(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-221188(P2015-221188A)
(43)【公開日】2015年12月10日
(54)【発明の名称】機能性コースター
(51)【国際特許分類】
A47G 23/032 20060101AFI20151113BHJP
【FI】
A47G23/032
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-118140(P2014-118140)
(22)【出願日】2014年5月22日
(71)【出願人】
【識別番号】514143600
【氏名又は名称】株式会社ST企画
(71)【出願人】
【識別番号】514039152
【氏名又は名称】石原 代美子
(72)【発明者】
【氏名】棟田 寛人
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115BB11
(57)【要約】
【課題】 飲料、特にアルコール飲料は等級により、風味に大きく差がある。しかし高級な飲料は価格も高いという問題があった。
【解決手段】 本発明は、コースターを、32〜38テラヘルツの共鳴電磁波の転写放射体とすることにより、コースターの上に置かれたコップ内の飲料の水分や成分の水素結合を分断し、高分子量成分を低分子量化することで、味蕾で感じる旨みを向上させ、低価格帯の飲料を、簡便に高品質化することのできる製品を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の周波数の共鳴電磁波を照射することで自らが当該電磁波の転写発振体となることを特徴とする機能性コースター。
【請求項2】
請求項1に記載の特定の周波数は、32〜38テラヘルツであることを特徴とする機能性コースター。
【請求項3】
請求項1に記載の共鳴電磁波の転写発信体は、アルミニューム、ステンレススチール、銅、チタン等の自由電子を多く含む金属や、セラミック、天然鉱石等のケイ素や炭素成分を多く含んだ物質や、プラスチックや天然繊維や化学繊維とすることを特徴とする機能性コースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、32〜38テラヘルツの共鳴電磁波の転写発振体とすることで、水や酒類やジュースの入ったコップの下に敷くだけで、水や酒類やジュースが活性化し、味を向上させることができる機能性コースターを提供する。
【背景技術】
【0002】
コップの表面の結露によりテーブルが濡れることを防ぐために、コップの下にコースターを敷くことが多い。
【0003】
近年、遠赤外線を放射する鉱石やセラミックの粉末を練りこんだ機能性コースターも数多く開発されているが、利用している鉱石やセラミックの放射する電磁波の周波数によっては、効果の安定性や均一性や耐久性に問題がある。
【0004】
また一方で、生命体のDNA二重螺旋構造、超伝導エネルギーギャップ、固体中の電子の散乱等の重要な現象に深い関係を持っているとされている100ギガヘルツから100テラヘルツの共鳴電磁波を利用した各種製品や装置が提案され始めているが、使用している周波数が限定されず、効果が明確でないものが多い。
【特許文献1】特開平11−89692
【特許文献2】実用新案公開平07−005712
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コップの表面の結露によりテーブルが濡れることを防ぐためにコップの下にコースターを敷くことが多いが、特にそれ以外の機能が無い物がほとんどである。
【0006】
近年、遠赤外線を放出する物質を練り込むことで、飲料の味を改善する機能性コースターも開発されているが、遠赤外線の周波数が明確でないものが多く、効果も安定せず、広く普及するための問題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するために本発明者は、32〜38テラヘルツの共鳴電磁波が、いろいろな分子の水素結合を分断したり、電子の散乱運動を円滑にすることができることに着目した。
【0008】
すなわち、32〜38テラヘルツの共鳴電磁波を、2〜12時間、20℃〜90℃の温度条件下で、機能性コースターの素材に照射することで、当該素材を当該共鳴電磁波の転写放射体とする。
【0009】
機能性コースターの素材を共鳴電磁波の転写放射体とすることで、共鳴電磁波を放射するセラミックや金属の粉末を含ませたコースターよりも安定性や耐久性が増し、当該粉末の剥離により効力を減じるという問題を解決できる。
【0010】
また、機能性コースターから放射される共鳴電磁波の周波数を32〜38テラヘルツと限定することで、周波数によって効果が明確にできないという問題点を解決できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡便な方法で、低価格帯の飲料を高品質化できる、効果が明確で持続性の高い32〜38テラヘルツの共鳴電磁波を放射する汎用性の高い機能性コースターを提供できる。
【0012】
また、本発明による機能性コースターは、コップに入った水や酒類やジュース等の飲料を、当該コースターの上に置くだけで、直接当該飲料に接触することなく、32〜38テラヘルツの共鳴電磁波を当該飲料に照射する。
【0013】
また、当該共鳴電磁波は、当該機能性コースターの上に置かれたコップ内の水分や成分の水素結合を共振励起し、当該水素結合を分離する。そして当該水素結合から放出された電子が高速で飲料中を移動し、他の原子や分子と衝突することにより次々とカスケード的に電子(マイナスイオン)が大量に放出され、当該水や成分を低分子量化し、酸化還元電位を還元側にし、PH値をアルカリ側にし、当該水分や成分を活性化する。
【0014】
また、当該共鳴電磁波は、水素結合を有するアミノ酸やその他の成分の水素結合も共振励起し、低分子量化する。
【0015】
低分子量化したアミノ酸やその他の成分は、味蕾に旨味成分として感じられるため酒類やジュースの品質が改善される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の機能性コースターの作用概念の縦断面を示す。
【0017】
図1に示すように、本発明の機能性コースター3の上に、飲料2の入った容器1を置く。
【0018】
当該機能性コースター3は、アルミニューム、ステンレススチール、銅、チタン等の自由電子を多く含む金属やセラミック、天然鉱石等のケイ素や炭素成分を多く含んだ物質や、プラスチックや天然繊維や化学繊維により製作される。
【0019】
当該機能性コースター3は、32〜38テラヘルツの共鳴電磁波4を放射し、飲料2を構成する高分子量成分5の水素結合を分断し、低分子量成分6とするとともに電子7を飲料2に放出する。
【0020】
また、低分子量化した成分6は味蕾での吸収効率が良くなり、旨みが増す。
【0021】
また、当該機能性コースター3の上に果物を置くと、果物の成分の水素結合が分離されて放出される電子7の還元効果で、当該機能性コースター3の上に置かれた果物の鮮度を長く保持することができる。
【実施例】
【0022】
10人の人に、低価格帯の焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキーを入れたコップを本発明の機能性コースターの上に置き2〜3分後に試飲してもらったところ、ほとんどの人により、機能性コースターに置かれた方の味が改善され、より上級酒になったことが確認された。
【0023】
また、グレープフルーツを、本発明の機能性コースターの上に10分間置置いた後、食べたところ、酸味が減り、旨味や甘味が増すことが確認された。
【0024】
また、トマトを、本発明の機能性コースターの上に置き、長時間室温で放置したところ、30日間以上鮮度が保持されることが確認された。
【0025】
本発明は、アルコール飲料の改質だけでなく、果物の旨みを増やしたり鮮度を保持することができるため生鮮食品の鮮度保持剤として利用できる。また本発明の機能性コースターの上に化粧水や化粧クリームを置くことにより化粧品の成分や水分を低分子量化することが出来、皮膚細胞の活性化や養分の体内吸収をよくすることができため、美容健康産業分野でも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の機能性コースターの作用概念の縦断面を示す。
【符号の説明】
【0027】
1 容器
2 飲料
3 機能性コースター
4 共鳴電磁波
5 高分子量成分
6 低分子量成分
7.電子