特開2015-221130(P2015-221130A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-221130(P2015-221130A)
(43)【公開日】2015年12月10日
(54)【発明の名称】遊技システム及び遊技管理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20151113BHJP
【FI】
   A63F7/02 328
   A63F7/02 301C
   A63F7/02 352F
   A63F7/02 352L
   A63F7/02 334
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2014-106785(P2014-106785)
(22)【出願日】2014年5月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114306
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 史郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148655
【弁理士】
【氏名又は名称】諏訪 淳一
(72)【発明者】
【氏名】関 浩章
(72)【発明者】
【氏名】大里 英夫
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088BB23
2C088BC56
2C088CA02
2C088CA31
(57)【要約】      (修正有)
【課題】遊技可能数が残った状態で異常が発生した場合に遊技可能数を利用できる封入式遊技機を提供する。
【解決手段】携帯端末100は、台間カード処理機10又は遊技機20に故障が発生した場合に、カード管理装置40との間に通信を確立し、従業員等から持玉数及び/又は遊技可能数の入力を受け付け、台間カード処理機10を特定する情報と関連づけてカード管理装置40に送信して仮持玉数として登録させ、カード管理装置40が、この仮持玉数に対応づけた登録コードを携帯端末100に送信すると、携帯端末100はこの登録コードを表示する。台間カード処理機10aは、登録コードと故障した台間カード処理機10を特定する情報の入力を受け付け、カード管理装置40に送信し、カード管理装置40が、登録した仮持玉数を正式な持玉数として台間カード処理機10a内にある排出予定のカードIDに関連づけた後に、カードを発行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機と、前記遊技機に併設された各台装置と、遊技客が獲得した遊技媒体数を持遊技媒体数として管理する管理装置と、前記管理装置と通信可能な携帯端末装置とを含む遊技システムであって、
前記遊技機は、
前記遊技媒体について遊技に使用可能な数を遊技可能数として管理する遊技可能数管理手段と、
前記遊技媒体の遊技への使用に伴って前記遊技可能数を減算して更新するとともに、当該遊技の結果として所定の賞が得られた場合に前記遊技可能数を加算して更新する遊技処理手段と、
前記各台装置からの要求に応じて前記遊技可能数を増減して更新する各台装置要求処理手段と
を備え、
前記各台装置は、
記録媒体を受け付けた場合に当該記録媒体に関連付けられた持遊技媒体数を特定する持遊技媒体数特定手段と、
前記持遊技媒体数特定手段により特定した持遊技媒体数を管理する持遊技媒体数管理手段と、
前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数の一部又は全てを前記遊技可能数に移行させる第1移行手段と、
前記遊技可能数の一部又は全てを前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数に移行させる第2移行手段と、
前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数を前記記録媒体に関連付けて管理するよう前記管理装置に要求する持遊技媒体数管理要求手段と
を備え、
前記携帯端末装置は、
前記持遊技媒体数及び/又は前記遊技可能数を特定する特定情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段が受け付けた前記特定情報と前記各台装置を特定する情報とを関連付けた各台情報を生成し、前記管理装置に送信する各台情報送信手段と
を備え、
前記管理装置は、
前記記録媒体と前記持遊技媒体数とを関連付けて管理する持遊技媒体数管理手段と、
前記各台情報を受信した場合に、当該各台情報により示される持遊技媒体数及び/又は遊技可能数を、当該各台情報により特定される各台装置が受け付け中の記録媒体に対して関連付けるべき遊技媒体数として処理する各台情報処理手段と
を備える
ことを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
前記各台情報処理手段は、前記各台情報を受信した場合に、当該各台情報により特定される各台装置及び/又は当該各台装置に対応する遊技機に関連して所定の異常が検出されていることを条件に、前記各台情報の処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
【請求項3】
前記各台装置は、所定の異常が発生した場合に、前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数及び/又は前記遊技可能数管理手段が管理する遊技可能数を特定可能な情報を表示出力する表示出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
【請求項4】
前記管理装置は、前記各台情報により特定される遊技媒体数を、当該各台情報により特定される各台装置が受け付け中の記録媒体以外の他の記録媒体に関連付けるための処理を行う代替記録媒体発行処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の遊技システム。
【請求項5】
景品交換処理を行う景品管理装置をさらに備え、
前記景品管理装置は、前記各台情報により特定される遊技媒体数に基づき景品交換処理を行う各台情報景品交換処理手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の遊技システム。
【請求項6】
所定時点における前記遊技機における遊技可能数及び/又は前記各台装置における持遊技媒体数を含む端末管理遊技媒体数あるいは前記端末管理遊技媒体数から変換される情報の数値から、現在時点における前記端末管理遊技媒体数を推定する端末管理遊技媒体数推定手段をさらに備え、
前記各台情報処理手段は、前記各台情報を受信した場合に、前記各台情報により示される遊技媒体数と前記端末管理遊技媒体数推定手段により推定された端末管理遊技媒体数とを比較する比較手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の遊技システム。
【請求項7】
遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機と、前記遊技機に併設された各台装置と、遊技客が獲得した遊技媒体数を持遊技媒体数として管理する管理装置と、前記管理装置と通信可能な携帯端末装置とを含む遊技システムの遊技管理方法であって、
前記各台装置が、記録媒体に関連付けられた持遊技媒体数を特定する持遊技媒体数特定ステップと、
前記持遊技媒体数の一部又は全てを前記遊技機が管理する遊技可能数に移行させる移行ステップと、
前記遊技機が、遊技状態及び/又は前記各台装置からの要求に応じて前記遊技可能数を増減して更新する遊技可能数管理ステップと、
前記携帯端末装置が、前記持遊技媒体数及び/又は前記遊技可能数を特定する特定情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、
前記携帯端末装置が、前記入力受付ステップにより受け付けた前記特定情報と前記各台装置を特定する情報とを関連付けた各台情報を生成し、前記管理装置に送信する各台情報送信ステップと
前記管理装置が、前記各台情報により示される持遊技媒体数及び/又は遊技可能数を、当該各台情報により特定される各台装置が受け付け中の記録媒体に対して関連付けるべき遊技媒体数として処理する各台情報処理ステップと
を含んだ
ことを特徴とする遊技管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機と遊技機に併設された各台装置とを含む遊技システム及び遊技管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ店等の遊技店では、遊技客が遊技によって獲得した遊技媒体の数を記録媒体(例えばカード)に持遊技媒体数として関連付けて管理している。このため、遊技客は、現物の遊技媒体(玉やメダル)を持ち運ばなくても、記録媒体に関連付けられた持遊技媒体数を再度遊技に使用したり、景品交換に用いることができる。
【0003】
また、最近になって、他店からの持込玉や異なる貸出レート間の持込玉の問題が顕在化してきたため、かかる持込玉が発生しない封入式の遊技機が注目されている。封入式の遊技機では、遊技客が遊技媒体に触れない構造となっており、遊技媒体を発射可能な数(以下、遊技可能数と言う)がデータとして管理されている。
【0004】
封入式遊技機やこれに併設される各台装置は、遊技客が獲得した遊技媒体数を現物ではなく、データとして管理し、各台装置が上位の管理装置に対して遊技媒体数の送信を行うことで持遊技媒体や貯遊技媒体としての登録がなされる。このため、遊技機又は各台装置に故障や通信障害が発生すると、管理装置に登録が行えず、遊技客が獲得した遊技媒体数のデータが失われる可能性が生じる。このような事態が生起すると、遊技客は台移動や景品交換等のために持玉や遊技可能数が利用できなくなり、多大な不利益を被る可能性がある。
【0005】
このため、封入式遊技機において、電源断や規定以下の電圧低下等が生じた場合に、蓄電機能を備えたバックアップ手段によって電源断を検知し、遊技機が管理する発射可能数等の遊技機状態のデータを各台装置に緊急退避させて、データを保持する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014―12124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記に代表される従来技術は、遊技機や各台装置に対して重要部位を二重化し、あるいは特定手段を追加するものであり、コスト的に無視できないという問題が生じる。例えば、蓄電機能を備えたバックアップ手段を遊技機に付加するためには、遊技機数分の付加装置がコストをプッシュアップすることになる。また、新台導入に伴うバックアップ手段の更新等もコスト高の要因となり、大型店以外では対応が困難である。
【0008】
また、封入式遊技機にバックアップ手段を付加して各台装置にデータを退避させるのが有効であるにしても、次に、各台装置に対するバックアップ手段も考慮する必要がある。なぜなら、封入式遊技機で管理される遊技可能数は、各台装置に管理移行され、各台装置から上位の管理装置にて持玉として登録されて初めて、台移動や景品交換が可能となるためである。
【0009】
さらに、遊技システムの場合には、遊技機のみが故障するわけではなく、各台装置が故障する場合や配線を含む通信機器等の故障による通信障害もあり、これらいずれかが散発的に故障する可能性が高い。したがって、1種類の装置のみの故障対処を行うことは効率的とは言えない。
【0010】
このため、封入式の遊技機を含む遊技システムでは、装置単独ではなく、システム的な観点から故障や障害対処を行うべきであるが、従来技術では十分に対応できなかった。特に封入式遊技機を採用する場合に、機器に故障が生起しても、遊技客の獲得した遊技媒体数のデータをいかにして保持し、利用可能にさせるかが重要な課題となっている。
【0011】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、封入式遊技機に遊技可能数が残った状態で、遊技機あるいは各台装置若しくは上位の管理装置相互間通信に異常が発生した場合に、遊技可能数が利用できるようにして遊技客の不利益となることを防止することができる遊技システム及び遊技管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機と、前記遊技機に併設された各台装置と、遊技客が獲得した遊技媒体数を持遊技媒体数として管理する管理装置と、前記管理装置と通信可能な携帯端末装置とを含む遊技システムであって、前記遊技機は、前記遊技媒体について遊技に使用可能な数を遊技可能数として管理する遊技可能数管理手段と、前記遊技媒体の遊技への使用に伴って前記遊技可能数を減算して更新するとともに、当該遊技の結果として所定の賞が得られた場合に前記遊技可能数を加算して更新する遊技処理手段と、前記各台装置からの要求に応じて前記遊技可能数を増減して更新する各台装置要求処理手段とを備え、前記各台装置は、記録媒体を受け付けた場合に当該記録媒体に関連付けられた持遊技媒体数を特定する持遊技媒体数特定手段と、前記持遊技媒体数特定手段により特定した持遊技媒体数を管理する持遊技媒体数管理手段と、前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数の一部又は全てを前記遊技可能数に移行させる第1移行手段と、前記遊技可能数の一部又は全てを前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数に移行させる第2移行手段と、前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数を前記記録媒体に関連付けて管理するよう前記管理装置に要求する持遊技媒体数管理要求手段とを備え、前記携帯端末装置は、前記持遊技媒体数及び/又は前記遊技可能数を特定する特定情報の入力を受け付ける入力受付手段と、前記入力受付手段が受け付けた前記特定情報と前記各台装置を特定する情報とを関連付けた各台情報を生成し、前記管理装置に送信する各台情報送信手段とを備え、前記管理装置は、前記記録媒体と前記持遊技媒体数とを関連付けて管理する持遊技媒体数管理手段と、前記各台情報を受信した場合に、当該各台情報により示される持遊技媒体数及び/又は遊技可能数を、当該各台情報により特定される各台装置が受け付け中の記録媒体