する。そして、特定した連動型アプリケーションのアイコンを非表示としたメニュー画面を生成する。すなわち、連動型アプリケーションにおいて用いられるアプリケーションマネージャを介した共通の通信方式に対応する有線通信インタフェースが車載装置1と携帯端末2の間で確立されていないことがステップS21で確認された場合、連動型アプリケーションを非表示としてメニュー画面を生成する。これにより、車載装置1と携帯端末2との接続状態に応じて、メニュー画面の内容を調整する。
【0095】
ステップS50において、制御部10は、図5と同様に、ステップS40で表示したメニュー画面において、ユーザのタッチパネル操作等によりいずれかのアプリケーションが選択されたか否かを判定する。その結果、いずれのアプリケーションも選択されていなければステップS51に進み、いずれかのアプリケーションが選択された場合はステップS60に進む。
【0096】
ステップS51において、制御部10は、表示制限情報が更新されたか否かを判定する。ここでは、後で説明する図10のステップS205で携帯端末2から新たな表示制限情報が送信された場合に、表示制限情報が更新されたと判定する。その結果、表示制限情報が更新されたと判定した場合、制御部10はステップS31に戻り、更新後の表示制限情報に基づいて新たにメニュー画面を生成し直す。一方、表示制限情報が更新されていない場合は、ステップS52に進む。
【0097】
ステップS52において、制御部10は、携帯端末2との接続状態が変更されたか否かを判定する。ここでは、映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースと、近距離無線通信インタフェース部15および25による近距離無線通信インタフェースとについて、これらの通信インタフェースにおける状態変化の有無を判定する。その結果、いずれか少なくとも一方の通信インタフェースが新たに接続されて非確立状態から確立状態に変化した場合、または切断されて確立状態から非確立状態に変化した場合は、携帯端末2との接続状態が変更されたものと判定する。この場合、制御部10はステップS31に戻り、変更後の接続状態に基づいて新たにメニュー画面を生成し直す。たとえば、車載装置1と携帯端末2の間で近距離無線通信インタフェースが切断された場合、ステップS31において制御部10は、ポリシーファイル51を参照することで、メニュー画面情報52における各アプリケーションのアイコンの中から、連動型アプリケーション、独自型アプリケーション、同期型アプリケーションに対応するアイコンをそれぞれ特定する。そして、特定した各アイコンを非表示としたメニュー画面を生成する。すなわち、連動型アプリケーション、独自型アプリケーション、同期型アプリケーションにおいてそれぞれ用いられる通信方式の全てに対応する近距離無線通信インタフェースが車載装置1と携帯端末2の間で確立されていないことがステップS52で確認された場合、これらのアプリケーションを非表示としてメニュー画面を生成する。これにより、車載装置1と携帯端末2との接続状態に応じて、メニュー画面の内容を調整する。一方、両方の通信インタフェースの状態に変化がない場合は、ステップS50に戻る。
【0098】
なお、ステップS60以降では、制御部10は、図5で説明したのと同様の処理を実行する。
【0099】
図10は、第2の実施形態の車載情報システムにおける携帯端末2の処理のフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、携帯端末2が車載装置1に接続されると、制御部20により実行されるものである。なお、このフローチャートにおいて、第1の実施形態で説明した図6のフローチャートと同じ内容の処理については、図6と同一のステップ番号を付与している。以下では、この図6と同一ステップ番号の処理については、特に必要のない限り説明を省略する。
【0100】
ステップS201において、制御部20は、ポリシーファイル51をサーバ5から取得したか否かを判定する。携帯端末2は、図9のステップS10において車載装置1がサーバ5から携帯端末2を介してポリシーファイル51を取得したときに、このポリシーファイル51を携帯端末2でも保存しておくことにより、ポリシーファイル51を取得することができる。こうしてポリシーファイル51を取得したら、制御部20は次のステップS202に進む。
【0101】
ステップS202において、制御部20は、携帯端末2にインストール済みのアプリケーションを判断する。ここでは、メモリ部24にインストールされて記憶されているアプリケーションプラグラムの情報を取得することで、インストール済みのアプリケーションを判断する。
【0102】
ステップS203において、制御部20は、ステップS201で取得したポリシーファイル51と、ステップS202でのインストール済みのアプリケーションの判断結果とに基づいて、メニュー画面において表示を制限すべき表示制限アプリケーションを判断する。ここでは前述のように、ステップS202の判断結果を取得したポリシーファイル51の内容と比較することで、ポリシーファイル51に情報が記録されているアプリケーションの中でどのアプリケーションが表示制限アプリケーションに該当するかを判断する。
【0103】
ステップS204において、制御部20は、ステップS203での表示制限アプリケーションの判断結果に基づいて、車載装置1に表示制限アプリケーションを通知するための表示制限情報を作成する。ここでは前述のように、表示制限アプリケーションのリスト情報などを表示制限情報として作成する。
【0104】
上記のステップS203およびS204の処理により、制御部20は、ステップS202でのインストール済みのアプリケーションの判断結果に基づいて、表示制限情報を作成することができる。
【0105】
ステップS205において、制御部20は、ステップS204で作成した表示制限情報を車載装置1に送信する。ここでは、車載装置1の近距離無線通信インタフェース部15と携帯端末2の近距離無線通信インタフェース部25の間で確立されている近距離無線通信インタフェースを介して、表示制限情報を車載装置1に送信する。
【0106】