に対して関連付けるべき遊技媒体数として処理する各台情報処理手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記各台情報処理手段は、前記各台情報を受信した場合に、当該各台情報により特定される各台装置及び/又は当該各台装置に対応する遊技機に関連して所定の異常が検出されていることを条件に、前記各台情報の処理を行うことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記各台装置は、所定の異常が発生した場合に、前記持遊技媒体数管理手段が管理する持遊技媒体数及び/又は前記遊技可能数管理手段が管理する遊技可能数を特定可能な情報を表示出力する表示出力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記発明において、前記管理装置は、前記各台情報により特定される遊技媒体数を、当該各台情報により特定される各台装置が受け付け中の記録媒体以外の他の記録媒体に関連付けるための処理を行う代替記録媒体発行処理手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記発明において、景品交換処理を行う景品管理装置をさらに備え、前記景品管理装置は、前記各台情報により特定される遊技媒体数に基づき景品交換処理を行う各台情報景品交換処理手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、上記発明において、所定時点における前記遊技機における遊技可能数及び/又は前記各台装置における持遊技媒体数を含む端末管理遊技媒体数あるいは前記端末管理遊技媒体数から変換される情報の数値から、現在時点における前記端末管理遊技媒体数を推定する端末管理遊技媒体数推定手段をさらに備え、前記各台情報処理手段は、前記各台情報を受信した場合に、前記各台情報により示される遊技媒体数と前記端末管理遊技媒体数推定手段により推定された端末管理遊技媒体数とを比較する比較手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機と、前記遊技機に併設された各台装置と、遊技客が獲得した遊技媒体数を持遊技媒体数として管理する管理装置と、前記管理装置と通信可能な携帯端末装置とを含む遊技システムの遊技管理方法であって、前記各台装置が、記録媒体に関連付けられた持遊技媒体数を特定する持遊技媒体数特定ステップと、前記持遊技媒体数の一部又は全てを前記遊技機が管理する遊技可能数に移行させる移行ステップと、前記遊技機が、遊技状態及び/又は前記各台装置からの要求に応じて前記遊技可能数を増減して更新する遊技可能数管理ステップと、前記携帯端末装置が、前記持遊技媒体数及び/又は前記遊技可能数を特定する特定情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、前記携帯端末装置が、前記入力受付ステップにより受け付けた前記特定情報と前記各台装置を特定する情報とを関連付けた各台情報を生成し、前記管理装置に送信する各台情報送信ステップと、前記管理装置が、前記各台情報により示される持遊技媒体数及び/又は遊技可能数を、当該各台情報により特定される各台装置が受け付け中の記録媒体に対して関連付けるべき遊技媒体数として処理する各台情報処理ステップとを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、各台装置、遊技機又は上位の管理装置相互間との通信のいずれかに障害が発生した場合に、携帯端末により持遊技媒体数及び/又は遊技可能数と各台装置を特定する情報とを関連づけて上位の管理装置に送信し、管理装置が受信した持遊技媒体数及び/又は遊技可能数を仮持遊技媒体数として各台装置を特定する情報と関連づけて処理し、他の正常な各台装置からの入力により代替記憶媒体に関連づけて持遊技媒体として登録するように構成したので、遊技機に遊技可能数が残った状態で異常が発生した場合に、遊技客は遊技可能数を利用することが可能となり、不利益を被ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本実施例に係る玉データ登録の概念を説明するための説明図である。
図2図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。
図3図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。
図4図4は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の内部構成を示すブロック図である。
図5図5は、図4に示した台間カード処理機の記憶部に記憶される自装置状態データ、遊技機状態データ及びカードデータについて説明するための説明図である。
図6図6は、図1に示した携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
図7図7は、図2に示したカード管理装置の内部構成を示すブロック図である。
図8図8は、カード管理装置の記憶部が記憶するデータを説明するための説明図である。
図9図9は、台間カード処理機の故障時における玉データ登録について説明するための説明図である。
図10図10は、遊技機の故障時における玉データ登録について説明するための説明図である。
図11図11は、玉データ登録時における携帯端末の表示部の画面遷移の一例を示した図である。
図12図12は、玉データ登録時における台間カード処理機の表示操作部における代行モードの画面の一例を示した図である。
図13図13は、台間カード処理機又は遊技機の故障時における携帯端末による玉データ登録の処理手順を示したフローチャートである。
図14図14は、玉データ登録時における台間カード処理機の代行モードによる代替カード発行の処理手順を示したフローチャートである。
図15図15は、台間カード処理機又は遊技機の故障時におけるカード管理装置による玉データ登録の処理手順を示したフローチャートである。
図16図16は、会員管理装置の内部構成を示すブロック図である。
図17図17は、カード管理装置と会員管理装置間の通信障害時における玉データ移行について説明するための説明図である。
図18図18は、カード管理装置と会員管理装置間の通信異常時における携帯端末による玉データ移行の処理手順を示したフローチャートである。
図19図19は、カード管理装置と会員管理装置間の通信異常時において、携帯端末を介した会員管理装置による玉データ移行の処理手順を示したフローチャートである。
図20図20は、カード管理装置と会員管理装置間の通信異常時において、カード管理装置による玉データ移行の処理手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る遊技システム及び遊技管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
【0022】
本明細書中にあって持玉とは、遊技客が遊技において獲得した遊技媒体又は当該遊技媒体数を示すデータであって、その当日中(閉店より前の時間)のみ遊技に再度供することができるものを言う。貯玉とは、遊技客が遊技において獲得した遊技媒体又は当該遊技媒体数を示すデータであって、翌日以降(閉店より後の時間)も遊技に再度供することができるものを言う。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用する。貯玉は通常、会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降の遊技に用いる場合に使用する。貯玉の使用には所定の手数料を課すこととしてもよい。
【実施例】
【0023】
まず、本実施例に係る玉データ登録の概念について説明する。図1は、本実施例に係る玉データ登録の概念について説明するための説明図である。遊技店内には、複数の遊技機20が設置され、各遊技機20には台間カード処理機10が併設されている。遊技機20は、遊技客が遊技媒体に触れない構造となっている封入式の遊技機であり、遊技玉を発射可能な数を遊技可能数として管理する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40から送信を受けた持玉をデータとして管理するとともに、玉貸し、持玉再プレイ等の操作を受け付ける。さらに、台間カード処理機10は、遊技機20から遊技可能数を管理移行させて持玉に加算し、カード排出時にカード管理装置40に対してカードに関連づけて持玉を登録させて、カードを排出する。
【0024】
遊技客は、入店したならば、遊技により遊技可能数をできるだけ多く獲得して景品交換しようとする。遊技終了後、遊技客によって獲得された遊技可能数は、台間カード処理機10に持玉として管理移行される。さらに、その持玉数は、カードIDに関連付けてカード管理装置40に登録されて、カードが排出される。遊技客はこのカードを持って他の遊技機への台移動あるいは景品交換を行うのである。
【0025】
この際、遊技中に台間カード処理機10が故障してカード管理装置40との間に通信障害等の異常が発生すると、遊技客は、元々有していた持玉だけでなく、遊技機20に残った遊技可能数も持玉としてカードに関連付けることができなくなる。持玉を関連付けたカードが返却されなければ、遊技客は、獲得した遊技可能数を利用することができず、台移動も景品交換も不可能となり不利益を被る可能性がある。
【0026】
そこで、本実施例に係る遊技システムは、遊技中に台間カード処理機10に通信異常のような故障が発生した場合に、玉データ登録により遊技可能数及び持玉を合算して持玉数データとしてカード管理装置40に登録させ、持玉として利用可能な状態に復帰させる。ここで、玉データ登録とは、台間カード処理機10等が故障した場合に、台間カード処理機10の持玉数及び遊技機20の遊技可能数のデータを、携帯端末100によりカード管理装置40に一旦仮持玉数のデータとして登録させることを言う。そして、故障していない台間カード処理機10から仮持玉数を持玉数として本登録することで、持玉としての利用が可能となる。
【0027】
この玉データ登録について具体的に説明する。図1は、台間カード処理機10に故障による通信異常が発生し、カード管理装置40及び遊技機20との通信が不可能になった状態を示している。この状態で、台間カード処理機10が管理する持玉と、遊技機20が管理する遊技可能数との合計2500の玉数が未処置のまま残っている状態を示している。
【0028】
図1の状態では、台間カード処理機10が通信異常のために、遊技機20内の遊技可能数を持玉に管理移行することができず、また、台間カード処理機10が管理する持玉もカード管理装置40に送信して登録ができない。このため、持玉も遊技可能数もカードに関連づけることができないためカードが排出不可になっている。
【0029】
ここで、台間カード処理機10は、異常を報知するランプの点灯及び表示操作部22へ従業員呼出の表示を行う。遊技客が従業員を呼び出し、従業員は携帯端末100を携行して故障した台間カード処理機10の現場へ駆けつける。従業員は、故障の状況を確認し、通信が不能状態であることを掌握する。そして、遊技機20の台番号と、台間カード処理機10の表示操作部に表示されている遊技可能数と持玉数を見て、携帯端末100に台番号(図1では「777」)、遊技可能数と持玉数との合計玉数(同図では「2500」)を入力する。その後、携帯端末100は、入力された台番号、遊技可能数と持玉数との合計玉数をカード管理装置40に無線送信する(同図の(1))。
【0030】
台番号及び合計玉数を受信したカード管理装置40は、まず遊技可能数をチェックする(同図の(2))。カード管理装置40は、遊技機20が台間カード処理機10を経由してほぼリアルタイムで送信する打ち込み玉数(アウト数)データと賞出玉数(セーフ数)データを管理しており、この差玉数で遊技可能数が所定の範囲内の数値か否かを確認する(同図の(2))。そして、所定の範囲内であれば、持玉数と遊技可能数を合算して仮持玉数として登録し、玉データ登録コード(以下、登録コードと略称する)を生成して、この登録コードと仮持玉数とを対応づけた後に、登録コードを携帯端末100に無線送信する(同図の(3))。
【0031】
携帯端末100は受信した登録コードを表示し(同図の(4))、従業員に対して、空いている別の台間カード処理機10aからの登録コードと台番号の入力を促す。そして、空きの台間カード処理機10aは、表示操作部22から従業員による登録コードと元の台番号の入力を受け付け、これに排出予定のカードIDを付してカード管理装置40へ送信する(同図の(5))。
【0032】
カード管理装置40は台間カード処理機10aからのデータを受信すると、台間カード処理機10内の排出予定のカードIDに仮持玉数を持玉数として関連づけて本登録する(同図の(6))。そして、台間カード処理機10aは、持玉数が関連づけられた排出予定のカードを代替カードとして排出する(同図の(7))。遊技客はこの代替カードを利用して、台移動による遊技を継続することも、景品交換を行うことも可能となる。なお、代替カードという名称を付しているが、一般カードと同じであり、説明の便宜上、元のカードに代わるものとして代替カードという名称を用いているだけである。
【0033】
このように、本実施例に係る玉データ登録は、台間カード処理機10に通信異常が発生しても、携帯端末100によりカード管理装置40へ遊技可能数及び持玉数を持玉数データとして登録させることが可能となる。また、玉データ登録にあたっては、カード管理装置40において、入力された遊技可能数のチェックが行われるので、正常な玉数のデータの登録が可能となる。
【0034】
なお、ここでは説明上、台間カード処理機10の故障を通信異常としたが、故障は通信異常に限定されない。また、台間カード処理機10の故障にも限定されない。例えば、電源断等により台間カード処理機10又は遊技機20がほとんど動作しないような最悪の状況でも、同様に、持玉数及び/又は遊技可能数のデータをカード管理装置40に登録することができる。したがって、故障種別毎に個々の対応を必要とせず、かつ、同一のユーザインターフェースで故障に対応できるため、安価で簡易な故障対処手段ともなる。詳細は後述する。
【0035】
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60と、精算機80とが接続される。
【0036】
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
【0037】
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技客が投出可能な玉数を示す遊技可能数メモリを有している。
【0038】
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、遊技機20は、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数を遊技可能数メモリにおいて記憶していた遊技可能数に加算して記憶内容を更新する。また、遊技可能数を台間カード処理機10の持玉数として移行させる場合には、遊技可能数メモリに保持している遊技可能数を台間カード処理機10に通知して、遊技可能数をゼロにクリアする。さらに、台間カード処理機10から玉貸操作等による遊技可能数加算の通知を受けた場合には、通知された玉数を遊技可能数に加算して記憶内容を更新する。
【0039】
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、カード管理装置40との通信、並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、カードIDと貸出玉数を含む玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する玉数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。台間カード処理機10は、カードIDと貸玉数をカード管理装置40に通知する。
【0040】
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
【0041】
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。そして、台間カード処理機10は、カードIDと持玉再プレイ玉数をカード管理装置40に通知する。
【0042】
台間カード処理機10は、自装置が管理している持玉数を所定のタイミングでカード管理装置40に通知する。カード管理装置40に持玉数を通知するタイミングは、持玉再プレイ時あるいは遊技機20の計数ボタン押下による持玉数加算時等、持玉数が変化するタイミングに応じて行うことが好ましい。
【0043】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。また、台間カード処理機10は、カードIDと貯玉再プレイ玉数をカード管理装置40に通知する。
【0044】
また、台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から遊技可能数の移行操作を受け付けた場合には、移行した遊技可能数を持玉数に加算して、カード管理装置40の持玉の残高を更新する。
【0045】
また、台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、カード管理装置40から受信した認証キーとを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
【0046】
また、台間カード処理機10は、自装置及び遊技機20の状態情報を表示操作部22に表示制御するとともに、遊技客からの操作を受け付けるために表示操作部22に操作可能な操作ボタン等を表示制御する。
【0047】
また、台間カード処理機10は、他の台間カード処理機10が故障した場合には、従業員等からの代行処理を受け付けて、携帯端末100により登録された仮持玉数を持玉数としてカード管理装置40に本登録させ、この持玉を関連づけた代替カードを排出する。
【0048】
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
【0049】
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0050】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉の数を持玉の残高に加算する。
【0051】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0052】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から受け付けたカードIDに対応付けられたアウト玉数、賞出玉数及び貸出玉数と貯玉再プレイ玉数と持玉再プレイ玉数との総計をカードIDごとに管理する。さらに、カード管理装置40は、所定のタイミングで台間カード処理機10から送信される持玉数を履歴データとして管理する。
【0053】
また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
【0054】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の認証キー管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証キーを取得し、台間カード処理機10に配信する。
【0055】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から送信される遊技機20の使用状況を受信し、自装置の情報を合わせて遊技機20の使用状況を記憶及び更新する。さらに、台間カード処理機10からの台情報検索要求を受け付け、検索条件に応じた情報を台間カード処理機10に返信する。
【0056】
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から空き台の確保要求を受け付けた場合には、空き台の台間カード処理機10に対して空き台確保の指示を送信し、その結果を要求元の台間カード処理機10に返信する。
【0057】
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
【0058】
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
【0059】
また、会員管理装置50は、景品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を景品管理装置60に通知する。
【0060】
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、一般カードあるいは会員カードからカードID(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDと言う。)を読み出した場合には、カードIDをカード管理装置40に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉の残高を要求する。
【0061】
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
【0062】
次に、図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
【0063】
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125)の遊技可能数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
【0064】
加算信号を受信した遊技機20は、遊技可能数を加算し、加算後の遊技可能数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技可能数と加算後の遊技可能数と、玉貸しを行った数とを用いて、遊技可能数の加算が適切に行われたか否かを確認する。そして、台間カード処理機10は、遊技可能数に加算させた玉数をカード管理装置40に通知する。
【0065】
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0066】
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
【0067】
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。この際、台間カード処理機10は、遊技可能数に加算させた玉数と減算後の持玉数とをカード管理装置40に通知する。
【0068】
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技可能数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、送信されてきた遊技可能数を自装置の持玉に加算する。その後カード返却操作を受け付けたならば、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
【0069】
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を受信した値に更新する。
【0070】
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
【0071】
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
【0072】
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0073】
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。
【0074】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
【0075】
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
【0076】
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
【0077】
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技可能数に加算させる。そして、遊技可能数に加算させた玉数をカード管理装置40に通知する。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
【0078】
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉の残高に通知された持玉の残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
【0079】
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
【0080】
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aと、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aとが設けられている。
【0081】
遊技機20には、遊技盤面と、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21と、計数ボタン23とが設けられている。また、遊技機20の前面下部には台間カード処理機10の表示操作部22が設けられている。
【0082】
計数ボタン23は、遊技機20の遊技可能数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算するためのボタンである。すなわち、計数ボタン23は、発射可能な遊技可能数の管理を遊技機20から台間カード処理機10による持玉の管理に移行させる管理移行を行うための操作ボタンでもある。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機では、払い出された遊技玉を計数機付の台間カード処理機が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
【0083】
表示操作部22は、遊技機20の前面に設けられているものの、その入出力の制御は台間カード処理機10によって行われる。表示操作部22は、持玉の残高、遊技可能数等の各種情報の表示と、表示切替操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
【0084】
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の内部構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、通信部15と、遊技機管理基板18と、記憶部16と、制御部17と、表示操作部22とを有する。
【0085】
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
【0086】
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、通信回線を介してカード管理装置40との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
【0087】
遊技機管理基板18は、台間カード処理機10に内蔵された基板である。遊技機管理基板18は、遊技機20の認証と起動管理とを行なう。具体的には、カード管理装置40から受信した認証キーを使用して遊技機20の認証を実施する。認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信し、認証成功の結果をカード管理装置40に送信する。この遊技機20の認証は複数のパラメータで行うことが好適である。そして、認証の一部がNGになった場合であっても、一定期間(例えば10日間)に限り動作可能とすることが好ましい。
【0088】
また、遊技機管理基板18は、台間カード処理機10と遊技機20との通信を行なう。具体的には、遊技機20からの遊技機IDの取得、持玉から遊技可能数への管理移行、遊技可能数から持玉への管理移行、遊技機20における打込玉数(アウト数)や賞出玉数(セーフ数)等の遊技結果の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
【0089】