ステップS206において、制御部20は、携帯端末2にインストール済みのアプリケーションが変更されたか否かを判定する。それまで携帯端末2にインストールされていたアプリケーションがアンインストールされたり、新規アプリケーションが携帯端末2にインストールされたりした場合は、携帯端末2にインストール済みのアプリケーションが変更されたと判定し、ステップS203に戻る。この場合、制御部10は、ステップS203において変更後のインストール状態を判断し、その判断結果を基に、ステップS204において表示制限情報を作成し直す。そして、作成された新たな表示制限情報を、ステップS205において車載装置1に送信する。一方、携帯端末2にインストール済みのアプリケーションが変更されていない場合は、ステップS210に進む。
【0107】
なお、ステップS210以降では、制御部20は、図6で説明したのと同様の処理を実行する。
【0108】
以上説明した本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態で説明した(1)〜(3)の作用効果に加えて、さらに次の(4)〜(7)のような作用効果を奏する。
【0109】
(4)車載装置1は、制御部10の処理により、メニュー画面情報52に含まれるアプリケーションのうちメニュー画面において表示を制限すべきアプリケーションに関する表示制限情報を携帯端末2から取得する(ステップS11)。また、携帯端末2との接続状態を確認する(ステップS21)。ステップS31では、ステップS10で取得したポリシーファイル51と、ステップS20で取得したメニュー画面情報52と、ステップS11で取得した表示制限情報と、ステップS21で確認した接続状態とに基づいて、メニュー画面を生成する。このようにしたので、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況や、車載装置1と携帯端末2との接続状態に応じて、適切なメニュー画面を車載装置1において表示することができる。
【0110】
(5)携帯端末2は、制御部20の処理により、インストール済みのアプリケーションを判断し(ステップS202)、その判断結果に基づいて、表示制限情報を作成し(ステップS203、S204)、車載装置1に送信する(ステップS205)。このようにしたので、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況に応じて、メニュー画面においてどのアプリケーションの表示を制限すべきかを携帯端末2から車載装置1に確実に通知することができる。
【0111】
(6)ステップS31において、制御部10は、アプリケーションマネージャを介した共通の通信方式に対応する映像・音声ケーブル3による有線通信インタフェースが車載装置1と携帯端末2の間で確立されていないことがステップS21で確認された場合に、連動型アプリケーションを非表示としてメニュー画面を生成する。このようにしたので、有線通信インタフェースが確立されていないために連動型アプリケーションが利用できない場合には、連動型アプリケーションをメニュー画面から消去して、適切なメニュー画面とすることができる。
通知することができる。
【0112】
(7)また制御部10は、ステップS51で表示制限情報が更新されたと判定された場合、またはステップS52で携帯端末2との接続状態が変更されたと判定された場合に、ステップS31を再度実行してメニュー画面を生成し直す。このようにしたので、一旦メニュー画面を表示した後で、携帯端末2におけるアプリケーションのインストール状況や、車載装置1と携帯端末2との接続状態が変化した場合にも、その変化後の状態に応じた適切なメニュー画面を車載装置1において表示することができる。
【0113】
なお、以上説明した第1、第2の各実施形態では、映像・音声ケーブル3を介して車載装置1と携帯端末2を互いに接続することで、携帯端末2から車載装置1へ映像信号と音声信号を送信する例を説明した。また、Bluetooth等の所定の通信規格に従って行われる近距離無線通信により、車載装置1と携帯端末2との間で通信を行う例を説明した。しかし、他の通信方式や信号伝送方式を用いても本発明は実現可能である。たとえば、携帯端末2から車載装置1への映像信号や音声信号を無線通信で送信してもよい。また、車載装置1と携帯端末2との間の通信をUSB等の有線通信を用いて行うこともできる。車載装置1と携帯端末2との間で必要な信号や情報を送受信可能なものである限り、どのような通信方式を採用してもよい。
【0114】
また、以上説明した第1、第2の各実施形態では、車載情報システムにおいて利用可能なアプリケーションを、通信方式の違いに応じて、連動型アプリケーション、独自型アプリケーション、同期型アプリケーション、単独型アプリケーションに分類した例を説明した。しかし、これらのアプリケーションの分類はあくまで一例であり、他の分類としてもよい。通信方式の異なる複数種類のアプリケーションを同一のメニュー画面に表示し、このメニュー画面で選択されたアプリケーションを適切な通信方式を用いて実行できれば、どのような方法でアプリケーションを分類しても構わない。
【0115】
さらに、以上説明した第1、第2の各実施形態では、各アプリケーションで利用される通信方式などの情報が記録されたポリシーファイル51や、メニュー画面を生成するために用いられるメニュー画面情報52を、外部のサーバ5から取得する例を説明した。しかし、これらの情報は必ずしもサーバ5から取得しなくてもよい。たとえば、これらの情報をメモリカード等の記録媒体から取得したり、車載装置1や携帯端末2にこれらの情報を予め格納しておいたりすることも可能である。
【0116】
以上説明した各実施形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、上記実施の形態と変形例とを任意に組み合わせて用いてもよい。
【符号の説明】
【0117】
1:車載装置、2:携帯端末、3:映像・音声ケーブル、4:公衆通信回線網、5:サーバ、10:制御部、11:表示部、12:操作部、13:音声出力部、14:メモリ部、15:近距離無線通信インタフェース部、16:映像・音声信号入力部、20:制御部、21:表示部、22:操作部、23:音声出力部、24:メモリ部、25:近距離無線通信インタフェース部、26:映像・音声信号出力部、27:無線通信部、28:GPS受信部
図1
図2
図3
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図5
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図7
図8
図9
図10