遊技機管理基板18は、台間カード処理機10の起動時に、制御部17に設けられる制御CPUから識別情報を読出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば台間カード処理機10の起動を許可するとともに、遊技機20と通信が可能な状態を設定する。なお、遊技機管理基板18は、台間カード処理機10の起動時における制御部17との通信と、遊技機20との通信とでは異なる暗号モードで通信を行う。
【0090】
遊技機管理基板18は、一定間隔ごとに遊技機20から送信されてくる信号を受信し、当該信号を受信したことに基づいて受信した旨の信号を遊技機20に返信する。遊技機20から送信されてくる信号には、例えば一定範囲の数字を用いた信号の通し番号(以下「信号通番」と称する)を示すデータと、遊技機20の状態を示すデータが含まれる。遊技機管理基板18は、少なくとも1回前に遊技機20から受信した信号の信号通番を記憶する記憶部を有しており、今回遊技機20から受信した信号通番との比較によって、遊技機20からの情報の整合性を保つ制御を行う。
【0091】
これについて具体的に説明する。遊技機管理基板18は、受信した信号の信号通番が記憶部に記憶された通番に1を加えたものと異なる場合(1を超える数字を加えたものになっている場合など)には、信号の受信もれがあったものとして、遊技機20に前回の信号の再送信を要求する。また、遊技機20に返信する返信信号にも信号通番が含まれ、信号通番は例えば1が送信ごとに加算される。遊技機管理基板18は、受信した信号に含まれる遊技機20の状態を示すデータを遊技機状態データ16bに格納する。
【0092】
また、遊技機管理基板18は、上記の一定間隔より長く定められた一定の期間において、遊技機20からの信号の送信が無い場合、当該状態を異常と判断して異常処理(報知出力、エラーダウン等)を行う機能を備えている。遊技機20から送信されてくる遊技機20の状態を示すデータには、遊技機20の現在の遊技可能数、通常か確率変動かの遊技情報等が含まれる。このようにして遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも狭く設定されている。
【0093】
また、遊技機管理基板18は、セキュリティチップを有している。セキュリティチップは、自己の識別ID及び所定の暗号化・復号化プログラムを有し、遊技機20のセキュリティチップとの間で通信を行うためのものである。
【0094】
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、遊技機状態データ16b及びカードデータ16cを記憶する。
【0095】
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機IDと、遊技設定とを含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定は、台間カード処理機10に設定されたレートを示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に対応する遊技種名を設定して遊技設定を管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に適用する対応レートを選択して、遊技設定として記憶する。遊技設定は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
【0096】
遊技機状態データ16bは、遊技機20の状態を示すデータである。この遊技機状態データ16bには、遊技機ID、遊技可能数、発射強度等を含む。遊技機IDは、遊技機管理基板18が遊技機20から受信した遊技機IDである。遊技可能数や発射強度等は、遊技機20から更新データを受信する度に更新される。
【0097】
カードデータ16cは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16cには、カードID、プリペイド価値、持玉数、貯玉数等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16cが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16cが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉は、それぞれの残高を示す。
【0098】
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、遊技設定処理部17b、遊技機状態管理部17c、異常処理部17d、代行処理部17e及び表示制御部17fを有する。
【0099】
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16cを更新する。
【0100】
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
【0101】
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16cのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20に送信して遊技可能数に加算させる。そして、データ管理部17aは、カードIDと遊技可能数に加算させた玉数とをカード管理装置40に通知する。
【0102】
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16cの持玉を所定数単位で減算して更新し、対応する玉数を遊技機20に送信して遊技可能数に加算させる。そして、データ管理部17aは、カードIDと遊技可能数に加算させた玉数をカード管理装置40に通知する。
【0103】
また、データ管理部17aは、カードデータ16cに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13又は表示操作部22に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16cの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20に送信して遊技可能数に加算させる。そして、カードIDと遊技可能数に加算させた玉数とをカード管理装置40に通知する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16cに示された暗証番号と一致することを、貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
【0104】
また、データ管理部17aは、遊技機管理基板18を通じて、遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技機20から移行される遊技可能数をカードデータ16cの持玉に加算して更新する。
【0105】
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信する。そして、カードデータ16cをクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
【0106】
また、データ管理部17aは、所定のタイミングで現時点の持玉数をカード管理装置40に通知する。また、遊技途中で遊技可能数の移行要求を受け付けた場合には、遊技可能数の移行要求後の持玉数をカード管理装置40に通知する。
【0107】
遊技設定処理部17bは、表示操作部13又は表示操作部22に対し、自装置状態データ16aの遊技設定に設定された現在の遊技種に対応するレートを表示するとともに、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされている場合は、表示操作部13又は表示操作部22に対して選択可能なレートを表示する。遊技客が所望のレートを選択すると、遊技設定処理部17bは、選択されたレートに対応する遊技種により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。
【0108】
一方、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされていない場合は、遊技中には選択可能なレートは表示されない。この場合、従業員によるリモコン操作等を受け付け、認証を行ったことを条件として、選択可能なレートが表示される。従業員がレートを選択すると、遊技設定処理部17bは、選択されたレートに対応する遊技種により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。また、この場合、カード管理装置40等の上位装置から遊技種の選択を指示する信号があった場合には、選択可能なレートを表示することなく、指示された遊技種により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。
【0109】
遊技機状態管理部17cは、遊技機20から遊技機ID、遊技可能数、発射強度等を取得した場合に、遊技機状態データ16bを更新する処理を行う。また、遊技機20から遊技機IDを取得した場合に、該遊技機IDが以前に取得した遊技機ID、すなわち遊技機状態データ16bに示された遊技機IDと一致するか否かにより遊技機20の入れ替えを検知してもよい。遊技機20から取得した遊技機IDが以前に取得した遊技機IDと不一致である場合には、遊技機状態管理部17cは、遊技機20が入れ替えられたと判定し、取得した遊技機IDにより遊技機状態データ16bの遊技機IDを更新し、更新した遊技機IDと台間カード処理機IDとをカード管理装置40に送信する。
【0110】
また、遊技機状態管理部17cは、遊技機管理基板18が受信した遊技機20でのアウト数及びセーフ数をほぼリアルタイムでカード管理装置40に送信する。
【0111】
また、遊技機状態管理部17cは、遊技機20の稼働状態を監視し、遊技機20のエラーが発生した場合には、エラーが発生した旨を異常処理部17d及びカード管理装置40に通知する。
【0112】
異常処理部17dは、自装置及び遊技機20のエラー状態を監視し、異常が発生した場合にエラー処理をする処理部である。異常処理部17dは、自装置にエラーが発生した場合に、表示操作部22にエラー発生の旨とエラー発生部位を表示させる。
【0113】
また、異常処理部17dは、自装置内の通信系等の障害で遊技の継続が不適当と判定した場合には、遊技機20をエラーダウンさせるとともに、表示制御部17fに対して、現時点での持玉数と遊技可能数(現時点で把握している最新の持玉数と遊技可能数を意味し、遊技機状態管理部17cが取得している最新の状態情報に基づき、基本的に通信不能となった時点の1回前のデータを用いる)を表示操作部22に継続表示又は強調表示させる。
【0114】
なお、この場合には、エラーダウンと表示操作部22への表示は必ずしも同時でなくてもよい。例えば、遊技機20がエラーダウンした後、従業員が呼び出され、従業員端末により台間カード処理機10に所定操作が行われた場合に、台間カード処理機10が把握している最新の持玉数と遊技可能数が表示される構成であってもよい。また、持玉数と遊技可能数を取得した時刻情報(台間カード処理機10内部の計時機能等による)が付されて表示されることが好ましい。さらに、遊技可能数のみが表示される構成であってもよい。加えて上記異常処理部17dによる表示制御は、遊技機20をエラーダウンさせた場合に限らず、遊技機20がエラーダウンしたことを判定した場合にも同様に行われる。
【0115】
また、異常処理部17dは、遊技機20でエラーが発生したことを検知した場合には、表示操作部22にエラー発生を表示し、表示操作部22に従業員呼出及びハンドル停止を強調する表示を行わせる。この場合に、エラーを検知した段階で、受信した遊技可能数も強調表示させる。また、エラーを検知した段階で、以後のアウト及びセーフデータをカード管理装置40に送信させないように遊技機状態管理部17cに指示するとともに、遊技可能数を保持させるようにしてもよい。
【0116】
代行処理部17eは、故障した台間カード処理機10又は故障した遊技機20に併設された台間カード処理機10が本来行うはずだった処理を代行する処理部である。代行処理部17eは、従業員等からリモコン又は手動で代行処理の選択を受け付け、表示操作部22に代行処理のための代行モード画面を表示する。そして、代行モード画面から、故障台の台番号、持玉数及び遊技可能数等の操作入力を受け付け、入力されたデータと次の排出予定位置にあるカードのIDとをカード管理装置40に送信する。その後、登録されていた仮持玉数が、正式な持玉としてカードに関連付けられて登録された応答を受けて排出位置にあるカードを代替カードとして排出する。
【0117】
表示制御部17fは、表示操作部22の表示を制御する制御部である。表示制御部17fは、台間カード処理機10の状態等に応じて、必要な表示を表示操作部22に行う。表示制御部17fは、遊技機状態データ16bから必要な情報を抽出し、表示操作部22に表示する。また、表示制御部17fは、遊技機状態データ16bから遊技機20から受信した遊技可能数を抽出し、カードデータ16cに含まれる台間カード処理機10の持玉数と合算処理を行い、表示操作部22に表示出力する。この表示出力は、遊技機状態データ16bの記憶情報が更新されるたびに行っても良いし、受信した遊技機側の遊技可能数あるいは合算処理を行った値が前回表示出力した値と所定以上(例えば10玉以上)の差分がある場合のみ表示出力を行っても良い。
【0118】
また、表示制御部17fは、自装置及び遊技機20の異常状態おいて、異常処理部17dの指示により、持玉数及び遊技可能数等の優先度の高い情報を報知すべき情報として優先して表示制御する。
【0119】
また、表示制御部17fは、台間カード処理機10又は遊技機20の障害部位に応じて、異常処理部17dの指示により、ハンドル操作停止及び従業員呼出等の緊急に必要な操作を遊技客に報知するために強調表示を行う。
【0120】
次に、遊技機20の内部構成について説明する。遊技機20は、計数ボタン23、通信制御部24、演出制御部25、遊技制御部26及び遊技玉制御部27を有する。通信制御部24は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。通信制御部24は、セキュリティチップを有している。セキュリティチップは、自己の識別ID及び所定の暗号化・復号化プログラムを有するものであり、台間カード処理機10のセキュリティチップとの間で通信を行うためのものである。
【0121】
通信制御部24は、遊技機20の起動時に、遊技制御部26及び/又は遊技玉制御部27に設けられる制御CPUから識別情報を読出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば遊技機20の起動を許可するとともに、台間カード処理機10と通信が可能な状態を設定する。
【0122】
通信制御部24は、一定間隔ごとに遊技玉制御部27の遊技可能数メモリに記憶された遊技可能数を読み出すとともに、遊技制御部26に記憶された遊技機20の状態(通常か確率変動中かなど)等を読み出し、台間カード処理機10に向けて信号として送信する。この信号には、例えば一定範囲の数字を用いた信号の通し番号(以下「信号通番」と称する)を示すデータが含まれる。通信制御部24は、台間カード処理機10に向けて送信した信号に対して台間カード処理機10から返信される返信信号に含まれる信号通番を確認し、送信した信号通番との比較によって、情報の整合性を保つ制御を行う。
【0123】
また、通信制御部24は、通常時は一定間隔ごとに上記のように遊技機20の状態、遊技可能数を読み出して台間カード処理機10に向けて信号として送信するが、遊技機20に異常(故障、不正等)が発生して遊技機20がエラーダウンする場合には、エラーダウンに先立って最新の遊技機20の状態、遊技可能数を台間カード処理機10に向けて送信する。また、通信制御部24の通常時の一定間隔ごとの情報の送信は、台間カード処理機10の要求に従って行われてもよい。
【0124】
また、通信制御部24は、信号通番を管理する機能を備え、前回送信した信号に付した信号通番を記憶しており、信号を送信する場合は、前回送信した信号通番を1インクリメントした値を信号に付して送信する。この信号通番は、一定の値に達すると初期値に復帰して循環する。また、遊技可能数メモリから読み出した遊技可能数を送信するにあたっては、遊技可能数の値そのままを送信する構成でもよいし、一定の桁で調整する等、大まかな数(概数)を示す情報を送信するものであってもよい。
【0125】
また、通信制御部24は、台間カード処理機10からの遊技可能数を加算するための信号(有価価値による貸与信号、持玉による管理移行信号)を受信し、遊技玉制御部27内の遊技可能数に加算する制御に関与する。また、通信制御部24は、遊技玉制御部27から台間カード処理機10へ向けた持玉管理要求の中継を行う。
【0126】
セキュリティチップは、通信制御部24から入出力するデータが予め定められたセキュリティ性を要するデータ種別に該当するかどうかを判別し、該当しない場合にはそのままデータの入出力を行う。一方、セキュリティ性を要するデータ種別に該当する場合は、データの入出力に際し、暗号化プログラムにより暗号化したデータを出力し、入力の場合は、相手からからのデータの入力待ちとなって、受信したデータの復号化を行う。台間カード処理機10のセキュリティチップとの間では、予め暗号化・復号化方式が決められており、相互に相手方が暗号化したデータを復号化することが可能となっている。
【0127】
さらに、遊技機20は、営業開始時に電源がONにされると制御を開始するが、電源のON状態では通常の遊技可能状態にはならず、待機制御状態にある。待機制御状態において、台間カード処理機10との間の相互認証が通信制御部24においてOKとなり、なおかつ、通信制御部24を通して台間カード処理機10から遊技制御開始信号を受信した場合に遊技可能となる。
【0128】
遊技制御部26は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。具体的には、遊技制御部26は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0〜65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
【0129】
また、遊技制御部26は、台間カード処理機10から使用停止の制御を受けた場合には、遊技機20の遊技動作を停止し、遊技可能数メモリに記憶された遊技可能数等の遊技機状態のデータを保持する制御を行う。また、使用停止からの復帰指示を受けた場合には、使用停止状態時点の状態に復帰させる。
【0130】
また、遊技制御部26は、遊技機20の状態を監視し、遊技機エラーが生じた場合にはエラーメッセージを台間カード処理機10に通知する。そして、エラーが計数系の場合には、遊技可能数の送信を停止させ、遊技可能数データの保持を行う。
【0131】
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技客に賞玉を付与する。
【0132】
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技客に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
【0133】
遊技制御部26は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技客が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、景品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体獲得数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
【0134】
演出制御部25は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部25a及び演出抽選部25bを有する。演出図柄抽選部25aは、遊技制御部26での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
【0135】
演出抽選部25bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
【0136】
演出制御部25は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部25は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データに重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
【0137】
遊技玉制御部27は、遊技可能数を制御する制御部であり、遊技可能数管理部27a及び投出制御部27bを有する。遊技可能数管理部27aは、内部にある遊技可能数メモリに遊技可能数を格納しており、この遊技可能数を更新する処理を行う。
【0138】
具体的には、遊技可能数管理部27aは、遊技玉が発射される度に遊技可能数を「1」減算し、入賞が発生した場合に賞玉数を遊技可能数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技可能数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技可能数に加算した旨を示す確認信号を送信する。
【0139】
また、遊技可能数管理部27aは、遊技可能数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技可能数管理部27aは、遊技可能数の減算は行わない。また、遊技可能数管理部27aは、計数ボタン23が操作された場合には、管理移行要求を台間カード処理機10に送信する。このとき、計数ボタン23の操作時間が所定時間未満であるならば、遊技可能数管理部27aは、所定数(例えば100)を持玉に加算させる管理移行要求を台間カード処理機10に送信し、持玉への加算完了を示す応答を受けて所定数を遊技可能数から減算する。また、計数ボタン23の操作時間が所定時間以上であるならば、遊技可能数管理部27aは、その時点での遊技可能数をすべて持玉に加算させる管理移行要求を台間カード処理機10に送信し、持玉への加算完了を示す応答を受けて遊技可能数を0にクリアする。
【0140】
投出制御部27bは、遊技玉の投出を制御する制御部であり、ハンドル21の操作量に応じて、遊技玉の投出方向を決定し、投出機構を制御して遊技玉の投出を行わせる。
【0141】
遊技制御部26と遊技玉制御部27とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部26が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部27が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
【0142】
次に、図4に示した記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a、遊技機状態データ16b及びカードデータ16cについて説明するための説明図である。
【0143】
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「3001」であり、台間カード処理機10の遊技設定として、遊技種「玉1」が設定された状態を示している。
【0144】
図5(b)に示す遊技機状態データ16bは、遊技機20のIDが「A0012X4234」であり、現時点の遊技可能数が「1500」であり、発射強度が「38」であることを示している。また、遊技機20が確率変動等のない通常状態であり、機器が正常に動作している状態であることを示している。なお、リーチ信頼度は、大当りのリーチが発生した場合の実現の信頼度を表すデータである。また、遊技機状態のデータには、遊技中の大当り回数、リーチ回数等を含めてもよい。
【0145】
図5(c)に示すカードデータ16cは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「1001」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16cは、プリペイド価値が「10」度数である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数とは1度数が100円相当である。また、カードデータ16cは、玉1の持玉の残高が「1000」、玉2及び玉3の持玉の残高が「0」である状態を示している。
【0146】
次に、図1に示した携帯端末100の内部構成について説明する。図6は、携帯端末100の内部構成を示したブロック図である。図6に示すように、携帯端末100は、表示部101、入力部102、通信部103、記憶部104及び制御部105を有する。
【0147】
表示部101は、タッチ式の液晶パネル等であり、入力部102は、キーボードやボタン等である。表示部101と入力部102は、物理的には一体として入力と表示を兼ねるようにしてもよい。この場合には、入力部102は、表示部101の表示画面にキーボードやボタン等が表示され、その押下等により入力を受け付けることになる。通信部103は、無線回線を介して、カード管理装置40及び会員管理装置50等とデータ通信を行うためのインタフェースである。また、通信部103は、有線により直接上記装置に接続されてデータ通信を行うことも可能である。
【0148】
記憶部104は入力したデータを記憶する。記憶部104に記憶されるデータは、故障した台間カード処理機10が管理していた持玉数、遊技客のカードID、登録コード、通信相手先のアドレス等の通信設定データ等である。
【0149】
制御部105は、携帯端末100を全体制御する制御部である。制御部105は、入力制御部105a、表示制御部105b及び通信管理部105cを有する。
【0150】
入力制御部105aは、操作者からの入力を受付制御する制御部である。入力制御部105aは、操作者の操作項目に応じた操作案内により操作画面から入力を受け付ける。また、操作権限のない操作者からの入力を受け付けないとともに、誤った情報がカード管理装置40に誤送信されないように、入力チェックを行う。
【0151】
表示制御部105bは、故障機器及び操作に応じて操作画面を表示制御する制御部である。表示制御部105bは、入力操作に応じた入力画面を順次に表示部101に表示制御する。また、表示制御部105bは、台間カード処理機10又は遊技機20の表示操作部22が完全にブラックアウトしたような場合に、持玉数あるいは遊技可能数の推定値をカード管理装置40に問い合わせることができるようなボタン等を表示制御する。
【0152】
通信管理部105cは、上位装置と携帯端末100との間に無線通信及び/又は有線通信を行うための設定を行う管理部である。通信管理部105cは、玉データ登録の操作及び遊技店内の無線及び有線環境に応じて通信相手先を判定し、自動的に通信設定を行う。
【0153】
次に、図2に示したカード管理装置40の内部構成について説明する。図7は、図2に示したカード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図7に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、遊技店ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
【0154】
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。遊技店ネットワーク通信部44は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、会員管理装置50、景品管理装置60、精算機80及び携帯端末100とデータ通信するための無線及び有線インタフェース部である。
【0155】
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a、装置管理データ45b、玉数管理データ45c、持玉数履歴データ45d及び玉数登録データ45eを記憶する。
【0156】
カード管理データ45aは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ45bは、遊技店に配置された装置に関するデータである。この装置管理データ45bは、台間カード処理機ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所、遊技機ID、遊技機20の機種データ、稼働状況を含んでいる。
【0157】
玉数管理データ45cは、遊技機20から台間カード処理機10を経由して送信されるアウト数、セーフ数及び台間カード処理機10から通知される総貸玉数(持玉再プレイ数及び貯玉再プレイ数を含む総計。以下同様)を含んだデータである。持玉数履歴データ45dは、台間カード処理機10から定期的タイミングで送信されてくる持玉数の履歴を記録したデータである。玉数登録データ45eは、台間カード処理機10又は遊技機20が故障した際に、携帯端末100から送信されてくる故障台番号、持玉数、遊技可能数及び持玉数と仮持玉数の合算値である仮持玉数等を登録コードと関連付けたデータである。
【0158】
制御部46は、カード管理装置40の全体制御を行う制御部であり、カード管理部46a、装置管理部46b、玉数管理部46c、算出判定処理部46d及び持玉仮登録処理部46eを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46a、装置管理部46b、玉数管理部46c、算出判定処理部46d及び持玉仮登録処理部46eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0159】
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行う処理部である。カード管理部46aは、台間カード処理機10、景品管理装置60及び精算機80と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。
【0160】
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
【0161】
また、カード管理部46aは、持玉仮登録処理部46eにより、玉数登録データ45eに登録された持玉数と遊技可能数を合算した仮持玉数を持玉数として本登録を指示された場合には、新しいカードIDに関連づけられた持玉数として、プリペイド価値を含めてカード管理データ45aに改めて登録し直す。なお、故障した台間カード処理機10に挿入されていた元のカードIDに関連付けられていた内容は、登録後にクリアする。
【0162】
なお、元のカードが会員カードに該当し、持玉仮登録処理部46eにより、玉数登録データ45eの持玉数及び遊技可能数を合算した仮持玉数を持玉数として本登録を指示された場合には、元のカードIDに関連付けてカード管理データ45aのデータを更新する。そして、従業員は、所定の操作によって台間カード処理機10から会員カードを排出させるか、台間カード処理機10がエラーダウンしている場合には、台間カード処理機10から強制的に取り出す処理を行う。
【0163】
また、会員カードが破損していると考えられる場合には、台間カード処理機10から強制的に再発行(移行)処理を行い、新たな会員カードIDに関連付けて登録処理を行い、元のカードのデータ消去を行う。なお、ここでは、新しいカードIDに関連付けることを例として示しているが、パスワードやコード等(あるいはICチップ付き携帯電話のICチップの識別データ)と関連付けたカードとは関連のないデータとして管理してもよい。例えば、移動するためのデータコードと遊技客が任意に定めるパスワートの入力(あるいは携帯電話のICチップ識別データ)を従業員が所持する携帯端末で受け付けておき、遊技客の移動先の台間カード処理機10で当該コードとパスワード(あるいは携帯電話のICチップ識別データ)を受け付けることにより、移動先の台間カード処理機10が保持中の記録媒体に持玉数が関連付けられる構成であってもよい。
【0164】
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から定期的なタイミングで送信されてくる持玉数を受信し、これをカードID及び台番号毎に持玉数履歴データ45dに記憶する。
【0165】
装置管理部46bは、装置管理データ45bの管理を行う処理部である。装置管理部46bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所、遊技機ID及び稼働状況に基づいて、装置管理データ45bを生成及び更新する。
【0166】
また、装置管理部46bは、台間カード処理機10から遊技機IDを受信した場合に、機種管理センタ等に機種データの問い合わせを行って装置管理データ45bの機種データを更新する。さらに、装置管理部46bは、遊技機ID及び機種データの更新を行った場合に、台間カード処理機10及び会員管理装置50に設定変更を要求することで、遊技機20の入れ替えにかかる設定変更を自動的に実行する。
【0167】
玉数管理部46cは、遊技機20から台間カード処理機10経由で送信されてくるアウト数、セーフ数及び台間カード処理機10から送信される貸玉数の集計を行うとともに、これらの数値を管理する。玉数管理部46cは、アウト数、セーフ数及び貸玉数を受信する度にカードIDに対応づけて玉数管理データ45cを更新する。
【0168】
算出判定処理部46dは、携帯端末100から送信された遊技可能数が、所定の範囲内かどうかを判定する処理部である。算出判定処理部46dは、玉数管理データ45cのアウト数、セーフ数及び貸玉数から差玉数を算定する。そして、携帯端末100から送信された遊技可能数と比較し、算定値と送信された遊技可能数の差が所定の範囲ならば、送信された玉数が妥当と判定する。玉数の差が所定の範囲を超えたときには、不正又は誤入力があったと判定する。
【0169】
ここで、算出判定処理部46dにおける遊技可能数の算定(推定)方法について具体的に説明する。アウト数をO、セーフ数をS及び総貸玉数をRとすれば、算出判定処理部46dは、遊技可能数推定値Vを、
V=S+R−O
で算定する。携帯端末100から送信された遊技可能数Tが、所定数α(誤差等)に対して|T−V|<αを満足すれば、報告された遊技可能数Tを正しい値と見なす。なお、遊技客が持玉すべてを遊技可能数に加算して遊技を開始し、途中において遊技可能数が持玉へ管理移行される計数動作を行わないとすれば、上式で遊技可能数Tのみをチェックすればよい。
【0170】
遊技客が、持玉数の一部を遊技可能数に加算し、かつ、遊技途中で計数を行った場合には、報告された遊技可能数Tは、上式による推定値よりも少ない値となる。このため、計数が行われた場合には、計数値をCとすれば、遊技可能数推定値Vは、
V=S+R−(O+C)
となる。この場合には、持玉数履歴データ45dの該当する持玉数が、遊技可能数が計数された時点で持玉数が増加しているので、この増加分を計数値Cと見込んで推定計算すれば、報告された遊技可能数TがVと比較して妥当かどうか判定可能である。
【0171】
また、算出判定処理部46dは持玉数の推定を行うこともできるが、持玉数の履歴は持玉数履歴データ45dに記録されているため、遊技可能数に比しその推定は容易である。特に、持玉数が変化する持玉再プレイや計数動作時に持玉数をカード管理装置40に送信するようにすれば、台間カード処理機10の故障による誤差はほとんどない。
【0172】
また、算出判定処理部46dは、台間カード処理機10の表示操作部13及び22、遊技機20の表示部がブラックアウト状態となり、持玉数若しくは遊技可能数が表示されない場合には、算出判定処理部46dから推定値を携帯端末100に提示して、遊技客の承認を得た上で持玉数あるいは遊技可能数の救済を行うこととしてもよい。
【0173】
なお、台間カード処理機10が故障し遊技機20が正常な場合に、台間カード処理機10が故障した後に、遊技客が気づかずに遊技を継続している場合がある。その場合には、台間カード処理機10がカード管理装置40に最後に送信したアウト及びセーフ数を含めた総計により算出判定処理部46dが算出した遊技可能数の推定値と、携帯端末100から送信される遊技機20の遊技機可能数の値が異なる可能性がある。この場合には算出判定処理部46dの推定値と通知された値との差玉数が、αとは別の所定数β以内であれば、従業員の判断で多い方の値を選択するようにしてもよい。
【0174】
また、この所定数αおよびβの値は、算出判定処理部46dが遊技可能数の推定値の算出に用いたデータの最終取得時刻と、通知された値が取得された時刻との時差に関連して変動する値としてもよい。この場合、推定値算出に用いたデータ、通知された値にはそれぞれ取得時刻のデータが関連付けられているものとする。
【0175】
持玉仮登録処理部46eは、台間カード処理機10又は遊技機20が故障してカード管理装置40との間の通信に障害が出た場合に、携帯端末100から送信された持玉数と遊技可能数の合算値を仮持玉数として登録する処理部である。算出判定処理部46dで、遊技可能数が妥当であると判定した場合には、持玉仮登録処理部46eが登録コードを生成し、これに対応づけて持玉数、遊技可能数及びそれらの合算値である仮持玉数を玉数登録データ45eに登録する。なお、台番号、持玉数及び遊技可能数を受け付ける際には、暗証番号の入力を要求することにしてもよい。
【0176】
また、持玉仮登録処理部46eは、携帯端末100から台番号と登録コードを受信した場合には、登録コード及び暗証番号が正しいかどうかを判定し、正しい場合には、受け付けたカードIDと仮持玉数をカード管理部46aに渡して持玉数として本登録させる。そして、玉数登録データ45eに登録された該当する仮持玉数のデータをゼロクリアして更新する。登録コード又は暗証番号の入力が正しくない場合には、再入力を要求する。
【0177】
次に、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータの具体例について説明する。図8は、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータを説明するための説明図である。図8(a)に示すカード管理データ45aでは、カードID「1001」のカードにはプリペイド価値「25」度数が対応づけられており、玉1、玉2及び玉3の持玉数データの残高は「0」である。また、カードID「2002」のカードにはプリペイド価値「20」度数、玉1の持玉数データの残高「2000」、玉2の持玉数データの残高「750」及び玉3の持玉数データの残高「0」が対応付けられている。カードID「1001」のカードは、使用先ID「3001」の台間カード処理機10に挿入され、持玉の管理が台間カード処理機10で行われており、遊技客が遊技中であることを示している。
【0178】
図8(b)に示す装置管理データ45bは、ID「3001」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.GH」であり、設置場所が「島1−1」、接続された遊技機20のIDが「A0012X4233」、接続された遊技機20の機種が「EV01」であることを示している。台間カード処理機10が装置異常状態にあることを示している。
【0179】
また、ID「3002」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.GI」であり、設置場所が「島1−1」、接続された遊技機20のIDが「A0013X1234」、接続された遊技機20の機種が「EV01」であることを示している。また、この遊技機20が空き台の状態にあることを示している。
【0180】
図8(c)に示す玉数管理データ45cは、カードIDが「1001」のカードが台番号「777」で使用中であり、アウト数が「3510」、セーフ数が「5735」であり、再プレイを含む貸玉数の総計が「750」であることを示している。ただし、図8(b)から「777」番台は装置異常状態にある。
【0181】
図8(d)に示す持玉数履歴データ45dは、カードIDが「1001」の遊技客の持玉が「10時20分」に「1500」から「10時25分」には「1250」に、「10時30分」には「1000」へと持玉数が減少している状態を示している。
【0182】
図8(e)に示す玉数登録データ45eは、登録コード「abc123」に、装置異常があった台番号「777」番台において、カードIDが「1001」の遊技客に対して、プリペイド価値が「25」度数、持玉数が「1000」、遊技可能数が「1500」及び両者の合算値である仮持玉数「2500」が対応づけられていることを示している。また、台番号「801」番台において、登録コード「acd445」に、カードIDが「1050」の遊技客に対して、プリペイド価値「0」度数、持玉数が「500」、遊技可能数「2000」及び両者の合算値である仮持玉数「2500」が対応づけられている状態を示している。
【0183】
次に、台間カード処理機10に故障が発生し、遊技機20が正常な場合に、持玉数及び遊技可能数の玉データ登録について説明する。図9は、台間カード処理機10故障時における玉データ登録について説明するための説明図である。ここでは、台間カード処理機10において、台間カード処理機10とカード管理装置40との間の通信障害の故障が発生したとして説明する。
【0184】
台間カード処理機10は、障害が発生しカード管理装置40との間の通信が断になったことを検知すると(ステップS11)、状態表示部11又は表示操作部22を通じて障害が発生したことを遊技客に通知する(ステップS12)。そして、障害発生を確認した遊技客から従業員呼出操作を受け付ける(ステップS13)。また、カード管理装置40も、台間カード処理機10との間の通信が断になったことを確認し、装置管理データ45bの該当する台間カード処理機10の状態を「異常」と更新する(ステップS41)。
【0185】
呼出を受けた従業員は、携帯端末100を携行し、遊技客のもとへ赴く。そして、携帯端末100は、従業員から遊技機20の台番号と持玉数及び遊技可能数の入力を受け付ける(ステップS1)。入力を受け付けた携帯端末100は、台番号と持玉数及び遊技可能数をカード管理装置40に無線で送信する。
【0186】
携帯端末100からのデータを受信したカード管理装置40は、送信された台間カード処理機10が異常状態にあるかどうかを装置管理データ45bの台番号をチェックして確認する(ステップS42)。台間カード処理機10が異常状態であれば、次に受信した玉数をチェックする(ステップS43)。持玉数及び遊技可能数が所定の範囲内に入っていれば、登録コードを生成し、これに対応づけて持玉数と遊技可能数を仮持玉数として玉数登録データ45eに登録する(ステップS44)。そして、登録コードを携帯端末100に送信する。
【0187】
登録コードを受信した携帯端末100は登録コードを表示する(ステップS2)。登録コードを確認した従業員は、空いている台間カード処理機10aへ移動する。台間カード処理機10aは、従業員から代行モードの選択を受け付け、故障した台番号と登録コードの入力を受け付ける(ステップS11a)。そして、台間カード処理機10は、入力された登録コード等をカードIDに関連付けてカード管理装置40に送信し(ステップS12a)、代替カード発行する(ステップS13a)。また、カード管理装置40は、カードIDに関連づけて登録した仮持玉数をカード管理データ45aに持玉数として本登録するとともに、玉数登録データ45eの該当するデータをクリアする(ステップS45)。
【0188】
台間カード処理機10の故障により影響を受ける可能性があるデータは持玉数と遊技可能数である。持玉数に関しては、制御系が全く故障していないのであれば、持玉数の抽出が可能である。また、制御系が全障害であったとしても、カード管理装置40に問い合わせて持玉数履歴データ45dから確認することが可能である。遊技可能数に関しては、遊技機20は正常であれば遊技可能数を抽出することは可能である。
【0189】
また、台間カード処理機10が故障しても、遊技客が気づかずに遊技を継続する可能性がある。この場合には、カード管理装置40へのアウトとセーフデータの送信が途絶し、遊技を継続した時間分が、カード管理装置40と遊技機20とで遊技可能数のギャップ分となって現れる。ただし、異常処理により直ちにエラーダウンすれば大きな差は生じないはずであり、遊技機20においても遊技可能数を確認できるので、その数値を携帯端末100に入力すればよい。
【0190】
なお、ここでは、台間カード処理機10の表示操作部13又は22が正常で、記憶部16にあるカードデータ16cの持玉数データが残っているものとして説明した。表示操作部13及び22がブラックアウト状態で、台間カード処理機10から持玉数データが特定されない場合には、カード管理装置40に記憶されている持玉数履歴データ45dの最直近データを問い合わせ、従業員が確認後に入力するようにしてもよい。
【0191】
また、空いているオンライン中の台間カード処理機10が登録コードの入力を受け付けて代替カードを発行させる説明を行ったが、景品管理装置60が登録コードの入力を受け付けるようにしてもよい。さらに、景品管理装置60を携帯端末100と通信可能な構成にしてもよい。この場合に、景品管理装置60は、従業員による所定の操作によって、通常の待機モードから、登録コードの入力あるいは携帯端末100との通信が可能な代替景品交換入力モードに切り替わる。
【0192】
そして、登録コードの入力があれば、カード管理装置40に対して登録コードに関連付けられた持玉数の問い合わせを行い、持玉数を交換対象として特定した状態で景品交換画面に移行する。また、携帯端末100との通信により、持玉数を取得した場合には、当該持玉数を交換対象とした状態で景品交換画面に移行する。このようにすれば、遊技を継続しない遊技客に対して代替カードを発行することなく、登録された仮持玉数を正式な持玉数としてそのまま景品交換に使用することが可能となる。
【0193】
次に、台間カード処理機10が正常で、遊技機20が故障した場合の玉データ登録について説明する。図10は、遊技機20故障時における玉データ登録について説明するための説明図である。
【0194】
台間カード処理機10は、遊技機20に故障が発生した場合に遊技機エラーを検知すると(ステップS11b)、遊技機20が異常状態になったことをカード管理装置40に通知する。通知を受けたカード管理装置40は、装置管理データ45bの該当する遊技機20を異常と更新する(ステップS41)。
【0195】
台間カード処理機10は、状態表示部11又は従業員呼出により従業員に異常状態を報知(ステップS12b)し、遊技機20をエラーダウンさせる(ステップS13b)。報知を受けた従業員は携帯端末100を携行して故障した遊技機20のもとに赴く。
【0196】
図9と同様に、携帯端末100は、従業員から台番号と持玉数及び遊技可能数の入力を受け付ける(ステップS1)。携帯端末100は受け付けたデータをカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は受信した台番号が故障中かどうかをチェックし(ステップS42)、故障中であれば玉数の範囲をチェックする(ステップS43)。玉数が所定の範囲内であれば、登録コードを生成し、これに持玉数と遊技可能数の合算値を仮持玉数として関連付けて玉数登録データ45eに登録する(ステップS44)。その後、この登録コードを携帯端末100に送信する。
【0197】
携帯端末100が登録コードを受信し表示すると(ステップS2)、従業員は空いている台間カード処理機10aのところまで移動する。台間カード処理機10aは、従業員から代行モードの選択を受け付け、台番号と登録コードの入力を受け付ける(ステップS11a)。そして、受け付けた登録コードと排出予定のカードIDをカード管理装置40に送信し(ステップS12a)、排出予定のカードを代替カードとして発行する(ステップS13a)。
【0198】
カード管理装置40は、受信した登録コードが正しければ、登録した仮持玉数をカードIDに関連付けてカード管理データ45aに本登録し、玉数登録データ45eからこのデータを消去し(ステップS45)、処理を終了する。
【0199】
遊技機20が遊技に支障があるほど故障し、最悪の場合には遊技可能数が消失する場合が考えられる。しかし、台間カード処理機10には故障直前に受信した遊技可能数が遊技機状態データ16bに記憶され、表示操作部22に表示されるので、その時点での遊技可能数が最低限救済される。また、台間カード処理機10は正常であるので、持玉数は全数が救済される。
【0200】
台間カード処理機10が故障した場合と同様に、代替カードを発行する代わりに、直接に景品管理装置60が登録コードの入力を受け付け、登録された仮持玉数を景品交換に利用することができるようにしてもよい。
【0201】
次に、玉データ登録に伴う操作画面について説明する。図11は、玉データ登録時の携帯端末100の表示部101の画面遷移の一例を示した図である。図11(a)は、携帯端末100において最初に表示される画面であり、どの装置が故障しているか選択を受け付ける画面である。そして、ここで台間カード処理機10が故障している選択を行うと図11(b)の画面となる。
【0202】
図11(b)では、台番号と持玉数と遊技可能数の入力を促す画面が表示されている。また、持玉推定値要求ボタンの押下を求める表示がなされているが、これは台間カード処理機10が制御系を含めて故障し、台間カード処理機10から持玉数が抽出できない場合の救済手段である。このボタンが押下されると、携帯端末100は、カード管理装置40に対して持玉数の推定値を問い合わせる。そして、問い合わせを受けたカード管理装置40は、持玉の推定値として、持玉数履歴データ45dから該当する台間カード処理機10の最直近の持玉数を返信する。入力が完了して決定ボタンを押せば、入力した内容がカード管理装置40に送信される。なお、図11(b)に示すように、従業員の暗証番号を入力させるようにしてもよい。
【0203】
図11(c)は、携帯端末100からデータを受信したカード管理装置40が、台番号と玉数のチェックを行い、仮持玉数の登録を終えた後に登録コードを送信し、携帯端末100が登録コードを受信及び表示した画面である。この段階で、空いている台間カード処理機10から入力を行うことができる準備が整ったことになる。
【0204】
図12は、玉データ登録時における台間カード処理機10の表示操作部における代行モードの画面の一例を示した図である。台間カード処理機10は、この代行モード画面で、故障した台番号と登録コードと暗証番号の入力と決定ボタンの押下を受け付けると、持玉が関連づけられた代替カードを排出する。以後、遊技客はこの持玉が関連づけられた代替カードで、どの台でも持玉を利用した遊技を継続することが可能となる。
【0205】
代行処理を受け付けた台間カード処理機10の代替カード排出動作は、通常のカード排出と同じである。本来、台間カード処理機10に管理移行されるはずの遊技可能数を含む持玉数がカード管理装置40において仮持玉数として退避されている点だけが異なる。代行処理においては、台間カード処理機10は、この退避されている仮持玉数をカードに関連付ける代わりに登録コードを関連づけ、カード管理装置40は、カードIDに関連付けられた登録コードに代えて、改めて持玉に関連付け直す処理を行う。
【0206】
次に、台間カード処理機10又は遊技機20の故障時における携帯端末100による玉データ登録の処理手順について説明する。図13は、台間カード処理機10又は遊技機20の故障時における携帯端末100による玉データ登録の処理手順を示したフローチャートである。
【0207】
携帯端末100の入力制御部105aは、従業員から図11(a)の画面で玉データ登録要求を受け付ける(ステップS101)。表示制御部105bは、玉数等を受け付ける入力受付画面を表示部101に表示する(ステップS102)。台間カード処理機10にて持玉数データが消失し、持玉数の推定値の送信要求があった場合には(ステップS103;Yes)、カード管理装置40に問い合わせて、推定値を受信する(ステップS104)。推定値の要求がない場合には(ステップS103;No)、ステップS105に移行する。
【0208】
入力制御部105aは、入力部102より台番号、持玉数(推定値の場合含む)及び遊技可能数を受け付ける(ステップS105)。なお、持玉数が持玉推定値のままで表示されている場合に、その値でよいならばそれを入力とする。その後、入力制御部105aは、受け付けたデータをカード管理装置40に問い合わせる(ステップS106)。
【0209】
カード管理装置40から入力誤り等による再入力要求を受信した場合には(ステップS107;Yes)、入力制御部105aは、ステップS105に戻り再度入力を受け付ける。カード管理装置40からデータの再入力の要求がなく、受け付けられた場合には(ステップS107;No)、カード管理装置40から送信される登録コードを受信する(ステップS108)。
【0210】
表示制御部105bは、受信した登録コードを表示部101に表示し(ステップS109)、事後の操作案内を表示して(ステップS110)、処理を終了する。
【0211】
次に、台間カード処理機10の代行処理による代替カード発行の処理手順について説明する。図14は、台間カード処理機10の代行モードによる代替カード発行の処理手順を示したフローチャートである。台間カード処理機10は、代行モードの選択を受け付けると(ステップS201)、表示操作部22に代行モード画面を表示する(ステップS202)。
【0212】
台間カード処理機10の代行処理部17eは、代行モード画面から故障した台の台番号及び登録コードの入力を受け付ける(ステップS203)。そして、受け付けたデータと、内蔵している次に排出予定のカードIDをカード管理装置40に送信する(ステップS204)。カード管理装置40より登録コードに該当する登録された仮持玉数データを関連づけた応答を受けて、排出予定のカードを代替カードとして排出し(ステップS205)、処理を終了する。
【0213】
次に、台間カード処理機10又は遊技機20の故障時におけるカード管理装置40による玉データ登録の処理手順について説明する。図15は、台間カード処理機10又は遊技機20の故障時におけるカード管理装置40による玉データ登録の処理手順を示したフローチャートである。
【0214】
カード管理装置40の持玉仮登録処理部46eは、携帯端末100から玉データ登録要求を受け付ける(ステップS301)。持玉推定値の問い合わせがあった場合には(ステップS302;Yes)、カード管理部46aは、最直近の持玉数履歴データ45dから最直近の持玉数データを持玉推定値として携帯端末100に送信する(ステップS303)。持玉推定値の問い合わせがない場合には(ステップS302;No)、ステップS304に移行する。
【0215】
その後、持玉仮登録処理部46eは、台番号及び遊技可能数及び持玉数の受信が無ければ待機する(ステップS304;No)。台番号等の電文を受信した場合には(ステップS304;Yes)、台番号の台間カード処理機10又は遊技機20が故障中か否かを判定する(ステップS305)。故障中であれば(ステップS305;Yes)、遊技可能数と遊技可能数推定値との差が所定の範囲内かどうかを判定する(ステップS306)。遊技可能数が所定の範囲内であれば(ステップS306;Yes)、遊技可能数及び持玉数の合算値を仮持玉数として登録する(ステップS308)。そして、仮持玉数に対応づけた登録コードを生成し、携帯端末100に送信する(ステップS309)。
【0216】
その後、空きの台間カード処理機10から台番号、登録コード及びカードIDを受信し(ステップS310)、受信した登録コードが正しい場合には(ステップS311;Yes)、持玉仮登録処理部46eは、登録した仮持玉数をカード管理データ45aに本登録して(ステップS312)、処理を終了する。登録コードが誤っている場合には(ステップS311;No)、ステップS310に戻り登録コードの受信を待機する。
【0217】
送信された台番号が故障中でない場合(ステップS305;No)には、台番号の再入力を受け付けるため、ステップS304に戻る。また、遊技可能数が所定の範囲内ではない場合には(ステップS306;No)、持玉仮登録処理部46eは、再入力を要求し(ステップS307)、ステップS304に戻る。
【0218】
上述の実施例では、台間カード処理機10又は遊技機20が故障時に、上位装置であるカード管理装置40への玉データ登録を携帯端末100により中継して行う場合について説明したが、携帯端末100による故障対応はこれに限定されるわけではない。カード管理装置40と会員管理装置50との間にある機器や配線の障害で通信が切断された場合に、携帯端末100により会員管理装置50が管理する貯玉をカード管理装置40に移行して利用可能にすることもできる。ここでは、変形例として会員管理装置50の貯玉をカード管理装置40に移行する玉データ移行について説明する。
【0219】
会員が貯玉を使って再プレイを行う場合には、カード管理装置40を介して会員管理装置50に貯玉再プレイ要求を送信し、貯玉の払出を受ける必要がある。このため、会員管理装置50とカード管理装置40との間に通信障害が発生すると、貯玉再プレイが不可能になり、会員は貯玉を利用することができない。玉データ移行は、これを回避するため、貯玉データをカード管理装置40に移行して持玉に加算させた上で、持玉再プレイにより貯玉を持玉として利用可能にさせるのである。
【0220】
まず、図2に示した会員管理装置50の内部構成について説明する。図16は、会員管理装置50の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
【0221】
また、会員管理装置50は、遊技店ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。遊技店ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して景品管理装置60及びカード管理装置40とデータ通信するためのインタフェース部である。
【0222】
記憶部55はハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55aを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに、氏名、貯玉残高、携帯IDm、住所、電話番号等を関連付けたデータである。
【0223】
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a及び貯玉移行処理部56bを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、会員管理部56a及び貯玉移行処理部56bにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0224】
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行う処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び景品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を更新する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員の追加登録更新を行う。
【0225】
貯玉移行処理部56bは、会員管理装置50とカード管理装置40との間に通信障害が発生した場合に、カード管理装置40に貯玉の移行処理を行う処理部である。貯玉移行処理部56bは、携帯端末100からカード管理装置40への貯玉の移行要求を受け付けると、携帯端末100を経由して貯玉をカード管理装置40の会員の持玉データに移行させて持玉数に加算させる。そして、カード管理装置40から貯玉移行の完了応答を受信して、会員管理データ55aから会員の貯玉データをクリアする。なお、この場合に、受け手側のカード管理装置40は、台間カード処理機10からの持玉の登録を受け付ける処理とほぼ同じになる。
【0226】
次に、カード管理装置40と会員管理装置50との間の通信異常時における玉データ移行について説明する。図17は、カード管理装置40と会員管理装置50との間の通信異常時における玉データ移行について説明するための説明図である。
【0227】
カード管理装置40及び会員管理装置50は相互間の通信に異常が発生したことを検知する(ステップS41a及びステップS51)。この場合に、台間カード処理機10が貯玉再プレイ要求を受け付け(ステップS11c)、カード管理装置40を通じて会員管理装置50へ貯玉再プレイ要求を送信すると、カード管理装置40は、会員管理装置50との通信エラーが発生したことを台間カード処理機10に通知する(ステップS42a)。
【0228】
通信エラーの通知を受けた台間カード処理機10は、貯玉再プレイが通信エラーのため不可になっていることを遊技客に報知する(ステップS12c)。ここで、台間カード処理機10は、従業員呼出を受け付ける(ステップS13c)。そして、到着した従業員から一旦会員カード排出を受け付ける(ステップS14c)。
【0229】
その後、携帯端末100は、会員からカード番号と、貯玉再プレイ時の暗証番号の入力を受け付け(ステップS1a)、この会員カードデータを会員管理装置50に送信する(ステップS2a)。会員カードデータを受信した会員管理装置50は、会員カードデータが正当なものと認証すれば(ステップS52)、カード管理装置40に対して、携帯端末100を経由して貯玉データを送信する(ステップS53)。カード管理装置40から受信完了の旨を受けて、会員管理装置50は貯玉データを更新(クリア)する(ステップS54)。
【0230】
貯玉データを受信したカード管理装置40は、カードデータ16cの持玉数に貯玉数を持玉に加算する(ステップS43a)。そして、台間カード処理機10に会員カードが挿入されて通知を受けたならば(ステップS15c)、更新した持玉数データを台間カード処理機10に送信する(ステップS44a)。その後、台間カード処理機10から持玉の減算(クリア)要求を受けて持玉数データを更新(クリア)する(ステップS45a)。
【0231】
一方、台間カード処理機10は、受信した持玉をカードデータ16cに記憶して、カード管理装置40に持玉減算(クリア)要求を出す(ステップS16c)。そして、持玉としての再プレイを可能とする(ステップS17c)。
【0232】
次に、カード管理装置40と会員管理装置50間の通信異常における携帯端末100による玉データ移行の処理手順について説明する。図18は、カード管理装置40と会員管理装置50間の通信異常における携帯端末100による玉データ移行の処理手順を示したフローチャートである。
【0233】
携帯端末100は、貯玉の玉データ移行のための画面を表示し、会員管理装置50からのカードデータの要求を受け付ける(ステップS401)。そして、カードデータ要求画面により会員若しくは従業員からカード番号と暗証番号のカード情報の入力を受け付け(ステップS402)、会員管理装置50に対して貯玉移行要求を送信する(ステップS403)。
【0234】
会員管理装置50からカード認証に成功した旨を受信したならば(ステップS404;Yes)、携帯端末100は、会員管理装置50とカード管理装置40との間の貯玉数データの移行処理を行う(ステップS405)。カード管理装置40からの受信完了を受けたならばその旨を表示し(ステップS406)、処理を終了する。カード認証に失敗した旨を受信した場合には(ステップS404;No)、ステップS402に戻りカード情報の入力をやり直す。
【0235】
次に、カード管理装置40と会員管理装置50間の通信異常時において、携帯端末100を介した会員管理装置50による玉データ移行の処理手順について説明する。図19は、カード管理装置40と会員管理装置50間の通信異常時において、携帯端末100を介した会員管理装置50による玉データ移行の処理手順を示したフローチャートである。
【0236】
会員管理装置50の貯玉移行処理部56bは、携帯端末100から貯玉移行要求を受け付ける(ステップS501)。貯玉移行処理部56bは、携帯端末100に対してカードデータを要求する旨を送信し(ステップS502)、会員カードデータの受信がなければ待機する(ステップS503;No)。会員管理部56aは、会員カード情報のデータを受信し(ステップS503;Yes)、カードの認証に失敗したならば(ステップS504;No)、カード情報の再送を要求し、ステップS502に戻る。
【0237】
会員管理部56aからカード情報の認証に成功した通知を受けたならば(ステップS504;Yes)、貯玉移行処理部56bは、貯玉データを送信する旨の電文を送信し、カード管理装置40からの応答を受けて、会員ID及び貯玉データを携帯端末100経由でカード管理装置40に送信する(ステップS505)。
【0238】
カード管理装置40から貯玉移行完了の通知を受けて(ステップS506)、貯玉移行処理部56bは、会員管理データ55aの該当する会員の貯玉数データをクリアし(ステップS507)、処理を終了する。
【0239】
次に、カード管理装置40と会員管理装置50間の通信異常時において、カード管理装置40による玉データ移行の処理手順について説明する。図20は、図20は、カード管理装置40と会員管理装置50間の通信異常時において、カード管理装置40による玉データ移行の処理手順を示したフローチャートである。
【0240】
カード管理装置40のカード管理部46aは、会員管理装置50から貯玉移行要求を受け付ける(ステップS601)。カード管理部46aは、会員管理装置50から会員IDと貯玉数データを受信する(ステップS602)。
【0241】
貯玉数データの受信が完了したならば、受信完了を携帯端末100及び会員管理装置50に送信し(ステップS603)、貯玉数を会員の持玉数データに加算して更新し(ステップS604)、処理を終了する。
【0242】
上述したように、本実施例では、台間カード処理機10又は遊技機20のいずれかに故障が生じた場合でも、携帯端末100を利用することで、遊技客が獲得した持玉及び遊技可能数をカード管理装置40に持玉数として登録することが可能となる。また、特定の台間カード処理機10あるいは遊技機20の障害部位によらず、特別な追加装置を必要とせずに、軽易かつ迅速に遊技客の獲得した持玉や遊技可能数を救済することが可能である。
【0243】
また、カード管理装置40と会員管理装置50との間にある通信機器や配線に故障が生じても、携帯端末100の簡単な操作で、会員管理装置50の貯玉データをカード管理装置40にデータ移行できるため、会員はカード管理装置40により貯玉を利用することが可能となる。
【0244】
また、本実施例では、従業員若しくは遊技客の手入力を受け付けて玉データ移行する場合でも、カード管理装置40において遊技可能数の玉数範囲等のチェックが行われるため、誤操作や不正を防止することが可能である。
【0245】
本実施例では、台間カード処理機10に通信障害となる故障が発生した場合の玉データ登録について説明したが、故障は台間カード処理機10の通信障害に限定されるわけではない。台間カード処理機10及び遊技機20において同時に故障が発生しない限り、そして、いずれかがいかなる障害であろうと、ほぼ同一の操作性を有した携帯端末100は専従の従業員を要することなく、玉データ登録により持玉数及び遊技可能数を登録することが可能となる。
【0246】
また、従業員の携行する携帯端末100は、専用機である必要はなく、ワゴン交換や会員入会などの店内のサービス端末と兼用させてもよい。また、携帯端末100は、遊技客のスマートフォン等の携帯端末でもよく、ウェブサイトを経由してカード管理装置40にて玉数チェックを行えるようにしてもよい。また、携帯端末100の無線通信の方式も、いずれの方法であってもよい。
【0247】
また、本実施例では、カード管理装置40と会員管理装置50との間に通信障害が発生した場合の玉データ移行について説明したが、玉データ移行はこれに限定されるわけではない。例えば、同一の遊技店で、各台計数機付の台間カード処理機用のカードシステムと、封入式の遊技機20の台間カード処理機10用のカードシステムが併用され、それぞれに個別のカード管理装置が利用される場合がある。その場合に、両カード管理装置間での通信障害が発生した場合にも利用可能である。
【0248】
両カード管理装置との間に通信障害が発生した場合には、一般カードによる双方の持玉数データの相互乗り入れが不可となる。この場合にも、会員管理装置50とカード管理装置40との間の玉データ移行と同様に、携帯端末100により一方のカード管理装置の持玉数データを他方のカード管理装置の持玉数データとして移行することが可能である。これにより、各台計数機付の台間カード処理により開放式遊技機で遊技していた遊技客は、同じカードを封入式の遊技機20に併設される台間カード処理機10でも同じ一般カードを利用でき、持玉再プレイを行うことが可能である。また、逆に、封入式の遊技機20で遊技していた遊技客は、各台計数機付の台間カード処理機でも同一のカードで持玉再プレイを行うことが可能となる。
【0249】
なお、本実施例では、遊技玉を発射し、所定領域を遊技玉が通過したことにより賞を与える弾球式遊技機の一種であるパチンコ遊技機を例に説明を行なったが、本発明の利用はこれに限定されるものではなく、他の種別の弾球式遊技機や、所定数の遊技媒体を1回のゲームの賭け数として設定するとともに回胴(リール)の回転を行い、回胴の停止操作を行ったときに回胴上に設定された停止ライン上に所定の図柄組合せが成立したことに応じて賞を与える回胴式遊技機に対しても、用いる遊技媒体の形状は問わず、同様に適用することが可能である。
【0250】
また、本実施例では、遊技媒体数を関連づける媒体であるカードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティック、携帯端末等を用いる場合に本発明を適用することもできる。特に、ICチップ付携帯端末を媒体として用いる場合は、当該携帯端末のICチップから非接触にて取得可能な識別情報を用いて携帯端末を一意に識別できるため、当該識別情報に関連付けて遊技媒体数を管理することができる。
【0251】
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0252】
以上のように、本発明に係る遊技システム及び遊技管理方法は、封入式遊技機に遊技可能数が残った状態で故障が発生した際に、遊技可能数を利用可能にして遊技客の不利益を防止したい場合に適している。
【符号の説明】
【0253】
10、10a 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13、22 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
15、103 通信部
16、45、55、104 記憶部
16a 自装置状態データ
16b 遊技機状態データ
16c カードデータ
17、46、56、105 制御部
17a データ管理部
17b 遊技設定処理部
17c 遊技機状態管理部
17d 異常処理部
17e 代行処理部
17f 表示制御部
18 遊技機管理基板
20 遊技機
21 ハンドル
23 計数ボタン
24 通信制御部
25 演出制御部
25a 演出図柄抽選部
25b 演出抽選部
26 遊技制御部
27 遊技玉制御部
27a 遊技可能数管理部
27b 投出制御部
30 島コントローラ
40 カード管理装置
41、51、101 表示部
42、52、102 入力部
44、54 遊技店ネットワーク通信部
45a カード管理データ
45b 装置管理データ
45c 玉数管理データ
45d 持玉数履歴データ
45e 玉数登録データ
46a カード管理部
46b 装置管理部
46c 玉数管理部
46d 算出判定処理部
46e 持玉仮登録処理部
50 会員管理装置
55a 会員管理データ
56a 会員管理部
56b 貯玉移行処理部
60 景品管理装置
80 精算機
100 携帯端末
105a 入力制御部
105b 表示制御部
105c 通信管理部
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